JPH0636150B2 - 電子楽器のパラメ−タ編集装置 - Google Patents

電子楽器のパラメ−タ編集装置

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JPH0636150B2
JPH0636150B2 JP61029779A JP2977986A JPH0636150B2 JP H0636150 B2 JPH0636150 B2 JP H0636150B2 JP 61029779 A JP61029779 A JP 61029779A JP 2977986 A JP2977986 A JP 2977986A JP H0636150 B2 JPH0636150 B2 JP H0636150B2
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正忠 和智
好成 寺田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、音色、音量、音高、効果等の各種の楽音特
性の設定に関連するパラメータ情報を外部記憶媒体に記
憶しておき、任意の外部記憶媒体を随時装着してそこに
記憶されているパラメータ情報を利用するようにした電
子楽器において、パラメータ情報を部分的に編集し得る
ようにしたパラメータ編集装置に関する。
〔従来の技術〕 一般に電子楽器においては各種音色、音量、効果等をオ
ン/オフ選択もしくは段階的なレベルで設定選択するた
めの手動操作子が多数設けられており、この操作子の出
力を楽音形成回路で利用するようにしている。この場
合、或る操作子が操作されると、その操作子に対して割
当てられている楽音特性を設定するパラメータ情報(例
えばボイスパラメータ)が楽音形成回路に与えられ、こ
のパラメータ情報に基づき楽音の特性が設定される。一
方、各操作子の望みの設定状態に対応するパラメータ情
報を一組のプリセットデータとして記憶しておき、スイ
ッチ操作によって一組のプリセットデータを一括して読
み出して楽音特性の設定に用いるようにするプリセット
機能を具えた電子楽器も従来から知られている。各操作
子に対応する個別のパラメータ情報やプリセットデータ
は、一般的には、電子楽器内部の電子的記憶装置に記憶
されており、この記憶装置から選択的に引き出されて楽
音の設定・制御のために利用される。この場合、内部記
憶装置の容量は自ずから制限されることから、多数のパ
ラメータ情報やプリセットデータを利用可能にするに
は、外部記憶媒体(例えば磁気カード、不揮発性メモ
リ、バッテリバックアップされた半導体メモリなど)に
様々なパラメータ情報やプリセットデータを記憶してお
き、所望の外部記憶媒体を電子楽器に装着して該記憶媒
体から内部記憶装置にデータを転送するようにしてい
る。内部記憶装置に記憶するパラメータ情報(プリセッ
トデータを含む)は所定の操作子の操作に応じて適宜書
き換える(設定する)ことができるようにされる。ま
た、このように内部記憶装置に設定したパラメータ情報
を外部記憶媒体に転送し、そこに保存させるようにする
ことも行われている。このようなパラメータ編集装置は
例えば特開昭56−52800号や特開昭59−137
993号に示されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のものにおいては、電子楽器に装着された外部記憶
媒体と内部記憶装置との間の情報の転送は一括してしか
行えず、特定のパラメータ情報のみを部分的に転送して
記憶内容の書き換えを行うことはできなかった。例え
ば、外部記憶媒体に記憶したパラメータ情報の一部だけ
を内部記憶装置に転送し、それに対応する内部記憶装置
の記憶内容を書き換えるがそれ以外の内部記憶装置の記
憶内容は保持しておきたいような場合、そのような編集
は不可能であった。また、従来は外部記憶媒体には同じ
種類のパラメータ情報しか記憶されていないので、特定
の種類のパラメータ情報を選択して転送するようなこと
はできなかった。そのため、パラメータ編集機能に限界
があり、不便であった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、外部記憶
媒体に複数種類のパラメータ情報を記憶するようにする
と共に、外部記憶媒体から内部記憶装置にあるいはその
逆に一部の種類のパラメータ情報だけを書き込むことが
できるようにして編集機能を高めたパラメータ編集装置
を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る電子楽器のパラメータ編集装置は、楽音
の特性を設定するパラメータ情報を記憶する外部記憶媒
体と、楽音の特性を設定するパラメータ情報を記憶する
内部記憶手段と、前記内部記憶手段に記憶するパラメー
タ情報の設定及び記憶されたパラメータ情報の選択的読
み出しを行うための制御手段と、読み出されたパラメー
タ情報に基づき、このパラメータ情報によって設定され
る特性を持つ楽音信号を形成する楽音形成手段とを具え
る電子楽器において、前記外部記憶媒体又は内部記憶手
段に記憶されている前記パラメータ情報の一部を、利用
者の望みに従って選択するための選択手段と、前記選択
手段によって選択された前記一部のパラメータ情報を、
前記外部記憶媒体及び内部記憶手段の一方から他方へ転
送し、転送先の記憶媒体又は記憶手段の記憶内容を該一
部のパラメータ情報によって部分的に書き替える転送制
御手段とを具えたことを特徴とする。これを機能ブロッ
ク図によって示すと第1図のようである。10は外部記
憶媒体、11は内部記憶手段、12は設定及び読出し用
の制御手段、13は楽音形成手段、14は選択手段、1
5は転送制御手段、である。
〔作用〕
選択手段14により、外部記憶媒体10又は内部記憶手
段11に記憶されているパラメータ情報の一部を、利用
者の望みに従って任意に選択することができる。転送制
御手段15では、選択手段14によって選択された前記
一部のパラメータ情報を、外部記憶媒体10及び内部記
憶手段11の一方から他方へ転送し、転送先の記憶媒体
10又は記憶手段11の記憶内容を該一部のパラメータ
情報によって部分的に書き替える。
例えば、外部記憶媒体10から一部の種類のパラメータ
情報を選択し、これを内部記憶手段11に書き込む。こ
れにより、外部記憶媒体10に記憶した複数種類のパラ
メータ情報のうち演奏者が必要とするものだけを内部記
憶手段11に記憶させることができる。逆に、内部記憶
手段11から一部の種類のパラメータ情報を選択し、こ
れを外部記憶媒体10に書き込むようにする場合は、内
部記憶手段11に記憶している複数種類のパラメータ情
報のうち演奏者が保存しておきたいと思う一部の種類の
パラメータ情報だけを外部記憶媒体内に記憶させること
ができる。
〔発明の効果〕
従って、この発明によれば、外部記憶媒体と内部記憶手
段との間でパラメータ情報の種類別の部分的な編集を容
易に行うことができるようになり、編集機能を高めるこ
とができる。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照してこの発明の一実施例を詳細に
説明しよう。
〈ハード構成の説明〉 第2図はこの発明の一実施例に係る電子楽器の全体構成
を示すハード構成図であり、キースイッチ回路20は鍵
盤の各鍵に対応するキースイッチを配列してなる回路で
ある。パネル部21は、楽音特性や機能の設定・制御に
関連する各種のスイッチ、設定器、操作子、表示器など
からなるものであり、音色スイッチ部22、マルチメニ
ュースイッチ部23、レジストレーションスイッチ部2
4、マルチメニューに関連するその他の操作子部25、
その他の操作子部26を含む。音色スイッチ部22は複
数の音色選択用スイッチからなる。マルチメニュースイ
ッチ部23は、楽音の特性の設定あるいは自動演奏機能
設定その他諸機能の設定を行う多目的スイッチ及び表示
器からなるものである。レジストレーションスイッチ部
24は、プリセットデータの選択・設定を行うためのス
イッチとパラメータ編集機能のための各種スイッチを含
む。音色スイッチ部22とレジストレーションスイッチ
部24に関連してマルチメニュースイッチ部23が利用
される。マルチメニューに関連するその他の操作子部2
5は、マルチメニュースイッチ部23に関連して利用さ
れるその他のスイッチ等からなるものであり、例えばビ
ブラートデータの設定やエンベロープパラメータの設定
にマルチメニュースイッチ部23を使用するときに操作
するものである。
この実施例では、スイッチのオン・オフ検出処理及びそ
れに基づく様々なデータ処理を、中央処理ユニット(C
PU)27、プログラムROM(リードオンリメモリの
略)28、データ及びワーキングRAM(ランダムアク
セスメモリの略)29等を含むマイクロコンピュータに
よって行う。データ及びワーキングRAM29のデータ
メモリ領域には、楽音の特性を設定するための各種のパ
ラメータ情報が記憶される。パラメータROM30に
も、楽音の特性を設定するための各種のパラメータ情報
が記憶されている。
この電子楽器には外部メモリインタフェース32を介し
て外部メモリ31が着脱可能に装着される。外部メモリ
31は、楽音の特性を設定するパラメータ情報を記憶す
るものであり、例えば、バッテリバックアップされた半
導体メモリ、あるいはEPROM、バブルメモリ等の不
揮発性メモリ、あるいは磁気カード、磁気ディスク、等
適宜の読み書き可能な記憶媒体からなるものである。こ
の外部モリ31をメモリパック又は単にパックというこ
ともある。
ボイスパラメータ作成装置33は、所望の音色に対応す
るパラメータ情報(ボイスパラメータという)を演奏者
が自由に作成するための装置であり、例えば特開昭56
−52800号公報に開示されたような装置を用いると
よい。
楽音発生回路34は、複数の楽音発生チャンネルを有
し、各チャンネルに割当てられた押鍵情報に基づき楽音
信号を発生するものであり、この楽音信号の特性はデー
タバス36を介して与えられる各種のパラメータ情報に
よって設定される。楽音発生回路34で発生された楽音
信号はサウンドシステム35を介して発音される。
〈スイッチ部の詳細例説明〉 第3図は、音色スイッチ部22、マルチメニュースイッ
チ部23、レジストレーションスイッチ部24における
スイッチ配列の具体例を示す。
音色スイッチ部22は、番号1〜8の8個の押しボタン
からなる音色スイッチTCSW1〜TCSW8と、各押
しボタンの上側に配されたLED(発行ダイオード)と
を含む。番号1〜6の音色スイッチTCSW1〜TCS
W6は、夫々固有の音色に対応しており、該スイッチT
CSW1〜6を操作したとき、夫々に固有の音色を実現
するパラメータ情報が楽音発生回路34に供給される。
番号7,8の音色スイッチTCSW7,TCSW8に
は、適宜の音色を割当てることができるようになってお
り、該スイッチTCSW7,TCSW8を操作したと
き、そこに割当てられた音色を実現するパラメータ情報
が楽音発生回路34に供給される。番号7,8の音色ス
イッチの押しボタンには他とは異なる色付けがなされて
おり、そこに適宜の音色を割当てることが可能であるこ
とを示す。図では斜線を付すことにより色付けが異なる
様子を示したが、例えばこれらの押しボタンには、白又
は灰色がかった色付けがなされているものとし、便宜
上、これらのスイッチをホワイトスイッチということに
する。
マルチメニュースイッチ部23は、例えば液晶ディスプ
レイからなる表示器37と、この表示器37の表示内容
を順送り又は逆送りに変更する等の機能を果すメニュー
アップスイッチMUP及びメニューダウンスイッチMD
Wと、表示器37における表示数値を増減する等の機能
を果すデータアップスイッチDUP及びデータダウンス
イッチDDWと、エンタースイッチETRとを含む。ホ
ワイトスイッチTCSW7,8に割当てるべき音色を選
択するときは、メニューアップ又はダウンスイッチMU
P,MDWの操作によって表示器37に所望の音色名を
表示させることにより該選択を行う。なお、ホワイトス
イッチTCSW7,8に所望の音色を割当てるモードに
するために、特別のモード切換えスイッチは不要であ
り、どちらかのホワイトスイッチTCSW7,8を押圧
操作したとき自動的に割当てモードとなるようになって
いる。
レジストレーションスイッチ部24は、16組のプリセ
ットデータに対応する16個のレジストレーションスイ
ッチ(プリセットスイッチ)REGSWと、各スイッチ
REGSWの上側に配されたLEDと、確認スイッチC
FSWと、メモリスイッチMSWと、フロムパックスイ
ッチFPSWとを含む。レジストレーションスイッチR
EGSWは、プリセットデータの番号を選択するもの
で、所望のプリセットデータを読み出すとき又は書き込
むとき操作される。プリセットデータの作成は周知の方
法で行われるようにしてよい。例えば、1組のプリセッ
トデータ(レジストレーションデータ)を構成する各種
のパラメータ情報をパネル部21における所定のスイッ
チ、操作子等の操作によって設定し、このプリセットデ
ータを登録する番号をスイッチREGSWによって選択
し、メモリスイッチMSWを操作して該番号に対応して
プリセットデータを登録する。メモリスイッチMSW
は、上述のようにプリセットデータの書き込みを指示す
る機能とは別に、確認スイッチCFSWと一緒に操作さ
れたときはトウパックスイッチ(内部メモリのパラメー
タ情報を外部メモリに転送することを指示するスイッ
チ)として機能する。フロムパックスイッチFPSW
は、確認スイッチCFSWと一緒に操作されたとき、外
部メモリのパラメータ情報を内部メモリに転送すること
を指示するスイッチとして機能する。
〈メモリマップの説明〉 第4図はパラメータROM30におけるメモリマップの
一例を示しており、そこには各音色スイッチTCSW1
〜6に1対1に対応する音色パラメータTCP(1)〜
TCP(6)と、ホワイトスイッチTCSW7,8に割
当て可能な64種の音色に対応するパラメータ情報TC
PW(1)〜TCPW(64)とが記憶されている。各
パラメータ情報TCPW(1)〜TCPW(64)は音
色パラメータと音色名データとを含んでいる。音色パラ
メータは楽音の音色を設定するためのパラメータであ
り、音色名データはその音色名を表示器37で表示する
ために必要とされるものである。
ホワイトスイッチTCSW7,8に割当て可能な音色
は、パラメータROM30内に予め記憶された上記64
種の音色のほかに、更に、ボイスパラメータ作成装置3
3で演奏者自らが作成した8種の音色が含まれる。演奏
者が作成した8種の音色のパラメータ情報をTCPW
(65)〜TCPW(72)で示す。このパラメータ情
報も音色パラメータと音色名データとからなる。このパ
ラメータ情報TCPW(65)〜TCPW(72)はデ
ータ及びワーキングRAM29に記憶される。
ホワイトスイッチTCSW7,8に割当て可能な72組
のパラメータ情報(以下これをボイスパラメータとい
う)のうちその内容が固定されているものTCPW
(1)〜TCPW(64)がROM30に記憶され、そ
の内容が変更可能なものTCPW(65)〜TCPW
(72)がRAM29に記憶される。
第5図はデータ及びワーキングRAM29のメモリマッ
プであり、ボイスパラメータメモリバンクには上述のボ
イスパラメータTCPW(65)〜TCPW(72)が
記憶され、レジストレーションデータメモリバンクには
レジストレーションスイッチREGSWの各番号1〜1
6に対応するレジストレーションデータ(プリセットデ
ータのことであり、以下レジストデータという)RME
M(1)〜RMEM(16)が記憶される。RAM29
における主要なレジスタ類TCSW〜PKCBFについ
て次に説明する。
TCSWは、音色スイッチTCSW1〜8の走査結果を
ストアするレジスタである。
WHTC(7)は、一方のホワイトスイッチTCSW7
に現在割当てられている音色の音色コードをストアする
レジスタである。
WHTC(8)は、もう一方のホワイトスイッチTCS
W8に現在割当てられている音色の音色コードをストア
するレジスタである。
TCCODEは、マルチメニュー表示器37(第3図)
で現在表示されている音色名の音色コードをストアする
レジスタである。
MMNOは、マルチメニュースイッチ部23を使用して
現在処理中の機能を示すマルチメニュー番号をストアす
るレジスタである。
BANKNOは、外部メモリ31と内部メモリ(RAM
29)との間でパラメータ情報の授受を行うべきバンク
を指定するバンク番号をストアするレジスタである。外
部メモリ31は、後述するように、複数のバンクにパラ
メータ情報を記憶しており、1バンクを1単位として情
報の授受を行うようになっている。
PCBKNOは、部分コピー(パーシャルコピー)を行
うべきバンクを指定するバンク番号をストアするレジス
タである。後述するように、1バンクは、複数の異なる
種類のパラメータ情報、つまりボイスパラメータとレジ
ストデータとによって構成されている。外部メモリと内
部メモリ間で1バンク内のパラメータ情報を一括して授
受せずに部分的(特定の種類を選択して)授受し、相手
方に書き込む処理を「部分コピー」という。
PRBKNOは、バンクプロテクト(バンク単位の書換
え禁止)制御を行うべきバングを指定するバンク番号を
ストアするレジスタである。
PKTOELは、部分コピーを行うときのコピー方向を
示すデータをストアするレジスタである。外部メモリか
ら内部メモリに書き込むときはPKTOEL(パック・
トウ・エレクトーン)は“1”であり、その反対に内部
メモリから外部メモリに書き込むときはPKTOILは
“0”である。
CPREG及びCPVICは、部分コピーを行うべきパ
ラメータ情報の種類を各種類別に独立に指定するデータ
を記憶するレジスタである。CPREGは、レジストデ
ータ(プリセットデータ)を部分コピーするとき“1”
を記憶し、コピーしないとき“0”を記憶する。CPV
ICはボイスパラメータを部分コピーするとき“1”を
記憶し、コピーしないとき“0”を記憶する。
REGNOは、選択操作されたレジストレーションスイ
ッチREGSW(第3図)の番号をストアするレジスタ
である。
PKCBFは、パックコードバッファレジスタであり、
外部メモリ31に記憶したパラメータ情報の種類を識別
するデータ(パックコード)をストアする。
RAM29には上述のようなレジスト類のほかに、キー
スイッチ走査結果や、各チャンネルに対するキー情報の
割当てデータや、パネル部21におけるその他の各種ス
イッチ、操作子の走査データなどをストアするデータメ
モリ領域とワーキングメモリ領域を含んでいる。
第6図は外部メモリ31のメモリマップであり、パック
コードメモリPKCODEと、バンクプロテクトメモリ
BKPRO(1)〜BKPRO(16)と、原則として
バンク単位で読み書きがなされる(ただし部分コピーの
ときはバンク内の一部分に関して選択的に読み書きがで
きる)パラメータメモリ部310とからなっている。
パラメータメモリ部310は、1種類又は複数種類のパ
ラメータ情報を16個のバンク毎に記憶している。この
実施例では、パラメータ情報の種類はレジストデータと
ボイスパラメータであり、PACKR(1)〜PACK
R(16)はレジストデータバンク、PACKV(1)
〜PACKV(16)はボイスパラメータバンクであ
る。括弧内の数字1〜16はバンク番号を示す。レジス
トデータバンクPACKR(1)〜PACKR(16)
は、1バンクにつき16組のレジストデータ(これは第
5図の内部RAM29のレジストレーションデータメモ
リ内に記憶するRMEM(1)〜RMEM(16)に対
応している)を夫々記憶する。ボイスパラメータバンク
PACKV(1)〜PACKV(16)は、1バンクに
つき8組のボイスパラメータ(これは第5図の内部RA
M29のボイスパラメータメモリ内に記憶するTCPW
(65)〜TCPW(72)に対応している)を夫々記
憶する。
外部メモリ31の種類によって、パラメータメモリ部3
10においてレジストデータバンクPACKR(1)〜
PACKR(16)とボイスパラメータバンクPACK
V(1)〜PACKV(16)のどちらか一方又は両方
を具えている。通常は、パラメータの種類が異なってい
ても同じバンク番号であれば、同一バンクのデータとし
て一まとめにして読み書きの制御が行われる。例えば、
バンク番号1のパラメータを読み出すときはバンクPA
CKR(1)とPACKV(1)のレジストデータとボ
イスパラメータが読み出される。しかし、部分コピー制
御の場合は、同一バンク内のパラメータの種類別に独立
して読み書きの制御が行われる。
パックコードメモリPKCODEは、この外部メモリ3
1をそこに記憶しているパラメータ情報の種類等によっ
て識別する識別データ(パックコード)を記憶する。例
えば、レジストデータのみ(パックコード「1」)か、
ボイスパラメータのみ(パックコード「2」)か、レジ
ストデータとボイスパラメータの両方(パックコード
「3」)かを識別するデータからなる。
バンクプロテクトメモリBKPRO(1)〜BKPRO
(16)は各バンクに対応してその記憶データの書き換
えを禁止するか否かを指示するデータを記憶するもの
で、禁止するバンクでは信号“1”を記憶し、禁止しな
いバンクでは信号“0”を記憶する。
〈プログラムの説明〉 次に、マイクロコンピュータによって実行されるプログ
ラムの一例につき第7図〜第17図を参照して説明す
る。
第7図はメインルーチンのフローチャートである。電源
投入の後、RAM29内の各種レジスタの内容を初期化
する。次に、音色スイッチ部22の走査処理S1を行
う。ここにおいて、何れかの音色スイッチTCSW1〜
8のオンイベントが検出されると、第8図の音色スイッ
チオンイベントサブルーチンが実行される。
次に、外部メモリ31がインタフェース32に挿入され
たことを検出する処理S2を行う。ここにおいて、外部
メモリが挿入されたことが検出されると、第9図のパッ
ク挿入イベントサブルーチンを実行する。
次に、マルチメニュースイッチ部23の走査処理S3を
行う。ここにおいては、メニューアップスイッチMUP
のオンイベントが検出されると、第11図のサブルーチ
ンが実行され、メニューダウンスイッチMDWのオンイ
ベントが検出されると、第12図のサブルーチンが実行
され、データアップスイッチDUPのオンイベントが検
出されると、第13図のサブルーチンが実行され、デー
タダウンスイッチDDWのオンイベントが検出される
と、第14図のサブルーチンが実行され、エンタースイ
ッチETRのオンイベントが検出されると、第15図の
サブルーチンが実行される。
次に、レジストレーションスイッチ部24の走査処理S
4を行う。ここにおいては、レジストレーションスイッ
チREGSWの何れかのオンイベントが検出されると、
第10図のサブルーチンを実行する。また、フロムパッ
クスイッチFPSWのオンイベントが検出されると、第
16図のサブルーチンが実行され、確認スイッチCFS
Wのオンイベントが検出されると、第17図のサブルー
チンが実行される。
次に、マルチメニューに関連するその他の操作子部25
の走査処理を行い、更にその他の操作子部26の走査処
理を行う。次にボイスパラメータ作成装置33に関連す
る処理を行う。この処理において演奏者の好みによって
作成されたボイスパラメータがRAM29内にボイスパ
ラメータTCPW(65)〜TCPW(72)として書
き込まれる。最後に、キースイッチ回路20の走査処理
を行い、この走査結果に基づき各チャンネルへの発音割
当て処理を行う。
第8図の音色スイッチオンイベントサブルーチンについ
て説明する。
まず、オンされた音色スイッチ(TCSW1〜8の何れ
か)の番号をTCSWレジスタにストアし、次に、該オ
ンされた音色スイッチに対応するLEDを点灯する。次
に、TCSWにストアした番号が7以上であるかを調べ
る(ステップ38)。7以上であればホワイトスイッチ
TCSW7又はTCSW8がオンされたのであり、7未
満ならば通常の音色スイッチTCSW1〜TCSW6が
オンされたのである。
ホワイトスイッチがオンされたのならばステップ39に
進み、レジスタMMNOのマルチメニュー番号を「1」
に設定する。ステップ40では、レジスタTCSWにス
トアしているスイッチ番号(7又は8)に対応するホワ
イトスイッチ割当て音色コードレジスタWHTC(7)
又はWHTC(8)(これをWHTC(TCSW)で示
す)に記憶されている音色コードを読み出して、マルチ
メニュー表示音色コードレジスタTCCODEに与え
る。ステップ41では、TCCODEに記憶されている
音色コードを参照して該音色コードに対応する音色名を
マルチメニュー表示器37で表示する。このとき表示器
37の表示内容はステップ41のブロック中に例示した
ようになる。この表示において上段の「VOICE M
ENU」はマルチメニュー番号MMNO=「1」に対応
するメニュー表示であり、マルチメニュースイッチ部2
3をホワイトスイッチに割当てるための音色を選択する
手段として機能させるモードであることを示している。
下段の表示はTCCODEの音色コードに対応する音色
名を示すものであり、図の例では音色コードが「01」
であり、対応する音色名が「STRINGS1」であ
る。従って、下段の表示はTCCODEの内容によって
変化する。この処理により、オンされたホワイトスイッ
チTCSW7又はTCSW8に現在割当てられている音
色の音色名がマルチメニュー表示器37で表示される。
ステップ42では、TCCODEの音色コードに対応す
るボイスパラメータ(TCPW(1)〜TCPW(2
1)の何れか1つであり、これをTCPW(TCCOD
E)で示す)を内部RAM29又はROM30から読み
出し、これを楽音発生回路34(これをTGで示す)に
供給する。これにより、楽音発生回路34で発生する楽
音信号の音色が、オンされたホワイトスイッチに割当て
られているボイスパラメータに従って設定される。
オンされた音色スイッチがホワイトスイッチでなけれ
ば、ステップ38のNOからステップ43に進み、レジ
スタMMNOの内容を「0」にリセットする。次のステ
ップ44では、TCSWにストアされているオンスイッ
チの番号(1〜6の何れか)に対応するボイスパラメー
タ(TCP(1)〜TCP(6)のうち何れか1つであ
り、これをTCP(TCSW)で示す)をROM30か
ら読み出し、これを楽音発生回路34に供給する。
第9図のパック挿入イベントルーチンについて説明す
る。外部メモリ31が挿入されたことが検出されると、
マルチメニュー番号レジスタMMNOに「2」がセット
される(ステップ45)。次に、挿入された外部メモリ
31のメモリPKCODEからパックコードを読み込
む。ステップ47では、読み込んだパックコードに従っ
て表示器37に該外部メモリパックの種類を識別する情
報を表示する。このとき表示器37の表示内容はステッ
プ47のブロック中に例示したようになる。この表示に
おいて上段の「RAM PACK」はその外部メモリパ
ックが読み書き可能なRAMからなることを示し、下段
の「−REGIST&VOICE−」はその外部メモリ
パックに記憶したパラメータ情報の種類がレジストデー
タとボイスパラメータの両方であることを示す。もし、
外部メモリパックがROMからなる場合は、上段の表示
は「ROM PACK」となる。また、記憶しているパ
ラメータ情報がレジストデータのみの場合は下段の表示
は「−REGIST−」となり、ボイスパラメータのみ
の場合は「−VOICE−」となる。この実施例では、
RAM型の外部メモリパックの種類は上述の3種類であ
り、表示器37で表示される識別情報を示すと第18図
(a)、(b)、(c)のようである。このように外部
メモリパックを識別する情報の表示は、特別のスイッチ
操作を要することなく、該パックを電子楽器に装着した
とき自動的に表示される。
第10図のレジストレーションスイッチオンイベントル
ーチンについて説明する。
まず、オンされたレジストレーションスイッチREGS
Wの番号をレジスタREGNOにストアする(ステップ
48)。次にステップ49では、メモリスイッチMSM
がオンされている最中であるかを調べる。YESなら
ば、ステップ50に進み、1組のレジストレーションデ
ータの書き込みを行うが、NOならばステップ51,5
2に進み、1組のレジストレーションデータの読み出し
を行う。ステップ50では、レジストレーションデータ
に組み入れるべきパネル部21における所定のスイッチ
や操作子などの設定状態を1組のレジストレーションデ
ータ(RMEM(1)〜RMEM(16)の何れかであ
り、番号1〜16はREGNOによって指定されたもの
であるので、これをRMEM(REGNO)で示す)と
してRAM29のレジストレーションデータメモリに書
き込む。
ステップ51では、オンされたレジストレーションスイ
ッチREGSWに対応するLEDを点灯する。次のステ
ップ52では、レジスタREGNOにストアされている
オンされたレジストレーションスイッチの番号に対応す
るレジストデータRMEM(REGNO)をRAM29
から読み出し、このレジストデータの内容に従ってパネ
ル部21における所定のスイッチや操作子などの設定状
態表示を制御し、そのレジストデータの設定内容を演奏
者に明示する。ステップ53では、読み出したレジスト
データRMEM(REGNO)に対応するパラメータ情
報を楽音発生回路34に供給する。こうして、選択され
たレジストデータによって予め設定された態様で各種の
楽音特性が設定される。
第11図〜第17図のプログラムの説明は、以下、機能
別に説明する。
〈ホワイトスイッチへの音色割当て機能〉 ホワイトスイッチTCSW7又は8がオンされると、前
述のステップ39(第8図)の処置により、マルチメニ
ュー番号MMNOは「1」となる。この状態では、ホワ
イトスイッチに割当てられている音色のボイスパラメー
タを楽音発生回路34に供給してそこで発生する楽音信
号の音色を設定するモードとなると共に、該ホワイトス
イッチに別の音色を新たに割当てるモードに自動的にな
る。このときの情報の主要な流れを示すと第19図のよ
うになる。
第8図のステップ38〜42で既に説明したように、ホ
ワイトスイッチTCSW7又は8がオンされると、それ
に対応するホワイトスイッチ音色コードレジスタWHT
C(7)または(8)からそこに現在割当てられている
音色コードが読み出され、これがマルチメニュー音色コ
ードレジスタTCCODEにストアされる。TCCOD
Eの音色コードに応じて何れか1組のボイスパラメータ
TCPW(1)〜TCPW(72)が読み出され、これ
が楽音発生回路34に供給されると共に、マルチメニュ
ー表示器37でその音色名が表示される。これがボイス
パラメータの読み出しの流れである。
このモードでは、メニューアップスイッチMUP又はメ
ニューダウンスイッチMDWの操作に応じてTCCOD
Eの内容を変更することにより、ボイスパラメータTC
PW(1)〜TCPW(72)に対応する72種の音色
の中から所望の音色を選択し(選択された音色名は表示
器37で表示される)、同時にレジスタWHTC(7)
または(8)の記憶をTCCODEの内容によって書き
換えことによりホワイトスイッチの割当て音色の変更を
行うことができるようになっている。
この割当てモードにおける流れを説明すると、メニュー
アップスイッチMUPがオンされたときは、第11図の
ルーチンにおいて、ステップ54のYES(MMNO=
1)を通り、ステップ55でTCCODEの音色コード
の値を1増加する。なお、最大値は72であるため、加
算値が72を越えたときは最小値1に戻るものとする。
次のステップ56では、TCCODEの音色コードをオ
ンされたホワイトスイッチに対応するレジスタWHTC
(TCSW)に登録する(割当てる)。次のステップ5
7では、ボイスパラメータTCPW(1)〜TCPW
(72)の中からTCCODEの音色コードに対応する
ボイスパラメータTCPW(TCCODE)を読み出
し、その音色名を表示器37で表示する。ステップ58
ではボイスパラメータTCPW(TCCODE)を楽音
発生回路34に供給する。
メニューダウンスイッチMDWがオンされたときに実行
される第12図のルーチンは、第11図とほぼ同様であ
るが、ステップ55に対応するステップ55aが異なっ
ている。このステップ55aではTCCODEの音色コ
ードの値を1減少する。なお、最小値は1であるため、
減算値が1を下回ったときは最大値72に戻るものとす
る。
〈外部メモリパック挿入時の機能〉 外部メモリパックが挿入されたときは、前述のステップ
45(第9図)の処理により、MMNOは「2」とな
る。このとき、該外部メモリパックを識別する情報が表
示器37で表示されることについては既に説明した。
MMNO=2のとき、確認スイッチCFSW又はフロム
パックスイッチFPSWがオンされると、マルチメニュ
ー番号レジスタMMNOの内容が「3」に変えられ、マ
メチメニュースイッチ部23を使用して所望のバンク番
号の指定を行うことができるモードとなる。このバンク
番号の指定はデータアップスイッチDUP又はデータダ
ウンスイッチDDWの操作によって行われる。
MMNO=2のときにフロムパックスイッチFPSWが
オンされると、第16図のステップ59がYESとな
り、ステップ60でMMNOが「3」にセットされる。
次のステップ61では、バンク番号レジスタBANKN
Oに初期値として「1」をセットする。次のステップ6
2では、PKCODEにストアされたパックコードに対
応する識別情報を表示器37の上段に表示し、BANK
NOにストアされたバンク番号を表示器37の下段に表
示する。ステップ62のブロック中には表示器37の表
示内容の一例が示されている。なお、表示器37におけ
る表示内容を示す図中のXはバンク番号レジスタの内容
に応じた適宜の数値やパックコードレジスタの内容に応
じた適宜の文字を示す。
MMNO=2のとき確認スイッチCFSWがオンされる
と、第17図におけるステップ59a〜62aの処理に
より第16図のステップ59〜62と同様に処理され
る。
なお、MMNO=2でなくてもパラメータ編集以外のモ
ードのとき(MMNOの値が19以上のときはパラメー
タ編集以外の目的でマルチメニューが使用されている)
はステップ177,177a(第16図、第17図)の
YESのルートを通ってMMNO=3にセットされる。
MMNO=3の状態では、スイッチDUP、DDWの操
作によってBANKNOの値が変更される。データアッ
プスイッチDUPがオンされたときは、第13図のステ
ップ63のYESからステップ64に進み、BANKN
Oのバンク番号を1増加する。ここで、最大バンク番号
は16であるから、加算値が16を越えたときは1に戻
るものとする。ステップ65では、表示器37の下段に
おけるバンク番号の表示を新たなBANKNOの内容に
よって書き換える。データダウンスイッチDDWがオン
されたときは、第14図におけるステップ63a〜65
aにより第13図のステップ63〜65とほぼ同様に処
理される。異なる点はステップ64aではBANKNO
のバンク番号を1減少することであり、ここで減算値が
最小値1を下回るときは16に戻されるものとする。
以上のようにして、MMNOが「3」のときに、スイッ
チDUP、DDWの操作によって所望のバンク番号を指
定することができ、これがBANKNOにストアされ
る。このBANKNOにストアされたバンク番号は、通
常のモードで外部メモリと内部メモリとの間でバンク単
位の情報のやりとりを行うバンクを指示する。
〈通常のパラメータ編集機能〉 BANKNOによって指定されたバンク番号のパラメー
タデータを外部メモリから内部メモリに一括して転送
し、書き込む場合は、フロムパックスイッチFPSWを
押しながら確認スイッチCFSWを押す。前述のように
BANKNOレジスタに所望のバンク番号を設定したと
き、MMNOレジスタの値は「3」であり、確認スイッ
チCFSWがオンされたとき実行される第17図のルー
チンにおいてステップ136がYESであり、ステップ
137に進む。このときフロムパックスイッチFPSW
が同時にオンされていればステップ137はYESであ
り、ステップ138に進む。
ステップ138ではPKCODEに記憶されているパッ
クコードの内容を調べ、その内容に応じてステップ13
9〜141に進む。レジストデータのみの場合は、ステ
ップ139に進み、BANKNOにストアされたバンク
番号に対応する外部メモリのレジストデータバンクPA
CKR(BANKNO)から1バンク分のレジストデー
タを読み出し、RAM29のレジストデータRMEN
(1)〜RMEM(16)の記憶位置に書き込む。パッ
クコードがボイスパラメータのみを示す場合は、ステッ
プ140に進み、BANKOのバンク番号に対応する外
部メモリのボイスパラメータバンクPACKV(BAN
KNO)から1バンク分のボイスパラメータを読み出
し、RAM29のボイスパラメータTCPW(65)〜
TCPW(72)の記憶位置に書込む。パックコードが
両方のパラメータ情報を示している場合はステップ14
1に進み、外部メモリのPACKR(BANKNO)、
PACKV(BANKNO)から1バンク分のレジスト
データとボイスパラメータを両方とも読み出し、内部R
AM29のRMEM(1)〜RMEM(16),TCP
W(65)〜TCPW(72)に夫々書き込む。
ステップ142では、表示器37にて所定の表示を行
う。まず、一括コピーが終了したことを示す表示「CO
PY END」を行い、その後バンク番号の表示に戻
る。上段の表示はパックコードの内容に応じたものとす
る。
BANKNOによって指定されたバンク番号のパラメー
タ情報を内部メモリから外部メモリに一括してコピーす
る場合は、メモリスイッチMSWを押しながら確認スイ
ッチを押す。この場合、第17図のステップ137のN
O、ステップ143のYESを経由してステップ144
に進む。ここでは、BANKNOによって指示されたバ
ンクにバンクプロテクトがかかっているかを調べる。つ
まり、BANKNOのバンク番号に対応するバンクプロ
テクトメモリBKPRO(BANKNO)の記憶内容を
読み出し、これが“0”であるか(書き換えが禁止され
ていないか)を調べる。禁止されていなければ、前述の
ステップ138〜141とほぼ同様のステップ138a
〜141aの処理を行い、ステップ142に進む。ただ
し、ステップ139a〜141aはコピー方向がステッ
プ139〜141の場合とは逆になる。
〈特殊なパラメータ編集機能の選択〉 特殊なパラメータ編集機能として、(1)部分コピー,
(2)バンクプロテクト,(3)パックコード書込み、
の3種類がある。マルチメニュー番号レジスタMMNO
の内容が「2」のとき、つまり外部メモリパックが挿入
されたとき、エンタースイッチETRをオンすることに
よりこれらの機能を選択するモードとされる。
MMNO=2のときにエンタースイッチETRがオンさ
れると、第15図のステップ66のYESからステップ
67に進み、MMNOレジスタの内容が「4」に設定さ
れる。MMNO=4は「部分コピー」の機能に対応して
いる。次のステップ68ではマルチメニュー表示器37
の上段で「PACK EDIT」と表示、下段で「1.
PARTIAL COPY」と表示して「部分コピー」
のパラメータ編集機能が選択されたことを示す。この状
態で、メニューアップスイッチMUP及びダウンスイッ
チMDWを操作することにより、MMNOレジスタの内
容が「4」,「5」,「6」のいずれかに循環して変化
する。
MMNO=5は「バンクプロテクト」機能に対応してお
り、これが選択されたときは表示器37の上段で「PA
CK EDIT」、下段で「2.BANK PROTE
CT」と表示される(例えば第11図のステップ71の
ブロック内参照)。
MMNO=6は「パックコード書込み」機能に対応して
おり、これが選択されたときは表示器37の上段で「P
ACK EDIT」、下段で「3.PACK COD
E」と表示される(例えば第11図のステップ74のブ
ロック内参照)。
第11図のステップ69〜71,72〜74,75〜7
7から明らかなように、メニューアップスイッチMUP
がオンされる毎にMMNOレジスタの内容は「4」→
「5」→「6」→「4」→…の順で繰返し変化し、いず
れかの編集機能を選択することができる。第12図の各
ステップ69a〜77aは第11図の各ステップ69〜
77の処理に対応しているが、その順序が図示のように
異なっている。この第12図のステップ69a,73
a,74a,72a,76a,77a,75a,70
a,71aの処理から明らかなようにメニューダウンス
イッチMDWがオンされる毎にMMNOレジスタの内容
は「4」→「6」→「5」→「4」→…の順で変化し、
いずれかの編集機能を選択することができる。
〈部分コピー機能〉 MMNO=4のときにエンタースイッチETRをオンす
ると「部分コピー」処理を行うことが確定され、第15
図のステップ78のYESからステップ79に進み、M
MNOレジスタの内容が「7」に設定される。これによ
り、「部分コピー」処理が開始される。「部分コピー」
処理における外部メモリ(PACKR(1)〜PACK
R(16),PACKV(1)〜PACKV(16))
と内部メモリ(RMEM(1)〜RMEM(16),T
CPW(65)〜TCPW(72)),及び各種レジス
タ,スイッチ間の主要な情報の流れを略示すると第20
図のようである。
MMNO=7の状態では部分コピーを行うバンク番号を
選択する処理が行われる。第15図のステップ80では
部分コピーバンク番号レジスタPCBKNOの内容を初
期値「1」に設定する。次のステップ81では、PCB
KNOにストアされたバンク番号を表示器37の下段に
表示し、上段には「PARTIAL COPY」と表示
する。ステップ81のブロック中には表示器37におけ
る表示内容の一例が示されている。
MMNO=7の状態では、データアップスイッチDU
P,ダウンスイッチDDWの操作によってPCBKNO
の値が変更される。スイッチDUPがオンされたとき
は、第13図のステップ82のYESからステップ83
に進み、PCBKNOのバンク番号を1増加する。ここ
で、最大バンク番号は16であるから、加算値が16を
越えたときは最小値1に戻るものとする。ステップ84
では、表示器37の下段におけるバンク番号表示を新た
なPCBKNOの内容によって書き換える。データダウ
ンスイッチDDWがオンされたときは、第14図におけ
るステップ82a〜84aにより第13図のステップ8
2〜84とほぼ同様に処理される。異なる点はステップ
83aでPCBKNOのバンク番号を1減少することで
ある。この場合、最小バンク番号は1であるから、減算
値が1を下回ったときは最大値16に戻るものとする。
こうして、部分コピーを行うバンク番号を選択し、PC
BKNOレジスタにストアする。
なお、レジスタ内の数値の増減時において最小値または
最大値を越えたときに最大値または最小値に循環させる
手法は上記ステップ83,83aに限らず他のステップ
でも同様である。
バンク番号の選択が終了すると、エンタースイッチET
Rをオンし、MMNOを「8」に切り換える(第15図
のステップ85,86)。ステップ87では部分コピー
指定レジスタCPREG、CPVICの内容を“0”に
リセットする。次のステップ88では、表示器37に
「PARTIAL COPY」「1.REGIST Y
/N」と問いかけの表示を行う。これはレジストデータ
に関して部分コピーを行うかを問い合わせるものであ
る。
「Y/N」の問いかけに対しては、演奏者はYESなら
ばデータアップスイッチDUPをオンし、NOならばデ
ータダウンスイッチDDWをオンして応答するものとす
る。
MMNO=8のときにデータアップスイッチDUPがオ
ンされると、レジストデータの部分コピーを行うことを
選択したことを意味し、第13図のステップ89のYE
Sからステップ90に進み、レジストデータの部分コピ
ーを指示するレジスタCPREGの内容を“1”にす
る。次にステップ91に進み、レジスタMMNOの内容
を「9」に設定する。
次にステップ92では「PARTIAL COPY」
「2.VOICE Y/N」という問いかけの表示を表
示器37で行う。これはボイスパラメータに関して部分
コピーを行うかを問い合わせるものである。
MMNO=9のときにデータアップスイッチDUPがオ
ンされると、ボイスパラメータの部分コピーを行うこと
を選択したことを意味し、第13図のステップ93のY
ESからステップ94に進み、ボイスパラメータの部分
コピーを指示するレジスタCPVICの内容を“1”に
する。次にMMNOを「10」にセットし、コピー方向
レジスタPKTOELに“1”をセットし、表示器37
で外部メモリから内部メモリに向けて部分コピーを行う
ことを意味する表示を行う(ステップ95〜97)。
MMNO=8又は9のときにデータダウンスイッチDD
Wがオンされると、第13図のステップ89〜97の処
理に対応する第14図のステップ89a〜97aの処理
が行われる。ただし、ステップ90a、94aではCP
REG又はCPVICに“0”をセットし、部分コピー
を行わないことを記憶する。
MMNOが10又は11のとき、メニューアップ/ダウ
ンスイッチMUP,MDWによって部分コピーの方向を
切り換えることができる。第11図のステップ98〜1
05の処理により、メニューアップスイッチMUPをオ
ンする毎にコピー方向が切り換わる。第12図における
同様の処理によって、メニューダウンスイッチMDWを
オンする毎にコピー方向が切り換わる。MMNO=11
のときはPKTOELレジスタが“0”にされ、内部メ
モリから外部メモリに向けて部分コピーを行うことを意
味する表示が表示器37で表示される(ステップ99〜
101)。
MMNOが「10」又は「11」のときエンタースイッ
チETRをオンすると、MMNOが「12」に切り換わ
り、部分コピーの方向を確認する表示が表示器37でな
される(第15図のステップ106〜111)。表示さ
れた方向でよい場合はデータアップスイッチDUPをオ
ンし、よくない場合はデータダウンスイッチDDWをオ
ンする。
MMNO=12のときにデータアップスイッチDUPが
オンされると、第13図のステップ112がYESとな
り、ステップ113でPKTOELの内容が“1”であ
るかを調べる。YESならば外部メモリから内部メモリ
に部分コピーを行うために、ステップ114に進む。ス
テップ114ではCPREGが“1”であるかを調べ、
YESならばステップ115に進み、PKCODEのパ
ックコートが「1」(レジストデータのみ)又は「3」
(レジストデータとボイスパラメータの両方)であるか
を調べる。CPREGが“1”とは、レジストデータの
部分コピーを要求しているので、外部メモリにレジスト
データがストアされているかをステップ115で確かめ
ているのである。ステップ115がYESならば、ステ
ップ116に進み、部分コピーバンク番号レジスタPC
BKNOにストアされているバンク番号に対応する外部
メモリの1バンクPACKR(PCBKNO)に記憶さ
れているレジストデータを読み出してRAM29内のレ
ジストデータRMEM(1)〜RMEM(16)の記憶
領域(レジストレーションデータメモリ)に書き込む。
ステップ117ではCPVICが“1”であるかを調
べ、YESならばステップ118に進み、PKCODE
に記憶したパックコードが「2」(ボイスパラメータの
み)又は「3」(レジストデータとボイスパラメータの
両方)であるかを調べる。CPVICが“1”とは、ボ
イスパラメータの部分コピーを要求しているので、外部
メモリにボイスパラメータがストアされているかをステ
ップ118で確かめているのである。ステップ118が
YESならば、ステップ119に進み、レジスタPCB
KNOにストアされているバンク番号に対応する外部メ
モリの1バンクPACKV(PCBKNO)に記憶され
ているボイスパラメータを読み出してRAM29内のボ
イスパラメータTCPW(65)〜TCPW(72)の
記憶領域(ボイスパラメータメモリ)に書き込む。
ステップ120では部分コピーが終了したことを示す表
示を表示器37で行う。
内部メモリから外部メモリに向けて部分コピーを行う場
合はステップ113がNOであり、ステップ121に進
む。ここでは、部分コピーを行うことが指示されたバン
クにバンクプロテクトがかかっているかを調べる。PC
BKNOにストアされたバンク番号に対応してバンクプ
ロテクトメモリBKPRO(1)〜BKPRO(16)
からバンクプロテクトデータBKPRO(PCBKN
O)を読み出し、これが“0”であるか(書き換えが禁
止されていないか)を調べる。ステップ121がYES
ならば、前述のステップ114〜119とほぼ同じ内容
のステップ114a〜119aを実行し、ステップ12
0に至る。ステップ116aと119aでは前述のステ
ップ116、119とは逆方向に書き込みを行う。つま
り、ステップ116aでは、内部RAM29のレジスト
レーションデータメモリから16組のレジストデータR
MEM(1)〜RMEM(16)を読み出して外部メモ
リのPCBKNOによって指示されたレジストデータバ
ンクRACKR(PCBKNO)に書き込む。ステップ
119aでは、内部RAM29のボイスパラメータメモ
リから8組のボイスパラメータTCPW(65)〜TC
PW(72)を読み出して。外部メモリのPCBKNO
によつて指示されたボイスパラメータバンクPACKV
(PCBKNO)に書き込む。
MMNO=12のときにデータダウンスイッチDDWが
オンされると、第14図のステップ122がYESとな
り、ステップ123に進む。ステップ123では部分コ
ピーを実行しないことを示す所定の表示を表示器37に
行わせる。
〈バンクプロテクト機能〉 MMNO=5のときにエンタースイッチETRをオンす
ると「バンクプロテクト」処理を行うことが確定され、
第15図のステップ124のYESからステップ125
に進み、MMNOレジスタの内容が「13」に設定され
る。これにより、「バンクプロテクト」処理が開始され
る。「バンクプロテクト」処理における主要な情報の流
れを略示すると第21図のようである。
MMNO=13の状態ではバンクプロテクトを行うバン
ク番号を選択する処理が行われる。第15図のステップ
126ではプロテクトバンク番号レジスタPRBKNO
の内容を初期値「1」に設定する。次のステップ127
では、PRBKNOにストアされたバンク番号を表示器
37で表示する。この表示内容の一例がステップ127
のブロック内に示されている。表示器37の上段に「B
ANK PROTECT」と表示し、下段にバンク番号
を表示する。
MMNO=13の状態では、データアップスイッチDU
P,データダウンスイッチDDWの操作によってPRB
KNOの値が変更される。データアップスイッチDUP
がオンされたときは、第13図のステップ128のYE
Sを通り、ステップ129,130の処理を行う。これ
は、前述のステップ83,84の処理に類似しており、
レジスタPRBKNOのバンク番号を1増加して表示器
37で表示する。データダウンスイッチDDWがオンさ
れたときは、第14図におけるステップ128a〜13
0aにより第13図のステップ128〜130と同様に
処理される。ただしステップ129aではPRBKNO
のバンク番号を1減少する。
バンク番号の選択が終了すると、エンタースイッチET
Rをオンし、MMNOを「14」に切り換える(第15
図のステップ131,132)。ステップ133では、
表示器37にて、バンクプロテクトを行うバンク番号
(つまりPRBKNOにストアされているバンク番号)
を表示し、バンクプロテクトを行うか否かを問いかけ
る。
MMNO=14のときにデータアップスイッチDUPが
オンされると、PRBKNOにストアされているバンク
番号に関してバンクプロテクトを行うことを選択したこ
とを意味し、第13図のステップ134のYESからス
テップ135に進み、外部メモリ内のバンクプロテクト
メモリBKPRO(1)〜BKPRO(16)(第6
図)のうちレジスタPRBKNOのバンク番号に対応す
るもの(これをBKPRO(PRBKNO)で示す)に
信号“1”を書き込む。こうして、指定されたバンク番
号に関してバンクプロテクト(書き換え禁止)を行うべ
きことが記憶される。反対にデータダウンスイッチDD
Wがオンされると、第14図のステップ134a,13
5aの処理により、外部メモリにおける指定されたバン
クプロテクトメモリBKPRO(PRBKNO)の記憶
内容を“0”にリセットする。こうして、指定されたバ
ンク番号に関してバンクプロテクト(書き換え禁止)が
解除される。
バンクプロテクトがかけられたバンクに対して一括コピ
ー又は部分コピーを実行しようとする場合、部分コピー
の場合は第13図のステップ121がNOとなり、一括
コピーの場合は第17図のステップ144がNOとな
り、書き換え処理に進むことが禁止される。こうして書
き換えが禁止される。ステップ121がNOのときはス
テップ146に進み、部分コピーであることを示す所定
の表示「PARTIAL COPY」とバンク番号を示
す表示「BANK X」と書き換え禁止を示す表示「P
ROTECT」とを表示器37で表示する処理を行う。
ステップ144がNOのときはステップ145に進み、
電子楽器本体から外部メモリにコピーすることを示す表
示「FROM EL TO PACK」とバンク番号を
示す表示「BANK X」と書き換え禁止を示す表示
「PROTECT」とを表示器37で表示する処理を行
う。
〈パックコード書き込み機能〉 MMNO=6のときにエンタースイッチETRをオンす
ると「パックコード書き込み」処理を行うことが確定さ
れ、第15図のステップ147のYESからステップ1
48に進み、MMNOレジスタの内容が「15」に設定
される。これにより「パックコード書き込み」処理が開
始される。
ステップ149ではパックコードバッファPKCBFの
内容を初期値「3」にセットする。パックコード「3」
はレジストデータとボイスパラメータの両方を開部メモ
リが記憶していることを示す識別データであり、これを
初期値とする。しかし、「3」を初期値とせずに、外部
メモリ側のPKCODEに現在記憶されているパックコ
ードをPKCBFに初期値として設定するようにしても
よい。
ステップ150ではマルチメニュー表示器37の上段で
「PACK CODE EDIT」と表示し、下段でP
KCBFにストアしたパックコードに対応する識別情
報、例えばパックコード「3」の場合は「REGIST
& VOICE」、を表示する。この状態でメニュー
アップスイッチMUP及びメニューダウンスイッチMD
Wを操作することにより、PKCBFのパックコードを
変更することができる。
第11図のステップ151〜154,155〜158,
159〜162の処理から明らかなように、メニューア
ップスイッチMUPがオンされる毎に、MMNOレジス
タの内容は「15」→「16」→「17」→「15」→
…の順で循環して変化し、これに伴いPKCBFのパッ
クコードが「3」(レジスト及びボイスを示す)→
「1」(レジストのみを示す)→「2」(ボイスのみを
示す)→「3」→…の順で循環して変化し、いずれかの
パックコードを選択することができる。そして、選択さ
れたパックコードの内容を示す識別表示が表示器37で
なされる(ステップ154,158,162)。
メニューダウンスイッチMDWをオンした場合は、第1
2図のステップ151a,156a〜158a,155
a,160a〜162a,159a,152a〜154
aの処理が実行される。この場合、メニューダウンスイ
ッチMDWをオンする毎にMMNOレジスタの内容が
「15」→「17」→「16」→「15」→…の順で循
環して変化し、これに伴いPKCBFのパックコードが
「3」→「2」→「1」→「3」→…の順で循環して変
化し、いずれかのパックコードを選択することができ
る。
パックコードバッファPKCBFにストアしたパックコ
ードを外部メモリのパックコードメモリPKCODEに
書き込むときは、エンタースイッチETRをオンする。
MMNOレジスタの内容が「15」,「16」,「1
7」のいずれかのときエンタースイッチETRをオンす
ると、MMNOレジスタの内容が「18」に換わり、P
KCBFにストアされているパックコードの内容を表示
器37で表示して、これでよいかと問い合せる(第15
図のステップ163〜171)。それでよい場合は、デ
ータアップスイッチDUPをオンする。すると、第13
図のステップ172でMMNO=18であることを確認
してステップ173に進み、PKCBFのパックコード
を外部メモリのパックコードメモリPKCODEに書き
込む。次のステップ174では所定の終了表示を表示器
37で行う。ステップ171(第15図)のときに表示
されたパックコードを書き込みたくない場合は、データ
ダウンスイッチDDWをオンする。すると、第14図の
ステップ175でMMNO=18であることを確認して
ステップ176に進み、パックコードの書き込みを行わ
なかったことを示す表示を表示器37にて行い、処理を
終了する。
〈変更例〉 上述した実施例では、楽音の特性を設定するパラメータ
情報は、音色設定に関連するパラメータ情報つまりボイ
スパラメータやプリセット(レジストレーション)デー
タであるが、この発明は他の如何なるパラメータ情報を
扱う場合においても適用することができる。すなわち、
この発明でいう楽音特性設定用のパラメータ情報とは、
何らかの形で楽音特性の設定に関与する全ての情報を含
むものであり、音色設定に関連する情報は勿論のこと、
音量、音高、効果、自動演奏、リズム演奏、その他の楽
音制御機能の設定・選択・制御に関連する情報のことで
ある。従って、例えば自動アルペジョ音や自動リズム音
の発生パターンを設定する情報を取扱うこともこの発明
の対象に含まれる。従って、楽音形成手段においてそこ
に供給されたパラメータ情報によって設定される楽音の
特性とは、音色、音量、音高等の楽音構成要素の特性の
みならず、リズム音等の発生パターンの特性なども含
む。
上記実施例では鍵盤式電子楽器にこの発明を適用してい
るが、鍵盤式でない電子楽器にも適用することができ
る。また、電子楽器を広義に解釈するものとし、電子的
または電気的楽音発生装置またはシステムの一部を成す
装置であってもよい。例えば、音源モジュール、リズム
マシーン、自動演奏装置、効果装置等においてもこの発
明を適用することができる。
第2図のマルチメニュースイッチ部では第3図に示すよ
うにアップ/ダウンスイッチによって表示器の表示内容
を変更することにより所望のメニューあるいはデータ等
の選択を行っているが、これに代えてテンキースイッチ
その他適宜のデータ設定手段を用いてもよい。
また、上記実施例では各種の選択・設定・制御機能のた
めにマルチメニュースイッチ部を共用しているが、この
ようなマルチメニュー式の操作子手段に代えて、各々の
機能に個別に対応する専用の操作子手段を用いるように
してもよい。
上記実施例においてはマイクロコンピュータ制御によっ
て各種処理を行っているが、ハードワイヤードロジック
回路によって同様の処理を行うようにしてもよいのは勿
論である。また、マイクロコンピュータ制御の場合は、
各処理ルーチンのプログラムフローは図示のようなもの
に限定されないのは勿論である。
上記実施例では外部メモリに2種類の音色設定用パラメ
ータ情報、すなわちレジストデータ(プリセットデー
タ)とボイスパラメータ、を記憶するようにしている
が、これに限らず、自動演奏データ、リズムパターンデ
ータ、コード(和音)パターンデータ、ベースパターン
データ、各種楽音効果の設定・制御データ、など電子楽
器に関連する各種の設定・制御用パラメータ情報を記憶
するようにしてもよい。その場合も各種類別に独立に選
択して部分コピーを実施できるようにすることができ
る。
上記実施例では外部メモリと内部メモリの両方から相互
に部分コピーによる読み書きが可能であるが、どちらか
一方向にのみ部分コピーが可能である場合もこの発明の
範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の概要を示す機能ブロック図、 第2図はこの発明の一実施例に係る電子楽器の全体構成
を示すハード構成図、 第3図は第2図におけるパネル部の主要部分のスイッチ
及び表示器の配列の一例を示す外観図、 第4図は第2図におけるパラメータROMのメモリマッ
プの一例を示す図、 第5図は第2図におけるデータ及びワーキングRAMの
メモリマップの一例を示す図、 第6図は第2図における外部メモリのメモリマップの一
例を示す図、 第7図は第2図におけるマイクロコンピュータによって
実行されるプログラムのメインルーチンの一例を示すフ
ローチャート、 第8図は第7図の音色スイッチ走査処理に含まれる音色
スイッチオンイベントルーチンの一例を示すフローチャ
ート、 第9図は第7図の外部メモリ挿入検出処理に含まれるパ
ック挿入イベントルーチンの一例を示すフローチャー
ト、 第10図は第7図のレジストレーションスイッチ走査処
理に含まれるレジストレーションスイッチオンイベント
ルーチンの一例を示すフローチャート、 第11図は第7図のマルチメニュー走査処理に含まれる
メニューアップスイッチオンイベントルーチンの一例を
示すフローチャート、 第12図は第7図のマルチメニュー走査処理に含まれる
メニューダウンスイッチオンイベントルーチンの一例を
示すフローチャート、 第13図は第7図のマルチメニュー走査処理に含まれる
データアップスイッチオンイベントルーチンの一例を示
すフローチャート、 第14図は第7図のマルチメニュー走査処理に含まれる
データダウンスイッチオンイベントルーチンの一例を示
すフローチャート、 第15図は第7図のマルチメニュー走査処理に含まれる
エンタースイッチオンイベントルーチンの一例を示すフ
ローチャート、 第16図は第7図のレジストレーションスイッチ走査処
理に含まれるフロムパックスイッチオンイベントルーチ
ンの一例を示すフローチャート、 第17図は第7図のレジストレーションスイッチ走査処
理に含まれる確認スイッチオンイベントルーチンの一例
を示すフローチャート、 第18図は第3図の表示器を用いて表示される外部メモ
リの種類を識別する情報の表示例を示す図、 第19図は第3図のホワイトスイッチに音色を割当てる
モードのときの情報の流れを略示するブロック図、 第20図は部分コピー処理を行うときの情報の流れを略
示するブロック図、 第21図はバンクプロテクト処理を行うときの情報の流
れを略示するブロック図、である。 21……パネル部、22……音色スイッチ部、23……
マルチメニュースイッチ部、24……レジストレーショ
ンスイッチ部、TCSW1〜TCSW8……音色スイッ
チ、TCSW7,TCSW8……ホワイトスイッチ、M
UP……メニューアップスイッチ、MDW……メニュー
ダウンスイッチ、DUP……データアップスイッチ、D
DW……データダウンスイッチ、29……データ及びワ
ーキングRAM、30……パラメータROM、31……
外部メモリ、34……楽音発生回路、37……マルチメ
ニュー表示器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の特性を設定するパラメータ情報を記
    憶する外部記憶媒体と、 楽音の特性を設定するパラメータ情報を記憶する内部記
    憶手段と、 前記内部記憶手段に記憶するパラメータ情報の設定及び
    記憶されたパラメータ情報の選択的読み出しを行うため
    の制御手段と、 読み出されたパラメータ情報に基づき、このパラメータ
    情報によって設定される特性を持つ楽音信号を形成する
    楽音形成手段とを具える電子楽器において、 前記外部記憶媒体又は内部記憶手段に記憶されている前
    記パラメータ情報の一部を、利用者の望みに従って選択
    するための選択手段と、 前記選択手段によって選択された前記一部のパラメータ
    情報を前記外部記憶媒体及び内部記憶手段の一方から他
    方へ転送し、転送先の記憶媒体又は記憶手段の記憶内容
    を該一部のパラメータ情報によって部分的に書き替える
    転送制御手段と を具えたことを特徴とする電子楽器のパラメータ編集装
    置。
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