JPH0587183A - 制振装置 - Google Patents

制振装置

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JPH0587183A
JPH0587183A JP3251366A JP25136691A JPH0587183A JP H0587183 A JPH0587183 A JP H0587183A JP 3251366 A JP3251366 A JP 3251366A JP 25136691 A JP25136691 A JP 25136691A JP H0587183 A JPH0587183 A JP H0587183A
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gimbal
shaft
control
gimbal shaft
flywheel
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Yoichiro Honda
陽一郎 本田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成を簡易化してコストの低下を図ると共
に、重量、保守性を向上し、且つ、これらの要素の異常
による安全性の問題を生ずることなく、制振制御ができ
るようにする。 【構成】 高速回転するフライホイール5を有するコン
トロール・モーメント・ジャイロ20のジンバル軸21
に比較的弱いスプリング定数のセンタリング用スプリン
グ2を設け、低周波数域に於いてジンバル軸21を中心
に保持し、制動動作時にジンバル軸21が両極性方向に
等しく揺れ得るように構成する。また、上記ジンバル軸
21に設けられるジンバル軸制御用モータ(ジェネレー
タ)3の端子間に負荷インピーダンス1を接続し、上記
ジンバル軸21とフライホイール5の軸に直角方向のコ
ントロール・モーメント・ジャイロ20の出力軸に、該
出力軸方向の回転運動に対する制動力を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴンドラ等の懸垂型乗
物における制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴンドラ等の懸垂型乗物の制振制御にお
いて、コントロール・モーメント・ジャイロを用い、制
動力を与えて制振を行なう場合、ジンバル角速度を揺動
方向角速度と同相になるように制御する方式がある。こ
の場合、揺動方向の角速度をレートジャイロ等のセンサ
を用いて検出し、ジンバル角速度指令値として揺動方向
の角速度検出値の定数倍として与え、ジンバル軸の角速
度を制御することによって達成できる。
【0003】図3(a)〜(c)は上記の制御方式を用
いた従来の懸垂型乗物における制振装置を示したもの
で、(a)は制振装置の構成図、(b)はゴンドラの懸
垂状態を示す図、(c)は(b)のA部拡大図である。
図3において、3はジンバル軸制御用モータ(ジェネレ
ータ)、4はジンバル枠、5はコントロール・モーメン
ト・ジャイロのフライホイール、6はスピンモータ、7
はスピンモータ制御回路、8〜11は軸受け、12はジ
ンバル軸制御用モータ駆動回路/制御則コントローラ、
13はレートセンサ/シグナルコンディショナである。
【0004】上記のようにコントロール・モーメント・
ジャイロを用いて、出力軸方向の制動力を与える場合、
その出力軸方向の揺れ量を、角速度センサ等で検出し、
ジンバル軸角速度をジンバル軸制御用モータ駆動回路/
制御則コントローラ12により、コントロール・モーメ
ント・ジャイロ出力軸角速度に比例した角速度に制御す
べく、ジンバル制御用モータ3を駆動している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
制御すべき方向の揺れ角センサ(例えば角速度センサ)
及びセンサ用シグナルコンディショナ13、ジンバル制
御用モータ駆動回路及びジンバル制御則を与えるコント
ローラ12等が必要である。又、上記要素に異常が発生
した場合、制振機能が失われるのみならず、異常な揺れ
を誘発する危険もある。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、揺れ角センサ及びセンサ用シグナルコンディショ
ナ、ジンバル制御用モータ駆動回路、ジンバル制御則用
コントローラ等を必要とせず、構成を簡易化してコスト
の低下を図り得ると共に、重量、保守性を向上し、且
つ、これらの要素の異常による安全性の問題を生ずるこ
となく、コントロール・モーメント・ジャイロが取付け
られている回転体の、コントロール・モーメント・ジャ
イロ出力軸方向の運動に対し、出力軸方向の角速度に比
例した制動力を与えることができる制振装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る制振装置
は、コントロール・モーメント・ジャイロのジンバル軸
に比較的弱いスプリング定数を有するセンタリング用ス
プリングを設け、低周波数域に於いてジンバル軸を中心
に保持し、制動動作時にジンバル軸が両極性方向に等し
く揺れ得るように構成すると共に、上記ジンバル軸に設
けられるジンバル軸制御用モータ(ジェネレータ)の端
子間に負荷インピーダンスを接続し、コントロール・モ
ーメント・ジャイロ出力軸に回転運動に対する制動力を
与えるようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】コントロール・モーメント・ジャイロが取付け
られている回転体(揺動体)の揺動方向の運動、ジンバ
ル軸の運動及びジンバル制御用モータ(ジェネレータ)
の等価回路を表現する基礎式は次の(1)〜(3)式で
示される。
【0009】
【数1】 但し、
【0010】
【数2】
【0011】説明を簡潔に行なうため、負荷インピーダ
ンスRは抵抗成分のみとし、Li′<<R・iの周波数
領域を考える。基礎式をラプラス変換してθとφの関係
を求めると、
【0012】
【数3】
【0013】諸元をωc1<ωnI<ωc2と選定すると、θ
(s)/K1 φ(s)特性は図2に示すように、ωc1
ω<ωc2の周波数領域ωでθ′=K1 φ′となり、上記
(1)式を参照すれば制振動作を行なうことが分かる。
すなわち、
【0014】
【数4】
【0015】となる。又、ω<ωc1の周波数領域ではセ
ンタリング用スプリングによるジンバル軸のセンタリン
グ動作を行なうことが分かる。更に、2軸又は3軸方向
に対する制振についても、同様の効果を与えることがで
きる。
【0016】
【実施例】図1にゴンドラの制振用に用いた本発明によ
る制振装置の実施例を示す。
【0017】同図において、20は高速回転するフライ
ホイール5を有するコントロール・モーメント・ジャイ
ロで、このジャイロ20のジンバル軸21の一端にジン
バル軸制御用モータ3(ジェネレータ)を設ける。そし
て、このジンバル軸制御用モータ3(ジェネレータ)の
端子間に適当なインピーダンス1を接続(短絡)し、コ
ントロール・モーメント・ジャイロ20の出力軸に、該
出力軸方向の回転運動に対する制動力を与える。また、
上記ジンバル軸21に比較的弱いスプリング定数を有す
るセンタリング用スプリング2を設け、低周波数域に於
いてジンバル軸21を中心に保持し、制動動作時にジン
バル軸21が両極性方向に等しく揺れ得るようにする。
【0018】その他は、従来装置と同様にジンバル枠
4、フライホイール5に回転を与えるスピンモータ6及
びスピンモータ制御回路7、軸受け8,9,10,11
等を有している。上記負荷インピーダンス1の値及びセ
ンタリング用スプリング2の定数は、次のようにして設
定する。
【0019】まず、ゴンドラ揺動運動の固有振動数ωnI
を求める。外力トルクMexのスペクトラムと固有振動数
ωnIより制振動作を行なう周波数領域を設定する。又、
必要な減衰定数
【0020】
【数5】
【0021】より目安を付けて諸元を設定する。通常、
制振効果を設定するパラメータはK1であり、K1 を設
定できるパラメータは負荷インピーダンスRである。負
荷インピーダンスRは小から大に変化させると制振効果
は徐々に増加し、更に負荷インピーダンスRを大きくす
ると制振効果は減少して行くので、適当な値を選定す
る。
【0022】そして、上記のようにして選定した値を図
1に示すジンバル軸制御用モータ3の負荷インピーダン
ス1として接続する。また、外力トルクMexのスペクト
ラムと、制振動作によるジンバル角度の揺れ量を勘案
し、センタリング動作周波数領域を設定してωc を選定
する。ωc が選定値となるようにセンタリング用スプリ
ング定数Kθを選定し、選定したすスプリング定数を有
するセンタリング用スプリング2を上記したようにジン
バル軸21に設ける。コントロール・モーメント・ジャ
イロはゴンドラに図1に示す方向に固定する。
【0023】本発明は、上記のようにジンバル軸制御用
モータ3に対する負荷インピーダンス1の接続、及びジ
ンバル軸21にセンタリング用スプリング2を設けるこ
とを特徴としている。以上の構成により、[作用]の項
で説明した様にコントロール・モーメント・ジャイロが
取付けられている運動体の揺動方向に対し制動力を与え
制振動作を行なうことができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、高
速回転するフライホイールを有するコントロール・モー
メント・ジャイロのジンバル軸に比較的弱いスプリング
定数のセンタリング用スプリングを設けると共に、ジン
バル軸に設けられるジンバル軸制御用モータ(ジェネレ
ータ)の端子間に負荷インピーダンスを接続し、コント
ロール・モーメント・ジャイロの出力軸に回転運動に対
する制動力を与えるようにしたので、レートジャイロ等
のセンサを用いず、又ジンバル軸制御用モータの制御を
アクティブに行なうことく、コントロール・モーメント
・ジャイロを取付けた運動体の揺動方向に対して制動力
を与えて、制振制御を行なうことができる。従って、構
成を簡易化してコストの低下を図り得ると共に、重量、
保守性を向上し、且つ、安全性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る制振装置の構成図。
【図2】本発明の動作を説明するための図。
【図3】従来の制振装置を示す構成図。
【符号の説明】 1…負荷インピーダンス、2…センタリング用スプリン
グ、3…ジンバル軸制御用モータ(ジェネレータ)、4
…ジンバル枠、5…フライホイール、6…スピンモー
タ、7…スピンモータ制御回路、8〜11…軸受、21
…ジンバル軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転するフライホイールを有するコ
    ントロール・モーメント・ジャイロと、このコントロー
    ル・モーメント・ジャイロのジンバル軸の一端に取付け
    られた制御用モータ(ジェネレータ)と、上記ジンバル
    軸の他端に設けられたセンタリング用スプリングと、上
    記制御用モータ(ジェネレータ)の端子間に負荷インピ
    ーダンスを接続し、上記ジンバル軸とフライホイール軸
    に直角方向のコントロール・モーメント・ジャイロ出力
    軸に、該出力軸方向の回転運動に対する制動力を与える
    手段とを具備したことを特徴とする制振装置。
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