JP2784660B2 - 排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法

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JP2784660B2 JP1094100A JP9410089A JP2784660B2 JP 2784660 B2 JP2784660 B2 JP 2784660B2 JP 1094100 A JP1094100 A JP 1094100A JP 9410089 A JP9410089 A JP 9410089A JP 2784660 B2 JP2784660 B2 JP 2784660B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法
に関する。すなわち、自動車エンジン等の排気ガスを清
浄化する触媒コンバータ等に用いられ、触媒が付着され
る担持母体の製造方法に関するものである。
「技術的背景」 このような担持母体には、従来よりケース付のハニカ
ム構造体が用いられている。すなわちこの種担持母体
は、ロール状をなし触媒が付着されるハニカム構造体
と、円筒状をなしこのハニカム構造体が挿入されるケー
スとからなっていた。
そしてハニカム構造体は、担持母体の使用目的によ
り、円,楕円,その他の略円状等、種々の断面形状のも
のが用いられている。そこでこのようなハニカム構造体
が挿入されるケースも、これに対応した種々の略円筒状
のものが必要となる。
しかるにこのような種々の形状のものを備え、かつそ
の材質,板厚等の面で担持母体のケースとしてそのまま
使用できるものは、一般に存在しない。そこで従来より
このような担持母体のケースは、平板を素材として用い
これを所定の円筒状に加工することにより、製作されて
いた。
従ってこのようにして製作されたケースには、軸方向
にスリット状の隙間が存していた。
「従来の技術」 さてこのようなハニカム構造体とケースとからなる、
排気ガス浄化装置用の担持母体について、その製造方法
は従来次のごとくなっていた。
まず従来例1については次のとおり。
この製造方法では、最初に波板材と平板材とを巻き
つけてハニカム構造体を仮組立状態に形成し、次にこ
のハニカム構造体をケース内に挿入し、それからケー
スのスリット状の隙間を溶接した後、ハニカム構造体
の波板材と平板材間をろう材により接合するとともに、
ハニカム構造体とケース間をろう材により接合するこ
とにより、担持母体が製造されていた。
次に従来例2については、次のとおり。
この製造方法では、最初に波板材と平板材とを巻き
付けてハニカム構造体を仮組立状態に形成し、次にこ
のハニカム構造体の波板材と平板材間をろう材により接
合し、それからケースのスリット状の隙間を溶接する
とともに、ハニカム構造体をケース内に挿入した後、
ハニカム構造体とケース間をろう材により接合するこ
とにより、担持母体が製造されていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、このような従来の排気ガス浄化装置用の担
持母体の製造方法にあっては、次の問題が指摘されてい
た。
第1に、ハニカム構造体の波板材と平板材間のろう材
による接合と、ハニカム構造体とケース間のろう材によ
る接合と、ケースのスリット状の隙間の溶接とが、別々
に経時的に行われていた(従来例1の前記,,、
および従来例2の前記,,)。そこで各接合作業
に手間がかかり面倒であり、作業性が悪くコスト高とな
るとの指摘があった。
第2に、ケースのスリット状の隙間を溶接する(従来
例1の前記、および従来例2の前記)ので、その溶
接熱によりケースにひずみが起きやすいという問題があ
った。
第3に、まずハニカム構造体の波板材と平板材間をろ
う材により接合し、それからハニカム構造体をケース内
に挿入すると(従来例2の前記,)、ハニカム構造
体とケース間に間隙が発生しやすいとの指摘があった。
第4に、同様にまずハニカム構造体の波板材と平板材
間をろう材により接合し、それからハニカム構造体をケ
ース内に挿入した後、ハニカム構造体とケース間をろう
材により接合すると(従来例2の前記,,)、2
段階のろう材による接合が行われることになる。そして
このように2段階に分けてろう材による接合が行われる
場合には、前の段階のろう材より後の段階のろう材は、
より低融点のものを用いなければならない。
つまりハニカム構造体とケース間の接合(従来例2の
前記)に用いられるろう材は、低融点のものであるこ
とを要する。従ってこのようにして製造された担持母体
にあっては、ハニカム構造体とケース間の高温時におけ
る接合強度が弱く、強度面に不安があり問題となってい
た。
従来例ではこのような点が指摘されていた。
本発明は、このような実情に鑑み上記従来例の問題点
を解決すべくなされたものであって、ハニカム構造体の
波板材と平板材間、ハニカム構造体とケース間、および
ケースの隙間を、ろう材の同時加熱にてそれぞれ接合す
ることにより、作業性が良くコスト面にも優れ、ケース
にひずみが起きず、ハニカム構造体とケース間に間隙の
発生もなく、かつ高強度のものが得られる。排気ガス浄
化装置用の担持母体の製造方法を提案することを目的と
する。
「課題を解決するための手段」 この目的を達成する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。
この排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法は、次
の本体準備工程,ケースを得る工程,挿入工程,接合準
備工程,仮止め工程,接合工程等、を有してなってい
る。
本体準備工程では、帯状で波形の凹凸が連続的に折曲
形成された波板材と帯状で平坦な平板材とを用い、該波
板材と平板材をろう材を介し交互に巻き付けてロール状
となし、もって触媒が付着されるハニカム構造体が仮組
立状態に形成される。
なお、この本体準備工程で準備されるハニカム構造体
は、担持母体としての使用目的に応じ円,楕円,その他
種々の略円状の断面形状のロール状をなす。
ケースを得る工程では、平板を素材とし、該平板を該
ハニカム構造体のこのような形状に対応した円,楕円,
その他種々の略円筒状に加工して、軸方向にスリット状
の隙間が存したケースとする。
挿入工程では、該ハニカム構造体が、略円筒状をなし
スリット状の隙間が存するケース内に挿入される。
接合準備工程では、該ハニカム構造体とケース間、お
よびケースの該隙間に、それぞれろう材が介装される。
仮止め工程では、該ケースの隙間を、上記ろう材を介
し治具等により仮止め固定し、該隙間を仮に接した閉鎖
状態に保持せしめる。
接合工程では、このような各工程の後、該ハニカム構
造体の波板材と平板材間の上記ろう材と、ハニカム構造
体と該ケース間の上記ろう材と、ケースの該隙間の上記
ろう材とを、同時に加熱することによりこれらが接合さ
れる。
「作用」 本発明に係る排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方
法は、このような手段よりなるので次のごとく作用す
る。
本体準備工程では、ろう材を介し波板材と平板材とが
交互に巻き付けられて、ロール状のハニカム構造体が仮
組立状態にて形成され、ケースを得る工程では、対応し
た形状よりなると共に、軸方向にスリット状の隙間が存
したケースが得られる。
又、挿入工程では、このハニカム構造体がケース内に
挿入され、接合準備工程では、ハニカム構造体とケース
間およびケースの隙間に、それぞれろう材が介装され
る。
そして仮止め工程では、ケースの隙間が治具等により
仮止め固定され、仮に接した閉鎖状態に保持せしめら
れ、挿入されたハニカム構造体とケースは仮止め固定さ
れる。
そしてこのような各工程の後、接合工程において上記
各ろう材を同時に加熱することにより、仮組立状態のハ
ニカム構造体の波板材と平板材間、仮止め固定状態のハ
ニカム構造体とケース間、およびケースの隙間が、同時
にそれぞれ接合される。
従って第1に、接合工程おいて各部材の接合作業が、
一度に一段階で行われる。そこで作業に手間取らず、作
業が容易化される。
第2に、接合準備工程の後接合工程において、ケース
間の隙間は溶接によらずろう材により接合される。そこ
で溶接熱によるケースのひずみは回避される。
第3に、挿入工程でハニカム構造体をケース内に挿入
し、仮止め工程で、ケースの隙間を仮止め固定し仮に接
した閉鎖状態に保持し、ハニカム構造体とケースを仮止
め固定した後、接合工程において仮組立状態のハニカム
構造体の波板材と平板材間等が接合される。そこでハニ
カム構造体とケース間に、間隙が発生することもない。
つまり、従来例のごとく、波板材と平板材の接合後に
ハニカム構造体をケース内に挿入した場合、ハニカム構
造体とケース間に発生していた間隙は、確実にその発生
が防止される。
第4に、接合工程において各部材の接合作業が一度に
同時に行われるので、低融点のろう材を用いる必要がな
い。つまり従来例のごとく、時間的に前後してろう材に
よる接合が行われないので、低融点のろう材を用いるこ
となく、高融点のろう材のみを用いることができる。そ
こで各部材は共に高融点のろう材により接合され、例え
ばハニカム構造体とケース間も、高温時の接合強度が強
いものが得られる。
「実施例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて詳細
に説明する。
第1図,第2図,第3図,第4図は、本発明に係る排
気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法の実施例につい
て、その説明に供する各部材の斜視図である。そして第
1図は巻き取られる波板材と平板材を、第2図はハニカ
ム構造体を、第3図はケースを、第4図は製造された担
持母体をそれぞれ示している。
まず、この製造方法に関し、その本体準備工程、ケー
スを得る工程,挿入工程,接合準備工程,仮止め工程,
接合工程,各工程の順序、等の順に説明する。
本体準備工程については次のとおり。
本体準備工程では、第1図に示すごとく、帯状で波形
の凹凸が連続的に折曲形成された波板材1と帯状で平坦
な平板材2を用い、波板材1と平板材2をろう材A1を介
し交互に巻き付けてロール状となし、もって第2図に示
すごとく、触媒が付着されるハニカム構造体3が仮組立
状態に形成される。
すなわちこれらについて詳述すると、図示のハニカム
構造体3にあっては、まず各1枚で帯状をなす金属箔製
の波板材1と平板材2とが準備される。波板材1は、素
材たる金属箔等をコルゲート装置等にてコルゲート加工
することにより、所定の凹凸を備え折曲形成される。そ
して波板材1と平板材2との接合対象箇所、つまり波板
材1の各波の頂部,谷部の外側に対応する箇所には、ペ
ースト状又は粉末状のろう材A1が付設される。なお波板
材1又は平板材2として、金属箔等の素材面に始めから
ろう材A1が設けられたいわゆるブレジングシートが準備
される場合には、このようなろう材A1の付設は不要であ
り、自動的にその介装が実現されることになる。
それから波板材1と平板材2とを、一定中心から交互
に巻き付けて重ねつつ多重に巻き取ることにより、円,
楕円等のロール状のハニカム構造体3が仮組立状態に形
成される。すなわち波板材1の各空間が、平板材2によ
ってそれぞれ独立空間に区画されることにより、中空柱
状のセル4の平面的集合体たるハニカム構造体3が仮組
立状態に形成される。波板材1と平板材2は、その各セ
ル壁を構成し事後触媒が付着せしめられる。なお波板材
1と平板材2の所定箇所つまり接合対象箇所には、前述
によりろう材A1が介装されている。
本体準備工程は、このようになっている。
次に、挿入工程,ケースを得る工程,その他について
述べる。
挿入工程では、第2図に示す仮組立状態のハニカム構
造体3が、第3図に示すごとく略円筒状をなしスリット
状の隙間5が存するケース6内に挿入される。
すなわちこれらについて詳述すると、このケース6
は、前述のごとく平板を素材としこれを所定の略円筒状
に加工し、もって円,楕円等のパイプ状の外筒つまり外
枠としたものである。そこでケース6には、軸方向にス
リット状の隙間5が存している。そしてこのような隙間
5が存し僅かに開いた状態のケース6内に、前述の本体
準備工程で形成された仮組立状態のハニカム構造体3が
挿入される。
なおその際ケース6の隙間5を、ろう材A2を介し、ス
ポット溶接,点溶接,その他の手段により、仮止め固定
しておくようにしてもよい。すなわち、隙間5を仮に接
した閉鎖状態に保持せしめてもよく、その際次に述べる
接合準備工程の一部たる隙間5へのろう材A2の介装を、
ここで実施するようにしてもよい。
挿入工程,ケースを得る工程,その他は、このように
なっている。次に、接合準備工程や仮止め工程について
述べる。
接合準備工程では、仮組立状態のハニカム構造体3と
ケース6間、およびケース6の隙間5に、それぞれろう
材A3,A2が介装される。
すなわちこれらについて詳述すると、接合対象箇所た
る仮組立状態のハニカム構造体3とケース6間にろう材
A3が、又同様に接合対象箇所たるケース6の隙間5にろ
う材A2が、それぞれ付設により介装される(第4図参
照)。そしてその際ケース6の隙間5を、介装されたろ
う材A2を介し治具等により仮止め固定し、隙間5を仮に
接した閉鎖状態に保持せしめ、ハニカム構造体3とケー
ス6とを仮止めしておく。
なお、前述した挿入工程,ケースを得る工程,その他
において述べたごとく既にケース6の隙間5をろう材A2
を介し、スポット溶接,点溶接等により仮止め固定して
おいた場合には、上述のうちろう材A2の介装および治具
による仮止め固定は不要である。
接合準備工程や仮止め工程は、このようになってい
る。
次に接合工程について述べる。
接合工程では、このような各工程の後、仮組立状態の
ハニカム構造体3の波板材1と平板材2間のろう材A
1と、ハニカム構造体3とケース6間のろう材A3と、ケ
ース6の隙間5のろう材A2とを、同時に加熱することに
よりこれらが接合され、もって第4図に示した担持母体
が得られる。
すなわち、これらについて詳述すると、前述の本体準
備工程,ケースを得る工程,挿入工程,接合準備工程,
仮止め工程の後、これらにより所定接合対象箇所にろう
材A1,A2,A3が介装されたハニカム構造体3とそのケース
6は、炉の中で一度に加熱される。もって各接合対象箇
所たる、ハニカム構造体3の波板材1と平板材2間、ハ
ニカム構造体3とケース6間、ケース6の隙間5が、そ
れぞれろう材A1,A2,A3により接合され、もって第4図に
示した担持母体が得られる。
そしてこのような担持母体が、排気ガス浄化装置に用
いられる。すなわち、自動車エンジン等の排気ガスは、
浄化装置を通過しその担持母体に付着された触媒と反応
することにより、清浄化される。すなわち排気ガスは、
担持母体のハニカム構造体3の各セル4を通過し、その
セル壁を構成する波板材1と平板材2に付着された触媒
と反応することにより、清浄化されることになる。
接合工程は、このようになっている。
次に各工程の順序等について述べる。
この製造方法において、上述の各工程は、例えば、本
体準備工程,ケースを得る工程,挿入工程,接合準備工
程,仮止め工程,接合工程の順序に実施される。
しかし各工程の実施は、このような順序に限定される
ものではなく、要は、接合工程が各工程の最後に行われ
ればよい。例えば、本体準備工程とケースを得る工程相
互間の先後や、挿入工程,接合準備工程,仮止め工程相
互間の先後、および各工程の一部のみの先行実施等は、
適宜自由に選択して実施可能であり、挿入工程に先立
ち、接合準備工程のケース6の隙間5へのろう材A2の介
装を実施するようにしてもよい。
なおハニカム構造体3の波板材1,平板材2として、い
わゆるブレージングシートを用いた場合も、上述に準じ
各工程が実施される。ところで波板材1又は平板材2と
して、両面にろう材Aが設けられたブレージングシート
を用いられた場合には、そのろう材Aが、ハニカム構造
体3の波板材1と平板材2間のろう材A1として機能する
とともに、ハニカム構造体3とケース6間のろう材A3
しても機能する。そこで前述の接合準備工程における仮
組立状態のハニカム構造体3とケース6間へのろう材A3
の介装等も、特に付設により実施することなく自動的に
実現される。
各工程の順序等は、このようになっている。
本発明に係る製造方法は、以上説明したようになって
いる。そこで以下のごとくなる。
本体準備工程では、ろう材A1を介し波板材1と平板材
2とが交互に巻き付けられて、ロール状のハニカム構造
体3が仮組立状態に形成される。
ケース6を得る工程では、ハニカム構造体3と対応し
た形状よりなると共に、軸方向にスリット状の隙間5が
存した、ケース6が得られる。又挿入工程では、仮組立
状態のハニカム構造体3がケース6内に挿入される。更
に接合準備工程では、仮組立状態のハニカム構造体3と
ケース6間およびケース6の隙間5に、それぞれろう材
A3,A2が介装され、仮止め工程では、ケース6の隙間5
が仮止め固定され、仮組立状態のハニカム構造体3とケ
ース6は仮止め固定される。
このような本体準備工程,ケースを得る工程,挿入工
程,接合準備工程,仮止め工程の後、接合工程において
炉中で各ろう材A1,A2,A3が同時に加熱される。これによ
り、ハニカム構造体3の波板材1と平板材2間、ハニカ
ム構造体3とケース6間、およびケース6の隙間5が、
同時にそれぞれ接合される。
そこで次の第1,第2,第3,第4のごとくなる。
第1に、上述のごとく接合工程において、仮組立状態
のハニカム構造体3の波板材1と平板材2間、ハニカム
構造体3とケース6間、およびケース6の隙間5が、ろ
う材A1,A2,A3の同時加熱により一度に接合される。つま
り接合工程において、担持母体を構成する各部材の接合
作業が一段階で共に行われる。そこで従来例のごとくこ
れらが別々に行われる場合に比し、手間取らず作業が著
しく容易化されることになる。
第2に、接合準備工程を経た後の接合工程において、
ケース6間の隙間5は溶接によらずろう材A2により接合
される。そこで溶接熱によるケース6のひずみは、回避
される。
第3に、挿入工程で仮組立状態のハニカム構造体3を
ケース6内に挿入し、仮止め工程で、ケース6の隙間5
を仮止め固定し、ハニカム構造体3とケース6を仮止め
固定した後、接合工程においてハニカム構造体3の波板
材1と平板材2間等が接合される。そこで従来例のごと
く、波板材1と平板材2の接合後にハニカム構造体3を
ケース6内に挿入した場合、ハニカム構造体3とケース
6間に発生していた間隙は、確実にその発生が防止され
る。
第4に、接合工程において担持母体を構成する各部材
の接合作業が、一度に同時に行われるので、低融点のろ
う材を用いる必要がない。つまり従来例のごとく時間的
に前後してろう材による接合が行われないので、この製
造方法において担持母体の各部材間は、共に高融点のろ
う材A1,A2,A3により接合される。そこで例えばハニカム
構造体3とケース6間も、低融点ではなく高融点のろう
材A3を用い接合されるので、事後高温時にもその間の接
合強度は強い。
この製造方法にあっては、以上説明した第1,第2,第3,
第4のごとくなる。
「発明の効果」 本発明に係る排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方
法は、以上説明したごとく、ハニカム構造体の波板材と
平板材間、ハニカム構造体とケース間、およびケースの
隙間を、ろう材の同時加熱にてそれぞれ接合することに
より、次の効果を発揮する。
第1に、接合作業が一度に共に行われるので手間取ら
ず作業が容易化され、担持母体製造の作業性が向上する
とともにコスト面にも極めて優れることになる。
第2に、ケースの隙間はろう材により接合されるの
で、製造された担持母体において、ケースにひずみが起
きるようなことはない。
第3に、接合作業が一度に行われるので、製造された
担持母体において、ハニカム構造体とケース間に間隙が
発生することも防止される。
第4に、接合作業が一度に同時に行われるので、低融
点のろう材を用いる必要がなく高温時の接合強度も強い
等、高強度な担持母体が得られる。
このようにこの種従来例に存した問題点が一掃される
等、本発明の発揮する効果は顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図,第2図,第3図,第4図は、本発明に係る排気
ガス浄化装置用の担持母体の製造方法の実施例につい
て、その説明に供する各部材の斜視図である。 そして第1図は巻き取られる波板材と平板材を、第2図
はハニカム構造体を、第3図はケースを、第4図は製造
された担持母体を、それぞれ示している。 1……波板材 2……平板材 3……ハニカム構造体 4……セル 5……隙間 6……ケース A,A1,A2,A3……ろう材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 21/00 - 38/64 B21D 47/00 F01N 3/28 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状で波形の凹凸が連続的に折曲形成され
    た波板材と帯状で平坦な平板材とを用い、該波板材と平
    板材をろう材を介し交互に巻き付けて、担持母体として
    の使用目的に応じ円,楕円,その他種々の略円状の断面
    形状のロール状となし、もって触媒が付着されるハニカ
    ム構造体を、仮組立状態に形成する本体準備工程と、 平板を素材とし、該平板を該ハニカム構造体のこのよう
    な形状に対応した円,楕円,その他種々の略円筒状に加
    工して、軸方向にスリット状の隙間が存したケースとす
    る工程と、 該ハニカム構造体を、このようにスリット状の隙間が存
    する該ケース内に挿入する挿入工程と、 該ハニカム構造体とケース間、およびケースの該隙間
    に、それぞれろう材を介装する接合準備工程と、 該ケースの隙間を、上記ろう材を介し治具等により仮止
    め固定し、該隙間を仮に接した閉鎖状態に保持せしめる
    工程と、 このような各工程の後、該ハニカム構造体の波板材と平
    板材間の上記ろう材と、ハニカム構造体と該ケース間の
    上記ろう材と、ケースの該隙間の上記ろう材とを、同時
    に加熱することによりこれらを接合する接合工程と、を
    有してなること、を特徴とする排気ガス浄化装置用の担
    持母体の製造方法。
JP1094100A 1989-04-13 1989-04-13 排気ガス浄化装置用の担持母体の製造方法 Expired - Lifetime JP2784660B2 (ja)

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