JPH0635061U - バックル引き込み装置 - Google Patents

バックル引き込み装置

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JPH0635061U JP7170792U JP7170792U JPH0635061U JP H0635061 U JPH0635061 U JP H0635061U JP 7170792 U JP7170792 U JP 7170792U JP 7170792 U JP7170792 U JP 7170792U JP H0635061 U JPH0635061 U JP H0635061U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックルの引き込み量を充分に確保出来ると
共に、シートレールとの干渉を効果的に防止することが
できるバックル引き込み装置を得る。 【構成】 車両急減速時になると、加速度センサ44に
連動してガス発生器48がガスを発生し、この発生ガス
の圧力によりピストン42が矢印K方向に移動させられ
る。これにより、ワイヤ22が引き込まれ、ワイヤ22
に引張力が付与される。この引張力により、ワイヤ22
が巻き掛けられた第1のプーリ26と共にバックル50
が引き込み方向に移動させられる。ここで、バックルの
引き込み量は、ピストン42のストロークによって定ま
るが、第2のプーリ28によりワイヤ22の動力伝達方
向がバックル50の引き込み方向(矢印E)と異なるピ
ストン42の移動方向に変換されるので、バックル50
の引き込み量が充分に確保される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の急減速時に、バックルを車体下方側に引き込んでシートベル トを乗員に密着させるバックル引き込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の急減速時にシートベルトを乗員に密着させる手段として、シートベルト のリトラクターの他、シートベルトの中間に装着されたタングプレートが係合す るバックルの方を車体下方に引き込むインナープリテンショナーと呼ばれる機械 式のバックル引き込み装置が知られている。
【0003】 この種のバックル引き込み装置の一例が図4に示されている。この図4に示さ れるバックル引き込み装置300では、バックル200のアンカ部202には、 ロック・プレート204が連結用のネジ206により連結されている。このロッ ク・プレート204の下端部は、図4における紙面手前側に略垂直に曲折されて おり、この曲折端部にピース208を介してワイヤ210の一端が取り付けられ ている。このワイヤ210は、その中間部が、バックル200の引き込み方向先 に設けられたプーリ212に巻き掛けられ、その他端が、コイルスプリング21 6の一端に取り付けられている。このコイルスプリング216の他端は、車体前 後方向へ延設されたシリンダ214の車両前方側(図4における左側)の側壁に 固定されている。
【0004】 このような構成により、バックル引き込み装置では、コイルスプリング216 の力で、ワイヤ210に引張力を付与し、バックル200をロック・プレート2 04の案内路218に沿って矢印M方向へ引き込むようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のバックル引き込み装置300では、バックル200をロック・プレ ート204の案内路218に沿って引き込む関係からバックル200の引き込み 方向先にプーリ212を配置する必要がある。しかしながら、このようにすると 、特に、小型車両等のシートレールとバックル200のアンカ部202との間の スペースが少ない小型車両にあっては、バックルの引き込み量を充分に確保でき ないという不都合があった。
【0006】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バックルの引き 込み量を充分に確保出来ると共に、小型車両にも搭載可能なバックル引き込み装 置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車両の急減速時にバックルを引き込むバックル引き込み装置であっ て、前記バックルの引き出し方向の移動を阻止するバックル引き出し阻止手段が 設けられ、車体に固定された本体部と、前記バックルに連結されると共に、前記 バックルの引き込み方向に移動可能な第1の巻掛体と、前記本体部のバックル引 き込み方向側端部にその一端が固定されると共に、その中間部が前記第1の巻掛 体に巻き掛けられた帯状動力伝達部材と、前記帯状動力伝達部材の前記第1の巻 掛体に巻き掛けられた部位より他端側の部位が巻き掛けられ、前記帯状動力伝達 部材の動力伝達方向を前記バックルの引き込み方向と異なる方向に変換する第2 の巻掛体と、車両の急減速時に加速度センサに連動して作動し、前記帯状動力伝 達部材の他端側を引き込んで当該帯状動力伝達部材に引張力を付与する発火式張 力付与手段と、を有する。
【0008】 ここで、発火式張力付与手段としては、発火によりガスを発生してピストンを 駆動するエア・シリンダのようなものや、発生ガスにより適宜な巻き取り装置を 駆動して帯状動力伝達部材を巻き取るもの等が使用できる。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、車両急減速時になると、車両に作用する加速度を加速度セ ンサが検知し、これに連動して発火式張力付与手段が作動する。この発火式張力 付与手段の作動により、帯状動力伝達部材の他端側が引き込まれ、当該帯状動力 伝達部材に引張力が付与される。この帯状動力伝達部材に付与された引張力によ り、帯状動力伝達手段が巻き掛けられた第1の巻掛体と共にバックルが引き込み 方向に移動させられる。一方、バックルの引き出し方向への移動は、バックル引 き出し阻止手段によって阻止される。
【0010】 ここで、バックルの引き込み量は、発火式張力付与手段が、例えばエアシリン ダのような場合、ピストンのストロークによって定まるが、第2の巻掛体により 帯状動力伝達部材の動力伝達方向がバックルの引き込み方向と異なる方向に変換 され、しかも、この第2の巻掛体は、帯状動力伝達部材の前記第1の巻掛体に巻 き掛けられた部位より他端側の部位が巻き掛けられれば良いので、バックルの引 き込み方向先に配置する必要がなく、例えば、ピストンの移動方向を車両前後方 向と略一致させる等により、バックルの引き込み量が充分に確保され、バックル にタングプレートを係合しておけば、このタングプレートを介してシートベルト が充分に乗員に密着される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図1, 図3において、矢印FRは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
【0012】 図1には、本考案の一実施例に係るバックル引き込み装置10のカバーを取り 去った概略正面図が示されている。
【0013】 図1において、バックル引き込み装置10の本体部12は、取り付け用のボル ト80,90により図示しない車体に固定されたシート100の側面に取り付け られている。この本体部12の車両後方側の端部には、バックル50引き込みの ためのガイドを成す細長い略長方形状の凹部14が一体的に形成されている。こ の凹部14は、上端が車両前方へ変位されて所定角度傾斜した状態で形成されて おり、この凹部14の内部に、ロック・プレート16(図2,図3参照)が収容 されている。
【0014】 このロック・プレート16は、図2に示すように、バックル50のアンカ部5 2と第1の巻掛体としての第1のプーリ26とに段付きボルト54によって連結 されている(図3参照)。
【0015】 段付きボルト54は、図2に示すように、アンカ部52,第1のプーリ26, ロック・プレート16に図1における紙面手前側(車両左側)から順次挿通され 、その頭部54Aと反対側に設けられたネジ部54Bにナット56が螺合されて いる。ここで、段付きボルト54の中央部のネジが形成されていない部分の長さ は、アンカ部52,第1のプーリ26,ロック・プレート16の相対的な回転が 可能な程度の長さになっている。但し、ロック・プレート16の動きについては 、更に後述する。
【0016】 図2において、符号22は、図1に示されるように第1のプーリ26の上部側 に巻き掛けられている帯状動力伝達部材としてのワイヤを示す。
【0017】 ロック・プレート16は、引き込み方向(図1における矢印E方向)の移動の みが許容されている。これをさらに詳述すると、ロック・プレート16の車両前 方側の端部には、図3に示すような引き込み方向(矢印E方向)の移動のみが許 容され引き出し方向(矢印Eと反対側の方向)の移動が阻止される鋸歯状の外歯 16Aが形成され、これに対応して凹部14の車両前方側の内壁には、この外歯 16Aに噛合する鋸歯状の内歯14Aが形成されている。また、ロック・プレー ト16の長手方向中央部の車両後方側の端部から車両前後方向中央部にかけてボ ルト54を遊嵌するための切り欠き16Bが形成されている。この切り欠き16 Bの形状は、ロック・プレート16のボルト54に直交する面内の反時計方向( 矢印D),時計方向(矢印F)の揺動を許容できる形状となっている。さらに、 ロック・プレート16の車両後方側の下端部には、階段状の切欠段部16Cが形 成されている。
【0018】 ロック・プレート16の車両後方側上端部と凹部14の車両後方側の内壁との 間には、ロック・プレート16を前記内歯14A側に付勢する圧縮ばね18が介 装されている。この圧縮ばね18は、その一端がロック・プレート16に係止さ れている。
【0019】 図2に示すように、第1のプーリ26の下端部には、ロック・プレート16の 方に向かって突起26Aが突設されている。そして、図1及び図3の(A)に示 されるワイヤ22に引張力が殆ど作用していない状態では、この突起26Aがロ ック・プレート16の切欠段部16Cと凹部14との間に配置され、ロック・プ レート16の反時計方向(矢印D方向)の揺動が阻止されるようになっている。
【0020】 ここで、図3を参照しつつ、ロック・プレート16の動きについて説明する。 まず、ワイヤ22に引張力が殆ど作用していない図3(A)の状態では、前述 の如く、ロック・プレート16は突起26Aによって反時計方向(矢印D方向) の揺動が阻止され、時計方向(矢印F方向)の揺動のみが許容されている。
【0021】 次に、ワイヤ22に後述するようにして引張力が付与され、この引張力により 第1のプーリ26が引き込み方向(矢印E方向)に移動して、突起26Aがロッ ク・プレート16の切欠段部16Cから外れると共に、ボルト54が切り欠き1 6Bの内部に入り込み、ロック・プレート16の外歯16Aが内歯14Aから離 れ、図3の(C)に示されるような状態となる。この状態で、バックル50のア ンカ部52,第1のプーリ26,ロック・プレート16が引き込み方向へ引き込 まれる。この際、ロック・プレート16とボルトとの間に遊びがあるので、ロッ ク・プレート16は時計方向,反時計方向に不規則な揺動を繰り返しながら引き 込まれ、外歯16Aが内歯14Aに時々接触していわゆるクリック機構のような 動きをする。
【0022】 このようにして、ロック・プレート16が引き込み方向(図1,図3のE方向 )に移動し、図3の(C)の位置まで来ると、ロック・プレート16の移動は、 凹部14によって阻止される。
【0023】 ここで、バックル50が引き出されようとした場合、すると、アンカ部52を 介してボルト54を引き出し方向(図1,図3の矢印Eと反対方向)へ移動させ ようとする力が作用するが、プーリ26にはワイヤ22の引張力が加わっている ので直ちに引き出し方向へは移動せず、プーリ26の突起26Aは、ロック・プ レート16の段部16Cから外れた状態となっている。このため、ロック・プレ ート16は、ボルト54が僅かに引き出し方向に移動させられた時点で、圧縮ば ね18に付勢されて図3の矢印D方向へ揺動させられ、図3(B)に示されるよ うに、外歯16Aが内歯14Aとしっかりと噛合するので、ロック・プレート1 6の引き出し方向(図1,図3における矢印Eと反対方向)への移動は阻止され るようになっている。
【0024】 なお、図3は、ロック・プレート16の引き込み,引き出し時の動きを経時的 に説明するため、ロック・プレート16が同時に3個示されているが、実際には 、ロック・プレート16は一つである。
【0025】 本実施例では、上述のようにして、ロック・プレート16,凹部14,外歯1 6A,内歯16A及び圧縮ばね18とによって、バックル50の引き出し方向へ の移動を阻止するバックル引き出し阻止手段30が構成されている。
【0026】 本体部12の車両前方側の部分には、略車両の前後方向に配置されたシートレ ール130に平行にシリンダ40が延設されており、このシリンダ40の内部に は、当該シリンダ40に沿って摺動可能な段付き円柱状のピストン42が配設さ れている。このピストン42の車両後方側(背面側)の端部には、ワイヤ22の 車両前方端が接続されている。シリンダ40の車両後方側端部の上部には、車両 の加速度を検知する加速度センサ44が配置されており、この加速度センサ44 の車両後部側の端部には、雷管46が設けられている。更に、雷管46の車両後 方側には、ガス発生器48が装備されている。本実施例では、雷管46,ガス発 生器48,シリンダ40及びピストン42とによって、後述するようにして車両 の急減速時に加速度センサ44に連動して作動し、ワイヤ22を引き込んでワイ ヤ22に引張力を付与する発火式張力付与手段20が構成されている。
【0027】 前記加速度センサ44は、車両加速度(減速時に生じる反作用としての車両前 方向きの加速度)を検知して車両前方側へ慣性移動する慣性体(図示省略)と、 この慣性体を常時車両後方へ付勢するトリガスプリング(図示省略)と、常時フ ァイアリング・スプリングにより雷管46側に付勢され、慣性体の車両前方側へ の移動により車両後方側への移動が許可されて雷管46に向かって飛び出すファ イアリング・ピン(図示省略)等を含んで構成されている。
【0028】 ガス発生器48の内部には、図示しない伝爆剤及びガス発生物質が収容されて おり、雷管46の発火によりこの火花が前記伝爆剤へ案内されると共に熱エネル ギーに変換され、この熱エネルギーによって前記ガス発生物質が燃焼して分解し 大量のガスを発生させるようになっている。
【0029】 ガス発生器48が配置された部分のシリンダ40の上壁には、ガス発生器48 で発生したガスの通路40Aが形成されている。このため、発生したガスは、通 路40Aを介してシリンダ40のピストン42の背面側の空間に一気に流入し、 この部分の圧力を急激に上昇させ、これによりピストン42を車両前方側へ移動 させるようになっている(図1の矢印K参照)。
【0030】 前記ワイヤ22の車両後方端は本体部12の凹部14の下端の車両後方側で図 1の紙面手前側に略垂直に曲折された部分12Aにピース24を介して固定され ている。また、ワイヤ22の中間の部分は、前述した第1のプーリ26に上方か ら巻き掛けられ、このワイヤ22の第1のプーリ26に巻き掛けられた部位の一 端側の部位は、ピストン42の車両後方側に近接して配置された第2の巻掛体と しての第2のプーリ28に下方側から巻き掛けられている。この第2のプーリ2 8は、段付きボルト92によって本体部12に回転自在に取り付けられている。 ここで、この第2のプーリ28は、ワイヤ22の動力伝達方向をピストン摺動方 向に変換する役目を有している。
【0031】 ワイヤ22は、上記のようにして第1,第2のプーリ26,28に巻き掛けら れているので、ピストン42がシリンダ40に沿って矢印K方向へ移動すること により、ワイヤ22に引張力が付与されるようになっている。
【0032】 図1において、符号110はバックル50に装着(係合)されたタングプレー トを示し、符号120はこのタングプレート110がその中間部に摺動自在に設 けられたシートベルトを示す。
【0033】 次に、上記のようにして構成された本実施例の作用等について説明する。 車両の通常の減速時には、車両加速度を受けて加速度センサ44を構成する慣 性体が車両前方方向へ移動しようとするが、加速度が余り大きくないので、慣性 体に生じる慣性力がトリガスプリングの付勢力に打ち勝つことができず、慣性体 は原位置に保持される。この結果、ファイアリング・ピンは移動阻止状態のまま である。
【0034】 車両の急減速時には、車両加速度が大きくなり、それに応じて慣性体に生じる 慣性力が大きくなって、この慣性力がトリガスプリングの付勢力に打ち勝ち、慣 性体が車両前方に移動する。この慣性体の移動により、ファイアリング・ピンが 雷管46側への移動が許容され、ファイアリング・スプリングの付勢力により雷 管46に向かって飛び出し雷管46に衝突する。この衝突により、雷管46が発 火し、前述したようにしてガス発生器48が大量のガスを発生させ、このガスが 通路40Aを介してピストン42背面のシリンダ40内へ一気に流入する。そし て、このガスの流入によるシリンダ40内の圧力上昇によってピストン42が矢 印K方向に移動させられる。このピストンの移動によりワイヤ22に引張力が付 与され、このワイヤ22の引張力が第1のプーリ26を介してボルト54に伝達 され、ボルト54によって連結されたバックル50のアンカ部52,第1のプー リ26,ロック・プレート16が一緒になって、前述の如くして引き込み方向( 図1,図3の矢印E方向)に移動する。ここで、バックル50のアンカ部52は バックル50の下端に一体的に設けられているので、バックル50が引き込み方 向へ移動することになる。このようにして、バックル50が最大引き込み位置( 図3(C)のボルト54の位置にほぼ相当する位置)まで引き込まれる。そして 、乗員の車両前方側への体重移動によりシートベルト120及びタングプレート 110を介してバックル50が引き出し方向(図1,図3の矢印Eと反対方向) へ引き出されようとすると、前述したバックル引き出し阻止手段30によりバッ クル50の引き出し方向への移動はほぼ確実に阻止される。これにより、バック ル50に係合されたタングプレート110を介してシートベルト120の弛みが 除かれ、シートベルト120が乗員に密着される。
【0035】 以上説明したように、本実施例のバックル引き込み装置10によると、バック ル50の引き込み量は、ピストン42の移動距離(ストローク)によって定まる が、バックル50の引き込み方向とピストン42の移動方向とが異なり、ピスト ン42の移動方向がシートレール130の延設方向と一致し、しかも、第2のプ ーリ28がバックル50の引き込み方向先に配置されていないで、バックル50 の引き込み量を充分に確保することができる。また、バックル引き込み装置10 はシートレール130側へ突出していないので、シートレール130と干渉する こともなく、スペース的に余裕のない小型車両であっても充分搭載可能である。
【0036】 また、本実施例のバックル引き込み装置10は、図1に示されるようにシート 100の側面に配置できるので、組付けも容易である。さらに、第2のプーリ9 2は、回転自在となっているので、ピストン42駆動のための発生ガスの必要圧 力もプーリを使用しない場合に比較して軽減され、小型で安価なガス発生器を使 用することも可能である。
【0037】 なお、上記実施例では、雷管46,ガス発生器48,シリンダ40及びピスト ン42とによって、発火式張力付与手段20を構成する場合を例示したが、本考 案はこれに限定されるものではなく、発火により発生したガスにより駆動される ワイヤの巻き取り装置等を含んで発火式張力付与手段を構成しても良い。
【0038】 また、上記実施例では、第2の巻掛体としての第2のプーリが回転自在である 場合を例示したが、第2の巻掛体として固定式のプーリ等を使用することも可能 である。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、バックルの引き込み量を充分に確保出 来ると共に、シートレールとの干渉を有効に防止することができ、小型車両にも 搭載することがきるという従来にない実用的な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバックル引き込み装置
のカバーを取り去った状態の概略正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【図3】バックル引き出し阻止手段を構成するプレート
の動作を説明するための図である。
【図4】従来のバックル引き込み装置を示す概略縦断面
図である。
【符号の説明】
10 バックル引き込み装置 12 本体部 20 発火式張力付与手段 22 帯状動力伝達部材としてのワイヤ 26 第1の巻掛体としての第1のプーリ 28 第2の巻掛体としての第2のプーリ 30 バックル引き出し阻止手段 50 バックル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の急減速時にバックルを引き込むバ
    ックル引き込み装置であって、 前記バックルの引き出し方向の移動を阻止するバックル
    引き出し阻止手段が設けられ、車体に固定された本体部
    と、 前記バックルに連結されると共に、前記バックルの引き
    込み方向に移動可能な第1の巻掛体と、 前記本体部のバックル引き込み方向側端部にその一端が
    固定されると共に、その中間部が前記第1の巻掛体に巻
    き掛けられた帯状動力伝達部材と、 前記帯状動力伝達部材の前記第1の巻掛体に巻き掛けら
    れた部位より他端側の部位が巻き掛けられ、前記帯状動
    力伝達部材の動力伝達方向を前記バックルの引き込み方
    向と異なる方向に変換する第2の巻掛体と、 車両の急減速時に加速度センサに連動して作動し、前記
    帯状動力伝達部材の他端側を引き込んで当該帯状動力伝
    達部材に引張力を付与する発火式張力付与手段と、 を有するバックル引き込み装置。
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