JP5043354B2 - モータ制御装置及びモータのデューティ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及びモータのデューティ制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、モータの駆動状態を制御するモータ制御装置と、そのモータ駆動制御時に用いられるモータのデューティ制御方法に関する。
従来、多くの車両には、ドアガラスを開閉する際の操作を楽に行うために、モータを駆動源としてドアガラスを自動で昇降させるパワーウインドウ装置が搭載されている。このパワーウインドウ装置の中には、モータに加える電圧をデューティ制御することで、モータに印可される電圧の値を制御することにより、ドアガラスの昇降速度を制御可能なものがある。この種のパワーウインドウ装置においては、例えばドアガラスが全閉状態または全開状態になるとき、ドアガラスの移動速度を低くすることにより、ドアガラスがドアのフレームに接触するときの衝撃音を小さく押さえる機種がある。
しかし、この種のパワーウインドウ装置においては、衝撃音低減や高級感確保を目的として、ドアガラスが全閉状態または全開状態になる手前で移動速度が低く抑えられる、このため、その全閉時手前や全開時手前の状態において、ドアガラスを昇降させるに充分なモータトルクが発生しないことがある。このような場合には、ドアガラスが完全に閉じ切らなかったり、或いは完全に開ききらなかったりすることになり、これを回避する対策が必要となる。そこで、例えば特許文献1には、ドアガラスが全閉となる直前で、モータへのデューティ比を高くすることにより、ドアガラスに高トルクを付与する技術が開示されている。
特開2002−327574号公報
しかし、ドアガラスが全閉状態となる直前でドアガラスに高トルクを付与する処理を行うとしても、ただ単にトルクを上げるだけでは、大きめのトルクが加えられた際には、ドアガラスが閉じ切るときに、ドアガラスが勢いよくドアのフレームに接触することがある。この場合、ドアガラスが閉じ切り時において、ドアガラスとドアのフレームとが接触する際、この接触により衝撃音が発生することから、ただ単にトルクを上げるのではなく、ある種の工夫を持たせた対応策が望まれていた。
本発明の目的は、開閉体を開閉する際に、その開閉体をより確実に閉じ切ったり開き切ったりすることができ、しかも、このような対応を行ったとしても、開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際に生じる衝撃音を低く抑えることができるモータ制御装置及びモータのデューティ制御方法を提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、操作手段が操作された際、モータ回路の結線上に設けられたリレー回路が、当該操作手段の操作に応じた接点状態をとることにより、前記モータが操作手段の操作に応じた駆動状態をとって開閉体が作動し、当該駆動状態のとき、前記モータ回路の結線上に設けられたスイッチング素子にデューティ信号を出力することにより、前記モータの回転数をデューティ制御するモータ制御装置において、前記モータの前記回転数を検出する検出手段と、前記デューティ制御を行う際に、前記デューティ信号を前記検出手段の検出信号の波形に基づくデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータを前記検出信号の波形内容に応じた回転数で回転させるモータ制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記開閉体が全閉状態となる手前で該開閉体の移動速度を減速する全閉減速領域と、前記開閉体が全開状態となる際の手前で該開閉体の移動速度を減速する全開減速領域との2つの領域のうち、少なくとも一方の領域で前記モータ制御を行い、前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号から前記モータの回転数が低下したことを検出すると、前記デューティ信号のデューティ比を上げ、前記デューティ信号のデューティ比を上げても前記モータの回転数が低下するとき、前記デューティ比を更に上げるという一連の処理を、デューティ比が100%になるまで、又は全閉もしくは全開となるまで繰り返し行う制御であることを要旨とする。
この構成によれば、操作手段が操作されると、リレー回路の接点状態が操作手段の操作に応じた状態に切り換わり、モータがその時の操作手段の操作に応じた回転方向や回転速度で回転する。このとき、モータ回路に接続されたスイッチング素子がデューティ制御され、モータがそのデューティ比に応じた回転数で回転する。よって、モータがデューティ比に応じたトルクを開閉体に付与し、開閉体がそのモータトルクによって全閉方向若しくは全開方向に移動する。
ところで、この種の開閉体においては、例えば開閉体が閉じ切るときや開き切るときに、デューティ比を低くしてモータの回転数を低下させ、開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際の枠体との衝撃音を小さく抑える処理を行う場合がある。しかし、このようにモータの回転数を低くすると、開閉体を閉じ切ったり開き切ったりするのに充分なトルクがモータに発生せず、開閉体が完全に閉じ切らなかったり開き切らなかったりする場合が考えられる。
そこで、本発明においては、モータ回転時、モータの回転数を検出手段で検出し、その検出信号の波形に基づくデューティ比でモータをデューティ制御する。これにより、開閉体が全閉或いは全開となる手前で、仮に開閉体を開閉するのに充分なトルクが足らなくなった場合には、スイッチング素子に加えられるデューティ信号のデューティ比が上げられ、モータに今までよりも高電圧が加えられる。よって、モータが開閉体に付与するトルクが大きくなり、開閉体を閉じ切ったり開き切ったりするのに必要なトルクが確保される。
また、開閉体の全閉状態及び全閉状態を確保すべくモータに加えるデューティ比を上げるにしても、これはその時々のモータの回転数に応じた値で上げられる。よって、開閉体を全閉または全開する際のその時々において、最低限必要な上げ分のトルクが付与されることになり、そのトルクであれば、開閉体が全閉または全開になったときに枠体と接触する際の衝撃音はできる限り小さく済む。これにより、開閉体を開閉する際に、その開閉体をより確実に全閉状態及び全開状態とすることが可能となり、しかも、このような対応を行ったとしても開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際に生じる衝撃音を低く抑えることが可能となる。また、本発明のモータ制御が全閉減速領域及び全開減速領域の少なくとも一方の領域で行われるので、開閉体をその全閉や全開となる手前で減速させたとしても、開閉体を確実に閉じ切ったり、或いは確実に開き切ったりすることが可能となる。また、検出手段が出力する検出信号の波形内容に基づき、モータの回転数が低下するに際して、モータにかかるデューティ比を徐々に上げるモータ制御が行われる。ここで、仮に検出信号の波形内容に応じたデューティ比をスイッチング素子に加えることにより、その波形内容に応じたトルクをモータに発生させるモータ制御を実施したとすると、その時のモータの回転数に応じて、モータに加えるトルクをその都度変更する必要が生じ、モータ制御が複雑化する。しかし、本発明のようなモータ制御を行えば、デューティ比をその都度変更するような処理は不要となり、モータ制御が複雑化しない。
本発明では、前記検出手段は、前記モータの回転数に応じたパルス長のパルス信号を出力するパルスセンサであり、前記制御手段は、前記パルス信号のパルス長に基づき、前記デューティ信号を当該パルス長に応じたデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータをデューティ制御することを要旨とする。
この構成によれば、モータの回転数をパルスセンサが検出し、このパルスセンサが出力するパルス信号のパルス長さを見ることにより、モータ(開閉体)の駆動状態を認識する。ところで、この種のパルスセンサは、モータの回転数を見るために予め設けられていることが多いことから、このパルスセンサを用いれば、本発明のモータ制御を実施するに際して、モータの駆動状態を見るための新たなセンサを設ける必要がない。
本発明では、前記検出手段は、前記モータ回路に流れる電流の変化量を検出する抵抗素子であり、前記制御手段は、前記抵抗素子で検出した前記電流の変化量に基づき、前記デューティ信号を前記変化量に応じたデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータをデューティ制御することを要旨とする。
この構成によれば、定電圧をモータに印加しているにも関わらず、仮にモータがロックして開閉体の動きが停止すると、モータ回路に流れる電流量が変化することから、この電流の変化量を見れば、その時のモータ(開閉)の駆動状態を検出することが可能である。よって、モータ回路に流れる電流の変化量を見ることによっても、本発明のモータ制御を実施することが可能となる。
本発明では、前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号の波形に応じたデューティ比の前記デューティ信号で前記スイッチング素子をオンオフする制御であることを要旨とする。
この構成によれば、モータ制御を行うに際して、検出手段が出力する検出信号のその時々のパルス長に応じたデューティ比でスイッチング素子を制御することにより、その時々のパルス長に応じたトルクをモータに発生させる。従って、その状況時に応じた最適なトルクがモータから発生することになり、モータ制御の高精度化に効果が高い。
本発明では、前記開閉体として車両のウインドウガラスを開閉するパワーウインドウ装置、前記開閉体として車両のスライドルーフを開閉するスライドルーフ装置、前記開閉体として前記車両のスライドドアを開閉するスライドドア装置のいずれかに用いられることを要旨とする。
この構成によれば、パワーウインドウ装置、スライドルーフ装置及びスライドドア装置等において、開閉体を開閉する際に、その開閉体をより確実に全閉状態及び全開状態とすることが可能となり、しかも、このような対応を行ったとしても開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際に生じる衝撃音を低く抑えることが可能となる。
本発明では、操作手段が操作された際、モータ回路の結線上に設けられたリレー回路が、当該操作手段の操作に応じた接点状態をとることにより、前記モータが操作手段の操作に応じた駆動状態をとって開閉体が作動し、当該駆動状態のとき、前記モータ回路の結線上に設けられたスイッチング素子にデューティ信号を出力することにより、前記モータの回転数をデューティ制御するモータのデューティ制御方法において、前記モータの前記回転数を検出手段で検出し、制御手段が前記デューティ制御を行う際に、当該制御手段は、前記検出手段の検出信号の波形に基づくデューティ比で前記デューティ信号を前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータを前記検出信号の波形内容に応じた回転数で回転させ、前記制御手段は、前記開閉体が全閉状態となる手前で該開閉体の移動速度を減速する全閉減速領域と、前記開閉体が全開状態となる際の手前で該開閉体の移動速度を減速する全開減速領域との2つの領域のうち、少なくとも一方の領域でモータ制御を行い、前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号から前記モータの回転数が低下したことを検出すると、前記デューティ信号のデューティ比を上げ、前記デューティ信号のデューティ比を上げても前記モータの回転数が低下するとき、前記デューティ比を更に上げるという一連の処理を、デューティ比が100%になるまで、又は全閉もしくは全開となるまで繰り返し行う制御であることを要旨とする。
本発明によれば、開閉体を開閉する際に、その開閉体をより確実に閉じ切ったり開き切ったりすることができ、しかも、このような対応を行ったとしても、開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際に生じる衝撃音を低く抑えることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したモータ制御装置及びモータのデューティ制御方法の第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、スイッチ操作により自動で各種ウインドウガラスを昇降させるパワーウインドウ装置2が搭載されている。このパワーウインドウ装置2は、車両1の各ドアガラス3を昇降させる複数のパワーウインドウユニット4a〜4dを備えている。これらパワーウインドウユニット4a〜4dは、ドアガラス3ごとに各々設けられ、運転席から助手席やリヤ席のドアガラスを操作できるように、運転席のパワーウインドウユニット4aがマスター、助手席及びリヤ席のパワーウインドウユニット4b〜4dがスレーブとなった接続関係をとる。なお、ドアガラス3が開閉体(ウインドウガラス)に相当する。
図3に示すように、各パワーウインドウユニット4a〜4dには、スイッチ系の各種部品を備えたスイッチユニット5と、モータ系の各種部品を備えたモータユニット6とが設けられている。モータユニット6には、ドアガラス昇降時の駆動源となるモータ7が内蔵されている。スイッチユニット5は、モータユニット6と複数の配線8を介して電気的に接続され、そのモータ回路9に流れる電流方向や、モータ7に加わる電圧量を制御することにより、ドアガラス3の昇降制御を行う。
スイッチユニット5には、パワーウインドウユニット4a〜4dを統括制御するCPU10が搭載されている。CPU10には、中立位置を基準にアップ側またはダウン側にクリック操作可能なドアスイッチ11が接続されている。ドアスイッチ11がアップ側に1段操作されると、その操作期間中においてドアガラス3が上昇し、ドアスイッチ11がダウン側に1段操作されると、その期間中においてドアガラス3が下降する。また、ドアスイッチ11がアップ側に2段操作されると、ドアガラス3が全閉状態またはドアスイッチ11がダウン側に操作されるまで、ドアガラス3が自動上昇し、ドアスイッチ11がダウン側に2段操作されると、ドアガラス3が全開状態またはドアスイッチ11がアップ側に操作されるまで、ドアガラス3が自動下降する。なお、CPU10が制御手段に相当し、ドアスイッチ11が操作手段に相当する。
CPU10には、モータ回路9に流れる電流の向きを切り換えるリレー回路12が接続されている。このリレー回路12には、トランスファ接点(1C接点)から成るアップリレー13及びダウンリレー14が設けられている。アップリレー13は、可動接点13aがモータ7の一方の端子(例えば+端子)に接続され、第1固定接点13bがバッテリに接続され、第2固定接点13cがGNDに接続されている。また、ダウンリレー14は、可動接点14aがモータ7の他方の端子(例えば−端子)に接続され、第1固定接点14bがバッテリに接続され、第2固定接点14cがGNDに接続されている。
アップリレー13の近傍には、同リレー13のオンオフを切り換えるアップ側コイル15が設けられている。アップ側コイル15は、一端がバッテリに接続され、他端がCPU10に接続されている。CPU10がアップ側コイル15を通電すると、アップリレー13の可動接点13aが第2固定接点13cから第1固定接点13bに接続状態が切り換わり、アップリレー13がオン状態となる。
ダウンリレー14の近傍には、同リレー14のオンオフを切り換えるダウン側コイル16が設けられている。ダウン側コイル16は、一端がバッテリに接続され、他端がCPU10に接続されている。CPU10がダウン側コイル16を通電すると、ダウンリレー14の可動接点14aが第2固定接点14cから第1固定接点14bに接続状態が切り換わり、ダウンリレー14がオン状態となる。各コイル15,16の端子間には、回路保護用のダイオード17,18が各々接続されている。
第2固定接点13c,14cからGNDに繋がる経路上には、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor FET)等から成るFET(Field Effect Transistor)19が接続されている。FET19は、ドレイン端子が各リレー13,14の第2固定接点13c,14cに接続され、ソース端子がGNDに接続され、ゲート端子がCPU10に接続されている。FET19は、CPU10からの指令としてデューティ信号(電圧信号)Sdutyをゲート端子で入力し、このデューティ信号SdutyのHighレベルまたはLoレベルのレベル状態に合わせて、オンオフ状態が切り換わり、モータ回路9を開回路としたり、或いは閉回路としたりする。なお、FET19がスイッチング素子に相当する。
CPU10は、FET19に出力するデューティ信号Sdutyのデューティ比を変えることにより、モータ7をデューティ制御して、ドアガラス3の昇降速度を制御する。ところで、モータ7に印加される電圧値は、FET19の一定周期当たりのオン時間、つまりCPU10がFET19に出力するデューティ信号Sdutyのデューティ比に応じて決まる。よって、CPU10は、FET19に出力するデューティ比を制御する、いわゆるデューティ制御を行うことにより、モータ7に印加される電圧値を変えて、ドアガラス3の昇降速度を制御する。
モータ7の近傍には、モータ7の回転を検出するパルスセンサ20,21が2つ設けられている。このパルスセンサ20,21としては、例えばホール素子やMRE(磁気抵抗素子)などの磁気式のセンサが用いられ、モータ7の回転を検出した際には、その回転数(回転速度)に応じた周期のパルス信号Spls1,Spls2をCPU10に各々出力する。なお、パルスセンサ20,21は、この種の磁気式センサに限らず、例えば光学式センサ等の他の検出方式のセンサを採用してもよい。なお、パルスセンサ20,21が検出手段に相当し、パルス信号Spls1,Spls2が検出信号に相当する。
CPU10は、モータ7が回転した際、その時に各パルスセンサ20,21から入力するパルス信号Spls1,Spls2のパルスのエッジの順番により、モータ7の回転方向を検出し、この回転方向からドアガラス3の移動方向を検出する。また、CPU10は、パルスセンサ20(パルスセンサ21でも可)のパルス信号Spls1のパルス数をカウントすることにより、モータ7の回転数をドアガラス3の移動量として検出し、この移動量とドアガラス3の移動方向とからドアガラス3の位置を検出する。更に、CPU10は、パルスセンサ20(パルスセンサ21でも可)のパルス信号Spls1のパルス長(パルス間隔)Lpls1により、モータ7の回転速度の変化を検出し、これをドアガラス3の移動速度の変化として検出する。
CPU10は、ドアガラス3が全閉または全開になる手前の位置(即ち、図3に示す全閉減速領域E1或いは全開減速領域E2)に到達したとき、ドアガラス3の昇降速度を減速させる減速制御を実施する。この減速制御は、CPU10がFET19に加えるデューティ信号Sdutyのデューティ比を下げることにより、モータ7の回転数を低下させるデューティ制御である。
スイッチユニット5には、ドアガラス3の昇降に関わる各種制御プログラムを記憶したROM22が設けられている。このROM22には、ドアガラス3の開閉動作時においてドアガラス3を確実に全閉または全開させる全閉全開制御プログラムが記憶されている。CPU10は、ドアガラス3が全閉減速領域E1又は全開減速領域E2にある際に、全閉全開制御プログラムを実行することによって全閉全開制御を実施し、ドアガラス3が閉じ切らなかったり或いは開き切らなかったりすることを防止する。全閉全開制御の開始は、ドアガラス3が全閉減速領域E1又は全開減速領域E2に入り込んだその時に限らず、その開始タイミングは領域E1,E2内であれば適宜自由に設定可能である。なお、全閉全開制御がモータ制御に相当する。
また、CPU10は、パルスセンサ20,21のパルス信号Spls1,Spls2から算出したドアガラス3の速度変化(パルス信号Spls1のパルス長短)を用いることにより、ドアガラス3の挟み込み防止制御を行う。この挟み込み防止制御は、パルス信号Spls1から求めたドアガラス3の移動速度の変化から、ドアガラス3にかかる荷重を認識し、過荷重が加わった際にはドアガラス3を停止または移動方向を反転させる制御である。挟み込み防止制御は、全閉全開制御が行われる以外の領域で実施される。
次に、本例のパワーウインドウ装置2の動作を説明する。
ドアスイッチ11がアップ操作されると、この操作を検出したCPU10は、ダウンリレー14をオフしたままでアップリレー13をオンすることにより、ドアガラス3の上昇動作を開始する。これにより、モータ7がドアガラス3を上昇させる側に回転し、この駆動力によってドアガラス3が上昇を開始する。なお、ドアスイッチ11がアップ側に1段クリック操作された際は、スイッチ操作が行われている間、ドアガラス3が上昇し、ドアスイッチ11がアップ側に2段クリックされると、ドアガラス3がオート上昇する。
このとき、ドアガラス3がその上昇途中で全閉減速領域E1に入り込んでいなければ、CPU10は、図2(a)に示すように、通常制御として例えばデューティ比が100%のデューティ信号SdutyをFET19に出力し、このデューティ比D0に応じた電圧をモータに印加する。これにより、モータ7がデューティ比D0に応じた高速の回転速度で回転し、ドアガラス3がその回転速度に応じた移動速度、つまりデューティ比D0に応じた高速の移動速度で上昇する。
CPU10は、ドアガラス3が全閉減速領域E1に入り込んだことを認識すると、減速制御を実施することにより、ドアガラス3の移動速度を低下させる。この減速制御として、例えばCPU10は、図2(a)に示すように、デューティ比がD1(<D0)のデューティ信号SdutyをFET19に出力し、デューティ比D1に応じた電圧をモータ7に印加する。これにより、モータ7がデューティ比D1に応じた低速の回転速度で回転し、ドアガラス3がその回転速度に応じた移動速度、つまりデューティ比D1に応じた低速の移動速度で上昇する。
CPU10は、ドアガラス3がその上昇に伴って全閉手前領域Eaに入り込んだことを認識すると、全閉全開制御プログラムを実行して全閉全開制御を開始する。この全閉全開制御として、まずCPU10は、図2(b)に示すように、パルスセンサ20(パルスセンサ21でも可)が出力するパルス信号Spls1のパルス長Lpls1を監視し、このパルス長Lpls1と第1閾値Lxaとを比較する。この第1閾値Lxaは、ドアガラス3の昇降時においてにドアガラス3に付与される過荷重を見る際の第1段階目の閾値として設定される値である。パルス長Lpls1が第1閾値Lxa以下を維持する場合、CPU10はそれまでと同じデューティ比D1でFET19をデューティ制御する。
一方、パルス長Lpls1が第1閾値Lxaを超えると、これを認識したCPU10は、ドアガラス3に過荷重がかかっていると判断し、ドアガラス3を閉じ切るには、今までよりも大きなトルクでドアガラス3を上昇させる必要があると判断する。よって、CPU10は、デューティ信号Sdutyのデューティ比を上昇すべく、デューティ信号Sdutyのデューティ比をD1からD2(>D1)に切り換える。これにより、モータ7には、デューティ比D2に応じた電圧が印加されることから、デューティ比D1のときよりも大きなトルクが、上昇トルクとしてドアガラス3に付与される。ドアガラス3にかかる過荷重がそれほど大きくなければ、デューティ比D2のトルクでドアガラス3が上昇を継続する。
なお、CPU10は、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1を監視する際、パルス信号Spls1のエッジが立ち上がってからのHighレベルの間のパルス長Lpls1のみを見るだけに限らず、エッジが立ち下がった後のLoレベルの間のパルス長Lpls2も計測する。そして、CPU10は、これら2つパルス長Lpls1,Lpls2を第1閾値Lxaと比較し、これら2つのうち一方のパルス長が第1閾値Lxaを超えれば、ドアガラス3に過荷重が加わっていると判断する。
続いて、CPU10は、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)と第2閾値Lxbとを比較する。この第2閾値Lxbは、ドアガラス3の昇降時においてドアガラス3に付与される過荷重を見る第2段階目の閾値として設定される値であって、第1閾値Lxaよりも大きな値(Lxb>Lxa)に設定されている。パルス長Lpls1(Lpls2)が第2閾値Lxb以下を維持する場合、CPU10はデューティ比D2でFET19を制御する状態を維持する。
一方、パルス長Lpls1(Lpls2)が第2閾値Lxbを超えると、これを認識したCPU10は、最初に考えるよりも大きな荷重がドアガラス3にかかっていて、デューティ比D2ではドアガラス3を上昇できないと判断し、ドアガラス3を今までよりも大きなトルクで上昇させる必要があると判断する。よって、CPU10は、その時のデューティ比を更に上昇すべく、デューティ信号Sdutyのデューティ比をD2からD3(>D2)に切り換える。これにより、モータ7には、デューティ比D3に応じた電圧が印加されることから、デューティ比D2のときよりも大きなトルクが、上昇トルクとしてドアガラス3に付与される。デューティ比D3のトルクで問題なければ、このトルクでドアガラス3が上昇を継続する。
そして、CPU10は、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)を監視しつつ、パルス長Lpls1(Lpls2)が大きくなるとデューティ信号Sdutyのデューティ比を上げるという一連の処理を、デューティ比が100%となるまで繰り返し実施する。CPU10は、デューティ比が100%になった後に、パルス長Lpls1(Lpls2)が最大閾値Lx100を超えたことを認識すると、ドアガラス3に異常な荷重がかかっていると認識する。この最大閾値Lx100は、パルス長Lpls1(Lpls2)がこの値を超えると、ドアガラス3を強制停止すべきと判断し得る値である。パルス長Lpls1(Lpls2)が最大閾値Lx100を超えると認識したCPU10は、アップリレー13及びダウンリレー14をともにオフしてモータ7の出力を停止することにより、全閉全開制御を終了し、ドアガラス3の上昇動作を終了する。
また、CPU10は、パルス信号Spls1のデューティ比が100%になる前に、ドアガラス3が全閉状態になったことを検出すると、その時点で全閉全開制御を終了する。なお、ドアガラス3を全開するときも、全閉のときと同様の処理が行われることから、ドアガラス3を全開するときの動作については詳細を省略する。
次に、全閉全開制御時にCPU10が行う処理を図4のフローチャートに従って説明する。
ステップ100では、FET19をデューティ比D1で制御する。
ステップ101では、パルスセンサ20から入力したパルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が第1閾値Lxaを超えるか否かを判断する。ここで、パルス長Lpls1(Lpls2)が第1閾値Lxaを超えていなければ、ステップ100に戻り、パルス長Lpls1(Lpls2)が第1閾値Lxaを超えていれば、ステップ102に移行する。
ステップ102では、FET19をデューティ比D2で制御する。
ステップ103では、パルスセンサ20から入力したパルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が第2閾値Lxbを超えるか否かを判断する。ここで、パルス長Lpls1(Lpls2)が第2閾値Lxbを超えていなければ、ステップ102に戻り、パルス長Lpls1(Lpls2)が第2閾値Lxbを超えていれば、ステップ104に移行する。
ステップ104では、FET19をデューティ比Dnで制御する。
ステップ105では、パルスセンサ20から入力したパルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が第n閾値Lxnを超えるか否かを判断する。ここで、パルス長Lpls1(Lpls2)が第n閾値Lxnを超えていなければ、ステップ104に戻り、パルス長Lpls1(Lpls2)が第n閾値Lxnを超えていれば、ステップ106に移行する。
ステップ106では、FET19をデューティ比100%で制御する。
ステップ107では、パルスセンサ20から入力したパルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が最大閾値Lx100を超えるか否かを判断する。ここで、パルス長Lpls1(Lpls2)が最大閾値L100を超えていなければ、ステップ106に戻り、パルス長Lpls1(Lpls2)が最大閾値Lx100を超えていれば、ステップ108に移行する。
ステップ108では、アップリレー13及びダウンリレー14の両方をオフにすることにより、モータ7の出力を停止する。
従って、本例においては、モータ7の回転数を検出するパルスセンサ20(パルスセンサ21でも可)から出力されるパルス信号Spls1を監視し、ドアガラス3が全閉手前領域Eaに位置する際、このパルス信号Spls1が各閾値(第1閾値Lxa、第2閾値Lxb…)を超える度に、モータ7に加えられるデューティ比を徐々に上昇させる。よって、モータ7を減速制御することにより、閉じ切り又は全開時におけるドアガラス3による衝撃音を低く抑えるようにしたとしても、ドアガラス3の昇降に必要なトルクが不足する状況が生じ難くなり、ドアガラス3が閉じ切らなかったり、或いは開き切らなかったりするようなことが生じ難くなる。
また、モータ7のトルクが不足する際に、本例のように通常よりもデューティ比を上げてそれを補うようにしても、その時に補助するトルクは、パルス長Lpls1の長さ、つまりその時々のモータ7の回転数(回転速度)に応じた値のトルクが加えられる。従って、モータ7のトルク不足時においてその不足分のトルクを補うようにしたとしても、その時に必要な最低限のトルクがモータ7から発生されることになり、トルクを通常より上昇させるにしても、ドアガラス3がドアフレームに衝突する際の衝撃音をできる限り低く抑えることが可能である。
従って、本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ドアガラス3の全閉動作時及び全開動作時において、モータ7のトルクが不足するときには、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1を見ながらトルクを徐々に上昇させる。従って、ドアガラス3を開閉する際に、ドアガラス3をより確実に閉じ切ったり開き切ったりすることができ、しかも、このような対応を行ったとしても、ドアガラス3が全閉または全開となる際においてドアフレームとの間に生じる衝撃音をできる限り小さく抑えることもできる。
(2)全閉全開制御を行うに際しては、パルスセンサ20が出力するパルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)を見ることにより、モータ7の回転状態が判断される。ところで、この種のパルスセンサ20は、モータ7の回転数を検出すべく予め設けられていることが多いことから、このパルスセンサ20を用いれば、本例の全閉全開制御を行うに際して、新たなセンサを用意する必要がない。
(3)ドアガラス3が全閉または全開となる際の衝撃音を低く抑えたり、この動作の高級感を持たせたりするために、全閉直前または全開直前に減速制御を行うと、この減速制御を実施している領域において、モータ7がトルク不足に陥り易い。しかし、本例の全閉全開制御は、この減速制御を行う領域(全閉減速領域E1、全開減速領域E2)で実施されるので、閉じ切り直前や開き切り直前に行われるので、減速制御を行う場合であっても、ドアガラス3が閉じ切らなかったり、或いは開き切らなかったりするような状況が生じ難い。
(4)本例の全閉全開制御においては、モータ7の回転数が減少してパルス長Lpls1(Lpls2)が閾値を超えて長くなると、デューティ信号Sdutyのデューティ比を上げてトルクを上昇させ、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が次の閾値を超えるまでそのデューティ比を維持し、そのパルス長Lpls1(Lpls2)が次の閾値を超えるとデューティ比を更に上げるとういう一連の処理を繰り返し行う。ところで、仮にパルス長Lpls1(Lpls2)に応じて一義的にデューティ比を設定し、そのデューティ比でモータ7を制御することも考えられるが、この制御はパルス長Lpls1(Lpls2)が変わる度にデューティ比を変える必要があり、制御自体が複雑化する。しかし、本例の全閉全開制御は、このような制御体系はとらないので、制御が複雑化する問題は生じない。
(5)本例の全閉全開制御をパワーウインドウ装置に採用したので、ドアガラス3の昇降時においてトルクが不足することなく、しかも全閉または全開時の衝撃音が小さいパワーウインドウ装置を提供することができる。
(6)パルス長Lpls1(Lpls2)が閾値を超えるか否かを監視するに際しては、パルス信号Spls1の立ち上がりからのパルス長Lpls1と、立ち下がりからのパルス長Lpls2との両方を求め、これらのパルス長Lpls1,Lpls2のうち一方が閾値を超えれば、トルク上昇の必要性を認識する。従って、これらパルス長Lpls1,Lpls2のうち一方のみを見る場合に比べ、より確実にパルス長Lpls1(Lpls2)が閾値を超えるか否かを監視することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5に従って説明する。なお、第2実施形態は、トルク不足の検出手法として電流検出式を用いている。よって、本例はトルク不足の検出手法が第1実施形態と異なっているのみであり、その他の基本的な構成については同様であるため、同じ部分には同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。なお、この種の電流検出式においては、第1実施形態で述べたパルスセンサ20,21が不要となる。
図5に示すように、FET19のGND側には、シャント抵抗41が接続されている。シャント抵抗41は、モータ回路9に流れる電流量の変化を検出する素子であって、その両端の各端子がCPU10のA/D端子に接続されている。CPU10は、モータ回路9に流れる電流の変化量(電流変化量ΔI)を、シャント抵抗41を介して検出し、電流変化量の大小を見ることにより、モータ7のトルク不足の有無を判断する。なお、シャント抵抗41が抵抗素子に相当し、電流変化量ΔIが変化量に相当する。
ところで、例えば、仮にドアガラス3に荷重がかかってモータ7がロックすると、モータ回路9に流れる電流量が多くなる。CPU10は、ドアガラス3の減速制御時において、シャント抵抗41から求めた電流変化量ΔIと第1閾値Iaとを比較し、電流変化量ΔIが第1閾値を超えれば、モータ7のトルク不足を認識し、モータ7のデューティ比を通常のD0からD1に上昇させる。続いて、CPU10は、電流変化量ΔIと第2閾値Ib(>Ia)とを比較し、電流変化量ΔIが第2閾値Ibを超えれば、更にモータ7のトルクを上昇すべきと判断してモータ7のデューティ比をD1からD2(>D1)に上昇させる。そして、CPU10は、この一連の処理を、デューティ比が100%になるまで繰り返し行う。
本例においては、モータ7に定電圧を印加しているにも関わらず、仮にドアガラス3に過荷重がかかってモータ7がロック状態になり、ドアガラス3の動きが減速すると、その時にモータ回路9に流れる電流量が変化する。よって、CPU10は、シャント抵抗41を用いてこの電流変化量ΔIを見れば、モータ7のトルク不足の有無を判断することが可能である。従って、モータ回路9に流れる電流変化量ΔIを見ることによっても、全閉全開制御を実施することが可能となる。
従って、本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(3)〜(5)と同様の効果が得られるとともに、以下に記載の効果を得ることができる。
(7)モータ回路9に流れる電流変化量ΔIを見ることによっても、全閉全開制御を実施することができる。
なお、本実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、全閉全開制御は、パルス信号Spls1のパルス長Lpls1(Lpls2)が閾値を超える度に、徐々にデューティ比を上げる制御に限定されない。例えば、その時々のパルス長Lpls1(Lpls2)から一義的にデューティ比を決め、パルス長Lpls1(Lpls2)の長さに応じてデューティ比が設定される制御でもよい。
・ 全閉全開制御時においてパルス長判断時に用いる閾値は、1段階前の値に比べて必ずしも大きい値であることに限定されない。例えば、第1閾値Lxaと第2閾値Lxbを見た場合、これら値が同じ値であってもよいし、或いは第1閾値Lxaよりも第2閾値Lxbの方が小さい値(Lxb<Lxa)でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スイッチング素子は、MOSFETから成るFET19に限定されず、例えば接合型FET等の他の素子を使用することも可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、全閉全開制御の実施領域は、ドアガラス3の全閉手前領域Eaや全開手前領域に限定されず、ドアガラス3の全閉位置から全開位置までの間の領域において自由に設定することが可能である。
・ 第1及び第2実施形態において、挟み込み防止制御は必ずしも実施する必要はなく、この制御を省略してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、減速制御は、デューティ比をそれまでのデューティ比から、比率を1段階落とす制御に限定されず、例えば段階的にデューティ比を下げていく制御でもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、本例の全閉全開制御の採用対象は、ドアガラス3を昇降させるパワーウインドウ装置に限定されない。例えば、車両のスライドルーフを開閉するスライドルーフ装置や、車両のスライドドアを開閉するスライドドア装置に採用してもよい。また、この種の車両に本例の全閉全開制御を採用することに限定されず、例えば住宅のウインドウに採用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜のいずれかにおいて、前記操作手段が開操作されると、前記モータが一方側に回転することにより、前記開閉体が往動し、前記操作手段が閉操作されると、前記モータが他方側に回転することにより、前記開閉体が復動する。この場合、往復道する開閉体において、その開閉体を開閉する際に、開閉体をより確実に閉じ切ったり開き切ったりすることができ、しかも、このような対応を行ったとしても開閉体が閉じ切ったり開き切ったりする際に生じる衝撃音を低く抑えることができる。
第1実施形態におけるパワーウインドウ装置の配置位置を示す車両の斜視図 (a)は、モータにかかるデューティ比の値を示す波形図、(b)はパルスセンサが出力するパルス信号の波形図。 パワーウインドウ装置の構成を示す回路図。 CPUが行う全閉全開制御の処理内容を示すフローチャート。 第2実施形態におけるパワーウインドウ装置の構成を示す回路図。
符号の説明
1…車両、2…パワーウインドウ装置、3…開閉体(ウインドウガラス)としてのドアガラス、7…モータ、9…モータ回路、10…制御手段としてのCPU、11…操作手段としてのドアスイッチ、12…リレー回路、19…スイッチング素子としてのFET、20,21…検出手段としてのパルスセンサ、41…抵抗素子としてのシャント抵抗、Sduty…デューティ信号、Spls1,Spls2…検出信号としてのパルス信号、Lpls1、Lpls2…パルス長、D0〜D3、Dn…デューティ比、ΔI…変化量としての電流変化量、E1…全閉減速領域、E2…全開減速領域。

Claims (6)

  1. 操作手段が操作された際、モータ回路の結線上に設けられたリレー回路が、当該操作手段の操作に応じた接点状態をとることにより、前記モータが操作手段の操作に応じた駆動状態をとって開閉体が作動し、当該駆動状態のとき、前記モータ回路の結線上に設けられたスイッチング素子にデューティ信号を出力することにより、前記モータの回転数をデューティ制御するモータ制御装置において、
    前記モータの前記回転数を検出する検出手段と、
    前記デューティ制御を行う際に、前記デューティ信号を前記検出手段の検出信号の波形に基づくデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータを前記検出信号の波形内容に応じた回転数で回転させるモータ制御を行う制御手段とを備え
    前記制御手段は、前記開閉体が全閉状態となる手前で該開閉体の移動速度を減速する全閉減速領域と、前記開閉体が全開状態となる際の手前で該開閉体の移動速度を減速する全開減速領域との2つの領域のうち、少なくとも一方の領域で前記モータ制御を行い、
    前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号から前記モータの回転数が低下したことを検出すると、前記デューティ信号のデューティ比を上げ、前記デューティ信号のデューティ比を上げても前記モータの回転数が低下するとき、前記デューティ比を更に上げるという一連の処理を、デューティ比が100%になるまで、又は全閉もしくは全開となるまで繰り返し行う制御であることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記検出手段は、前記モータの回転数に応じたパルス長のパルス信号を出力するパルスセンサであり、前記制御手段は、前記パルス信号のパルス長に基づき、前記デューティ信号を当該パルス長に応じたデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータをデューティ制御することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記検出手段は、前記モータ回路に流れる電流の変化量を検出する抵抗素子であり、
    前記制御手段は、前記抵抗素子で検出した前記電流の変化量に基づき、前記デューティ信号を前記変化量に応じたデューティ比で前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータをデューティ制御することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号の波形に応じたデューティ比の前記デューティ信号で前記スイッチング素子をオンオフする制御であることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記開閉体として車両のウインドウガラスを開閉するパワーウインドウ装置、前記開閉体として車両のスライドルーフを開閉するスライドルーフ装置、前記開閉体として前記車両のスライドドアを開閉するスライドドア装置のいずれかに用いられることを特徴とする請求項1〜うちいずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 操作手段が操作された際、モータ回路の結線上に設けられたリレー回路が、当該操作手段の操作に応じた接点状態をとることにより、前記モータが操作手段の操作に応じた駆動状態をとって開閉体が作動し、当該駆動状態のとき、前記モータ回路の結線上に設けられたスイッチング素子にデューティ信号を出力することにより、前記モータの回転数をデューティ制御するモータのデューティ制御方法において、
    前記モータの前記回転数を検出手段で検出し、制御手段が前記デューティ制御を行う際に、当該制御手段は、前記検出手段の検出信号の波形に基づくデューティ比で前記デューティ信号を前記スイッチング素子に出力することにより、前記モータを前記検出信号の波形内容に応じた回転数で回転させ、前記制御手段は、前記開閉体が全閉状態となる手前で該開閉体の移動速度を減速する全閉減速領域と、前記開閉体が全開状態となる際の手前で該開閉体の移動速度を減速する全開減速領域との2つの領域のうち、少なくとも一方の領域でモータ制御を行い、前記モータ制御は、前記検出手段の検出信号から前記モータの回転数が低下したことを検出すると、前記デューティ信号のデューティ比を上げ、前記デューティ信号のデューティ比を上げても前記モータの回転数が低下するとき、前記デューティ比を更に上げるという一連の処理を、デューティ比が100%になるまで、又は全閉もしくは全開となるまで繰り返し行う制御であることを特徴とするモータのデューティ制御方法。
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