JP3565427B2 - 磁気テープ記録再生装置及びモータ駆動装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、ドラムモータおよびローディングモータをそれぞれ駆動するためのドラムモータ駆動回路およびローディングモータ駆動回路が少なくとも設けられた集積回路を備えたビデオテープレコーダ等の磁気テープ記録再生装置、及び少なくとも2つのモータを駆動するモータ駆動回路が設けられた集積回路を備えたモータ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオテープレコーダでは、磁気テープに記録されたビデオ信号を読取るヘッドシリンダを回転駆動する為のドラムモータ、及び磁気テープを所定位置に配置する為のローディングモータをそれぞれ備え、これらドラムモータ及びローディングモータをそれぞれ駆動するドラムモータ駆動回路及びローディングモータ駆動回路が、1つの集積回路に設けられていることが多い。
【0003】
また、ドラムモータを起動させたときは、所定回転数(30回転/秒)になる迄加速する必要があるので、図3に示すように、通常のサーボ動作時の平均駆動電圧(以下、定常駆動電圧という)V2よりも高い駆動電圧(以下、起動用駆動電圧という)V3をドラムモータに与えている。その為、突入電流も考慮すると、前記集積回路に大電流が流れて加熱される結果、集積回路が破損する虞があるので、ドラムモータ及びローディングモータを同時に起動させないように時間調節を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、ドラムモータを先に起動させて時間調節を行っても、ドラムモータの負荷によっては、ローディングモータを起動すべき時点に到っても、ドラムモータの加速が終了せず、ドラムモータの駆動電圧の高い状態が続いたり、また、ローディングモータを起動すべき時点で、通常のサーボ動作によりドラムモータの駆動電圧が高くなっていることもあり、ローディングモータが所要のタイミングよりも遅れて起動されるという問題がある。
【0005】
このような問題を解決する為の類似の技術としては、ローディングモータをドラムモータと同時に駆動する場合、ドラムモータの駆動エネルギーが、より小さくなったタイミングにおいて、ローディングモータを駆動するようにドラムモータ及びローディングモータの各駆動手段を制御する制御手段を備えた「記録再生装置」が、特開平11−312345号公報に開示されている。
【0006】
しかしながら、上記技術は、発明の対象とする携帯型のビデオテープレコータの駆動電源であるバッテリの消費電力を節約するとともに供給電力の余裕度を増大させることのみに留意して、ドラムモータの駆動エネルギーが小さくなったタイミングでローディングモータを起動、具体的には、ドラムモータへの供給電圧が定常駆動電圧となった時点でローディングモータを起動させており、やはり、上述したようにローディングモータが所要のタイミングよりも遅れて起動されるという問題が解消されていない。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ドラムモータ駆動回路及びローディングモータ駆動回路が少なくとも設けられた集積回路が破損することがない磁気テープ記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る磁気テープ記録再生装置は、ローディングモータおよびドラムモータをそれぞれ駆動する為のローディングモータ駆動回路及びドラムモータ駆動回路の少なくとも2つのモータ駆動回路が設けられている集積回路と、前記ロ ーディングモータ駆動回路及びドラムモータ駆動回路に対しそれぞれ制御信号を与えて前記ローディングモータおよびドラムモータを回転制御する制御部と、を備え、前記制御部が、操作部から再生指示の入力を受けたときに、前記ドラムモータ制御回路に対し制御信号を送って、前記ドラムモータを起動用駆動電圧の供給により起動させる指令を与え、前記ドラムモータの起動時から該ドラムモータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な第1所定時間が経過したときに、その時点での前記ドラムモータ駆動回路の出力電圧と、前記ドラムモータが所定の回転数を維持する為のサーボ動作時の平均的な駆動電圧である定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧との大小を比較し、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも低い場合に、前記ローディングモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記ローディングモータを起動させ、一方、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも高い場合に、前記ドラムモータ駆動回路に対し、制御信号を送って前記ドラムモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制する指令を与えたのちに、前記ローディングモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記ローディングモータを起動させ、前記ドラムモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制したときに、前記ローディングモータの起動時から該ローディングモータの突入電流が収束するのに必要な第2所定時間が経過した時点で、前記ドラムモータ駆動回路へ制御信号を送って前記抑制を解除する指令を与える制御機能を有していることを特徴としている。
【0009】
この磁気テープ記録再生装置によれば、先ず、ドラムモータを起動させて、このドラムモータの起動時から該モータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な所定時間が経過した時点で、ドラムモータ駆動回路の出力電圧が定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧よりも低下している場合に、ローディングモータを直ちに起動させるようにしているので、ローディングモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、2つのモータ駆動回路が設けられた集積回路に大電流が流れるのを防止できる。一方、所定時間が経過した時点で、ドラムモータ駆動回路の出力電圧が上記設定駆動電圧よりも高い場合には、ドラムモータへの供給電圧を定常駆動電圧に抑制したのちに、ローディングモータを起動させるので、やはり、ローディングモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、集積回路に大電流が流れるのを防止できる。しかも、ドラムモータへの供給電圧の抑制は、ローディングモータの突入電流が収束するのに必要な時間が経過した時点で解除するので、ドラムモータを、所定の回転数で定常回転してサーボ動作を行える状態に支障なく移行させることができる。
【0010】
また、本発明に係るモータ駆動装置は、2つの第1及び第2のモータをそれぞれ駆動する為の第1および第2のモータ駆動回路が少なくとも設けられている集積回路と、前記第1および第2のモータ駆動回路に対しそれぞれ制御信号を与えて前記第1及び第2のモータを回転制御する制御部と、を備え、前記制御部は、モータ駆動の指示入力を受けたときに、前記第1のモータ制御回路に対し制御信号を送って、前記第1のモータを起動用駆動電圧の供給により起動させる指令を与え、前記第1のモータの起動時から該第1のモータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な第1所定時間が経過したときに、その時点での前記第1のモータ駆動回路の出力電圧と、前記第1のモータが所定の回転数を維持する為のサーボ動作時の平均的な駆動電圧である定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧との大小を比較し、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも低い場合に、前記第2のモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記第2のモータを起動させ、一方、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも高い場合に、前記第1のモータ駆動回路に対し、制御信号を送って前記第1のモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制する指令を与えたのちに、前記第2のモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記第2のモータを起動させ、前記第1のモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制したときに、前記第2のモータの起動時から該第2のモータの突入電流が収束するのに必要な第2所定時間が経過した時点で、前記第1のモータ駆動回 路へ制御信号を送って前記抑制を解除する指令を与える制御機能を有していることを特徴としている。
【0011】
このモータ駆動装置によれば、先ず、第1のモータを起動させて、この第1のモータの起動時から該モータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な所定時間が経過した時点で、第1のモータ駆動回路の出力電圧が定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧よりも低下している場合に、第2のモータを直ちに起動させるようにしているので、第2のモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、2つのモータ駆動回路が設けられた集積回路に大電流が流れることがない。一方、所定時間が経過した時点で、第1のモータ駆動回路の出力電圧が上記設定駆動電圧よりも高い場合には、第1のモータへの供給電圧を定常駆動電圧に抑制したのちに、第2のモータを起動させるので、やはり、第2のモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、集積回路に大電流が流れることがない。しかも、第1のモータへの供給電圧の抑制は、第2のモータの突入電流が収束するのに必要な時間が経過した時点で解除するので、第1のモータを、所定の回転数で定常回転してサーボ動作を行える状態に支障なく移行させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る磁気テープ記録再生装置の実施の形態であるビデオテープレコーダの要部構成を示すブロック図である。このビデオテープレコーダは、磁気テープ9にビデオ信号を記録し、且つ磁気テープ9に記録されているビデオ信号を読取るビデオヘッドを、その周面の互いに対向する位置に2つ備えるヘッドシリンダ6と、ヘッドシリンダ6を回転駆動するドラムモータ2と、ドラムモータ2を駆動する為のドラムモータ駆動回路11と、ドラムモータ2の回転数に比例して変化する周波数信号(FG信号)を生成して出力するFG信号生成器3( Frequency Generator )とを備えている。
【0013】
このビデオテープレコーダは、また、記録、再生、早送り及び巻戻し等の動作状況に応じて、磁気テープ9をそれぞれ所定位置に配置する為の、図示しないメカニカルデッキを駆動する為のローディングモータ1と、ローディングモータ1を駆動する為のローディングモータ駆動回路12と、メカニカルデッキが各所定位置に配置したか否かを検出するメカニカルデッキ位置センサ10とを備えている。ドラムモータ駆動回路11及びローディングモータ駆動回路12は、集積回路13に設けられている。
【0014】
このビデオテープレコーダは、また、磁気テープ9の走行速度を一定にする為のフライホイール7と、その回転軸であるキャプスタン8と、ベルト等の伝達機構を介して、フライホイール7を回転駆動し、必要に応じて、図示しない供給リール及び巻取りリールを回転駆動するキャプスタンモータ4と、キャプスタンモータ4を駆動する為のキャプスタンモータ駆動回路14と、キャプスタンモータ4の回転数に比例して変化する周波数信号(FG信号)を生成して出力するFG信号生成器5とを備えている。
【0015】
FG信号生成器3,5がそれぞれ出力するFG信号は制御部15に与えられ、制御部15は、与えられた各FG信号に基づき、ドラムモータ駆動回路11及びキャプスタンモータ駆動回路14の出力電圧をそれぞれ制御する為のPWM( Pulse Width Modulation )信号である各制御信号を出力し、ドラムモータ2及びキャプスタンモータ4の各回転速度を制御する。メカニカルデッキ位置センサ10が出力した位置信号は制御部15に与えられ、制御部15は与えられた位置信号に基づきローディングモータ駆動回路12の回転を制御する。
【0016】
ヘッドシリンダ6は、記録/再生回路16に対し記録/再生信号の授受を行い、記録/ 再生回路16は、制御部15による制御を受けて、チューナ17が復調したビデオ信号および音声信号が与えられる。制御部15には、ユーザの操作を受け入れる操作部18が接続されている。
【0017】
以下に、上述のような構成を備えたビデオテープレコーダにおけるモータ駆動動作の例を、それの制御処理を示した図2のフローチャートを参照しながら説明する。このビデオレコーダの制御部15は、操作部18の再生キーが操作されると(S2)、ドラムモータ駆動回路11へ制御信号を送ってドラムモータ2に対し起動用駆動電圧を供給するよう指令することにより、ドラムモータ2を起動させる(S4)。制御部15は、ドラムモータ2を起動させて(S4)から、ドラムモータ2が加速されて所定の回転数(30回転/秒)に達するのに必要な第1所定時間が経過したと判別(S6)したときに、その時点でドラムモータ駆動回路11に対し出力している制御信号に基づき判別したその時点でのドラムモータ駆動回路11の出力電圧と、図3に示すような所定の回数数を維持する為のサーボ動作時にドラムモータ駆動回路11が出力する平均的な駆動電圧である定常駆動電圧V2よりも少し高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧V1(第1所定値)とを比較する(S8)。
【0018】
制御部15は、上述の第1所定時間が経過した時点でのドラムモータ駆動回路11の出力電圧が、定常駆動電圧V2よりも少し高い(大きい)電圧値に設定した設定駆動電圧V1(第1所定値)より低い(小さい)と判別したときに、直ちにローディングモータ駆動回路12へ制御信号を送って、ローディングモータ1を起動させる(S10)。これにより、ローディングモータ1を可及的に迅速に起動させることができるとともに、2つのモータ駆動回路11,12が設けられた集積回路13に大電流が流れるのを防止できる。
【0019】
一方、制御部15は、上述の第1所定時間が経過した時点でのドラムモータ駆動回路11の出力電圧が、設定駆動電圧(第1所定値)より高い(大きい)と判別したときに、ドラムモータ駆動回路11へ制御信号を送って、ドラムモータ駆動回路11の出力電圧を平均的な駆動電圧である定常駆動電圧V2(第2所定値)に抑制し(S20)、そののちにローディングモータ駆動回路12へ制御信号を送って、ローディングモータ1を起動させる(S10)。これにより、やはり、ローディングモータ1を可及的に迅速に起動させることができるとともに、集積回路13に大電流が流れるのを防止できる。また、制御部15は、ローディングモータ1を起動させる(S10)ときに、キャプスタンモータ駆動回路14へも制御信号を送って、キャプスタンモータ4を回転駆動し、巻取リールを回転させて、磁気テープ9に適度の張力を与え、たるまないようにする。
【0020】
制御部15は、上述の第1所定時間が経過した時点でドラムモータ駆動回路11の出力電圧を定常駆動電圧V2(第2所定値)に抑制し(S20)た場合に限り、ローディングモータ1を起動させ(S10)た時点からローディングモータ1の突入電流が収束するのに必要な時間である第2所定時間が経過したと判別し(S12)たときに、ドラムモータ駆動回路11へ制御信号を送って、ドラムモータ駆動回路11の出力抑制を解除する(S14)。これにより、ドラムモータ2を、所定の回転数で定常回転してサーボ動作を行える状態に支障なく移行させることができる。尚、ドラムモータ駆動回路11の出力電圧を抑制しなかった場合には、当然、ドラムモータ駆動回路11の出力抑制の解除(S14)は不要である。
【0021】
制御部15は、第2所定時間が経過してから(S12)、メカニカルデッキ位置センサ10が出力した位置信号を判定し(S16)、位置信号が、メカニカルデッキが所定位置にあることを示したときは、ローディングモータ駆動回路12へ制御信号を送って、ローディングモータ1を回転停止させ(S18)、最初の制御フローへリターンする。
【0022】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る磁気テープ記録再生装置によれば、ローディングモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、2つのモータ駆動回路が設けられた集積回路に大電流が流れるのを確実に防止することができる。しかも、ドラムモータを、所定の回転数で定常回転してサーボ動作を行える状態に支障なく移行させることができる。
【0023】
また、本発明に係るモータ駆動装置によれば、集積回路に設けられた少なくとも2つのモータ駆動回路により個々のモータの回転を制御する場合に、後から起動するモータを可及的に迅速に起動させることができるとともに、集積回路に大電流が流れるのを確実に防止することができ、しかも、先に起動させるモータを、所定の回転数で定常回転してサーボ動作を行える状態に支障なく移行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気テープ記録再生装置の実施の形態であるビデオテープレコーダの要部構成を示すブロック図である。
【図2】同上のビデオテープレコーダの各モータの制御処理を示すフローチャートである。
【図3】ドラムモータの駆動電圧を説明する為の説明図である。
【符号の説明】
1 ローディングモータ
2 ドラムモータ
4 キャプスタンモータ
6 ヘッドシリンダ
9 磁気テープ
10 メカニカルデッキ位置センサ
11 ドラムモータ駆動回路
12 ローディングモータ駆動回路
13 集積回路
14 キャプスタンモータ駆動回路
15 制御部
16 記録/再生回路
18 操作部
Claims (2)
- ローディングモータおよびドラムモータをそれぞれ駆動する為のローディングモータ駆動回路及びドラムモータ駆動回路の少なくとも2つのモータ駆動回路が設けられている集積回路と、
前記ローディングモータ駆動回路及びドラムモータ駆動回路に対しそれぞれ制御信号を与えて前記ローディングモータおよびドラムモータを回転制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
操作部から再生指示の入力を受けたときに、前記ドラムモータ制御回路に対し制御信号を送って、前記ドラムモータを起動用駆動電圧の供給により起動させる指令を与え、
前記ドラムモータの起動時から該ドラムモータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な第1所定時間が経過したときに、その時点での前記ドラムモータ駆動回路の出力電圧と、前記ドラムモータが所定の回転数を維持する為のサーボ動作時の平均的な駆動電圧である定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧との大小を比較し、
前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも低い場合に、前記ローディングモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記ローディングモータを起動させ、一方、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも高い場合に、前記ドラムモータ駆動回路に対し、制御信号を送って前記ドラムモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制する指令を与えたのちに、前記ローディングモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記ローディングモータを起動させ、
前記ドラムモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制したときに、前記ローディングモータの起動時から該ローディングモータの突入電流が収束するのに必要な第2所定時間が経過した時点で、前記ドラムモータ駆動回路へ制御信号を送って前記抑制を解除する指令を与える制御機能を有していることを特徴とする磁気テープ記録再生装置。 - 2つの第1及び第2のモータをそれぞれ駆動する為の第1および第2のモータ駆動回路が少なくとも設けられている集積回路と、
前記第1および第2のモータ駆動回路に対しそれぞれ制御信号を与えて前記第1及び第2のモータを回転制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
モータ駆動の指示入力を受けたときに、前記第1のモータ制御回路に対し制御信号を送って、前記第1のモータを起動用駆動電圧の供給により起動させる指令を与え、
前記第1のモータの起動時から該第1のモータが加速されて所定の回転数に達するまでに必要な第1所定時間が経過したときに、その時点での前記第1のモータ駆動回路の出力電圧と、前記第1のモータが所定の回転数を維持する為のサーボ動作時の平均的な駆動電圧である定常駆動電圧よりも僅かに高い電圧値に予め設定した設定駆動電圧との大小を比較し、
前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも低い場合に、前記第2のモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記第2のモータを起動させ、一方、前記比較の結果が、前記出力電圧が前記設定駆動電圧よりも高い場合に、前記第1のモータ駆動回路に対し、制御信号を送って前記第1のモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制する指令を与えたのちに、前記第2のモータ駆動回路に対し制御信号を送って前記第2のモータを起動させ、
前記第1のモータへの供給電圧を前記定常駆動電圧に抑制したときに、前記第2のモータの起動時から該第2のモータの突入電流が収束するのに必要な第2所定時間が経過した時点で、前記第1のモータ駆動回路へ制御信号を送って前記抑制を解除する指令を与える制御機能を有していることを特徴とするモータ駆動装置。
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