JP2020069865A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安楽状態の乗員も含めて前方移動衝突時にサブマリン現象の発生を抑制できると共に、軽量化と搭載性を向上させることができる車両用シートベルト装置を得る。【解決手段】アンカ22とプリテンショナ16との間に荷重伝達部材18を介してバックル14が設けられている。プリテンショナ16が作動して荷重伝達部材18のシート前方側の端部がプリテンショナ16の内部に引き込まれると、中間部18Bによってバックル14が略シート下方側へ引き込まれる。このため、ラップベルト20が直接的に略シート下方側へ引き込まれるため、安楽姿勢をとることで乗員Pの腰部Lが後傾している場合でも、ラップベルト20を起点に骨盤が前傾してラップベルト20から腰部Lが外れ難くなる。以上より、可撓性を有するシート前後方向に延設された荷重伝達部材18によってバックル14を直接的に引き込むことができるため、装置全体をコンパクトにすることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用シートベルト装置に関する。
下記特許文献1には、乗員拘束装置に関する発明が開示されている。この乗員拘束装置では、車両用シートに着座した乗員を拘束する3点式シートベルトに取り付けられたタングプレートはバックルに係合され、このバックルは、連結部材を介してアンカを中心に車両上下方向に回動可能とされている。また、このバックルには、車両衝突時又は車両衝突が予測される際にバックルをアンカ中心にシート下方側へ回動させる引き下げ機構が設けられている。したがって、車両衝突時又は車両衝突が予測される際に、バックル及びタングプレートを介して乗員の腰部を拘束するラップベルトを、アンカを中心にシート下方側へ変位させることで、腰部からラップベルトを外れ難くしている。
また、下記特許文献2には、バックルプリテンショナ装置に関する発明が開示されている。このバックルプリテンショナ装置では、バックルをシート下方側へ回動させながらシート後方側へ移動させる略L字状のレール部材が設けられており、車両急減速時にこのレール部材の案内によりバックルがシート下方側へ回動しかつシート後方側へ移動する。したがって、バックル及びタングプレートを介して乗員の腰部を拘束するラップベルトが乗員拘束方向へ引き込まれるため、車両急減速時に乗員がラップベルトの下方側をシート前方側へ潜り込む、所謂サブマリン現象の発生を抑制することができる。
特開2005−193846号公報 特開2005−349858号公報
ところで、車両用シートに着座した乗員がシート前方側へ移動する車両衝突(以下、「前方移動衝突」と称する。)時に、シートバックをリクライニングさせた安楽状態を含めて様々な姿勢における乗員のサブマリン現象を効果的に抑制するためには、前方移動衝突時にラップベルトを略シート下方側へ大きく引き込むことが望ましい。これにより、乗員の腰部(骨盤)がラップベルトから外れ難くなる。しかしながら、特許文献1、2に開示された車両用シートベルト装置は、共にバックルをアンカやレール部材を中心としてシート下方側へ回動させる構成のため、ラップベルトをシート下方側へ大きく引き込むためには、回動時の作動力をバックルに効率よく伝達するため、バックルとアンカとの連結部材やレール部材等の曲げ剛性を高める必要がある。つまり、装置が大型化しかつ重量が増加する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、安楽状態の乗員も含めて前方移動衝突時にサブマリン現象の発生を抑制できると共に、軽量化と搭載性を向上させることができる車両用シートベルト装置を得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、乗員が着座可能なシートクッションを有する車両用シートと、前記車両用シートに着座した前記乗員の腰部又は大腿部を拘束するラップベルトを有するウェビングと、前記シートクッションの側方に位置しかつ前記ウェビングの前記ラップベルトと他の部位との境界に取り付けられたタングプレートが係合するバックルと、可撓性を有する長尺状に形成されると共に、シート後方側の端部が前記シートクッションのシート後方側かつシート下方側にて車体又は前記車両用シートに固定されたアンカに係合され、シート前方側の端部が前記シートクッションのシート前方側かつシート下方側に設けられかつ作動することによりシート前方側の当該端部を内部に引き込むプリテンショナに係合された荷重伝達部材と、前記バックルに一体的に設けられると共に、シート側面視にてシート上方側へ向けて凸状に形成され、前記荷重伝達部材の中間部が当接するガイド部と、を有している。
請求項1に記載の発明によれば、車両用シートベルト装置は、ウェビングと、バックルと、荷重伝達部材と、ガイド部とを有している。ウェビングは、乗員が着座可能なシートクッションを有している車両用シートに着座した乗員の腰部又は大腿部を拘束するラップベルトを有している。ウェビングには、ラップベルトと他の部位との境界にタングプレートが取り付けられており、タングプレートはシートクッションの側方に位置するバックルと係合される。荷重伝達部材は、可撓性を有する長尺状に形成されており、シート後方側の端部がシートクッションのシート後方側かつシート下方側にて車体又は車両用シートに固定されたアンカに係合されている。一方、荷重伝達部材のシート前方側の端部は、シートクッションのシート前方側かつシート下方側に設けられたプリテンショナに係合されている。このプリテンショナは、作動することにより荷重伝達部材のシート前方側の端部を内部に引き込む。ガイド部は、バックルに一体的に設けられており、シート側面視にて略シート上方側へ向けて凸状に形成されている。また、ガイド部は、内部に荷重伝達部材の長手方向の中間部が当接する。つまり、アンカとプリテンショナとの間にバックルが設けられており、荷重伝達部材は、シート側面視にてバックルに対応する中間部がシート前方側の端部とシート後方側の端部よりシート上方側に位置するようにシート上方側へ凸状となる。したがって、プリテンショナが作動して荷重伝達部材のシート前方側の端部がプリテンショナの内部に引き込まれると、略シート下方側へ移動する中間部によってバックルが略シート下方側へ引き込まれる。この際、バックルにおけるシート上方側へ向けて凸状のガイド部に、荷重伝達部材の中間部が当接されていることから、円滑にバックルを略シート下方側へ引き込むことができる。このため、バックルに係合するタングプレートを介してラップベルトが直接的に略シート下方側へ引き込まれるため、乗員の腰部(骨盤)が後傾している場合でも、ラップベルトを起点に骨盤が前傾して腰部がラップベルトから外れ難くなる。以上より、可撓性を有するシート前後方向に延設された荷重伝達部材によってバックルを直接的に引き込むことができるため、装置全体をコンパクトにすることができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、請求項1に記載の発明において、前記プリテンショナは、前記荷重伝達部材のシート前方側の端部を引き込むプリテンショナ本体部と、当該プリテンショナ本体部に取り付けられかつ前記荷重伝達部材におけるシート前方側の前記端部と前記中間部との間の部位が摺動可能に当接された引込案内部材とを有しており、前記引込案内部材は、前記プリテンショナ本体部に対してシート下方側へ突出された円弧状に形成されている。
請求項2に記載の発明によれば、プリテンショナは、プリテンショナ本体部と引込案内部材とを有している。プリテンショナ本体部は、作動時に荷重伝達部材のシート前方側の端部を引き込む。引込案内部材は、プリテンショナ本体部の近傍かつ荷重伝達部材の長手方向におけるシート前方側の端部と中間部との間に対応した位置に設けられており、プリテンショナ本体部に対してシート下方側へ突出された円弧状に形成されかつ荷重伝達部材が摺動可能に当接されている。したがって、プリテンショナが作動して、荷重伝達部材のシート前方側の端部がプリテンショナ本体部に引き込まれると、荷重伝達部材は引込案内部材に沿って引き込まれるため、荷重伝達部材の中間部ひいてはバックルは、よりシート下方側へ向けて大きく移動する。また、前方移動衝突時に乗員がシート前方側へ慣性移動することに伴い、バックルがシート前方側へ移動した場合にも、引き続きシート下方側へ向けて引き込むことができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記アンカは、シート幅方向を軸方向として回動可能とされており、前記アンカには、前記荷重伝達部材における前記中間部よりシート後方側の部位が内部に挿通されかつ前記荷重伝達部材に作用するシート前方側へ向けた所定値以上の荷重を吸収する円筒状の衝撃吸収機構が設けられている。
請求項3に記載の発明によれば、アンカは、シート幅方向を軸方向として回動可能とされていると共に、衝撃吸収機構が設けられている。この衝撃吸収機構は、円筒状に形成されかつ内部に荷重伝達部材における中間部よりシート後方側の部位が挿入されている。したがって、荷重伝達部材の変位に伴い、衝撃吸収機構はアンカを中心に回動することができる。つまり、衝撃吸収機構は、荷重伝達部材の一部に沿って設けられているため、設置するための新たなスペースを必要としない。また、衝撃吸収機構は、荷重伝達部材に作用するシート前方側へ向けた所定値以上の荷重を吸収する。したがって、前方移動衝突時に乗員がシート前方側へ慣性移動しようとする運動エネルギーの一部を吸収する所謂フォースリミッタ機構として作用させることができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、請求項3に記載の発明において、前記衝撃吸収機構は、前記アンカにシート後方側の端部が取り付けられかつ内部に前記荷重伝達部材における前記中間部よりシート後方側の部位が挿通された円筒状の衝撃吸収部材と、前記荷重伝達部材のシート後方側の端部に取り付けられると共に前記衝撃吸収部材の内径より大きく設定された係止部材とを有しており、荷重伝達部材に略シート前方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、前記係止部材が前記衝撃吸収部材を径方向に押し広げながら前記衝撃吸収部材内を移動する。
請求項4に記載の発明によれば、衝撃吸収機構は、衝撃吸収部材と、係止部材とを有している。衝撃吸収部材は、円筒状に形成されかつシート後方側の端部がアンカに取り付けられており、内部に荷重伝達部材における中間部よりシート後方側の部位が挿通されている。係止部材は、荷重伝達部材のシート後方側の端部に取り付けられかつ衝撃吸収部材のシート後方側の端部よりもシート後方側に位置しており、この係止部材は、衝撃吸収部材の内径より大きく設定されている。そして、荷重伝達部材に略シート前方側へ向けて所定値以上の荷重が入力された場合、すなわち、前方移動衝突時に乗員がシート前方側へ慣性移動しようとする場合、係止部材が衝撃吸収部材を衝撃吸収部材の径方向に押し広げながら衝撃吸収部材内を移動する。つまり、係止部材による衝撃吸収部材の変形により、乗員の慣性移動しようとする運動エネルギーの一部を吸収させることができる。したがって、簡易な構成にて所謂フォースリミッタ機構を構成することができる。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、安楽状態の乗員も含めて前方移動衝突時にサブマリン現象の発生を抑制できると共に、軽量化と搭載性を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、前方移動衝突時の乗員拘束性能をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、前方移動衝突時の乗員保護性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載の発明に係る車両用シートベルト装置は、低コストにて前方移動衝突時の乗員保護性能を向上させることができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る車両用シートベルト装置の通常状態時を示す概略側面図である。 図1におけるZ部を拡大して示す概略側面図である。 一実施形態に係る車両用シートベルト装置におけるプリテンショナをシート後方側から見た概略図である。 図2におけるA−A線に沿って切断した状態を示す拡大断面図である。 一実施形態に係る車両用シートベルト装置の衝突初期状態を示す概略側面図である。 一実施形態に係る車両用シートベルト装置の衝突後期状態を示す概略側面図である。 図2におけるY部を車両上下方向にて切断した状態を示す拡大断面図である。 図6におけるX部を車両上下方向にて切断した状態を示す拡大断面図である。
以下、図1〜図8を用いて、本発明に係る車両用シート構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRはシート前方側を示しており、矢印UPはシート上方側を示しており、矢印OUTはシート幅方向外側を示している。また、本実施形態では、シート前方側、シート幅方向外側、シート上方側は、それぞれ車両前方側、車幅方向外側、車両上方側と略一致している。
図1において、本実施形態に係る車両用シートベルト装置10は、ウェビング12と、バックル14と、プリテンショナ16と、荷重伝達部材18と、アンカ22と、車両用シート26と、を有している。
ウェビング12は、車両用シート26に着座した乗員Pを拘束するための非伸張性の帯状部材である。このウェビング12は、乗員Pによる装着状態において、乗員Pの大腿部Fにおける腰部L側の部位を拘束するラップベルト20と、乗員Pの胸部Cを拘束する図示しないショルダベルトを有している。ウェビング12には、タングプレート34が取り付けられている。乗員装着時のウェビング12において、ショルダベルトとラップベルト20とは、タングプレート34を境にして区分されている。
バックル14は、車両用シート26における乗員Pが着座するシートクッション40のシート幅方向外側(シート側方)に配置されており、ウェビング12に取り付けられたタングプレート34が係合する構造を有している。タングプレート34は、ウェビング12の装着時にバックル14に挿入されて、バックル14と係合するようになっている。また、ウェビング12を外す際には、バックル14の解除ボタン(図示せず)によってタングプレート34の係合を解除できるようになっている。
バックル14は、例えば樹脂カバー36で覆われている。樹脂カバー36の内部には、ガイド部24が設けられている。このガイド部24は、図2に示されるように、車両側面視にてシート前後方向略中央部が略シート上方側へ凸状に形成されている。ガイド部24は、図4に示されるように、上面24Aにシート下方側へ凹状のガイド溝24Bが形成されており、このガイド溝24B内に荷重伝達部材18が納まるように構成されている。また、ガイド部24は、樹脂カバー36における車両下方側に配置されており、図2に示されるように、樹脂カバー36におけるガイド部24の車両前方側の端部24Cと車両後方側の端部24Dとに対応した位置には、図示しない貫通孔が形成されている。荷重伝達部材18は、樹脂カバー36の当該貫通孔から該樹脂カバー36内に挿し込まれ、ガイド部24内のガイド溝24Bに当接されかつ摺動可能とされている。
プリテンショナ16は、作動することによりバックル14を引き込むための装置である。このプリテンショナ16は、車両用シート26の図示しないシートフレームに設けられている。具体的には、プリテンショナ16は、プリテンショナ本体部17と、引込案内部材28とを有しており、プリテンショナ本体部17は、円筒状に形成されている。そして、シートクッション40の車両下方側に、シート前後方向がプリテンショナ本体部17の長手方向となるように配置されている。プリテンショナ本体部17の内側には、可動部(図示せず)が設けられている。この可動部は、可撓性を有する荷重伝達部材18のシート前方側の端部(図示せず)が係合されており、これによって可動部とバックル14とは連結されている。
荷重伝達部材18は、可撓性を有する長尺状かつウェビング12よりも曲げ剛性が高く構成され、バックル14とプリテンショナ16とアンカ22とに架け渡され、プリテンショナ16の作動時にプリテンショナ本体部17の内部に引き込まれる部材である。具体的には、荷重伝達部材18は、例えばワイヤーであり、シート前方側の端部がプリテンショナ本体部17のシート前方側から可動部に係合されている。また、荷重伝達部材18のシート後方側の端部18Aには、後述する衝撃吸収機構49を介してアンカ22に係合されている。本実施形態に係る車両用シートベルト装置10の通常使用状態では、引込案内部材28とEAパイプ50との間の荷重伝達部材18におけるバックル14に対応した長手方向の中間部(以下、単に「中間部18B」と称する。)がバックル14の上端部14Aをシートクッション40のシート上方側に位置させるように、車両側面視にて荷重伝達部材18がシート上方側へ凸状に形成されている。これにより、車両用シート26に着座した乗員Pがウェビング12(シートベルト)を装着する際に、タングプレート34をバックル14に挿し易くすることができる。また、荷重伝達部材18の曲げ剛性がウェビング12の曲げ剛性よりも高く構成されているので、バックル14の初期状態(バックル14の上端部14Aが略シート上方側へ向けられた起立状態)が維持される。
プリテンショナ16は、車両衝突時に図示しない制御部からの作動電流を受けて作動し、プリテンショナ本体部17内に高圧のガスを発生させて、そのガスの圧力により可動部をシート後方側へ移動させ、荷重伝達部材18をシート前方側からシート後方側へ引き込むようになっている。
プリテンショナ16の車両前方側部は、引込案内部材28により構成されている。この引込案内部材28は、プリテンショナ本体部17の車両前方側の端部に結合されかつ内部に溝部28A(図3参照)が形成されていると共に、車両側面視にてプリテンショナ本体部17からシート下方側へ突出された円弧状に形成されている。具体的には、引込案内部材28はプリテンショナ本体部17の車両前方側の端部から車両前方側へ向かうに連れて車両下方側かつ車両後方側へ向かって延設された円弧とされている。この引込案内部材28におけるプリテンショナ本体部17と反対側の端部28Bの溝部28Aは、車両上方側かつ車両前方側へ向けて開口されている。溝部28A内には、荷重伝達部材18が挿通され、溝部28Aと摺動可能とされている。なお、図3に示されるように、引込案内部材28は、シート正面視にて荷重伝達部材18がプリテンショナ本体部17ひいてはプリテンショナ16と重ならないようにシート幅方向外側へ向けて螺旋状に形成されている。また、引込案内部材28の端部28Bにおけるシート後方側の側壁28Cの一部が、溝部28Aに対応して切り欠かれている。これにより、荷重伝達部材18が引込案内部材28からシート後方側へスムーズに延設されている。
図7に示されるように、アンカ22は、バックル14(図2参照)よりシート後方かつシート下方に設けられ、図示しないシートフレームに回動可能に固定されている。すなわち、アンカ22は、車両側面視にてシート前方側へ向かうに連れてシート上方側へ向かう方向を長手方向とする略矩形状に形成されており、シート後方側の端部に挿通されかつアンカ22をシートフレームへ締結する締結具25を中心に回動可能とされている。なお、アンカ22は、シートフレームに固定されているが、これに限らず、車体に固定されてもよい。
アンカ22のシート前方側の端部には、衝撃吸収機構49の一部を構成する衝撃吸収部材としてのエネルギ吸収パイプ(EAパイプ)50が設けられている。このEAパイプ50は、車両側面視にてシート前方側へ向かうに連れてシート上方側へ向かう方向を軸方向とする円筒形状とされており、軸方向後方側の端部50Aがアンカ22に結合されている。EAパイプ50の軸方向の長さは、軸方向前側の端部50Bが車両側面視にて車両用シート26におけるシートクッション40のシート前後方向略中央に位置する程度の長さとされている(図2参照)。
EAパイプ50の内部には、荷重伝達部材18が挿通されている。EAパイプ50内に挿通された荷重伝達部材18におけるシート後方側の端部18Aには、衝撃吸収機構49の他の一部を構成する係止部材としてのボール部材52が取り付けられている。このボール部材52は、球状に形成されかつ直径がEAパイプ50の円筒内径よりも大きく設定されている。したがって、ボール部材52は、EAパイプ50の端部50Aのシート後方側に位置しており、荷重伝達部材18のEAパイプ50に対するいわば抜け止めとして作用している。なお、荷重伝達部材18に所定の荷重以上の略シート前方側へ向かう荷重が入力されると、図8に示されるように、ボール部材52がEAパイプ50をEAパイプ50の径方向に押し広げながら、EAパイプ50の内部をEAパイプ50の長手方向に沿って移動可能とされている。
以上の構成により、荷重伝達部材18は、図2に示されるように、EAパイプ50の端部50AからEAパイプ50、バックル14のガイド部24、引込案内部材28及びプリテンショナ16のプリテンショナ本体部17の順にてそれぞれの内部に挿通されている。
なお、図示はしないが、車両用シート26のシート側方におけるバックル14が設けられた側と反対側のシート側方には、ラップベルト20の図示しない長手方向の端末が、上述と同様の構成の衝撃吸収機構49を介してシートフレームに固定された図示しないアンカに係合されている。つまり、衝撃吸収機構49は、車両用シート26の左右一対に設けられている。
(作動)
乗員Pがウェビング12を装着した状態で前方移動衝突が発生すると、プリテンショナ16が作動する。具体的には、プリテンショナ16が作動すると、プリテンショナ本体部17内に高圧のガスが発生し、そのガスの圧力により可動部(図示せず)がシート後方側へ移動し、荷重伝達部材18の図示しない前端部がシート後方側へ引き込まれる。これにより、図5に示されるように、衝突初期の状態では、荷重伝達部材18の中間部18Bは、シート下方側かつシート前方側へ変位するため、荷重伝達部材18の中間部18Bが挿通されているバックル14にプリテンショナ16の作動荷重(引張荷重)が作用する。この作動荷重により、バックル14及びこれに装着されたタングプレート34を介してラップベルト20は、図中矢印に示されるようにシート下方側かつシート前方側へ引き込まれる。これにより、乗員Pの大腿部Fの腰部L側がシートクッション40に押し付けられる。したがって、乗員Pが安楽姿勢をとることで腰部L(骨盤)がシート後方側へ倒れた状態でも腰部Lが起き上がる(前傾する)ため、腰部Lがラップベルト20の下側をすり抜け難くなる。
次に、図6に示されるように、車両前面衝突による衝突荷重を受けて乗員Pがシート前方側へ移動すると、ラップベルト20及びバックル14を介して荷重伝達部材18の中間部18Bに略シート前方側への引張荷重が作用する。この引張荷重が所定荷重以上の場合は、図8に示されるように、荷重伝達部材18の端部18Aにおけるボール部材52がEAパイプ50の内部を径方向に押し広げながら移動する。つまり、ボール部材52によるEAパイプ50の変形によって、荷重伝達部材18に作用する引張荷重を一部吸収してシート前方側へ移動する乗員Pがラップベルト20から受ける荷重を低減している。
一方、プリテンショナ16の作動により荷重伝達部材18の前端部は、シート後方側へ引き込まれているが、この際に荷重伝達部材18は、引込案内部材28の溝部28Aに沿って引き込まれる。つまり、荷重伝達部材18における溝部28A内に挿通されている部位よりもシート後方側に位置する中間部18Bには、プリテンショナ16が作動すると常にシート下方側成分の引張荷重が作用する。このため、衝突後期においても、ウェビング12のうち、乗員Pの腰部Lに対応したラップベルト20による該腰部Lの拘束性が確保される。このため、腰部Lがラップベルト20の下側をすり抜けてシート前方側へ潜り込むサブマリン現象の発生を抑制することができる。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、アンカ22とプリテンショナ16との間にバックル14が設けられており、荷重伝達部材18は、シート側面視にてバックル14に対応する中間部18Bがシート前方側の端部とシート後方側の端部18Aよりシート上方側に位置するようにシート上方側へ凸状となる。したがって、プリテンショナ16が作動して荷重伝達部材18のシート前方側の端部がプリテンショナ16の内部に引き込まれると、略シート下方側へ移動する中間部18Bによってバックル14が略シート下方側へ引き込まれる。この際、バックル14におけるシート上方側へ向けて凸状のガイド部24に、荷重伝達部材18の中間部18Bが当接されていることから、円滑にバックル14を略シート下方側へ引き込むことができる。このため、バックル14に係合するタングプレート34を介してラップベルト20が直接的に略シート下方側へ引き込まれるため、安楽姿勢をとることで乗員Pの腰部L(骨盤)が後傾している場合でも、ラップベルト20を起点に骨盤が前傾してラップベルト20から腰部Lが外れ難くなる。以上より、可撓性を有するシート前後方向に延設された荷重伝達部材18によってバックル14を直接的に引き込むことができるため、装置全体をコンパクトにすることができる。これにより、安楽状態の乗員Pも含めて前方移動衝突時にサブマリン現象の発生を抑制できると共に、軽量化と搭載性を向上させることができる。
また、図4に示されるように、バックル14とガイド部24とは、一体的に構成されているため、別体にて構成されている場合と比べてバックル14とガイド部24とを略シート上下方向にて近接させることができる。これにより、ガイド部24を荷重伝達部材18により略シート下方側へ引き込む際に、バックル14をより略シート下方側へ引き込むことができる。また、部品点数も少なくすることができる。
さらに、図5に示されるように、プリテンショナ16が作動して、荷重伝達部材18のシート前方側の端部がプリテンショナ本体部17に引き込まれると、荷重伝達部材18は引込案内部材28に沿って引き込まれるため、荷重伝達部材18の中間部18Bひいてはバックル14は、より略シート下方側へ向けて大きく移動する。また、図6に示されるように、前方移動衝突時に乗員Pがシート前方側へ慣性移動することに伴い、バックル14がシート前方側へ移動した場合にも、引き続きシート下方側へ向けて引き込むことができる。これにより、前方移動衝突時の乗員拘束性能をより一層向上させることができる。
さらにまた、アンカ22は、シート幅方向を軸方向として回動可能とされていると共に、衝撃吸収機構49が設けられている。この衝撃吸収機構49は、円筒状に形成されかつ内部に荷重伝達部材18における中間部18Bよりシート後方側の部位が挿入されている。したがって、プリテンショナ16の作動による荷重伝達部材18の略シート上下方向の変位に伴い、衝撃吸収機構49はアンカ22を中心に回動することができる。つまり、衝撃吸収機構49は、荷重伝達部材18の一部に沿って設けられているため、設置するための新たなスペースを必要としない。また、衝撃吸収機構49は、荷重伝達部材に作用するシート前方側へ向けた所定値以上の荷重を吸収する。したがって、前方移動衝突時に乗員Pがシート前方側へ慣性移動しようとする運動エネルギーの一部を吸収する所謂フォースリミッタ機構として作用させることができる。これにより、前方移動衝突時の乗員保護性能を向上させることができる。
また、衝撃吸収機構49は、図7に示されるように、EAパイプ50と、ボール部材52とを有している。EAパイプ50は、円筒状に形成されかつシート後方側の端部50Aがアンカ22に取り付けられており、内部に荷重伝達部材18における中間部18Bよりシート後方側の部位が挿通されている。ボール部材52は、荷重伝達部材18のシート後方側の端部18Aに取り付けられかつEAパイプ50のシート後方側の端部50Aよりもシート後方側に位置しており、このボール部材52は、EAパイプ50の内径より大きく設定されている。そして、図8に示されるように、荷重伝達部材18に略シート前方側へ向けて所定値以上の荷重が入力された場合、すなわち、前方移動衝突時に乗員Pがシート前方側へ慣性移動しようとする場合、ボール部材52がEAパイプ50をEAパイプ50の径方向に押し広げながらEAパイプ50内を移動する。つまり、ボール部材52によるEAパイプ50の変形により、乗員Pの慣性移動しようとする運動エネルギーの一部を吸収させることができる。したがって、簡易な構成にて所謂フォースリミッタ機構を構成することができる。これにより、低コストにて前方移動衝突時の乗員保護性能を向上させることができる。
さらに、図6に示されるように、プリテンショナ16の引込案内部材28におけるプリテンショナ本体部17と反対側の端部28Bの溝部28Aは、車両上方側かつ車両前方側へ向けて開口されている。したがって、前方移動衝突時に乗員Pがシート前方側へ慣性移動した際に、中間部18Bがシート前方側へ移動した場合にも荷重伝達部材18は引込案内部材28に沿って引き込むことができる。つまり、荷重伝達部材18に折れが発生し難くなるので、荷重伝達部材18に局所的な応力の集中を防いで円滑に引き込みを行うことができる。
また、引込案内部材28におけるプリテンショナ本体部17と反対側の端部28Bの溝部28Aは、車両上方側かつ車両前方側へ向けて開口されていることで、前方移動衝突時に乗員Pがシート前方側へ慣性移動した際に、バックル14をシート下方側かつシート後方側へ引き込みやすくなる。したがって、乗員Pのシート前方側への慣性移動を抑制してサブマリン現象をより一層抑制することができる。
なお、上述した実施形態では、車両用シート26はシート前方側が車両前方側と略一致しているが、これに限らず、自動運転車両等においてシート前方側が車両前方側以外の向きとされた構成としてもよい。この場合、「前方移動衝突時」とは、車両前面衝突(前突)時以外の衝突形態時であり、車両用シート26に着座した乗員Pが衝突時にシート前方側へ移動する衝突形態(一例として、車両用シート26のシート前方側が車両後方側と略一致の場合は、追突)の時となる。
また、衝撃吸収機構49は、荷重伝達部材18の端部18Aに取り付けられたボール部材52がアンカ22に固定されたEAパイプ50の内部を変形させながら移動する構成とされているが、これに限らず、荷重伝達部材18の端部18AにEAパイプ50を取り付けると共に、アンカ22にボール部材52を固定させて、所定値以上の荷重が荷重伝達部材18に作用した場合にEAパイプ50がボール部材52により変形されながら移動する構成としてもよいし、それ以外の構成としてもよい。さらに、衝撃吸収機構49は、EAパイプ50とボール部材52とを含んで構成されているが、これに限らず、円柱状のダンパ部材により構成されてもよいし、それ以外の荷重伝達部材18に作用する略シート前方側への引張荷重を吸収可能な部材により構成されてもよい。
さらに、ガイド部24内に挿通された荷重伝達部材18は、ガイド部24のガイド溝24Bに当接されかつ摺動可能とされている。つまり、荷重伝達部材18が、ガイド部24ひいてはバックル14に対して相対移動可能とされているが、これに限らず、荷重伝達部材18がガイド部24に対して相対移動しないように荷重伝達部材18の中間部18Bとガイド部24とが結合された構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用シートベルト装置
12 ウェビング
14 バックル
16 プリテンショナ
17 プリテンショナ本体部
18 荷重伝達部材
18A 端部(荷重伝達部材のシート後方側の端部)
18B 中間部(荷重伝達部材の長手方向の中間部)
20 ラップベルト
22 アンカ
24 ガイド部
26 車両用シート
28 引込案内部材
34 タングプレート
40 シートクッション
49 衝撃吸収機構
50 EAパイプ(衝撃吸収部材)
50A 端部(EAパイプのシート後方側の端部)
52 ボール部材(係止部材)
F 大腿部
L 腰部
P 乗員

Claims (4)

  1. 乗員が着座可能なシートクッションを有する車両用シートと、
    前記車両用シートに着座した前記乗員の腰部又は大腿部を拘束するラップベルトを有するウェビングと、
    前記シートクッションの側方に位置しかつ前記ウェビングの前記ラップベルトと他の部位との境界に取り付けられたタングプレートが係合するバックルと、
    可撓性を有する長尺状に形成されると共に、シート後方側の端部が前記シートクッションのシート後方側かつシート下方側にて車体又は前記車両用シートに固定されたアンカに係合され、シート前方側の端部が前記シートクッションのシート前方側かつシート下方側に設けられかつ作動することによりシート前方側の当該端部を内部に引き込むプリテンショナに係合された荷重伝達部材と、
    前記バックルに一体的に設けられると共に、シート側面視にてシート上方側へ向けて凸状に形成され、前記荷重伝達部材の中間部が当接するガイド部と、
    を有する車両用シートベルト装置。
  2. 前記プリテンショナは、前記荷重伝達部材のシート前方側の端部を引き込むプリテンショナ本体部と、当該プリテンショナ本体部に取り付けられかつ前記荷重伝達部材におけるシート前方側の前記端部と前記中間部との間の部位が摺動可能に当接された引込案内部材とを有しており、
    前記引込案内部材は、前記プリテンショナ本体部に対してシート下方側へ突出された円弧状に形成されている、
    請求項1記載の車両用シートベルト装置。
  3. 前記アンカは、シート幅方向を軸方向として回動可能とされており、
    前記アンカには、前記荷重伝達部材における前記中間部よりシート後方側の部位が内部に挿通されかつ前記荷重伝達部材に作用するシート前方側へ向けた所定値以上の荷重を吸収する円筒状の衝撃吸収機構が設けられている、
    請求項1又は請求項2記載の車両用シートベルト装置。
  4. 前記衝撃吸収機構は、前記アンカにシート後方側の端部が取り付けられかつ内部に前記荷重伝達部材における前記中間部よりシート後方側の部位が挿通された円筒状の衝撃吸収部材と、前記荷重伝達部材のシート後方側の端部に取り付けられると共に前記衝撃吸収部材の内径より大きく設定された係止部材とを有しており、荷重伝達部材に略シート前方側へ向けて所定値以上の荷重が入力されると、前記係止部材が前記衝撃吸収部材を径方向に押し広げながら前記衝撃吸収部材内を移動する、
    請求項3記載の車両用シートベルト装置。
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