JPS5928606Y2 - 密閉式電池 - Google Patents

密閉式電池

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Publication number
JPS5928606Y2
JPS5928606Y2 JP9988378U JP9988378U JPS5928606Y2 JP S5928606 Y2 JPS5928606 Y2 JP S5928606Y2 JP 9988378 U JP9988378 U JP 9988378U JP 9988378 U JP9988378 U JP 9988378U JP S5928606 Y2 JPS5928606 Y2 JP S5928606Y2
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JP
Japan
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backing
case
separator
metal case
peripheral edge
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Expired
Application number
JP9988378U
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JPS5517238U (ja
Inventor
敬 土田
健一 篠田
憲昭 坂本
知也 村田
康裕 石黒
Original Assignee
富士電気化学株式会社
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Publication date
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    • Y02E60/12

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  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、密閉式電池、特に発電要素が積層状態で内
填されているものに関する。
従来、この種の密閉式電池、特にアルカリ式のものにお
いては、第1図に示すように、金属ケース11に積層状
態で内填された一方の接物質12を該金属ケース11か
ら隔離するために、該金属ケース11の内側面に沿って
絶縁性のバッキング13を配設するとともに、このバッ
キング13の端部14でもって他方の接物質15の周縁
部16を両極物質12.15間に介在するセパレータ1
7を介して押圧するようにしている。
しかしながら、この場合、上記金属ケース11の容器部
11 aと封口部11bとを互いに溶接して内部を密閉
するに際して、その溶接時における容器部11 aと封
口部11 bの発熱や封口部11 bからの押圧力など
によって、上記絶縁性バッキング13の端部14が、第
1図に示したように他方の接物質15を正規に押さずに
、電池中心方向に一部湾曲して変形したりすることがあ
り、その結果金属ケース11とバッキング13との間に
一部隙間が生じて密封効果が損なわれて耐漏液性に悪影
響を及ぼし、またバッキング13の端部におけるセパレ
ータ17の押えが不十分になり、貯蔵性能が低下して、
極端な場合には内部短絡を引き起す原因となったりし7
ていた。
この考案は、以上のような知得に基づいてなされたもの
で、その目的とするところは、上述の如き従来の密閉式
電池の欠陥を解消し、高度の耐漏液性能を確保するとと
もに、貯蔵性能が良く、内部短絡等の故障を引き起こす
恐れのないアルカリ電池を提供することにある。
以下、この考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第2図は、この考案に係る密閉式電池の一実施例を示し
たもので、容器部2aと上部に絶縁板2Cを有する封口
部2bとからなる金属ケース2に、アルカリ電解液を使
用する発電要素3が内填されている。
この発電要素3は、陽極31.セパレータ32および陰
極33を順次積層したもので、陰極33は、皿状集電板
41を介して陰極端子を兼ねる集電棒42に電気的に接
続され、他方、陽極31は陽極端子を兼ねる上記金属ケ
ース2に電気的に接続している。
ここで、上記陰極33を上記金属ケース2から隔離する
ため、該ケース2特にその封口部2bの内側面に沿って
皿状の絶縁性バッキング5が配設されるとともに、この
バッキング5の下方開口端部51が上記陽極31の周縁
部31 aを上記セパレータ32の周縁部32 aを介
して上方から押圧している。
このとき、上記陽極31の周縁部31 aには、第2図
に示すように、外方傾斜面31 bが予め形成され、ま
たこの外方傾斜面31 bに対応して面接触する内方傾
斜面51 aが上記バッキング5の下方開口端部51に
形成されている。
これにより、上記バッキング5の開口端部51が上記陽
極31を下方へ押圧するとき陽極31の周縁部31 a
を下方に押圧するとともに上記バッキング5特にその周
壁部52を外方へ押し遣るような向きの力が、上記両傾
斜面31 b、51 aから作用するようになっている
ここで、上記セパレータ32は、一般に、多孔性プラス
チックシートやセロハン等の滑り抵抗の小さな材質を使
用することが多いが、要すれば、これらのセパレータ材
を複数枚重ねて使用することも、この考案では可能であ
る。
なお、従来の場合は、これら滑り抵抗の小さなセパレー
タ材が、絶縁性バッキングの端部が電池中心方向へ逃げ
て変形するのを許容しやすいという問題があったが、上
述のように構成することで、これらの問題が解消される
とともに、注目すべきことはこの欠点が利点に転換され
ることである。
すなわち、上記陽極31の外方傾斜面31 bとバッキ
ング5の内方傾斜面51aとの間に介在させられたセパ
レータ32の周縁部32 aは、これらの傾斜面に沿っ
て変形し、同様な傾斜面となる。
このため、バッキング5の内方傾斜面51 aと接触す
る周縁部32 aの上面は、外方に傾斜してバッキング
5の周壁部52を外方へ押しやるとともに、これに加え
すべり抵抗が小さいためこの力を助長することになる。
また、上記絶縁性バッキング5としては、電気絶縁性と
ともに弾力性のあるものが好ましく、この点で、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂を一体
成型したものが適している。
このバッキング5は環状になっているが、その環の内周
端は延長されて上記皿状集電板41の内側面と上記封口
部2bの内側面との間を上下に仕切っている。
また、この絶縁性バッキング5の内側面は、上記皿状金
属集電板41の上方開口端部41 aによって環状に押
圧されている。
この皿状金属集電板41は、鉄に銅メッキを施したもの
で、ハーメチックシール43を介して上記封口部2bに
保持された上記集電棒42の下端に、電気溶接されてい
る。
この溶接は、封口部2bと集電板41の間に上記絶縁性
バッキング5を予めはさんで行なわれる。
集電板41は、溶接時に印加された圧力によって若干た
わんだまま集電棒42に溶接固定されるが、このたわみ
によって恒常的に生ずる弾性復元力によって、上記バッ
キング5を集電板41の開口端部41 aと封口部2b
との間で挟圧する力を得、これにより集電板41の内側
を発電要素3から隔離密閉しているとともに、一方の極
物質である上記陰極33を金属ケース2から隔離してい
る。
上記陽極31は、例えば酸化銀と炭素粉末、酸化水銀と
炭素粉末、あるいは二酸マンガンと炭素粉末からなる合
剤をペレット状に成型したもので、その上部周縁は成型
の際に予め環状に面取りされて外下前に傾斜する面が形
成されている。
さて、以上のように構成された密閉式電池においては、
上記陽極31の周縁部31 aに外方傾斜面31 bを
形成する一方、この傾斜面31 bに対応して面接触す
る内方傾斜面51 aを上記バッキング5の端部51に
形成して、上記バッキング5の端部51が上記陽極31
を押圧するときに上記バッキング5を外方へ押し遣るよ
うな向きの力が作用するようにしたことにより、バッキ
ング5は金属ケース2を、図中の矢印で示すように、常
時内側から押圧するようになり、これにより、金属ケー
ス2とバッキング5との間に隙間が生じるようなことが
なくなるとともに、金属ケース2の容器2aと封口部2
bとを互いに溶接して内部を密閉するに際して、その溶
接時における容器部2aと封口部2bの発熱や封口部2
bからの押圧力によってバッキング5の端部が電池中心
方向に一部湾曲して変形するといったことが確実に防止
され、従って、高度の耐漏性能を確保することができる
とともに、貯蔵性能が高められ、また内部短絡等の故障
の恐れもなくなる。
なお、上記傾斜面31 b、51 aは、必ずしも上記
バッキング5の厚みの全長に互って形成せずとも、例え
ば、第3図に示すように、傾斜面Aと隣り合わせに平坦
面Bを設けてもよい。
この場合、傾斜面Aの長さdlはバッキング5の厚さd
2のキ以上となることが望ましい。
また、傾斜面Aの水平面に対する角度は5°〜30°が
適当である。
次に、この考案に係る電池の効果を確認するために、第
2図に示した実施例による電池Aと、第1図に示した如
き構成の従来の電池Bとの比較試験を行なったところ、
次のような結果が得られた。
1、試験方法 ■ 耐漏液性 試料各50ケを温度45℃湿度95%の雰囲気に貯蔵し
100日後に漏液発生数を調べる。
■ 試料各20ケを60℃室内番440日間貯蔵し、放
電負荷6.5 KJ7で放電容量を求め初期容量に対す
る劣化率を求める。
■ 内部短絡/ 貯蔵後放電容量の平均値から3倍の標準偏差を差し引い
た値以下の貯蔵後容量のものを内部短絡品として計数し
た。
2、試験結果 漏液発生数 貯蔵性能劣化 内部短絡品 A(本考案 、よ、も、) 015.0 9.3
% 0/20B(従来品)515016
7多 2/20以上のように、この考案による密閉
式電池は、金属ケースに積層状態で内填された発電要素
の一方の極物質を該金属ケースから隔離するために、該
ケースの内側面に沿って絶縁性のバッキングを配設する
とともに、このバッキングの端部でもって他方の極物質
の周縁部を両極物質量に介在するセパレータを介して押
圧するように上記ケースを溶接して密封口した密閉式電
池において、上記他方の極物質の周縁部に外方傾斜面を
形成して、上記バッキングの端部が上記他方の極物質を
押圧するときに上記バッキングを外方へ押し遣るような
向きの力が作用するようにしたことにより、前述した如
き従来の密閉式電池の欠陥を解消し、高度の耐漏液性能
を確保するとともに、貯蔵性能が良く、内部短絡等の故
障を引き起こす恐れもなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の密閉式電池の一例を示す断面図、第2図
はこの考案による密閉式電池の一実施例を示す断面図、
第3図は他の実施例を説明するための断面図である。 2・・・・・・金属ケース、3・・・・・・発電要素、
31・・・・・・陽極、32・・・・・・セパレータ、
33・・・・・・陰極、5・・・・・・バッキング、3
1 b・・・・・・傾斜面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属ケースに積層状態で内填された発電要素の一方の接
    物質を該金属ケースから隔離するために、該ケースの内
    側面に沿って絶縁性のバッキングを配設するとともに、
    このバッキングの端部でもって他方の接物質の周縁部を
    両極物質間に介在するセパレータを介して押圧するよう
    に上記ケースを溶接によって密封口した密閉式電池にお
    いて、上記セパレータを滑り抵抗の小さい多孔性プラス
    チックシート、セロハン、あるいはこれらを複数枚重ね
    合せた構造とし、上記他方の接物質の周縁部に外方傾斜
    面を形成するとともに、上記バッキングの下方開口端部
    に該傾斜面に対応して上記セパレータを介して面接触す
    る内方傾斜面を形成してなり、このことにより上記金属
    ケースを溶接する際に該ケースを介して、上記バッキン
    グの端部が上記他方の接物質を押圧するときに該接物質
    の周縁部を下方に押圧する力と上記バッキングを外方へ
    押し遣るような向きの力が作用するようにしてなる密閉
    式電池。
JP9988378U 1978-07-20 1978-07-20 密閉式電池 Expired JPS5928606Y2 (ja)

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JP9988378U JPS5928606Y2 (ja) 1978-07-20 1978-07-20 密閉式電池

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JP9988378U JPS5928606Y2 (ja) 1978-07-20 1978-07-20 密閉式電池

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Publication Number Publication Date
JPS5517238U JPS5517238U (ja) 1980-02-02
JPS5928606Y2 true JPS5928606Y2 (ja) 1984-08-17

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ID=29037031

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JP9988378U Expired JPS5928606Y2 (ja) 1978-07-20 1978-07-20 密閉式電池

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JP4592898B2 (ja) * 2000-09-06 2010-12-08 Necエナジーデバイス株式会社 密閉型電池

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JPS5517238U (ja) 1980-02-02

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