JPH06347252A - 対象物の端縁位置検出装置および長さ測定装置 - Google Patents

対象物の端縁位置検出装置および長さ測定装置

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JPH06347252A
JPH06347252A JP16649993A JP16649993A JPH06347252A JP H06347252 A JPH06347252 A JP H06347252A JP 16649993 A JP16649993 A JP 16649993A JP 16649993 A JP16649993 A JP 16649993A JP H06347252 A JPH06347252 A JP H06347252A
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gap
gap sensor
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voltage
sensor
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恒也 杉谷
Takeshi Sugimoto
剛 杉本
Yutaka Masujima
裕 増島
Osamu Koda
理 香田
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Dengyosha Machine Works Ltd
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DENGIYOUSHIYA KIKAI SEISAKUSHO KK
Dengyosha Machine Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップセンサ12の出力信号により、羽根
38の厚さを測定する。 【構成】 羽根38に向けてギャップセンサ12を配設
し、その出力信号から、最大変化幅検出手段26により
最大変化幅の電圧を検出し、また計時手段34により時
間幅を計時し、これらを演算手段18に与える。予め、
羽根38がギャップセンサ12を通過するよう移動した
ときのギャップgの間隔と出力信号の最大変化幅の電圧
と、羽根38がギャップセンサ12に近づくように移動
したときに出力信号の電圧が変化し始めるときのギャッ
プセンサ12の中心と羽根38の端縁までの距離dを測
定して記憶手段20に記憶させる。演算手段18は、出
力信号の最大変化幅の電圧からギャップgの間隔を特定
し、さらにこのギャップgにおける出力信号の電圧の変
化し始める距離dを特定し、羽根38の回転速度と出力
信号の時間幅と距離dから羽根38の厚さを演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動する対象物の端縁
位置をギャップセンサを用いて検出する対象物の端縁位
置検出装置に関するものである。
【0002】また、本発明は、移動する対象物の長さを
移動状態においてギャップセンサを用いて測定するため
の対象物の長さ測定装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】移動通過する対象物の端縁の位置を検出
する従来技術としては、リミットスイッチ等を対象物で
直接に作動させて検出するもの、または対象物による光
の遮断等を受光素子で検出するものである。
【0004】また、従来より回転軸等の振動検出センサ
としてギャップセンサ(渦電流式近接センサ)が用いら
れている。例えば、回転軸の外周面にセンサトップを向
けてギャップセンサを配設し、回転軸の外周面とギャッ
プセンサ間の距離に応じた出力信号の変化から回転軸の
横振れを検出するものである。また、回転軸の端面にセ
ンサトップを向けてギャップセンサを配設し、出力信号
の変化から回転軸の軸方向振れを検出するものである。
このようにギャップセンサの従来の使用例としては、セ
ンサトップの方向すなわちギャップセンサの軸方向にあ
る回転軸等の被対象物との間の距離を検出するにすぎな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、流体機械の
羽根車の横振れを検出する手段として、羽根車の羽根の
先端部が形成する回転面に、センサトップを向けてギャ
ップセンサを配設し、各羽根により生ずる出力信号を比
較することが考えられる。しかるに、このギャップセン
サを用いて、羽根の端縁の位置を検出することはできな
い。そして、この羽根の端縁の位置を検出するために、
リミットスイッチや受光素子を用いることも技術的に困
難である。
【0006】そこで、発明者らは、ギャップセンサを用
いて羽根の端縁の位置を検出する技術を研究した結果、
回転により移動通過する羽根の移動経路に対して、セン
サトップを向け、すなわちギャップセンサの軸方向を直
角方向として、移動経路とセンサトップの間にギャップ
gを設けてギャップセンサを配設するならば、ギャップ
センサの軸方向の中心に対して羽根が近づきまた離れる
ときに出力信号の電圧が変化し、この出力信号の電圧か
ら羽根の端縁の位置を検出できることに想到した。ま
た、ギャップセンサの中心を羽根が通過するときの出力
信号の電圧は、ギャップgの間隔に対応することを知悉
するに至った。
【0007】さらに、発明者らは、これらの知見に基づ
いて、羽根の端縁の位置の検出を応用して羽根の厚さを
測定する技術を開発した。
【0008】また、ギャップセンサにより対象物として
の羽根の端縁の位置の検出ならびに厚さの測定技術は、
羽根車のみに限られず、ギャップセンサが感受し得る対
象物であれば、他の分野の産業機械等にも適用できる。
例えば、ロボット等の作動アームを対象物に向けて相対
移動させて近づけまたは離す場合に、作動アームに設け
たギャップセンサを用いて作動アームと対象物の相対距
離を検出することができる。また、ベルトコンベア上に
設けたギャップセンサを用いて搬送される対象物の長さ
を測定することもできる。
【0009】本発明は、上述のごとく、対象物の移動経
路と直角方向にギャップを設けて配設されたギャップセ
ンサを用いて、対象物の端縁の位置を検出する対象物の
端縁位置検出装置、および対象物の長さを測定する対象
物の長さ測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明の対象物の端縁位置検出装置にあっては、
対象物の移動経路に対して直角方向に所定間隔のギャッ
プをもってギャップセンサを配設し、前記ギャップにお
いて前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移動
方向距離と前記ギャップセンサから出力される出力信号
の電圧との関係データを予め測定して記憶手段に記憶さ
せ、検出時において、前記対象物の移動に応じた前記ギ
ャップセンサの出力信号の電圧と前記関係データとから
前記ギャップセンサに対する前記対象物の端縁の移動方
向距離を演算手段により演算するように構成されてい
る。
【0011】また、対象物の移動経路に対して直角方向
に所定間隔のギャップをもってギャップセンサを配設
し、前記ギャップにおいて前記ギャップセンサが前記対
象物により出力信号の電圧に変化を発生させまたは消滅
させるときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の
間の移動方向距離を予め測定してその測定値を記憶手段
に記憶し、検出時において、前記対象物の移動に応じて
前記ギャップセンサの出力信号の電圧が変化を発生させ
または消滅させたときに前記ギャップセンサと前記対象
物の端縁の間の移動方向距離が前記測定値であることを
演算手段により演算するように構成しても良い。
【0012】そして、対象物の移動経路に対して直角方
向にギャップをもってギャップセンサを配設し、種々の
間隔のギャップにおいて前記ギャップセンサと前記対象
物の端縁の間の移動方向距離と前記ギャップセンサから
出力される出力信号の電圧との関係データを予め測定し
て記憶手段に記憶させ、検出時において、前記対象物の
移動により変化幅が最大となる前記出力信号の電圧と前
記関係データとから演算手段によりギャップの間隔を特
定し、さらに前記出力信号の電圧とこの特定されたギャ
ップの間隔に応じた関係データとから前記ギャップセン
サに対する前記対象物の端縁の移動方向距離を前記演算
手段により演算するように構成しても良い。
【0013】さらに、対象物の移動経路に対して直角方
向にギャップをもってギャップセンサを配設し、種々の
間隔のギャップにおいて、前記ギャップセンサが前記対
象物により出力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅
させるときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の
間の移動方向距離、および前記対象物の移動により変化
幅が最大となる前記出力信号の電圧との関係データを予
め測定して記憶手段に記憶させ、検出時において、前記
対象物の移動により変化幅が最大となる前記出力信号の
電圧と前記関係データとから演算手段によりギャップの
間隔を特定し、さらにこの特定されたギャップの間隔に
応じた関係データから前記対象物の移動に応じて前記出
力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅させるときの
前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移動方向
距離を前記演算手段により演算するように構成しても良
い。
【0014】そしてさらに、前記ギャップセンサより上
流側に前記対象物に対して前記ギャップセンサのギャッ
プと同一のギャップをもって副ギャップセンサを配設
し、前記ギャップセンサに接近方向に移動する前記対象
物に対して、前記副ギャップセンサの出力信号の電圧か
ら前記演算手段により前記ギャップの間隔を特定するよ
うに構成することもできる。
【0015】また、本発明の対象物の長さ測定装置は、
対象物の移動経路に対して直角方向に所定間隔のギャッ
プをもってギャップセンサを配設し、前記ギャップにお
いて前記ギャップセンサが前記対象物により出力信号の
電圧の変化を発生させまたは消滅させるときの前記ギャ
ップセンサと前記対象物の端縁の間の移動方向距離を予
め測定してその測定値を記憶手段に記憶し、長さ測定時
に、前記ギャップセンサから出力される出力信号の時間
幅を計時手段により計時し、この時間幅と前記対象物の
移動速度と前記測定値とから前記対象物の長さを演算手
段で演算するように構成されている。
【0016】そして、対象物の移動経路に対して直角方
向にギャップをもってギャップセンサを配設し、種々の
間隔のギャップにおいて、前記ギャップセンサが前記対
象物により出力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅
させるときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の
間の移動方向距離、および前記対象物の移動により変化
幅が最大となる前記出力信号の電圧との関係データを予
め測定して記憶手段に記憶させ、長さ測定時に、前記ギ
ャップセンサから出力される出力信号の時間幅を計時手
段により計時し、前記対象物の移動により変化幅が最大
となる前記出力信号の電圧と前記関係データとから演算
手段によりギャップの間隔を特定し、そしてこの特定さ
れたギャップの間隔に応じた関係データから前記対象物
の移動に応じて前記出力信号の電圧の変化を発生させま
たは消滅させるときの前記ギャップセンサと前記対象物
の端縁の間の移動方向距離を前記演算手段により演算
し、さらに前記時間幅と前記対象物の移動速度と演算さ
れた移動方向距離とから前記対象物の長さを前記演算手
段で演算するように構成しても良い。
【0017】
【作 用】対象物の移動経路に対して直角方向に配設し
たギャップセンサから、このギャップセンサの感受領域
にある対象物の端縁位置に応じて電圧の出力信号が出力
される。そして、ギャップが一定であれば、ある出力信
号の電圧に対応してギャップセンサから対象物の端縁ま
での移動方向距離が定まる。そこで、この出力信号の電
圧と移動方向距離の対応を予め測定記憶しておくこと
で、ギャップセンサからの出力信号に応じて端縁までの
距離を演算し得る。
【0018】また、ギャップセンサの感受領域に対象物
の端縁が進入するときに、出力信号は電圧変化を発生さ
せ、また感受領域から対象物の端縁が離れるときに、出
力信号の電圧変化が消滅される。そして、ギャップが一
定であれば、この出力信号の電圧に変化を発生させまた
は消滅させる移動方向距離は一定である。そこで、この
移動方向距離を予め測定記憶しておくことで、ギャップ
センサからの出力信号の電圧が変化を発生させまたは消
滅させたときに、端縁までの移動方向距離を演算し得
る。
【0019】そして、請求項3記載のものにあっては、
予め種々の間隔のギャップにおいて、ギャップセンサと
対象物の端縁の間の移動方向距離と出力信号の電圧との
関係データを予め測定記憶しているので、演算手段によ
り、まずギャップセンサの感受領域を対象物が満すとき
の最大変化幅の出力信号の電圧からギャップの間隔を特
定し、さらにこの特定されたギャップに対する特性か
ら、ギャップセンサからの出力信号に応じて端縁までの
移動方向距離を演算し得る。そこで、ギャップの間隔が
特定されない状態でもギャップセンサに対応する位置を
対象物が通過してその端縁が離れるさいの移動方向距離
を演算し得る。また、予めギャップセンサに対応する位
置を対象物が繰り返して通過してギャップの間隔が特定
できる状態であれば、ギャップセンサに対象物の端縁が
近づきまたは離れるさいのいずれでも移動方向距離を演
算し得る。
【0020】さらに、請求項4記載のものにあっては、
種々の間隔のギャップにおいて、出力信号の電圧に変化
を発生させまたは消滅させるときの端縁の移動方向距離
と、変化幅が最大となる出力信号の電圧を予め測定記憶
しているので、演算手段により、まずギャップセンサの
感受領域を対象物が満すときの最大変化幅の出力信号の
電圧からギャップの間隔を特定し、さらにこの特定され
たギャップに対する特性から、ギャップセンサからの出
力信号に応じて端縁までの移動方向距離を演算し得る。
そこで、ギャップの間隔が特定されない状態でもギャッ
プセンサに対応する位置を対象物が通過してその端縁が
離れるさいに移動方向距離を演算し得る。また、予めギ
ャップセンサに対応する位置を対象物が繰り返し通過し
てギャップの間隔が特定できれば、ギャップセンサに端
縁が近づきまたは離れるいずれでも移動方向距離を演算
し得る。
【0021】そしてさらに、請求項5記載のものにあっ
ては、ギャップセンサの上流に副ギャップセンサを配設
して前もってギャップを特定するので、ギャップセンサ
に端縁が近づくときの移動方向距離を演算し得る。
【0022】また、請求項6記載のものにあっては、所
定間隔のギャップであれば、ギャップセンサの出力信号
の時間幅から対象物のおおよその長さを演算し、さらに
出力信号の電圧に変化を発生させまたは消滅させるとき
のギャップセンサに対する移動方向距離を補正すること
で、対象物の正確な長さを演算し得る。
【0023】そして、請求項7記載のものにあっては、
ギャップセンサの出力信号の時間幅から対象物のおおよ
その長さを演算し、また最大変化幅の出力信号の電圧か
らギャップの間隔を特定し、さらに特定されたギャップ
に対する特性から出力信号の電圧に変化を発生させまた
は消滅させるときのギャップセンサに対する移動方向距
離を演算して長さを補正することで、ギャップの間隔が
特定されない状態でも対象物の正確な長さを演算し得
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第1実施例を図1ないし図3を参照して説明する。図1
は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の第1の実施例
のブロック構成図であり、図2は、ギャップgの間隔を
パラメータとしたギャップセンサの出力信号の電圧とギ
ャップセンサの中心から対象物の端縁までの距離とのグ
ラフであり、図3は、対象物が通過するときのギャップ
センサの出力信号の電圧の変化を示す図である。
【0025】図1において、対象物10の移動経路に対
して、センサトップの面を直角方向に向け、センサトッ
プと対象物10との間が所定間隔のギャップgとなるよ
うにギャップセンサ12が配設される。このギャップセ
ンサ12から対象物10の通過にともない出力される出
力信号が増幅手段14に与えられて適宜に増幅され、A
/D変換手段16に与えられる。A/D変換手段16
で、増幅された出力信号が適宜にサンプリングされてA
/D変換され、演算手段18に与えられる。そして、演
算手段18により、出力信号に応じて記憶手段20から
データが読み出され、ギャップセンサ12の中心から対
象物10の端縁までの距離dが表示手段22に表示され
る。
【0026】ところで、図2に示すごとく、ギャップg
の間隔が一定であれば、ギャップセンサ12の出力信号
の電圧に対して、ギャップセンサ12の中心と対象物1
0の端縁の距離dが定まる。そこで、ギャップセンサ1
2が配設されるギャップgにおけるギャップセンサ12
の出力信号の電圧と距離dの関係データを予め測定して
記憶手段20に記憶する。そして、検出時において、演
算手段18でギャップセンサ12の出力信号の電圧に応
じた距離dを記憶手段20から読み出し表示する。する
と、図3のごとく、対象物10の前端縁がギャップセン
サ12に近づいてギャップセンサ12の出力信号の変化
が発生し始めて最大変化幅の電圧となるまでの期間S1
と、後端縁がギャップセンサ12から離れてギャップセ
ンサ12の出力信号が最大変化幅の電圧から定常値に戻
り変化が終了するまでの期間S2とで、ギャップセンサ
12の中心と端縁までの距離dが、対象物10の移動に
応じて表示手段22によりリアルタイムで表示される。
なお、距離dは、ギャップセンサ12の中心を基準とす
るものに限られず、ギャップセンサ12の端部を基準と
しても良い。
【0027】この本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第1の実施例にあっては、ギャップセンサ12の中心を
対象物10が通過しようとするさいに、前端縁が近づく
のを前もってその距離dとともに検出でき、また後端縁
が離れるのをその距離dとともに検出できる。そこで、
例えばロボット等の作動アームと対象物が相対的に近づ
くときに、作動アームに設けられたギャップセンサによ
り対象物の通過等を予見することができ、検出された距
離dに応じて作動アームの移動を適宜に停止させ、また
は対象物に施す工程を予め準備する等に応用できる。ま
た、ベルトコンベアで搬送される対象物に対して、前端
縁がギャップセンサの中心を通過する直前から後端縁が
通過した直後まで、距離dに応じた適宜な工程を施す等
も可能である。
【0028】次に、本発明の対象物の端縁位置検出装置
の第2の実施例を図4ないし図6を参照して説明する。
図4は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の第2の実
施例のブロック構成図であり、図5は、対象物をギャッ
プセンサに近づくよう移動させたときのギャップセンサ
の出力信号の電圧が変化をし始めるギャップセンサの中
心から対象物の端縁までの距離とギャップの間隔のグラ
フであり、図6は、対象物が通過するときのギャップセ
ンサの出力信号の電圧の変化とそれを微分した微分出力
を示す図である。図4において、図1と同一または均等
な回路ブロックには同一の符号を付けて重複する説明を
省略する。
【0029】図4において、図1の構成と相違するとこ
ろは、A/D変換手段16でA/D変換された出力信号
(図6(a))が、微分手段24に与えられて離散量に
対する数値微分がなされ、その微分出力(図6(b))
が演算手段18に与えられる、ことにある。そして、演
算手段18により、微分出力から出力信号の電圧の変化
が発生し始める時点P1および変化が終了する時点P2
判別され、これらの時点P1,P2で記憶手段20からデ
ータが読み出され、その時点におけるギャップセンサ1
2の中心から対象物10の端縁までの所定距離dが表示
手段22に表示される。
【0030】ここで、図5に示すごとく、ギャップgに
対してギャップセンサ12の出力信号の電圧が変化を開
始するときのギャップセンサ12の中心から対象物10
の端縁までの所定距離dが定まる。そこで、ギャップセ
ンサ12が配設されるギャップgにおけるギャップセン
サ12の出力信号の電圧が変化を開始する所定距離dを
予め測定して記憶手段20に記憶する。そして、演算手
段18で出力信号の電圧が変化を開始する時点P1およ
び変化が終了する時点P2において、ギャップセンサ1
2が配設されたギャップgに応じて所定距離dが表示手
段22により表示される。
【0031】この本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第2の実施例にあっても、ギャップセンサ12の中心を
対象物10が通過しようとするさいに、前端縁が所定距
離dまで近づいたことが検出され、また後端縁が所定距
離dだけ離れたことが検出される。そこで、第1の実施
例と同様に、これらの検出信号に応じて対象物10の端
縁の位置を基準とする他の工程等を制御し得る。
【0032】また、本発明の対象物の端縁位置検出装置
の第3の実施例を図7ないし図9を参照して説明する。
図7は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の第3の実
施例のブロック構成図であり、図8は、対象物をギャッ
プセンサを通過するよう移動させたときのギャップの間
隔とギャップセンサの出力信号の最大変化の電圧とのグ
ラフであり、図9は、ギャップセンサの出力信号の電圧
変化を示す図である。図7において、図1と同一または
均等な回路ブロックには同一の符号を付けて重複する説
明を省略する。
【0033】図7において、図1の構成と相違するとこ
ろは、以下の点である。A/D変換手段16でA/D変
換された出力信号が、最大変化幅検出手段26と演算手
段18に与えられる。そして、最大変化幅検出手段26
は、図9の出力信号の電圧から最大変化幅を検出してこ
れを演算手段18に与える。
【0034】ここで、ギャップセンサ12の中心に対象
物10が所定以上の対向面積をもって臨む状態では、す
なわちギャップセンサ12の感受領域を対象物10が十
分に満す状態で、ギャップセンサ12の出力信号の電圧
の変化幅は最大となる。しかも、その最大変化幅の電圧
とギャップgの間隔は、図8のごとき関係がある。この
図8に示すギャップgの間隔とギャップセンサ12の出
力信号の最大変化の電圧とを予め測定して記憶手段20
に記憶させる。また、図2に示すギャップgをパラメー
タとしたギャップセンサ12の出力信号の電圧とギャッ
プセンサ12の中心から対象物10の端縁までの距離d
とを予め測定して記憶手段20に記憶させる。
【0035】そして、演算手段18は、最大変化幅検出
手段26からの出力信号の最大変化幅の電圧から、図8
の関係からギャップセンサ12と対象物10とのギャッ
プgの間隔を特定し、さらに特定されたギャップgの図
2の関係から、対象物10の後端縁がギャップセンサ1
2から離れてギャップセンサ12の出力信号が最大変化
幅の電圧から定常値に戻り変化が終了するまでの期間S
で、ギャップgの間隔が一定でなくても、ギャップセン
サ12の中心と後端縁までの距離dが、対象物10の移
動に応じて表示手段22によりリアルタイムで表示され
る。なお、対象物10がギャップセンサ12を同じギャ
ップgの間隔で繰り返して通過するならば、先に検出さ
れた出力信号の最大変化幅の電圧からギャップgの間隔
を特定することができるので、ギャップセンサ12に近
づく対象物10の端縁の距離dを検出表示することがで
きる。
【0036】この本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第3の実施例にあっては、ギャップセンサ12と対象物
10の移動経路の間のギャップgが変動する状況、すな
わち対象物10の移動経路が僅かであるが変化する等の
状況であっても、対象物10の後端縁の距離dを基準と
して他の工程等を制御し得る。
【0037】図10は、本発明の対象物の端縁位置検出
装置の第3の実施例を応用したロート弁の縦断面図であ
る。図10にあっては、弁ブッシュ50の下端縁の位置
と、弁ブッシュ50と胴体52に設けられたブッシュ5
4との間のギャップgを測定しようとするものであり、
ギャップセンサ12は、弁ブッシュ50に臨むようにブ
ッシュ54を貫通して胴体52に配設されている。
【0038】ところで、ロート弁は、全閉状態では胴体
52のテーパ状の胴体シート56に弁体58に設けられ
たテーパ状の弁体シート60が当接されている。そし
て、弁を開くには、弁体58を弁軸62で上方に引き上
げつつ回転させる。また、弁を閉じるには、弁体58を
下方に下げつつ逆回転させる。これは、全閉状態でテー
パ状のシート56,60により密閉度を維持しているた
め、弁体58を上下動させずに回転させるとシート5
6,60の摩耗が生じ易く漏洩の要因となりまた弁体5
8を回転させるのに必要なトルクが大きくなるのを防ぐ
ためである。
【0039】そして、弁体58を下方に下げたときの位
置は、正確に制御されなければならない。弁体58を下
げすぎれば、シート56,60の接触が強くなり過ぎ、
回転トルクを大きく必要とする。また、弁体58の下げ
が少なすぎれば、シート56,60の接触が甘く、漏洩
を生じる。従来の弁体58を下げたときの位置制御は、
弁軸62の上部に設けられたリミットスイッチや、弁軸
62の上下駆動制御機構に適宜に設けられたリミットス
イッチ等からの信号に応じてなされていた。そこで、リ
ミットスイッチ等の設定が不正確であったり、上下駆動
制御機構のガタ等により、必らずしも精度良く行なうこ
とが困難であった。
【0040】図10に示す構成にあっては、予め種々の
ギャップgにおいて、図2および図8のごとき関係デー
タを測定記憶しておく。すると、ギャップgの変化は弁
ブッシュ50の摩耗によるものであり、急激に変化する
ことがなく、短期間内では前回の開閉動作時と同じとみ
なすことが可能である。そこで、演算手段は、先のギャ
ップgにおける出力信号の最大変化幅から図8における
関係データを用いてギャップgを特定し、さらにギャッ
プセンサ12の出力信号に応じて、図2の関係データを
用いてギャップセンサ12の中心から弁ブッシュ50の
下端までの距離を演算することができる。そこで、この
演算された距離に基づいて、上下駆動制御機構を適宜に
調整することで、弁体58を下げた位置を精度良く制御
することができる。さらに、長期的には、ギャップセン
サ12からの出力信号の最大変化幅から図8の関係デー
タを用いてギャップgの変化を測定することができ、弁
ブッシュ50の摩耗の程度を判別することができる。
【0041】さらに、本発明の対象物の端縁位置検出装
置の第4の実施例を図11および図12を参照して説明
する。図11は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第4の実施例のブロック構成図であり、図12は、ギャ
ップセンサの出力信号の電圧変化とそれを微分した微分
出力を示す図である。図11において、図1と図4およ
び図7と同一または均等な回路ブロックには同一の符号
を付けて重複する説明を省略する。
【0042】図11において、図7の構成と相違すると
ころは、以下の点である。A/D変換手段16でA/D
変換された出力信号が、最大変化幅検出手段26と微分
手段24に与えられる。そして、最大変化幅検出手段2
6は、図12(a)の出力信号の電圧から最大変化幅を
検出してこれが演算手段18に与えられ、微分手段24
は、図12(a)の出力信号を数値微分して図12
(b)のごとき微分出力が演算手段18に与えられる。
記憶手段20には、予め測定された図5のごとき対象物
10をギャップセンサ12に近づくように移動させたと
きのギャップセンサ12の出力信号の電圧が変化し始め
るときのギャップセンサ12の中心と対象物10の端縁
の距離と、図8のごとき対象物10をギャップセンサ1
2を通過するように移動させたときのギャップgの間隔
とギャップセンサ12の出力信号の最大変化の電圧、の
関係データが記憶されている。そこで、演算手段18
は、最大変化幅検出手段26からの信号により記憶手段
20から図8の関係データを読み出してギャップgの間
隔を特定するとともに、微分手段24からの信号により
出力信号の電圧の変化が終了する時点Pを判別し、特定
されたギャップgに応じて記憶手段20から図5のごと
き対象物10をギャップセンサ12に近づくように移動
させたときのギャップセンサ12の出力信号の電圧が変
化し始めるギャップセンサ12の中心と対象物10の端
縁の距離の関係データを読み出して、時点Pにおけるギ
ャップセンサ12の中心から対象物10の後端縁までの
所定距離dが表示手段22に表示される。
【0043】この本発明の対象物の端縁位置検出装置の
第4の実施例にあっても、第3の実施例と同様に、ギャ
ップgが変化する状況にあっても、対象物10の後端縁
が所定距離dだけギャップセンサ12の中心から離れた
ことを基準として他の工程等を制御し得る。
【0044】そしてまた、本発明の対象物の端縁位置検
出装置の第5の実施例を図13を参照して説明する。図
13は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の第5の実
施例のブロック構成図である。
【0045】図13において、対象物10の移動経路に
対して直角方向に向けて、ギャップセンサ12がギャッ
プgの間隔だけ離して配設され、またその上流に同じギ
ャップgの間隔で副ギャップセンサ28が配設される。
ギャップセンサ12の出力信号は、増幅手段14を介し
てA/D変換手段16に与えられ、A/D変換された出
力信号が演算手段18に与えられる。また、副ギャップ
センサ28の出力信号は、第2の増幅手段30で適宜に
増幅され、その増幅出力が第2のA/D変換手段32に
与えられ、A/D変換された出力信号が最大変化幅検出
手段26に与えられる。この最大変化幅検出手段26に
より、副ギャップセンサ28の出力信号の変化が最大と
なる電圧が検出されて演算手段18に与えられる。な
お、副ギャップセンサ28は、ギャップセンサ12と同
じ出力特性である。
【0046】ここで、記憶手段20には、図2のごとき
ギャップgの間隔をパラメータとしたギャップセンサ1
2の出力信号の電圧とギャップセンサ12の中心から対
象物10の端縁までの距離と、図8のごとき対象物10
をギャップセンサ12を通過するように移動させたとき
のギャップgの間隔とギャップセンサ12の出力信号の
最大変化の電圧の関係データが予め測定されて、記憶手
段20に記憶されている。そこで、演算手段18は、ま
ず最大変化幅検出手段26から与えられる最大変化幅の
電圧により、図8のごとき対象物10をギャップセンサ
12を通過するように移動させたときのギャップgの間
隔とギャップセンサ12の出力信号の最大変化の電圧の
関係データからギャップgの間隔を特定する。次に、こ
の特定されたギャップgに応じた図2のごときギャップ
gの間隔をパラメータとしたギャップセンサ12の出力
信号の電圧とギャップセンサ12の中心から対象物10
の端縁までの距離の関係データから、ギャップセンサ1
2の出力信号に応じてギャップセンサ12の中心から対
象物10の端縁までの距離dが逐次表示手段22で表示
される。
【0047】図13に示す第5の実施例にあっては、ギ
ャップセンサ12の上流に副ギャップセンサ28を配設
して、先にギャップgの間隔が特定できるようにしたの
で、ギャップgの間隔が一定でなくても、ギャップセン
サ12の中心に近づきまたは離れる対象物10の両端縁
までの距離dを表示することができる。
【0048】そしてさらに、本発明の対象物の端縁位置
検出装置の第6の実施例を図14を参照して説明する。
図14は、本発明の対象物の端縁位置検出装置の第6の
実施例のブロック構成図である。
【0049】図14において、図13に示す第5の実施
例と相違する点は以下の通りである。A/D変換手段1
6でA/D変換された出力信号が、微分手段24に与え
られその微分出力が演算手段18に与えられる。
【0050】ここで、記憶手段20には、図5のごとき
対象物10をギャップセンサ12に近づくように移動さ
せたときのギャップセンサ12の出力信号の電圧が変化
し始めるギャップセンサ12の中心と対象物10の端縁
の距離と、図8のごとき対象物10をギャップセンサ1
2を通過するように移動させたときのギャップgの間隔
とギャップセンサ12の出力信号の最大変化の電圧の関
係データが予め測定されて、記憶手段20に記憶されて
いる。そこで、演算手段18は、まず最大変化幅検出手
段26から与えられる最大変化幅の電圧により、図8の
ごとき対象物10をギャップセンサ12を通過するよう
に移動させたときのギャップgの間隔とギャップセンサ
12の出力信号の最大変化の電圧の関係データからギャ
ップgの間隔を特定する。次に、この特定されたギャッ
プgに応じた図5のごとき対象物10をギャップセンサ
12に近づくように移動させたときのギャップセンサ1
2の出力信号の電圧が変化し始めるギャップセンサ12
の中心と対象物10の端縁の距離の関係データから、ギ
ャップセンサ12の出力信号の電圧の変化が発生し始め
る時点および変化が終了する時点におけるギャップセン
サ12の中心から対象物の両端縁までの距離dが表示手
段22に表示される。
【0051】図14に示す第6の実施例にあっては、ギ
ャップセンサ12の上流に副ギャップセンサ28を配設
して、先にギャップgの間隔が特定できるようにしたの
で、ギャップgの間隔が一定でなくても、ギャップセン
サ12の出力信号の電圧の変化を開始する時点と変化が
終了する時点において、対象物10の前端縁および後端
縁までの距離dが表示手段22により表示される。
【0052】これらの本発明の対象物の端縁位置検出装
置の第5および第6の実施例では、ギャップgが変化す
る状況であっても、対象物10の前端縁および後端縁の
いずれでも端縁の位置を基準として他の工程等を制御し
得る。
【0053】また、本発明の対象物の長さ測定装置の第
1の実施例を、図15および図16を参照して説明す
る。図15は、本発明の対象物の長さ測定装置の第1の
実施例のブロック構成図であり、図16は、ギャップセ
ンサの出力信号の電圧とそれを微分した微分出力を示す
図である。
【0054】図15において、長さLの対象物10の移
動経路に対して、直角方向にギャップgが所定間隔とな
るようにして、ギャップセンサ12が配設される。この
ギャップセンサ12からの出力信号(図16(a))が
増幅手段14で増幅され、さらにA/D変換手段16で
A/D変換されて計時手段34に与えられる。この計時
手段34は、対象物10がギャップセンサ12を通過す
ることにより出力信号の電圧の変化が開始される時点P
1から変化が終了するまでの時点P2の時間幅を計時する
もので、例えば図16(b)のごとく出力信号の電圧を
微分手段で数値微分し、これより時間幅Tを計時する。
なお、出力信号の変化を適宜なしきい値を用いて計時す
るものであっても良い。そして、計時手段34により計
時された時間幅Tが演算手段18に与えられる。また、
記憶手段20には、所定間隔のギャップgおける、対象
物10をギャップセンサ12に近づくように移動させた
ときに、ギャップセンサ12の出力信号の電圧が変化を
発生し始めるギャップセンサ12と対象物10の端縁の
距離dが予め測定記憶される。そして、演算手段18に
は、対象物10の移動速度vが与えられる。
【0055】ところで、ギャップセンサ12は、その中
心を対象物10の前端縁が通過する手前の所定距離dの
位置から出力信号の電圧の変化を始め、後端縁が通過し
て離れた所定距離dの位置で出力信号の電圧の変化を終
了させる。そこで、対象物10の長さLは、 L=T×v−2d ……式1 で示される。
【0056】そこで、演算手段18は、計時手段34か
ら出力信号の時間幅Tが与えられると、記憶手段20か
ら所定距離dを読み出し、式1の演算により長さLを求
める。そして、この長さLが表示手段22で表示され
る。
【0057】この本発明の対象物の長さ測定装置の第1
の実施例にあっては、ギャップセンサ12を所定間隔の
ギャップgをもって対象物10が通過すると、この対象
物10の長さを正確に測定することができる。なお、対
象物10の長さとして羽根車の羽根の厚さを測定しても
良いことは勿論である。
【0058】そして、本発明の対象物の長さ測定装置の
第2の実施例を、図17および図18を参照して説明す
る。図17は、本発明の対象物の長さ測定装置の第2の
実施例のブロック構成図であり、図18は、羽根の厚さ
を長さとして測定するための説明図である。
【0059】図17において、対象物としての羽根車3
6の羽根38の回転軌跡面に、ギャップgをもって直角
方向にギャップセンサ12が配設される。このギャップ
センサ12の出力信号が増幅手段14で増幅され、さら
に、A/D変換手段16でA/D変換されて最大変化幅
検出手段26および計時手段34に与えられる。この最
大変化幅検出手段26は、出力信号の最大変化幅の電圧
を演算手段18に与える。また、計時手段34は、羽根
38の通過に伴なう出力信号の電圧の変化が開始される
時点から変化が終了するまでの時点の時間幅Tを計時し
てこれを演算手段18に与える。演算手段18には、羽
根車36の回転数r.p.mとギャップセンサ12が配
設された回転半径rが予め与えられる。さらに、記憶手
段20には、図5のごとき対象物10をギャップセンサ
12に近づくように移動させたときのギャップセンサ1
2の出力信号の電圧が変化し始めるギャップセンサ12
の中心と対象物10の端縁の距離と、図8のごとき対象
物10をギャップセンサ12を通過するように移動させ
たときのギャップgの間隔とギャップセンサ12の出力
信号の最大変化の電圧の関係データが予め測定記憶され
る。そして、演算手段18により羽根38の厚さが演算
されて表示手段22により表示される。
【0060】次に、演算手段18における演算につき説
明する。まず、出力信号の最大変化幅の電圧と図8のご
とき対象物10をギャップセンサ12を通過するように
移動させたときのギャップgの間隔とギャップセンサ1
2の出力信号の最大変化の電圧の関係データからギャッ
プgの間隔が特定される。さらに、この特定されたギャ
ップgと図5のごとき対象物10をギャップセンサ12
に近づくように移動させたときのギャップセンサ12の
出力信号の電圧が変化し始めるギャップセンサ12の中
心と対象物10の端縁の距離の関係データから出力信号
の電圧の変化を発生させまた終了させる距離mが演算さ
れる。そして、図18のごとく、羽根車36が例えば反
時計回りに回転され、羽根38が回転方向に対して角度
θだけ斜めに形成されるとすれば、羽根38が相対的に
A位置にあるギャップセンサに近づいて出力信号の電圧
の変化が発生し始めれば、A位置と羽根38の前端縁ま
での回転方向距離h1は、h1=m/sinθで示され
る。また、羽根38がギャップセンサ12を通過して相
対的にB位置にあるギャップセンサ12まで離れて出力
信号の電圧の変化が終了したとすれば、B位置と羽根3
8の後端縁までの回転方向距離h2は、h2=m/sin
θで示される。なお、ギャップセンサ12に近づくとき
の羽根38の前端縁の傾きと、離れるときの羽根38の
後端縁の傾きは実際上は異なるが、両者の平均値の角度
θで近似するものとする。さらに、出力信号の時間幅T
と羽根車36の回転数r.p.mと回転半径rとから、
時間幅Tで羽根38が移動する距離nが演算される。そ
してまた、羽根38の回転方向距離Lが、L=n−(h
1+h2)として示される。そしてさらに、この羽根38
の回転方向距離Lから羽根38の厚さWが、W=L×s
inθで示される。
【0061】この発明の対象物の長さ測定装置の第2の
実施例にあっては、ギャップセンサ12と対象物との間
隔のギャップgが変動しても、対象物の長さを正確に測
定することができる。
【0062】なお、上記実施例におけるギャップセンサ
12は、回転軸等の横振れを検出するものと兼用できる
ことは勿論である。また、ギャップセンサ12の中心を
基準として全ての上記実施例を説明したが、ギャップセ
ンサ12の一方の端等の距離dを測定するのに好都合な
適宜な位置を基準としてデータを測定し、これに応じて
演算手段18における演算を行なっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の対象物の
端縁位置検出装置および長さ測定装置は構成されている
ので、以下のごとき格別な効果を奏する。
【0064】請求項1記載の対象物の端縁位置検出装置
にあっては、ギャップセンサと対象物のギャップgが所
定間隔であれば、対象物がギャップセンサを通過しよう
とするさいに、ギャップセンサの出力信号により、対象
物の前端縁が近づくのを前もってその距離とともに検出
でき、また後端縁が離れるのをその距離とともに検出で
きる。
【0065】また、請求項2記載の対象物の端縁位置検
出装置にあっては、ギャップセンサと対象物のギャップ
gが所定間隔であれば、対象物がギャップセンサを通過
しようとするさいに、ギャップセンサの出力信号の変化
により、対象物の前端縁が所定距離まで近づいたことが
検出でき、また後端縁が所定距離だけ離れたことが検出
できる。
【0066】そして、請求項3記載の対象物の端縁位置
検出装置にあっては、ギャップセンサと対象物のギャッ
プgの間隔が変動する状況であっても、ギャップセンサ
を対象物が通過して後端縁が離れるのをその距離ととも
に検出できる。
【0067】さらに、請求項4記載の対象物の端縁位置
検出装置にあっては、ギャップセンサと対象物のギャッ
プgが変動する状況であっても、ギャップセンサを対象
物が通過して後端縁が所定距離だけ離れたことが検出で
きる。
【0068】そしてさらに、請求項5記載の対象物の端
縁位置検出装置にあっては、ギャップセンサの上流に副
ギャップセンサを配設することで、先にギャップセンサ
と対象物のギャップgの間隔を特定できるので、ギャッ
プgが変動する状況であっても、ギャップセンサを対象
物が通過するときに近づく前端縁の距離および離れる後
端縁の距離をともに検出できる。また、前端縁が所定距
離まで近づいたことおよび後端縁が所定距離だけ離れた
ことが検出できる。
【0069】また、請求項6記載の対象物の長さ測定装
置にあっては、ギャップセンサとこれを通過する対象物
のギャップgが所定間隔であれば、ギャップセンサの出
力信号から対象物の前端縁から後端縁までの長さを正確
に測定することができる。
【0070】そして、請求項7記載の対象物の長さ測定
装置にあっては、ギャップセンサとこれを通過する対象
物のギャップgの間隔が変動する状況であっても、ギャ
ップセンサの出力信号から対象物の長さを正確に測定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第1の実
施例のブロック構成図である。
【図2】ギャップgの間隔をパラメータとしたギャップ
センサの出力信号の電圧とギャップセンサの中心から対
象物の端縁までの距離とのグラフである。
【図3】対象物が通過するときのギャップセンサの出力
信号の電圧の変化を示す図である。
【図4】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第2の実
施例のブロック構成図である。
【図5】対象物をギャップセンサに近づくよう移動させ
たときのギャップセンサの出力信号の電圧が変化をし始
めるギャップセンサの中心と対象物の端縁の距離とギャ
ップの間隔のグラフである。
【図6】対象物が通過するときのギャップセンサの出力
信号の電圧の変化とそれを微分した微分出力を示す図で
ある。
【図7】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第3の実
施例のブロック構成図である。
【図8】対象物をギャップセンサを通過するよう移動さ
せたときのギャップの間隔とギャップセンサの出力信号
の最大変化の電圧とのグラフである。
【図9】ギャップセンサの出力信号の電圧変化を示す図
である。
【図10】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第3の
実施例を応用したロート弁の縦断面図である。
【図11】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第4の
実施例のブロック構成図である。
【図12】ギャップセンサの出力信号の電圧変化とそれ
を微分した微分出力を示す図である。
【図13】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第5の
実施例のブロック構成図である。
【図14】本発明の対象物の端縁位置検出装置の第6の
実施例のブロック構成図である。
【図15】本発明の対象物の長さ測定装置の第1の実施
例のブロック構成図である。
【図16】ギャップセンサの出力信号の電圧とそれを微
分した微分出力を示す図である。
【図17】本発明の対象物の長さ測定装置の第2の実施
例のブロック構成図である。
【図18】羽根の厚さを長さとして測定するための説明
図である。
【符号の説明】
10 対象物 12 ギャップセンサ 18 演算手段 20 記憶手段 24 微分手段 26 最大変化幅検出手段 28 副ギャップセンサ 34 計時手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香田 理 静岡県三島市緑町10番24号 株式会社電業 社機械製作所三島事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の移動経路に対して直角方向に所
    定間隔のギャップをもってギャップセンサを配設し、前
    記ギャップにおいて前記ギャップセンサと前記対象物の
    端縁の間の移動方向距離と前記ギャップセンサから出力
    される出力信号の電圧との関係データを予め測定して記
    憶手段に記憶させ、検出時において、前記対象物の移動
    に応じた前記ギャップセンサの出力信号の電圧と前記関
    係データとから前記ギャップセンサに対する前記対象物
    の端縁の移動方向距離を演算手段により演算するように
    構成したことを特徴とする対象物の端縁位置検出装置。
  2. 【請求項2】 対象物の移動経路に対して直角方向に所
    定間隔のギャップをもってギャップセンサを配設し、前
    記ギャップにおいて前記ギャップセンサが前記対象物に
    より出力信号の電圧に変化を発生させまたは消滅させる
    ときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移
    動方向距離を予め測定してその測定値を記憶手段に記憶
    し、検出時において、前記対象物の移動に応じて前記ギ
    ャップセンサの出力信号の電圧が変化を発生させまたは
    消滅させたときに前記ギャップセンサと前記対象物の端
    縁の間の移動方向距離が前記測定値であることを演算手
    段により演算するように構成したことを特徴とする対象
    物の端縁位置検出装置。
  3. 【請求項3】 対象物の移動経路に対して直角方向にギ
    ャップをもってギャップセンサを配設し、種々の間隔の
    ギャップにおいて前記ギャップセンサと前記対象物の端
    縁の間の移動方向距離と前記ギャップセンサから出力さ
    れる出力信号の電圧との関係データを予め測定して記憶
    手段に記憶させ、検出時において、前記対象物の移動に
    より変化幅が最大となる前記出力信号の電圧と前記関係
    データとから演算手段によりギャップの間隔を特定し、
    さらに前記出力信号の電圧とこの特定されたギャップの
    間隔に応じた関係データとから前記ギャップセンサに対
    する前記対象物の端縁の移動方向距離を前記演算手段に
    より演算するように構成したことを特徴とする対象物の
    端縁位置検出装置。
  4. 【請求項4】 対象物の移動経路に対して直角方向にギ
    ャップをもってギャップセンサを配設し、種々の間隔の
    ギャップにおいて、前記ギャップセンサが前記対象物に
    より出力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅させる
    ときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移
    動方向距離、および前記対象物の移動により変化幅が最
    大となる前記出力信号の電圧との関係データを予め測定
    して記憶手段に記憶させ、検出時において、前記対象物
    の移動により変化幅が最大となる前記出力信号の電圧と
    前記関係データとから演算手段によりギャップの間隔を
    特定し、さらにこの特定されたギャップの間隔に応じた
    関係データから前記対象物の移動に応じて前記出力信号
    の電圧の変化を発生させまたは消滅させるときの前記ギ
    ャップセンサと前記対象物の端縁の間の移動方向距離を
    前記演算手段により演算するように構成したことを特徴
    とする対象物の端縁位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の対象物の端縁位
    置検出装置において、前記ギャップセンサより上流側に
    前記対象物に対して前記ギャップセンサのギャップと同
    一のギャップをもって副ギャップセンサを配設し、前記
    ギャップセンサに接近方向に移動する前記対象物に対し
    て、前記副ギャップセンサの出力信号の電圧から前記演
    算手段により前記ギャップの間隔を特定するように構成
    したことを特徴とする対象物の端縁位置検出装置。
  6. 【請求項6】 対象物の移動経路に対して直角方向に所
    定間隔のギャップをもってギャップセンサを配設し、前
    記ギャップにおいて前記ギャップセンサが前記対象物に
    より出力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅させる
    ときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移
    動方向距離を予め測定してその測定値を記憶手段に記憶
    し、長さ測定時に、前記ギャップセンサから出力される
    出力信号の時間幅を計時手段により計時し、この時間幅
    と前記対象物の移動速度と前記測定値とから前記対象物
    の長さを演算手段で演算するように構成したことを特徴
    とする対象物の長さ測定装置。
  7. 【請求項7】 対象物の移動経路に対して直角方向にギ
    ャップをもってギャップセンサを配設し、種々の間隔の
    ギャップにおいて、前記ギャップセンサが前記対象物に
    より出力信号の電圧の変化を発生させまたは消滅させる
    ときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁の間の移
    動方向距離、および前記対象物の移動により変化幅が最
    大となる前記出力信号の電圧との関係データを予め測定
    して記憶手段に記憶させ、長さ測定時に、前記ギャップ
    センサから出力される出力信号の時間幅を計時手段によ
    り計時し、前記対象物の移動により変化幅が最大となる
    前記出力信号の電圧と前記関係データとから演算手段に
    よりギャップの間隔を特定し、そしてこの特定されたギ
    ャップの間隔に応じた関係データから前記対象物の移動
    に応じて前記出力信号の電圧の変化を発生させまたは消
    滅させるときの前記ギャップセンサと前記対象物の端縁
    の間の移動方向距離を前記演算手段により演算し、さら
    に前記時間幅と前記対象物の移動速度と演算された移動
    方向距離とから前記対象物の長さを前記演算手段で演算
    するように構成したことを特徴とする対象物の長さ測定
    装置。
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JP2016090373A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 ヤンマー株式会社 回転速度検出装置

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