JP2573349Y2 - バックル引き込み装置 - Google Patents

バックル引き込み装置

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JP2573349Y2 JP1992071707U JP7170792U JP2573349Y2 JP 2573349 Y2 JP2573349 Y2 JP 2573349Y2 JP 1992071707 U JP1992071707 U JP 1992071707U JP 7170792 U JP7170792 U JP 7170792U JP 2573349 Y2 JP2573349 Y2 JP 2573349Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の急減速時に、バ
ックルを車体下方側に引き込んでシートベルトを乗員に
密着させるバックル引き込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の急減速時にシートベルトを乗員に
密着させる手段として、シートベルトのリトラクターの
他、シートベルトの中間に装着されたタングプレートが
係合するバックルの方を車体下方に引き込むインナープ
リテンショナーと呼ばれる機械式のバックル引き込み装
置が知られている。
【0003】この種のバックル引き込み装置の一例が図
4に示されている。この図4に示されるバックル引き込
み装置300では、バックル200のアンカ部202に
は、ロック・プレート204が連結用のネジ206によ
り連結されている。このロック・プレート204の下端
部は、図4における紙面手前側に略垂直に曲折されてお
り、この曲折端部にピース208を介してワイヤ210
の一端が取り付けられている。このワイヤ210は、そ
の中間部が、バックル200の引き込み方向先に設けら
れたプーリ212に巻き掛けられ、その他端が、コイル
スプリング216の一端に取り付けられている。このコ
イルスプリング216の他端は、車体前後方向へ延設さ
れたシリンダ214の車両前方側(図4における左側)
の側壁に固定されている。
【0004】このような構成により、バックル引き込み
装置では、コイルスプリング216の力で、ワイヤ21
0に引張力を付与し、バックル200をロック・プレー
ト204の案内路218に沿って矢印M方向へ引き込む
ようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のバックル引
き込み装置300では、バックル200をロック・プレ
ート204の案内路218に沿って引き込む関係からバ
ックル200の引き込み方向先にプーリ212を配置す
る必要がある。しかしながら、このようにすると、特
に、小型車両等のシートレールとバックル200のアン
カ部202との間のスペースが少ない小型車両にあって
は、バックルの引き込み量を充分に確保できないという
不都合があった。
【0006】本考案は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、バックルの引き込み量を充分に確保
出来ると共に、小型車両にも搭載可能なバックル引き込
み装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のバック
ル引き込み装置は、車両の急減速時にバックルを引き込
むバックル引き込み装置であって、バックルに設けられ
たアンカ部の引き込み方向の移動を案内するガイド部が
設けられ、車体に固定された本体部と、アンカ部に軸着
され、アンカ部と一体となって、バックルの引き込み方
向に移動可能な第1の巻掛体と、本体部における、ガイ
ド部のバックル引き込み方向の終端から横に外れた位置
に配置された第2の巻掛体と、本体部におけるガイド部
のバックル引き込み方向の終端から横に外れた位置に一
端が固定され、第1の巻掛体に巻き掛けられてから、第
2の巻掛体に巻き掛けられて、その他端部をバックル引
き込み方向と異なる方向へ引き出される動力伝達部材
と、動力伝達部材の他端部に接続され、車両の急減速時
に動力伝達部材をバックル引き込み方向と異なる方向へ
引き動作することによって、動力伝達部材が巻き掛けら
れた第1の巻掛体をバックルと共に引き込み操作する張
力付与手段と、を有することを特徴とする。
【0008】ここで、張力付与手段(発火式張力付与手
段)としては、発火によりガスを発生してピストンを駆
動するエア・シリンダのようなものや、発生ガスにより
適宜な巻き取り装置を駆動して動力伝達部材を巻き取る
もの等が使用できる。
【0009】
【作用】上記構成によれば、車両急減速時になると、
力付与手段が作動する。この力付与手段の作動によ
り、動力伝達部材の他端側が引き込まれ、この動力伝達
部材に引張力が付与される。この動力伝達部材に付与さ
れた引張力により、動力伝達手段が巻き掛けられた第1
の巻掛体と共に、これと一体のバックルが引き込み方向
に移動させられる。
【0010】ここで、バックル引き込み量は、張力付与
手段が、例えばエアシリンダのような場合、ピストンの
ストロ−クによって定まるが、第2の巻掛体により動力
伝達部材の動力伝達方向がバックルの引き込み方向と異
なる方向に変換され、しかも、この第2の巻掛体は、
力伝達部材の第1の巻掛体に巻き掛けられた部位より他
端側の部位が巻き掛けられれば良いので、バックルの引
き込み方向先に配置する必要がなく、例えば、ピストン
の移動方向を車両前後方向と略一致させる等により、バ
ックル引き込み量が充分に確保され、バックルにタング
プレ−トを係合しておけば、このタングプレ−トを介し
てシ−トベルトが充分に乗員に密着される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1ないし図3に
基づいて説明する。なお、図1,図3において、矢印F
Rは車両前方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
【0012】図1には、本考案の一実施例に係るバック
ル引き込み装置10のカバーを取り去った概略正面図が
示されている。
【0013】図1において、バックル引き込み装置10
の本体部12は、取り付け用のボルト80,90により
図示しない車体に固定されたシート100の側面に取り
付けられている。この本体部12の車両後方側の端部に
は、バックル50引き込みのためのガイドを成す細長い
略長方形状の凹部14が一体的に形成されている。この
凹部14は、上端が車両前方へ変位されて所定角度傾斜
した状態で形成されており、この凹部14の内部に、ロ
ック・プレート16(図2,図3参照)が収容されてい
る。
【0014】このロック・プレート16は、図2に示す
ように、バックル50のアンカ部52と第1の巻掛体と
しての第1のプーリ26とに段付きボルト54によって
連結されている(図3参照)。
【0015】段付きボルト54は、図2に示すように、
アンカ部52,第1のプーリ26,ロック・プレート1
6に図1における紙面手前側(車両左側)から順次挿通
され、その頭部54Aと反対側に設けられたネジ部54
Bにナット56が螺合されている。ここで、段付きボル
ト54の中央部のネジが形成されていない部分の長さ
は、アンカ部52,第1のプーリ26,ロック・プレー
ト16の相対的な回転が可能な程度の長さになってい
る。但し、ロック・プレート16の動きについては、更
に後述する。
【0016】図2において、符号22は、図1に示され
るように第1のプ−リ26の上部側に巻き掛けられてい
動力伝達部材(帯状動力伝達部材)としてのワイヤを
示す
【0017】ロック・プレート16は、引き込み方向
(図1における矢印E方向)の移動のみが許容されてい
る。これをさらに詳述すると、ロック・プレート16の
車両前方側の端部には、図3に示すような引き込み方向
(矢印E方向)の移動のみが許容され引き出し方向(矢
印Eと反対側の方向)の移動が阻止される鋸歯状の外歯
16Aが形成され、これに対応して凹部14の車両前方
側の内壁には、この外歯16Aに噛合する鋸歯状の内歯
14Aが形成されている。また、ロック・プレート16
の長手方向中央部の車両後方側の端部から車両前後方向
中央部にかけてボルト54を遊嵌するための切り欠き1
6Bが形成されている。この切り欠き16Bの形状は、
ロック・プレート16のボルト54に直交する面内の反
時計方向(矢印D),時計方向(矢印F)の揺動を許容
できる形状となっている。さらに、ロック・プレート1
6の車両後方側の下端部には、階段状の切欠段部16C
が形成されている。
【0018】ロック・プレート16の車両後方側上端部
と凹部14の車両後方側の内壁との間には、ロック・プ
レート16を前記内歯14A側に付勢する圧縮ばね18
が介装されている。この圧縮ばね18は、その一端がロ
ック・プレート16に係止されている。
【0019】図2に示すように、第1のプーリ26の下
端部には、ロック・プレート16の方に向かって突起2
6Aが突設されている。そして、図1及び図3の(A)
に示されるワイヤ22に引張力が殆ど作用していない状
態では、この突起26Aがロック・プレート16の切欠
段部16Cと凹部14との間に配置され、ロック・プレ
ート16の反時計方向(矢印D方向)の揺動が阻止され
るようになっている。
【0020】ここで、図3を参照しつつ、ロック・プレ
ート16の動きについて説明する。まず、ワイヤ22に
引張力が殆ど作用していない図3(A)の状態では、前
述の如く、ロック・プレート16は突起26Aによって
反時計方向(矢印D方向)の揺動が阻止され、時計方向
(矢印F方向)の揺動のみが許容されている。
【0021】次に、ワイヤ22に後述するようにして引
張力が付与され、この引張力により第1のプーリ26が
引き込み方向(矢印E方向)に移動して、突起26Aが
ロック・プレート16の切欠段部16Cから外れると共
に、ボルト54が切り欠き16Bの内部に入り込み、ロ
ック・プレート16の外歯16Aが内歯14Aから離
れ、図3の(C)に示されるような状態となる。この状
態で、バックル50のアンカ部52,第1のプーリ2
6,ロック・プレート16が引き込み方向へ引き込まれ
る。この際、ロック・プレート16とボルトとの間に遊
びがあるので、ロック・プレート16は時計方向,反時
計方向に不規則な揺動を繰り返しながら引き込まれ、外
歯16Aが内歯14Aに時々接触していわゆるクリック
機構のような動きをする。
【0022】このようにして、ロック・プレート16が
引き込み方向(図1,図3のE方向)に移動し、図3の
(C)の位置まで来ると、ロック・プレート16の移動
は、凹部14によって阻止される。
【0023】ここで、バックル50が引き出されようと
した場合、すると、アンカ部52を介してボルト54を
引き出し方向(図1,図3の矢印Eと反対方向)へ移動
させようとする力が作用するが、プーリ26にはワイヤ
22の引張力が加わっているので直ちに引き出し方向へ
は移動せず、プーリ26の突起26Aは、ロック・プレ
ート16の段部16Cから外れた状態となっている。こ
のため、ロック・プレート16は、ボルト54が僅かに
引き出し方向に移動させられた時点で、圧縮ばね18に
付勢されて図3の矢印D方向へ揺動させられ、図3
(B)に示されるように、外歯16Aが内歯14Aとし
っかりと噛合するので、ロック・プレート16の引き出
し方向(図1,図3における矢印Eと反対方向)への移
動は阻止されるようになっている。
【0024】なお、図3は、ロック・プレート16の引
き込み,引き出し時の動きを経時的に説明するため、ロ
ック・プレート16が同時に3個示されているが、実際
には、ロック・プレート16は一つである。
【0025】本実施例では、上述のようにして、ロック
・プレート16,凹部14,外歯16A,内歯16A及
び圧縮ばね18とによって、バックル50の引き出し方
向への移動を阻止するバックル引き出し阻止手段30が
構成されている。
【0026】本体部12の車両前方側の部分には、略車
両の前後方向に配置されたシ−トレ−ル130に平行に
シリンダ40が延設されており、このシリンダ40の内
部には、当該シリンダ40に沿って摺動可能な段付き円
柱状のピストン42が配設されている。このピストン4
2の車両後方側(背面側)の端部には、ワイヤ22の車
両前方端が接続されている。シリンダ40の車両後方側
端部の上部には、車両の加速度を検知する加速度センサ
44が配置されており、この加速度センサ44の車両後
部側の端部には、雷管46が設けられている。更に、雷
管46車両後方側には、ガス発生器48が装備されてい
る。本実施例では、雷管46、ガス発生器48、シリン
ダ40及びピストン42とによって、後述するようにし
て車両の急減速時に加速度センサ44に連動して作動
し、ワイヤ22を引き込んでワイヤ22に引張力を付与
する張力付与手段(発火式張力付与手段)20が構成さ
れている。
【0027】前記加速度センサ44は、車両加速度(減
速時に生じる反作用としての車両前方向きの加速度)を
検知して車両前方側へ慣性移動する慣性体(図示省略)
と、この慣性体を常時車両後方へ付勢するトリガスプリ
ング(図示省略)と、常時ファイアリング・スプリング
により雷管46側に付勢され、慣性体の車両前方側への
移動により車両後方側への移動が許可されて雷管46に
向かって飛び出すファイアリング・ピン(図示省略)等
を含んで構成されている。
【0028】ガス発生器48の内部には、図示しない伝
爆剤及びガス発生物質が収容されており、雷管46の発
火によりこの火花が前記伝爆剤へ案内されると共に熱エ
ネルギーに変換され、この熱エネルギーによって前記ガ
ス発生物質が燃焼して分解し大量のガスを発生させるよ
うになっている。
【0029】ガス発生器48が配置された部分のシリン
ダ40の上壁には、ガス発生器48で発生したガスの通
路40Aが形成されている。このため、発生したガス
は、通路40Aを介してシリンダ40のピストン42の
背面側の空間に一気に流入し、この部分の圧力を急激に
上昇させ、これによりピストン42を車両前方側へ移動
させるようになっている(図1の矢印K参照)。
【0030】前記ワイヤ22の車両後方端は本体部12
の凹部14の下端の車両後方側で図1の紙面手前側に略
垂直に曲折された部分12Aにピース24を介して固定
されている。また、ワイヤ22の中間の部分は、前述し
た第1のプーリ26に上方から巻き掛けられ、このワイ
ヤ22の第1のプーリ26に巻き掛けられた部位の一端
側の部位は、ピストン42の車両後方側に近接して配置
された第2の巻掛体としての第2のプーリ28に下方側
から巻き掛けられている。この第2のプーリ28は、段
付きボルト92によって本体部12に回転自在に取り付
けられている。ここで、この第2のプーリ28は、ワイ
ヤ22の動力伝達方向をピストン摺動方向に変換する役
目を有している。
【0031】ワイヤ22は、上記のようにして第1,第
2のプーリ26,28に巻き掛けられているので、ピス
トン42がシリンダ40に沿って矢印K方向へ移動する
ことにより、ワイヤ22に引張力が付与されるようにな
っている。
【0032】図1において、符号110はバックル50
に装着(係合)されたタングプレートを示し、符号12
0はこのタングプレート110がその中間部に摺動自在
に設けられたシートベルトを示す。
【0033】次に、上記のようにして構成された本実施
例の作用等について説明する。車両の通常の減速時に
は、車両加速度を受けて加速度センサ44を構成する慣
性体が車両前方方向へ移動しようとするが、加速度が余
り大きくないので、慣性体に生じる慣性力がトリガスプ
リングの付勢力に打ち勝つことができず、慣性体は原位
置に保持される。この結果、ファイアリング・ピンは移
動阻止状態のままである。
【0034】車両の急減速時には、車両加速度が大きく
なり、それに応じて慣性体に生じる慣性力が大きくなっ
て、この慣性力がトリガスプリングの付勢力に打ち勝
ち、慣性体が車両前方に移動する。この慣性体の移動に
より、ファイアリング・ピンが雷管46側への移動が許
容され、ファイアリング・スプリングの付勢力により雷
管46に向かって飛び出し雷管46に衝突する。この衝
突により、雷管46が発火し、前述したようにしてガス
発生器48が大量のガスを発生させ、このガスが通路4
0Aを介してピストン42背面のシリンダ40内へ一気
に流入する。そして、このガスの流入によるシリンダ4
0内の圧力上昇によってピストン42が矢印K方向に移
動させられる。このピストンの移動によりワイヤ22に
引張力が付与され、このワイヤ22の引張力が第1のプ
ーリ26を介してボルト54に伝達され、ボルト54に
よって連結されたバックル50のアンカ部52,第1の
プーリ26,ロック・プレート16が一緒になって、前
述の如くして引き込み方向(図1,図3の矢印E方向)
に移動する。ここで、バックル50のアンカ部52はバ
ックル50の下端に一体的に設けられているので、バッ
クル50が引き込み方向へ移動することになる。このよ
うにして、バックル50が最大引き込み位置(図3
(C)のボルト54の位置にほぼ相当する位置)まで引
き込まれる。そして、乗員の車両前方側への体重移動に
よりシートベルト120及びタングプレート110を介
してバックル50が引き出し方向(図1,図3の矢印E
と反対方向)へ引き出されようとすると、前述したバッ
クル引き出し阻止手段30によりバックル50の引き出
し方向への移動はほぼ確実に阻止される。これにより、
バックル50に係合されたタングプレート110を介し
てシートベルト120の弛みが除かれ、シートベルト1
20が乗員に密着される。
【0035】以上説明したように、本実施例のバックル
引き込み装置10によると、バックル50の引き込み量
は、ピストン42の移動距離(ストローク)によって定
まるが、バックル50の引き込み方向とピストン42の
移動方向とが異なり、ピストン42の移動方向がシート
レール130の延設方向と一致し、しかも、第2のプー
リ28がバックル50の引き込み方向先に配置されてい
ないで、バックル50の引き込み量を充分に確保するこ
とができる。また、バックル引き込み装置10はシート
レール130側へ突出していないので、シートレール1
30と干渉することもなく、スペース的に余裕のない小
型車両であっても充分搭載可能である。
【0036】また、本実施例のバックル引き込み装置1
0は、図1に示されるようにシート100の側面に配置
できるので、組付けも容易である。さらに、第2のプー
リ92は、回転自在となっているので、ピストン42駆
動のための発生ガスの必要圧力もプーリを使用しない場
合に比較して軽減され、小型で安価なガス発生器を使用
することも可能である。
【0037】なお、上記実施例では、雷管46,ガス発
生器48,シリンダ40及びピストン42とによって、
発火式張力付与手段20を構成する場合を例示したが、
本考案はこれに限定されるものではなく、発火により発
生したガスにより駆動されるワイヤの巻き取り装置等を
含んで発火式張力付与手段を構成しても良い。
【0038】また、上記実施例では、第2の巻掛体とし
ての第2のプーリが回転自在である場合を例示したが、
第2の巻掛体として固定式のプーリ等を使用することも
可能である。
【0039】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
バックルの引き込み量を充分に確保出来ると共に、シー
トレールとの干渉を有効に防止することができ、小型車
両にも搭載することがきるという従来にない実用的な効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るバックル引き込み装置
のカバーを取り去った状態の概略正面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った概略断面図である。
【図3】バックル引き出し阻止手段を構成するプレート
の動作を説明するための図である。
【図4】従来のバックル引き込み装置を示す概略縦断面
図である。
【符号の説明】
10 バックル引き込み装置 12・・・・本体部 20・・・・張力付与手段 22・・・・動力伝達部材としてのワイヤ 26・・・・第1の巻掛体としての第1のプ−リ 28・・・・第2の巻掛体としての第2のプ−リ 30・・・・バックル引き出し阻止手段 50・・・・バックル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の急減速時にバックルを引き込むバッ
    クル引き込み装置であって、 前記バックルに設けられたアンカ部の引き込み方向の移
    動を案内するガイド部が設けられ、車体に固定された本
    体部と、前記アンカ部に軸着され、前記アンカ部と一体となっ
    て、 前記バックルの引き込み方向に移動可能な第1の巻
    掛体と、 前記本体部における、前記ガイド部の前記バックル引き
    込み方向の終端から横に外れた位置に配置された第2の
    巻掛体と、 前記本体部における前記ガイド部の前記バックル引き込
    み方向の終端から横に外れた位置に一端が固定され、前
    記第1の巻掛体に巻き掛けられてから、前記第2の巻掛
    体に巻き掛けられて、その他端部を前記バックル引き込
    み方向と異なる方向へ引き出される動力伝達部材と、 前記動力伝達部材の他端部に接続され、車両の急減速時
    に前記動力伝達部材を前記バックル引き込み方向と異な
    る方向へ引き動作することによって、前記動力伝達部材
    が巻き掛けられた前記第1の巻掛体を前記バックルと共
    に引き込み操作する張力付与手段と、 を有することを特徴とする バックル引き込み装置。
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