JPH0634925B2 - 排気ガス浄化用触媒の金属担持母体およびその製造法 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒の金属担持母体およびその製造法Info
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- JPH0634925B2 JPH0634925B2 JP61094222A JP9422286A JPH0634925B2 JP H0634925 B2 JPH0634925 B2 JP H0634925B2 JP 61094222 A JP61094222 A JP 61094222A JP 9422286 A JP9422286 A JP 9422286A JP H0634925 B2 JPH0634925 B2 JP H0634925B2
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Landscapes
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般に自動車の排気ガスの浄化手段として排
気管の途中に介装される触媒に担持させるための金属担
持母体とその製造法に関するものである。
気管の途中に介装される触媒に担持させるための金属担
持母体とその製造法に関するものである。
従来、この種の金属担持母体及びその製造法としては、
例えば使用時の耐高温性、耐衝撃性或いは耐振動性に十
分に対処でき、且つ単位体積当りの担持面積を大きく得
ることに関連して、耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状の
金属帯材と波形板状の金属帯材とを互に重積して一括渦
巻き状に形成した軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有
する積層体を、両端開口するケースに内装せしめ、更に
その両側端縁部での各積層当接部、並びに積層体とケー
スとをその薄肉鋼板からなる帯材とに関連して、電子ビ
ーム熔接、或いはレーザー熔接等、または通常の半田付
け等によつて固着構成していた。
例えば使用時の耐高温性、耐衝撃性或いは耐振動性に十
分に対処でき、且つ単位体積当りの担持面積を大きく得
ることに関連して、耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状の
金属帯材と波形板状の金属帯材とを互に重積して一括渦
巻き状に形成した軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有
する積層体を、両端開口するケースに内装せしめ、更に
その両側端縁部での各積層当接部、並びに積層体とケー
スとをその薄肉鋼板からなる帯材とに関連して、電子ビ
ーム熔接、或いはレーザー熔接等、または通常の半田付
け等によつて固着構成していた。
しかしながら、前記従来の金属担持母体及びその製造法
にあつては、前者においては前記電子ビーム熔接、或い
はレーザー熔接による特殊にして且つ高価な設備装置を
必要とし、更に両側端縁部の狭い重積当接部或いは内装
当接部での点熔接による煩わしい作業により、生産性の
低減を余儀なくされることとなつた。また、後者におい
ては、半田のもつ低い熔融点により高温からなる排気ガ
スの雰囲気での長時間に亘る使用に乏ぼしく、しばしば
熔出して固着部に離体を生ぜしめ、車体振動に相俟つて
積層体に騒音、或いは位置ずれ等の不具合を招く問題を
有するものであつた。
にあつては、前者においては前記電子ビーム熔接、或い
はレーザー熔接による特殊にして且つ高価な設備装置を
必要とし、更に両側端縁部の狭い重積当接部或いは内装
当接部での点熔接による煩わしい作業により、生産性の
低減を余儀なくされることとなつた。また、後者におい
ては、半田のもつ低い熔融点により高温からなる排気ガ
スの雰囲気での長時間に亘る使用に乏ぼしく、しばしば
熔出して固着部に離体を生ぜしめ、車体振動に相俟つて
積層体に騒音、或いは位置ずれ等の不具合を招く問題を
有するものであつた。
本発明は、従来の前記問題を極めて効果的に解決するた
め、予め少なくとも一方帯材の表面にNi−P合金の鍍金
属を施して一括渦巻き状に形成した積層体をなす相互の
帯材の重積当接部並びに積層体の筒状ケースへの填装当
接部を、いずれも該Ni−P合金の鍍金属により加熱鑞熔
着して固着構成せしめることにより、極めて簡易に一括
同時に鑞熔着することができ、また、Ni−P合金による
鑞熔着構造によつて高温での排気ガスの雰囲気における
長時間の使用にも熔出の憂いが全くなく、従つて積層体
による騒音の誘発、或いは相互の位置ずれ等の不具合の
生ずることのない排気ガス浄化用触媒の金属担持母体及
びその製造法を提案することを目的とするものである。
め、予め少なくとも一方帯材の表面にNi−P合金の鍍金
属を施して一括渦巻き状に形成した積層体をなす相互の
帯材の重積当接部並びに積層体の筒状ケースへの填装当
接部を、いずれも該Ni−P合金の鍍金属により加熱鑞熔
着して固着構成せしめることにより、極めて簡易に一括
同時に鑞熔着することができ、また、Ni−P合金による
鑞熔着構造によつて高温での排気ガスの雰囲気における
長時間の使用にも熔出の憂いが全くなく、従つて積層体
による騒音の誘発、或いは相互の位置ずれ等の不具合の
生ずることのない排気ガス浄化用触媒の金属担持母体及
びその製造法を提案することを目的とするものである。
本発明は、耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状の金属帯材
と波形板状の金属帯材とを互に重積して一括渦巻き状に
形成した軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有する積層
体を、両端開口する筒状ケースに填装して構成した金属
担持母体において、前記平板状の金属帯材と波形板状の
金属帯材との相互の重積当接部及び積層体の外周面と筒
状ケースの内周面との填装当接部を、Ni−P合金による
鍍金層によつて鑞熔着して固着構成した排気ガス浄化用
触媒の金属担持母体、及び耐熱性の薄肉鋼板からなる平
板状の金属帯材と波形板状の金属帯材との少なくとも一
方帯材の表面に、Ni−P合金の鍍金層を施して前記帯材
を互に重積して一括渦巻き状に形成した軸芯方向に無数
の網目状通気孔路を有する積層体を構成せしめ、しかる
後に該積層体を両端開口する筒状ケースに填装した状態
で、還元性雰囲気炉、或いは真空炉内で前記Ni−P合金
の熔融点以上の温度に加熱処理せしめることにより、前
記帯材相互の重積当接部並びに積層体の外周面と筒状ケ
ースの内周面との填装当接部を、前記Ni−P合金の鍍金
層によつて鑞熔着して固着構成せしめた排気ガス浄化用
触媒の金属担持母体の製造法を要旨とするものである。
と波形板状の金属帯材とを互に重積して一括渦巻き状に
形成した軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有する積層
体を、両端開口する筒状ケースに填装して構成した金属
担持母体において、前記平板状の金属帯材と波形板状の
金属帯材との相互の重積当接部及び積層体の外周面と筒
状ケースの内周面との填装当接部を、Ni−P合金による
鍍金層によつて鑞熔着して固着構成した排気ガス浄化用
触媒の金属担持母体、及び耐熱性の薄肉鋼板からなる平
板状の金属帯材と波形板状の金属帯材との少なくとも一
方帯材の表面に、Ni−P合金の鍍金層を施して前記帯材
を互に重積して一括渦巻き状に形成した軸芯方向に無数
の網目状通気孔路を有する積層体を構成せしめ、しかる
後に該積層体を両端開口する筒状ケースに填装した状態
で、還元性雰囲気炉、或いは真空炉内で前記Ni−P合金
の熔融点以上の温度に加熱処理せしめることにより、前
記帯材相互の重積当接部並びに積層体の外周面と筒状ケ
ースの内周面との填装当接部を、前記Ni−P合金の鍍金
層によつて鑞熔着して固着構成せしめた排気ガス浄化用
触媒の金属担持母体の製造法を要旨とするものである。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すれば、第
1図は本発明の排気ガス浄化用触媒の金属担持母体の製
造法によつて構成した金属担持母体の平面図、第2図は
第1図A−A線の断面を示す線図、第3図は第2図の積
層体の一部の拡大図、第4図は他の実施例を示す第3図
相当図であつて、(1)は積層体であり、厚さ0.05m/m、幅
120m/mのステンレス材の薄肉鋼板からなる平板状の金属
帯材(2)と、同様にして該金属帯材と略同じ厚さのステ
ンレス材からなる波形板状の金属帯材(3)とを互に重積
して一括渦巻き状に形成し、軸芯方向に無数の網目状通
気孔路を有して構成するものである。(4)は通常の化学N
i鍍金法により予め金属帯材(2),(3)の少なくとも一方
帯材の表面に施した約3μ程度のNi−P合金の鍍金層で
ある。
1図は本発明の排気ガス浄化用触媒の金属担持母体の製
造法によつて構成した金属担持母体の平面図、第2図は
第1図A−A線の断面を示す線図、第3図は第2図の積
層体の一部の拡大図、第4図は他の実施例を示す第3図
相当図であつて、(1)は積層体であり、厚さ0.05m/m、幅
120m/mのステンレス材の薄肉鋼板からなる平板状の金属
帯材(2)と、同様にして該金属帯材と略同じ厚さのステ
ンレス材からなる波形板状の金属帯材(3)とを互に重積
して一括渦巻き状に形成し、軸芯方向に無数の網目状通
気孔路を有して構成するものである。(4)は通常の化学N
i鍍金法により予め金属帯材(2),(3)の少なくとも一方
帯材の表面に施した約3μ程度のNi−P合金の鍍金層で
ある。
そして前記積層体(1)をステンレス材からなる筒状ケー
ス(6)に圧入状に填装した状態で還元性雰囲気の炉内を
通過せしめて、Ni−P合金のもつ熔融点以上の約950℃
乃至1000℃近の温度に加熱処理を行い、前記Ni−P合金
の鍍金層(4)を熔融せしめて、金属帯材(2),(3)の相互
の重積当接部(7)及び積層体(1)の外周面と筒状ケース
(6)の内周面との填装当接部(8)をそれぞれ鑞熔着(5)し
て固着構成せしめるのである。
ス(6)に圧入状に填装した状態で還元性雰囲気の炉内を
通過せしめて、Ni−P合金のもつ熔融点以上の約950℃
乃至1000℃近の温度に加熱処理を行い、前記Ni−P合金
の鍍金層(4)を熔融せしめて、金属帯材(2),(3)の相互
の重積当接部(7)及び積層体(1)の外周面と筒状ケース
(6)の内周面との填装当接部(8)をそれぞれ鑞熔着(5)し
て固着構成せしめるのである。
本発明はこのように構成され、且つ前記製造法によるた
め、平板状の金属帯材(2)と波形板状の金属帯材(3)との
互の重積当接部をなす少なくとも一方帯材の表面に施し
たNi−P合金の鍍金層(4)の状態で、積層帯(1)を形成
し、しかる後に筒状ケース(6)に填装して全体を炉内通
過等によつて加熱処理せしめることにより、Ni−P合金
の鍍金層(4)を熔融して相互の重積当接部(7)及び積層体
(1)と筒状ケース(6)とを一括同時に鑞熔着(5)して固着
構成する結果となる。
め、平板状の金属帯材(2)と波形板状の金属帯材(3)との
互の重積当接部をなす少なくとも一方帯材の表面に施し
たNi−P合金の鍍金層(4)の状態で、積層帯(1)を形成
し、しかる後に筒状ケース(6)に填装して全体を炉内通
過等によつて加熱処理せしめることにより、Ni−P合金
の鍍金層(4)を熔融して相互の重積当接部(7)及び積層体
(1)と筒状ケース(6)とを一括同時に鑞熔着(5)して固着
構成する結果となる。
以上説明したように、本発明による金属担持母体及びそ
の製造法は、炉内通過等による加熱処理により一括同時
に鑞熔着(5)して固着せしめることとなり、高度な技術
を不要として極めて簡易にして、且つ能率的に固着する
ことができて著しく生産性を向上することができ、更に
確実な鑞熔着効果によつて高温から排気ガスの雰囲気の
もとでの長時間の使用に際しても、積層体(1)の帯材相
互間並びに該積層体と筒状ケースとの離体による騒音の
誘発、或いは相互の位置ずれ等の不具合発生の憂いを全
くなくすことができて十分に対処できる極めて有用な排
気ガス浄化用触媒の金属担持母体及びその製造法であ
る。
の製造法は、炉内通過等による加熱処理により一括同時
に鑞熔着(5)して固着せしめることとなり、高度な技術
を不要として極めて簡易にして、且つ能率的に固着する
ことができて著しく生産性を向上することができ、更に
確実な鑞熔着効果によつて高温から排気ガスの雰囲気の
もとでの長時間の使用に際しても、積層体(1)の帯材相
互間並びに該積層体と筒状ケースとの離体による騒音の
誘発、或いは相互の位置ずれ等の不具合発生の憂いを全
くなくすことができて十分に対処できる極めて有用な排
気ガス浄化用触媒の金属担持母体及びその製造法であ
る。
第1図は本発明の排気ガス浄化用触媒の金属担持母体及
びその製造法に係る金属担持母体の平面図、第2図は第
1図A−A線の断面を示す線図、第3図は第2図の積層
体の一部の拡大図、第4図は他の実施例の第3図相当図
である。 (1)……積層体、(2)……平板状の金属帯材、(3)……波
形板状の金属帯材、(4)……Ni−P合金の鍍金層、(5)…
…鑞熔着、(6)……筒状ケース、(7)……重積当接部、
(8)……填装当接部
びその製造法に係る金属担持母体の平面図、第2図は第
1図A−A線の断面を示す線図、第3図は第2図の積層
体の一部の拡大図、第4図は他の実施例の第3図相当図
である。 (1)……積層体、(2)……平板状の金属帯材、(3)……波
形板状の金属帯材、(4)……Ni−P合金の鍍金層、(5)…
…鑞熔着、(6)……筒状ケース、(7)……重積当接部、
(8)……填装当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/28 301 U
Claims (2)
- 【請求項1】耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状の金属帯
材と波形板状の金属帯材とを互に重積して一括渦巻き状
に形成した軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有する積
層体を、両端開口する筒状ケースに填装して構成した金
属担持母体において、前記平板状の金属帯材(2)と波形
板状の金属帯材(3)との相互の重積当接部(7)及び積層体
(1)の外周面と筒状ケース(6)の内周面との填装当接部
(8)を、Ni−P合金による鍍金属(4)によつて鑞熔着(5)
して固着構成したことを特徴とする排気ガス浄化用触媒
の金属担持母体。 - 【請求項2】耐熱性の薄肉鋼板からなる平板状の金属帯
材と波形板状の金属帯材との少なくとも一方帯材の表面
に、Ni−P合金の鍍金層を施して前記帯材を互に重積し
て一括渦巻き状に形成した軸芯方向に無数の網目状通気
孔路を有する積層体を構成せしめ、しかる後に該積層体
を両端開口する筒状ケースに填装した状態で、還元性雰
囲気炉、或いは真空炉内で前記Ni−P合金の熔融点以上
の温度に加熱処理せしめることにより、前記帯材相互の
重積当接部並びに積層体の外周面と筒状ケースの内周面
との填装当接部を、前記Ni−P合金の鍍金層によつて鑞
熔着して固着構成せしめたことを特徴とする排気ガス浄
化用触媒の金属担持母体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61094222A JPH0634925B2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 | 排気ガス浄化用触媒の金属担持母体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61094222A JPH0634925B2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 | 排気ガス浄化用触媒の金属担持母体およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62250949A JPS62250949A (ja) | 1987-10-31 |
JPH0634925B2 true JPH0634925B2 (ja) | 1994-05-11 |
Family
ID=14104287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61094222A Expired - Fee Related JPH0634925B2 (ja) | 1986-04-23 | 1986-04-23 | 排気ガス浄化用触媒の金属担持母体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0634925B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01203043A (ja) * | 1988-02-09 | 1989-08-15 | Yutaka Giken Co Ltd | 排気浄化用触媒担体の製造方法 |
JP2651448B2 (ja) * | 1988-07-06 | 1997-09-10 | 臼井国際産業株式会社 | 排気ガス浄化用触媒を担持するための金属製担持母体及びその製造方法 |
-
1986
- 1986-04-23 JP JP61094222A patent/JPH0634925B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62250949A (ja) | 1987-10-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |