JPH06340751A - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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Publication number
JPH06340751A
JPH06340751A JP3481593A JP3481593A JPH06340751A JP H06340751 A JPH06340751 A JP H06340751A JP 3481593 A JP3481593 A JP 3481593A JP 3481593 A JP3481593 A JP 3481593A JP H06340751 A JPH06340751 A JP H06340751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
packaging
carbon black
present
fluororesin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3481593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Watanabe
浩之 渡辺
Michiyuki Matsui
理行 松井
Yasuaki Hakamata
泰哲 袴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissei Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissei Electric Co Ltd filed Critical Nissei Electric Co Ltd
Priority to JP3481593A priority Critical patent/JPH06340751A/ja
Publication of JPH06340751A publication Critical patent/JPH06340751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で、しかも保香性、防湿性、遮光性に優
れた包装用フィルムを提供する。 【構成】 フッ素樹脂フィルムからなる包装用フィルム
であり、0.5重量%以上のカーボンブラックを含有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装用フィルムに関
し、なかでも食品包装、特にお茶の包装に適した包装用
フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】包装材料は、その用途に応じて種々の特
性が要求され、食品包装材料としても非常に多くの種類
のフィルムが知られている(例えば、工業材料、第38
巻、第10号、第102〜113頁、平成2年8月20
日発行)。
【0003】これらの包装用フィルムのうち、高度の保
香性、防湿性、遮光性が要求される食品(例えば、お
茶)の包装用フィルムとしては、セロハン、紙、ポリエ
チレンフィルム、アルミニウム箔などを積層した複合フ
ィルムが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のフィルムでは、多くの素材を組み合わせて積層し
たものであるから、製造工程が複雑となってコスト高と
なるうえ、機能的にも十分満足できる域に達していな
い。
【0005】本発明の目的は、かかる従来技術の問題点
を解消し、安価でしかも保香性、防湿性、遮光性に優れ
た包装用フィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために種々検討を重ねた結果、フッ素樹脂フィ
ルムにカーボンブラックを添加すると、極めて優れた保
香性、防湿性、遮光性を実現できることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、カーボンブラックを0.
5重量%以上含有するフッ素樹脂フィルムからなること
を特徴とする包装用フィルムである。
【0008】本発明のフッ素樹脂フィルムを形成するの
に用いられるフッ素樹脂は、フィルムに成形可能であれ
ば、特に限定されない。
【0009】本発明で用いられるフッ素樹脂の具体例を
挙げると、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体(ETFE)、
ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、クロロトリ
フルオロエチレン−エチレン共重合体(ECTFE)な
どがある。
【0010】フッ素樹脂フィルムの厚さは、通常5〜2
00μmであり、特に5〜100μmが適当である。本
発明のフッ素樹脂フィルムは、0.5重量%以上、特に
好ましくは、3〜8重量%のカーボンブラックを含有し
ていることが必要である。
【0011】このカーボンブラックは、フィルムに遮光
性を付与すると共に、フッ素樹脂フィルムとの相互作用
により、優れた保香性、防湿性を有するフィルムとする
ことができるものであり、含有量が0.5重量%未満で
は、これらの効果が不十分となる。一方、含有量が多く
なりすぎると、含有量に見合うだけの効果があがらず、
成形性が悪化したり、機械的強度が低下するなどの問題
が生じてくるので、通常は、20重量%以下にするのが
適当である。カーボンブラックの粒径は、通常15〜4
0mμが適当である。
【0012】本発明のフッ素樹脂フィルムを製造するに
は、フッ素樹脂中に所定量のカーボンブラックを混合
し、常法によりフィルム状に押出せばよい。
【0013】本発明のフッ素樹脂フィルムは、フィルム
単体で使用できるのは勿論であるが、必要に応じて他の
素材と積層して用いてもよい。また、本発明のフッ素樹
脂フィルムは、食品包装用、特にお茶の包装用に適して
いるが、その他の物品の包装にも使用できることは言う
までもない。
【0014】
【作用】本発明のフッ素樹脂フィルムは、カーボンブラ
ックを含有することにより黒色に着色されているので、
遮光性に優れ、内容物の光による変質を有効に防止する
ことができる。また、気体遮断性の良好なフッ素樹脂フ
ィルムを用いているので、外部からの湿気の侵入を防
ぎ、内容物の香りが失われるのを防止することができ
る。特に、その理由は未だわからないが、カーボンブラ
ックとの相互作用により、保香性、防湿性が一段と向上
する。
【0015】更に、内容物から発生する水分がカーボン
ブラックにより吸収されるため、包装フィルム内面に水
滴が付着するようなこともない。
【0016】
【実施例】以下実施例1〜3、比較例1〜3により本発
明を説明する。テトラフルオロエチレン−パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体に、表1に示す量のカ
ーボンブラック(粒径30mμ)を添加混合し、溶融押
出して厚さ50μmのフィルムを得た。
【0017】得られた各フィルムで摘みたての新茶を包
装、シールして、23℃、50%RHの恒温室内に6ヶ
月放置した後、お茶の香り及び色の変化を調べた。結果
は、表1に示す通りであった。
【0018】また、比較のために、カーボンブラックを
添加しないフィルム及びセロハン、ポリエチレンフィル
ム、アルミニウム箔、紙からなる市販の複合包装フィル
ムについても同様のテストを行ない、その結果を表1に
合わせて示した。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、本発明の
包装用フィルム(実施例1〜3)は、保香性に優れ、内
容物の変質を有効に防止することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の包装用は、保香性、防湿性、遮
光性に優れており、内容物の香りの変化、変色、変質な
どを有効に防止することができる。また、多くの素材を
積層する必要もなく、フィルム成形時にカーボンブラッ
クを添加すればよいだけであるから、製造コストも従来
の包装材料に比較して、大幅に安くすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーボンブラックを0.5重量%以上含
    有するフッ素樹脂フィルムからなることを特徴とする包
    装用フィルム。
JP3481593A 1993-01-29 1993-01-29 包装用フィルム Pending JPH06340751A (ja)

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JP3481593A JPH06340751A (ja) 1993-01-29 1993-01-29 包装用フィルム

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505305A (ja) * 1998-03-06 2002-02-19 スペクトリクス, インコーポレイテッド 生物医学的適用のための光熱的構造物、およびその方法
WO2002102572A1 (fr) * 2001-05-30 2002-12-27 Daikin Industries, Ltd. Procede de production de produit façonne de polytetrafluoroethylene et produit façonne de resine

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002505305A (ja) * 1998-03-06 2002-02-19 スペクトリクス, インコーポレイテッド 生物医学的適用のための光熱的構造物、およびその方法
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