JPH0635077B2 - セラミックス用ろう材 - Google Patents

セラミックス用ろう材

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JPH0635077B2
JPH0635077B2 JP60219374A JP21937485A JPH0635077B2 JP H0635077 B2 JPH0635077 B2 JP H0635077B2 JP 60219374 A JP60219374 A JP 60219374A JP 21937485 A JP21937485 A JP 21937485A JP H0635077 B2 JPH0635077 B2 JP H0635077B2
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JP
Japan
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brazing
weight
powder
ceramics
brazing material
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JPS6281290A (ja
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孝三 柏木
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Tanaka Kikinzoku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、セラミックスとセラミックス、セラミックス
と金属を接合するろう材の改良に係る。
(従来の技術) 従来よりセラミックスと金属の接合方法としては、一般
に酸化ソルダー法、テレフンケン法、活性金属法などが
ある。
活性金属法とは非常に活性な金属であるTi、Zr等
と、これらの比較的低融点の合金を作るNi、Crとが
共晶組成になるようにしたろう材を、セラミックスと金
属との間に挿入して、真空中又は不活性ガス中で接合す
る方法である。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、前記金属の共晶温度は、Cr−Ti34重量
%で880℃、Ti−Ni24.5重量%で955℃あるの
で、高温で接合しなければならない。また高温で接合す
るので、熱膨張も大きくなって熱応力が増大する。
このように従来の活性金属法で用いるろう材のろう付温
度は、900℃以上の高温となるので、金属母材の軟
化、熱膨張の差が大きい、加熱エネルギーの損失等の問
題があった。
そこで本発明は、ろう付温度が低く、しかもろう付継手
強度を高くできるろう材を提供しようとするものであ
る。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明のろう材の1つは、
Ag47.6〜85.7重量%、Ti、Zr、Hfの少
なくとも1種3.0〜10重量%、残部Cuからなる、
150μm以下の粉末が合成樹脂バインダーにて混合さ
れてなるものである。
本発明のろう材の他の一つは、Ag47.6〜85.7
重量%、Ti、Zr、Hfの少なくとも1種3.0〜1
0重量%、In、Snの少なくとも1種1〜17重量
%、残部Cuからなる、150μm以下の粉末が合成樹
脂バインダーにて混合されてなるものである。
そして、上記の各元素の粉末は単体で用いることができ
るが、Ag、Cu、In、Snのグループにおける少な
くとも2元以上の合金粉末及びTi、Zr.Hfのグル
ープにおける少なくとも2元以上の合金粉末を用いるこ
ともできる。
本発明のセラミックス用ろう材において、Agを47.6〜
85.7重量%とした理由は、AgとCuの合金において固
相線と液相線の温度差を小さくし、且つろう付継手強度
を一定以上に維持するためで47.6重量%未満では液相線
と固相線の温度差が広がりろう付時にろうの溶け分れが
生じ、また液相線の温度も上がり、ろう付継手強度が低
下するものであり、85.7重量%を超えると他の添加元素
が少なくなって、ろうの濡れ性、流動性、ろう付継手強
度が劣下し、且つ液相線と固相線の温度差が広がり、液
相線の温度も高くなるからである。
また、Ti、Zr、Hfの少なくとも1種を3.0〜10重
量%とした理由は、ろう付継手強度を高くするためで、
3.0重量%未満ではセラミックスに対して真空中、不活
性ガス中での濡れ性が無くなり、セラミックス用のろう
材としては不適合であり、10重量%を超えると濡れ性
はそれ以上向上せず、融点が上がり、且つTi、Zr、
Hfの少なくとも1種がろう中に多く残り、脆い金属間
化合物が多くなって、ろう付継手強度が劣下するもので
ある。
さらに、残部のCuは、Ag、Ti、Zr、Hf、I
n、Snと合金して融点を下げ、且つ金属母材に対して
濡れ性が良いので、添加したものである。
然してまた、In、Snの少なくとも1種を1〜17重
量%を添加する理由は、Ag、Ti、Zr、Hf、Cu
の成分組成のろう材の融点の低下及びろうの流動性、濡
れ性をより一層向上させるためで、1重量%未満ではそ
の効果が無く、17重量%を超えると、ろう付継手が脆
くなるものである。1〜17重量%の範囲内の添加で
は、ろう付時のセラミックスと金属の熱膨張差を少なく
することができ、セラミックスの割れを押えられるもの
である。
粉末の形状寸法を150μm以下とした理由は、粒径が
大きいと、継手の隙間にろうを置いて加熱溶融した際、
位置ずれが生じるからである。
粉末を合成樹脂バインダーにて混合した理由は、粉末の
ままでは接合面に設置しにくいからである。
(実施例) 本発明のセラミックス用ろう材の具体的な実施例を、従
来例と共に説明する。
先ず、各元素の粉末が単体である場合の実施例について
説明する。下記の表−1の左欄に示す成分組成の実施例
1乃至6のろう材は、溶融噴霧法で各成分をArガスを
用いて粒径150μ以下に粉末化した上で、メタアクリル
酸メチルの溶液重合にトルエン20重量%を加えて混合
して成るバインダーに、上記粉末を90重量%となるよ
うに加えてペースト状に混合して成るものである。一
方、下記の表−1の左欄に示す成分組成の従来例1のろ
う材は、Ti板、Cu板、Ti板の3枚を、従来例2の
ろう材は、Ti板、Ni板、Ti板の3枚を、夫々熱間
圧延により接合して0.1mmの板材となしたものである。
これら実施例及び従来例の融点、ろう付温度は下記の表
−1の中央欄に示す通りである。そして、これら実施例
及び従来例のろう材をもちいて、AlとAl
、及びAlとFe−Ni42重量%合金の板材
を第1図に示す如く重合して、真空中1×10-1Tor
r中でろう付した。この時のろう付時間はろう付温度に
達してから2分間保持した。そして冷却後、第2図に示
す如く引張り試験を行って、ろう付継手のせん断強さを
測定した処、下記の表−1の右欄に示すような結果を得
た。
次に各成分が2元以上の合金粉末である場合の実施例に
ついて説明する。下記の表−2の左欄に示す配合内容、
混合割合のろう材は、溶融噴霧法で合金粉末及び単体粉
末をArガスを用いて粒径150μに粉末化した上で、メ
タアクリル酸メチルの溶液重合にトルエン20重量%を
加えて混合して成るバインダーに、上記粉末を90重量
%となるように加えてペースト状に混合して成るもので
ある。これら実施例のろう材の融点及びろう付温度は下
記の表−2の中央欄に示す通りである。そして実施例の
ろう材を用いてAlとAl及びAl
とFe−Ni42重量%合金の板材を第1図に示す如く
重合して、真空中1×10-6Torr中でろう付した。
この時ろう付時間はろう付温度に達してから2分間保持
した。そして冷却後、第2図に示す如く引張り試験を行
って、ろう付継手のせん断強さを測定した処、下記の表
−2の右欄に示すような結果を得た。
前期の表−1及び表−2で明らかなように実施例のろう
材は、表−1の従来例のろう材に比し、ろう付温度が低
く、ろう付強度が著しく高いことが判る。
(発明の効果) 以上詳記した通り本発明のセラミックス用ろう材は、ろ
う付温度が低いので、ろう付時の加熱エネルギー損失を
減少でき、また金属母材の軟化を抑制でき、さらに熱膨
張を低下できて熱応力を緩和できる。特に、本発明のセ
ラミックス用ろう材は、ろう付温度を高くでき、また継
手の隙間にろうを置いて加熱溶融した際、位置ずれが生
ぜず、さらに接合面に設置し易く、従来のろう材にとっ
て代わることのできる画期的なものと言える。
【図面の簡単な説明】
第1図はろう付する板材の重合状態を示す図、第2図は
重合してろう付した板材のろう付継手のせん断強さを測
定する引張り試験の状態を示す断面図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Ag47.6〜85.7重量%、Ti、Z
    r、Hfの少なくとも1種3.0〜10重量%、残部C
    uからなる、150μm以下の粉末が合成樹脂バインダ
    ーにて混合されていることを特徴とするセラミックス用
    ろう材。
  2. 【請求項2】各元素の粉末が単体であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項に記載のセラミックス用ろう
    材。
  3. 【請求項3】粉末が、Ag、Cuの合金粉末であり、T
    i、Zr、Hfのグループにおいて少なくとも2元以上
    の合金粉末である特許請求の範囲第1項に記載のセラミ
    ックス用ろう材。
  4. 【請求項4】Ag47.6〜85.7重量%、Ti、Z
    r、Hfの少なくとも1種3.0〜10重量%、In、
    Snの少なくとも1種1〜17重量%、残部Cuからな
    る、150μm以下の粉末が合成樹脂バインダーにて混
    合されていることを特徴とするセラミックス用ろう材。
  5. 【請求項5】各元素の粉末が単体であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第4項に記載のセラミックス用ろう
    材。
  6. 【請求項6】粉末が、Ag、Cu、In、Snのグルー
    プにおいて少なくとも2元以上の合金粉末であり、T
    i、Zr、Hfのグループにおいて少なくとも2元以上
    の合金粉末である特許請求の範囲第4項に記載のセラミ
    ックス用ろう材。
JP60219374A 1985-10-02 1985-10-02 セラミックス用ろう材 Expired - Lifetime JPH0635077B2 (ja)

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