JPH08290B2 - 金属製ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

金属製ハニカム構造体の製造方法

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JPH08290B2
JPH08290B2 JP61160601A JP16060186A JPH08290B2 JP H08290 B2 JPH08290 B2 JP H08290B2 JP 61160601 A JP61160601 A JP 61160601A JP 16060186 A JP16060186 A JP 16060186A JP H08290 B2 JPH08290 B2 JP H08290B2
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健 松本
雄三 月出
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、排気ガス、たとえば、自動車の排気ガスを
浄化するために排気管の途中に触媒を介装させる手段に
おける触媒を担持させるための金属製担体、ガスタービ
ンエンジン用蓄熱式熱交換器の伝熱コア用マトリクス、
速度分布の一定しない流体に対する整流格子、2サイク
ルエンジン吸気マニホールドのバツクフアイヤ防止用防
炎マトリクスなどに使用される金属ハニカム構造体を堅
牢なものとしてきわめて容易に製造し得る金属製ハニカ
ム構造体の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、この種の金属製ハニカム構造体の製造方法
としては、薄肉鋼板からなる平板状の金属帯板と波形状
の金属帯材とを互に重積して渦巻き状に巻いて軸芯方向
に無数の網目状通気孔路を有する積層体を形成してこれ
を両端が開口しているケースに内装せしめ、その両側端
縁部での各積層当接部並びに積層体とケースとをその薄
肉鋼板からなる金属帯材とに関連して、電子ビーム溶接
又はレーサー溶接などによつて固着構成して製造する方
法がとられていた。
しかしながら、従来の前記製造方法においては、電子
ビーム溶接あるいはレーザー溶接などによるものである
から特殊かつ高価な設備装置を要するばかりでなく、さ
らに、両側端部の狭い重積当接部あるいは内装当接部で
の点溶接による煩わしい作業が必要であり生産性が低減
し、又、各溶接部はいずれも局部的に溶融され、その付
近は熱影響部として機械的強度の劣化を生じ、外部から
の振動、熱疲労などによる亀裂が生じ易くなり、しばし
ば位置ずれ、あるいは、騒音発生などの不都合を招くな
どといつた問題があつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、これら前記の問題を解決するために簡易な
手段により十分な強度をし耐用性の高い金属製ハニカム
構造体を製造し得る方法を得ることを目的とするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、これらの問題を解決し目的を達成し得
る手段を得べく鋭意研究を進め、従来から行なわれてい
る通常の方法に従つて積層体を形成した後、両開口側を
上下方向とする位置関係の姿勢とし、上方開口側端部に
ろう材を載置して、該ろう材の溶融点以上に加熱するこ
とによつて目的を達し得ることを見出して本発明をなし
たものである。すなわち、本発明は、薄肉金属板からな
る平板状の金属帯材と波形状の金属帯材とを互に重積し
て一括渦巻き状に巻回して軸芯方向に無数の網目状通気
孔路を有する積層体を形成し、該積層体の網目状通気孔
路の一端を上方に、他端を下方とするほぼ垂直に立てた
姿勢とし、前記上方端部にろう材を載置し、該ろう材の
溶融点以上の温度に加熱処理せしめ、前記金属帯材相互
の重積当接部の少なくとも上方端部付近をろう付けして
固着構成せしめる金属製ハニカム構造体の製造方法を要
旨とするものである。
本発明において使用する金属帯板は、従来のように、
たとえば、ステンレス鋼のような鋼材、アルミニウム合
金、銅合金、鉄、耐熱鋼などの薄肉板であつて、平板状
の帯板と、波形状の帯板とを使用する。
しかして、これらの金属帯板を使用して積層体を形成
するには、従来の方法のように、平板状の金属帯板と波
形状の金属帯板とを重ね合わせた状態で渦巻き状に一括
して巻回すればよい。
ついで、本発明においては、このようにして形成した
積層体の網目状通気孔路を一方の端部を上方に、他方端
部を下方にしたほぼ垂直とする位置関係の姿勢とし、上
方の端部側上に、たとえば、JIS Z 3265 BNi−5に相当
するようなニツケル基合金、銅、銀銅、半田、アルミニ
ウム合金のようなろう材を載置し、そのままの状態でろ
う材の溶融点以上の温度で加熱処理を行なう。なお、必
要に応じて、たとえば鋼材製筒状ケースに積層体を填装
して同様に処理する。このろう付けにおいて、加熱温度
は1000℃以上になるので、各金属帯板、ろう材などが酸
化され、ろう付けに支障を来すおそれがあるので還元性
雰囲気炉、真空炉、不活性雰囲気炉、又は、無酸化炉な
どを使用して少なくとも無酸化状態で加熱処理すること
も好ましい。
これによつて、ろう材を溶融せしめて、平板状の金属
帯材と波形状の金属帯材との互の重積当接部及び積層体
の外周面と筒状ケースの内周面との填装当接部を、少な
くともそれらの上端部付近で一括同時にろう付けし固定
することができるものである。
〔実施例〕
添付の図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
実施例1 第1図は、本発明の一実施例を示す正面図、第2図
は、第1図の側面図、第3図は、鉛直に立てた第1図の
積層体の上方端部にろう材を載置した正面図、第4図
は、製造された金属製ハニカム構造体の一部拡大側面図
である。
厚さ0.05mm、幅100mmのステンレス材の薄肉鋼板から
なる平板状の金属帯材(2)と、ほぼ同じ寸法のステン
レス材からなる波形状の金属帯板(3)とを互に重積し
て一括渦巻き状に形成することにより、軸芯方向に無数
の網目状通気孔路(4)を有するように構成した積層体
(1)を得る。
次に、該積層体(1)の網目状通気孔路(4)の一端
が上方に、他端が下方に向くようにほぼ垂直に立てた姿
勢とし、上方端部(1′)上に、JIS Z 3265 BNi−5相
当のニツケル基合金ろう材(5)のシートを載置する。
ついで、このままの状態の積層体(1)を真空度10-2
Torrの真空炉の炉内を通過せしめて、前記ろう材(5)
の溶融点以上の約1150℃乃至1200℃の温度で加熱処理を
行ないろう材(5)を溶融せしめて金属帯板(2)、
(3)の相互の重積当接部(6)の上方端部(1′)付
近をろう付けして固着構成せしめた排気ガス浄化用触媒
の金属製担体を製造した。
製品の剥離試験、耐振動試験などを行なつた結果いず
れも良好な成績が得られた。
実施例2 第5図は、本発明の他の実施例を示す正面図、第6図
は、第5図の側面図、第7図は、ろう材を渦巻き状に形
成した例を示す斜視図、第8図は、鉛直に立てた第5図
の積層体の斜視図、第9図は、製造された金属製ハニカ
ム構造体の一部拡大側面図である。
耐熱鋼心金(7)に、厚さ0.1mm、幅30mmのステンレ
ス材の薄肉鋼板からなる平板状の金属帯材(2)と、同
様寸法の同種の波形状の金属帯材(3)とを互に重積し
て実施例1と同様にして積層体(1)を得、これを両端
開口するステンレス材製の筒状ケース(8)に装填し、
第8図に示すように、積層体(1)を装填した筒状ケー
ス(8)の一端が上方に、他端が下方に向く姿勢となる
ように垂直に立て、第7図に示すように渦巻き状に形成
した実施例1と同様なろう材(5)を上方端部上に載置
し、そのままの状態で、還元性雰囲気炉の炉内を通過せ
しめて、約1150℃乃至1200℃に加熱処理を行ないろう材
(5)を溶融せしめて、金属帯材(2)、(3)の相互
の重積当接部(6)、積層体(1)の内周面と心金
(7)の外周面との当接部(9)並びに積層体(1)の
外周面と筒状ケース(8)の内周面との装填当接部(1
0)の全体をろう付して固着構成せしめたガスタービン
エンジンの蓄熱式熱交換器の伝熱コア用マトリウスとし
ての金属ハニカム構造体を製造した。
製品の実施例1と同様な諸試験結果は、いずれも良好
な成績が得られた。
実施例3 第10図は、本発明のさらに別の実施例を示す正面図、
第11図は、第10図の側面図、第12図は、鉛直に立てた第
10図の積層体の上方端部にろう材を載置した正面図、第
13図は、製造された金属製ハニカム構造体の一部拡大側
面図である。
厚さ0.2mm、幅40mmの薄肉鋼板材からなる平板状の金
属帯材(2)と、ほぼ同寸法の同種の波形状の金属帯材
(3)とを互いに重積して一括渦巻き状に巻回して軸芯
方向に無数の網目状通気孔炉(4)を有する積層体
(1)を得、次に該積層体の網目状通気孔路(4)の一
端が上方に、他端が下方に向くようにほぼ垂直に立てた
姿勢とし、上方端部(1′)上に、銅ろう材(5)のシ
ートを載置し、ついで、このままの状態の積層体(1)
を還元性雰囲気炉の炉内を通過せしめて、前記ろう材
(5)の溶融点以上の約1100℃乃至1150℃の温度で加熱
処理を行ない、ろう材(5)を溶融せしめて金属帯材
(2)、(3)の相互の重積当接部(6)の上方端部
(1′)付近をろう付けして固着構成せしめた速度分布
の一定しない流体に対する整流格子や2サイクルエンジ
ン吸気マニホールドのバツクフアイヤ防止用防炎マトリ
ウスなどに使用される金属製ハニカム構造体を製造し
た。
製品の実施例1と同様な諸試験結果は、いずれも良好
な成績が得られた。
〔発明の効果〕
本発明は、通常のように平板状の金属帯板と波形状の
金属帯板とを互に重積して一括渦巻き状に巻回して積層
体を形成し、網目状通気孔路の開口側を上下方向になる
ようにほぼ鉛直に立て、上方端部にろう材を載置して、
該ろう材の溶融点以上に加熱処理するものであるから、
積層体の各当接部は一括同時にろう付け固定することが
でき、高度な技術を不要とし、きわめて簡易に固定し得
いちじるしく生産性を向上することができ、さらに、確
実なろう付け効果によつて長期に亘つて積層体での帯材
相互間並びに筒状ケースとの騒音の誘発あるいは位置ず
れなどの不都合の生ずる憂いを全くなくし得るなどきわ
めてすぐれた効果が認められる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す正面図、第2図は、
第1図の側面図、第3図は、垂直に立てた第1図の積層
体上方端部にろう材を載置した正面図、第4図は、製造
された金属製担体の一部拡大側面図、第5図は、本発明
の他の実施例を示す正面図、第6図は、第5図の側面
図、第7図は、ろう材を渦巻き状に形成した例を示す斜
視図、第8図は、垂直に立てた第5図の積層体の斜視
図、第9図は製造された金属製担体の一部拡大側面図、
第10図は、本発明のさらに別の実施例を示す正面図、第
11図は、第10図の側面図、第12図は、鉛直に立てた第10
図の積層体の上方端部にろう材を載置した正面図、第13
図は、製造された金属製ハニカム構造体の一部拡大側面
図である。 (1)……積層体、(1′)……上方端部、(2)……
平板状の金属帯材、(3)……波形状の金属帯材、
(5)……ろう材、(6)……金属帯材(2)、(3)
の重積当接部、(7)……心金、(8)……筒状ケー
ス、(9)……積層体(1)の内周面と心金(7)の外
周面との当接部、(10)……積層体(1)の外周面と筒
状ケース(8)の内周面との装填当接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉金属板からなる平板状の金属帯材と波
    形状の金属帯材とを互に重積して一括渦巻き状に巻回し
    て軸芯方向に無数の網目状通気孔路を有する積層体を形
    成し、該積層体の網目状通気孔路の一端を上方に、他端
    を下方とするほぼ垂直に立てた姿勢とし、前記上方端部
    にろう材を載置し、該ろう材の溶融点以上の温度に加熱
    処理せしめ、前記金属帯材相互の重積当接部の少なくと
    も上方端部付近をろう付けして固着構成せしめることを
    特徴とする金属製ハニカム構造体の製造方法。
JP61160601A 1986-07-08 1986-07-08 金属製ハニカム構造体の製造方法 Expired - Lifetime JPH08290B2 (ja)

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