JPH06344863A - プリテンショナ - Google Patents
プリテンショナInfo
- Publication number
- JPH06344863A JPH06344863A JP5133649A JP13364993A JPH06344863A JP H06344863 A JPH06344863 A JP H06344863A JP 5133649 A JP5133649 A JP 5133649A JP 13364993 A JP13364993 A JP 13364993A JP H06344863 A JPH06344863 A JP H06344863A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- buckle
- cylinder
- pretensioner
- wedge member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両急減速時にバックルを強制的に引き込み
逆戻りが防止された状態で、タングプレートをバックル
から容易に取り外すことができるプリテンショナを得
る。 【構成】 ガス圧によって、バックルへワイヤ３４で連
結されたピストン１６がシリンダー１２内を移動して、
バックルを引き込み、ウエビングを乗員の拘束方向へ緊
張させる。このとき、ピストン１６と伴にロック部材２
２が、シリンダー内に引き込まれる。次に、バックルを
引き戻そうする力が作用する。このとき、楔部材２０が
ロック部材２２の食い込み部２６へ食い込んで、弾性爪
２４を押し拡げ、ラチェット歯１４にロック部材２２が
係止される。このロック部材２２はピストン１６に連結
されているので、ピストン１６の引き戻しが阻止され
る。このため、ピストン１６に連結されているバックル
の逆戻りが防止される。
逆戻りが防止された状態で、タングプレートをバックル
から容易に取り外すことができるプリテンショナを得
る。 【構成】 ガス圧によって、バックルへワイヤ３４で連
結されたピストン１６がシリンダー１２内を移動して、
バックルを引き込み、ウエビングを乗員の拘束方向へ緊
張させる。このとき、ピストン１６と伴にロック部材２
２が、シリンダー内に引き込まれる。次に、バックルを
引き戻そうする力が作用する。このとき、楔部材２０が
ロック部材２２の食い込み部２６へ食い込んで、弾性爪
２４を押し拡げ、ラチェット歯１４にロック部材２２が
係止される。このロック部材２２はピストン１６に連結
されているので、ピストン１６の引き戻しが阻止され
る。このため、ピストン１６に連結されているバックル
の逆戻りが防止される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルト装置に適
用されるプリテンショナに関する。
用されるプリテンショナに関する。
【０００２】
【従来の技術】車両に装備されるシートベルト装置に
は、乗員に装着されたウエビングを車両急減速時に所定
量引き戻して、ウエビングを緊張させ、乗員の拘束性を
向上させるプリテンショナを備えたものがある。
は、乗員に装着されたウエビングを車両急減速時に所定
量引き戻して、ウエビングを緊張させ、乗員の拘束性を
向上させるプリテンショナを備えたものがある。
【０００３】この種のプリテンショナのうち、バックル
を強制的に引き込むタイプでは、バックルに連結された
ワイヤを瞬時に引き込んだ後、逆戻り防止機構が機能し
て、バックルが引き戻されないようになっている。
を強制的に引き込むタイプでは、バックルに連結された
ワイヤを瞬時に引き込んだ後、逆戻り防止機構が機能し
て、バックルが引き戻されないようになっている。
【０００４】ところで、従来の逆戻り防止機構では、車
体に固定されたブラケットにバックルが取付けられ、こ
のブラケットに形成されたガイド孔をバックルが移動可
能とされていた。このガイド孔とバックルとは、ラチェ
ット構造で噛み合っており、車両急減速時において、バ
ックルが、ウエビングを引き込んた状態で、ガイド孔に
ロックされ、逆戻りが防止されるようになっていた。
体に固定されたブラケットにバックルが取付けられ、こ
のブラケットに形成されたガイド孔をバックルが移動可
能とされていた。このガイド孔とバックルとは、ラチェ
ット構造で噛み合っており、車両急減速時において、バ
ックルが、ウエビングを引き込んた状態で、ガイド孔に
ロックされ、逆戻りが防止されるようになっていた。
【０００５】しがしながら、このような逆戻り防止機構
では、プリテンショナが作動しバックルが引き込まれた
後、ブラケットの先端部がバックルより乗員側にはみ出
すため、バックルからタングプレートを外すことが容易
でなかった。このため、逆戻り防止機構の配置や方法を
改良する必要性に迫られていた。
では、プリテンショナが作動しバックルが引き込まれた
後、ブラケットの先端部がバックルより乗員側にはみ出
すため、バックルからタングプレートを外すことが容易
でなかった。このため、逆戻り防止機構の配置や方法を
改良する必要性に迫られていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は係る事実を考
慮し、車両急減速時にバックルを強制的に引き込み逆戻
りが防止された状態で、タングプレートをバックルから
容易に取り外すことができるプリテンショナを提供する
ことを目的とする。
慮し、車両急減速時にバックルを強制的に引き込み逆戻
りが防止された状態で、タングプレートをバックルから
容易に取り外すことができるプリテンショナを提供する
ことを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に係るプリテン
ショナは、車両急減速時にガス発生器から圧送されるガ
スによって、ピストンを移動させて、ワイヤでこのピス
トンに連結されたバックルを引込み、ウエビングを乗員
の拘束方向へ緊張させるプリテンショナにおいて、内側
にラチェット歯が形成され前記ピストンが挿入されるシ
リンダーと、前記ピストンに連結されピストンが前記シ
リンダーから抜け出す方向へ引き戻される際、前記ラチ
ェット歯に係止されるロック部材と、を有することを特
徴としている。
ショナは、車両急減速時にガス発生器から圧送されるガ
スによって、ピストンを移動させて、ワイヤでこのピス
トンに連結されたバックルを引込み、ウエビングを乗員
の拘束方向へ緊張させるプリテンショナにおいて、内側
にラチェット歯が形成され前記ピストンが挿入されるシ
リンダーと、前記ピストンに連結されピストンが前記シ
リンダーから抜け出す方向へ引き戻される際、前記ラチ
ェット歯に係止されるロック部材と、を有することを特
徴としている。
【０００８】請求項２に記載のプリテンショナは、車両
急減速時にガス発生器から圧送されるガスによって、ピ
ストンを移動させて、ワイヤでこのピストンに連結され
たバックルを引込み、ウエビングを乗員の拘束方向へ緊
張させるプリテンショナにおいて、内側にラチェット歯
が形成され前記ピストンが挿入されるシリンダーと、前
記シリンダー内に配設され前記ピストンと間隔を置いて
連結される楔部材と、前記ピストンと前記楔部材との間
に移動自在に配設されピストンが前記シリンダーから抜
け出す方向へ引き戻される際、前記楔部材が嵌合して押
し拡げられ前記ラチェット歯に係止される係止手段と、
を有することを特徴としている。
急減速時にガス発生器から圧送されるガスによって、ピ
ストンを移動させて、ワイヤでこのピストンに連結され
たバックルを引込み、ウエビングを乗員の拘束方向へ緊
張させるプリテンショナにおいて、内側にラチェット歯
が形成され前記ピストンが挿入されるシリンダーと、前
記シリンダー内に配設され前記ピストンと間隔を置いて
連結される楔部材と、前記ピストンと前記楔部材との間
に移動自在に配設されピストンが前記シリンダーから抜
け出す方向へ引き戻される際、前記楔部材が嵌合して押
し拡げられ前記ラチェット歯に係止される係止手段と、
を有することを特徴としている。
【０００９】
【作用】請求項１に係るプリテンショナでは、車両急減
速時にガス発生器から圧送されるガスによって、バック
ルへワイヤで連結されたピストンがシリンダー内を移動
して、バックルを引き込み、ウエビングを乗員の拘束方
向へ緊張させる。
速時にガス発生器から圧送されるガスによって、バック
ルへワイヤで連結されたピストンがシリンダー内を移動
して、バックルを引き込み、ウエビングを乗員の拘束方
向へ緊張させる。
【００１０】このとき、ピストンと伴にロック部材が、
シリンダー内に引き込まれる。ここで、バックルの引込
みが完了すると、今度は乗員の慣性移動によって、ウエ
ビングを介してバックルを引き戻そうする力が作用す
る。このとき、シリンダーの内側に形成されたラチェッ
ト歯にロック部材が係止される。このロック部材はピス
トンに連結されているので、シリンダーから抜け出す方
向へのピストンの引き戻しが阻止される。このため、ピ
ストンにワイヤで連結されているバックルの逆戻りが防
止される。
シリンダー内に引き込まれる。ここで、バックルの引込
みが完了すると、今度は乗員の慣性移動によって、ウエ
ビングを介してバックルを引き戻そうする力が作用す
る。このとき、シリンダーの内側に形成されたラチェッ
ト歯にロック部材が係止される。このロック部材はピス
トンに連結されているので、シリンダーから抜け出す方
向へのピストンの引き戻しが阻止される。このため、ピ
ストンにワイヤで連結されているバックルの逆戻りが防
止される。
【００１１】次に、請求項２に係るプリテンショナで
は、同様に、ウエビングを介してバックルを引き戻そう
とする力が作用すると、ピストンと伴に楔部材がシリン
ダーから抜け出す方向へ引き戻される。ここで、移動自
在にピストンと楔部材との間に配設された係止手段に楔
部材が嵌合して、係止手段がシリンダーの内側に形成さ
れたラチェット歯の方向へ押し拡げられる。このため、
係止手段とラチェット歯が楔効果で強く噛合して、楔部
材と連結されたピストンの引き戻しが防止される。
は、同様に、ウエビングを介してバックルを引き戻そう
とする力が作用すると、ピストンと伴に楔部材がシリン
ダーから抜け出す方向へ引き戻される。ここで、移動自
在にピストンと楔部材との間に配設された係止手段に楔
部材が嵌合して、係止手段がシリンダーの内側に形成さ
れたラチェット歯の方向へ押し拡げられる。このため、
係止手段とラチェット歯が楔効果で強く噛合して、楔部
材と連結されたピストンの引き戻しが防止される。
【００１２】
【実施例】図１〜図３に示すように、第１実施例に係る
プリテンショナ１０では、筒状のシリンダー１２が車体
に固定されている。このシリンダー１２の内周面には、
車両前方（矢印Ａ方向）に向かって部材厚を増大させる
方向に傾斜し、この傾斜面の先端からシリンダー１２の
半径方向へ直角に切下げられた歯形をしたラチェット歯
１４が軸方向へ連続して形成されている。また、このシ
リンダー１２には、ピストン１６と、このピストン１６
と所定の間隔を置き、ロッド１８で連結された楔部材２
０とが挿入されている。この楔部材２０は、略円柱体
で、ピストン１６側には、円錐状の楔部２０Ａが形成さ
れている。
プリテンショナ１０では、筒状のシリンダー１２が車体
に固定されている。このシリンダー１２の内周面には、
車両前方（矢印Ａ方向）に向かって部材厚を増大させる
方向に傾斜し、この傾斜面の先端からシリンダー１２の
半径方向へ直角に切下げられた歯形をしたラチェット歯
１４が軸方向へ連続して形成されている。また、このシ
リンダー１２には、ピストン１６と、このピストン１６
と所定の間隔を置き、ロッド１８で連結された楔部材２
０とが挿入されている。この楔部材２０は、略円柱体
で、ピストン１６側には、円錐状の楔部２０Ａが形成さ
れている。
【００１３】一方、ピストン１６と楔部材２０との間に
は、ロッド１８が貫通した樹脂製のロック部材２２がシ
リンダー１２内へ移動自在に配設されている。このロッ
ク部材２２は、ラチェット歯１４に向かって張り出し、
ラチェット歯１４の方向へ弾性力で付勢された弾性爪２
４が一体成形されている。この弾性爪２４の先端には、
ラチェット歯１４の傾斜面と同一方向へ傾斜する傾斜面
と、矢印Ａと反対方向に移動した際、ラチェット歯１４
に係止される係止面が形成されている。また、ロック部
材２２の軸芯部には、中空状の食い込み部２６が形成さ
れ、楔部材２０の楔部２０Ａが嵌合可能とされている。
は、ロッド１８が貫通した樹脂製のロック部材２２がシ
リンダー１２内へ移動自在に配設されている。このロッ
ク部材２２は、ラチェット歯１４に向かって張り出し、
ラチェット歯１４の方向へ弾性力で付勢された弾性爪２
４が一体成形されている。この弾性爪２４の先端には、
ラチェット歯１４の傾斜面と同一方向へ傾斜する傾斜面
と、矢印Ａと反対方向に移動した際、ラチェット歯１４
に係止される係止面が形成されている。また、ロック部
材２２の軸芯部には、中空状の食い込み部２６が形成さ
れ、楔部材２０の楔部２０Ａが嵌合可能とされている。
【００１４】また、シリンダー１２の開口部には、キャ
ップ２８が螺合され、ピストン１６との間に空気室３０
を形成している。このキャップ２８の頂面部には、貫通
孔３２が穿設され、ワイヤ３４の一端が挿通され、ピス
トン１６に連結されている。
ップ２８が螺合され、ピストン１６との間に空気室３０
を形成している。このキャップ２８の頂面部には、貫通
孔３２が穿設され、ワイヤ３４の一端が挿通され、ピス
トン１６に連結されている。
【００１５】また、ワイヤ３４の他端は、バックル２７
に連結され、その略中間部は、プーリ３６に巻き掛けら
れており、ピストン１６の車両前方向（矢印Ａと反対方
向）への移動力をバックル２７を引き込む力に変換する
ようになっている。また、バックル２７は、取付ブラケ
ット３８に下端が固定された変形可能な樹脂カバー４０
の上端に固定されている。この樹脂カバー４０によっ
て、シートベルト装置のウエビング４２に装備されたタ
ングプレート４４とバックル２７とを係合する際、バッ
クル２７の位置調整ができるようになっている。
に連結され、その略中間部は、プーリ３６に巻き掛けら
れており、ピストン１６の車両前方向（矢印Ａと反対方
向）への移動力をバックル２７を引き込む力に変換する
ようになっている。また、バックル２７は、取付ブラケ
ット３８に下端が固定された変形可能な樹脂カバー４０
の上端に固定されている。この樹脂カバー４０によっ
て、シートベルト装置のウエビング４２に装備されたタ
ングプレート４４とバックル２７とを係合する際、バッ
クル２７の位置調整ができるようになっている。
【００１６】また、キャップ２８の側面には、貫通孔４
６が形成され、ガス発生器４８と通じる連通路５０と接
続されている。ガス発生器４８には、図示しないガス発
生剤（エンハンサ等）及び雷管が収納されており、加速
度センサが車両急減速状態を検知したとき、雷管を爆発
させ、その火花でガス発生剤を反応させ大量のガスを発
生させるようになっている。
６が形成され、ガス発生器４８と通じる連通路５０と接
続されている。ガス発生器４８には、図示しないガス発
生剤（エンハンサ等）及び雷管が収納されており、加速
度センサが車両急減速状態を検知したとき、雷管を爆発
させ、その火花でガス発生剤を反応させ大量のガスを発
生させるようになっている。
【００１７】次に、本実施例に係るプリテンショナ１０
の作用を説明する。図２に示すように、車両の通常走行
状態では、バックル２７は、樹脂カバー４０に支えられ
ており、車両シートの側方に立設している。このとき、
バックル２７とワイヤ３４で連結されたピストン１６
は、空気室３０内に位置している。
の作用を説明する。図２に示すように、車両の通常走行
状態では、バックル２７は、樹脂カバー４０に支えられ
ており、車両シートの側方に立設している。このとき、
バックル２７とワイヤ３４で連結されたピストン１６
は、空気室３０内に位置している。
【００１８】ここで、車両急減速時に至ると加速度セン
サが反応し、雷管が爆発し、その花火がガス発生剤を反
応させガス発生器４８が大量のガスを発生させる。この
ガスは連通路５０を通じてシリンダー１２の空気室３０
内へ流出する。これによって、図３に示すように、ピス
トン１６がバックル２７を引き込む方向（矢印Ａ方向）
に移動する。このため、バックル２７と係合したタング
プレート４４が引下げられ、ウエビング４２を乗員の拘
束方向へ緊張させる。なお、このとき、楔部材２０は、
ピストン１６と一体に、また、ロック部材２２はピスト
ン１６に押されて、矢印Ａ方向に移動する。
サが反応し、雷管が爆発し、その花火がガス発生剤を反
応させガス発生器４８が大量のガスを発生させる。この
ガスは連通路５０を通じてシリンダー１２の空気室３０
内へ流出する。これによって、図３に示すように、ピス
トン１６がバックル２７を引き込む方向（矢印Ａ方向）
に移動する。このため、バックル２７と係合したタング
プレート４４が引下げられ、ウエビング４２を乗員の拘
束方向へ緊張させる。なお、このとき、楔部材２０は、
ピストン１６と一体に、また、ロック部材２２はピスト
ン１６に押されて、矢印Ａ方向に移動する。
【００１９】ここで、バックル２７の引込みが完了する
と、今度は乗員の慣性移動によって、ウエビング４２を
介してバックル２７を引き戻そうする力が作用する。こ
のとき、ピストン１６とロッド１８で連結された楔部材
２０の楔部２０Ａが、ロック部材２２の食い込み部２６
へ食い込む。このため、楔効果でロック部材２２の弾性
爪２４が押し拡げられ、シリンダー１２の内側に形成さ
れたラチェット歯１４に確実に係止される。従って、こ
のロック部材２２に嵌合した楔部材２０と連結されたピ
ストン１６もロックされ、バックル２７の逆戻りが防止
される。
と、今度は乗員の慣性移動によって、ウエビング４２を
介してバックル２７を引き戻そうする力が作用する。こ
のとき、ピストン１６とロッド１８で連結された楔部材
２０の楔部２０Ａが、ロック部材２２の食い込み部２６
へ食い込む。このため、楔効果でロック部材２２の弾性
爪２４が押し拡げられ、シリンダー１２の内側に形成さ
れたラチェット歯１４に確実に係止される。従って、こ
のロック部材２２に嵌合した楔部材２０と連結されたピ
ストン１６もロックされ、バックル２７の逆戻りが防止
される。
【００２０】なお、ロック部材２２とピストン１６とを
連結した構造とすれば、楔部材２０を設けた場合に比較
して、ピストン１６の係止力は低減するが、バックル２
７の逆戻りを防止することは可能である。
連結した構造とすれば、楔部材２０を設けた場合に比較
して、ピストン１６の係止力は低減するが、バックル２
７の逆戻りを防止することは可能である。
【００２１】次に、第２実施例に係るプリテンショナ１
０を説明する。第２実施例では、図４に示すように、シ
リンダー１２の内壁に形成されたラチェット歯６０の歯
形が、第１実施例とは異なり、車両前後方向へ同じ勾配
で傾斜している。また、このラチェット歯６０と噛合す
る係止歯６２が外周部に形成され弾性変形可能な樹脂製
のロックピース６４がピストン１６に固定されている。
このロックピース６４の軸芯部は、円錐状に切り抜かれ
ており、その傾斜面６４Ａには、ばね収容孔６６が穿設
されている。このばね収容孔６６には、押しばね６８が
装着され、ロックピース６４の係止歯６２をラチェット
歯６０の方向へ押し付けている。
０を説明する。第２実施例では、図４に示すように、シ
リンダー１２の内壁に形成されたラチェット歯６０の歯
形が、第１実施例とは異なり、車両前後方向へ同じ勾配
で傾斜している。また、このラチェット歯６０と噛合す
る係止歯６２が外周部に形成され弾性変形可能な樹脂製
のロックピース６４がピストン１６に固定されている。
このロックピース６４の軸芯部は、円錐状に切り抜かれ
ており、その傾斜面６４Ａには、ばね収容孔６６が穿設
されている。このばね収容孔６６には、押しばね６８が
装着され、ロックピース６４の係止歯６２をラチェット
歯６０の方向へ押し付けている。
【００２２】さらに、シリンダー１２内には、ロックピ
ース６４と所定の間を置いて、円錐台の楔部材７０が筒
状のピストン７４を貫通するワイヤ７２と連結され、シ
リンダー１２の内部を移動自在とされている。
ース６４と所定の間を置いて、円錐台の楔部材７０が筒
状のピストン７４を貫通するワイヤ７２と連結され、シ
リンダー１２の内部を移動自在とされている。
【００２３】次に、本実施例に係るプリテンショナの作
用を説明する。第１実施例と同様に、車両急減速時に至
ると、シリンダー１２内を移動するピストン７４よっ
て、ロックピース６４は、ラチェット歯６０とラッチ、
アンラッチを繰り返しながら、ガス抜き孔が形成された
シリンダー１２の底面１２Ａに向かって移動する。
用を説明する。第１実施例と同様に、車両急減速時に至
ると、シリンダー１２内を移動するピストン７４よっ
て、ロックピース６４は、ラチェット歯６０とラッチ、
アンラッチを繰り返しながら、ガス抜き孔が形成された
シリンダー１２の底面１２Ａに向かって移動する。
【００２４】次に、ピストン７４の移動によって、バッ
クル２７の引込みが完了すると、今度は乗員の慣性移動
によって、ピストン７４を引き戻そうする力が作用す
る。
クル２７の引込みが完了すると、今度は乗員の慣性移動
によって、ピストン７４を引き戻そうする力が作用す
る。
【００２５】このとき、ピストン７４を挿通するワイヤ
７２が先に引き戻され、楔部材７０がロックピース６４
の傾斜面６４Ａに嵌合した状態で食い込む。このため、
ロックピース６４は、楔効果で押し拡げられ係止歯６２
がラチェット歯６０と強固に噛合する。これによって、
ロックピース６４と連結されたピストン７４の引き戻し
が阻止され、バックル２７の逆戻りが防止される。
７２が先に引き戻され、楔部材７０がロックピース６４
の傾斜面６４Ａに嵌合した状態で食い込む。このため、
ロックピース６４は、楔効果で押し拡げられ係止歯６２
がラチェット歯６０と強固に噛合する。これによって、
ロックピース６４と連結されたピストン７４の引き戻し
が阻止され、バックル２７の逆戻りが防止される。
【００２６】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、逆戻り防
止機構が作動した後でも、バックルからタングプレート
を容易に取り外すことができる。
止機構が作動した後でも、バックルからタングプレート
を容易に取り外すことができる。
【図１】第１実施例に係るプリテンショナの要部を示し
た断面図である。
た断面図である。
【図２】第１実施例に係るプリテンショナが作動する前
の状態を一部破断して示した正面図である。
の状態を一部破断して示した正面図である。
【図３】第１実施例に係るプリテンショナが作動した後
の状態を一部破断して示した正面図である。
の状態を一部破断して示した正面図である。
【図４】第２実施例に係るプリテンショナの要部を示し
た断面図である。
た断面図である。
１２ シリンダー １４ ラチェット歯 ２０ 楔部材 ２２ ロック部材 ６０ ラチェット歯 ６４ ロックピース（係止手段） ７０ 楔部材
Claims (2)
- 【請求項１】 車両急減速時にガス発生器から圧送され
るガスによって、ピストンを移動させて、ワイヤでこの
ピストンに連結されたバックルを引込み、ウエビングを
乗員の拘束方向へ緊張させるプリテンショナにおいて、 内周にラチェット歯が形成され前記ピストンが挿入され
るシリンダーと、前記ピストンに連結されピストンが前
記シリンダーから抜け出す方向へ引き戻される際、前記
ラチェット歯に係止されるロック部材と、を有すること
を特徴とするプリテンショナ。 - 【請求項２】 車両急減速時にガス発生器から圧送され
るガスによって、ピストンを移動させて、ワイヤでこの
ピストンに連結されたバックルを引込み、ウエビングを
乗員の拘束方向へ緊張させるプリテンショナにおいて、 内周にラチェット歯が形成され前記ピストンが挿入され
るシリンダーと、前記シリンダー内に配設され前記ピス
トンと間隔を置いて連結される楔部材と、前記ピストン
と前記楔部材との間に移動自在に配設されピストンが前
記シリンダーから抜け出す方向へ引き戻される際、前記
楔部材が嵌合して押し拡げられ前記ラチェット歯に係止
される係止手段と、を有することを特徴とするプリテン
ショナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5133649A JPH06344863A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | プリテンショナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5133649A JPH06344863A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | プリテンショナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06344863A true JPH06344863A (ja) | 1994-12-20 |
Family
ID=15109736
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5133649A Pending JPH06344863A (ja) | 1993-06-03 | 1993-06-03 | プリテンショナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06344863A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997006995A1 (en) * | 1995-08-11 | 1997-02-27 | Alliedsignal Limited | Pretensioner |
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