JP6447236B2 - 車両窓開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されるパワーウインド装置等の車両窓開閉装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に開示されるように、開作動中の車両窓によって異物がドア内部に巻き込まれることを抑制する巻き込み防止機能を備えた車両窓開閉装置(パワーウインド装置)がある。このような車両窓開閉装置では、駆動源としてのモータの特性値(回転速度の変動推移等)から開作動中の車両窓による異物の巻き込みを検出し、その検出結果に基づいて例えばモータの駆動を停止させるようになっている。
特開2011−122369号公報
ところで、上記のような車両窓開閉装置では、巻き込みが起きた際には例えば窓枠下部のドアベルトモールを一緒に巻き込んでしまうと巻き込み癖がついてしまい、実際にドアベルトモール以外の異物の巻き込みが発生してないにも関わらず、毎回同じ位置で巻き込み防止機能が作動してしまう虞がある。すなわち、ドアベルトモールの巻き込み癖によって異物巻き込みの検出性能の低下が懸念されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ドアベルトモールの巻き込み癖による異物巻き込みの誤検出を抑えることができる車両窓開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両窓開閉装置は、モータの駆動力に基づく車両窓の開閉作動を制御する制御部と、開作動中の前記車両窓に掛かる負荷変動に応じて変動する前記モータの特性値が巻き込み判定閾値以上のとき、前記車両窓による異物の巻き込みが生じたと判定する巻き込み判定部と、を備え、前記制御部は、前記巻き込み判定部による巻き込み判定に基づいて、前記車両窓の開作動を停止又は所定量だけ反転作動させる巻き込み防止制御を実行する車両窓開閉装置であって、前記巻き込み判定部は、第1の値を初期状態における巻き込み判定閾値とし、巻き込み判定後、その巻き込み判定時の前記車両窓の位置を含む巻き込み判定領域を通る開作動が複数回実施された際に、前記モータの特性値が前記巻き込み判定領域において連続して前記第1の値以上となった場合、前記第1の値よりも大きい第2の値を前記巻き込み判定閾値と設定するとともに、前記巻き込み判定部は、巻き込み判定後、その巻き込み判定時の前記車両窓の位置を基準として前記車両窓の作動方向に所定範囲の領域を前記巻き込み判定領域とする
この構成によれば、同じ領域(巻き込み判定領域)において第1の値以上となった場合にがなされた場合に、巻き込み判定閾値を第1の値よりも高い第2の値に変更する。ここで、ドアベルトモールの巻き込み癖による車両窓に掛かる負荷変動に応じて前記モータの特性値は車両以外の異物を巻き込んだ場合と比較して低いため、第2の値をドアベルトモールの巻き込み癖に応じた値としつつ車両以外の異物を巻き込んだ際に応じた値よりも低くすることでドアベルトモールの巻き込み癖による異物巻き込みの誤検出を抑えることができる。
この構成によれば、巻き込み判定部は、巻き込み判定後、その巻き込み判定時の前記車両窓の位置を基準として前記車両窓の作動方向に所定範囲の領域を前記巻き込み判定領域とするため、予め複数の領域を設定する必要がない。これにより、予め複数の領域をメモリに予め記憶させたりする必要がなく、メモリが圧迫されることを抑えることができる。
上記車両窓開閉装置において、前記巻き込み判定部は、前記第1の値を復帰閾値とし、前記巻き込み判定領域において、所定回数連続して前記復帰閾値以下の場合に、前記巻き込み判定領域における巻き込み判定閾値を前記第1の値とすることが好ましい。
この構成によれば、巻き込み判定領域において第1の値(復帰閾値)以下となることが所定回数連続した場合に、ドアベルトモールの巻き込み癖が解消したとして巻き込み判定閾値を初期値の第1の値とすることができる。これにより、それ以降の異物の巻き込みを即座に判定することが可能となる。
上記車両窓開閉装置において、前記巻き込み判定部は、前記第1の値よりも小さな第3の値を復帰閾値とし、前記巻き込み判定領域において、前記復帰閾値未満の場合に、前記巻き込み判定領域における巻き込み判定閾値を前記第1の値とすることが好ましい。
この構成によれば、巻き込み判定領域において第1の値よりも小さな第3の値(復帰閾値)以下となったらドアベルトモールの巻き込み癖が解消したとして巻き込み判定閾値を初期値の第1の値とすることができる。これにより、それ以降の異物の巻き込みを即座に判定することが可能となる。
本発明の車両窓開閉装置によれば、ドアベルトモールの巻き込み癖による異物巻き込みの誤検出を抑えることができる。
実施形態のパワーウインド装置の概略構成を示す電気ブロック図である。 ウインドガラスの開閉について説明するための模式図である。 同形態のパワーウインド装置における制御態様を説明するためのフローチャートである。 別例のパワーウインド装置における制御態様を説明するためのフローチャートである。 別例のパワーウインド装置における制御態様を説明するためのフローチャートである。 別例のパワーウインド装置における制御態様を説明するためのフローチャートである。
以下、車両窓開閉装置をパワーウインド装置に具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態のパワーウインド装置10(車両窓開閉装置)は、ウインドガラスWGを開閉させるべく車両ドアDに取り付けられるものであり、モータ11と、モータ11の回転駆動によりウインドガラスWGを開閉作動させる例えばXアーム式のウインドレギュレータ(図示略)とを備えている。モータ11は、直流モータに減速部が一体に組み付けられたギヤードモータにて構成されている。ウインドレギュレータは、モータ11の回転をウインドガラスWGの開閉作動に変換する。
パワーウインド装置10は、モータ11を制御してウインドガラスWGの作動を制御するウインドECU12と、モータ11の回転を検出する回転検出センサ13とを備えている。回転検出センサ13は、例えばホールICよりなり、モータ11の回転軸に設けられたセンサマグネット(図示略)の回転に伴う磁界変化を検出して、モータ11の回転数や回転位置等の回転情報を検出する。
ウインドECU12は、モータ11と別体若しくはモータ11内に一体に備えられる。ウインドECU12は、制御回路21と駆動回路22とを備え、駆動回路22は制御回路21の制御に基づいて車載のバッテリ23からモータ11に対して電源供給を行う。
制御回路21は、車両ドアDに備えられる操作スイッチ24の操作に基づき駆動回路22を通じてモータ11を回転駆動させ、ウインドガラスWGの開閉制御を行う。また、制御回路21は、回転検出センサ13から出力される回転検出信号(パルス信号)に基づいてウインドガラスWGの位置情報を算出する。本実施形態では、制御回路21は、ウインドガラスWGの全閉位置Pcを基準(ゼロ)として、ウインドガラスWGの開閉作動(つまり、モータ11の正逆回転)に伴って加減算される回転検出信号のパルスエッジ(立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジ)のカウント数をウインドガラスWGの位置情報として算出する。また、制御回路21は、前記回転検出信号に基づいてモータ11の回転方向を検出する。また、制御回路21は、回転検出信号のパルスの間隔(周期)からモータ11の回転速度を算出するとともに、モータ11の速度の変動量(速度変動量ω)を算出する。
制御回路21は、ウインドガラスWGと車両ドアDのフレームとの間での挟み込みを防止する機能を有している。この挟み込み防止機能は、回転検出信号を基に算出したモータ11の回転速度の変動推移等から閉作動中(上昇作動中)のウインドガラスWGによる異物挟み込みの検出を行い、異物挟み込みが検出されるとウインドガラスWGを開方向に反転作動させて挟み込んだ異物の解放を図るものである。
また、制御回路21は、開作動中(下降作動中)のウインドガラスWGによって異物が車両ドアD内に巻き込まれる異物巻き込みを防止する機能も有している。詳述すると、制御回路21は、ウインドガラスWGの開作動中において回転検出信号を基に算出したモータ11の速度変動量ωと巻き込み判定閾値ωtとを比較する。そして、速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上である場合に、ウインドガラスWGによる異物巻き込みが発生したと判定し、その巻き込み判定に基づきモータ11の駆動を停止してウインドガラスWGの開作動を停止させる。
図2に示すように、制御回路21は、ウインドガラスWGの全閉位置Pc及び全開位置Poを認識している。全閉位置Pcは、前述のようにパルスエッジのカウント数でゼロに設定される。そして、全開位置Poは、例えば全閉位置Pcからのパルスエッジのカウント数が所定値となった位置に設定される。
制御回路21は、ウインドガラスWGの開作動中に前述の巻き込み判定がなされると、その状況によって巻き込み判定閾値ωtを変更するようになっている。
ここで、制御回路21は、ウインドガラスWGの全閉位置Pcと全開位置Poとを認識している。全閉位置Pcは、前述のようにパルスエッジのカウント数でゼロに設定される。全開位置Poは、前記全閉位置Pcからパルスエッジのカウント数が所定の値に達する位置に設定されており、車両(仕様)によって異なることがある。
また、制御回路21は、全閉位置Pcから全開位置Poまでの範囲を略等間隔となるように領域設定されている。本実施形態では図2に示すように、全閉位置Pc側から順に領域Ar1、領域Ar2、領域Ar3、領域Ar4、領域Ar5の5つの領域が設定されている。
また、制御回路21は、巻き込み判定すると、検出時においてウインドガラスWGがどの領域Ar1〜Ar5に位置するかを判定する。そして、制御回路21は、領域Ar1〜Ar5の内で巻き込み判定した領域(巻き込み判定領域)ArMを図示しないメモリに記憶する。
そして、制御回路21は、巻き込み判定がなされるまでは第1巻き込み判定閾値ωt1(第1の値)を巻き込み判定閾値ωtと設定する。そして、巻き込み判定後においても暫くは前記第1巻き込み判定閾値ωt1を巻き込み判定閾値ωtとする。そして、制御回路21は、巻き込み判定後において、前記巻き込み判定領域ArMを複数回通るような開作動が実施された際に、連続して前記メモリに記憶した巻き込み判定領域ArMにおいて第1巻き込み判定閾値ωt1と同じ値の基準閾値N以上となると、第1巻き込み判定閾値ωt1よりも大きい値の第2巻き込み判定閾値ωt2を巻き込み判定閾値ωtに設定(変更)する。すなわち、本実施形態では巻き込み判定閾値ωtとして第1巻き込み判定閾値ωt1と、第2巻き込み判定閾値ωt2とのいずれかが選択されるようになっている。また、第2巻き込み判定閾値ωt2は例えば車両の窓枠下部のドアベルトモールVMの巻き込み癖に対応した閾値となっている。より詳しくは、第2巻き込み判定閾値ωt2はドアベルトモールVMの巻き込みによるウインドガラスWGの負荷変動に伴うモータ11の速度変動量ωよりも大きい値とされ、異物によるウインドガラスWGの負荷変動に伴うモータ11の速度変動量よりも小さい値とされる。これにより、ドアベルトモールVMに巻き込み癖が生じた場合でも第2巻き込み判定閾値ωt2を巻き込み判定閾値として用いることでドアベルトモールVMの巻き込みでは巻き込み判定がなされないようになっている。
次に、パワーウインド装置10の一動作例を説明する。
本実施形態のパワーウインド装置10の制御回路21は、使用者によって操作スイッチ24が操作されるとその操作(開操作又は閉操作)に基づいてウインドガラスWGを開作動又は閉作動させるべく、モータ11に給電を行う。また、制御回路21は、ウインドガラスWGが閉作動中に、ウインドガラスWGによって異物が挟み込まれる異物挟み込みを検出するようになっている。そして、制御回路21は、ウインドガラスWGが開作動中に、ウインドガラスWGによって異物が車両ドアD内に巻き込まれる異物巻き込みを検出するようになっている。
また、本実施形態では、窓枠下端のドアベルトモールVMの巻き込み癖に対応した制御が実施されるようになっている。以下に、その制御例を主に図3を用いて説明する。
制御回路21は、図3に示すように、開作動中にモータ11の速度変動量ωと基準閾値Nの比較を行う(ステップS1)。本実施形態では基準閾値Nは第1巻き込み判定閾値ωt1と同じ値、即ち第1の値が設定される。
制御回路21は、速度変動量ωが基準閾値N以上である場合(ステップS1:YES)、ステップS1で判定された位置が前回と同じ領域Ar1〜Ar5であるか否かを判定する(ステップS2)。
制御回路21は、前回と同じ領域である場合(ステップS2:YES)、所定値M回以上連続か否かを判定する(ステップS3)。なお、前記所定値Mは例えば3〜5の範囲に設定することが好ましい。
制御回路21は、前記所定値M回以上連続である場合(ステップS3:YES)、前記領域の巻き込み判定閾値ωtを前記第1巻き込み判定閾値ωt1の値よりも大きい第2巻き込み判定閾値ωt2に設定する(ステップS4)。
一方、速度変動量ωが基準閾値N未満である場合(ステップS1:NO)、制御回路21は、速度変動量ωが基準閾値N未満である回数が所定値L回以上連続か否かを判定する(ステップS5)。なお、前記所定値Lは例えば3〜5の範囲に設定することが好ましい。
制御回路21は、速度変動量ωが基準閾値N未満である回数がL回以上連続である場合(ステップS5:YES)、巻き込み判定閾値ωtを第1巻き込み判定閾値ωt1に設定(変更)する(ステップS6)。
制御回路21は、前記ステップS4後、又は前記ステップS2がNOの場合、又は前記ステップS6後、又は前記ステップS5がNOの場合、巻き込み判定を実施する(ステップS7)。具体的には、制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上であるか否かを判定する。なお、ここでの巻き込み判定閾値ωtは第1巻き込み判定閾値ωt1又は第2巻き込み判定閾値ωt2のいずれかであるが、通常値としては第1巻き込み判定閾値ωt1が設定される。
制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt未満である場合(ステップS7:NO)、モータ11の駆動を継続する(ステップS8)。
そして、制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値以上である場合(ステップS7:YES)、モータ11の駆動を停止させる(ステップS9)。
次に、上記各ステップに沿った動作例について順を追って説明する。なお以下の説明においては所定値M及び所定値Lは「3」として説明する。また、以下の説明において特段の断りが無い限り、説明をわかりやすくするために各開作動の際には一旦全閉状態とした状態で開作動が開始されるものとして説明する。
[1回目の開作動]
制御回路21は、1回目の開作動中に例えば、速度変動量ωが基準閾値N以上である場合(ステップS1:YES)、まだ領域判定や巻き込み判定が行なわれていないためステップS2における前回と同じ領域判定は異なると判断する(ステップS2:NO)。そのため、制御回路21は、巻き込み判定を実施するステップS7に移行する。
ちなみに、制御回路21は、1回目の開作動中において、速度変動量ωが基準閾値N未満(ステップS1:NO)、所定値L回以上連続とはならないため、巻き込み判定を実施するステップS7に移行する。
即ち、1回目の開作動時には、速度変動量ωが基準閾値N以上であっても基準閾値N未満であっても、第1巻き込み判定閾値ωt1が設定された巻き込み判定閾値ωtと速度変動量ωとを比較することとなる。
[Y回目の開作動]
制御回路21は、Y回目の開作動中に例えば、初めて速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上となって巻き込み判定が行なわれた場合(ステップS7:YES)、モータ11の駆動を停止させてウインドガラスWGを停止させる巻き込み防止制御を実施する(ステップS9)。このとき、制御回路21は、巻き込み判定が行なわれた際のウインドガラスWGの位置が設定した領域Ar1〜Ar5のいずれに該当するか判定して、該当領域を巻き込み判定領域ArMとする。ちなみに、このときの巻き込み判定閾値ωtは第1巻き込み判定閾値ωt1のままである。
[Y+1回目の開作動]
制御回路21は、Y+1回目の開作動中に、速度変動量ωが基準閾値N以上となった場合(ステップS1:YES)、その時のウインドガラスWGの位置が前記巻き込み判定領域ArMか否かを判定する(ステップS2)。そして、制御回路21は、ウインドガラスWGの位置が前記巻き込み判定領域ArMの場合(ステップS2:YES)、所定値M回(3回)以上連続か否かを判定する(ステップS3)。このとき、連続数は2回であるため、制御回路21は、所定値M回未満(ステップS3:NO)とし、巻き込み判定閾値ωtの変更は行なわずに巻き込み判定を実施する(ステップS7)。即ち、このときの巻き込み判定閾値ωtは第1巻き込み判定閾値ωt1のままである。
ここで、前述したように第1巻き込み判定閾値ωt1=基準閾値Nであるため、制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上であるとし(ステップS7:YES)、モータ11の駆動を停止させる(ステップS9)。
[Y+2回目の開作動]
制御回路21は、Y+2回目の開作動中に、速度変動量ωが基準閾値N以上となった場合(ステップS1:YES)、その時のウインドガラスWGの位置が前記巻き込み判定領域ArMか否かを判定する(ステップS2)。そして、制御回路21は、ウインドガラスWGの位置が前記巻き込み判定領域ArMの場合(ステップS2:YES)、所定値M回(3回)以上連続か否かを判定する(ステップS3)。このとき、連続数は3回であるため、制御回路21は、所定値M回以上(ステップS3:YES)としてドアベルトモールVMの巻き込み癖であると判断し、巻き込み判定領域ArMにおける巻き込み判定閾値ωtを第2巻き込み判定閾値ωt2に設定する(ステップS4)。
その後、制御回路21は、第2巻き込み判定閾値ωt2に設定された巻き込み判定閾値ωtとモータ11の速度変動量ωとの比較(巻き込み判定)を実施する(ステップS7)。このとき、ドアベルトモールVMによるモータ11の速度変動量ωの場合は、巻き込み判定閾値ωt(第2巻き込み判定閾値ωt2)未満(ステップS7:NO)となるため、ドアベルトモールVMの巻き込み癖が解消されるまではドアベルトモールVMの巻き込み癖による巻き込み誤検出が抑えられることとなる。
[Z回目の開作動]
制御回路21は、Z(Y+3以上)回目の開作動中に、速度変動量ωが基準閾値N未満となった場合(ステップS1:NO)、即ち巻き込み判定領域ArMにおいて速度変動量ωが基準閾値N以上とならなかった場合、それらが所定値L(3)回以上連続しているか否かを判定する(ステップS5)。このとき、例えば1回目である場合には、制御回路21は、所定値L回未満であると判断し(ステップS5:NO)、巻き込み判定閾値ωtは第2巻き込み判定閾値ωt2のままである。そして、制御回路21は、その後のステップS7から処理を継続する。
[Z+1回目の開作動]
制御回路21は、Z+1回目の開作動中に、速度変動量ωが基準閾値N未満となった場合(ステップS1:NO)、即ち巻き込み判定領域ArMにおいて速度変動量ωが基準閾値N以上とならなかった場合、それらが所定値L回(3回)以上連続しているか否かを判定する(ステップS5)。このとき、例えば2回目である場合には、制御回路21は、所定値L回未満であると判断し(ステップS5:NO)、巻き込み判定閾値ωtは第2巻き込み判定閾値ωt2のままである。そして、制御回路21は、その後のステップS7から処理を継続する。
[Z+2回目の開作動]
制御回路21は、Z+1回目の開作動中に、速度変動量ωが基準閾値N未満となった場合(ステップS1:NO)、即ち巻き込み判定領域ArMにおいて速度変動量ωが基準閾値N以上とならなかった場合、それらが所定値L回(3回)以上連続しているか否かを判定する(ステップS5)。このとき、例えば3回目である場合には、制御回路21は、所定値L回以上であると判断し(ステップS5:YES)、巻き込み判定閾値ωtを第1巻き込み判定閾値ωt1にする(ステップS6)。
このように、一度巻き込み判定領域ArMにおける巻き込み判定閾値ωtを第2巻き込み判定閾値ωt2に設定した後、巻き込み判定領域における速度変動量ωが基準閾値N未満となる回数が連続した場合に、例えばドアベルトモールVMの巻き込み癖が解消されたと判断して巻き込み判定閾値ωtを巻き込み判定閾値ωt1にする。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)同じ領域(巻き込み判定領域ArM)においてモータの特性値である速度変動量ωが連続して基準閾値N以上となった場合に、巻き込み判定閾値ωtを第1巻き込み判定閾値ωt1よりも高い第2巻き込み判定閾値ωt2に変更する。ここで、ドアベルトモールVMの巻き込み癖によるウインドガラスWGに掛かる負荷変動に応じてモータ11の速度変動量は車両以外の異物を巻き込んだ場合と比較して低いため、第2巻き込み判定閾値ωt2をドアベルトモールVMの巻き込み癖に応じた値としつつ車両以外の異物を巻き込んだ際に応じた値よりも低くすることでドアベルトモールVMの巻き込み癖による異物巻き込みの誤検出を抑えることができる。
(2)予め複数設定された設定領域Ar1〜Ar5の内で巻き込み判定時のウインドガラスWGの位置に対応する領域を巻き込み判定領域ArMとすることができるため、領域設定をその都度行なう必要がなく、例えば制御回路21内での演算処理を抑えることが可能となる。
(3)巻き込み判定領域ArMにおいて第1の値(基準閾値N)以下となることが所定回数連続した場合に、ドアベルトモールVMの巻き込み癖が解消したとして巻き込み判定閾値ωtを初期値の第1巻き込み判定閾値ωt1とすることができる。これにより、それ以降の異物の巻き込みを即座に判定することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、予め5つの領域Ar1〜Ar5を設定する構成としたが、これに限らない。例えば2つ以上の領域(設定領域)を予め設定する構成であればよい。これらはウインドガラスWGの作動領域によって領域の数を変更してもよい。例えば1つの車両であっても前方座席(運転席や補助席)と隣り合うウインドガラスWGと後部座席と隣り合うウインドガラスWGとで領域数を変更してもよい。
・上記実施形態では、状況に応じて巻き込み判定閾値ωtを変更する構成としたが、これに限らない。例えば、制御回路21により、巻き込み判定後に巻き込み判定領域ArMにおいて連続して巻き込み判定された場合、制御回路21による巻き込み防止制御が実行されないように規制する構成を採用してもよい。その一例として図4を用いて説明する。
図4に示すように、開作動中に制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上であるか否かを判定する(ステップS7)。
制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt未満である場合(ステップS7:NO)、巻き込みは発生していないとしてモータ11の駆動を継続する(ステップS8)。
制御回路21は、速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上である場合(ステップS7:YES)、ステップS7で判定された位置が前回と同じ領域Ar1〜Ar5であるか否かを判定する(ステップS2)。
制御回路21は、前回と同じ領域でない場合(ステップS2:NO)、巻き込みが発生したとしてモータ11を停止する(ステップS9)。
制御回路21は、前回と同じ領域である場合(ステップS2:YES)、前記所定値M回以上連続か否かを判定する(ステップS3)。
そして、制御回路21は、所定値M未満の場合(ステップS3:NO)、巻き込みが発生したとしてモータ11を停止する(ステップS9)。
また、制御回路21は、所定値M回以上連続した場合(ステップS3:YES)、ドアベルトモールVMの巻き込み癖と判断してモータ11の駆動を継続する(ステップS8)。
このような制御例とすることで、巻き込み判定領域ArMにおいて連続して巻き込み判定された場合に、ドアベルトモールVMの巻き込み癖による巻き込み判定と見なして、その領域ArMにおいて巻き込み防止制御が実施されないこととなる。これにより、ドアベルトモールVMの巻き込み癖による巻き込み誤検出を抑えることができる。
・上記実施形態では、所定値L及び所定値Mを3〜5の範囲に設定したが、これらは複数回であれば仕様や用途にあわせて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、複数回の開作動中においてモータ11の速度変動量ωが基準閾値N(復帰閾値)未満となった回数がL回以上の場合に巻き込み判定閾値ωtを第2巻き込み判定閾値ωt2から第1巻き込み判定閾値ωt1に変更する(元に戻す)こととしたが、元に戻す条件はこれに限らず、例えば次のような例を採用してもよい。
図5に示すように、制御回路21は、開作動中において巻き込み判定領域ArMにおけるモータ11の速度変動量ωが基準閾値N(復帰閾値)未満となった場合(ステップS1)、速度変動量ωが基準閾値Nよりも値が小さい第3の値である閾値Q以下か否かを判定する(ステップS10)。モータ11の速度変動量ωが閾値Q以下の場合(ステップS10:YES)、制御回路21は、巻き込み判定閾値ωtを第1巻き込み判定閾値ωt1にする(ステップS6)。このように、巻き込み判定領域ArMにおいて第1の値(基準閾値N)よりも小さな第3の値である閾値Q(復帰閾値)以下となったらドアベルトモールVMの巻き込み癖が解消したとして巻き込み判定閾値ωtを初期値の第1の値である第1巻き込み判定閾値ωt1とすることができる。これにより、それ以降の異物の巻き込みを即座に判定することが可能となる。
・上記実施形態では、領域Ar1〜Ar5を予め設定する構成としたが、これに限らない。例えば、巻き込み判定した位置を含むように巻き込み判定領域ArMのみをその都度生成する構成を採用してもよい。図6を示すように、制御回路21は、モータ11の速度変動量ωが巻き込み判定閾値ωt以上である場合(ステップS7:YES)に、モータ11の駆動を停止させる(ステップS9)。その後、制御回路21は、巻き込み判定がなされたウインドガラスWGの位置(停止位置)を基準としてウインドガラスWGの作動方向に所定範囲の領域を巻き込み判定領域ArMと設定する(ステップS11)。その後は上記実施形態同様にステップS1から順次処理を繰り返す。
このような構成とすることで、予め複数の領域を設定する必要がない。これにより、予め複数の領域をメモリに予め記憶させたりする必要がなく、メモリが圧迫されることを抑えることができる。
・上記実施形態では、制御回路21は、モータ11の速度変動量ωを基に異物巻き込みの検出を行うが、これに特に限定されるものではなく、モータ11の速度変動量ω以外の特性値(ウインドガラスWGに掛かる負荷変動に応じて変動するモータ11の特性値)を基に巻き込み検出を行ってもよい。
・上記実施形態では、制御回路21は、巻き込み判定に基づきモータ11の駆動を停止してウインドガラスWGの開作動を停止させるが、これ以外に例えば、巻き込み判定に基づいてウインドガラスWGを閉方向に所定量だけ反転作動させてもよい。
・上記実施形態では、Xアーム式のウインドレギュレータを用いたパワーウインド装置10に適用したが、ワイヤ式のウインドレギュレータを用いたパワーウインド装置やシングルアーム式のウインドレギュレータを用いたパワーウインド装置に適用してもよい。
・上記実施形態では、車両ドアDに備えられたウインドガラスWGを開閉させるパワーウインド装置10に適用したが、これ以外に例えば、車両の屋根に備えられたルーフガラスを開閉させるサンルーフ装置に適用してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…パワーウインド装置(車両窓開閉装置)、11…モータ、21…制御回路(制御部、変化検出部、巻き込み判定部、規制部)、24…操作スイッチ、Ar1〜Ar5…領域(設定領域)、ArM…巻き込み判定領域、N…基準閾値(第1の値、復帰閾値)、Q…閾値(第3の値、復帰閾値)、WG…ウインドガラス(車両窓)、ωt…巻き込み判定閾値、ωt1…第1巻き込み判定閾値(第1の値)、ωt2…第2巻き込み判定閾値(第2の値)。

Claims (3)

  1. モータの駆動力に基づく車両窓の開閉作動を制御する制御部と、
    開作動中の前記車両窓に掛かる負荷変動に応じて変動する前記モータの特性値が巻き込み判定閾値以上のとき、前記車両窓による異物の巻き込みが生じたと判定する巻き込み判定部と、を備え、前記制御部は、前記巻き込み判定部による巻き込み判定に基づいて、前記車両窓の開作動を停止又は所定量だけ反転作動させる巻き込み防止制御を実行する車両窓開閉装置であって、
    前記巻き込み判定部は、第1の値を初期状態における巻き込み判定閾値とし、巻き込み判定後、その巻き込み判定時の前記車両窓の位置を含む巻き込み判定領域を通る開作動が複数回実施された際に、前記モータの特性値が前記巻き込み判定領域において連続して前記第1の値以上となった場合、前記第1の値よりも大きい第2の値を前記巻き込み判定閾値と設定するとともに、
    前記巻き込み判定部は、巻き込み判定後、その巻き込み判定時の前記車両窓の位置を基準として前記車両窓の作動方向に所定範囲の領域を前記巻き込み判定領域とすることを特徴とする車両窓開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両窓開閉装置において、
    前記巻き込み判定部は、前記第1の値を復帰閾値とし、前記巻き込み判定領域において、所定回数連続して前記復帰閾値以下の場合に、前記巻き込み判定領域における巻き込み判定閾値を前記第1の値とすることを特徴とする車両窓開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両窓開閉装置において、
    前記巻き込み判定部は、前記第1の値よりも小さな第3の値を復帰閾値とし、前記巻き込み判定領域において、前記復帰閾値未満の場合に、前記巻き込み判定領域における巻き込み判定閾値を前記第1の値とすることを特徴とする車両窓開閉装置。
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