JPH06343279A - パワーウインドウ制御装置 - Google Patents

パワーウインドウ制御装置

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Publication number
JPH06343279A
JPH06343279A JP5130897A JP13089793A JPH06343279A JP H06343279 A JPH06343279 A JP H06343279A JP 5130897 A JP5130897 A JP 5130897A JP 13089793 A JP13089793 A JP 13089793A JP H06343279 A JPH06343279 A JP H06343279A
Authority
JP
Japan
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motor
window glass
window
motors
switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP5130897A
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English (en)
Inventor
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Katsuhide Kumagai
勝秀 熊谷
Hiromitsu Mizuno
水野  博光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定値以上の電流が流れているモータが同時
期に複数存在しないようにする。 【構成】 複数のウインドウガラス28を移動させるモ
ータMと、このモータMの駆動を制御する制御回路12
aとを備え、マスタースイッチ42がオンされると制御
回路12aは、ロック電流が流れているモータMが同時
期に複数存在しないようにモータMの駆動を制御する。
このように制御されたモータMの駆動によってウインド
ウガラス28の移動がドアフレーム16等によって阻止
される。この阻止されたウインドウガラスのモータに
は、所定値以上の電流が流れることになり、この場合制
御回路12aは、このモータMの駆動を停止させる。こ
のように制御回路12aがロック電流が流れているモー
タMが同時期に複数存在しないようにモータMの駆動を
制御することから、パワーウインドウ制御装置の安全性
が更に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーウインドウ制御
装置に係わり、詳しくは、所定値以上の電流が流れてい
るモータが同時期に複数存在することのないパワーウイ
ンドウ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパワーウインドウ制御装置は、各
席のドアにスイッチを設け、このスイッチを押し続ける
ことよりモータの駆動を継続させ、当該席のウインドウ
ガラスが上下方向に移動するようにしている。また、運
転席のドアには、押し続けることよって各席のウインド
ウガラスのモータの駆動を継続させるためのスイッチ
や、手を離しても全閉または全開するまで運転席のみの
ウインドウガラスのモータの駆動を継続させるオートス
イッチが設けられている。
【0003】ここで、例えば、ウインドウガラスが上方
向に移動して全閉する場合は、ウインドウガラスの移動
がドアフレームによって阻止され、モータに過負荷が作
用し通常の電流の値よりも大きい20〔A〕〜30
〔A〕の電流である、所謂ロック電流が流れることにな
る。そこで、ウインドウ制御装置は、確実にウインドウ
ガラスを全閉させるため、ロック電流が所定時間、例え
ば、0.7〔sec〕間流れた時にモータの駆動を停止
している。
【0004】また、パワーウインドウ制御装置の中に
は、ウインドウガラスとドアフレームとの間に異物等が
挟まれロック電流が流れたことを検出した場合、モータ
の駆動を反転させてウインドウガラスを所定量降下させ
ているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
パワーウインドウ制御装置において、各席のドアのそれ
ぞれにオートスイッチを、また、運転席のドアに全ての
ウインドウガラスを全閉または全開させる単一のマスタ
ースイッチを設けることも考えられる。このようなスイ
ッチがオンされると、手を離してもモータの駆動を継続
し、全開または全閉するまで対応する2以上のウインド
ウガラスが移動することがある。従って、ロック電流が
流れているモータが同時期に複数存在する場合が多くな
る。このようにロック電流が流れているモータが同時期
に複数存在することになると、バッテリ自体の電圧が低
下し他の回路を十分制御することができなくなる場合が
生ずる。また、ロック電流が複数のモータに流れ電源か
らモータまでのハーネス抵抗により、パワーウインドウ
制御回路に印加される電圧が低下する場合もある。この
ような状態で、更に他のウインドウガラスとドアフレー
ムとの間に異物等が挟まれた場合、電圧の低下によりモ
ータに流れる電流が低下し異物等を挟んでいないと判断
するような場合もある。
【0006】そこで、本発明は、上記事実を考慮し、所
定値以上の電流が流れているモータが同時期に複数存在
することのないパワーウインドウ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本発明のパワーウインドウ制御装置は、複数のウインド
ウガラスのそれぞれを移動させる複数のモータと、所定
値以上の電流が流れているモータが同時期に複数存在し
ないように前記モータの駆動を制御すると共に、所定値
以上の電流が流れたモータの駆動を停止させる制御手段
と、を備えている。
【0008】
【作用】本発明のパワーウインドウ制御装置では、制御
手段は、所定値以上の電流が流れているモータが同時期
に複数存在しないように前記モータの駆動を制御する。
このように制御されたモータの駆動によってウインドウ
ガラスの移動がドアフレーム等によって阻止される。こ
の阻止されたウインドウガラスのモータには、所定値以
上の電流が流れることになり、この場合制御手段は、こ
のモータの駆動を停止させる。
【0009】このように制御手段が所定値以上の電流が
流れているモータが同時期に複数存在しないように前記
モータの駆動を制御することから、パワーウインドウ制
御装置の安全性が更に向上するという効果を得ることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のパワーウインドウ制御装置の
実施例を図面を参照して説明する。
【0011】まず、第1の実施例の構成について説明す
る。この実施例のパワーウインドウ制御装置10aは、
図1に示すように、ウインドウガラス28を移動させる
モータMと、制御手段に対応する制御回路12aとを備
えている。なお、この図1では、1つのドアについて本
実施例の構成を示しているが、他のドアにもこのような
ウインドウガラス28を移動させるモータMが設けられ
ている。また、パワーウインドウ制御装置10aは、ワ
イヤ式のウインドウレギュレータ部22と、前後一対の
ガラスガイド24を備え、モータMの回転ドラムにワイ
ヤが巻き掛けられている。また、このワイヤの端部はウ
インドウガラス28の下端部を支持する保持チャンネル
20に連結されており、さらに、保持チャンネル20
は、メインガイド18にこのメインガイド18に沿って
上下移動可能に取り付けられている。なお、ウインドウ
レギュレータ部22の構成は、このようなワイヤ式に限
られず、Xアーム式のものや、モータM自体がラックに
沿って移動する所謂モータ自走式タイプのものであって
もよい。
【0012】図2に示すように、制御回路12aは、図
示しないCPU(中央演算処理装置)、ROM(リード
オンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)
を備えている。この制御回路12aには、運転席(F
R)のウインドウガラスを移動させるモータM1 、助手
席(FL)のウインドウガラスを移動させるモータ
2、後部右座席(RR)のウインドウガラスを移動さ
せるモータM3 、後部左座席(RL)のウインドウガラ
スを移動させるモータM4 が接続されている。また、こ
の制御回路12aには、運転席のドアに設けられた各種
のスイッチ42a〜42m、助手席のドアに設けられた
各種のスイッチ44a〜44c、後部右座席のドアに設
けられた各種のスイッチ46a〜46c、後部左座席の
ドアに設けられた各種のスイッチ48a〜48cが接続
されている。
【0013】運転席のドアに設けられたスイッチ42a
は、前後方向に押すことによりオンし手を離しても各席
の全てのウインドウガラスを全閉または全開するように
各モータM1 、M2 、M3 、M4 を駆動させるマスター
スイッチである。スイッチ42bは、押し続けることに
よって運転席のウインドウガラス28が上方向に移動す
るようにモータM1 を駆動させるアップスイッチであ
る。スイッチ42cは、押し続けることによって運転席
のウインドウガラス28が下方向に移動するようにモー
タM1 を駆動させるダウンスイッチである。スイッチ4
2dは、前後方向に押すことによりオンし運転席のウイ
ンドウガラス28が上下方向に移動するようにモータM
1 を駆動させるオートスイッチである。スイッチ42
e、f、gは、それぞれ、助手席のウインドウガラス2
8が所定の方向に移動するようにモータM2 を駆動させ
るアップスイッチ、ダウンスイッチ、オートスイッチで
ある。スイッチ42h、i、jは、それぞれ、後部右座
席のウインドウガラス28が所定の方向に移動するよう
にモータM3 を駆動させるアップスイッチ、ダウンスイ
ッチ、オートスイッチである。スイッチ42k、l、m
は、それぞれ、後部左座席のウインドウガラス28が所
定の方向に移動するようにモータM4 を駆動させるアッ
プスイッチ、ダウンスイッチ、オートスイッチである。
【0014】助手席のドアに設けられたスイッチ44
a、b、cは、それぞれ、助手席のウインドウガラス2
8が所定の方向に移動するようにモータM2 を駆動させ
るアップスイッチ、ダウンスイッチ、オートスイッチで
ある。
【0015】後部右座席のドアに設けられたスイッチ4
6a、b、cは、それぞれ、後部右座席のウインドウガ
ラス28が所定の方向に移動するようにモータM3 を駆
動させるアップスイッチ、ダウンスイッチ、オートスイ
ッチである。
【0016】後部右座席のドアに設けられたスイッチ4
8a、b、cは、それぞれ、後部右座席のウインドウガ
ラス28が所定の方向に移動するようにモータM4 を駆
動させるアップスイッチ、ダウンスイッチ、オートスイ
ッチである。
【0017】このように構成されたパワーウインドウ制
御装置10aの作用を図3に示すフローチャートを参照
して説明する。以下マスタースイッチ42aがオンされ
る場合を例にして説明する。
【0018】まず、ステップ22では、マスタースイッ
チ42aがオンされたか否か判断する。このスイッチ4
2aがオンされていないと判断した場合にはステップ2
2に戻り、スイッチ42aがオンされた場合にはステッ
プ24に進む。
【0019】ステップ24では本制御で使用する変数i
を1にセットしてステップ26に進み、ステップ26で
ウインドウガラスW1 が全閉となっているか判断する。
この方法としては、ロック電流が流れたモータを停止し
た場合にフラグをセットしダウンスイッチがオンされた
場合にはこのフラグをリセットし、このフラグがセット
されているか否かを判断することにより、ウインドウガ
ラスW1 が全閉となっているかを判断することができ
る。ステップ26で、ウインドウガラスW1 が全閉とな
っていると判断した場合には、ステップ34に進み、全
閉となっていない場合には、ステップ28で、ウインド
ウガラスW1 のモータM1 を駆動させて、ステップ30
に進む。ステップ30では、モータM1 にロック電流が
所定時間t 0 、例えば、0.7〔sec〕間流れたか否
か判断する。ステップ30においてモータM1 にロック
電流が所定時間t0 流れたと判断するまでモータM1
駆動を継続し、ロック電流が所定時間t0 流れたと判断
した場合には、ステップ32で、ロック電流が所定時間
0 流れたモータM1 の駆動を停止させて、ステップ3
4に進む。ステップ34で、変数iを1インクリメント
し、ステップ36で、変数iが4よりも大きいか否か判
断する。なお、本実施例は、4つのウインドウガラス2
8に対応する4つモータの駆動を制御する例にして説明
しているが、この数値は、ウインドウガラス28が存在
する個数に対応するものである。従って、ステップ36
で変数iが大きいか否か判断される数値はウインドウガ
ラス28に対応するモータの個数に対応する。ステップ
36で、変数iが4よりも小さいと判断した場合には、
ステップ26に戻り、モータM2 、M3 、M4 の各々に
ついて以上の処理(ステップ26からステップ34)を
繰り返す。一方、ステップ36で、変数iが4よりも大
きいと判断した場合には、全てのウインドウガラス28
が全閉となり、本制御を終了する。
【0020】以上説明した第1の実施例では、モータを
駆動させる順番を運転席(FR)、助手席(FL)、後
部右座席(RR)、後部左座席(RL)としているが、
この順番に限定されるものでなくウインドウガラス28
を1つずつ移動させればよく、この順番は任意に設定す
ることができる。
【0021】以上説明した第1の実施例では、1つのウ
インドウガラス28のモータを駆動させ、このモータに
ロック電流が所定時間流れた後にこのモータの駆動を停
止して、他のモータを駆動させるようにしているので、
ロック電流が流れているモータが複数存在することがな
くなり、パワーウインドウ制御装置の安全性を更に向上
させることができる、という効果を得ることができる。
【0022】次にパワーウインドウ制御装置の第2の実
施例について説明する。この実施例は、図4に示すよう
に、前述の第1の実施例にウインドウガラス28の位置
を検出するためのエンコーダ52、54、56、58を
対応するモータ出力軸に付加している。その他は、前述
の実施例と同様であるため、同一の構成部は同一の符号
を付して説明を省略する。このように構成されたパワー
ウインドウ制御装置10bの作用を図5に示すフローチ
ャートを参照して説明する。なお、本実施例では、ウイ
ンドウガラス28を一旦所定位置まで移動させた後は第
1の実施例と同様にモータの駆動を制御するため、本実
施例において第1の実施例と同一の制御過程は同一の符
号を付して説明を省略する。以下マスタースイッチ42
aがオンされる場合を例にして説明する。
【0023】まず、ステップ42では、マスタースイッ
チ42aがオンされたか否か判断する。このスイッチ4
2aがオンされていないと判断した場合にはステップ4
2に戻り、スイッチ42aがオンされたと判断した場合
には、ステップ44に進む。ステップ44では、各ウイ
ンドウガラス28の位置を検出してステップ46に進
む。このウインドウガラス28の位置は、エンコーダ5
2、54、56、58から出力されるパルスをカウント
しこのカウント数から検出する。すなわち、モータが駆
動するとその駆動に応じてエンコーダ52、54、5
6、58から所定のパルスが制御回路12bに出力され
る。制御回路12bは、ウインドウガラス28が上方向
に移動する際のモータの駆動に応じて出力されるパルス
をアップカウントし、また、ウインドウガラス28が下
方向に移動する際のモータの駆動に応じて出力されるパ
ルスをダウンカウントする。このようにしてパルスをカ
ウントすると、図6に示すように、カウント数はウイン
ドウガラス28の位置に対応することになる。例えば、
ウインドウガラス28が全開の位置に存在する場合には
カウント数がP0 となり、また、ウインドウガラス28
が中間の位置に存在する場合にはカウント数がPi とな
り、さらに、ウインドウガラス28が全閉の位置に存在
する場合にはカウント数がPn となる。よって、制御回
路12bは、このカウントしたカウント数を基にウイン
ドウガラス28の位置を検出することができる。
【0024】ステップ46では、ステップ44で検出さ
れた各ウインドウガラス28の位置を基に、全閉位置前
d〔mm〕、例えば、100〔mm〕以上離れた位置に
1つ以上のウインドウガラス28が存在するか否か判断
する。ステップ46で、d〔mm〕以上離れた位置に1
つ以上のウインドウガラス28が存在すると判断した場
合には、ステップ48に進む。一方、ステップ46で、
全閉位置前d〔mm〕以上離れた位置にウインドウガラ
ス28が存在しないと判断した場合には、ステップ24
に進む。このように全閉位置前d〔mm〕以上離れた位
置にウインドウガラス28が存在しない場合、この段階
ではモータを駆動させないことになる。
【0025】ステップ48では、d〔mm〕以上離れた
位置に存在しているウインドウガラス28の全てのモー
タを駆動させて、ステップ50に進み、前述のカウント
数に基づいてウインドウガラス28が全閉位置前d〔m
m〕に到達したか判断する。ステップ50で、全閉位置
前d〔mm〕に到達していないと判断した場合には、到
達するまでモータM1 の駆動を継続し、到達したと判断
した場合には、ステップ52で、全閉位置前d〔mm〕
に到達したウインドウガラス28のモータの駆動を停止
させてステップ24に進む。
【0026】ステップ24からステップ36までは、前
述の第1の実施例における制御と同一であり、1つのモ
ータを駆動させロック電流が流れた場合このモータを停
止させ、その後、他のモータを駆動させるように制御す
る。
【0027】以上説明した第2の実施例では、エンコー
ダから出力されるパルスを基にウインドウガラス28の
位置を検出しているが、これに限定するものでなく、例
えば、所謂ガラスガイド24にセンサを設けてウインド
ウガラス28が全閉位置前d〔mm〕以下の位置に存在
するか否かを検出するようにしてもよい。また、Xアー
ム式のレギュレータを用いた場合には、このアームの角
度を検出してウインドウガラス28の位置を検出するよ
うにしてもよい。
【0028】以上説明した第2の実施例では、1つずつ
移動させるウインドウガラス28を一旦全閉位置前所定
距離まで移動させ、その後、モータを1つずつ駆動させ
ているので、第1の実施例に比較して全てのウインドウ
ガラス28が閉まるまでに要する時間を短縮させること
ができるという効果を得ることができる。
【0029】次にパワーウインドウ制御装置の第3の実
施例について説明する。この第3の実施例の構成は第2
の実施例と略同様であが、モータには図示しないウイン
ドウガラス28の速度を変化させる回路が備えられてい
る。その他は、前述の実施例と同様であるため、同一の
構成部は同一の符号を付して説明を省略する。なお、変
化させる前のウインドウガラス28の速度は、前述の実
施例の速度と同一の通常の速度である。本制御が開始さ
れる前は、モータの駆動はこの通常の速度でウインドウ
ガラス28が移動するように設定されている。
【0030】このように構成されたパワーウインドウ制
御装置10cの作用を図7を参照して説明する。以下マ
スタースイッチ42aがオンされる場合を例にして説明
する。
【0031】まず、ステップ72では、マスタースイッ
チ42aがオンされたか否か判断する。このスイッチ4
2aがオンされていないと判断した場合にはステップ7
2に戻り、スイッチ42aがオンされた場合には、ステ
ップ74に進む。ステップ74では、各ウインドウガラ
ス28の位置を、エンコーダ52、54、56、58か
ら出力されるパルスをカウントしこのカウント数から検
出してステップ76に進む。
【0032】ステップ76では、開いているウインドウ
ガラス28のみを制御するため、開いているウインドウ
ガラス28が全閉位置に到達するまでの時間を算出して
ステップ78に進み、到達時間が同一であるウインドウ
ガラス28が複数存在するか否か判断する。ステップ7
6で、到達時間が同一であるウインドウガラス28が複
数存在しないと判断した場合には、ステップ82に進
み、到達時間が同一であるウインドウガラス28が複数
存在すると判断した場合には、ステップ80に進む。ス
テップ80では、到達時間が同一である複数のウインド
ウガラス28について、運転席(FR)、助手席(F
L)、後部右座席(RR)、後部左座席(RL)の順位
でモータの順番を決定して、ステップ82に進む。この
ような場合には、例えば、到達時間の同じ位置にウイン
ドウガラス28が複数存在する場合ばかりでなく、到達
時間の同じ位置にウインドウガラス28が複数存在し他
の到達時間が同じ位置にもウインドウガラス28が複数
存在する場合もある。
【0033】ステップ82では、全閉するまでの到達時
間の短い順に開いているウインドウガラス28の全ての
ウインドウガラス28について順番を決定して、ステッ
プ84に進み、この制御で使用される変数nを1にセッ
トして、ステップ86に進む。ここで、n=1の場合に
は、到達時間が一番短いものを示し、以下同様に、nが
2、3、4は、到達時間が2番目、3番目、4番目に短
いものを示す。ステップ86では、2番目の全閉位置ま
での到達時間t2 から1番目の全閉位置までの到達時間
1 を減算した値がロック電流が流れる所定時間t0
例えば、0.7〔sec〕より大きいか否か判断し、こ
の減算値が所定時間t0 より大きいと判断した場合、す
なわち、到達時間が1番短いウインドウガラス28と2
番目に短いウインドウガラス28のそれぞれのモータに
同時期にロック電流が流れない場合には、ステップ92
に進む。一方、この減算値が所定時間t0 以下と判断し
た場合、すなわち、到達時間が1番短いウインドウガラ
ス28と2番目に短いウインドウガラス28のそれぞれ
のモータに同時期にロック電流が流れる場合には、ステ
ップ88に進み、2番目の全閉位置までの到達時間t2
を、1番目の全閉位置までの到達時間t1 に時間t0
加算した値に設定して、ステップ90に進む。ステップ
90では、2番目のウインドウガラス28の速度を、以
下の式(1)で求められる速度に決定して、ステップ9
2に進む。
【0034】v2 =l2 /t2 ・・・(1) これにより、2番目のウインドウガラス28は、1番目
のウインドウガラス28が閉まった時から時間t0 〔s
ec〕経過した時に閉まることになる。
【0035】ステップ92では、変数nを1インクリメ
ントして、ステップ94に進み、全ての開いているウイ
ンドウガラス28の速度が決定されたか否か判断し、全
ての開いているウインドウガラス28の速度が決定され
ていないと判断した場合には、ステップ86に戻り、以
上の処理を繰り返し3番目以下のウインドウガラス28
の速度を決定する。一方、開いている全てのウインドウ
ガラス28の速度が決定されたと判断した場合には、ス
テップ96に進み、決定された速度でウインドウガラス
28が移動するようにモータを駆動させて、ステップ9
8に進む。ステップ98では、モータにロック電流が流
れたか否か判断し、モータにロック電流が所定時間t0
流れていないと判断した場合には、ロック電流が所定時
間t0 流れるまでモータの駆動を継続し、ロック電流が
所定時間t0 流れたと判断した場合には、ステップ10
0に進む。ステップ100では、ロック電流が所定時間
0 流れたモータの駆動を停止させて、ステップ102
に進む。ステップ102では、全てのモータの駆動を停
止させたか否か判断し、全てのモータの駆動を停止させ
ていないと判断した場合には、ステップ98に戻り、全
てのモータの駆動を停止させるまで以上の処理(ステッ
プ98、ステップ100)を繰り返す。一方、全てのモ
ータの駆動を停止させたと判断した場合、すなわち、全
てのウインドウガラス28が閉まった場合には、本制御
を終了する。
【0036】以上説明した第3の実施例では、全閉位置
に到達する時間の短い順にウインドウガラス28の順番
を決定してウインドウガラス28の速度調整を行ってい
るが、これに限定するものでなく、全閉位置までの到達
時間が長い順にウインドウガラス28の順番を決定して
ウインドウガラス28の速度調整を行ってもよい。この
場合、あるウインドウガラス28のモータにロック電流
が流れる前までに、他のウインドウガラス28が全閉位
置に到達しモータにロック電流が流れる所定時間が経過
するように速度を決定すればよい。
【0037】以上説明した第3の実施例では、モータに
付加された回路によりウインドウガラス28の移動速度
を変化させてウインドウガラス28が全閉位置に到達す
る時期を調整しているので、第1の実施例に比較して全
てのウインドウガラス28が閉まるのに要する時間を短
縮することができる、という効果が得られる。
【0038】次にパワーウインドウ制御装置の第4の実
施例について説明する。このパワーウインドウ制御装置
10dは、第3の実施例と同様な構成となっているた
め、同一の構成部は同一の符号を付して説明を省略す
る。この第4の実施例の作用を図8に示したフローチャ
ートを参照して説明する。なお、本実施例は、第3の実
施例の作用のうち、ロック電流が流れるモータが複数存
在しないようにモータの速度を決定しこの決定された速
度で各モータを駆動させるまでの制御と同一であるた
め、本実施例において第3の実施例と同一の制御過程は
同一の符号を付して説明を省略する。以下マスタースイ
ッチ42aがオンされる場合を例にして説明する。
【0039】ステップ72からステップ96において、
ロック電流が流れるモータが複数存在しないようにモー
タの速度を決定しこの決定された速度で各モータを駆動
させる。ステップ98で、ロック電流が流れたか否か判
断し、ロック電流が流れない場合には、モータの駆動を
継続し、ロック電流が流れた場合には、ステップ100
に進む。ステップ100では、ロック電流が複数のモー
タに流れたか否か判断し、ロック電流が複数のモータに
流れていないと判断した場合には、ステップ104に進
み、ロック電流が複数のモータに流れたと判断した場合
には、ステップ102に進む。ここで、ロック電流が複
数のモータに流れることになるのは、あるウインドウガ
ラス28の移動がドアフレーム16によって阻止される
と共に、他のウインドウガラス28の移動が、ウインド
ウガラス28とドアフレーム16との間に異物等を挟ん
むことにより阻止された場合に生ずる。ステップ102
では、ロック電流が流れた複数のモータのうち、運転席
(FR)、助手席(FL)、後部右座席(RR)、後部
左座席(RL)の順位で該当する1番目のモータ以外の
モータの駆動を停止させる。
【0040】ステップ104では、駆動させたモータで
ロック電流が流れていない全てのモータの駆動を停止さ
せて、ステップ106に進み、ロック電流が所定時間t
0 〔sec〕流れたか否か判断し、所定時間t0 〔se
c〕ロック電流が流れていない場合には流れるまでモー
タの駆動を継続し、所定時間t0 〔sec〕ロック電流
が流れた場合には、ステップ108に進む。ステップ1
08では、ロック電流が流れているモータの駆動を停止
させて、ステップ110に進み、ステップ102、10
4で停止させたモータを再度駆動させる。ステップ11
2では、全てのモータの駆動を停止させたか否か判断
し、全ての駆動を停止させていない場合には、ステップ
98に進み、以上の処理(ステップ98からステップ1
10)を繰り返す。一方、全てのモータの駆動を停止さ
せた場合には、全てのウインドウガラス28が閉まり、
本制御を終了する。
【0041】以上説明した第4の実施例では、あるウイ
ンドウガラス28の移動がドアフレーム16によって阻
止されているときに、他のウインドウガラス28とドア
フレーム16との間に異物等を挟んだ場合1つのモータ
のみの駆動を継続させるることから、パワーウインドウ
制御装置10の安全性が更に向上する、という効果を得
ることができる。
【0042】以上説明した種々の実施例では、ウインド
ウガラスを全閉する際に所定値以上の電流が流れている
モータが複数存在しないようにモータの駆動を制御する
例について説明したが、これに限られるものでなく、ウ
インドウガラスを全開する場合も同様に制御するように
してもよい。
【0043】また、前述の種々の実施例では運転席の単
一のマスタースイッチ42aにより全てのウインドウガ
ラスを全開または全閉させる例について説明したが、こ
れに限られるものでなく、ウインドウガラスを全開また
は全閉させる任意の1つのオートスイッチがオンされた
後他の2以上のオートスイッチがオンされた場合も同様
に制御するようにしてもよい。
【0044】さらに、前述の実施例ではオートスイッチ
をオンする例について説明したが、これに限られるもの
でなく、押し続けなければウインドウガラスを移動させ
ることができないスイッチにおいても同様に制御しても
よい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパワーウイ
ンドウ制御装置は、制御手段が所定値以上の電流が流れ
ているモータが同時期に複数存在しないようにモータの
駆動を制御するため、パワーウインドウ制御装置の安全
性が更に向上するという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーウインドウ制御装置の第1の実施例の構
成を示した図である。
【図2】制御回路12aの構成を示した図である。
【図3】第1の実施例の作用を示すフローチャートであ
る。
【図4】パワーウインドウ制御装置の第2の実施例の制
御回路12bの構成を示した図である。
【図5】第2の実施例の作用を示すフローチャートであ
る。
【図6】エンコーダからの出力されるカウント数とウイ
ンドウガラス28の先端の位置との関係を示した図であ
る。
【図7】第3の実施例の作用を示すフローチャートであ
る。
【図8】第4の実施例の作用を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10a、10b、10c、10d パワーウインドウ
制御装置 12a、12b、12c 制御回路 28 ウィンドゥガラス M1 、M2 、M3 、M4 モータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のウインドウガラスのそれぞれを移
    動させる複数のモータと、 所定値以上の電流が流れているモータが同時期に複数存
    在しないように前記モータの駆動を制御すると共に、所
    定値以上の電流が流れたモータの駆動を停止させる制御
    手段と、 を備えたパワーウインドウ制御装置。
JP5130897A 1993-06-01 1993-06-01 パワーウインドウ制御装置 Pending JPH06343279A (ja)

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