JP2003182972A - 吊具の姿勢安定化装置 - Google Patents

吊具の姿勢安定化装置

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JP2003182972A
JP2003182972A JP2001386949A JP2001386949A JP2003182972A JP 2003182972 A JP2003182972 A JP 2003182972A JP 2001386949 A JP2001386949 A JP 2001386949A JP 2001386949 A JP2001386949 A JP 2001386949A JP 2003182972 A JP2003182972 A JP 2003182972A
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gimbal
rotation center
flywheel
axis
center axis
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JP2001386949A
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Yoshitsugu Nekomoto
善続 猫本
Akira Wakabayashi
明 若林
Hiroshi Kamiyoshi
博 神吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 救命治具5の回転方向の姿勢を安定させる。 【解決手段】 ジャイロフレーム13にワイヤロープ4
を介して被災者31を収容する救命治具5を吊り下げ、
フライホイール19の回転及びジンバル15の回動によ
り発生するZ軸回りの旋回力により救命治具5の旋回を
抑制し、救命治具5の回転方向の姿勢を安定させる。そ
して、ジンバル15の内部を真空にする真空ポンプ21
設け、フライホイール19を真空内で回転させ、フライ
ホイール19を大型化して回転慣性を大きくすることな
く、大きな旋回力を得るようにし、ジンバル15に角速
度を与えたときの姿勢制御力を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、索体(ワイヤロー
プ)で吊り下げられる吊具の姿勢を安定させる姿勢安定
化装置に関し、例えば、人を収容するための人用吊具
(救助用の救命治具)に適用して好適である。
【0002】
【従来の技術】災害時等に被災者をヘリコプタで搬送す
ることが行われている。この場合、ヘリコプタから吊具
としての人用吊具(救助用の救命治具)をワイヤロープ
で吊り下げ、救命治具に人を収容して所定の場所に被災
者を搬送するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被災者
は、救命治具に吊られて救助されるので、ヘリコプタに
よりつり上げられた際にはワイヤロープのねじれ等によ
り救命治具に回転や揺れ等の複雑な動きが発生し、収容
された被災者は気分が悪くなったり恐怖心が増大する等
の虞があり、救助作業の妨げになる虞があった。
【0004】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、複雑な動きが発生する吊具の姿勢を安定させること
ができる姿勢安定化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の構成は、吊り手段に吊られるジャイロフレー
ムと、ジャイロフレームに索体を介して吊り下げられ人
を収容するための人用吊具と、第1回転中心軸回りでジ
ャイロフレーム内に回動自在に設けられるジンバルと、
ジンバルを回動駆動するジンバル駆動手段と、第1回転
中心軸に直交する第2回転中心軸回りでジンバル内に回
転自在に設けられるフライホイールと、フライホイール
を回転駆動するフライホイール駆動手段とを備え、フラ
イホイールの回転及びジンバルの回動により発生する第
1回転中心軸及び第2回転中心軸に直交する第3回転中
心軸回りの旋回力により人が収容される人吊具の旋回を
抑制することを特徴とする。
【0006】そして、ジンバルの内部を真空にする真空
手段を設け、フライホイールを真空内で回転させるよう
にしたことを特徴とする。また、第3回転中心軸に交差
する軸回りで人用吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段を
設けたことを特徴とする。また、傾動抑制手段は、抑制
する傾動の中心軸に直交する軸方向に索体をスライド自
在にジャイロフレームに支持されていることを特徴とす
る。また、傾動抑制手段は、抑制する傾動の中心軸に直
交する軸方向に回転中心を有する長尺滑車がジャイロフ
レームに設けられ、長尺滑車の2点に索体が巻回支持さ
れたことを特徴とする。
【0007】また、傾動状況を検出する傾動検出手段を
人用吊具に設け、傾動検出手段の検出情報に応じて索体
をスライド駆動するスライド駆動手段を設けたことを特
徴とする。また、傾動状況を検出する傾動検出手段を人
用吊具に設け、傾動検出手段の検出情報に応じて長尺滑
車を回転駆動させる滑車駆動手段をジャイロフレームに
設けたことを特徴とする。
【0008】また、傾動抑制手段は、吊り手段に吊られ
ると共に索体が支持される第2ジャイロフレームがジャ
イロフレームの外側に設けられ、ジンバルの回動中心で
ある第1回転中心軸に直交する第4回転軸回りでジャイ
ロフレームが第2ジャイロフレームに回動自在に支持さ
れ、第2ジャイロフレームに対してジャイロフレームを
回動させる回動手段が設けられたことを特徴とする。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明の
構成は、吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャ
イロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保
持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム
内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動
駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交す
る第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けら
れるフライホイールと、フライホイールを回転駆動する
フライホイール駆動手段と、ジンバルの内部を真空にす
る真空手段とを設け、フライホイールを真空内で回転さ
せると共にフライホイールの回転及びジンバルの回動に
より発生する第1回転中心軸及び第2回転中心軸に直交
する第3回転中心軸回りの旋回力により被吊下物の旋回
を抑制することを特徴とする。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
構成は、吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャ
イロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保
持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム
内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動
駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸回に直交
する第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設け
られるフライホイールと、フライホイールを回転駆動す
るフライホイール駆動手段と、第3回転中心軸に交差す
る軸回りで吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段とを設
け、傾動抑制手段で被被吊下物の傾動を抑制した状態で
フライホイールの回転及びジンバルの回動により発生す
る第1回転中心軸及び第2回転中心軸に直交する第3回
転中心軸回りの旋回力により被吊下物の旋回を抑制する
ことを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成するための本発明の
構成は、吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャ
イロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保
持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム
内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動
駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交す
る第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けら
れるフライホイールと、フライホイールを回転駆動する
フライホイール駆動手段と、ジンバルの内部を真空にす
る真空手段と、第3回転中心軸に交差する軸回りで吊具
の傾動を抑制する傾動抑制手段とを設け、傾動抑制手段
で被吊下物の傾動を抑制した状態でフライホイールを真
空内で回転させると共にフライホイールの回転及びジン
バルの回動により発生する第1回転中心軸及び第2回転
中心軸に直交する第3回転中心軸回りの旋回力により被
吊下物の旋回を抑制することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】図1には本発明の第1実施形態例
に係る吊具の姿勢安定化装置を適用した際の概要、図2
にはコントロール・モーメント・ジャイロの原理状況、
図3には姿勢安定化装置のシステム構成、図4にはジャ
イロ装置の断面、図5には図4中のV-V 線矢視、図6に
は図4中のVI-VI 線矢視を示してある。
【0013】図1に示すように、吊り手段としてのヘリ
コプター1にはワイヤロープ2を介してジャイロ装置3
が吊られ、ジャイロ装置3には索体としてのワイヤロー
プ4を介して人用吊具としての救命治具5が吊り下げら
れている。救命治具5には人としての被災者31が収容
されるようになっている。ジャイロ装置3は、疑似的な
ジャイロスコープを形成してコントロール・モーメント
・ジャイロの原理によりワイヤロープ2のねじれ等の外
乱に起因して生じる救命治具5の回転や揺れ等の複雑な
動きを相殺する旋回モーメントを発生させて、救命治具
5の姿勢を安定させるようになっている。
【0014】図2に基づいてコントロール・モーメント
・ジャイロの原理を説明する。図2に示すように、第1
回転中心軸6回りにジンバル7が支持され、ジンバル7
には第1回転中心軸6に直交する第2回転中心軸8回り
で回転するフライホイール9が支持されている。フライ
ホイール9を回転させてモータ10により第1回転中心
軸6に角速度を与えると、第1回転中心軸6及び第2回
転中心軸8に直行する第3回転中心軸11回りに旋回モ
ーメントMが発生する。
【0015】フライホイール9の回転慣性をIp、フライ
ホイール9の回転速度をΩ、ジンバルモータ10による
第1回転中心軸6回りのジンバル7の角速度をdθとす
ると、M=Ip・Ω・dθの関係が成り立つ。つまり、旋
回モーメントMは、フライホイール9の回転慣性Ip、フ
ライホイール9の回転速度Ω及びジンバル7の角速度d
θに比例した旋回力となっている。
【0016】図3乃至図6に基づいて姿勢安定化装置を
詳細に説明する。
【0017】図に示すように、ワイヤー2にはユニバー
サルジョイント12を介してジャイロ装置3のジャイロ
フレーム13が鉛直方向のZ軸回りを含む方向に自由支
持され、ジャイロフレーム13の内部には、図2に示し
た第1回転中心軸6であるジンバル軸14が架台18及
び軸受14aを介して水平なY軸回りで回動自在に支持
されている。ジャイロフレーム13の下部には救命治具
5を吊るすワイヤロープ4の上端が固定されている。
【0018】ジンバル軸14には中空のジンバル15
(図2に示したジンバル7に相当)が固定され、ジャイ
ロフレーム13に対してジンバル15がY軸回りで回動
自在に設けられている。ジンバル軸14はジンバルモー
タ16(図2に示したモータ10に相当)により回動駆
動され、ジンバルモータ16の駆動によりジンバル15
には任意の方向に所定の角速度が与えられる。
【0019】ジンバル15にはジンバル軸14に直交す
る、図2に示した第2回転中心軸8であるフライホイー
ル軸17が軸受17aを介して水平なX軸回りで回転自
在に支持され、フライホイール軸17にはフライホイー
ル19(図2に示したフライホイール9に相当)が取り
付けられている。フライホイール軸17はフライホイー
ル駆動手段としてのフライホイールモータ20により回
転駆動され、フライホイールモータ20の駆動によりフ
ライホイール19が回転駆動される。
【0020】ジャイロフレーム13の内部には真空手段
としての真空ポンプ21が設けられ、真空ポンプ21は
ホース22を介してジンバル15につながっている。真
空ポンプ21の駆動によりジンバル15の内部が真空状
態にされ、フライホイール19が空気抵抗を受けずに回
転できるようになっている。
【0021】フライホイールモータ20によりフライホ
イール19を回転させ、ジンバルモータ16によりジン
バル軸14を回動させてジンバル15に所定の角速度を
与えることにより、ジャイロフレーム13にはジャイロ
効果により鉛直方向のZ軸回りに旋回力W(図2に示し
たWに相当)が発生する。旋回力Wはフライホイール1
9の回転慣性、回転速度及びジンバル15の角速度に比
例した値となる。
【0022】図3、図4に示すように、ジャイロフレー
ム13には鉛直方向のZ軸回りの角速度を検出する角速
度計23が設けられ、ワイヤロープ2のねじれ等により
生じるジャイロフレーム13のZ軸回りの回転が検出さ
れる。角速度計23の検出情報はアンプ24及びA/D
変換器25を介して制御手段としてのコントローラ26
に入力される。
【0023】コントローラ26からは、ジャイロフレー
ム13のZ軸回りの回転情報に応じてA/D変換器27
及びモータドライブ28を介してジンバルモータ16に
駆動指令が出力され、ジャイロフレーム13に生じたZ
軸回りの回転と反対方向に旋回力が発生するようにジン
バル15に角速度を与える。
【0024】上記構成の姿勢安定化装置では、フライホ
イールモータ20によりフライホイール19を回転させ
る。この時、真空ポンプ21の駆動によりジンバル15
の内部が真空状態にされ、フライホイール19は空気抵
抗を受けずに風損が最小の状態で高速回転されている。
【0025】ヘリコプター1により救命治具5に収容さ
れた被災者31を搬送している時に、ワイヤロープ2の
ねじれ等の外乱によりジャイロフレーム13にZ軸回り
の回転力が生じると、角速度計23によりジャイロフレ
ーム13の角速度が検出される。角速度計23の検出情
報はコントローラ26に入力され、コントローラ26か
らは、ジャイロフレーム13のZ軸回りの回転情報に応
じてジンバルモータ16に駆動指令が出力される。
【0026】これにより、ジンバル15に所定の角速度
が与えられ、外乱によりジャイロフレーム13に生じた
Z軸回りの回転と反対方向に旋回力が発生し、Z軸回り
の回転が打ち消される。
【0027】このため、ワイヤロープ2のねじれ等の外
乱によりジャイロフレーム13に回転力が生じても、ジ
ャイロフレーム13に発生する旋回力によりジャイロフ
レーム13が回転することがなくなり、救命治具5のZ
軸回りの回転方向の姿勢を安定させることが可能にな
る。
【0028】このとき、フライホイール19は空気抵抗
を受けずに風損が最小の状態で高速回転されているた
め、フライホイール19を大型化して回転慣性を大きく
することなく、即ち、装置を大型化することなく、大き
な旋回力が得られ、ジンバル15に角速度を与えたとき
の制御力を増大させることができる。
【0029】従って、救命治具5に収容された被災者3
1は気分が悪くなったり恐怖心が増大することがなくな
り、救助作業の妨げになることがない。
【0030】図7に基づいて本発明の第2実施形態例を
説明する。図7には本発明の第2実施形態例に係る姿勢
安定化装置におけるのジャイロ装置の断面を示してあ
る。尚、図1乃至図6に示した第1実施形態例と同一部
材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0031】第2実施形態例の姿勢安定化装置は、第3
回転中心軸であるZ軸方向に直交する(交差する)軸回
りで救命治具5の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けた
ものである。具体的には、Z軸方向に直交するX軸回り
の救命治具5の傾動を抑制するようにしたものである。
【0032】即ち、図に示すように、救命治具5を吊る
すワイヤロープ4の上部は連続して形成され、ジャイロ
フレーム13の2箇所の滑車29に巻回されて救命治具
5を吊り下げるようになっている。2箇所の滑車29に
支持されたワイヤロープ4はZ軸方向に直交するY軸方
向に延びて配されてスライド自在となっている。
【0033】外乱等でX軸回りに救命治具5が傾動した
場合、2箇所の滑車29に支持されたワイヤロープ4は
Y軸方向にスライドするが、振り子の復元力により受動
的に逆向きにワイヤロープ4はY軸方向にスライドし、
X軸回りの救命治具5の傾動が抑制される。ワイヤロー
プ4はY軸方向に延びてジャイロフレーム13に支持さ
れているので、Y軸回りには回転力は発生せず、Y軸回
りの救命治具5の傾動は防止されている。
【0034】このため、救命治具5のZ軸回りの回転が
抑制されると共に簡単な構成の小さい制御力でX軸回り
の救命治具5の傾動が抑制され、更に、Y軸回りの救命
治具5の傾動が防止され、複雑な動きが発生する救命治
具5の姿勢を安定させることができる
【0035】図8、図9に基づいて本発明の第3実施形
態例を説明する。図8には本発明の第3実施形態例に係
る姿勢安定化装置におけるのジャイロ装置の断面、図9
には図8中のIX-IX 線矢視を示してある。尚、図1乃至
図6に示した第1実施形態例と同一部材には同一符号を
付して重複する説明は省略してある。
【0036】第3実施形態例の姿勢安定化装置は、第3
回転中心軸であるZ軸方向に直交する(交差する)軸回
りで救命治具5の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けた
ものである。具体的には、Z軸方向に直交するX軸回り
の救命治具5の傾動を抑制するようにしたものである。
【0037】即ち、図に示すように、ジャイロフレーム
13には抑制する傾動の中心軸であるX軸に直交するY
軸方向に回転中心を有する長尺滑車30が設けられ、長
尺滑車30の両端部近傍には巻回溝32がそれぞれ形成
されている。一方、救命治具5を吊るすワイヤロープ4
の上端は吊治具33に固定され、吊治具33には長尺滑
車30の巻回溝32にそれぞれ巻回される巻回ワイヤ3
4,35が設けられている。つまり、長尺滑車30の2
点に索体が巻回支持された状態になっている。長尺滑車
30の回転により巻回ワイヤ34,35を介して吊治具
33がX軸回りで回動し、救命治具5がX軸回りで傾動
する。
【0038】外乱等でX軸回りに救命治具5が傾動した
場合、長尺滑車30の回転により巻回ワイヤ34,35
を介して吊治具33がX軸回りで回動し、救命治具5が
X軸回りで傾動するが、振り子の復元力により受動的に
逆向きに巻回ワイヤ34,35を介して吊治具33がX
軸回りで回動し、X軸回りの救命治具5の傾動が抑制さ
れる。長尺滑車30はY軸方向に回転中心を有し、長尺
滑車30の両端近傍の巻回溝32に巻回ワイヤ34,3
5がそれぞれ巻回されて2点に支持された状態になって
いるので、Y軸回りには回転力は発生せず、Y軸回りの
救命治具5の傾動は防止されている。
【0039】このため、救命治具5のZ軸回りの回転が
抑制されると共に簡単な構成の小さい制御力ででX軸回
りの救命治具5の傾動が抑制され、更に、Y軸回りの救
命治具5の傾動が防止され、複雑な動きが発生する救命
治具5の姿勢を安定させることができる
【0040】図10、図11に基づいて本発明の第4実
施形態例を説明する。図10には本発明の第4実施形態
例に係る姿勢安定化装置におけるのジャイロ装置の断
面、図11には本発明の第4実施形態例に係る姿勢安定
化装置のシステム構成を示してある。尚、図1乃至図6
に示した第1実施形態例及び図7に示した第2実施形態
例と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略
してある。
【0041】第4実施形態例の姿勢安定化装置は、第3
回転中心軸であるZ軸方向に直交する(交差する)軸回
りで救命治具5の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けた
ものである。具体的には、図7に示した第2実施形態例
の構成に対し、救命治具5の傾動を打ち消すようにワイ
ヤロープ4をスライド駆動させてZ軸方向に直交するX
軸回りの救命治具5の傾動を抑制するようにしたもので
ある。
【0042】即ち、図に示すように、2箇所の滑車29
に巻回されてジャイロフレーム13の内部に配される部
位のワイヤロープ4にはラック歯車36が設けられ、ジ
ャイロフレーム13の内部にはラック歯車36に噛み合
うピニオン37を有する駆動モータ38が設けられてい
る。また、図11に示すように、救命治具5にはX軸回
りの傾動の角速度を検出する第2角速度計39が設けら
れている。
【0043】図11に示すように、第2角速度計39の
検出情報はアンプ40及びA/D変換器25を介して制
御手段としてのコントローラ26に入力される。コント
ローラ26からは、救命治具5のX軸回りの傾動情報に
応じてA/D変換器27及びモータドライブ41を介し
て駆動モータ38に駆動指令が出力され、救命治具5に
生じたX軸回りの傾動と反対方向に傾動力が発生するよ
うにピニオン37及びラック歯車36を介してワイヤロ
ープ4をスライドさせる。
【0044】外乱等でX軸回りに救命治具5が傾動した
場合、救命治具5に設けられた第2角速度計39により
傾動角速度が検出されてコントローラ26に入力され
る。コントローラ26では、検出された傾動角速度に応
じて救命治具5に生じたX軸回りの傾動と反対方向に傾
動力が発生するように駆動モータ38に駆動指令が出力
され、ピニオン37及びラック歯車36を介してワイヤ
ロープ4がスライドして救命治具5の傾動が打ち消され
る。ワイヤロープ4はY軸方向に延びてジャイロフレー
ム13に支持されているので、Y軸回りには回転力は発
生せず、Y軸回りの救命治具5の傾動は防止されてい
る。
【0045】このため、救命治具5のZ軸回りの回転が
抑制されると共にX軸回りの救命治具5の傾動が確実に
抑制され、更に、Y軸回りの救命治具5の傾動が防止さ
れ、複雑な動きが発生する救命治具5の姿勢を安定させ
ることができる
【0046】図12、図13に基づいて本発明の第5実
施形態例を説明する。図12には本発明の第5実施形態
例に係る姿勢安定化装置におけるのジャイロ装置の断
面、図13には図12中のXIII-XIII 線矢視を示してあ
る。尚、図1乃至図6に示した第1実施形態例及び図
8、図9に示した第3実施形態例と同一部材には同一符
号を付して重複する説明は省略してある。
【0047】第5実施形態例の姿勢安定化装置は、第3
回転中心軸であるZ軸方向に直交する(交差する)軸回
りで救命治具5の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けた
ものである。具体的には、図8、図9に示した第3実施
形態例の構成に対し、救命治具5の傾動を打ち消すよう
に長尺滑車30を回転駆動させて巻回ワイヤ34,35
を移動させ、Z軸方向に直交するX軸回りの救命治具5
の傾動を抑制するようにしたものである。
【0048】即ち、図に示すように、Y軸方向に回転中
心を有する長尺滑車30の外周には外周歯車41が設け
られ、ジャイロフレーム13の内部には駆動歯車42を
有する駆動モータ43が設けられている。外周歯車41
及び駆動歯車42のそれぞれに噛み合う一つの中間歯車
44が備えられ、駆動モータ43の駆動により駆動歯車
42、中間歯車44及び外周歯車41を介して長尺滑車
30が駆動回転する。また、救命治具5にはX軸回りの
傾動の角速度を検出する第2角速度計39(図11参
照)が設けられている。
【0049】外乱等でX軸回りに救命治具5が傾動した
場合、救命治具5に設けられた第2角速度計39により
傾動角速度が検出されて図示しないコントローラに入力
される。コントローラでは、検出された傾動角速度に応
じて救命治具5に生じたX軸回りの傾動と反対方向に傾
動力が発生するように駆動モータ43に駆動指令が出力
され、駆動歯車42、中間歯車44及び外周歯車41を
介して長尺滑車30が駆動回転して巻回ワイヤ34,3
5を介して吊治具33がX軸回りで回動し、救命治具5
の傾動が打ち消される。長尺滑車30はY軸方向に回転
中心を有し、長尺滑車30の両端近傍の巻回溝32に巻
回ワイヤ34,35がそれぞれ巻回されて2点に支持さ
れた状態になっているので、Y軸回りには回転力は発生
せず、Y軸回りの救命治具5の傾動は防止されている。
【0050】このため、救命治具5のZ軸回りの回転が
抑制されると共にX軸回りの救命治具5の傾動が確実に
抑制され、更に、Y軸回りの救命治具5の傾動が防止さ
れ、複雑な動きが発生する救命治具5の姿勢を安定させ
ることができる
【0051】図14乃至図16に基づいて本発明の第6
実施形態例を説明する。図14には本発明の第6実施形
態例に係る姿勢安定化装置におけるのジャイロ装置の断
面、図15には図14中のXV-XV 線矢視、図16には図
14中のXVI-XVI 線矢視を示してある。尚、図1乃至図
6に示した第1実施形態例と同一部材には同一符号を付
して重複する説明は省略してある。
【0052】第6実施形態例の姿勢安定化装置は、第3
回転中心軸であるZ軸方向に直交する(交差する)軸回
りで救命治具5の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けた
ものである。具体的には、二重ジンバル機構としてZ軸
方向に直交する軸回りの救命治具5の傾動を抑制するよ
うにしたものである。
【0053】即ち、図に示すように、ジャイロフレーム
13の外側には第2ジャイロフレーム51が配され、第
2ジャイロフレーム51には軸受52aを介して第2ジ
ンバル軸52が回転自在に支持されている。第2ジンバ
ル軸52はジンバル軸14及びフライホイール軸17に
直交する垂直な軸回りで回転自在となっている。
【0054】第2ジンバル軸52にはジャイロフレーム
13が固定され、ジャイロフレーム13は第2ジャイロ
フレーム51に対してジンバル軸14及びフライホイー
ル軸17に直交する垂直な軸回りで回動自在となってい
る。第2ジンバル軸52は第2ジンバルモータ53の駆
動により回転駆動される。そして、救命治具5を吊るす
ワイヤロープ4の上端が第2ジャイロフレーム51に固
定されている。
【0055】第6実施形態例の姿勢安定化装置は、ジン
バル機構が二重に構成されており、ジンバルモータ16
及び第2ジンバルモータ53の駆動により、救命治具5
のZ軸回りの回転が旋回モーメントMにより抑制制御さ
れると共に、救命治具5の水平軸回りでの傾動が抑制制
御される。
【0056】このため、救命治具5のZ軸回りの回転が
抑制されると共にX軸回り及びY軸回りの救命治具5の
傾動が抑制され複雑な動きが発生する救命治具5の姿勢
を安定させることができる。
【0057】図17乃至図20に基づいて本発明の第7
実施形態例を説明する。図17には本発明の第7実施形
態例に係る姿勢安定化装置におけるのジャイロ装置の断
面、図18には図17中のXVIII-XVIII 線矢視、図19
には図17中のXIX-XIX 線矢視、図20には本発明の第
7実施形態例に係る姿勢安定化装置のシステム構成を示
してある。尚、図1乃至図6に示した第1実施形態例及
び図14乃至図16に示した第6実施形態例と同一部材
には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
【0058】第7実施形態例の姿勢安定化装置は、二重
ジンバル機構としてZ軸方向に直交する水平のX軸回り
及びY軸回りの救命治具5の傾動をジャイロモーメント
により抑制するようにしたものである。
【0059】即ち、図17乃至図19に示すように、第
7実施形態例のジャイロ装置55には、ジャイロフレー
ム13の外側に第2ジャイロフレーム51が配され、第
2ジャイロフレーム51には軸受52aを介して第2ジ
ンバル軸52が回転自在に支持されている。第2ジンバ
ル軸52はジンバル軸14及びフライホイール軸17に
直交する水平な軸回り(X軸回りもしくは及びY軸回
り)で回転自在となっている。
【0060】第2ジンバル軸52にはジャイロフレーム
13が取り付けられ、ジャイロフレーム13は第2ジャ
イロフレーム51に対してジンバル軸14及びフライホ
イール軸17に直交する水平な軸回り(X軸回りもしく
はY軸回り)で回動自在となっている。第2ジンバル軸
52は第2ジンバルモータ53の駆動により回転駆動さ
れる。そして、救命治具5を吊るすワイヤロープ56の
上端が第2ジャイロフレーム51に固定されている。
【0061】図20に示すように、ワイヤロープ56は
4本で一組とされ、4本のワイヤロープ56の下端は吊
治具57に固定されている。吊治具57には、X軸回り
の傾動の角速度を検出する第3角速度計58及びY軸回
りの傾動の角速度を検出する第4角速度計59が設けら
れている。
【0062】第3角速度計58及び第4角速度計59の
検出情報はアンプ61,62及びA/D変換器63を介
してコントローラ64に入力される。コントローラ64
からは、吊治具57のX軸回り及びY軸回りの傾動情報
に応じてA/D変換器65及びモータドライブ66,6
7を介して第2ジンバルモータ53及びジンバルモータ
16に駆動指令が出力される。
【0063】第3角速度計58及び第4角速度計59の
検出情報に応じて第2ジンバルモータ53及びジンバル
モータ16が駆動されることで、救命治具5に生じたX
軸回り及びY軸回りの傾動と反対方向に傾動力が生じる
ように旋回モーメントが発生し、救命治具5の水平軸回
りでの傾動が抑制制御される。
【0064】このため、X軸回り及びY軸回りの救命治
具5の傾動が抑制され複雑な動きが発生する救命治具5
の姿勢を安定させることができる。
【0065】尚、上述した実施形態例では、救命治具5
に収容された被災者31を例に挙げて説明したが、クレ
ーン等により機器を吊り上げるときの吊具の姿勢安定制
御に適用することも可能である。回転や傾動を伴う複雑
な動きを抑制できるため、振動などに影響が及ぼされる
機器の吊り上げ等に適用して好適である。
【0066】
【発明の効果】本発明の吊具の姿勢安定化装置は、吊り
手段に吊られるジャイロフレームと、ジャイロフレーム
に索体を介して吊り下げられ人を収容するための人用吊
具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム内に回動
自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動駆動する
ジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交する第2回
転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けられるフラ
イホイールと、フライホイールを回転駆動するフライホ
イール駆動手段とを備え、フライホイールの回転及びジ
ンバルの回動により発生する第1回転中心軸及び第2回
転中心軸に直交する第3回転中心軸回りの旋回力により
人が収容される人吊具の旋回を抑制するようにしたの
で、ジャイロフレームに回転力が生じても、ジャイロフ
レームに発生する旋回力によりジャイロフレームが回転
することがなくなり、人用吊具の回転方向の姿勢を安定
させることが可能になる。この結果、人用吊具に収容さ
れた人の気分を悪くしたり恐怖心を増大させることがな
くなり、搬送作業の妨げになることがない。
【0067】そして、ジンバルの内部を真空にする真空
手段を設け、フライホイールを真空内で回転させるよう
にしたので、フライホイールを大型化して回転慣性を大
きくすることなく、大きな旋回力が得られ、ジンバルに
角速度を与えたときの姿勢制御力を増大させることがで
きる。
【0068】また、第3回転中心軸に交差する軸回りで
人用吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段を設けたので、
人用吊具の回転及び傾動が抑制され、複雑な動きが発生
する人用吊具の姿勢を安定させることができる。
【0069】また、傾動抑制手段は、抑制する傾動の中
心軸に直交する軸方向に索体がスライド自在にジャイロ
フレームに支持されているので、簡単な構成で複雑な動
きが発生する人用吊具の姿勢を安定させることができ
る。
【0070】また、傾動抑制手段は、抑制する傾動の中
心軸に直交する軸方向に回転中心を有する長尺滑車がジ
ャイロフレームに設けられ、長尺滑車の2点に索体が巻
回支持されているので、簡単な構成で複雑な動きが発生
する人用吊具の姿勢を安定させることができる。
【0071】また、傾動状況を検出する傾動検出手段を
人用吊具に設け、傾動検出手段の検出情報に応じて索体
をスライド駆動するスライド駆動手段を設けたので、複
雑な動きが発生する人用吊具の姿勢を確実に安定させる
ことができる。
【0072】また、傾動状況を検出する傾動検出手段を
人用吊具に設け、傾動検出手段の検出情報に応じて長尺
滑車を回転駆動させる滑車駆動手段をジャイロフレーム
に設けたので、複雑な動きが発生する人用吊具の姿勢を
確実に安定させることができる。
【0073】また、傾動抑制手段は、吊り手段に吊られ
ると共に索体が支持される第2ジャイロフレームがジャ
イロフレームの外側に設けられ、ジンバルの回動中心で
ある第1回転中心軸に直交する第4回転軸回りでジャイ
ロフレームが第2ジャイロフレームに回動自在に支持さ
れ、第2ジャイロフレームに対してジャイロフレームを
回動させる回動手段が設けられているので、複雑な動き
が発生する人用吊具の姿勢を安定させることができる。
【0074】また、本発明の吊具の姿勢安定化装置は、
吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャイロフレ
ームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保持する吊
具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム内に回動
自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動駆動する
ジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交する第2回
転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けられるフラ
イホイールと、フライホイールを回転駆動するフライホ
イール駆動手段と、ジンバルの内部を真空にする真空手
段とを設け、フライホイールを真空内で回転させると共
にフライホイールの回転及びジンバルの回動により発生
する第1回転中心軸及び第2回転中心軸に直交する第3
回転中心軸回りの旋回力により被吊下物の旋回を抑制す
るようにしたので、ジャイロフレームに回転力が生じて
も、ジャイロフレームに発生する、フライホイールを大
型化して回転慣性を大きくすることなく得られる旋回力
により、ジャイロフレームが回転することがなくなり、
吊具の回転方向の姿勢を安定させることが可能になる。
この結果、吊具に保持される被吊下物を複雑な動きがな
い状態で搬送することが可能になる。
【0075】また、本発明の吊具の姿勢安定化装置は、
吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャイロフレ
ームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保持する吊
具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム内に回動
自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動駆動する
ジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交する第2回
転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けられるフラ
イホイールと、フライホイールを回転駆動するフライホ
イール駆動手段と、第3回転中心軸に交差する軸回りで
吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段とを設け、傾動抑制
手段で被吊下物の傾動を抑制した状態でフライホイール
の回転及びジンバルの回動により発生する第1回転中心
軸及び第2回転中心軸に直交する第3回転中心軸回りの
旋回力により被吊下物の旋回を抑制するようにしたの
で、ジャイロフレームに回転力が生じても、ジャイロフ
レームに発生する旋回力により、ジャイロフレームが回
転することがなくなると共に傾動力が抑制され、吊具の
回転方向及び傾動方向の姿勢を安定させることが可能に
なる。この結果、吊具に保持される被吊下物を複雑な動
きがない状態で搬送することが可能になる。
【0076】また、本発明の吊具の姿勢安定化装置は、
吊り手段に吊られるジャイロフレームと、ジャイロフレ
ームに索体を介して吊り下げられ被吊下物を保持する吊
具と、第1回転中心軸回りでジャイロフレーム内に回動
自在に設けられるジンバルと、ジンバルを回動駆動する
ジンバル駆動手段と、第1回転中心軸に直交する第2回
転中心軸回りでジンバル内に回転自在に設けられるフラ
イホイールと、フライホイールを回転駆動するフライホ
イール駆動手段と、ジンバルの内部を真空にする真空手
段と、第3回転中心軸に交差する軸回りで吊具の傾動を
抑制する傾動抑制手段とを設け、傾動抑制手段で被吊下
物の傾動を抑制した状態でフライホイールを真空内で回
転させると共にフライホイールの回転及びジンバルの回
動により発生する第1回転中心軸及び第2回転中心軸に
直交する第3回転中心軸回りの旋回力により被吊下物の
旋回を抑制するようにしたので、ジャイロフレームに回
転力が生じても、ジャイロフレームに発生する、フライ
ホイールを大型化して回転慣性を大きくすることなく得
られる旋回力により、ジャイロフレームが回転すること
がなくなると共に傾動力が抑制され、吊具の回転方向及
び傾動方向の姿勢を安定させることが可能になる。この
結果、吊具に保持される被吊下物を複雑な動きがない状
態で搬送することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る吊具の姿勢安定
化装置を適用した際の概要図。
【図2】コントロール・モーメント・ジャイロの原理
図。
【図3】姿勢安定化装置のシステム構成図。
【図4】ジャイロ装置の断面図。
【図5】図4中のV-V 線矢視図。
【図6】図4中のVI-VI 線矢視図。
【図7】本発明の第2実施形態例に係る姿勢安定化装置
におけるのジャイロ装置の断面図。
【図8】本発明の第3実施形態例に係る姿勢安定化装置
におけるのジャイロ装置の断面図。
【図9】図8中のIX-IX 線矢視図。
【図10】本発明の第4実施形態例に係る姿勢安定化装
置におけるのジャイロ装置の断面図。
【図11】本発明の第4実施形態例に係る姿勢安定化装
置のシステム構成図。
【図12】本発明の第5実施形態例に係る姿勢安定化装
置におけるのジャイロ装置の断面図。
【図13】図12中のXIII-XIII 線矢視図。
【図14】本発明の第6実施形態例に係る姿勢安定化装
置におけるのジャイロ装置の断面図。
【図15】図14中のXV-XV 線矢視図。
【図16】図14中のXVI-XVI 線矢視図。
【図17】本発明の第7実施形態例に係る姿勢安定化装
置におけるのジャイロ装置の断面図。
【図18】図17中のXVIII-XVIII 線矢視図。
【図19】図17中のXIX-XIX 線矢視図。
【図20】本発明の第7実施形態例に係る姿勢安定化装
置のシステム構成図。
【符号の説明】
1 ヘリコプター 2,4 ワイヤロープ 3,55 ジャイロ装置 5 救命治具 6 第1回転中心軸 7 ジンバル 8 第2回転中心軸 9 フライホイール 10 モータ 11 第3回転中心軸 12 ユニバーサルジョイント 13 ジャイロフレーム 14 ジンバル軸 15 ジンバル 16 ジンバルモータ 17 フライホイール軸 18 架台 19 フライホイール 20 フライホイールモータ 21 真空ポンプ 22 ホース 23 角速度計 24,61,62 アンプ 25,27,63 A/D変換器 26,64 コントローラ 28 モータドライブ 29 滑車 30 長尺モータ 31 被災者 32 巻回溝 33 吊治具 34,35 巻回ワイヤ 36 ラック歯車 37 ピニオン 38 駆動モータ 39 第2角速度計 41 外周歯車 42 駆動歯車 43 駆動モータ 44 中間歯車 51 第2ジャイロフレーム 52 第2ジンバル軸 53 第2ジンバルモータ 57 吊治具 58 第3角速度計 59 第4角速度計
フロントページの続き (72)発明者 若林 明 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 神吉 博 兵庫県加古川市東神吉町神吉1646 Fターム(参考) 2E184 BB04 BB23 BB28 HH11 HH18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り手段に吊られるジャイロフレーム
    と、ジャイロフレームに索体を介して吊り下げられ人を
    収容するための人用吊具と、第1回転中心軸回りでジャ
    イロフレーム内に回動自在に設けられるジンバルと、ジ
    ンバルを回動駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中
    心軸に直交する第2回転中心軸回りでジンバル内に回転
    自在に設けられるフライホイールと、フライホイールを
    回転駆動するフライホイール駆動手段とを備え、フライ
    ホイールの回転及びジンバルの回動により発生する第1
    回転中心軸及び第2回転中心軸に直交する第3回転中心
    軸回りの旋回力により人が収容される人吊具の旋回を抑
    制することを特徴とする吊具の姿勢安定化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ジンバルの内部を真
    空にする真空手段を設け、フライホイールを真空内で回
    転させるようにしたことを特徴とする吊具の姿勢安定化
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1もしくは請求項2において、第
    3回転中心軸に交差する軸回りで人用吊具の傾動を抑制
    する傾動抑制手段を設けたことを特徴とする吊具の姿勢
    安定化装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、傾動抑制手段は、抑
    制する傾動の中心軸に直交する軸方向に索体をスライド
    自在にジャイロフレームに支持されていることを特徴と
    する吊具の姿勢安定化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、傾動抑制手段は、抑
    制する傾動の中心軸に直交する軸方向に回転中心を有す
    る長尺滑車がジャイロフレームに設けられ、長尺滑車の
    2点に索体が巻回支持されたことを特徴とする吊具の姿
    勢安定化装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、傾動状況を検出する
    傾動検出手段を人用吊具に設け、傾動検出手段の検出情
    報に応じて索体をスライド駆動するスライド駆動手段を
    設けたことを特徴とする吊具の姿勢安定化装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、傾動状況を検出する
    傾動検出手段を人用吊具に設け、傾動検出手段の検出情
    報に応じて長尺滑車を回転駆動させる滑車駆動手段をジ
    ャイロフレームに設けたことを特徴とする吊具の姿勢安
    定化装置。
  8. 【請求項8】 請求項3において、傾動抑制手段は、吊
    り手段に吊られると共に索体が支持される第2ジャイロ
    フレームがジャイロフレームの外側に設けられ、ジンバ
    ルの回動中心である第1回転中心軸に直交する第4回転
    軸回りでジャイロフレームが第2ジャイロフレームに回
    動自在に支持され、第2ジャイロフレームに対してジャ
    イロフレームを回動させる回動手段が設けられたことを
    特徴とする吊具の姿勢安定化装置。
  9. 【請求項9】 吊り手段に吊られるジャイロフレーム
    と、ジャイロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊
    下物を保持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロ
    フレーム内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバ
    ルを回動駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸
    に直交する第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在
    に設けられるフライホイールと、フライホイールを回転
    駆動するフライホイール駆動手段と、ジンバルの内部を
    真空にする真空手段とを設け、フライホイールを真空内
    で回転させると共にフライホイールの回転及びジンバル
    の回動により発生する第1回転中心軸及び第2回転中心
    軸に直交する第3回転中心軸回りの旋回力により被吊下
    物の旋回を抑制することを特徴とする吊具の姿勢安定化
    装置。
  10. 【請求項10】 吊り手段に吊られるジャイロフレーム
    と、ジャイロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊
    下物を保持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロ
    フレーム内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバ
    ルを回動駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸
    に直交する第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在
    に設けられるフライホイールと、フライホイールを回転
    駆動するフライホイール駆動手段と、第3回転中心軸に
    交差する軸回りで吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段と
    を設け、傾動抑制手段で被吊下物の傾動を抑制した状態
    でフライホイールの回転及びジンバルの回動により発生
    する第1回転中心軸及び第2回転中心軸に直交する第3
    回転中心軸回りの旋回力により被吊下物の旋回を抑制す
    ることを特徴とする吊具の姿勢安定化装置。
  11. 【請求項11】 吊り手段に吊られるジャイロフレーム
    と、ジャイロフレームに索体を介して吊り下げられ被吊
    下物を保持する吊具と、第1回転中心軸回りでジャイロ
    フレーム内に回動自在に設けられるジンバルと、ジンバ
    ルを回動駆動するジンバル駆動手段と、第1回転中心軸
    に直交する第2回転中心軸回りでジンバル内に回転自在
    に設けられるフライホイールと、フライホイールを回転
    駆動するフライホイール駆動手段と、ジンバルの内部を
    真空にする真空手段と、第3回転中心軸に交差する軸回
    りで吊具の傾動を抑制する傾動抑制手段とを設け、傾動
    抑制手段で被吊下物の傾動を抑制した状態でフライホイ
    ールを真空内で回転させると共にフライホイールの回転
    及びジンバルの回動により発生する第1回転中心軸及び
    第2回転中心軸に直交する第3回転中心軸回りの旋回力
    により被吊下物の旋回を抑制することを特徴とする吊具
    の姿勢安定化装置。
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