JPH06341485A - 吊下物用回転揺れ制振装置 - Google Patents

吊下物用回転揺れ制振装置

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JPH06341485A
JPH06341485A JP12884893A JP12884893A JPH06341485A JP H06341485 A JPH06341485 A JP H06341485A JP 12884893 A JP12884893 A JP 12884893A JP 12884893 A JP12884893 A JP 12884893A JP H06341485 A JPH06341485 A JP H06341485A
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JP
Japan
Prior art keywords
pallet
cmg
suspended object
damping device
suspended
Prior art date
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Pending
Application number
JP12884893A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Inoue
政雄 井上
Mitsunori Hoshio
光紀 星尾
Katsuya Umemura
克哉 梅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to JP12884893A priority Critical patent/JPH06341485A/ja
Publication of JPH06341485A publication Critical patent/JPH06341485A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘリコプタやクレーンによりパレットに重量
物を搭載し、吊下て運搬するときにパレットが並進運動
や回転運動を起こすがこれらをロープの吊り方とCMG
(Control Moment Gyro)とで制振し防止する。 【構成】 吊下物4を搭載したパレット17にCMG1
9を組込み、ヘリコプタやクレーンでの支点1よりスリ
ング18で(a)図のように少なくとも2本で吊げる。
このように吊下げると(b)図に示す1本のスリング3
0で発生する並進運動3が発生せず、回転運動2はCM
G19のジャイロ出力がカウンタトルクとなってパレッ
トの回転揺れを低減させることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘリコプタによる吊下物
やクレーン等による主として吊下物等の制振装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタによる吊下物の制振制御は、
従来は全く実施されていなかったし、又、クレーンによ
る吊下物については、クレーンの移動時に支点部の移動
速度を調整する制御で並進運動による揺れ量を低減させ
る方式がとられていた。図7に示す従来のクレーンによ
る吊下物について説明すると、支点1の移動Rによる揺
れを低減させるには支点1を細かく移動して吊下物4が
4' のように並進運動3(横に動く運動)を起こさない
ように移動を制御する必要があり、等にヘリコプタによ
るこのような吊下移動の制御は困難である。又、このよ
うな移動の制御は吊下物4の並進運動3しか効果がない
ため、回転運動2は完全に制御することができない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来のヘ
リコプタによる吊下物では制振制御は困難であり、又、
クレーンによる吊下物では並進運動3の制御は移動を制
御することである程度可能であるが、回転運動2の制振
制御は完全に制御できなかった。本発明はこのような並
進運動による揺れは吊り方により対策を講じ、主に吊下
物の回転運動による揺れを制御する工夫を行うものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、吊下げるべき荷物を搭載したパレットを
複数のスリングで吊下げ、並進運動をなくすると共に回
転運動はCMG(Control Moment Gyro)を用いて制振す
るような制振装置としたものである。
【0005】即ち、本発明は、荷物を搭載するパレット
と、該パレットを支点から吊下げるための複数のスリン
グと、前記パレットに組込まれた電源、コントローラ及
びカウンタ出力で回転運動を制御するCMG(Control M
oment Gyro)からなる制振装置とを具備してなることを
特徴とする吊下物用回転揺れ制振装置を提供するもので
ある。
【0006】
【作用】本発明はこのような手段であるため、複数本の
スリングで支点より吊下げるのでスリングがたわまない
限り並進運動は発生しない。又、吊下物の重量が掛かっ
ているのでスリングには常に張力が作用しておりたわむ
ことはない。この状態で吊下物が回転揺れを起すと、パ
レットに取付けてあるCMGが回転揺れに対してカウン
タトルク(CMGのジャイロトルク)を発生してパレッ
トの回転揺れを低減させることになる。このように本発
明はスリングの吊り方により吊下物を搭載したパレット
の並進運動を抑えると共にCMGのジャイロ出力により
回転運動も低減されることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。図1は本発明を適用した吊り方を示
す図で、(a)は並進運動をなくし、回転運動2だけに
するための吊り方、(b)は並進運動3、回転運動2
共、発生する吊り方を示す。従って、本発明を適用する
場合には(a)図の吊り方を対象とするのが好ましい。
(b)では支点1にロープ30を固定し、ロープ30に
スリング21(吊り用の鎖又はロープ)を結び本発明の
CMG(Control Moment Gyro)19を組み込んだパレッ
ト17を吊す方式で、この場合は、並進運動3及び回転
運動2' 共発生するのでこれら両方の制御が必要であ
る。これに対し(a)では、支点1でスリング18を少
なくとも2本でパレット17を支持しており、中間スリ
ングをできるだけなくす方法で吊るす事により、吊下物
の運動を回転運動2だけに制限し、(b)に示すような
並進運動3を発生させない吊り方としている。従ってこ
の場合は並進運動は制御する必要がなく回転運動2のみ
をCMG19で制御し、パレット17を制振させること
になる。なお、スリング18は2本としているが四角形
のパレットでは4本、長尺物では2本と、複数本を適宜
使用すれば良いものである。
【0008】次に、図2はCMGを用いた制振装置の原
理図で、この原理を説明する。高速回転するフライホイ
ール5をジンバル7で取付用パレット10に支持し、ジ
ンバル角速度25が加わると、ジャイロ効果で、CMG
19のジャイロトルク14が発生する。このジャイロト
ルク14をパレットの揺れ15に対し、カウンタトルク
として付加し、パレットの動揺16を減衰させる。な
お、図において、6はフライホイール5を回転させるス
ピンモータ、8はジンバル軸、9は発電ブレーキ11は
フライホイール回転角速度、12はフライホイール極慣
性モーメント、13はフライホイールの角運動量であ
る。
【0009】図3、図4にヘリコプタ用吊下物パレット
の制振装置の実施例を示す。図3はヘリコプタの支点1
で吊下物4を吊下げた場合の側面図、図4は制振装置の
詳細を示す斜視図である。図3において、制振装置全体
は荷物4を乗せるパレット17、同パレット17に組込
んだCMG19、パレット17を吊下げる少なくとも2
本のスリング18より構成され、この場合並進運動は発
生せずCMG19が回転揺れ方向16の制御を行うこと
になる。なお、この場合もスリング18はパレット17
の形状が四形であれば4本が好ましく、長尺物であれば
2本、又、必要に応じて複数本としても良い。
【0010】図4は2軸制振(ピッチ及びロール)を行
う場合の制振装置の構成を示す斜視図である。パレット
17にはクッション材24が組み込まれ、パレット17
にはロール軸制御用CMG20、ピッチ軸制御用CMG
21がそれぞれ2セット取付けられ、各CMG20、2
1のフライホイール5が電源22、コントローラ23で
駆動される制振装置の構成である。各2セットのCMG
は同一の信号でジンバル角速度を制御する。2つのフラ
イホイール及びジンバルの回転は互いに逆回転させ、C
MG出力のヨー方向成分を2セットのCMGで打ち消す
働きをする。
【0011】図5に3軸制御用、吊下物制振装置の実施
例を斜視図で示す。この例では、ピッチ、ロール、ヨー
各軸の制振を行うため、CMG19をパレット17の各
軸毎に3セット装着してそれぞれジャイロトルク14を
得て制振をしている。
【0012】図6に吊下物用回転揺れ制振装置を用いた
吊下物の制振効果を示す。外乱として、平均風速20m/
s のランダム風を吊下物の横に与え、吊下物の揺れ角度
をシミュレーションにより求めた。(他の条件は;角運
動量400Nms 、荷重2,000Kgf 、スリング長3m とし
た。)その結果、(a)は制振装置なしの場合、(b)
は制振装置有りの場合で図からわかるように制振装置を
付ける事で吊下物の揺れは、平均約50〜60%程度に
低減される。
【0013】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように本発明に
おいては、吊下物をロープの吊り方で並進運動をなく
し、回転運動はパレットに組込んだCMGのジャイロト
ルクを揺れの反力として与えることにより吊下物の回転
運動を制御し、制振するようにしたので従来ヘリコプタ
の吊下物では困難であった制振が可能となり、又、クレ
ーン等による吊下物においても並進運動の制御のみなら
ず回転運動に対する制振も可能になり吊下物の広範囲の
制振が可能となったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊下物の吊り方を示す図で(a)は並
進運動の生じない吊り方、(b)は並進運動、回転運動
の起こる吊り方を示す説明図である。
【図2】本発明に適用されるCMGを用いた制振装置の
原理図である。
【図3】本発明の実施例でヘリコプタの吊下物に適用し
た場合の側面図である。
【図4】本発明の実施例で、2軸制御用の制振装置の斜
視図である。
【図5】本発明の実施例で、3軸制御用の制振装置の斜
視図である。
【図6】本発明の制振装置を適用した場合のシミュレー
ションの結果を示す図である。
【図7】従来の吊下物を示す概念図である。
【符号の説明】
1 支点 2 回転運動 3 並進運動 14 CMGジャイロトルク 17 パレット 18 スリング 19 CMG 22 電源 23 コントローラ
フロントページの続き (72)発明者 梅村 克哉 愛知県小牧市大字東田中1200番地 三菱重 工業株式会社名古屋誘導推進システム製作 所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物を搭載するパレットと、該パレット
    を支点から吊下げるための複数のスリングと、前記パレ
    ットに組込まれた電源、コントローラ及びカウンタ出力
    で回転運動を制御するCMG(Control Moment Gyro)か
    らなる制振装置とを具備してなることを特徴とする吊下
    物用回転揺れ制振装置。
JP12884893A 1993-05-31 1993-05-31 吊下物用回転揺れ制振装置 Pending JPH06341485A (ja)

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JP12884893A JPH06341485A (ja) 1993-05-31 1993-05-31 吊下物用回転揺れ制振装置

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JP12884893A JPH06341485A (ja) 1993-05-31 1993-05-31 吊下物用回転揺れ制振装置

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ID=14994880

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JP12884893A Pending JPH06341485A (ja) 1993-05-31 1993-05-31 吊下物用回転揺れ制振装置

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Cited By (4)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970527