JP2000061317A - メタル担体とその製造方法 - Google Patents
メタル担体とその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明はメタル担体とその製造方法に関し、
ろう箔材を用いて外筒とコアを接合するに当たり、外筒
へのコアの圧入時にろう箔材の剥離をなくして、コアと
外筒との接合強度に優れたメタル担体とその製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 金属製薄板の波板13と平板15を交互
に重ね、これらを多重に巻回して成形したコア11を金
属製の外筒9内に圧入して、外筒9の内周とコア11の
外周をろう材で接合したメタル担体に於て、上記ろう材
を、コア11の最外周の内側に巻回したろう箔材とする
と共に、当該コア11の最外周を、多数の小孔17を有
する多孔構造とし、熱処理により溶融したろう箔材19
が上記小孔17を介してコア11と外筒9をろう付け接
合したことを特徴とする。
ろう箔材を用いて外筒とコアを接合するに当たり、外筒
へのコアの圧入時にろう箔材の剥離をなくして、コアと
外筒との接合強度に優れたメタル担体とその製造方法を
提供することを目的とする。 【解決手段】 金属製薄板の波板13と平板15を交互
に重ね、これらを多重に巻回して成形したコア11を金
属製の外筒9内に圧入して、外筒9の内周とコア11の
外周をろう材で接合したメタル担体に於て、上記ろう材
を、コア11の最外周の内側に巻回したろう箔材とする
と共に、当該コア11の最外周を、多数の小孔17を有
する多孔構造とし、熱処理により溶融したろう箔材19
が上記小孔17を介してコア11と外筒9をろう付け接
合したことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関等の排気
系に装着する触媒コンバータのメタル担体とその製造方
法に関する。
系に装着する触媒コンバータのメタル担体とその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関等の排気系には、排ガス
を浄化する触媒コンバータが装着されているが、この種
の触媒コンバータに用いる触媒担体として、昨今、Fe
−Cr−Al系フェライトステンレス箔材(20Cr−
5Al−La−Fe)等の金属製薄板からなるメタル担
体が広く用いられている。
を浄化する触媒コンバータが装着されているが、この種
の触媒コンバータに用いる触媒担体として、昨今、Fe
−Cr−Al系フェライトステンレス箔材(20Cr−
5Al−La−Fe)等の金属製薄板からなるメタル担
体が広く用いられている。
【0003】そして、メタル担体の製造方法として、特
開平8−141410号公報又は図5に示すように金属
製薄板からなる帯状の波板1と平板3を交互に重ね、こ
れらを多重に巻回して断面円形状或いは断面レーシング
トラック形状のハニカム構造のコア5を形成した後、コ
ア5の外周にNiろう箔材等のろう箔材を巻回して、こ
れらを図6に示すように金属製の外筒7内に圧入して真
空状態で加熱することにより、波板1と平板3との間を
拡散接合させると共に、外筒7とコア5をろう付け接合
する方法が知られている。
開平8−141410号公報又は図5に示すように金属
製薄板からなる帯状の波板1と平板3を交互に重ね、こ
れらを多重に巻回して断面円形状或いは断面レーシング
トラック形状のハニカム構造のコア5を形成した後、コ
ア5の外周にNiろう箔材等のろう箔材を巻回して、こ
れらを図6に示すように金属製の外筒7内に圧入して真
空状態で加熱することにより、波板1と平板3との間を
拡散接合させると共に、外筒7とコア5をろう付け接合
する方法が知られている。
【0004】尚、上述したレーシングトラック形状と
は、対向する2つの直線部分とこれらを連結して対向す
る2つの半円部分からなる陸上競技のトラック形状に類
似する略楕円形状をいう。
は、対向する2つの直線部分とこれらを連結して対向す
る2つの半円部分からなる陸上競技のトラック形状に類
似する略楕円形状をいう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、従来、コア5
の外周にろう箔材を巻回するに当たり、多数のスポット
溶接を行ってろう箔材の剥離を防止しているが、一般に
ろう箔材は厚さが25〜38μmと薄く強度もないた
め、スポット溶接をしたにも拘わらず、外筒7への圧入
時にろう箔材が摩擦で剥離して外筒7とコア5との接合
強度を十分に確保することができない欠点があった。
の外周にろう箔材を巻回するに当たり、多数のスポット
溶接を行ってろう箔材の剥離を防止しているが、一般に
ろう箔材は厚さが25〜38μmと薄く強度もないた
め、スポット溶接をしたにも拘わらず、外筒7への圧入
時にろう箔材が摩擦で剥離して外筒7とコア5との接合
強度を十分に確保することができない欠点があった。
【0006】而も、スポット溶接自体に時間がかかって
作業能率が悪く、又、コストがかかってしまう欠点も指
摘されている。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたも
ので、ろう箔材を用いて外筒とコアを接合するに当た
り、外筒へのコアの圧入時にろう箔材の剥離をなくし
て、コアと外筒との接合強度に優れたメタル担体とその
製造方法を提供することを目的とする。
作業能率が悪く、又、コストがかかってしまう欠点も指
摘されている。本発明は斯かる実情に鑑み案出されたも
ので、ろう箔材を用いて外筒とコアを接合するに当た
り、外筒へのコアの圧入時にろう箔材の剥離をなくし
て、コアと外筒との接合強度に優れたメタル担体とその
製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、金属製薄板の波板と平板を
交互に重ね、これらを多重に巻回して成形したコアを金
属製の外筒内に圧入して、外筒の内周とコアの外周をろ
う材で接合したメタル担体に於て、上記ろう材を、コア
の最外周の内側に巻回したろう箔材とすると共に、当該
コアの最外周を、多数の小孔を有する多孔構造とし、熱
処理により溶融したろう箔材が、上記小孔を介してコア
と外筒をろう付け接合してなることを特徴とする。
め、請求項1に係る発明は、金属製薄板の波板と平板を
交互に重ね、これらを多重に巻回して成形したコアを金
属製の外筒内に圧入して、外筒の内周とコアの外周をろ
う材で接合したメタル担体に於て、上記ろう材を、コア
の最外周の内側に巻回したろう箔材とすると共に、当該
コアの最外周を、多数の小孔を有する多孔構造とし、熱
処理により溶融したろう箔材が、上記小孔を介してコア
と外筒をろう付け接合してなることを特徴とする。
【0008】又、請求項2に係る発明は、金属製薄板の
波板と平板を交互に重ね、これらを多重に巻回してコア
を成形した後、当該コアを金属製の外筒内に圧入して熱
処理を施すことで、外筒の内周とコアの外周をろう材で
接合するメタル担体の製造方法に於て、上記波板と平板
の巻回時に、成形するコアの最外周の内側にろう箔材を
巻回して、当該ろう箔材の外周に、多数の小孔を設けた
上記波板又は平板を更に1回巻回してコアを成形した
後、当該コアを外筒内に圧入してこれらに熱処理を施す
ことで、上記小孔を介して、溶融したろう箔材で外筒と
コアを接合することを特徴とする。
波板と平板を交互に重ね、これらを多重に巻回してコア
を成形した後、当該コアを金属製の外筒内に圧入して熱
処理を施すことで、外筒の内周とコアの外周をろう材で
接合するメタル担体の製造方法に於て、上記波板と平板
の巻回時に、成形するコアの最外周の内側にろう箔材を
巻回して、当該ろう箔材の外周に、多数の小孔を設けた
上記波板又は平板を更に1回巻回してコアを成形した
後、当該コアを外筒内に圧入してこれらに熱処理を施す
ことで、上記小孔を介して、溶融したろう箔材で外筒と
コアを接合することを特徴とする。
【0009】そして、請求項3に係る発明は、請求項2
記載のメタル担体の製造方法に於て、コアの最外周の内
側にろう箔材を巻回した後、コアの最外周に巻回する波
板又は平板に小孔を設けることを特徴とし、請求項4に
係る発明は、請求項2記載のメタル担体の製造方法に於
て、小孔を、コアを成形する波板又は平板に予め設けて
おくことを特徴とする。
記載のメタル担体の製造方法に於て、コアの最外周の内
側にろう箔材を巻回した後、コアの最外周に巻回する波
板又は平板に小孔を設けることを特徴とし、請求項4に
係る発明は、請求項2記載のメタル担体の製造方法に於
て、小孔を、コアを成形する波板又は平板に予め設けて
おくことを特徴とする。
【0010】(作用)請求項1に係る発明によれば、コ
アの成形時に、コアの最外周の内側にろう箔材を巻回し
た後、これを外筒内に圧入して熱処理を施すと、ろう箔
材が溶融して各小孔からコアの外周に溶け出し、コアと
外筒の内周をろう付け接合する。又、請求項2乃至請求
項4に係る発明によれば、同じくコアの成形時に、成形
するコアの最外周の内側にろう箔材を巻回して、当該ろ
う箔材の外周に、多数の小孔を設けた上記波板又は平板
を更に1回巻回してコアを成形した後、当該コアを外筒
内に圧入すると、最外周の波板又は平板がろう箔材の剥
離を防止する。
アの成形時に、コアの最外周の内側にろう箔材を巻回し
た後、これを外筒内に圧入して熱処理を施すと、ろう箔
材が溶融して各小孔からコアの外周に溶け出し、コアと
外筒の内周をろう付け接合する。又、請求項2乃至請求
項4に係る発明によれば、同じくコアの成形時に、成形
するコアの最外周の内側にろう箔材を巻回して、当該ろ
う箔材の外周に、多数の小孔を設けた上記波板又は平板
を更に1回巻回してコアを成形した後、当該コアを外筒
内に圧入すると、最外周の波板又は平板がろう箔材の剥
離を防止する。
【0011】そして、これらに熱処理を施すと、ろう箔
材が溶融して各小孔からコアの外周に溶け出し、コアと
外筒の内周をろう付け接合して請求項1に係るメタル担
体が製造されることとなる。
材が溶融して各小孔からコアの外周に溶け出し、コアと
外筒の内周をろう付け接合して請求項1に係るメタル担
体が製造されることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。
基づき詳細に説明する。
【0013】図1は請求項1の一実施形態に係るメタル
担体を示し、図中、9はSUS430のフェライト系ス
テンレスで成形された外筒、11は当該外筒9内に装着
された断面円形状のコアで、コア11は、図2に示すよ
うにFe−Cr−Al合金製薄板の波板13と平板15
を交互に重ねて、これらを多重に巻回して成形されてい
る。
担体を示し、図中、9はSUS430のフェライト系ス
テンレスで成形された外筒、11は当該外筒9内に装着
された断面円形状のコアで、コア11は、図2に示すよ
うにFe−Cr−Al合金製薄板の波板13と平板15
を交互に重ねて、これらを多重に巻回して成形されてい
る。
【0014】そして、従来と同様、コア11を外筒9内
に圧入し、これらを真空状態で加熱して波板13と平板
15が拡散接合されている。一方、図1に示すようにコ
ア11の最外周に巻回された平板15-1には多数の円形
形状の小孔17が形成され、そして、当該平板15-1の
内側には、図2に示すコア11の成形時に平板15-1の
内側に巻回した帯状のNiろう箔材19が溶融したろう
材層21が形成されている。
に圧入し、これらを真空状態で加熱して波板13と平板
15が拡散接合されている。一方、図1に示すようにコ
ア11の最外周に巻回された平板15-1には多数の円形
形状の小孔17が形成され、そして、当該平板15-1の
内側には、図2に示すコア11の成形時に平板15-1の
内側に巻回した帯状のNiろう箔材19が溶融したろう
材層21が形成されている。
【0015】而して、上記ろう材層21は、斯様に巻回
したNiろう箔材19が波板13と平板15の拡散接合
時に溶融してなるもので、斯様に溶融したNiろう箔材
19が上記小孔17からコア11の外周に溶け出して、
コア11と外筒9の内周をろう付け接合した構造となっ
ている。尚、メタル担体が触媒コンバータの使用に供さ
れるとき、メタル担体は600℃〜950℃の排ガスに
晒されるが、本実施形態は、Niろう箔材として厚さが
25〜38μmのJIS(BNi−5)を使用してい
る。そして、この溶解温度は1150℃〜1205℃
で、而も、外筒9は外気によって冷却されることもあっ
て、ろう材層21が排ガスによって更に溶融することは
ない。
したNiろう箔材19が波板13と平板15の拡散接合
時に溶融してなるもので、斯様に溶融したNiろう箔材
19が上記小孔17からコア11の外周に溶け出して、
コア11と外筒9の内周をろう付け接合した構造となっ
ている。尚、メタル担体が触媒コンバータの使用に供さ
れるとき、メタル担体は600℃〜950℃の排ガスに
晒されるが、本実施形態は、Niろう箔材として厚さが
25〜38μmのJIS(BNi−5)を使用してい
る。そして、この溶解温度は1150℃〜1205℃
で、而も、外筒9は外気によって冷却されることもあっ
て、ろう材層21が排ガスによって更に溶融することは
ない。
【0016】又、上記小孔17は、直径0.5〜6mm
に設定することで、小孔17一個当たり20〜60kg
の接合強度(引張強度)が得られるため、必要とされる
保持力との関係から、小孔17の直径と数が決定され
る。本実施形態に係るメタル担体23はこのように構成
されており、当該メタル担体23は、請求項2及び請求
項3に係る発明方法の一実施形態によって以下の如く製
造される。
に設定することで、小孔17一個当たり20〜60kg
の接合強度(引張強度)が得られるため、必要とされる
保持力との関係から、小孔17の直径と数が決定され
る。本実施形態に係るメタル担体23はこのように構成
されており、当該メタル担体23は、請求項2及び請求
項3に係る発明方法の一実施形態によって以下の如く製
造される。
【0017】先ず、従来と同様、波板13と平板15を
交互に重ね、これらに一定の荷重をかけ乍ら多重に巻回
してコア11を成形していくが、図2に示すようにコア
11の最外周に平板15-1を巻回するに当たり、その内
側に平板15-1と同一幅に裁断された帯状のNiろう箔
材19を一回巻回する。次いで、当該Niろう箔材19
の外周に平板15-1を一回巻回してコア11が成形され
るが、このとき、図示しない治具を用いて平板15-1に
所定の径からなる小孔17を必要数設ける。
交互に重ね、これらに一定の荷重をかけ乍ら多重に巻回
してコア11を成形していくが、図2に示すようにコア
11の最外周に平板15-1を巻回するに当たり、その内
側に平板15-1と同一幅に裁断された帯状のNiろう箔
材19を一回巻回する。次いで、当該Niろう箔材19
の外周に平板15-1を一回巻回してコア11が成形され
るが、このとき、図示しない治具を用いて平板15-1に
所定の径からなる小孔17を必要数設ける。
【0018】そして、斯様にコア11を成形した後、当
該コア11を外筒9内に圧入して当該外筒9でコア11
を加圧し乍ら、これらを従来と同様、真空状態で120
0℃前後の高温下で加熱して波板13と平板15を拡散
接合させると、平板15-1の内側に巻回したNiろう箔
材19が溶融して各小孔17からコア11の外周に溶け
出し、コア11と外筒9の内周をろう付け接合して図1
のメタル担体23が製造されることとなる。
該コア11を外筒9内に圧入して当該外筒9でコア11
を加圧し乍ら、これらを従来と同様、真空状態で120
0℃前後の高温下で加熱して波板13と平板15を拡散
接合させると、平板15-1の内側に巻回したNiろう箔
材19が溶融して各小孔17からコア11の外周に溶け
出し、コア11と外筒9の内周をろう付け接合して図1
のメタル担体23が製造されることとなる。
【0019】本実施形態に係る製造方法はこのようにメ
タル担体23を製造していくもので、コア11を外筒9
内に圧入する際に、コア11の最外周に巻回した平板1
5-1がNiろう箔材19の剥離を防止するため、従来の
如く外筒9への圧入時にNiろう箔材19が摩擦で剥離
することがなく、この結果、斯様に成形されたメタル担
体23によれば、コア11と外筒9が確実にろう付け接
合されて、外筒9とコア11との接合強度を十分に確保
することが可能となった。
タル担体23を製造していくもので、コア11を外筒9
内に圧入する際に、コア11の最外周に巻回した平板1
5-1がNiろう箔材19の剥離を防止するため、従来の
如く外筒9への圧入時にNiろう箔材19が摩擦で剥離
することがなく、この結果、斯様に成形されたメタル担
体23によれば、コア11と外筒9が確実にろう付け接
合されて、外筒9とコア11との接合強度を十分に確保
することが可能となった。
【0020】又、本実施形態に係る製造方法によれば、
上述したように外筒9へのコア11の圧入時に、平板1
5-1がNiろう箔材19の剥離を防止するため、コア1
1の圧入が容易になると共に、従来の如きNiろう箔材
19のスポット溶接が不要となるため、従来に比し作業
能率が向上すると共に、製造コストの低廉化が可能とな
った。
上述したように外筒9へのコア11の圧入時に、平板1
5-1がNiろう箔材19の剥離を防止するため、コア1
1の圧入が容易になると共に、従来の如きNiろう箔材
19のスポット溶接が不要となるため、従来に比し作業
能率が向上すると共に、製造コストの低廉化が可能とな
った。
【0021】尚、既述したように本実施形態に係る製造
方法は、Niろう箔材19の外周に平板15-1を一回巻
回する際に、図示しない治具を用いて平板15-1に所定
径の小孔17を設けたが、製造するコア11の径は予め
設定されて巻回される波板13や平板15の長さも決ま
っているから、請求項2及び請求項4に係る図示しない
実施形態のように、平板15の所定箇所に予め小孔17
を設けておいてもよい。
方法は、Niろう箔材19の外周に平板15-1を一回巻
回する際に、図示しない治具を用いて平板15-1に所定
径の小孔17を設けたが、製造するコア11の径は予め
設定されて巻回される波板13や平板15の長さも決ま
っているから、請求項2及び請求項4に係る図示しない
実施形態のように、平板15の所定箇所に予め小孔17
を設けておいてもよい。
【0022】又、上記実施形態は、平板15-1に円形形
状の小孔17を形成したが、小孔の形状は斯かる形状に
限定されるものではなく、例えば図3に示すように平板
15-1の巻回方向に沿って矩形状の小孔17-1を複数設
けてもよいし、図4に示すように平板15-1の巻回方向
と直交する方向に矩形状の小孔17-2を複数設けてもよ
い。
状の小孔17を形成したが、小孔の形状は斯かる形状に
限定されるものではなく、例えば図3に示すように平板
15-1の巻回方向に沿って矩形状の小孔17-1を複数設
けてもよいし、図4に示すように平板15-1の巻回方向
と直交する方向に矩形状の小孔17-2を複数設けてもよ
い。
【0023】更に又、上記実施形態は、最外周に平板1
5-1を巻回するコア11に本発明を適用したが、最外周
に波板を巻回するコアにも適用できるし、波板と平板を
ろう付け接合するメタル担体にも適用でき、これらの各
実施形態によっても、図1に示すメタル担体23と同
様、所期の目的を達成することが可能である。
5-1を巻回するコア11に本発明を適用したが、最外周
に波板を巻回するコアにも適用できるし、波板と平板を
ろう付け接合するメタル担体にも適用でき、これらの各
実施形態によっても、図1に示すメタル担体23と同
様、所期の目的を達成することが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係るメタ
ル担体によれば、外筒へのコアの圧入時にろう箔材が摩
擦で剥離することがないため、コアと外筒が確実にろう
付け接合されてこれらの接合強度を十分に確保すること
が可能となった。
ル担体によれば、外筒へのコアの圧入時にろう箔材が摩
擦で剥離することがないため、コアと外筒が確実にろう
付け接合されてこれらの接合強度を十分に確保すること
が可能となった。
【0025】そして、請求項2乃至請求項4に係る製造
方法によれば、外筒へのコアの圧入時に、ろう箔材の剥
離がコアの最外周の波板又は平板によって防止されるた
め、コアの圧入が容易になると共に、従来の如きろう箔
材のスポット溶接が不要となるため、従来に比し作業能
率が向上すると共に製造コストの低廉化が可能となっ
た。
方法によれば、外筒へのコアの圧入時に、ろう箔材の剥
離がコアの最外周の波板又は平板によって防止されるた
め、コアの圧入が容易になると共に、従来の如きろう箔
材のスポット溶接が不要となるため、従来に比し作業能
率が向上すると共に製造コストの低廉化が可能となっ
た。
【図1】請求項1の一実施形態に係るメタル担体の外筒
の一部を切り欠いた全体斜視図である。
の一部を切り欠いた全体斜視図である。
【図2】請求項2及び請求項3の一実施形態に於けるコ
アの製造方法の説明図である。
アの製造方法の説明図である。
【図3】小孔の変形例を示す平板の斜視図である。
【図4】小孔の他の変形例を示す平板の斜視図である。
【図5】従来のコアの製造方法の説明図である。
【図6】従来のメタル担体の全体斜視図である。
9 外筒
11 コア
13 波板
15,15-1 平板
17,17-1,17-2 小孔
19 Niろう箔材
21 ろう材層
23 メタル担体
Claims (4)
- 【請求項1】 金属製薄板の波板(13)と平板(1
5)を交互に重ね、これらを多重に巻回して成形したコ
ア(11)を金属製の外筒(9)内に圧入して、外筒
(9)の内周とコア(11)の外周をろう材で接合した
メタル担体に於て、 上記ろう材を、コア(11)の最外周の内側に巻回した
ろう箔材(19)とすると共に、当該コア(11)の最
外周を、多数の小孔(17,17-1,17-2)を有する
多孔構造とし、熱処理により溶融したろう箔材(19)
が、上記小孔(17,17-1,17-2)を介してコア
(11)と外筒(9)をろう付け接合してなることを特
徴とするメタル担体。 - 【請求項2】 金属製薄板の波板(13)と平板(1
5)を交互に重ね、これらを多重に巻回してコア(1
1)を成形した後、当該コア(11)を金属製の外筒
(9)内に圧入して熱処理を施すことで、外筒(9)の
内周とコア(11)の外周をろう材で接合するメタル担
体の製造方法に於て、 上記波板(13)と平板(15)の巻回時に、成形する
コア(11)の最外周の内側にろう箔材(19)を巻回
して、当該ろう箔材(19)の外周に、多数の小孔(1
7,17-1,17-2)を設けた上記波板(13)又は平
板(15)を更に1回巻回してコア(11)を成形した
後、当該コア(11)を外筒(9)内に圧入してこれら
に熱処理を施すことで、上記小孔(17,17-1,17
-2)を介して、溶融したろう箔材(19)で外筒(9)
とコア(11)を接合することを特徴とするメタル担体
の製造方法。 - 【請求項3】 コア(11)の最外周の内側にろう箔材
(19)を巻回した後、コア(11)の最外周に巻回す
る波板(13)又は平板(15)に小孔(17,17-
1,17-2)を設けることを特徴とする請求項2記載の
メタル担体の製造方法。 - 【請求項4】 コア(11)を成形する波板(13)又
は平板(15)に、予め小孔(17,17-1,17-2)
を設けておくことを特徴とする請求項2記載のメタル担
体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239242A JP2000061317A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | メタル担体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10239242A JP2000061317A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | メタル担体とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000061317A true JP2000061317A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17041862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10239242A Pending JP2000061317A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | メタル担体とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000061317A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6761980B2 (en) * | 2000-11-15 | 2004-07-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Metallic catalyst carrier |
JP2005313082A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
JP2005313084A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
JP2009178622A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Calsonic Kansei Corp | スリット穴付き金属触媒担体 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP10239242A patent/JP2000061317A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6761980B2 (en) * | 2000-11-15 | 2004-07-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Metallic catalyst carrier |
JP2005313082A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
JP2005313084A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-11-10 | Calsonic Kansei Corp | 金属製触媒担体 |
JP2009178622A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Calsonic Kansei Corp | スリット穴付き金属触媒担体 |
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