JP4284719B2 - 渦巻電極を備えた電池及びその製造法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、渦巻電極を備えた電池及びその製造法に関するもので、詳しくは電解液として有機溶媒を使用し、電池容器および渦巻電極のそれぞれに圧接することにより電気的接続を確保した渦巻電極を備えた電池ならびにその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金属リチウム、リチウム合金等の軽金属を負極活物質とするシート状の負極板と、二酸化マンガン、二硫化鉄等の金属酸化物、硫化、フッ化黒鉛等のフッ化物を正極活物質とするシート状の正極板を備え、正負極板をセパレータを介して渦巻状に巻回した電極体を使用する有機電解質電池は、高エネルギー密度を有し、高率放電に適し、かつ自己放電が少ないという特徴を有するので産業用から民生用に至るまで多くの用途に使用されている。
【0003】
この種の電池の製造法の一例として、筒形の二酸化マンガンリチウム電池について、その製造法を工程に従って要点を述べる。
【0004】
電極構成工程:二酸化マンガンを主とする正極活物質を導電体からなる集電体に充填し、集電体の一部分に集電体リードを溶接により固着した正極板シートと金属リチウムに導電体からなる集電体を圧着固定した負極板シートとをセパレータを介して重ね合わせ渦巻状に巻回して渦巻電極とする工程。
【0005】
挿入工程:渦巻電極を負極板シートに圧着した集電体のリード部が電池容器内底面に絶縁体の開孔部を介して当接させて挿入する工程。
【0006】
底部溶接工程:渦巻電極の中心部の孔より挿入された一方のスポット溶接用の溶接用電極と、電池容器内外底面に当接された他方の電極棒とにより、負極板シートの集電体を電池容器の内底面にスポット溶接する工程。
【0007】
注液工程:電解液を注入する工程。
膨出部形成工程:電池容器の開口部近傍にローラー金型でもって求心方向に突出する膨出部を形成させる工程。
【0008】
封口板溶接工程:前記電池容器の開口部に形成させた膨出部に絶縁ガスケットの内周部に上方よりガス排出口を有したキャップ状端子板、PTC装置、弁体、皿板からなる封口部材を挿入載置し、皿板底面に正極板シートの集電体リードをスポット溶接する工程。
【0009】
封口工程:次いで電池容器の開口部に前記封口部材を嵌合させて開口部を内方向に折りまげて絶縁ガスケットを介して密封口する工程。
【0010】
以上の工程を経て、渦巻電極を有する電池が製造されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来からの渦巻電極を有する電池の製造法では、電極構成工程、底部溶接工程および封口板溶接工程において、スポット溶接を行う作業内容が存在していた。この場合、スポット溶接時において溶接部位から火花が発生する可能性が極めて大きい。
【0012】
発生した火花がセパレータ材に接触した場合、ポリエチレン・ポリプロピレン等のマイクロポーラスフィルムからなる素材を使用しているため穴があき電池を構成すると直ちに内部短絡して不良品が発生することとなる。
【0013】
さらに、火花が弁体表面に付着したとき、封口板の安全装置が正常に機能しない事があり得る。通常、安全装置は10〜30kg/cm2の比較的低圧で破損する必要がある。このため、弁体は、厚みが数十ミクロンのアルミニウム/ニッケル/洋白等の金属箔を皿板の上面にレーザー溶接、高周波溶接、超音波溶接等で溶接固定される。しかし、溶接時の火花により散逸した金属酸化物が弁体に付着した場合、正常な弁体の動作が妨げられてしまう。
【0014】
また、弁体に金属箔の少なくとも一方の面に感圧性/感熱性の接着組成物を配したラミネート素材を使用する場合には、加圧/加熱によって弁体を固定し皿板の開孔部を気密に閉塞する構成であるため、溶接時の火花によって極めて容易に弁体に穴が空き、電池内部の電解液を電池外に漏れさせてしまう。
【0015】
一方、有機電解質電池の特有の問題点も有している。一般に、有機電解質電池の放電特性をより良好にさせる上で電解液の溶媒として引火点の低い低沸点溶媒を使用する傾向が大である。この場合、特に封口板溶接工程において、電池容器の開口部付近には注液工程において電池容器内に注入された電解液が遊離状態で存在している。このため、溶接時に火花が溶媒に容易に引火する危険性があり、製造ラインをアルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガスで充満させたラインとする必要性が生じていた。また、火花が電池内部に付着したときには、付着物が金属の酸化物であるため電池の起電反応に悪影響を及ぼし電池の放電特性および保存特性の劣化を生じて好ましいものではなかった。
【0016】
このような問題点を解決する目的で、工程内で正・負電極板の集電体をそれぞれの端子を兼ねる電池容器・封口板にスポット溶接で電気的に接続する工程を排除する試みがあった。
【0017】
例えば、封口部材と集電体との接続に関しては、米国特許第4963446号には、渦巻電極の一方の電極の封口板当接面を活物質を除去して金属箔からなる集電体を露出させたものを電池容器に収納する前工程で治具でもって内径方向に傾斜させたものを使用し、スポット溶接を行うことなく、封口板と電極との電気的接続を実現させる構成が記載されている。さらに、米国特許第3761314号には、渦巻電極の一方の電極の封口板当接面を活物質を除去して金属からなる集電体を露出させ、この部分に高さ方向にスリットを入れた後、渦巻電極を構成し、この集電体部分を内径方向に傾斜させたものを使用し、封口板と渦巻電極との電気的接触をスポット溶接を行う事なく実現させる構成が開示されている。
【0018】
また、米国特許第3732124号に記載されているように渦巻電極の一方の電極の封口板当接面を活物質を除去して金属からなる集電体を露出させ、この部分にスロット付きクロス部品を使用することで、渦巻電極と封口板との電気的接続を実現させる構成が知られている。
【0019】
しかしながら、これらの構成では部品点数が増加したり、注意深くスリットを入れる必要性があったり、電池容器内に軟弱な渦巻電極を挿入する前に集電体露出部を内径方向に傾斜させる工程が必要となったり生産性の点で好ましいものではない。本発明は、これら課題を解決するもので、製造工程内で火花を発生させる事なく、量産性および電池特性に優れ、且つ安全性に優れる渦巻電極を備えた電池、ならびにその製造法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、一方の電極端子を兼ねる電池容器内に、導電体からなる集電体に正/負極活物質を充填したシート状の電極板をセパレータを介して渦巻状に巻回した渦巻電極を収納し、電池容器の開口部を他方の電極端子を兼ね、キャップ状端子板、
PTC装置、皿板が電気的に接続され、弁体を有する安全弁装置を配置した封口部材を絶縁ガスケットを介して配することで、電池容器の開口部を内方向に折りまげてカシメ封口された電池であって、封口部材を構成する皿板の電池側底面部は、渦巻電極の正/負極活物質を充填した一方のシート状電極の活物質を除去して集電体を露出させた部分に当接されており、電池容器の内面には他方のシート状電極の集電体のリード部が電池容器の内面に電気的に接続されており、電池容器の開口部の直下部分に求心方向に突出する膨出部を形成し、前記一方のシート状電極の集電体露出部分を絶縁体から成るスペーサーによって内径方向に傾斜収束させ、皿板の開孔部を設ける際に形成された突起部を強固に圧接させた構成とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、一方の電極端子を兼ねる電池容器内に、導電体からなる集電体に正/負極活物質を充填したシート状の電極板をセパレータを介して渦巻状に巻回した渦巻電極を収納するとともに、前記電池容器の開口部を安全装置を備えた他方の電極端子を兼ねる封口部材で密封口する電池であって、前記封口部材は、その中央部に凸部を有し、かつその上面または側面部に開孔部を設けたキャップ状端子板と、前記キャップ状端子板の下側に配置されその中央部に開孔部を設けたPTC装置と、前記PTC装置の下側に配置されその中央部に開孔部を設けるとともに周縁部に前記PTC装置に当接する突起部を有した皿板と、前記皿板とPTC装置の間に配置され、前記皿板の開孔部を常時閉塞するとともに、電池の内圧が異常に上昇した時に前記開孔部を開放する弁体とを有した安全弁装置を配置し、キャップ状端子板とPTC装置および皿板とは電気的に接続され、前記皿板の電池側底面部は、前記渦巻電極の正/負極活物質を充填した一方のシート状電極の活物質を除去して集電体を露出させた部分に当接させてキャップ状端子板は一方の電極端子を兼ね、また、前記電池容器の内面には他方の電極の集電体のリード部が電池容器の内面に電気的に当接され、電池容器は他方の電極端子を兼ね、また、前記電池容器の開口部はその直下部分に設けられた求心方向に突出する膨出部を形成させ、この膨出部に前記封口部材を係止させ絶縁ガスケットを介して、電池容器の開口部を内方向に折りまげてカシメ封口され、前記膨出部によって渦巻電極の前記正/負極活物質を充填した一方の電極の集電体露出部分を絶縁体から成るスペーサーによって内径方向に傾斜収束させ、前記皿板の開孔部を設ける際に形成された突起部を強固に圧接させたことを特徴とする渦巻電極を備えた電池である。
【0022】
この構成によれば、製造工程内で火花を発生させる事なく、量産性および電池特性に優れた電池を得ることができる効果を奏する。
【0023】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電池において、構成カシメ封口部における電池容器の厚みを、他部分の厚みに対して薄くした点に特徴を有する。この構成によれば、封口部材の保持力を高めることができる。
【0024】
本発明において、封口部材は、その中央部に凸部を有し、かつその上面または側面部に開孔部を設けたキャップ状端子板と、前記キャップ状端子板の下側に配置されその中央部に開孔部を設けたPTC装置と、前記PTC装置の下側に配置されその中央部に開孔部を設けるとともに周縁部に前記PTC装置に当接する突起部を有した皿板と、前記皿板とPTC装置の間に配置されるとともに前記皿板の開孔部を常時閉塞するとともに、電池の内圧が異常に上昇した時には、前記開孔部を開放する機能を有した弁体からなる安全弁装置を配置し、キャップ状端子板と、PTC装置および皿板は電気的に接続された構成からなる。
【0025】
PTC装置は電池を過度の電流及び温度から保護するためのものでその構成として電池に過度の電流あるいは過度の温度上昇が生じたときその抵抗値が急激に増大して常態では導電体であったものが抵抗体に変化して電流を遮断し、電池が正常状態に戻ったときには導電体にもどる復帰型のプラスチック正特性サーミスタであるPTC素子とPTC素子の両面に金属箔からなる端子を圧着してPTC装置とするものである。通常、前記の安全装置が動作する前段としてこのPTC装置が動作し電池を保護する役目をしている。
【0026】
前記皿板の電池側底面は、前記渦巻電極の一方の電極の集電体露出部分に電気的に接続され、一方の電極端子を兼ねている。また、前記電池容器の内面には他方の電極の集電体リード部が電気的に接続され電池容器は他方の電極端子を兼ね、また、前記電池容器の開口部はその直下部分に設けられた求心方向に突出する膨出部を形成させ、この膨出部に前記封口部材を係止させ、絶縁ガスケットを介して、電池容器の開口部を内方向に折りまげてカシメ封口され、前記膨出部によって渦巻電極の一方の電極の集電体部分を絶縁体から成るスペーサーによって内径方向に傾斜収束させ、前記皿板に設けた突起部を強固に圧接させた構成からなる渦巻電極を備えた電池とする。
【0027】
本発明の請求項8に記載の発明は、渦巻電極を備えた電池の製造法であり、一方の電極端子を兼ねる電池容器内に、封口部材に電気的に当接される集電体露出部分を備えた正/負極活物質を充填したシート状の電極板と、電池容器内面にその集電体のリード部が電気的に当接される正/負極活物質を充填したシート状の電極板をセパレータを介して渦巻状に巻回する工程、前記渦巻電極を封口部材に電気的に当接される集電体露出部分を備えた正/負極活物質を充填したシート状の電極板を上方に、他方の正/負極活物質を充填した電極シートの集電体リード部が電池容器底面に配した絶縁体からなるスペーサーを介して電池容器内面に当接する方向に収納する工程、前記集電体露出部分の外周部にリング状の絶縁体を挿入載置する工程、電池容器の開口部の直下部分を水平方向にローラ等の金型または治具で、求心方向に突出する膨出部を形成させると同時に、この膨出部によって前記絶縁体を変形させて正/負極集電体露出部分を内径方向に傾斜収束させる工程、電解液を注入する工程、前記電池容器の開口部に形成させた膨出部に、あらかじめ絶縁ガスケットの内周部に上方よりガス排出口を有したキャップ状端子板、PTC装置、弁体、皿板を挿入して構成した安全弁装置を備えた封口部材を挿入載置あるいは上方よりガス排出口を有したキャップ状端子板、PTC装置、弁体、皿板の順になるよう順次これらの部品を挿入して構成した封口部材を載置する工程、電池容器の開口部を内方向に折りまげて前記封口部材の皿板に設けた突起部を強固に正/負極集電体露出部分に圧入するように絶縁ガスケットを介して密封口する工程からなるものである。
【0028】
【実施例】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明し、本発明の理解に供する。なお、本実施例では、渦巻電極を備えた電池として、有機電解質電池を、具体的には単三サイズ(IEC規格AAサイズ)の二酸化マンガンリチウム電池を例に用いて説明する。図1は、本実施例における渦巻電極を備えた電池の縦断面図である。
【0029】
(実施例1)
図1において、1はその厚みが0.35mmの負極端子を兼ねる鉄製の電池容器で、その内部にはステンレス箔からなる集電体2に二酸化マンガンを主体とする正極活物質3を充填した正極活物質充填シート、4は金属リチウムからなる負極活物質で、集電体5としてリード部5bを有したニッケル箔を圧着した負極活物質シートであり、これらの正負極活物質シートを厚みが20〜27ミクロンのマイクロポーラスポリエチレンフィルムからなるセパレータ6を介して巻芯(図示せず)でもって渦巻状に巻回して図4に示す電極体Aを構成している。電極体Aの正極活物質シートは図2(A)に示すように長手方向の一方の縁部の活物質を除去して集電体を露出させた部分2aを形成する構成としている。あるいは同様に図2(B)に示すように巻回した場合に集電体露出部2aが最外周部に存在しないような形状とした集電体2を使用している。負極活物質シートは集電体として図3に示すように金属リチウムに圧着する部分5aと金属リチウムの外に突出するリード部5bを有する形状としている。この電極体Aの正負極活物質シートの集電体露出部の部分形状を図5に示す。図5から分かるようにセパレータ6の幅D1と正極活物質幅D2、負極活物質幅D3は、D1>D2>D3に示される関係となっており、セパレーター幅よりも電極幅を小さく、電極幅内においては一方の電極幅を他方よりも小さくして内部で短絡現象が起こらないように設計されている。
【0030】
Bは、電池容器1の開口部を閉塞する安全装置を備えた他方の電極端子を兼ねる封口部材で、中央部に凸部を有し、かつその上面または側面部に開孔部7aを設けた厚みが0.35mmのSUS材からなるキャップ状端子板7と、キャップ状端子板7の下側に配置されその中央部に開孔部8aを設けた厚みが250ミクロン(ニッケル箔の合計厚み40ミクロン,PTC素子の厚み210ミクロン)のPTC装置8と、PTC装置8の下側に配置され図6(A)、(B)に示すようにその中央部に開孔部9aを設け、この開孔部によって形成される下方に突出した楔状の突出部9Cを設け、その周縁部にPTC装置8に当接する突起部9bを有した厚みが0.3mmのSUS材からなる皿板9と、皿板9とPTC装置8の間に配置されるとともに皿板9の開孔部9aを常時閉塞する。
【0031】
電池の内圧が10〜30kg/cm2に上昇した時には、前記開孔部9aを開放する機能を有したアルミニウム箔と樹脂フィルムとをラミネート加工した複合材からなる弁体10を熱接着で配した安全弁装置を配置し、キャップ状端子板7と、PTC装置8および皿板9は電気的に接続された構成とした。
【0032】
前記皿板9の電池側底面は、前記渦巻電極Aの正極活物質シートの活物質を除去して集電体2を露出させた部分2aに電気的に接続され、従ってキャップ状端子板は正極端子を兼ね、また、前記電池容器の内面には負極活物質シートの集電体5のリード部5bが当接され電池容器は負極端子を兼ねる。
【0033】
また、前記電池容器の開口部は前記封口部材Bを絶縁ガスケット11を介して、電池容器1の開口部1aを内方向に折りまげてカシメ封口され、前記カシメ封口部の電池容器の直下部分に求心方向に突出する前記絶縁ガスケット11を支持する水平部分の幅が約0.7mm存在する膨出部1bを形成させるとともに、この膨出部によって渦巻電極の正極活物質シートの集電体露出部分2aを絶縁性を有する合成樹脂から成るスペーサー12によって内径方向に傾斜収束させ、前記皿板9に設けた突起部9bを強固に圧接させた構成としている。
【0034】
13は電極体Aの底部に配した合成樹脂等の絶縁素材からなるスペーサーで負極活物質シートの集電体5のリード部5bはこのスペーサーを介して電池容器1の内面に当接する構造としている。電解液としては、沸点が85℃、引火点が1.1℃のジメトキシエタンと沸点が242℃、引火点が135℃のポリプレンカーボネートの当体積混合物からなる有機溶媒に、溶質濃度1Mol/lの濃度となるようにテトラフロロスルホン酸リチウムを溶解させた電解液を使用している。
【0035】
次に、実施例1における渦巻電極を備えた電池の製造法について説明する。
工程1:正極端子を兼ねる電池容器1内に、封口部材Bに電気的に当接される集電体露出部分2aを備えた正極活物質3を充填した正極活物質シートと、電池容器内面に当接される集電体リード部5b備えた集電体5を圧着した負極活物質シートをセパレータ6を介して正極活物質シートの集電体露出部分2aを上方に、負極活物質シートの集電体リード部5bが下方になるように配置し渦巻状に巻回する工程。
【0036】
工程2:前記渦巻電極Aを封口部材Bに当接される集電体露出部分2aを備えた正極活物質シートが上方になる方向に位置させ、負極活物質シートの集電体リード部5bをスペーサー13を介して電極体Aの外周面に当接するように折りまげて収納する工程。
【0037】
工程3:正極活物質シートの集電体露出部分2aの外周部に絶縁体からなるリング状のスペーサー12を挿入載置する工程。
【0038】
工程4:電池容器1の開口直下部分に求心方向に突出する水平部分が約0.7mm存在する膨出部1bをローラー金型で形成させると同時に、この膨出部1bによって、前記絶縁体12を逆台形状に変形させ正極活物質シートの集電体露出部分2aを内径方向に傾斜収束させる工程。
【0039】
工程5:電解液を注入する工程。
工程6:次いで前記電池容器の開口部に形成させた膨出部1bに絶縁ガスケット11を挿入載置し絶縁ガスケットの内周部に、上方よりガス排出口7aを有したキャップ状端子板7、開孔部8aを有したリング状のPTC装置8、正極板の集電体露出部分2aに当接する突起部9b、前記突起部9bを設けることにより生じた開孔部9a、開孔部9aを常時閉塞する弁体10を配した皿板9からなる封口部材Bを順次挿入載置する工程(この工程では封口部材Bをあらかじめ組み立てたものを使用することもできる)。
【0040】
工程7:電池容器1の開口部を内方向に折りまげて前記封口部材Bの皿板9に設けた突起部9aを強固に正極活物質シートの集電体露出部分2aに圧入するように絶縁ガスケット11を介して密封口する工程。
【0041】
以上の工程1から工程7によって渦巻電極を備えた電池が製造される。
なお、工程2において負極集電体リード部をスペーサーを介して折り曲げる工程ではあえてスペーサーを介在させなくてもよい。
【0042】
次に、実施例1における製造法と、従来の製造法、すなわち正極及び負極の各電極板の集電体をスポット溶接によって電気的に接続する製造法を適用し、1ロット3000個として5ロット製造し得られた電池をそれぞれ実施例1、従来例1に関わる電池とした。個々の電池に対して、製造時のセパレーターの破損に原因する電池電圧不良率、ならびに弁体の破損に原因する電解液の漏液不良率、ならびに1分間における生産数を比較した。結果を(表1)に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
(表1)より明らかなように本発明によるものは生産スピードにおいて従来工法より大幅なスピードアップが図れ、電圧不良率においても格段の向上が図れるものである。
【0045】
実施例1では、電池容器1の素材として板厚が0.35mmの鉄材を用いたが、板厚が0.15〜0.7mmの鉄材、アルミニウム、SUS、あるいはこれらを主材として構成される金属のいずれかからなる金属板材を用いると好適である。
【0046】
(実施例2)
実施例2として、カシメ封口部における電池容器の厚みを、他部分の厚みに対して薄くした電池容器を用いた渦巻電極を有する電池を構成した。渦巻電極、封口板および電解液は、実施例1と同一の構成とし、詳細な説明は省略する。
【0047】
電池容器の開口部は封口部材Bを絶縁ガスケット11を介して、電池容器1の開口部1aを内方向に折りまげてカシメ封口され、カシメ封口部の電池容器1の肉厚は他の部分が0.35mmに対し0.2mmになるように肉薄とすると共に、この肉厚が減少する部分の直下部分に求心方向に突出する前記絶縁ガスケット11を支持する水平部分の幅が約0.7mm存在する膨出部1bを形成させるとともに、この膨出部によって渦巻電極の正極活物質シートの集電体露出部分2aを合成樹脂等の絶縁体から成るスペーサー12によって内径方向に傾斜収束させ、前記皿板9に設けた突起部9bを強固に圧接させた構成としている。尚、電極体Aの底部に配した合成樹脂等の絶縁素材からなるスペーサー13は、負極活物質シートの集電体5のリード部5bを電池容器1の内面に当接させる実施例1と同一の構造としている。
【0048】
次に実施例2における渦巻電極を備えた電池の製造法について説明する。
実施例2に関わる製造法は、実施例1に示す製造法の各工程と比較して、工程4においてのみ相違し、工程1から工程3および工程5から工程7は同一である。実施例2では、相違点のみ説明する。実施例における工程4は、以下の通りである。すなわち、
工程4:電池容器1の開口部を押し込み加工によって開口部の肉厚0.35mmを他の部分より0.15mm肉薄な0.2mmとし、この肉厚が減少する部分の直下部分に求心方向に突出する水平部分が約0.7mm存在する膨出部1bを形成させると同時に、この膨出部1bによって、前記絶縁体12を逆台形状に変形させ正極活物質シートの集電体露出部分2aを内径方向に傾斜収束させる工程。
【0049】
次に、実施例1と同様に、実施例2による製造法と、従来の製造法によって電池を1ロット3000個として5ロット製造した。尚、電池用容器には、本実施例2と同様に、カシメ封口部における電池容器の厚みを、他部分の厚みに対して薄くしたものを用、得られた電池を従来例2とする。この時、セパレーターの破損に原因する電池電圧不良率、ならびに弁体の破損に原因する電解液の漏液不良率、ならびに1分間における生産数を比較した。その結果を(表2)に示す。
【0050】
【表2】
【0051】
(表2)より明らかなように本発明によるものは生産スピードにおいて従来工法より18〜34%スピードアップが図れ、電圧不良率においても格段の向上が図れるものである。
【0052】
実施例2では、電池容器1の肉薄部の板厚が金属素材の板厚に対して57%(=(0.2mm/0.35mm)*100)となっているが、15〜70%の範囲であれば同様に実施可能である。15%未満になると、電池容器としての機械的強度剛性が不足し封口部材を気密に固定できなくなる。逆に、70%を越えるとガスケット支持のための膨出部における水平部分の幅が不足し封口部材を均一に支持できなくなり封口気密性不良を生じ電解液の漏れが生ずるので好ましくない。
【0053】
(実施例3)
実施例3として、一方の電極の集電体露出部を内径方向に傾斜収束させるスペーサを、実施例1における合成樹脂に替えて、柔軟性を有する合成樹脂を用いたものである。尚、渦巻電極、電池容器、封口板および電解液等の他の構成要素は、実施例1と同一の構成とし、詳細な説明は省略する。
【0054】
実施例3では、電池容器に形成された膨出部は、渦巻電極の正極活物質シートの集電体露出部分2aを発泡ウレタン樹脂からなる柔軟性を具備した絶縁体から成るスペーサー12によって内径方向に傾斜収束させており、皿板9に設けた突起部9bを強固に圧接させた構成としている。また、スペーサー13は、実施例1と同様に、電極体Aの底部に配した合成樹脂等の絶縁素材からなり、負極活物質シートの集電体5のリード部5bはこのスペーサーを介して電池容器1の内面に当接する構造としている。
【0055】
尚、柔軟性を有する樹脂からなるスペーサーの材質としては、他にシリコン樹脂、エポキシ樹脂からなる発泡樹脂、あるいはブチルゴム、ニトリルゴム、フッ素ゴム、エチレン酢酸ビニル共重合体エラストマー等の耐有機溶剤性を備えたゴム材が有効である。
【0056】
次に実施例3における渦巻電極を備えた電池の製造法について説明する。
実施例3に関わる製造法は、実施例1に示す製造法の各工程と比較して、工程2において、柔軟性を有する樹脂を使用する点でのみ相違しているだけである。
【0057】
次に、実施例3による製造法と、従来の製造法によって製造された電池を1ロット3000個として5ロット製造した。尚、実施例3における従来品は、電極の上部に位置するスペーサには、柔軟性を有する樹脂を使用し、得られた電池を従来例3とする。
【0058】
個々の電池について、セパレーターの破損に原因する電池電圧不良率、ならびに弁体の破損に原因する電解液の漏液不良率、ならびに1分間における生産数を比較したその結果を(表3)に示す。
【0059】
【表3】
【0060】
(表3)より明らかなように本発明によるものは生産スピードにおいて従来工法より大幅なスピードアップが図れ、電圧不良率においても格段の向上が図れるものである。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、製造工程内で火花を発生させる事なく、量産性および電池特性に優れ、且つ安全性に優れる渦巻電極を備えた電池が得られる。
【0062】
なお、本実施例として筒形の二酸化マンガンリチウム電池について述べたが、本発明のような渦巻電極体を使用して構成されるフッカ黒鉛リチウム電池、イオンリチウム蓄電池等、正極活物質として金属酸化物、ハロゲン化物、硫化物等を使用し非水電解液を使用する一次、二次の有機電解質電池、アルカリマンガン乾電池、酸化銀電池、ニッケル水素蓄電池等、正極活物質として金属酸化物、ハロゲン化物、硫化物等を使用しアルカリ系電解液を使用する一次、二次のアルカリ電池等、いずれにも適用できるものである。また、実施形態では電池容器の形状として円筒形のもので示したが、その他の形状、具体的には、長円形(小判形)、角形、楕円形の形状のものであれば同様に効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における渦巻電極を備えた電池の縦断面図
【図2】(A)本発明の実施例を示す正極活物質シートの正面図
(B)本発明の実施例を示す正極活物質シートの他の形状の正面図
【図3】本発明の実施例を示す負極活物質シートの正面図
【図4】本発明の実施例を示す渦巻電極体の断面図
【図5】本発明の実施例を示す渦巻電極体の要部断面図
【図6】(A)本発明の実施例を示す皿板の平面図
(B)図6Aの皿板のA−A断面図
【符号の説明】
1 電池容器
2 正極集電体
3 正極活物質
4 負極活物質
5 負極集電体
6 セパレータ
7 キャプ状端子板
8 PTC装置
9 皿板
10 弁体(安全装置)
11 絶縁ガスケット
12 スペーサー(上部)
13 スペーサー(下部)
A 渦巻電極体
B 封口部材
Claims (1)
- 一方の電極端子を兼ねる電池容器内に、導電体からなる集電体に正/負極活物質を充填したシート状の電極板をセパレータを介して渦巻状に巻回した渦巻電極を収納するとともに、前記電池容器の開口部を安全装置を備えた他方の電極端子を兼ねる封口部材で密封口する電池であって、
前記封口部材は、その中央部に凸部を有し、かつその上面または側面部に開孔部を設けたキャップ状端子板と、前記キャップ状端子板の下側に配置されその中央部に開孔部を設けたPTC装置と、前記PTC装置の下側に配置されその中央部に開孔部を設けるとともに周縁部に前記PTC装置に当接する突起部を有した皿板と、前記皿板とPTC装置の間に配置され、前記皿板の開孔部を常時閉塞するとともに、電池の内圧が異常に上昇した時に前記開孔部を開放する弁体とを有した安全弁装置を配置し、キャップ状端子板とPTC装置および皿板とは電気的に接続され、前記皿板の電池側底面部は、前記渦巻電極の正/負極活物質を充填した一方のシート状電極の活物質を除去して集電体を露出させた部分に当接させてキャップ状端子板は一方の電極端子を兼ね、また、前記電池容器の内面には他方の電極の集電体のリード部が電池容器の内面に電気的に当接され、電池容器は他方の電極端子を兼ね、また、前記電池容器の開口部はその直下部分に設けられた求心方向に突出する膨出部を形成させ、この膨出部に前記封口部材を係止させ絶縁ガスケットを介して、電池容器の開口部を内方向に折りまげてカシメ封口され、前記膨出部によって渦巻電極の前記正/負極活物質を充填した一方の電極の集電体露出部分を絶縁体から成るスペーサーによって内径方向に傾斜収束させ、前記皿板の開孔部を設ける際に形成された突起部を強固に圧接させたことを特徴とする渦巻電極を備えた電池。
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