JP3043019B2 - 非吸着性包装材料 - Google Patents
非吸着性包装材料Info
- Publication number
- JP3043019B2 JP3043019B2 JP1234961A JP23496189A JP3043019B2 JP 3043019 B2 JP3043019 B2 JP 3043019B2 JP 1234961 A JP1234961 A JP 1234961A JP 23496189 A JP23496189 A JP 23496189A JP 3043019 B2 JP3043019 B2 JP 3043019B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packaging material
- resin
- layer
- heat
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は内容物の変質を防止し、かつヒートシール可
能な非吸着性包装材料に関する。
能な非吸着性包装材料に関する。
［従来の技術］ 従来、軟包装材料、容器材料、蓋材等の包装材料とし
ては一般にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィンが一般に用いられ，これら相互、または他の部材
にヒートシールする方式によって封止されていた。
ては一般にポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィンが一般に用いられ，これら相互、または他の部材
にヒートシールする方式によって封止されていた。
しかし、ポリオレフィンからなる包装材料はフィルム
等に成形加工過程で酸化防止剤、その他添加剤が溶出
し、これらが包装された内容物に移行し、さらにポリオ
レフィン臭の移行による内容物の変味、異臭の発生の問
題，内容物中の着香成分その他有効成分の包装材料への
吸着の問題がある。
等に成形加工過程で酸化防止剤、その他添加剤が溶出
し、これらが包装された内容物に移行し、さらにポリオ
レフィン臭の移行による内容物の変味、異臭の発生の問
題，内容物中の着香成分その他有効成分の包装材料への
吸着の問題がある。
このような問題を改善するためポリエチレンテレフタ
レート（PET）を包装材料の内層として用いることが提
案されている。しかし、PETはヒートシール性に問題が
あり、そのための解決が要望されていた。
レート（PET）を包装材料の内層として用いることが提
案されている。しかし、PETはヒートシール性に問題が
あり、そのための解決が要望されていた。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、内
容物の変味、異臭の発生のおそれがなく、内容物の着香
成分等の包装材料への吸着を改善し得るとともに、ヒー
トシール可能な非吸着性包装材料を提供することを目的
とする。
容物の変味、異臭の発生のおそれがなく、内容物の着香
成分等の包装材料への吸着を改善し得るとともに、ヒー
トシール可能な非吸着性包装材料を提供することを目的
とする。
［課題を解決するための手段］ 本発明は上記課題を解決するため、ポリエステル樹脂
とアリレート樹脂とからなるポリマーアロイを用いると
いう手段を採用した。
とアリレート樹脂とからなるポリマーアロイを用いると
いう手段を採用した。
即ち、本発明はポリエステル樹脂とアリレート樹脂と
のポリマーアロイを少なくともヒートシール性の内面層
として有する包装材料を提供するものである。
のポリマーアロイを少なくともヒートシール性の内面層
として有する包装材料を提供するものである。
ここでポリマーアロイとは溶融ブレンドし、ポリエス
テル成分とポリアリレート成分が、一部エステル交換し
た状態で、いわゆるブロック共重合、ランダム共重合し
ている状態とは異なるものをいう。
テル成分とポリアリレート成分が、一部エステル交換し
た状態で、いわゆるブロック共重合、ランダム共重合し
ている状態とは異なるものをいう。
本発明の包装材料おいて、上記内面層に対し、融点24
0℃以上の熱可塑性樹脂又はこれに金属もしくはセラミ
ックスを蒸着させた材料を外面層として積層させてもよ
いし、この外面層と内面層との間に金属箔を介在させて
もよい。
0℃以上の熱可塑性樹脂又はこれに金属もしくはセラミ
ックスを蒸着させた材料を外面層として積層させてもよ
いし、この外面層と内面層との間に金属箔を介在させて
もよい。
［作用］ 本発明の包装材料は少なくとも内面層がポリエステル
樹脂とアリレート樹脂とのポリマーアロイから構成され
ているため、内容物中の香料等の有効成分の吸着を著る
しく改善することができ、かつヒートシールも可能とな
った。
樹脂とアリレート樹脂とのポリマーアロイから構成され
ているため、内容物中の香料等の有効成分の吸着を著る
しく改善することができ、かつヒートシールも可能とな
った。
［実施例］ 以下、本発明の包装材料を図面を参照して説明する。
図面は３層構造の包装材料の例を示すものであって、
本発明の特徴をなすポリエステル樹脂／アリレート樹脂
のポリマーアロイからなる内面層１と、この内面層上に
中間層２を介して積層された外面層３とからなってい
る。内面層１のポリエステル樹脂成分はその種類につい
て特に制限はなく、通常の熱可塑性のもの、例えば酸成
分としてテレフタル酸、アゼライン酸、ダイマー酸、ア
ジピン酸、イソフタル酸、セバシン酸、グルタル酸等の
ジカルボン酸と、ジオール成分としてエチレングリコー
ル、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、プ
ロピレングリコール等のそれぞれの任意の組合せによっ
て形成されるポリエステル樹脂が用いられる。
本発明の特徴をなすポリエステル樹脂／アリレート樹脂
のポリマーアロイからなる内面層１と、この内面層上に
中間層２を介して積層された外面層３とからなってい
る。内面層１のポリエステル樹脂成分はその種類につい
て特に制限はなく、通常の熱可塑性のもの、例えば酸成
分としてテレフタル酸、アゼライン酸、ダイマー酸、ア
ジピン酸、イソフタル酸、セバシン酸、グルタル酸等の
ジカルボン酸と、ジオール成分としてエチレングリコー
ル、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、プ
ロピレングリコール等のそれぞれの任意の組合せによっ
て形成されるポリエステル樹脂が用いられる。
ポリアリレート樹脂は、ビスフェノールＡとイソフタ
ル酸およびテレフタル酸との縮重合して得られたもので
ある。
ル酸およびテレフタル酸との縮重合して得られたもので
ある。
中間層２及び外面層３は包装材料の使用目的に応じ適
宜選択し得るものであり、例えば良好なガスバリアー性
を必要とする場合は、これらに金属箔又は金属もしくは
セラミックスを蒸着させた熱可塑性樹脂フィルム（但し
融点が内面層１よりも高いもの）等を用いることができ
る。その他、内面層１より高い融点を有する熱可塑性プ
ラスチックフィルム、紙等を外面層３、又は中間層２と
して適宜用いることができよう。
宜選択し得るものであり、例えば良好なガスバリアー性
を必要とする場合は、これらに金属箔又は金属もしくは
セラミックスを蒸着させた熱可塑性樹脂フィルム（但し
融点が内面層１よりも高いもの）等を用いることができ
る。その他、内面層１より高い融点を有する熱可塑性プ
ラスチックフィルム、紙等を外面層３、又は中間層２と
して適宜用いることができよう。
なお、使用目的に応じて上記中間層２を省いたり、あ
るいは中間層２を２層以上の積層体としてもよい。
るいは中間層２を２層以上の積層体としてもよい。
次に本発明の包装材料をPETからなる容器に対する蓋
材として用いた具体例について説明する。
材として用いた具体例について説明する。
上記容器内にリモネンを含む飲料水を密封し、上記蓋
体に170時間以上接触させたのち、この飲料水を取り出
し、蓋体中に吸着したリモネンを定量の酢酸エチルで抽
出し、溶液中のリモネンをガスクロマトグラフィで測定
した。
体に170時間以上接触させたのち、この飲料水を取り出
し、蓋体中に吸着したリモネンを定量の酢酸エチルで抽
出し、溶液中のリモネンをガスクロマトグラフィで測定
した。
その結果を表１に示す。なお、下記表中、試験例１は
比較例、試験例２〜４は実施例を各々示す。同表中に
は、同時にヒートシール強度、ガラス転移点（Tg）及び
融点（Tm）も示した。なお、SP値はプラスチック材料を
揮発性のある溶剤に溶解する際に溶解のしやすさを示す
数値であって、プラスチック材料のSP値と溶剤のSP値が
近いほど溶解しやすい、即ち吸着量が大きくなる。SP値
は一般に高分子物質と溶剤の蒸発潜熱、蒸発熱などから
算出される。
比較例、試験例２〜４は実施例を各々示す。同表中に
は、同時にヒートシール強度、ガラス転移点（Tg）及び
融点（Tm）も示した。なお、SP値はプラスチック材料を
揮発性のある溶剤に溶解する際に溶解のしやすさを示す
数値であって、プラスチック材料のSP値と溶剤のSP値が
近いほど溶解しやすい、即ち吸着量が大きくなる。SP値
は一般に高分子物質と溶剤の蒸発潜熱、蒸発熱などから
算出される。
蓋材は二軸延伸PET（厚さ25μｍ）シートの内面に下
記表１に示すポリマーアロイを厚み50μｍに積層したも
のを用いた。
記表１に示すポリマーアロイを厚み50μｍに積層したも
のを用いた。
また、前記試験例１〜４の材料の内面同士をヒートシ
ールし製袋した時のヒートシール強度を表２に示す。
ールし製袋した時のヒートシール強度を表２に示す。
前記ヒートシール条件は、いずれも前記温度で1kg/cm
2、１秒の条件で行った。
2、１秒の条件で行った。
［発明の効果］ 以上詳述した如く、本発明の包装材料は内容物中の着
香成分等の有効成分の吸着が極めて少なく、かつヒート
シール性も有するので、食品、トイレタリー製品、医薬
品等種々の包装材料として有用である。
香成分等の有効成分の吸着が極めて少なく、かつヒート
シール性も有するので、食品、トイレタリー製品、医薬
品等種々の包装材料として有用である。
図面は本発明の包装材料の一例を示す断面図である。 １……内面層、２……中間層、３……外面層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−162040（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−71622（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 65/40
Claims (1)
- 【請求項１】ポリエステル樹脂とアリレート樹脂とのポ
リマーアロイを少なくとも内面層として有する非吸着性
包装材料であって、前記ポリマーアロイは、ポリエステ
ル樹脂とアリレート樹脂との重量組成比が70/30〜60/40
であり、86〜93℃のガラス転移点を有することを特徴と
する非吸着性包装材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234961A JP3043019B2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 非吸着性包装材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1234961A JP3043019B2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 非吸着性包装材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0396344A JPH0396344A (ja) | 1991-04-22 |
| JP3043019B2 true JP3043019B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=16978971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1234961A Expired - Fee Related JP3043019B2 (ja) | 1989-09-11 | 1989-09-11 | 非吸着性包装材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3043019B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8612309B2 (en) | 2004-04-09 | 2013-12-17 | Sony Corporation | Preference information collecting system, device, method, and program |
| JP4733420B2 (ja) * | 2005-04-26 | 2011-07-27 | 黒崎播磨株式会社 | 真空脱ガス装置用浸漬管 |
| JP2008027083A (ja) * | 2006-07-19 | 2008-02-07 | Brother Ind Ltd | 無線タグ情報読み取り装置 |
-
1989
- 1989-09-11 JP JP1234961A patent/JP3043019B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0396344A (ja) | 1991-04-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4643877B2 (ja) | 食品包装用袋、食品を包む方法、及び積層フィルムの食品を包装するための袋としての使用 | |
| JP3043019B2 (ja) | 非吸着性包装材料 | |
| JP3024977B2 (ja) | 耐熱性を有するヒートシール可能な包装材料 | |
| JP2899323B2 (ja) | ヒートシール性包装材料の製造方法 | |
| JPH03218830A (ja) | 複合包装材料とそれを用いた包装容器 | |
| JPH0425455A (ja) | トコフェロールまたは酢酸トコフェロールを含有する内填物の密封包装体 | |
| JPH04214345A (ja) | 複合包装材料とそれを用いた包装容器 | |
| JPH0397557A (ja) | 包装材料用ポリエステル積層体 | |
| JPS60206859A (ja) | ヒ−トシ−ル性食品包装材料 | |
| JPH079645A (ja) | 熱成形用ポリエステルシート | |
| JPH08118537A (ja) | 包装材料 | |
| JPH02277635A (ja) | 保香性の優れた積層材料および該積層材料を用いた容器 | |
| JPH0149115B2 (ja) | ||
| JP2933980B2 (ja) | ▲ｌ▼―メントール含有食品の包装体 | |
| JP2515920B2 (ja) | 積層フィルムおよびそれを用いた複合包装材料 | |
| JP2762174B2 (ja) | 包装材料 | |
| JPS5914948A (ja) | フイルム状積層体 | |
| JP3334486B2 (ja) | 包装材料 | |
| JPS6347622B2 (ja) | ||
| JP2748506B2 (ja) | 複合包装材料 | |
| JPS5835475Y2 (ja) | アルミニウム箔複合材 | |
| JPH088815Y2 (ja) | 積層包装材料 | |
| JPH08164594A (ja) | 包装材料 | |
| JP4372460B2 (ja) | 液体充填用包装袋 | |
| JPH08156208A (ja) | 包装材料 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |