JPH0635382A - 画像形成装置のクリーニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】クリーニングブレードの先端に付着した異物を
確実に清掃でき、しかもクリーニングブレードを被クリ
ーニング体に圧接させる際に異物の再付着を防止するこ
とができる画像形成装置のクリーニング装置を提供す
る。 【構成】クリーニングブレード４の先端側における感光
体ベルト１と反対側には、若干離れた位置に清掃部材と
しての突起８が設けられ、突起８はクリーニングブレー
ド４の移動範囲内においてクリーニングブレード４の先
端縁部が当接する位置に配置されている。クリーニング
ブレード４が突起８を越えるとき、弾性変形されたクリ
ーニングブレード４が弾かれて異物を弾き飛ばす。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、被クリーニング体の表
面に接離可能に支持されたクリーニングブレードの先端
縁部を押圧手段の押圧力によって圧接させ、前記被クリ
ーニング体に付着する現像剤等をクリーニングする複写
機、プリンタ等の画像形成装置におけるクリーニング装
置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記形式のクリーニング装置は、公知で
ある。この種のクリーニング装置においては、長期間に
渡りクリーニングブレートを被クリーニング体の表面に
当接させて使用しているため、クリーニングブレードの
先端縁部と被クリーニング体の表面の間に紙粉などの異
物が入り込むことが起こり得る。そして、このような異
物が入り込むと、クリーニングブレードの一部が被クリ
ーニング体の表面から浮き上り、クリーニングブレード
が寿命に達していないにも拘らずクリーニング不良が発
生するという不具合を有していた。

【０００３】このような不具合を解消するため、特開昭
６４−１３５７７号公報にはクリーニングブレードのブ
レード解放機構の解除・圧接動作に連動して作動するク
リーナーによってクリーニングブレードの圧接端縁部分
上を摺動させ、異物を清掃するクリーニング装置が開示
されている。このクリーニング装置は、異物を十分に清
掃できるので、クリーニングブレードの浮き上りを防止
することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクリーニング装置はクリーニングブレードが解除す
る時にクリーナーと摺動し、ブレード先端の異物をかき
取った後、クリーニングブレードが被クリーニング体に
圧接させる際に再びクリーナーと摺動してしまう。この
ため、一旦かき取ってクリーナーに付着した異物が再び
クリーニングブレードの先端に戻る恐れがあった。

【０００５】本発明は、上述した従来の問題を解消し、
クリーニングブレードの先端に付着した異物を確実に清
掃でき、しかもクリーニングブレードを被クリーニング
体に圧接させる際に異物の再付着を防止することができ
る画像形成装置のクリーニング装置を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被クリーニング体の表面に接離可能に支持
されたクリーニングブレードの先端縁部を押圧手段の押
圧力によって圧接させ、前記被クリーニング体に付着す
る現像剤等をクリーニングする画像形成装置のクリーニ
ング装置において、前記クリーニングブレードが前記押
圧手段の作用に抗して前記被クリーニング体から離され
たときの移動範囲内に、前記クリーニングブレードの先
端縁部が当接する清掃部材を設け、該清掃部材はクリー
ニングブレード自身が弾性変形することにより通り抜け
可能な位置に配置されていることを特徴としている。

【０００７】さらに、本発明は前記清掃部材が、前記ク
リーニングブレードと同等かそれよりも若干硬い程度の
可撓性を有することを特徴としている。

【０００８】さらにまた、画像形成装置本体が下フレー
ムに対して上フレームが開閉可能に構成され、上フレー
ムの開閉動作に連動して前記クリーニングブレードが弾
性変形して前記清掃部材を通り抜けることを特徴として
いる。

【０００９】

【作用】上記構成によれば、クリーニングブレードの移
動範囲内でその先端縁部が当接する清掃部材を設けたの
で、クリーニングブレードに付着した異物がクリーニン
グブレード弾性によって弾き飛ばされるため、クリーニ
ングブレードの往復で清掃部材を当接してもクリーニン
グした異物がクリーニングブレードに再付着することが
防止できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例を実施例を添付図面
に従って説明する。図１は、本発明の一実施例を示す断
面説明図である。図１において、符号１は被クリーニン
グ体としての感光体ベルトであり、感光体ベルト１は複
数のローラ２に巻き掛けられて矢印Ａ方向へ走行され
る。符号３はクリーニング装置であり、クリーニング装
置３は感光体ベルト１の走行方向において図示していな
い転写装置の下流側でその次工程位置に設けられてい
る。クリーニング装置３には、ゴム等の弾性部材よりな
るクリーニングブレード４が設けられ、クリーニングブ
レード４はホルダ５の一端側に接着されている。ホルダ
５は、そのほぼ中央で軸６を介して回動可能に支持さ
れ、そして加圧スプリング７によって反時計方向の回動
力が付勢されている。この回動力により、クリーニング
ブレード４の先端縁部が感光体ベルト１に圧接されてい
る。クリーニングブレード４の先端側における感光体ベ
ルト１と反対側には、若干離れた位置に清掃部材として
の突起８が設けられ、突起８は後述するクリーニングブ
レード４の移動範囲内においてクリーニングブレード４
の先端縁部が当接する位置に配置されている。なお、本
例の突起８はクリーニング装置２のケース９の一部に形
成され、剛性を有している。

【００１１】ところで、クリーニングブレード４を用い
るクリーニング装置２は、経時使用によりクリーニング
ブレード４の先端縁部と感光体ベルト１の表面の間に紙
粉などの異物が入り込んでクリーニングブレード４が浮
き上り、その寿命に達する前にクリーニング不良が発生
するという問題があることは先に説明した。

【００１２】かかる問題は、上記した実施例の構成によ
り簡単に解消でき、次にその説明をする。図２におい
て、ホルダ５の上端部を矢印Ａ方向に押すと、ホルダ５
が軸６を中心に時計方向に回動してクリーニングブレー
ド４は感光体ベルト１の表面から離れる。この作動によ
り、クリーニングブレード４はその先端部が突起８に当
接し、さらにホルダ５を回動させることにより、突起８
に当接しているクリーニングブレード４は図２の実線に
示すように、クリーニングブレード自身の弾性により撓
む。この撓み量が一定量を越えると、クリーニングブレ
ード４が突起８に弾かれ、元の状態に戻る。ここで、ホ
ルダ５を釈放すると、クリーニングブレード４は加圧ス
プリング７の作用により、再び感光体ドラム１に圧接す
る位置に戻り、このときにもクリーニングブレード４が
突起８によって弾かれる。

【００１３】かくして、クリーニングブレード４は突起
８を通過するときに自分自身の弾性により弾かれること
により、クリーニングブレード４の先端縁部に付着して
いた異物が弾き飛ばされる。従って、クリーニングブレ
ード４の往復動で突起８に当接してもクリーニングした
異物が弾き飛ばされるので、クリーニングブレード４に
再付着することがない。

【００１４】図３は、本発明の別の実施例を示す説明図
であり、本実施例では清掃部材としてポリエステルフィ
ルムなどよりなる弾性部材１０を用いている。この弾性
部材１０は、クリーニングブレード４とほぼ同等かそれ
よりも若干硬い程度の可撓性を有している。

【００１５】かく構成のクリーニング装置は、クリーニ
ングブレード４が撓むとき、同時に弾性部材１０も自己
の弾性によって撓む。従って、クリーニングブレード４
から弾性部材１０に付着しようとする異物を弾き飛ば
し、弾性部材１０を常に汚れのない状態に保つことがで
きる。

【００１６】ところで、上記実施例においてクリーニン
グブレード４を清掃する場合はユーザーやサービスマン
が定期的に行わなければならず、長期間清掃を怠るとク
リーニング不良が発生する。そこで、図４及び図５に示
す実施例ではほぼ定期的にクリーニングブレード４の清
掃が可能でありその説明をする。

【００１７】図４及び図５において、図１に示すクリー
ニング装置３を備えた画像形成装置１１が上ユニット１
２と下ユニット１３とから構成され、上ユニット１２は
支軸１４を中心として下ユニット１３に対し開閉可能に
なっている。上ユニット１２には、その開閉動作に連動
して、クリーニングブレード４をホルダ５の軸６を中心
に回動させるリンク機構が設けられている。

【００１８】このリンク機構は、上ユニット１２のフレ
ーム１２ａに回転自在に装着されたリンク棒１５と、該
リンク棒１５の一端に固定され、ホルダ５に当接される
回動アーム１６と、リンク棒１５の他端に固定されたア
ーム１７とを有している。このアーム１７には、上ユニ
ット１２のフレーム１２ａとの間に押圧バネ１８が嵌装
され、リンク棒１５を中心として反時計方向への回動力
を付勢している。また、アーム１７には作動片１９が一
体に形成され、作動片１９は上ユニット１２が閉じられ
たとき、下ユニット１３の側板１３ａに形成された突出
部１３ｂに当接し、押圧バネ１８の作用に抗してリンク
棒１５を中心として時計方向へ回動させる。

【００１９】かく構成の画像形成装置１１は、機械の点
検、用紙の補給等で上ユニット１２を下ユニット１３に
対して開放すると、作動片１９が突出部１３ｂから釈放
され、押圧バネ１８の作用によりリンク棒１５を中心と
して反時計方向へ回動される。この回動により、回動ア
ーム１６がホルダ５を軸４を中心として時計方向に回動
させ、上記実施例と同様にしてクリーニングブレード４
が弾性変形して突起８を越える。そして、機械の点検、
用紙の補給等を終えて、上ユニット１２を閉じると、作
動片１９が突出部１３ｂに押され、リンク棒１５が時計
方向へ回動される。この回動により、回動アーム１６が
ホルダ５を釈放し、クリーニングブレード４は加圧スプ
リング７によって反時計方向の回動されて感光体ベルト
１に圧接される。

【００２０】かくして、上ユニット１２の開閉によっ
て、自動的にクリーニングブレード４を清掃でき、クリ
ーニングブレード４の清掃忘れが確実防止できる。

【００２１】

【発明の効果】請求項１の構成によれば、クリーニング
ブレードは自身の弾性変形によってその先端縁部に付着
していた異物を弾き飛ばすことができるので、異物の再
付着が防止できる。

【００２２】請求項２の構成によれば、清掃部材が、前
記クリーニングブレードとほぼ同等かそれよりも若干硬
い程度の可撓性を有するので、クリーニングブレードが
通り抜けるとき、、清掃部材も自己の弾性によって撓
み、クリーニングブレードから清掃部材に付着しようと
する異物を弾き飛ばし、清掃部材を常に汚れのない状態
に保つことができる。

【００２３】請求項３の構成によれば、上フレームの開
閉動作に連動してクリーニングブレードが弾性変形して
清掃部材を通り抜け移動されるので、クリーニングブレ
ードの清掃忘れが防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るクリーニング装置の一実施例を示
す断面説明図である。

【図２】その主要部の作動を示す説明図である。

【図３】本発明の別の実施例の作動を示す説明図であ
る。

【図４】本発明の別の一実施例を示す画像形成装置の説
明図である。

【図５】そのリンク機構の構造を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 感光体ベルト ３ クリーニング装置 ４ クリーニングブレード ７ 加圧スプリング ８ 突起（清掃部材） １０ 弾性部材（清掃部材） １１ 画像形成装置 １２ 上ユニット １３ 下ユニット １５ リンク棒 １６ 回動アーム １７ アーム １８ 押圧バネ １９ 作動片

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被クリーニング体の表面に接離可能に支
   持されたクリーニングブレードの先端縁部を押圧手段の
   押圧力によって圧接させ、前記被クリーニング体に付着
   する現像剤等をクリーニングする画像形成装置のクリー
   ニング装置において、 前記クリーニングブレードが前記押圧手段の作用に抗し
   て前記被クリーニング体から離されたときの移動範囲内
   に、前記クリーニングブレードの先端縁部が当接する清
   掃部材を設け、該清掃部材はクリーニングブレード自身
   が弾性変形することにより通り抜け可能な位置に配置さ
   れていることを特徴とするクリーニング装置。
2. 【請求項２】 前記清掃部材が、前記クリーニングブレ
   ードとほぼ同等かそれよりも若干硬い程度の可撓性を有
   することを特徴とする請求項１に記載のクリーニング装
   置。
3. 【請求項３】 画像形成装置本体が下フレームに対して
   上フレームが開閉可能に構成され、上フレームの開閉動
   作に連動して前記クリーニングブレードが弾性変形して
   前記清掃部材を通り抜け移動されることを特徴とする請
   求項１または２に記載のクリーニング装置。