JP3482768B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents
ビデオテープレコーダInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオテープレ
コーダに関する。詳しくは、ビデオヘッドが間欠的にテ
ープ上を走行する簡易スロー再生モードでのテープ走行
停止時にキャプスタンモータにフォワード方向の微少電
流を流してモータ停止時のバックラッシュを防止するこ
とによって、テープとビデオヘッドの位相ずれによるノ
イズを低減するように改善したものである。 【0002】 【従来の技術】スロー再生専用のヘッドのない、2ヘッ
ドタイプのビデオテープレコーダ(以下、「VTR」と
いう)では、通常の再生速度の走行と停止を一定時間毎
に繰り返してテープを再生することによってスロー再生
が行われる。このスロー再生は通常、簡易スロー再生と
呼ばれる。 【0003】以下、この簡易スロー再生について説明す
る。 【0004】図3は、ビデオテープカセットがローディ
ングされた2ヘッドタイプのヘリカル型VTRのローデ
ィング機構部を示す上面図である。また図4はシリンダ
ー(ドラム)周辺の機構を示す正面図である。 【0005】図3において、ビデオテープカセットの供
給リール1及び巻き取りリール2より引き出されたテー
プ3は、ガイドポスト31,32を介して、ドラムを構
成する回転シリンダー33及び固定シリンダー34に図
4に示すように斜めに約半周まで巻き付けられると共
に、音声ヘッドと兼用されるコントロールヘッドCと接
触しながら巻き取りリール2付近でキャプスタン35及
びピンチローラ36で挟まれる。 【0006】通常再生モードでは、キャプスタン35が
図示しないキャプスタンモータによって駆動されて時計
方向に一定速度で回転して、テープ3が巻き取りリール
2側に巻き取られる。テープの走行を安定にするため、
供給リール1側に設けられたバックテンション機構部3
7によってテープ3には常に一定のバックテンションが
与えられる。回転シリンダー33は固定シリンダー34
上で半時計方向に一定速度で高速回転する。 【0007】通常再生モードではテープ3がキャプスタ
ン35によって引っ張られて供給リール1から巻き取り
リール2に向かって一定速度で走行する。よって、ビデ
オヘッドA,Bは交互にテープ3上を走行し、図5に示
すように、ビデオヘッドAは実線で示したビデオトラッ
クA1,A2,A3,…(以下、「Aトラック」と総称
する)と接触し、ビデオヘッドBはビデオトラックB
1,B2,B3,…(以下、「Bトラック」と総称す
る)と接触する。隣接する2個のトラックには記録時に
例えば1フィールド分の映像信号が記録されている。 【0008】コントロールヘッドCによってテープ3の
コントロールトラックから読み出されたコントロール信
号と図示しないパルス発生器が検出した回転シリンダー
33のビデオヘッドA,Bの位置を示すPG(Pulse Ge
nerator)パルスとを用いてテープ3と回転シリンダー
33の相対位置が調節されることによって、ビデオヘッ
ドA,Bがそれぞれ正確にテープ3のトラックA,B上
を走行する。また、PGパルスは、ビデオヘッドA,B
から得られる再生映像信号出力を交互にしかも連続して
図示しない再生系に供給するための切替パルス(ヘッド
切替パルス)としても使用される。 【0009】簡易スロー再生モードでは、キャプスタン
35の回転と停止が一定時間毎に繰り返されることによ
って間欠的なスロー再生が行われる。テープ停止時に
は、図5の,,に示すように、隣接するAトラッ
クとBトラックの両方に跨る領域をビデオヘッドAとビ
デオヘッドBが交互に走行する。 【0010】通常の再生速度の半分の速度で簡易スロー
再生(1/2再生)する場合は、例えば、回転シリンダ
ー33が回転して、まずテープ3を停止した状態でビデ
オトラックA3とビデオトラックB2に跨る領域をビ
デオヘッドA及びビデオヘッドBが走行することによっ
てその領域の映像が再生(スティル再生)される。回
転シリンダー33が1回転するとキャプスタン35が回
転を開始して、ビデオヘッドAがビデオトラックA3上
を走行し、続いてビデオヘッドBがビデオトラックB3
上を走行して1フィールド分の映像が再生(通常再生)
される。 【0011】この1フィールド分の通常再生が終了(回
転シリンダー33が1回転)すると、キャプスタン35
の回転が停止されてビデオトラックA4とビデオトラッ
クB3に跨る領域をビデオヘッドA及びビデオヘッド
Bが走行することによってその領域の映像が再生(ス
ティル再生)される。この通常再生とスティル再生が、
ヘッド切替パルスに応じて回転シリンダー33が1回転
する毎に繰り返して行われることによって通常の再生速
度の半分の速度の簡易スロー再生が行われる。 【0012】また、通常の再生速度の3分の1の速度で
簡易スロー再生(1/3再生)する場合は、回転シリン
ダー33が2回転する間のスティル再生と、回転シリン
ダー33が1回転する間の通常再生を繰り返して行うこ
とによって実現できる。同様にして、更に遅い速度(た
だし通常速度の整数分の1に限る)の簡易スロー再生も
スティル再生の時間を長くすることによって実現でき
る。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】簡易スロー再生モード
におけるスティル再生時には、上述したように複数のト
ラックに跨る領域をビデオヘッドA,Bが走行すること
によって再生が行われる。コントロール信号やヘッド切
替パルスに基づいてテープ3の各記録済みトラックとビ
デオヘッドA,Bとの相対位置が正確に制御されるとき
は、図6(a)に示すように隣接するトラックA,Bに
跨る領域をビデオヘッドA,Bが正しく走行することに
よって、図6(b)に示すヘッド切替パルスによる再生
ヘッドの切替に応じて、図6(c)に示すようなエンベ
ロープ出力が映像再生系に供給される。 【0014】ヘッドA,Bとは互いにそのアジマス角が
相違するので、この図6(c)に示すエンベロープ出力
は、図6(a)に示すようにビデオヘッドAがAトラッ
クと接触する幅が次第に狭くなることによって、回転開
始時(時刻T1)の最大出力から次第に小さくなり、ビ
デオヘッドBとの切替位置(時刻T2)付近では殆ど出
力されない。時刻T2から切り替えられたビデオヘッド
BとBトラックとの接触幅は略出力0から次第に大きく
なってビデオヘッドAとの切替位置(時刻T3)で最大
出力となる。 【0015】映像再生系に出力するビデオヘッドをヘッ
ドAからヘッドBに切り替える付近では、図6(c)に
示すようにエンベロープ出力のレベルが非常に小さくな
るのでノイズとして出力される。ヘッド切替パルスとコ
ントロール信号とを用いて各ビデオヘッドの切替位置が
図6(d)に示すように映像出力部としてのモニター画
面の帰線期間の中心と一致するように正しく制御されて
いれば、上記したノイズの無い映像がモニター画面上に
出力されることとなる。 【0016】ところが、通常再生からスティル再生に切
り替える位置でキャプスタン35を停止させると、キャ
プスタン35によってテープ3が巻き取りリール2の方
向に引っ張られなくなるのでバックテンション機構部3
7からテープ3に付与されるバックテンションとのバラ
ンスが崩れる。そのためにテープ3が供給リール1側に
引っ張られてテープ3とビデオヘッドA,Bとの相対位
置がずれてしまう。この現象はバックラッシュと呼ばれ
る。 【0017】例えば、図5に示すように、通常再生時に
ビデオヘッドA,BをビデオトラックA3,B3の領域
で走行させ、次にキャプスタンの駆動を停止してスティ
ル再生に切り替えたとき、上述したバックラッシュがあ
ると、本来、ビデオトラックA4及びビデオトラックB
3のみに跨る領域のスティル再生を行うべきなのに、
図7(a)に示すように、ビデオトラックA4,B3,
A3の3トラックに跨る領域をビデオヘッドA,Bが走
行してしまう。 【0018】このときエンベロープ出力は、図7(c)
に示すように、出力が小さくノイズバンドとなる箇所が
ヘッド切替位置からずれてしまう。したがって、そのノ
イズバンドは図7(d)に示す帰線期間から外れてモニ
ター画面上(図示した例ではモニター画面の中心)には
横に長いノイズが現れてしまう。 【0019】このノイズがモニター画面上に現れないよ
うにするために、キャプスタン35が停止した(通常再
生からスティル再生に切り替えた)ときにソフトブレー
キなどの機械的なブレーキ装置を作動させるようにした
ものがある。このような機械的なブレーキ装置を用いれ
ば、スティル再生時にはビデオヘッドA,Bは図6
(a)に示すような正しい位置でテープ3上を走行する
ので、ノイズは帰線期間に現れてモニター画面上には現
れない。 【0020】ところが、このソフトブレーキなどの機械
的なブレーキ装置は比較的高価であるので、比較的低コ
ストのVTRにこの装置を搭載することは見送られてい
る。簡易スロー再生時にモニター画面上にノイズが現れ
ることに甘んじているのが現状である。 【0021】そこで、本発明は、ソフトブレーキなどの
機械的なブレーキ装置を用いず、低コストで簡易スロー
再生時のノイズの出現を抑えることのできるビデオテー
プレコーダを提供するものである。 【0022】 【課題を解決するための手段】この発明に係るビデオテ
ープレコーダは、テープのテンションを調整するバック
テンション機構部と、ピンチローラと共にテープを挟ん
で走行させるキャプスタンと、キャプスタンを駆動する
キャプスタンモータの駆動力を制御する駆動力制御手段
とを有し、スティル再生と通常再生を交互に繰り返す簡
易スロー再生モードでは、通常再生からスティル再生に
切り替わるキャプスタンモータ停止時に、バックテンシ
ョン機構部に起因するバックテンションを相殺するよう
な順方向のトルクがキャプスタンモータに付与されるよ
うに、駆動力制御手段に与える駆動力を制御するもので
ある。 【0023】通常再生からスティル再生に切り替わるキ
ャプスタンモータ停止時には、バックテンション機構部
に起因するバックテンションを相殺する順方向のトルク
がキャプスタンモータに付与されるように、駆動力が制
御される。よって、キャプスタンのバックラッシュが防
止されて、ソフトブレーキなどの機械的なブレーキ装置
を用いずに簡易スロー再生時のノイズの出現を低コスト
で抑えることができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態としてのビデオテープレコーダ100
について説明する。このVTR100はスロー再生ヘッ
ドの無い2ヘッドタイプが前提である。図1は、本実施
の形態のVTR100の簡易スロー再生に係わる部分の
構成を示すブロック図である。同図において、図3と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。 【0025】図1において、VTR100は、キャプス
タン35、キャプスタンモータ11、モータドライバ1
2及び電源13を有する。 【0026】キャプスタン35は図3に示すように、ピ
ンチローラ36との間に挟まれるテープ3をフォワード
方向に走行させる。キャプスタンモータ11はキャプス
タン35に直結された駆動モータである。モータドライ
バ12は入力端子C及び入力端子Lを有する。入力端子
Cはコントロール端子とも呼ばれ、入力される電圧に応
じてモータドライバ12は電源13から供給される電圧
を変化させてキャプスタンモータ11を電圧駆動する。
入力端子Lはリミット端子とも呼ばれ、入力される電圧
に応じてモータドライバ12はキャプスタンモータ11
の駆動電流を変化させる。 【0027】VTR100は更に、電圧制御回路14、
電流制御回路15、マイコン16及びキー操作部17を
有する。 【0028】電圧制御回路14は入力信号を積分して一
定電圧をモータドライバ12に供給する回路である。例
えば、マイコン16の出力端子Dよりパルス信号が供給
されると電圧制御回路14ではそのパルス信号が積分さ
れて一定電圧のアナログ信号に変換されてモータドライ
バ12の入力端子Cに供給される。 【0029】電流制御回路15はマイコン16の出力端
子Eより供給される各制御信号に応じて、モータドライ
バ12の入力端子Lに供給する電圧を変化させる。 【0030】キー操作部17には、後述する通常再生モ
ードに設定するための通常再生ボタンや簡易スロー再生
モードに設定するための簡易スロー再生ボタンなどの各
種の再生モードに設定するためのボタンや、簡易スロー
再生モードが選択されたときにその速度(例えば1/2
再生や1/3再生)を指定するボタン類が配設される。
また、記録モードや早送りモードなどの他のモードに設
定するためのボタン類も配設される。キー操作部17で
ユーザが任意のスイッチを押圧すると、その制御信号が
マイコン16に供給される。 【0031】VTR100は更に、回転シリンダー3
3、パルス発生器18及びコントロールヘッドCを有す
る。 【0032】パルス発生器18からは、回転シリンダー
33の回転に同期してビデオヘッドA,Bの位置を検出
する図2(d)に示すようなPGパルス信号(ヘッド切
替信号)がマイコン16に供給される。コントロールヘ
ッドCからは、テープ3のコントロールトラックから読
みだしたテープ3の走行位置を示すコントロール信号が
供給される。 【0033】以上の構成において、キー操作部17に配
設された通常再生ボタンが押圧されて通常再生モードに
設定されるとその制御信号がマイコン16に供給され
る。図2(a)に示すように、マイコン16では、コン
トロールヘッドCから供給されるテープ3の走行位置と
パルス発生器18が検出したヘッド切替信号から割り出
した、ビデオヘッドAがテープ3上を走行する時刻T1
から、通常再生速度に応じたパルス信号を出力端子Dよ
り電圧制御回路14に供給する。電圧制御回路14では
供給されたパルス信号が積分されて、一定の電圧がモー
タドライバ12の入力端子Cに供給される。この入力電
圧に応じてモータドライバ12はキャプスタンモータ1
1に図2(a)に示すように時刻T1から5Vの一定電
圧を供給して電圧駆動する。これによって、キャプスタ
ン35が一定速度で回転してテープ3が所定の再生速度
で回転し、通常再生が開始される。 【0034】キー操作部17に配設された簡易スロー再
生ボタン及び1/2再生ボタンが押圧されて1/2の再
生速度の簡易スロー再生モードに設定されるとその制御
信号がマイコン16に供給される。マイコン16から
は、パルス発生器18より供給されるヘッド切替信号に
応じて、スティル再生を行うとき(例えば図2に示す時
刻T1から時刻T2までの間)は正で、通常再生を行う
とき(例えば図2に示す時刻T2から時刻T3までの
間)は負となるパルス信号が出力端子Eより電流制御回
路15に供給される。電流制御回路15ではこのパルス
信号がアナログ信号に変換されて、パルス信号が正のと
き所定の電圧がモータドライバ12の入力端子Lに供給
される。 【0035】この所定の電圧は図2に示す時刻T1から
時刻T2までの間や時刻T3から時刻T4までの間に供
給されて、モータドライバ12はキャプスタンモータ1
1を電流駆動してキャプスタンモータ11を停止させ
る。ただし、このときの電流値はバックテンション機構
部37に起因するバックテンションやテープ走行系で発
生するテープ張力によってキャプスタンモータ11が逆
方向に回転しないようなトルクをキャプスタンモータ1
1に与えるものであるから微少電流である。この例では
キャプスタンモータ11に供給される電圧は図2(b)
に示すように約1Vとなる。 【0036】キー操作部17に配設された簡易スロー再
生ボタン及び1/3再生ボタンが押圧されて1/3の再
生速度の簡易スロー再生モードに設定されるときは、時
刻T1から時刻T3までの間や時刻T4から時刻T6ま
での間だけ正となるパルス信号がマイコン16の出力端
子Eより電流制御回路15に供給されて、モータドライ
バ12よりキャプスタンモータ11に供給される電圧が
図2(c)に示すようになって1/3再生が行われる。
このときに与える微少電流も上述したと同じ値である。 【0037】このように、通常再生とスティル再生を交
互に繰り返す簡易スロー再生モードでは、スティル再生
時に、マイコン16より供給される制御信号に対応して
電流制御回路15よりモータドライバ12のリミット端
子Lに供給される一定電圧に応じて、モータドライバ1
2がキャプスタンモータ11を電流駆動して、キャプス
タンモータ11を順方向に回転させる向きの微少電流が
流される。この微少電流によって、通常再生からスティ
ル再生に切り替えるときにバックテンション機構部37
に起因するバックテンションやテープ走行系で発生する
テープ張力を相殺するような順方向のトルクがキャプス
タンモータ11に与えられる。 【0038】これによってビデオヘッドA,Bとトラッ
クA,Bとの位相関係が正規なものとなり、ビデオヘッ
ドA,Bは正しくトラックA,B上を走行するようにな
る。したがって、キャプスタンモータ11に直列駆動さ
れるキャプスタン35とピンチローラ36で挟まれるテ
ープ3は正確に固定されて、隣接する2トラックのみに
ビデオヘッドA,Bが正確に接触するので、エンベロー
プ出力の小さい箇所に出現するノイズは帰線期間に現れ
てモニター画面上には現れない。 【0039】 【発明の効果】この発明によれば、通常再生からスティ
ル再生に切り替わるキャプスタンモータ停止時には、バ
ックテンション機構部に起因するバックテンションやテ
ープ走行系で発生するテープ張力を相殺する順方向のト
ルクがキャプスタンモータに付与されるように駆動力が
制御される。よって、キャプスタンのバックラッシュが
防止されて、ソフトブレーキなどの機械的なブレーキ装
置を用いずに、簡易スロー再生時に位相ずれによるノイ
ズがモニター画面上に現れることを低コストで抑えるこ
とができる。
コーダに関する。詳しくは、ビデオヘッドが間欠的にテ
ープ上を走行する簡易スロー再生モードでのテープ走行
停止時にキャプスタンモータにフォワード方向の微少電
流を流してモータ停止時のバックラッシュを防止するこ
とによって、テープとビデオヘッドの位相ずれによるノ
イズを低減するように改善したものである。 【0002】 【従来の技術】スロー再生専用のヘッドのない、2ヘッ
ドタイプのビデオテープレコーダ(以下、「VTR」と
いう)では、通常の再生速度の走行と停止を一定時間毎
に繰り返してテープを再生することによってスロー再生
が行われる。このスロー再生は通常、簡易スロー再生と
呼ばれる。 【0003】以下、この簡易スロー再生について説明す
る。 【0004】図3は、ビデオテープカセットがローディ
ングされた2ヘッドタイプのヘリカル型VTRのローデ
ィング機構部を示す上面図である。また図4はシリンダ
ー(ドラム)周辺の機構を示す正面図である。 【0005】図3において、ビデオテープカセットの供
給リール1及び巻き取りリール2より引き出されたテー
プ3は、ガイドポスト31,32を介して、ドラムを構
成する回転シリンダー33及び固定シリンダー34に図
4に示すように斜めに約半周まで巻き付けられると共
に、音声ヘッドと兼用されるコントロールヘッドCと接
触しながら巻き取りリール2付近でキャプスタン35及
びピンチローラ36で挟まれる。 【0006】通常再生モードでは、キャプスタン35が
図示しないキャプスタンモータによって駆動されて時計
方向に一定速度で回転して、テープ3が巻き取りリール
2側に巻き取られる。テープの走行を安定にするため、
供給リール1側に設けられたバックテンション機構部3
7によってテープ3には常に一定のバックテンションが
与えられる。回転シリンダー33は固定シリンダー34
上で半時計方向に一定速度で高速回転する。 【0007】通常再生モードではテープ3がキャプスタ
ン35によって引っ張られて供給リール1から巻き取り
リール2に向かって一定速度で走行する。よって、ビデ
オヘッドA,Bは交互にテープ3上を走行し、図5に示
すように、ビデオヘッドAは実線で示したビデオトラッ
クA1,A2,A3,…(以下、「Aトラック」と総称
する)と接触し、ビデオヘッドBはビデオトラックB
1,B2,B3,…(以下、「Bトラック」と総称す
る)と接触する。隣接する2個のトラックには記録時に
例えば1フィールド分の映像信号が記録されている。 【0008】コントロールヘッドCによってテープ3の
コントロールトラックから読み出されたコントロール信
号と図示しないパルス発生器が検出した回転シリンダー
33のビデオヘッドA,Bの位置を示すPG(Pulse Ge
nerator)パルスとを用いてテープ3と回転シリンダー
33の相対位置が調節されることによって、ビデオヘッ
ドA,Bがそれぞれ正確にテープ3のトラックA,B上
を走行する。また、PGパルスは、ビデオヘッドA,B
から得られる再生映像信号出力を交互にしかも連続して
図示しない再生系に供給するための切替パルス(ヘッド
切替パルス)としても使用される。 【0009】簡易スロー再生モードでは、キャプスタン
35の回転と停止が一定時間毎に繰り返されることによ
って間欠的なスロー再生が行われる。テープ停止時に
は、図5の,,に示すように、隣接するAトラッ
クとBトラックの両方に跨る領域をビデオヘッドAとビ
デオヘッドBが交互に走行する。 【0010】通常の再生速度の半分の速度で簡易スロー
再生(1/2再生)する場合は、例えば、回転シリンダ
ー33が回転して、まずテープ3を停止した状態でビデ
オトラックA3とビデオトラックB2に跨る領域をビ
デオヘッドA及びビデオヘッドBが走行することによっ
てその領域の映像が再生(スティル再生)される。回
転シリンダー33が1回転するとキャプスタン35が回
転を開始して、ビデオヘッドAがビデオトラックA3上
を走行し、続いてビデオヘッドBがビデオトラックB3
上を走行して1フィールド分の映像が再生(通常再生)
される。 【0011】この1フィールド分の通常再生が終了(回
転シリンダー33が1回転)すると、キャプスタン35
の回転が停止されてビデオトラックA4とビデオトラッ
クB3に跨る領域をビデオヘッドA及びビデオヘッド
Bが走行することによってその領域の映像が再生(ス
ティル再生)される。この通常再生とスティル再生が、
ヘッド切替パルスに応じて回転シリンダー33が1回転
する毎に繰り返して行われることによって通常の再生速
度の半分の速度の簡易スロー再生が行われる。 【0012】また、通常の再生速度の3分の1の速度で
簡易スロー再生(1/3再生)する場合は、回転シリン
ダー33が2回転する間のスティル再生と、回転シリン
ダー33が1回転する間の通常再生を繰り返して行うこ
とによって実現できる。同様にして、更に遅い速度(た
だし通常速度の整数分の1に限る)の簡易スロー再生も
スティル再生の時間を長くすることによって実現でき
る。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】簡易スロー再生モード
におけるスティル再生時には、上述したように複数のト
ラックに跨る領域をビデオヘッドA,Bが走行すること
によって再生が行われる。コントロール信号やヘッド切
替パルスに基づいてテープ3の各記録済みトラックとビ
デオヘッドA,Bとの相対位置が正確に制御されるとき
は、図6(a)に示すように隣接するトラックA,Bに
跨る領域をビデオヘッドA,Bが正しく走行することに
よって、図6(b)に示すヘッド切替パルスによる再生
ヘッドの切替に応じて、図6(c)に示すようなエンベ
ロープ出力が映像再生系に供給される。 【0014】ヘッドA,Bとは互いにそのアジマス角が
相違するので、この図6(c)に示すエンベロープ出力
は、図6(a)に示すようにビデオヘッドAがAトラッ
クと接触する幅が次第に狭くなることによって、回転開
始時(時刻T1)の最大出力から次第に小さくなり、ビ
デオヘッドBとの切替位置(時刻T2)付近では殆ど出
力されない。時刻T2から切り替えられたビデオヘッド
BとBトラックとの接触幅は略出力0から次第に大きく
なってビデオヘッドAとの切替位置(時刻T3)で最大
出力となる。 【0015】映像再生系に出力するビデオヘッドをヘッ
ドAからヘッドBに切り替える付近では、図6(c)に
示すようにエンベロープ出力のレベルが非常に小さくな
るのでノイズとして出力される。ヘッド切替パルスとコ
ントロール信号とを用いて各ビデオヘッドの切替位置が
図6(d)に示すように映像出力部としてのモニター画
面の帰線期間の中心と一致するように正しく制御されて
いれば、上記したノイズの無い映像がモニター画面上に
出力されることとなる。 【0016】ところが、通常再生からスティル再生に切
り替える位置でキャプスタン35を停止させると、キャ
プスタン35によってテープ3が巻き取りリール2の方
向に引っ張られなくなるのでバックテンション機構部3
7からテープ3に付与されるバックテンションとのバラ
ンスが崩れる。そのためにテープ3が供給リール1側に
引っ張られてテープ3とビデオヘッドA,Bとの相対位
置がずれてしまう。この現象はバックラッシュと呼ばれ
る。 【0017】例えば、図5に示すように、通常再生時に
ビデオヘッドA,BをビデオトラックA3,B3の領域
で走行させ、次にキャプスタンの駆動を停止してスティ
ル再生に切り替えたとき、上述したバックラッシュがあ
ると、本来、ビデオトラックA4及びビデオトラックB
3のみに跨る領域のスティル再生を行うべきなのに、
図7(a)に示すように、ビデオトラックA4,B3,
A3の3トラックに跨る領域をビデオヘッドA,Bが走
行してしまう。 【0018】このときエンベロープ出力は、図7(c)
に示すように、出力が小さくノイズバンドとなる箇所が
ヘッド切替位置からずれてしまう。したがって、そのノ
イズバンドは図7(d)に示す帰線期間から外れてモニ
ター画面上(図示した例ではモニター画面の中心)には
横に長いノイズが現れてしまう。 【0019】このノイズがモニター画面上に現れないよ
うにするために、キャプスタン35が停止した(通常再
生からスティル再生に切り替えた)ときにソフトブレー
キなどの機械的なブレーキ装置を作動させるようにした
ものがある。このような機械的なブレーキ装置を用いれ
ば、スティル再生時にはビデオヘッドA,Bは図6
(a)に示すような正しい位置でテープ3上を走行する
ので、ノイズは帰線期間に現れてモニター画面上には現
れない。 【0020】ところが、このソフトブレーキなどの機械
的なブレーキ装置は比較的高価であるので、比較的低コ
ストのVTRにこの装置を搭載することは見送られてい
る。簡易スロー再生時にモニター画面上にノイズが現れ
ることに甘んじているのが現状である。 【0021】そこで、本発明は、ソフトブレーキなどの
機械的なブレーキ装置を用いず、低コストで簡易スロー
再生時のノイズの出現を抑えることのできるビデオテー
プレコーダを提供するものである。 【0022】 【課題を解決するための手段】この発明に係るビデオテ
ープレコーダは、テープのテンションを調整するバック
テンション機構部と、ピンチローラと共にテープを挟ん
で走行させるキャプスタンと、キャプスタンを駆動する
キャプスタンモータの駆動力を制御する駆動力制御手段
とを有し、スティル再生と通常再生を交互に繰り返す簡
易スロー再生モードでは、通常再生からスティル再生に
切り替わるキャプスタンモータ停止時に、バックテンシ
ョン機構部に起因するバックテンションを相殺するよう
な順方向のトルクがキャプスタンモータに付与されるよ
うに、駆動力制御手段に与える駆動力を制御するもので
ある。 【0023】通常再生からスティル再生に切り替わるキ
ャプスタンモータ停止時には、バックテンション機構部
に起因するバックテンションを相殺する順方向のトルク
がキャプスタンモータに付与されるように、駆動力が制
御される。よって、キャプスタンのバックラッシュが防
止されて、ソフトブレーキなどの機械的なブレーキ装置
を用いずに簡易スロー再生時のノイズの出現を低コスト
で抑えることができる。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態としてのビデオテープレコーダ100
について説明する。このVTR100はスロー再生ヘッ
ドの無い2ヘッドタイプが前提である。図1は、本実施
の形態のVTR100の簡易スロー再生に係わる部分の
構成を示すブロック図である。同図において、図3と対
応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略す
る。 【0025】図1において、VTR100は、キャプス
タン35、キャプスタンモータ11、モータドライバ1
2及び電源13を有する。 【0026】キャプスタン35は図3に示すように、ピ
ンチローラ36との間に挟まれるテープ3をフォワード
方向に走行させる。キャプスタンモータ11はキャプス
タン35に直結された駆動モータである。モータドライ
バ12は入力端子C及び入力端子Lを有する。入力端子
Cはコントロール端子とも呼ばれ、入力される電圧に応
じてモータドライバ12は電源13から供給される電圧
を変化させてキャプスタンモータ11を電圧駆動する。
入力端子Lはリミット端子とも呼ばれ、入力される電圧
に応じてモータドライバ12はキャプスタンモータ11
の駆動電流を変化させる。 【0027】VTR100は更に、電圧制御回路14、
電流制御回路15、マイコン16及びキー操作部17を
有する。 【0028】電圧制御回路14は入力信号を積分して一
定電圧をモータドライバ12に供給する回路である。例
えば、マイコン16の出力端子Dよりパルス信号が供給
されると電圧制御回路14ではそのパルス信号が積分さ
れて一定電圧のアナログ信号に変換されてモータドライ
バ12の入力端子Cに供給される。 【0029】電流制御回路15はマイコン16の出力端
子Eより供給される各制御信号に応じて、モータドライ
バ12の入力端子Lに供給する電圧を変化させる。 【0030】キー操作部17には、後述する通常再生モ
ードに設定するための通常再生ボタンや簡易スロー再生
モードに設定するための簡易スロー再生ボタンなどの各
種の再生モードに設定するためのボタンや、簡易スロー
再生モードが選択されたときにその速度(例えば1/2
再生や1/3再生)を指定するボタン類が配設される。
また、記録モードや早送りモードなどの他のモードに設
定するためのボタン類も配設される。キー操作部17で
ユーザが任意のスイッチを押圧すると、その制御信号が
マイコン16に供給される。 【0031】VTR100は更に、回転シリンダー3
3、パルス発生器18及びコントロールヘッドCを有す
る。 【0032】パルス発生器18からは、回転シリンダー
33の回転に同期してビデオヘッドA,Bの位置を検出
する図2(d)に示すようなPGパルス信号(ヘッド切
替信号)がマイコン16に供給される。コントロールヘ
ッドCからは、テープ3のコントロールトラックから読
みだしたテープ3の走行位置を示すコントロール信号が
供給される。 【0033】以上の構成において、キー操作部17に配
設された通常再生ボタンが押圧されて通常再生モードに
設定されるとその制御信号がマイコン16に供給され
る。図2(a)に示すように、マイコン16では、コン
トロールヘッドCから供給されるテープ3の走行位置と
パルス発生器18が検出したヘッド切替信号から割り出
した、ビデオヘッドAがテープ3上を走行する時刻T1
から、通常再生速度に応じたパルス信号を出力端子Dよ
り電圧制御回路14に供給する。電圧制御回路14では
供給されたパルス信号が積分されて、一定の電圧がモー
タドライバ12の入力端子Cに供給される。この入力電
圧に応じてモータドライバ12はキャプスタンモータ1
1に図2(a)に示すように時刻T1から5Vの一定電
圧を供給して電圧駆動する。これによって、キャプスタ
ン35が一定速度で回転してテープ3が所定の再生速度
で回転し、通常再生が開始される。 【0034】キー操作部17に配設された簡易スロー再
生ボタン及び1/2再生ボタンが押圧されて1/2の再
生速度の簡易スロー再生モードに設定されるとその制御
信号がマイコン16に供給される。マイコン16から
は、パルス発生器18より供給されるヘッド切替信号に
応じて、スティル再生を行うとき(例えば図2に示す時
刻T1から時刻T2までの間)は正で、通常再生を行う
とき(例えば図2に示す時刻T2から時刻T3までの
間)は負となるパルス信号が出力端子Eより電流制御回
路15に供給される。電流制御回路15ではこのパルス
信号がアナログ信号に変換されて、パルス信号が正のと
き所定の電圧がモータドライバ12の入力端子Lに供給
される。 【0035】この所定の電圧は図2に示す時刻T1から
時刻T2までの間や時刻T3から時刻T4までの間に供
給されて、モータドライバ12はキャプスタンモータ1
1を電流駆動してキャプスタンモータ11を停止させ
る。ただし、このときの電流値はバックテンション機構
部37に起因するバックテンションやテープ走行系で発
生するテープ張力によってキャプスタンモータ11が逆
方向に回転しないようなトルクをキャプスタンモータ1
1に与えるものであるから微少電流である。この例では
キャプスタンモータ11に供給される電圧は図2(b)
に示すように約1Vとなる。 【0036】キー操作部17に配設された簡易スロー再
生ボタン及び1/3再生ボタンが押圧されて1/3の再
生速度の簡易スロー再生モードに設定されるときは、時
刻T1から時刻T3までの間や時刻T4から時刻T6ま
での間だけ正となるパルス信号がマイコン16の出力端
子Eより電流制御回路15に供給されて、モータドライ
バ12よりキャプスタンモータ11に供給される電圧が
図2(c)に示すようになって1/3再生が行われる。
このときに与える微少電流も上述したと同じ値である。 【0037】このように、通常再生とスティル再生を交
互に繰り返す簡易スロー再生モードでは、スティル再生
時に、マイコン16より供給される制御信号に対応して
電流制御回路15よりモータドライバ12のリミット端
子Lに供給される一定電圧に応じて、モータドライバ1
2がキャプスタンモータ11を電流駆動して、キャプス
タンモータ11を順方向に回転させる向きの微少電流が
流される。この微少電流によって、通常再生からスティ
ル再生に切り替えるときにバックテンション機構部37
に起因するバックテンションやテープ走行系で発生する
テープ張力を相殺するような順方向のトルクがキャプス
タンモータ11に与えられる。 【0038】これによってビデオヘッドA,Bとトラッ
クA,Bとの位相関係が正規なものとなり、ビデオヘッ
ドA,Bは正しくトラックA,B上を走行するようにな
る。したがって、キャプスタンモータ11に直列駆動さ
れるキャプスタン35とピンチローラ36で挟まれるテ
ープ3は正確に固定されて、隣接する2トラックのみに
ビデオヘッドA,Bが正確に接触するので、エンベロー
プ出力の小さい箇所に出現するノイズは帰線期間に現れ
てモニター画面上には現れない。 【0039】 【発明の効果】この発明によれば、通常再生からスティ
ル再生に切り替わるキャプスタンモータ停止時には、バ
ックテンション機構部に起因するバックテンションやテ
ープ走行系で発生するテープ張力を相殺する順方向のト
ルクがキャプスタンモータに付与されるように駆動力が
制御される。よって、キャプスタンのバックラッシュが
防止されて、ソフトブレーキなどの機械的なブレーキ装
置を用いずに、簡易スロー再生時に位相ずれによるノイ
ズがモニター画面上に現れることを低コストで抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るビデオテープレコーダ100の
構成を示す図である。 【図2】キャプスタンモータ11の駆動電圧を示す図で
ある。 【図3】VTRのローディング機構を示す上面図であ
る。 【図4】VTRのローディング機構を示す正面図であ
る。 【図5】テープ上のビデオヘッドの軌跡を示す図であ
る。 【図6】正常な簡易スロー再生を説明する図である。 【図7】バックラッシュのあるときの簡易スロー再生を
説明する図である。 【符号の説明】 1 供給リール 2 巻き取りリール 3 テープ 11 キャプスタンモータ 12 モータドライバ 13 電源 14 電圧制御回路 15 電流制御回路 16 マイコン 17 キー操作部 18 パルス発生器 31,32 ガイドポスト 33 回転シリンダー 34 固定シリンダー 35 キャプスタン 36 ピンチローラ 37 バックテンション機構部
構成を示す図である。 【図2】キャプスタンモータ11の駆動電圧を示す図で
ある。 【図3】VTRのローディング機構を示す上面図であ
る。 【図4】VTRのローディング機構を示す正面図であ
る。 【図5】テープ上のビデオヘッドの軌跡を示す図であ
る。 【図6】正常な簡易スロー再生を説明する図である。 【図7】バックラッシュのあるときの簡易スロー再生を
説明する図である。 【符号の説明】 1 供給リール 2 巻き取りリール 3 テープ 11 キャプスタンモータ 12 モータドライバ 13 電源 14 電圧制御回路 15 電流制御回路 16 マイコン 17 キー操作部 18 パルス発生器 31,32 ガイドポスト 33 回転シリンダー 34 固定シリンダー 35 キャプスタン 36 ピンチローラ 37 バックテンション機構部
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 テープのテンションを調整するバックテ
ンション機構部と、 ピンチローラと共にテープを挟んで走行させるキャプス
タンと、 上記キャプスタンを駆動するキャプスタンモータの駆動
力を制御する駆動力制御手段とを有し、 スティル再生と通常再生を交互に繰り返す簡易スロー再
生モードでは、通常再生からスティル再生に切り替わる
キャプスタンモータ停止時に、上記バックテンション機
構部に起因するバックテンションを相殺するような順方
向のトルクが上記キャプスタンモータに付与されるよう
に、上記駆動力制御手段に与える上記駆動力を制御する
ことを特徴とするビデオテープレコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15100096A JP3482768B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビデオテープレコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15100096A JP3482768B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビデオテープレコーダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH103713A JPH103713A (ja) | 1998-01-06 |
JP3482768B2 true JP3482768B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=15509103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15100096A Expired - Fee Related JP3482768B2 (ja) | 1996-06-12 | 1996-06-12 | ビデオテープレコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3482768B2 (ja) |
-
1996
- 1996-06-12 JP JP15100096A patent/JP3482768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH103713A (ja) | 1998-01-06 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |