JP3436443B2 - 逆戻り防止装置 - Google Patents

逆戻り防止装置

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JP3436443B2 JP18393895A JP18393895A JP3436443B2 JP 3436443 B2 JP3436443 B2 JP 3436443B2 JP 18393895 A JP18393895 A JP 18393895A JP 18393895 A JP18393895 A JP 18393895A JP 3436443 B2 JP3436443 B2 JP 3436443B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両の急減速時に
駆動されるバックル等の対象物の逆戻りを防ぐ逆戻り防
止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】車両のシートベルトは、一般的には図9
に示されるように構成されている。以下、この構成を概
略する。シート50のウェビング51には、タングプレ
ート52が挿通され、このタングプレート52の片側が
肩ウェビング51Aとされ他側が腰ウェビング51Bと
されている。肩ウェビング51Aの一端にはリトラクタ
53が連結されている。 【0003】また、車両略中央部のバックル54にタン
グプレート52を係合することによりウェビング51を
乗員に巻き掛けて装着する。車両の急減速時にウェビン
グ51を乗員に密着させる手段として、タングプレート
52が係合するバックル54を車体下方に引き込むイン
ナープリテンショナーと呼ばれる機械式の引込装置が知
られている。この引込装置にはウェビング51の引出し
を阻止する逆戻り防止装置が配置されている。引込装置
は車両緊急時にバックルを駆動するワイヤがプーリに巻
掛けられ、このプーリはベースに回転可能に配置されて
いる。プーリにはギヤが連結され、このギヤに対応して
係合歯を備えたパウルがベースに配置されている。即
ち、逆戻り防止装置の一部を構成するパウルは支軸に回
転可能に配置されており、この支軸の先端部にネジが形
成されている。この支軸をパウルに形成された挿入孔に
挿通してベースに形成されたネジ孔に軸部のネジを締結
する。 【0004】車両の急減速時にワイヤの張力付与手段に
よってバックル54が引込まれると、ギヤはパウルの係
合歯と噛み合うことにより逆戻りが防止される。これに
より、図9に示されるバックル54に係合されたタング
プレート52を介してウェビング51の弛みが除かれ、
ウェビング51が乗員に密着される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来例の逆戻り防
止装置では、バックル54が逆戻りしようとする時にお
いて、パウルがギヤと噛み合うことによってギヤの逆回
転を阻止するものであるが、この噛み合う際のギヤから
の荷重をパウルが受けることになる。即ち、この荷重に
対する応力がパウルの支軸とこの支軸に締結されている
ベースのネジ孔の孔壁付近に集中する。このため、支軸
とこれに対応するベースの部分の強度を増す必要があ
る。 【0006】本発明の目的は前記事実を考慮し逆戻り時
のギヤからの荷重に対するパウルの支持部の応力を分散
させ、パウルの支持部が受ける荷重を低下させる逆戻り
防止装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
逆戻り防止装置は、シートベルトウエビングが係止され
るバックルを車両の急減速時に引き込むバックル引込装
置に適用され、前記引き込まれたバックルの逆戻りを防
ぐ逆戻り防止装置であって、前記バックルを引き込む
動部材に連結され回転するギヤと、このギヤと噛合可能
にベースに支持され、前記バックルが逆戻りしようとす
る時に前記ギヤと噛合するギヤ回転阻止用のパウルと、
前記パウルの支持部と異なる位置に前記ベース側へ向け
て突出形成された係合部と、前記係合部に対応して前記
ベースに設けられ、前記パウルの前記係合部が嵌入され
ると共に、前記ギヤから前記パウルに荷重が作用した際
に前記係合部と当接して荷重を受ける孔壁が形成された
係合孔と、を有することを特徴とする。 【0008】 【0009】車両急減速時に駆動源からの駆動力がワイ
ヤ等の駆動部材へ伝わると、駆動部材はバックルを駆動
する。駆動部材に連結されたギヤは駆動部材と共に回転
してバックルを引込む。シートベルトウエビングに作用
する張力等でバックルが逆戻りしようとした場合には、
ギヤと係合するパウルによってギヤの逆回転を防止して
バックルの逆戻りを阻止する。 【0010】バックルが逆戻りしようとする時におい
て、パウルがギヤと噛合する際のパウルに作用する荷重
を受ける。この荷重に対する応力がパウルの支持部の他
に、この支持部と異なる位置に設けられた係合部と、ベ
ースの係合孔の孔壁の付近に生じるので、応力が分散さ
れ、パウルの支持部が受ける荷重を低下させる。このた
め、パウルの支持部とこれに対応するベースの部分の強
度を増す必要がなくなり、上記支持部とこれに対応する
ベースの形状設定が容易になる。 【0011】 【0012】 【発明の実施の形態】 (第1実施形態)以下、本発明の第1実施形態を図1な
いし図6に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施
形態に係るバックル引込装置40のカバーを取り去った
概略側面図である。なお、図1において、矢印FRは車
両前方を、矢印REは車両後方を、矢印UPは車両上方
を、矢印DNは車両下方をそれぞれ示す。また、図2に
は、バックル逆戻り防止装置19の要部が示されてい
る。 【0013】図1において、バックル引込装置40の本
体部41は、取付ボルト42により図示しない車体にシ
ートレール45を介して車両前後方向へ位置調整可能に
支持されたシート50(図1では2点鎖線で示す)の側
面に取り付けられている。 【0014】ックル54は図示位置に保持されると共
に、所定以上の駆動力で車両の後下方(図1の矢印A方
向)へ移動可能な構成となっている。(案内構造は図示
省略)。また、このバックル54には、図1に示すよう
に、駆動部材としての第1のワイヤ25の一端部が接続
されている。図2に示すように、本体部41のプレート
ベース20に軸支され、かつ、バックル54(図1参
照)の引込方向先に設置されたプーリ44に第1のワイ
ヤ25の他端部が固定されている。 【0015】プーリ44には、駆動部材としての第2の
ワイヤ26の一端部が固定されている。図1に示すよう
に、ワイヤ26の他端部は、車両前後方向へ延設された
後述するピストン47に固定されている。このプーリ4
4は、ワイヤ25,26の動力伝達方向をピストン47
の摺動方向(矢印K方向)からバックル54の移動方向
(矢印A方向)へ変換する役目を有している。また、プ
ーリ44は、ピストン47の移動量よりバックル54の
引込み量を増大させる役目を有している。なお、プーリ
44には、プレートベース20側からギヤ10,図示し
ない第1のワイヤ引掛溝,及び第2のワイヤ引掛溝が同
軸的に形成されている。 【0016】プレートベース20には、図1および図2
に示すように、逆戻り防止装置19の一部であるギヤ回
転阻止用のパウル27が図3および図4に示す支持部の
一部を構成するボルト27Dを介して車両後方側(矢印
RE方向)に回転可能に支持されている。即ち、図3お
よび図4に示すように、パウル27の一端側にはボルト
27Dの軸部27Gが挿通される挿通孔27Eが形成さ
れている。なお、軸部27Gの先端にはネジ部27Pが
形成されており、このネジ部27Pの直径寸法は軸部2
7Gより若干径小となっている。 【0017】プレートベース20には挿通穴27Eに対
応する部位に支持部の一部を構成するネジ孔20Eが形
成されており、軸部27Gを挿通穴27Eに挿通させる
と共に、ネジ孔20Eに対してネジ部27Pを締結す
る。なお、ボルト27Dの頭部は円形になっており、こ
の頭部の頂面にはボルト27Dを締結するための図示し
ない治具の一部を挿入する凹部27Hが形成されてい
る。本実施形態ではボルト27Dの頂部に凹部27Hを
形成した例であるが、頭部の周面形状を多角形としても
よい。また、ボルト27Dでパウル27を回転可能に支
持し位置決めしているが、この位置決め手段はリベット
等であってもよい。 【0018】図2に示すように、パウル27には、ギヤ
10のギヤ歯10Aと噛合する歯27Aが2歯連続に形
成されている。図5に示すように、パウル27の挿通穴
27Eとは反対側には、パウル27の中心線L1上に係
合部27Bがプレートベース20へ向かって突設されて
いる。この係合部27Bは、略矩形状で中心線L1に沿
って長くなっている。図2に示すように、係合部27B
に対応するプレートベース20にはパウル27の歯27
Aがギヤ10と噛合又は離間できる範囲に亘って係合孔
20Aが形成されている。図3に示すように、この係合
孔20Aの孔壁20Bにパウル27の係合部27Bの側
面27Fが常に当接されている。図5に示すように、係
合部27Bの側面27BRを係合孔20Aの孔壁20C
と当接させることにより歯27Aがギヤ10と離間しよ
うとする方向(図5では反時計方向)のパウル27の回
転が制限される。 【0019】なお、図4に示すように、係合孔20Aの
孔壁20Dは、係合部27Bの側面27Jとに隙間がで
きるように形成されている。また、ギヤ歯10Aと歯2
7Aの噛合時において、係合孔20Aの孔壁20Fは、
係合部27Bの側面27BLとに隙間ができるように配
置されている。すなわち、この隙間によってパウル27
とギヤ10との噛合が係合部27Bの側面27BRと孔
壁20Cとの当接による干渉を受けず、上記噛合を確実
にする。 【0020】図4に示すように、取付部材29にはワッ
シャ部29Cが形成されており、このワッシャ部29C
の挿通孔29Dに対してボルト27Dの軸部27Gを挿
通し、取付部材29をパウル27に取付ける。 【0021】パウル27の係合部27Bと反対側には、
その略中央に突部27Iが形成されている。この突部2
7Iの両側壁を挟むようにして取付部材29の第1のス
トッパ片29Aと第2のストッパ片29Bとを取付け
る。これによって、取付部材29はパウル27と一体と
なって移動できるようになる。 【0022】取付部材29には、第2のストッパ片29
Bから板バネ28が延出されている。板バネ28の先端
部28Bは、図2および図5に示すように、その端縁が
常にギヤ10のギヤ歯10Aの歯面10Bと当接してい
る。 【0023】板バネ28は、図2に示す状態において、
パウル27の歯27Aをギヤ10のギヤ歯10Aに噛合
しようとする方向(図2では時計方向)に付勢してい
る。また、板バネ28の先端部28Bとギヤ10のギヤ
面10Bとが係合することによって板バネ28の弾性力
がパウル27に伝達され、パウル27が板バネ28に同
期して回転する。なお、ギヤ10が駆動方向(図2では
時計方向)に回転している間は、パウル27がギヤ歯1
0Aによってはね上げられるので、ギヤ10の回転を妨
げることがない。 【0024】ワイヤ26が図1および図2のK方向に引
っ張られてプーリ44(ギヤ10)が図2の時計方向
(矢印L方向)に回転する場合にパウル27がギヤ10
のギヤ歯10Aで押されて反時計方向に回転されるよう
に、パウル27のボルト27Dの位置や歯27Aの形状
が決められている。 【0025】また、ワイヤ25がE方向と反対方向に引
っ張られてプーリ44(ギヤ10)が反時計方向に回転
する場合には板バネ28がギヤ歯10Aにより受ける圧
縮力又は曲げ力を介してパウル27を時計方向へ回転さ
せ、パウル27の歯27Aをギヤ歯10Aへとかみ合わ
せる。この場合、図6A〜Eに示される如く、板バネ2
8がギヤ歯10Aによって押され、パウル27が回転す
ると歯27Aはギヤ歯10Aの歯面10Bと確実にかみ
合い、歯27Aがギヤ歯10Aの歯先と当らない位置と
なって同期がとれるように、各部の形状寸法が決められ
ている。 【0026】引き続き、ワイヤ26の張力付与手段につ
いて説明する。本体部41の車両前方側の部分には、略
車両の前後方向に配置されたシートレール45(図1で
は2点鎖線で示す)に平行にシリンダ46が延設されて
いる。このシリンダ46の内部には、シリンダ46の長
手方向に沿って摺動可能な円柱状のピストン47が配設
されている。このピストン47の車両後方側(背面側)
の端部には、図1に示すように、第2のワイヤ26の他
端部が接続されている。 【0027】シリンダ46の車両後方側端部の上部に
は、車両の加速度を検知する加速度センサ48が配置さ
れている。この加速度センサ48の車両後部側の端部に
は、雷管49が設けられている。さらに、雷管49の車
両後方側には、ガス発生装置39が装備されている。車
両の急減速時に加速度センサ48が雷管49を発火させ
ガス発生装置39の発生ガスがシリンダ46へ導かれて
ピストン47がシリンダ46内を移動し、ワイヤ26に
引張力を付与するように構成されている。 【0028】前記加速度センサ48は、車両加速度(減
速時に生じる負の加速度)を検知して車両前方側へ慣性
移動する慣性体(図示省略)と、この慣性体を常時車両
後方へ付勢するトリガスプリング(図示省略)と、常時
ファイアリングスプリングにより雷管49側に付勢さ
れ、慣性体の車両前方側への移動により車両後方側への
移動が可能とされて雷管49に向かって飛び出すファイ
アリング・ピン(図示省略)等を含んで構成されてい
る。 【0029】ガス発生装置39の内部には、図示しない
伝爆剤およびガス発生物質が収納されている。雷管49
の発火により、この火花が前記伝爆剤へ案内されると共
に、熱エネルギに変換される。この熱エネルギによっ
て、前記ガス発生物質が燃焼して分解し大量のガスを発
生させるようになっている。 【0030】ガス発生装置39が配置された部分のシリ
ンダ46には、ガス発生装置39で発生したガスの通路
46Aが形成されている。このため、発生したガスは、
通路46Aを介してシリンダ46のピストン47の背面
側の空間に一気に流入し、この部分の圧力を急激に上昇
させ、これによりピストン47を車両前方側へ移動させ
るようになっている(図1の矢印K参照)。 【0031】ワイヤ25、26は、プーリ44にそれぞ
れ巻き掛けられているので(巻き掛け方向は互いに反対
側)、ピストン47がシリンダ46に沿って矢印K方向
へ移動することにより、ワイヤ25、26に矢印K、E
方向の引張力が付与されるようになっている。 【0032】次に、上記のようにして構成された本実施
形態の作用等について説明する。車両の急減速時には、
慣性体が車両前方に移動するので、ファイアリング・ピ
ンが図1に示す雷管49に衝突する。この衝突により、
雷管49が発火し、前述したようにしてガス発生装置3
9が大量のガスを発生させる。このガスが通路46Aに
供給されピストン47の背面のシリンダ46内の圧力を
上昇させることによりピストン47を矢印K方向に移動
させる。このピストン47の移動によりワイヤ26に引
張力が付与され、このワイヤ26の引張力によってプー
リ44およびワイヤ25を介してバックル54が引込方
向(矢印A方向)に移動する。 【0033】車両急減速時に図2に示すワイヤ26がK
方向に引っ張られると、ギヤ歯10Aの歯面10Bがパ
ウル27の歯27Aを押しパウル27は図2の反時計方
向に回転する。このため、パウル27の歯27Aがギヤ
10のギヤ歯10Aより離間し、プーリ44(ギヤ1
0)はワイヤ26の引張力によって図2の時計方向(矢
印L方向)に回転し、ワイヤ26がプーリ44から巻き
出される。これと同時にワイヤ25がプーリ44へ巻き
取られ、このためバックル54は図1の矢印A方向へ引
張られて、ウェビング51に張力が付与されてウェビン
グ51が乗員へ密着する。その後にパウル27の歯27
Aは板バネ28の付勢力でギヤ歯10Aとかみ合うこと
があるが、ギヤ10が時計方向に回転している間はギヤ
10の回転を妨げることはない。 【0034】乗員が慣性力によってウェビング51を車
両前方側に押圧した場合には、ウェビング51を介して
ワイヤ25を矢印E方向と逆方向へ引っ張る力が作用し
てギヤ10が図2の反時計方向に回転しようとする。パ
ウル27がギヤ10と噛合した状態では、パウル27が
ギヤ10の図2における反時計方向の回転を阻止してラ
チェットとしての役割を有している。従って、ギヤ10
は反時計方向に回転されず、図1に示すバックル54は
矢印A方向に引込んだ状態が維持される。 【0035】また、図5及び図6Aに示すように、パウ
ル27の歯27Aがギヤ歯10Aから離れた状態でギヤ
10が反時計方向に回転されると、ギヤ10の回転によ
って、ギヤ10のギヤ歯10Aの歯面10Bと係合する
板バネ28の先端部28Bがギヤ歯10Aによって押し
上げられる。そのため、図6B〜Eに示すように、板バ
ネ28の弾発力によって、板バネ28の先端部28Bが
ギヤ10の歯面10Bの移動と同期してパウル27を時
計方向に回転させる。 【0036】そのため、ギヤ10が反時計方向に回転し
ても、パウル27がギヤ10の回転と同期して図2に示
すようにギヤ歯10Aと歯27Aとが噛合する。従っ
て、乗員の慣性力によってワイヤ25(ウェビング5
1)に引出す力が作用しても、ギヤ10とパウル27は
確実に噛合状態を確保できる。 【0037】また、バックル54が逆戻りしようとする
時において、ワイヤ25が図5の矢印E方向と逆方向に
引っ張られパウル27の歯27Aがギヤ10のギヤ歯1
0Aと噛合する際には、ギヤ10Aからの荷重がパウル
27の歯27Aに加えられる。この荷重に対する応力が
プレートベース20のネジ孔20Eの孔壁付近と,この
孔壁に対応するボルト27Dの軸部27Gの付近の他
に、パウル27の係合部27Bの側面27F付近とこの
側面27Fに対応する係合孔20Aの孔壁20B付近に
生じるので、応力が分散される。従って、本実施形態に
よれば、ボルト27Dの軸部27Gとこれに対応するプ
レートベース20の部分の強度を増す必要がなくなり、
ボルト27Dとこれに対応するプレートベース20の形
状設定が容易になる。 【0038】(第2実施形態)図7には、本発明の第2
実施形態が示されている。この実施形態も、第1実施形
態と同様に、図1に示すバックル逆戻り防止装置19に
適用した例である。なお、図7は取付部材29の図示を
省略している。 【0039】本実施形態ではギヤ回転阻止用のパウル2
7の両面に係合部27Bを形成した例である。これによ
ってパウル27を右座席用又は左座席用のそれぞれの場
合に共用できる。即ち、右座席用では図7に示すプレー
トベース20側の係合部27Bが係合孔20Aに挿入さ
れるが、左座席用では図7に示す係合部27Bと反対側
の面の係合部27Bが係合孔20Aに挿入され、それぞ
れの場合にパウル27を取付けることができ、同一形状
のパウル27を大量生産できる。その他の構成,作用効
果は、第1実施形態と同様である。 【0040】(第3実施形態)図8には、本発明の第3
実施形態が示されている。この実施形態も、第1実施形
態と同様に、図1に示すバックル逆戻り防止装置19に
適用した例である。なお、図8は取付部材29の図示を
省略している。 【0041】本実施形態では係合部62が挿通孔27E
を境にして歯27Aと反対側に突設されている例であ
る。この係合部62に対応するプレートベース20に
は、係合溝70が形成されている。 【0042】本実施形態では、係合部62の側面64が
この側面64に対応する係合溝70の孔壁72と常に当
接するようにパウル27が配置されている。このため、
バックル54(図1参照)が逆戻りしようとする時にお
いて、ギヤ10(図2参照)と歯27Aとが噛合する際
のギヤ10からの荷重に対する応力はプレートベース2
0のネジ孔20Eの孔壁付近とこの孔壁に対応するボル
ト27Dの軸部27G付近の他に、パウル27の係合部
62の側面64付近とこの側面64に対応する係合溝7
0の孔壁72付近に生じるので、応力が分散される。そ
の他の構成,作用効果は、第1実施形態と同様である。 【0043】第3実施形態では係合部62をパウル27
のプレートベース20側にのみ形成した例であるが、第
2実施形態と同様に、右座席用又は左座席用のそれぞれ
の場合に共用できるように、パウル27の両面にそれぞ
れ係合部を形成してもよい。 【0044】 【0045】また、上記各実施形態ではバックル引込装
置40からバックル54へバックル引込装置40の駆動
力を伝達するために、2本のワイヤ25、26をプーリ
44の第1のワイヤ引掛溝、第2のワイヤ引掛溝と共に
用いて駆動ストロークを増大しているが、雷管49から
バックル54迄を一本のワイヤで連結し、その中間部を
プーリ44へ巻掛けるようにしてもよい。 【0046】 【発明の効果】本発明は、上記の構成としたので、逆戻
り時のギヤからの荷重に対するパウルの支持部の応力を
分散させ、パウルの支持部が受ける荷重を低下させるこ
とができ、形状設定が容易になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施形態に係るバックル引込装置
のカバーを取り去った状態の概略側面図である。 【図2】図1のバックル引込装置における逆戻り防止装
置を示す拡大側面図である。 【図3】図2の3−3線の断面図である。 【図4】第1実施形態のプレートベースに対するパウル
の分解斜視図である。 【図5】第1実施形態のギヤのギヤ歯とパウルの歯とが
離間している状態を示す側面図である。 【図6】第1実施形態のギヤとパウルの係合状態を示す
作動図である。 【図7】第2実施形態のパウルとプレートベースを示す
斜視図である。 【図8】第3実施形態のパウルとプレートベースを示す
斜視図である。 【図9】車両のシートベルトを示す斜視図である。 【符号の説明】 10 ギヤ 19 バックル逆戻り防止装置 20 プレートベース(ベース) 20A 係合孔(受け部または第2の係合部) 20E ネジ孔(支持部) 25 第1のワイヤ(駆動部材) 26 第2のワイヤ(駆動部材) 27 ギヤ回転阻止用のパウル 27B 第1の係合部(受け部) 27E ボルト(支持部) 54 バックル(対象物)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 22/46

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 シートベルトウエビングが係止されるバ
    ックルを車両の急減速時に引き込むバックル引込装置に
    適用され、前記引き込まれたバックルの逆戻りを防ぐ逆
    戻り防止装置であって、 前記バックルを引き込む駆動部材に連結され回転するギ
    ヤと、 このギヤと噛合可能にベースに支持され、前記バックル
    が逆戻りしようとする時に前記ギヤと噛合するギヤ回転
    阻止用のパウルと、 前記パウルの支持部と異なる位置に前記ベース側へ向け
    て突出形成された係合部と、 前記係合部に対応して前記ベースに設けられ、前記パウ
    ルの前記係合部が嵌入されると共に、前記ギヤから前記
    パウルに荷重が作用した際に前記係合部と当接して荷重
    を受ける孔壁が形成された係合孔と、 を有する逆戻り防止装置。
JP18393895A 1994-12-22 1995-07-20 逆戻り防止装置 Expired - Fee Related JP3436443B2 (ja)

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