JP3113208B2 - ジャイロスコープによる吊荷姿勢制御装置およびその制御方法 - Google Patents

ジャイロスコープによる吊荷姿勢制御装置およびその制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーロープ
等で吊り下げられた吊荷を水平面内で適宜に旋回させる
吊荷姿勢制御装置に関し、特に、ワイヤーロープ等によ
り水平な姿勢で吊り下げられる吊り治具にジャイロスコ
ープを搭載し、そのジャイロスコープにより吊り治具の
水平旋回力を得るシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】揚重作業における吊荷の旋回作業を自動
化することを目的として、リジットアームを持ったクレ
ーンや、ロープの捻れを反力とした旋回装置が提案され
ているが、前者は装置の重量が吊能力に対して過大であ
り、後者は吊荷の旋回挙動が不安定であるため、これら
の装置に代えてジャイロ効果を用いた吊荷の旋回姿勢制
御装置が開発されている(例えば特公平4−17873
号公報参照)。
【0003】この公報に記載された吊荷の旋回姿勢制御
装置は、クレーンから吊下されたワイヤーロープに水平
な姿勢で吊下げられその下方に吊荷が取り付けられる吊
り治具と、この吊り治具に固定されたフレームと、該フ
レームに対し吊り治具の延長方向と平行な回転軸を中心
として回転可能なケースと、このケースに対し該ケース
の回転軸を含む面と直交するスピン軸を中心としてスピ
ン可能なフライホイールとを備えている。前記ケースお
よびフライホイールはジンバル構造となっており、フレ
ームを含めて擬似的なジャイロスコープを形成してい
る。そして、風等の外乱により吊荷が自然旋回した角度
を検出し、旋回角が比較的小さい間に、ジンバルをモー
タによって回転することにより、それまでに旋回した分
だけ逆に吊荷を旋回させることで、常に所定の方位角を
保つようにするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ジャイロ効果を利用した吊荷の旋回姿勢制御装置にあっ
ては、装置の再使用時におけるジンバルの回転位置が一
定ではないし、また、吊荷(吊り治具)に風等の外乱が
加わると、外乱の力に応じてフライホイールのスピン軸
が垂直に近い角度となるようにジンバルが回転すること
で前記外乱による旋回を抑えるが、ジンバルがその回転
によりオフセット位置がずれて傾斜した状態を保持する
ことになる。
【0005】ここで、オフセット位置とは、ジンバルの
回転モータが未起動状態にあり、かつ、ジンバルがロッ
クされていないときの当該ジンバルの回転位置をいう
(以下の説明において同じ)。
【0006】その後、ジンバルをスピン軸が水平姿勢と
なるリセット位置(以下、単に「リセット位置」とい
う)となるように回転すると、外乱方向に旋回が加速さ
れることとなり、吊荷に同一方向の旋回力を付与してし
まうといった問題がある。
【0007】また、このときの制御においてジンバルを
回転するモータの駆動を停止すると、加速旋回させられ
ることで対抗吸収するため、結果的にジンバルを単に逆
方向に回転するだけではジンバルをリセット位置に戻す
ことはできない。
【0008】このような挙動を示すジンバルの回転位置
をリセット位置まで戻すにはかなりの習熟を必要とする
とともに、オペレータは装置から離れた場所にいること
が多く、一人でのリセット作業はなおさら困難である。
【0009】この発明は、前述した従来の問題に鑑みな
されたもので、その目的は、外乱により回転させられた
ジンバルを吊荷の旋回に影響を与えることなく、容易
に、ジャイロ効果を封殺しつつジンバルをリセット位置
に戻すことのできるジャイロスコープによる吊荷姿勢制
御装置およびその制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、吊荷を吊下するための吊
り治具に固定されたジャイロフレーム内に吊荷の旋回面
と平行な回転軸を中心として回転可能なジンバルと、こ
のジンバル軸に軸同士が直交方向をなすよう配置された
スピン軸を中心としてスピン可能なフライホイールと、
前記ジンバルフレームに搭載されてジンバルを正逆回転
する回転駆動部と、前記ジンバルに搭載されてフライホ
イールをスピンさせるスピン駆動部と、ジンバルの回転
範囲を制限するストッパとを備えた吊荷姿勢制御装置で
あって、前記ジンバルの回転位置を検出する回転位置検
出センサを設け、前記回転駆動部は、該回転位置検出セ
ンサの出力に基づいて、当該ジンバルの回転位置からこ
れをリセット位置に向けて回転制御するものであり、該
ジンバルの回転位置がほぼリセット位置となったときに
これを停止させる制動手段を設けたことを特徴とするも
のである。
【0011】この装置発明によれば、回転位置検出セン
サからの回転位置信号に基づいて、ジンバルを回転制御
してその位置をリセット位置にリセットする一連の制御
が自動で行えるため、経験や習熟を必要とせずにオペレ
ータ1人の作業でジンバルのリセットが行える。
【0012】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載のジャイロスコープによる吊荷制御装置によりジ
ンバルのリセット制御をする方法であって、前記吊荷,
吊り治具またはジャイロフレームを固定部に固定するこ
とにより、前記ジンバルを強制回転しても旋回不能な状
態とした後、前記回転駆動部により該ジンバルを回転さ
せることでリセット位置に戻すことを特徴とするもので
ある。
【0013】この方法発明によれば、まずフライホイー
ルを所定の方向に高速でスピンさせた状態で吊荷を吊上
げ、吊荷の姿勢を強制的に変える際には、回転駆動部に
よりジンバルを強制回転させることにより、その回転に
より生ずるジャイロ効果により、吊荷の重力成分に疎外
されない方向に吊り治具(吊荷)旋回させることができ
る。
【0014】また、強制旋回させた旋回を停止させるに
は、回転モータの電力供給を断つことにより、吊荷の旋
回慣性力がジンバルに作用することで、旋回運動を妨げ
るようにジャイロ効果によりジャイロモーメントが生じ
旋回は停止する。
【0015】装置が風等による外乱を受けてジンバルが
回転しそのオフセット位置が大きくずれた場合、あるい
は、ジンバルをリセットする場合は、ジャイロフレー
ム,吊り治具または吊荷を構造物や地上等の固定部に載
置したり、これらに別のアンカー手段を介して固定する
ことにより、ジンバルをどのように回転させても旋回不
能な状態とした後、回転位置検出センサにより検出され
たジンバルの回転位置に基づいて、リセット位置付近ま
での回転量の少ない方向にジンバルを回転させ、ジンバ
ルの回転位置がリセット位置付近に到達したことを検出
した時点でジンバルをロックする。これにより、ジャイ
ロ効果を封殺しつつジンバルのリセットを行えるので、
新たに、旋回作業をともなう吊荷の揚重作業を継続する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を図面を
用いて詳細に説明する。
【0017】図1はこの発明にかかるジャイロスコープ
による吊荷姿勢制御装置を示し、同図では、クレーンフ
ック1によって吊下されるワイヤーロープ2を介して水
平な姿勢で吊り下げられたH形鋼などよりなる吊り治具
3と、吊り治具3の中央底部に取付け固定されたジャイ
ロフレーム4と、ジャイロフレーム4内にあって吊り治
具3の長手方向と平行な回転軸5を中心として回転可能
なジンバルフレーム6(ジンバル)と、ジンバルフレー
ム6内にあって回転軸5と直交方向をなすスピン軸7を
中心としてスピン可能なフライホイール8とを備えてい
る。吊り治具3の両端部からは吊りワイヤ9の一端が連
結され、吊りワイヤ9の他端に吊荷(図示しない)が吊
下される。上記吊り治具3、ジンバルフレーム6、フラ
イホイール8はジャイロスコープを構成している。
【0018】ジャイロフレーム4は吊荷全体のほぼ中心
部で且つ吊り治具3の底部に位置しているため、吊作業
をバランスよく行うことができる。また、高速でスピン
するフライホイール8の周囲をジンバルフレーム6で覆
い、さらにジンバルフレーム6の周囲をジャイロフレー
ム4で覆うことにより、安全性が確保されている。
【0019】ジンバルフレーム6は、ジャイロフレーム
4の外側一端に設けられた回転モータ10により減速機
11を介して正逆方向に適宜速度で回転可能となってい
る。また、フライホイール8は、ジンバルフレーム6に
設けられたスピンモータ12により高速スピン可能とな
っている。これらの回転モータ10、スピンモータ12
は、それぞれの回転軸5、スピン軸7に対して非接触状
態でこれらを回転駆動する電磁モータが採用されてい
る。従って、各モータ10の電力供給を断つことで回転
軸5を自由回転状態(フリー状態)とすることができ
る。なお、回転モータ10としては、電磁モータを採用
することなく、通常のステッピングモータ等を採用する
こともできるが、この場合にはジンバルフレーム6をフ
リー状態にする必要があることからモータと回転軸との
間にクラッチが設けられる。
【0020】回転モータ10のさらに外側には、回転軸
5の回転を制動してジンバルフレーム6の回転を制動す
る制動機13が設けられている。
【0021】また、この実施例では、ジンバルフレーム
6の回転軸5がフライホイール8を含むジンバル全体の
重心(この実施例では、ジンバル全体の重心とフライホ
イール8のスピン軸7とが一致しているので、スピン軸
7)より所定の偏心量をもって上方に偏心している。
【0022】ジャイロフレーム4内には、図に示すよう
に、ジンバルフレーム6の回転範囲を規制する一対のス
トッパ14,14が固定されている。この実施例におけ
るストッパ14は、図2に示すように、フライホイール
8のスピン軸7がジンバルフレーム6の回転軸5を0座
標とする鉛直面内において水平軸から左右に45度の範
囲内においてのみその回転を許容(回転許容角度は90
度)するような位置に設置されている。ストッパ14の
先端部は例えばゴム等の弾性体からなり、ジンバルフレ
ーム6が当接するときの衝撃を緩和する。
【0023】そして、本発明において特徴的な点は、ジ
ンバルの回転軸5の回転位置を検出するための回転位置
検出センサ15がジャイロフレーム4の外側他端に設け
られていることである。本発明にかかる回転位置検出セ
ンサ15としては、エンコーダ、ポテンショメータ、ま
たはリミットスイッチを組み合わせたもの、フォトセン
サを組み合わせたもの等、種々のものを用いることがで
きる。また、本発明において、回転位置検出センサ15
は必須であるが、ジャイロフレーム4の吊り下げ固定、
ストッパ14を設けること、回転軸5をジンバルの重心
より上方に位置することは必須ではない。
【0024】ジャイロフレーム4内には、上記ジャイロ
スコープの他、回転モータ10およびスピンモータ12
の回転駆動を制御する制御ユニット16、電源ユニット
17などが備えられている。なお、電源は外部から供給
するよう構成してもよい。また、制御ユニット16内に
は、遠隔から操作信号を送受信するための無線機(図示
しない)が備えられており、オペレータは、吊荷の旋回
姿勢を目視観察しながら、手元の操作用無線機で無線操
作する。オペレータは複数人でもよく、また、操作場所
も別個の複数箇所でもよい。複数の操作用無線機を用い
る場合は、操作の優先権を設定することで安全性を確保
することが望ましい。
【0025】次に作用を説明する。
【0026】上記構成において、まずスピンモータ12
によりフライホイール8を所定方向に高速でスピンさせ
る。フライホイール8が高速スピンした状態で、吊りワ
イヤ9を介して吊り治具3に吊下された吊荷の姿勢を強
制的に変える際には、回転モータ10によりジンバルを
適宜方向に適宜速度で強制回転させることにより、その
回転に対するジャイロスコープのジャイロ効果により鉛
直軸まわりの旋回力が発生し、この旋回力により吊り治
具3(吊荷)を鉛直軸を中心とした水平面内で旋回する
ことができる。この場合、ジンバルフレーム6の回転軸
5(フライホイール8のスピン軸7)は、ストッパ14
の存在により、45度を越えて垂直に近づくことがない
ので、常に十分なジャイロ効果を得ることができる。
【0027】また、荷を吊り上げているとき、風等の外
乱により吊荷を旋回する力が加わった場合には、回転モ
ータ10の電力供給を断ってジンバルフレーム6をフリ
ー状態とすると、外乱による旋回力が吊り治具3、ジン
バルフレーム6を介してフライホイール8に伝達される
結果、フライホイール8のジャイロ効果によりジンバル
フレーム6が回転され、このとき生ずるフライホイール
8のプレセッションによる反作用により、吊荷の旋回を
阻止しようとする抵抗力が働き、吊荷の旋回を抑えて外
乱を受ける前の吊姿勢を保持する。
【0028】そして、このように吊荷の揚重中に風等の
外乱の影響を受け、その結果、外乱成分を吸収した分だ
けジンバルのオフセット位置が大きくずれ、旋回方向に
より旋回能力が甚だしくバランスを崩したとき、ジンバ
ルのオフセット位置をリセットする必要がある。
【0029】本発明にかかるジンバルのリセット方法
は、まず、ジャイロフレーム4,吊り治具3または吊荷
を地上または構造物等の固定部(図示しない)に固定
し、ジンバルをどのように回転させても吊荷(吊り治具
3)旋回不可能な状態とする。次いで、回転軸5の回転
位置検出センサ15により検出された回転位置に基づい
て、スピン軸7が水平姿勢となるリセット位置までの回
転量の少ない方向に、回転モータ10を駆動してジンバ
ルを回転させ、その後、回転位置がリセット位置付近に
到達したことを回転位置検出センサ15が検出した時点
で、モータ10の駆動を停止してジンバルの回転を停止
させ、これと同時に制動器13によりジンバルの回転を
ロックすることを特徴としている。これにより、ジャイ
ロ効果を封殺した状態でのジンバルのオフセット位置の
修正、あるいは、リセットを行うことが出来る。
【0030】吊荷,吊り治具3またはジャイロフレーム
4を地上または構造物等の固定部に固定する例として
は、吊荷を地上に載置することのみならず、吊荷,吊り
治具3,ジャイロフレーム4をロープ等のアンカー手段
により構造物に拘束することを含む。
【0031】また、この実施例では、オフセット位置に
おけるフライホイール8のスピン軸7が水平でない場合
には、ジンバルフレーム6の回転軸5がジンバル全体の
重心より上方に偏心しているので、リセット位置に向け
て復元する力が働く。このため、ジンバルの回転駆動部
を構成する減速機11、回転モータ10、制動機13の
機械損をキャンセルできる。
【0032】なお、この発明は上記実施例のものに限定
されるものではなく、例えばジャイロフレーム4を吊荷
全体の中心部または吊り治具3の底部に位置させる必然
性はなく、吊り治具3の上部に設置したりその端部に設
置してもよい。
【0033】図3は他の実施例として、一つの吊荷に対
して複数の旋回制御装置が用いられたものを示してい
る。この実施例では、吊り治具3が山型に配置されたフ
レームからなり、稜線部分に相当する第1水平片20の
両端がワイヤロープ2に結合されてクレーンフック1に
吊下されている。また、第1水平片20の両端から一体
形成されて同じ方向に下向き傾斜する一対の第1傾斜片
21,21の端部には、吊荷22を吊下するための吊り
ワイヤ9,9が結合されている。
【0034】そして、第1水平片20の両端からは、第
1傾斜片21と反対側にて同じ方向に下向き傾斜する一
対の第2傾斜片23,23が一体形成されている。第2
傾斜片23,23の下端部にはさらに第2水平片24の
両端部が連結され、第2水平片24の中央底部には前述
の実施例で説明したものと同じ(旋回制御装置)を構成
するジャイロフレーム4,4が上下に2基設けられてい
る。
【0035】2つのジャイロフレーム4,4は、いずれ
か一つに設けられた無線機をマスタとし、その信号を他
機と同時共有するためのケーブルコネクタ25をそれぞ
れ備えている。このケーブルコネクタ25を介して複数
の旋回制御装置をケーブル26で接続すれば容易に各旋
回制御装置の同期をとることができる。
【0036】同図に示されるように、複数の旋回装置を
旋回軸方向(鉛直方向)に沿って配置した場合には、旋
回のための回転ベクトル軸を、同一軸上、あるいは、極
めて近傍に置くことができるため、効率よく、しかも数
に応じてジャイロ効果を2倍、3倍とした旋回力を得る
ことができる。旋回装置を複数設置する場合には、例え
ば、吊り治具3の上下に配置することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる装
置発明によれば、回転位置検出センサからの回転位置信
号に基づいて、ジンバルを回転制御してその位置をリセ
ット位置にリセットする一連の制御が自動で行えるた
め、経験や習熟を必要とせずにオペレータ1人の作業で
ジンバルのリセットが行える。
【0038】また、請求項2にかかる方法発明によれ
ば、装置が風等による外乱を受けてジンバルが回転しそ
のオフセット位置が大きくずれた場合、あるいは、ジン
バルをリセットする場合は、吊荷,吊り治具またはジャ
イロフレームを構造物や地上等の固定部に載置したり、
これらに別のアンカー手段を介して固定することによ
り、ジンバルをどのように回転させても旋回不能な状態
とした後、回転位置検出センサにより検出されたジンバ
ルの回転位置に基づいて、リセット位置付近までの回転
量の少ない方向にジンバルを回転させ、ジンバルの回転
位置がリセット位置付近に到達したことを検出した時点
でジンバルをロックする。これにより、ジャイロ効果を
封殺しつつジンバルのリセットを行えるので、新たに、
旋回作業をともなう吊荷の揚重作業を継続することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる好適な実施例を示す要部を切
り欠いた側面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 吊り治具 4 ジャイロフレーム 5 回転軸 6 ジンバルフレーム 7 スピン軸 8 フライホイール 10 回転モータ(回転駆動部) 12 スピンモータ(スピン駆動部) 13 制動機(制動手段) 15 回転位置検出センサ
フロントページの続き (72)発明者 脇坂 達也 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 井上 文宏 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 池田 雄一 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (72)発明者 渡辺 幸次 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 平7−267579(JP,A) 特開 平8−119573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊荷を吊下するための吊り治具に固定さ
    れたジャイロフレーム内に吊荷の旋回面と平行な回転軸
    を中心として回転可能なジンバルと、このジンバル軸に
    軸同士が直交方向をなすよう配置されたスピン軸を中心
    としてスピン可能なフライホイールと、前記ジンバルフ
    レームに搭載されてジンバルを正逆回転する回転駆動部
    と、前記ジンバルに搭載されてフライホイールをスピン
    させるスピン駆動部と、ジンバルの回転範囲を制限する
    ストッパとを備えた吊荷姿勢制御装置であって、 前記ジンバルの回転位置を検出する回転位置検出センサ
    を設け、前記回転駆動部は、該回転位置検出センサの出
    力に基づいて、当該ジンバルの回転位置からこれをリセ
    ット位置に向けて回転制御するものであり、該ジンバル
    の回転位置がほぼリセット位置となったときにこれを停
    止させる制動手段を設けたことを特徴とするジャイロス
    コープによる吊荷姿勢制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のジャイロスコープによ
    る吊荷制御装置によりジンバルのリセット制御をする方
    法であって、 前記吊荷,吊り治具またはジャイロフレームを固定部に
    固定することにより、前記ジンバルを強制回転しても旋
    回不能な状態とした後、前記回転駆動部により該ジンバ
    ルを回転させることでリセット位置に戻すことを特徴と
    するジャイロスコープによる吊荷姿勢の制御方法。
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