JPH0635369Y2 - スパイラル形リチウム電池 - Google Patents
スパイラル形リチウム電池Info
- Publication number
- JPH0635369Y2 JPH0635369Y2 JP1989127936U JP12793689U JPH0635369Y2 JP H0635369 Y2 JPH0635369 Y2 JP H0635369Y2 JP 1989127936 U JP1989127936 U JP 1989127936U JP 12793689 U JP12793689 U JP 12793689U JP H0635369 Y2 JPH0635369 Y2 JP H0635369Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- negative electrode
- lead plate
- power generating
- generating element
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- Y02E60/12—
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、スパイラル形リチウム電池に関し、特に、
負極リード板と負極缶との接続構造に関するものであ
る。
負極リード板と負極缶との接続構造に関するものであ
る。
《従来の技術》 スパイラル形リチウム電池は、セパレータ，正極，セパ
レータ，リチウム負極の順に積層し、これをスパイラル
状に巻回して筒状の発電要素となし、これを筒状の負極
缶内に収装するとともに、発電要素から突出した正，負
極リード板をそれぞれ負極缶および正極端子板に接続
し、非水電解液を注液した上で内部を封口するようにし
ている。
レータ，リチウム負極の順に積層し、これをスパイラル
状に巻回して筒状の発電要素となし、これを筒状の負極
缶内に収装するとともに、発電要素から突出した正，負
極リード板をそれぞれ負極缶および正極端子板に接続
し、非水電解液を注液した上で内部を封口するようにし
ている。
前記発電要素を負極缶に接続する手段として、一般に
は、発電要素中の負極リチウムに一端が接続された負極
リード板の突出部の接続面を負極缶の内底面に接触すべ
く絶縁板を介して折曲した構造が採用され、発電要素を
負極缶の内部に押し込んだ後、溶接電極を発電要素の中
心孔に挿通し、前記負極リード板の接続面と負極缶の底
面を電極間で挾み込んでスポット溶接することによっ
て、電気的な接続状態を得ている。
は、発電要素中の負極リチウムに一端が接続された負極
リード板の突出部の接続面を負極缶の内底面に接触すべ
く絶縁板を介して折曲した構造が採用され、発電要素を
負極缶の内部に押し込んだ後、溶接電極を発電要素の中
心孔に挿通し、前記負極リード板の接続面と負極缶の底
面を電極間で挾み込んでスポット溶接することによっ
て、電気的な接続状態を得ている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、この構造においては、スポット溶接作業
が面倒で手間がかかるとともに、前記負極リード板が薄
い金属板から構成されているので、発電要素を負極管内
部に押し込む際に、これが変形してスポット溶接位置で
ある中心位置からずけることが多く、ずれたままスポッ
ト溶接した場合には接続不良を生ずる欠点があった。
が面倒で手間がかかるとともに、前記負極リード板が薄
い金属板から構成されているので、発電要素を負極管内
部に押し込む際に、これが変形してスポット溶接位置で
ある中心位置からずけることが多く、ずれたままスポッ
ト溶接した場合には接続不良を生ずる欠点があった。
ちなみに、従来では製品1000個あたり一個程度の確率で
負極リード板の接続不良による不良品が生じ、歩留まり
低下要因となっていた。
負極リード板の接続不良による不良品が生じ、歩留まり
低下要因となっていた。
この考案は以上の問題を解決しようとするもので、負極
リード板と負極間とをスポット溶接手段によらず確実に
接続できるようにしたスパイラル形リチウム電池を提供
することを目的としている。
リード板と負極間とをスポット溶接手段によらず確実に
接続できるようにしたスパイラル形リチウム電池を提供
することを目的としている。
《課題を解決するための手段》 前記目的を達成するため、この考案は、スパイラル状に
巻回された発電要素を筒状の負極缶内に収装し、前記発
電要素中のリチウム負極に一端が接続された負極リード
板を前記発電要素の底面に絶縁板を介して折り曲げ、こ
の折曲状態で前記リード板を前記負極缶の底面に接続す
るようにしたスパイラル形リチウム電池において： 前記負極缶の内底面に先端が尖鋭化した一ないし複数の
突起を突出形成する一方、前記負極リード板の負極缶に
対する接触部をメッシュ状に形成した。
巻回された発電要素を筒状の負極缶内に収装し、前記発
電要素中のリチウム負極に一端が接続された負極リード
板を前記発電要素の底面に絶縁板を介して折り曲げ、こ
の折曲状態で前記リード板を前記負極缶の底面に接続す
るようにしたスパイラル形リチウム電池において： 前記負極缶の内底面に先端が尖鋭化した一ないし複数の
突起を突出形成する一方、前記負極リード板の負極缶に
対する接触部をメッシュ状に形成した。
《作用》 以上の構成によれば、発電要素の装填時に突起がメッシ
ュ状に形成された負極リード板の接触部に突き刺さり、
網目を拡開させて接触することになるので、確実な接続
状態が得られる。
ュ状に形成された負極リード板の接触部に突き刺さり、
網目を拡開させて接触することになるので、確実な接続
状態が得られる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例について図面を用いて詳細に
説明する。
説明する。
第１図ないし第３図はこの考案にかかるスパイラル形リ
チウム電池を示し、図中１はリチウム負極2,セパレータ
３および正極４を積層し、スパイラル状に巻回し、円筒
状に形成した発電要素、５は発電要素１を収装した円筒
状の負極缶、６は正極端子板であり、封口板9,封口ガス
ケット７を介して負極缶１の開口面を周縁部にカシメる
ことによって封止している。また、負極缶１の内部には
図示しない非水電解液が充填されている。
チウム電池を示し、図中１はリチウム負極2,セパレータ
３および正極４を積層し、スパイラル状に巻回し、円筒
状に形成した発電要素、５は発電要素１を収装した円筒
状の負極缶、６は正極端子板であり、封口板9,封口ガス
ケット７を介して負極缶１の開口面を周縁部にカシメる
ことによって封止している。また、負極缶１の内部には
図示しない非水電解液が充填されている。
発電要素１の上部側には一端を前記正極４側に接続した
正極リード板８が突出し、この正極リード板８は前記封
口ガスケット７の頂部内を貫通して正極端子板６の下側
に配置された封口板９にスポット溶接などによって接続
され、この封口板９を介して前記正極端子板６に電気的
に接続されている。
正極リード板８が突出し、この正極リード板８は前記封
口ガスケット７の頂部内を貫通して正極端子板６の下側
に配置された封口板９にスポット溶接などによって接続
され、この封口板９を介して前記正極端子板６に電気的
に接続されている。
また、前記発電要素１の下部には負極リード板10が突出
している。
している。
この負極リード板10は、一端がリチウム負極２の最外周
部に密着状態に接続されたリード部11の下部に折曲状態
に一体化された円盤状の接触部12を有しており、この接
触部12と発電要素１の下面との間にはクッション材を兼
用した絶縁板13が介在されている。
部に密着状態に接続されたリード部11の下部に折曲状態
に一体化された円盤状の接触部12を有しており、この接
触部12と発電要素１の下面との間にはクッション材を兼
用した絶縁板13が介在されている。
また、前記負極缶５内底面の中央には角錐形をした突起
14が突出形成されている。これに対して前記接触部12に
は菱形状のメッシュ12aが打ち抜きなどにより形成され
ている。
14が突出形成されている。これに対して前記接触部12に
は菱形状のメッシュ12aが打ち抜きなどにより形成され
ている。
このメッシュ12aの網目の大きさは、少なくとも前記突
起14の底辺部の大きさよりも小さく設定されている。
起14の底辺部の大きさよりも小さく設定されている。
以上の構成において、前記発電要素１を絶縁板13と組み
合わせた状態で負極缶５の内部に押し込むと、最底部に
位置する負極リード板10の接触部12は負極缶５の内底部
に突出する突起14に接触する。
合わせた状態で負極缶５の内部に押し込むと、最底部に
位置する負極リード板10の接触部12は負極缶５の内底部
に突出する突起14に接触する。
この状態でさらに発電要素１を押し込むと、突起14は前
記メッシュ12a形成されている任意の網目の一つの内部
に食い込みこれを貫通し、押し込み完了状態では、この
網目を拡開させた状態で負極リード板10に対する電気的
接続を完了する。
記メッシュ12a形成されている任意の網目の一つの内部
に食い込みこれを貫通し、押し込み完了状態では、この
網目を拡開させた状態で負極リード板10に対する電気的
接続を完了する。
なお、接触部10の上部に突出した突起14の先端は、前記
絶縁板13の内部に食い込んで止まるため、絶縁性に悪影
響を与えることなく、しかも、接続部の固定ができる。
絶縁板13の内部に食い込んで止まるため、絶縁性に悪影
響を与えることなく、しかも、接続部の固定ができる。
その後、正極リード板８を封口板９にスポット溶接し、
非水電解液を負極缶５の内部に注液した上で、封口ガス
ケット７を介して正極端子板６および封口板９を負極缶
５の開口面内周に嵌合し、負極缶５の開口面の外周をカ
シメ付けることによって封口を完了する。
非水電解液を負極缶５の内部に注液した上で、封口ガス
ケット７を介して正極端子板６および封口板９を負極缶
５の開口面内周に嵌合し、負極缶５の開口面の外周をカ
シメ付けることによって封口を完了する。
なお、前記突起14は一つだけでなく、第４図に示すよう
に負極缶５の内底面に複数個突出形成しておけば、さら
に接触部12に対する電気的接続箇所が多くなり、接続の
確実性が増すものとなる。
に負極缶５の内底面に複数個突出形成しておけば、さら
に接触部12に対する電気的接続箇所が多くなり、接続の
確実性が増すものとなる。
《考案の効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案に
よるスパイラル形リチウム電池にあっては、発電要素の
装填時に突起がメッシュ状に形成された負極リード板の
接触面に突き刺さり、網目を拡開させて接触することに
なるので、確実な接触状態を得られることになり、従来
に比べて接続不良が減少し、歩留まりが向上する。
よるスパイラル形リチウム電池にあっては、発電要素の
装填時に突起がメッシュ状に形成された負極リード板の
接触面に突き刺さり、網目を拡開させて接触することに
なるので、確実な接触状態を得られることになり、従来
に比べて接続不良が減少し、歩留まりが向上する。
また、この考案では発電要素の装填後スポット溶接の手
間が入らず、工程を簡略化でき、製造コストを安価にで
きる。
間が入らず、工程を簡略化でき、製造コストを安価にで
きる。
第１図はこの考案によるスパイラル形リチウム電池の全
体構造を示す断面図、第２図は同電池における要部分解
斜視図、第３図は同組立て状態を示す要部断面図、第４
図は突起を複数設けた場合を示す要部断面図である。 １…発電要素、２…リチウム負極 ３…セパレータ、４…正極 ５…負極缶、６…正極端子板 ７…封口ガスケット、８…正極リード板 10…負極リード板、11…リード部 12…接触部、12a…メッシュ 13…絶縁板、14…角錐形の突起
体構造を示す断面図、第２図は同電池における要部分解
斜視図、第３図は同組立て状態を示す要部断面図、第４
図は突起を複数設けた場合を示す要部断面図である。 １…発電要素、２…リチウム負極 ３…セパレータ、４…正極 ５…負極缶、６…正極端子板 ７…封口ガスケット、８…正極リード板 10…負極リード板、11…リード部 12…接触部、12a…メッシュ 13…絶縁板、14…角錐形の突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西田 国良 東京都港区新橋５丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 浜田 浩 東京都港区新橋５丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】スパイラル状に巻回された発電要素を筒状
の負極缶内に収装し、前記発電要素中のリチウム負極に
一端が接続された負極リード板を前記発電要素の底面に
絶縁板を介して折り曲げ、この折曲状態で前記リード板
を前記負極缶の底面に接続するようにしたスパイラル形
リチウム電池において： 前記負極缶の内底面に先端が尖鋭化した一ないし複数の
突起を突出形成する一方、前記負極リード板の負極缶に
対する接触部をメッシュ状に形成したことを特徴とする
スパイラル形リチウム電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989127936U JPH0635369Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1989-11-02 | スパイラル形リチウム電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989127936U JPH0635369Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1989-11-02 | スパイラル形リチウム電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0368356U JPH0368356U (ja) | 1991-07-04 |
| JPH0635369Y2 true JPH0635369Y2 (ja) | 1994-09-14 |
Family
ID=31675672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989127936U Expired - Fee Related JPH0635369Y2 (ja) | 1989-11-02 | 1989-11-02 | スパイラル形リチウム電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0635369Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000106165A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-11 | Japan Storage Battery Co Ltd | 円筒形電池 |
| JP4641731B2 (ja) * | 2004-03-11 | 2011-03-02 | 三洋電機株式会社 | 電池 |
| WO2017022635A1 (ja) * | 2015-08-06 | 2017-02-09 | スピーシーズ株式会社 | フィギュアおよびフィギュアシステム |
-
1989
- 1989-11-02 JP JP1989127936U patent/JPH0635369Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0368356U (ja) | 1991-07-04 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |