JPH0635849Y2 - 車両用ロツクブレ−キ装置 - Google Patents

車両用ロツクブレ−キ装置

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JPH0635849Y2
JPH0635849Y2 JP6538487U JP6538487U JPH0635849Y2 JP H0635849 Y2 JPH0635849 Y2 JP H0635849Y2 JP 6538487 U JP6538487 U JP 6538487U JP 6538487 U JP6538487 U JP 6538487U JP H0635849 Y2 JPH0635849 Y2 JP H0635849Y2
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brake
switch
relay
lock brake
fuse
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眞哉 松浦
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両用ロックブレーキ装置に関し、特に、そ
のロックブレーキ作動時において、マグネットバルブへ
の給電が遮断された際に、他の給電回路からマグネット
バルブへ給電するとともに、異常を警報する車両用ロッ
クブレーキ装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に、自動車には、全車輪に制動力を働かせるフット
ブレーキ用エアブレーキ機構と、ハンドブレーキとして
構成されるセンタブレーキ機構などのパーキング機構と
が設けられており、ミキサー車やクレーン車等の大型の
特殊用途車には、建設現場の急斜面などにおいて一時停
車の状態で各種作業を行なう際、車両の安定性を確保す
べく、パーキングブレーキ機構と併用して直接車輪にブ
レーキ力を発生させるべく、上述のエアブレーキ機構を
作動させうるロックブレーキ機構がそなえられている。
このような従来の車両用ロックブレーキ装置としては、
第4図に示すようなものがあり、この車両用ロックブレ
ーキ装置は、エアオーバーハイドロリック方式として構
成され、図示しないエンジンに駆動されるコンプレッサ
と、このコンプレッサからの作動流体としての圧縮空気
を貯溜するブレーキタンク16と、このブレーキタンク16
からの空気圧をダブルチェックバルブ(開閉弁)14付き
作動系配管19を介して受ける液圧変換装置としてのエア
マスタ17と、このエアマスタ17で空気圧から変換された
液圧を液圧管23を通じて受けて作動する各車輪のブレー
キ用ホイールシリンダ22と、ブレーキタンク16からダブ
ルチェックバルブ14へ作動流体圧信号としての空気圧信
号を送る制御系配管18と、同制御系配管18に介挿された
ロックブレーキ操作用マグネットバルブ11と、このマグ
ネットバルブ11を作動させるべくコントロールボックス
8に設けられたロックブレーキ操作用スイッチ10と、パ
ーキングブレーキ6の作動状態ないし解除状態を検出す
べくパーキングレバー4に接続されたワイヤー7の所定
力以上の引張状態を検出するためのパーキングレバーセ
ンサとしてのパーキングブレーキテンションセンサ5
と、パーキングレバー4の作動状態ないし解除状態(パ
ーキングブレーキ6への作動指令ないし解除指令)を検
出するためのパーキングブレーキセンサとしてのパーク
スイッチ4aとが設けられている。
そして、制御系配管18の空気圧が減圧したことを検出す
る圧力センサ12と、諸信号を受けて作動する警報ブザー
(B)21とが設けられている。
また、ダブルチェックバルブ14には、図示しないブレー
キペダルからの踏力を受けるブレーキバルブ24が接続さ
れている。
なお、図中の符号1はバッテリ、2はキースイッチ、3
はメーター共用ヒューズ、9は準備表示ランプ、13は作
動表示ランプ、15はレジューシングバルブ、20はエアマ
スタストロークスイッチを示している。
従来の車両用ロックブレーキ装置は上述のごとく構成さ
れており、パークスイッチ4aからのパーキングブレーキ
レバー4の作動指令の他に、パーキングブレーキテンシ
ョンセンサ5からのパーキングブレーキ6を動作せしめ
るワイヤー7のテンション荷重を判別し、パーキングブ
レーキセンサ信号としてコントロールボックス8へ出力
する。これらの入力信号を受けて、コントロールボック
ス8の準備表示ランプ9が点灯されて、この点灯状態で
スイッチ10をオン状態にすると、マグネットバルブ11へ
通電してマグネットバルブ11を開放し、さらに圧力セン
サ12で圧力が正常であるか否かが判別され、正常時には
作動表示ランプ13が点灯されて、ロックブレーキ作動状
態であることを表示する。
このロックブレーキ作動状態では、ダブルチェックバル
ブ14,マグネットバルブ11およびレジューシングバルブ1
5を介してブレーキタンク16とエアマスタ17との間の制
御系配管18が連通される。それに伴い、作動系配管19に
よりブレーキタンク16からエアマスタ17へ圧縮空気が送
られ、エアマスタ17により空気圧が液圧に変換され、液
圧管23によりホイールシリンダ22へと導かれる。
なお、ストロークスイッチ20は、エアマスタ17のオイル
漏れおよびシリンダの故障時にコントロールボックス8
へ信号を出力するスイッチとして構成されており、警報
ブザー21は、上述の制御系配管18の減圧時のほか諸異常
時に運転者に警報を発する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の車両用ロックブレーキ
装置では、マグネットバルブ11として通電時にのみ開状
態となるものを用いると、ヒューズ3が溶断した場合、
制御系配管18に介挿されたマグネットバルブ11へ制御電
圧が供給されず、マグネットバルブ11が非通電時の閉状
態に付勢されるので、ロックブレーキ状態を維持できな
いという問題点がある。
また、マグネットバルブ11として通常時のみ閉状態にな
るものを用いると、上述のヒューズ3の溶断時に、ロッ
クブレーキ状態を解除することができないという問題点
がある。
このような点を問題として、特開昭58-4656号の車両用
補助駐車ブレーキ装置では、常開式電磁弁と手動操作の
三方弁とを直列に配置して、電気系失陥時にブレーキを
作動状態に保つと共に運転者の意志によるブレーキ解除
を可能な構成としているが、通常時には操作することが
ない手動操作弁を操作しなければならず、慣れない操作
を運転者に強いることになるので必ずしも使用し易いと
は言えず、特に運転者が未熟な場合は手動操作弁の操作
方法がわからずブレーキを解除できない事態を招きかね
ない。
また、特開昭58-85750号の作業用車両のブレーキ装置で
は、電磁弁に開用と閉用のコイルを別々に設けて電気系
失陥時にブレーキを作動状態に保つような構成にしてい
るが、特殊な電磁弁が必要なことから容易には実施でき
ないし、ブレーキ解除は電磁弁の手動操作部を操作しな
ければならないことから、慣れない操作を運転者に強い
ることになるので必ずしも使用し易いとは言えず、特に
運転者が未熟な場合は手動操作の方法がわからずブレー
キを解除できない事態を招きかねない。
さらに、実開昭60-3159号の車両用制動装置や実開昭59-
54360号の断線検知装置のように、警報装置を設けるだ
けでは、装置の故障や不調を警報できても、正常時と同
様のブレーキ作動や解除を可能にすることはできない。
本考案はこのような問題点を解決しようとするもので、
ロックブレーキ用ヒューズ断線時に、非常用ヒューズを
介してマグネットバルブへ電流が供給されるとともに、
これを警報することができるようにした、車両用ロック
ブレーキ装置を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、本考案の車両用ロックブレ
ーキ装置は、車両において、圧力を調整された作動流体
を貯溜するブレーキタンクと、同ブレーキタンクからの
作動流体圧を開閉弁付き作動系配管を介して受けブレー
キ用液圧へ変換する液圧変換装置と、同液圧変換装置か
らの変換された液圧を受けて作動するブレーキ用ホイー
ルシリンダと、上記ブレーキタンクから上記開閉弁へ作
動流体圧信号を送る制御系配管と、同制御系配管に介装
されたロックブレーキ用マグネットバルブと同マグネッ
トバルブへ給電しうるロックブレーキ用ヒューズを含ん
で操作スイッチの操作に応じて上記マグネットバルブを
駆動するロックブレーキ用回路と、上記ロックブレーキ
用ヒューズの断線を警報するための警報器と、上記マグ
ネットバルブへ給電しうる非常用ヒューズを含んで上記
ロックブレーキ用回路と並列に設けられるとともに、上
記操作スイッチの操作に連動してオン作動するリレーと
上記ロックブレーキ用ヒューズの断線に伴ってオン作動
する非常用リレーとを、上記非常用ヒューズと上記マグ
ネットバルブおよび上記警報器との間に直列に配置して
構成されたロックブレーキ非常用回路と、が設けられた
ことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本考案の車両用ロックブレーキ装置では、ロック
ブレーキ用ヒューズの断線時に、非常用ヒューズを介し
てマグネットバルブへ電圧が供給され、さらに警報器に
おいて警報が行なわれる。
すなわち、マグネットバルブへ給電しうる非常用ヒュー
ズを含んだロックブレーキ非常用回路がロックブレーキ
用回路と並列に設けられ、操作スイッチの操作に連動し
てオン作動するリレーとロックブレーキ用ヒューズの断
線に伴ってオン作動する非常用リレーとを、非常用ヒュ
ーズとマグネットバルブおよび警報器との間に直列に配
置して構成されているので、ロックブレーキ用ヒューズ
の断線時に操作スイッチを操作するとロックブレーキ非
常用回路を介してマグネットバルブおよび警報器に給電
がなされる。これにより、ロックブレーキ用ヒューズの
断線時でも通常時と同様に操作スイッチを操作すること
によりロックブレーキを操作することができると共に警
報器により修理を促すことができる。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明すると、
第1〜3図は本考案の第1実施例としての車両用ロック
ブレーキ装置を示すもので、第1図はその全体構成図、
第2図はその電気回路図であり、第3図は本考案の第2
実施例としての車両用ロックブレーキ装置の電気回路図
である。
第1図に示すように、本実施例の車両用ロックブレーキ
装置としては、第1図に示すようなものがあり、この車
両用ロックブレーキ装置は、エアオーバーハイドロリッ
ク方式として構成され、図示しないエンジンに駆動され
るコンプレッサと、このコンプレッサからの作動流体と
しての圧縮空気を貯溜するブレーキタンク16と、このブ
レーキタンク16からの空気圧をダブルチェックバルブ
(開閉弁)14付き作動系配管19を介して受ける液圧変換
装置としてのエアマスタ17と、このエアマスタ17で空気
圧から変換された液圧を液圧管23を通じて受けて作動す
る各車輪のブレーキ用ホイールシリンダ22と、ブレーキ
タンク16からダブルチェックバルブ14へ作動流体圧信号
としての空気圧信号を送る制御系配管18と、同制御系配
管18に介挿されたロックブレーキ操作用マグネットバル
ブ11と、このマグネットバルブ11を作動させるべくコン
トロールボックス8に設けられた自動戻り式ロックブレ
ーキ操作用スイッチ10と、パーキングブレーキ6の作動
状態ないし解除状態を検出すべくパーキングレバー4に
接続されたワイヤー7の所定力以上の引張状態を検出す
るためのパーキングブレーキセンサとしてのパーキング
ブレーキテンションセンサ5と、パーキングレバー4の
作動状態ないし解除状態(パーキングブレーキ6への作
動指令ないし解除指令)を検出するためのパーキングブ
レーキセンサとしてのパークスイッチ4aとが設けられて
いる。
そして、制御系配管18の空気圧が減圧したことを検出す
る圧力センサ12とが設けられている。
また、ダブルチェックバルブ14には、図示しないブレー
キペダルからの踏力を受けるブレーキバルブ4が接続さ
れている。
なお、図中の符号1はバッテリー、2はキースイッチ、
3aはロックブレーキ用ヒューズ、3bはロックブレーキ非
常用ヒューズ、3cはメータ用ヒューズ、3dはヒュージブ
ルリンク、9は準備表示ランプ、13は作動表示ランプ、
15はレジューシングバルブ、20はエアマスタストローク
スイッチを示している。
本考案の実施例としての車両用ロックブレーキ装置は上
述のごとく構成されているので、パークスイッチ4aから
のパーキングブレーキレバー4の作動指令の他に、パー
クキグブレーキテンションセンサ5からのパーキングブ
レーキ6を動作せしめるワイヤー7のテンション荷重を
判別し、パーキングブレーキセンサ信号としてのコント
ロールボックス8へ出力する。これらの入力信号を受け
て、コントロールボックス8の準備表示ランプ9が点灯
し、この点灯状態で自動戻り式スイッチ10を作動表示ラ
ンプ13が点灯するまで押す。すると、マグネットバルブ
11へ通電してマグネットバルブ11を開放し、さらに圧力
センサ12で圧力が正常であるか否かが判別され、正常時
には作動表示ランプ13が点灯して、ロックブレーキ作動
状態であることを表示する。
このロックブレーキ作動状態では、ダブルチェックバル
ブ14,マグネットバルブ11およびレジューシングバルブ1
5を介してブレーキタンク16とエアマスタ17との間の制
御系配管18が連通される。それに伴い、作動系配管19に
よりブレーキタンク16からエアマスタ17へ圧縮空気が送
られ、エアマスタ17により空気圧が液圧に変換され、液
圧管23によりホイールシリンダ22へと導かれる。
なお、ストロークスイッチ20は、エアマスタ17のオイル
漏れおよびシリンダの故障時にコントロールボックス8
へ信号を出力するスイッチとして構成されており、ホー
ン21は、諸異常時に運転者に警報を発する。
第2図における電気回路でその制御系を説明する。
まず、マグネットバルブ起動時および常時作動時につい
て説明すると、バッテリー1にはヒュージブルリンク3
d,キースイッチ2,ロックブレーキ用ヒューズ3aが直列に
接続されるとともに、パーキングブレーキレバー4のパ
ークスイッチ4aの常開スイッチ部4bが接続されコントロ
ールボックス8の端子A1に接続されている。なお、符号
25はメータパネル内のパークスイッチ用ランプである。
端子A1は、ジャンクションJ1を介して抵抗器26a,準備表
示用ランプとしての発光ダイオード9およびダイオード
27aを経て、端子A6に接続されるとともに、端子A6はパ
ーキングブレーキレバー4に接続されたワイヤー7の所
定力以上の引張状態を検出するためのパーキングブレー
キセンサとしてのパーキングブレーキテンションセンサ
5に接続されている。
ジャンクションJ1およびJ2の間には、上記回路と別に、
常開スイッチなる自動戻り式スイッチ(押しボタンスイ
ッチ)10,リレー28のソレノドイド部28aに接続されジャ
ンクションJ2に至る回路を有している。
押しボタンスイッチ10とソレノイド部28aとの間のジャ
ンクションJ3には、リレー28の常開スイッチ部28b,ダイ
オード27b,ジャンクションJ12,J4,J5,ダイオード27cが
それぞれ直列に接続され、端子A7を介してマグネットバ
ルブ11のソレノイド部11aの一端に接続され、その他端
がアース(接地)されている。
ジャンクションJ4は、リレー29のソレノイド部29aに接
続されるとともに、ジャンクションJ6,J7,J8を介して端
子A2に至り、端子A2はアース(接地)されている。ジャ
ンクションJ5は端子A9を介して、圧力センサ12としての
センサススイッチ12bに接続され、端子A10およびA2を介
してアース(接地)されている。
端子A10と抵抗器26bとの間にはジャンクションJ9が設け
られ、ジャンクションJ10を介してリレー30のソレノイ
ド部30a,ジャンクションJ7に接続されるとともに、ジャ
ンクションJ10はダイオード27dに接続されリレー31のソ
レノイド部31aに接続されている。
ジャンクションJ1はリレー29の常開スイッチ部29b,ジャ
ンクションJ11,ジャンクションJ12に接続されるととも
に、ジャンクションJ11はリレー31の常開スイッチ部31
b,リレー31のソレノイド部31aに接続されている。
ジャンクションJ10はリレー32のソレノイド部32aに接続
されるとともに、ジャンクションJ13,J14,J15を介して
ジャンクションJ8に接続されている。
端子A1とジャンクションJ1との間には、ジャンクション
J16が設けられ、ジャンクションJ16はジャンクションJ
17,リレー33のソレノイド部33aおよびジャンクションJ
18を介してジャンクションJ13に接続されている。
なお、常時作動時においても、ロックブレーキ非常用ヒ
ューズ3bから非常時検出のため、コントロールボックス
8内には端子A5を介して電源が供給されている。
バッテリー1にはヒュージブルリンク3d,キースイッチ
2,ロックブレーキ非常用ヒューズ3bが直列に接続される
とともに、端子A5に接続されている。
端子A5はジャンクションJ19を介してリレー32の常開ス
イッチ部32bに接続され、ジャンクションJ20を介してリ
レー34のソレノイド部34aにも接続されるとともに、ダ
イオード27eを介してジャンクションJ21に接続される。
ジャンクションJ19はリレー34の常開スイッチ部34bに接
続されるとともに、ジャンクションJ22を介してダイオ
ード27fがジャンクションJ20に接続されている。
ジャンクションJ19には、リレー35のソレノイド部35aが
ジャンクションJ18を介してリレー33のソレノイド部33a
に接続される。
次に、ロックブレーキ作動時における非常時において説
明すると、ジャンクションJ22にはリレー33の常閉スイ
ッチ部33bが接続されるとともに、ジャンクションJ23
接続され、さらにジャンクションJ23にはダイオード27g
が接続され、端子A8に接続される。
端子A8には、マグネットバルブ11のソレノイド部11aが
接続されている。
また、ジャンクションJ23は、ジャンクションJ24を介し
て端子A11に接続されるとともに、ホーン21に接続さ
れ、ジャンクションJ25を介してホーンリレー36の常開
スイッチ部36bに接続される。
さらに、ホーンリレー36のソレノイド部36bの一端には
ホーンスイッチ37が接続されるとともに、他端にはホー
ン用ヒューズ38が介装されて、電流が供給されている。
ダイオード27dとリレー31のソレノイド部31aとの間のジ
ョイントをJ26、ジャンクションJ26とリレー31の常開ス
イッチ部31bとの間のジョイントをJ27、またジャンクシ
ョンJ27にはリレー39のソレノイド部39aが接続され、ジ
ャンクションJ28とジャンクションJ15との間にはリレー
35の常閉スイッチ部35bが接続され、ジャンクションJ29
とジャンクションJ14との間にはリレー30の常閉スイッ
チ部30bが接続されている。
ジャンクションJ29と端子A4との間にはジャンクションJ
30を介してダイオード27hが接続されている。
第1図におけるメータ用ヒューズ3cより以下を第2図で
説明すると、次のようになっている。
バッテリー1は、メータ用ヒューズ3c,ジャンクションJ
31に接続され、パークスイッチ4aの常閉スイッチ部4cお
よび低圧警報ブザー40,ダイオード27i,ジャンクションJ
32を介して端子A3に接続されるとともに、ジャンクショ
ンJ31とジャンクションJ32との間には、パイロットラン
プ41が接続されている。
なお、パークスイッチ4aのスイッチ部4bおよびスイッチ
部4cは、連動スイッチを構成している。
端子A3はダイオード27jに接続されるとともに、ジャン
クションJ30を介して端子A4に接続され、さらに端子A4
にはブレーキリザーバのレベルが規定値以下のとき閉状
態となるブレーキリザーバレベルセンサ42aおよびエア
マスタストローク等が故障発生時に閉状態となるエアマ
スタストロークスイッチ42b,42cに接続されている。
なお、第3図の電気回路図は、パークスイッチ4aの連動
スイッチ部4b,4cのかわりに、パワーリレースイッチ43
を設けた場合であり、第2図の一部改造に関し、コント
ロールボックス8内の回路構成は同様であるため、ここ
では省略して、パワーリレースイッチ43の周辺回路構成
を説明する。
バッテリー1には、ヒュージブルリンク3d,キースイッ
チ2,ロックブレーキ用ヒューズ3aが直列に接続されると
ともに、パワーリレースイッチ43の常閉スイッチ部43a
を介してコントロールボックス8の端子A1に接続されて
いる。
また、バッテリー1からの電流は、メータ用ヒューズ3
c,ジャンクションJ33,パワーリレースイッチ43のソレ
ノイド43bおよびパークスイッチ4aに直列に接続されて
いる。
なお、ソレノイド43bにはダイオード27kが挟みこまれる
ように介装されている。さらに、ジャンクションJ33
は、ブレーキリザーバレベルの警報パイロットランプ44
が接続され、ブレーキリザーバレベルセンサ42aに接続
されるとともに、ダイオード27lを介してパワーリレー
スイッチ43とパークスイッチ4aとの間に接続されてい
る。
ジャンクションJ33にはエアマスタストロークあるいは
バキュームの不具合を表示する警報パイロットランプ45
が接続されるとともに、端子A3に接続される。
端子A4にはエアマスタスイッチあるいはバキュームスイ
ッチ等42b,42cが接続されている。
本考案の実施例としての車両用ロックブレーキ装置は上
述のごとく構成されているので、第2図における電気回
路でその制御系を説明すると、バッテリー1からの電源
供給は、ヒュージブルリンク3d,キースイッチ2および
ロックブレーキ用ヒューズ3aを介して供給される。
パーキングブレーキレバー4を引いたときにパークスイ
ッチ4aの常開スイッチ部4bを閉にしパーキングブレーキ
6においてワイヤー7のテンション荷重が規定通り加わ
ると、パーキングブレーキテンションセンサ5が閉とな
る。
そして、メータパネル内のパークスイッチ用ランプ25が
作動状態であることを点灯表示し、電流は、端子A6を介
して準備表示用ランプとしての準備表示用発光ダイオー
ド9を点灯させ、端子A6より短絡する。
次に、自動戻り式押しボタンスイッチ10を押すことによ
り端子A1より電流がソレノイド部28aに供給され、ソレ
ノイド部28aを励磁として端子A6へ短絡するが、上記励
磁したソレノイド部28aは電磁スイッチをなし、スイッ
チ部28bを閉にする。
そして、端子A1から押しボタンスイッチ10,スイッチ部2
8b,端子A7を経てマグネットバルブ11のソレノイド部11a
に電流が供給される。
さらに、制御系配管18内の圧力が正常(規定圧力)なら
ば圧力センサ12bが閉じ、作動表示用ランプとしての作
動表示用発光ダイオード13を点灯させるとともに端子A2
より短絡する。
また、ジャンクションJ4よりリレー29のソレノイド部29
aに電流が供給され、スイッチ部29bが閉となるので、マ
グネットバルブ11のソレノイド部11aへの電流の供給
は、ジャンクションJ1,スイッチ部29b,ジャンクション
J11,ジャンクションJ12および端子A7を経たる回路とな
る。
なお、この回路動作は一瞬のうちに完了するので押しボ
タンスイッチ10はわずかの間押していればよい。
常時作動時には、マグネットバルブ11のソレノイド部11
aに電流が供給されつつリレー30のソレノイド部30aが励
磁され、リレー30の常閉スイッチ部30bが開となるとと
もに、リレー31のソレノイド部31aも励磁され、リレー3
1の常開スイッチ部31bは閉となる。
さらに、リレー32のソレノイド部32aが励磁され、リレ
ー32の常開スイッチ部32bが閉となるとともに、リレー3
3のソレノイド部33aも励磁され、常閉スイッチ部33bは
開となる。
また、ロックブレーキ非常用ヒューズ3bを介し、端子A5
より電流が供給され、リレー35のソレノイド部35aが励
磁され、リレー35の常閉スイッチ部35bが開となるとと
もに、リレー32のスイッチ部32bが閉で、パーキングブ
レーキテンションセンサ5が閉なので、リレー34のソレ
ノイド部34aが励磁され、常開スイッチ部34bが閉とな
る。
次に、ロックブレーキ用ヒューズ3aが溶断し、マグネッ
トバルブへの電流の供給が遮断されたときは、リレー33
のソレノイド部33aが励磁されなくなり、常閉スイッチ3
3bは閉に戻り、ジャンクションJ23からジャンクションJ
24を介して端子A11よりホーン21に至る回路と、ジャン
クションJ23から端子A8を介してマグネットバルブ11の
ソレノイド部11aに電流が供給される回路が形成され
る。
ホーン21の警鳴という動作状態は、制御系配管18内の圧
力が異常(規定圧力以下)のときに圧力センサ12bが開
となり、リレー30のソレノイド部30aを励磁しないの
で、常閉スイッチ30bが開から閉となるのでリレー39の
ソレノイド部39aが励磁され、端子A2より短絡する。し
たがって、リレー39の常開スイッチ部39bが閉となり、
ジャンクションJ24を介して端子A11から、ホーン21へと
電流が供給される。
また、非常用ヒューズ3bが溶断したとき、リレー35のソ
レノイド部35aを励磁しないので、リレー35の常閉スイ
ッチ部35bが開から閉に戻り、リレー39のソレノイド部3
9aが励磁され、端子A2より短絡される。
したがって、リレー39の常開スイッチ部39bが閉とな
り、ジャンクションJ24を介して端子A11からホーン21へ
と電流が供給される。
さらに、ロックブレーキ作動時にパーキングブレーキレ
バー4を元に状態、つまりパーキングスイッチ4aのスイ
ッチ部4bを開にすると、端子A1より電流の供給が遮断さ
れるため、上述のロックブレーキ用ヒューズが溶断した
ときと同様に、ホーン21に至る回路と、端子A8よりマグ
ネットバルブ11のソレノイド部11aに電流が供給される
誤操作防止回路とが形成される。
パーキングブレーキレバー4のパークスイッチ4aは連動
スイッチであり、この一方のスイッチ部4bが閉のとき
は、他方のスイッチ部4cが開となり、この一方のスイッ
チ部4bが開のときは、他方の4cが閉となるスイッチで、
停車時と走行時とを判別する。
ロックブレーキを使用時以外において、ブレーキリザー
バのレベルが規定値以下のとき、あるいはエアマスタス
トロークスイッチ(あるいはバキュームスイッチ等)は
故障発生時には閉となり、メータ用ヒューズ3cを介して
警報パイロットランプ41を点灯させるとともに、低圧用
ブザー40を警鳴させる。
図示しないステアリングホイールのホーンスイッチ37を
押すことにより、ヒューズ38を介してホーンリレー36の
ソレノイド部36aが励磁され、ホーンリレー36の常開ス
イッチ部36bが閉じホーン21に電流が供給される。
第3図のパークスイッチ4aの連動スイッチのかわりに、
パワーリレースイッチ43を設けた第2図の一部電気回路
改造に関して、パーキングブレーキレバー4を引いたと
き、パークスイッチ4aの常開スイッチ部4bが閉となり、
メータ用ヒューズ3cを介してパワーリレースイッチ43の
ソレノイド部43bを励磁されるので、パワーリレースイ
ッチ43の常開スイッチ43は閉じ、ロックブレーキ用ヒュ
ーズ3aを介して端子A1に電流が供給される。
また、ブレーキリザーバのレベルが規定値以下のとき
に、ブレーキリザーバレベルセンサ42aを閉にして、ブ
レーキパイロットランプ44を点灯させるとともに、エア
マスタストロークスイッチ42b,42c(あるいはバキュー
ムスイッチ等)が閉となりヒューズ3cを介して警報パイ
ロットランプ45を点灯させ警報する。
本実施例の車両用ロックブレーキ装置によれば、本装置
内の電気部品を保護するヒューズを専用に設けたので、
他系統ヒューズ3cの溶断による障害を確実に防止でき
る。
また、ロックブレーキ用ヒューズ3aが溶断しマグネット
バルブ11への電流の供給が遮断されても、ロックブレー
キ非常用ヒューズ3bを介して、マグネットバルブへ電流
が供給されるとともに、ホーン21を警鳴し、確実に安全
を確保できるとともに、運転者に知らせることができ
る。
さらに、制御系配管18内の圧力が異常(規定圧力以下)
のとき、あるいはロックブレーキ非常用ヒューズが溶断
したときにホーン21を警鳴する。
なお、作動流体として、減圧調整された空気を用いても
よく、この場合、コンプレッサに代えてバキュームポン
プが用いられる。また、作動流体として、オイル等の液
体を用いてもよく、この場合、実施例におけるロックブ
レーキ(ホイールパーク)機構の空気系が全て液圧系と
して構成される。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案の車両用ロックブレーキ装
置によれば、ロックブレーキ作動中においてマグネット
バルブへの電流の供給は、通常はロックブレーキ用ヒュ
ーズを介して行なわれるが、同ロックブレーキ用ヒュー
ズの溶断時には、ロックブレーキ非常用ヒューズを介し
て行なわれる。このようにヒューズを2系統化したの
で、確実にマグネットバルブへ電流を供給することがで
きるとともに、諸不具合時には警報器により警報するこ
とができる。これにより、作業時の安全が確保される
し、ロックブレーキ用ヒューズの断線時でも通常時と同
様の操作でロックブレーキを操作することができ使用し
易いし、しかも警報器により修理を促すこともでき、実
用性に優れる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本考案の第1実施例としての車両用ロック
ブレーキ装置を示すもので、第1図はその全体構成図,
第2図はその電気回路図,第3図は本考案の第2実施例
としての電気回路図であり、第4図は従来の車両用ロッ
クブレーキ装置を示す全体構成図である。 1……バッテリー、2……キースイッチ、3a……ロック
ブレーキ用ヒューズ、3b……ロックブレーキ非常用ヒュ
ーズ、3c……メータ用ヒューズ、3d……ヒュージブルリ
ンク、4……パーキングブレーキレバー、4a……パーキ
ングブレーキセンサとしてのパークスイッチ、4b,4c…
…スイッチ部、5……パーキングブレーキセンサとして
のパーキングブレーキテンションセンサ(ロードセン
サ)、6……パーキングブレーキ、7……ワイヤー、8
……コントロールボックス、9……準備表示ランプ、10
……自動戻り式スイッチ(押しボタンスイッチ)、11…
…マグネットバルブ、12……圧力センサ、13……作動表
示ランプ、14……ダブルチェックバルブ、15……レジュ
ーシングバルブ、16……ブレーキタンク、17……エアマ
スタ、18……制御系配管、19……作動系配管、20……ス
トロークスイッチ、21……ホーン、22……ホイールシリ
ンダ、23……液圧管、24……ブレーキバルブ、25……パ
ークスイッチ用ランプ、26a,26b……抵抗器、27a,27b,2
7c,27d,27e,27f,27g,27h,27i,27j,27k,27l……ダイオー
ド、28……リレー、28a……ソレノイド部、28b……スイ
ッチ部、29……リレー、29a……ソレノイド部、29b……
スイッチ部、30……リレー、30a……ソレノイド部、30b
……スイッチ部、31……リレー、31a……ソレノイド
部、31b……スイッチ部、32……リレー、32a……ソレノ
イド部、32b……スイッチ部、33……リレー、33a……ソ
レノイド部、33b……スイッチ部、34……リレー、34a…
…ソレノイド部、34b……スイッチ部、35……リレー、3
5a……ソレノイド部、35b……スイッチ部、36……ホー
ンリレー、36a……ソレノイド部、36b……スイッチ部、
37……ホーンスイッチ、38……ホーン用ヒューズ、39…
…リレー、39a……ソレノイド部、39b……スイッチ部。
40……低圧警報ブザー、41……パイロットランプ、42a
……ブレーキリザーバレベルセンサ、42b,42c……エア
マスタストロークスイッチ、43……パワーリレースイッ
チ、44,45……警報パイロットランプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両において、 圧力を調整された作動流体を貯溜するブレーキタンク
    と、 同ブレーキタンクからの作動流体圧を開閉弁付き作動系
    配管を介して受けブレーキ用液圧へ変換する液圧変換装
    置と、 同液圧変換装置からの変換された液圧を受けて作動する
    ブレーキ用ホイールシリンダと、 上記ブレーキタンクから上記開閉弁へ作動流体圧信号を
    送る制御系配管と、 同制御系配管に介装されたロックブレーキ用マグネット
    バルブと 同マグネットバルブへ給電しうるロックブレーキ用ヒュ
    ーズを含んで操作スイッチの操作に応じて上記マグネッ
    トバルブを駆動するロックブレーキ用回路と、 上記ロックブレーキ用ヒューズの断線を警報するための
    警報器と、 上記マグネットバルブへ給電しうる非常用ヒューズを含
    んで上記ロックブレーキ用回路と並列に設けられるとと
    もに、上記操作スイッチの操作に連動してオン作動する
    リレーと上記ロックブレーキ用ヒューズの断線に伴って
    オン作動する非常用リレーとを、上記非常用ヒューズと
    上記マグネットバルブおよび上記警報器との間に直列に
    配置して構成されたロックブレーキ非常用回路と、 が設けられたことを特徴とする、車両用ロックブレーキ
    装置。
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