JPH07126835A - 透明バリヤーフィルム - Google Patents
透明バリヤーフィルムInfo
- Publication number
- JPH07126835A JPH07126835A JP23745193A JP23745193A JPH07126835A JP H07126835 A JPH07126835 A JP H07126835A JP 23745193 A JP23745193 A JP 23745193A JP 23745193 A JP23745193 A JP 23745193A JP H07126835 A JPH07126835 A JP H07126835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- vapor deposition
- barrier film
- transparent barrier
- vapor
- Prior art date
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- Pending
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- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ２種類の金属化合物を真空蒸着により積層す
ることにより、無色透明でカールがなく、良好なバリヤ
ー性を有する包装用蒸着フィルム。 【構成】 酸化アルミニウムと酸化マグネシウムの混合
蒸着膜において、ＭｇＡｌxＯy（ただし０.１≦ｘ≦１.
０、１.０≦ｙ≦２.５）で表される蒸着膜を積層した包
装用蒸着フィルム、および三酸化二ホウ素と酸化マグネ
シウムの混合蒸着膜において、ＭｇＢxＯy（ただし０.
１≦ｘ≦１.５、１.０≦ｙ≦２.５）で表される蒸着膜
を積層した包装用蒸着フィルム。
ることにより、無色透明でカールがなく、良好なバリヤ
ー性を有する包装用蒸着フィルム。 【構成】 酸化アルミニウムと酸化マグネシウムの混合
蒸着膜において、ＭｇＡｌxＯy（ただし０.１≦ｘ≦１.
０、１.０≦ｙ≦２.５）で表される蒸着膜を積層した包
装用蒸着フィルム、および三酸化二ホウ素と酸化マグネ
シウムの混合蒸着膜において、ＭｇＢxＯy（ただし０.
１≦ｘ≦１.５、１.０≦ｙ≦２.５）で表される蒸着膜
を積層した包装用蒸着フィルム。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は包装用途に使用される透
明かつハイバリヤー性を有する金属化合物蒸着フィルム
に関する。
明かつハイバリヤー性を有する金属化合物蒸着フィルム
に関する。
【０００２】
【従来の技術】包装用プラスチックフィルムにガスバリ
ヤー性をもたせるため従来よりプラスチックフィルム上
にアルミニウム蒸着層を設けたものや、塩化ビニリデン
を塗布したものが利用されてきた。しかしながら、アル
ミニウム蒸着フィルムは不透明で内容物がみえず、また
電子レンジに使用できないという欠点があった。ポリ塩
化ビニリデンを塗布したフィルムについてはある程度の
ガスバリヤー性を有するものの充分とはいえず、さらに
高度なバリヤー性が必要な場合には、ポリ塩化ビニリデ
ンを塗布したフィルムを２種類以上はりあわせることが
必要であった。そのため近年ではプラスチックフィルム
上に酸化アルミニウム蒸着層を設けたもの、酸化珪素蒸
着層を設けたものが透明バリヤーを与える包装用フィル
ムとして使用されている。
ヤー性をもたせるため従来よりプラスチックフィルム上
にアルミニウム蒸着層を設けたものや、塩化ビニリデン
を塗布したものが利用されてきた。しかしながら、アル
ミニウム蒸着フィルムは不透明で内容物がみえず、また
電子レンジに使用できないという欠点があった。ポリ塩
化ビニリデンを塗布したフィルムについてはある程度の
ガスバリヤー性を有するものの充分とはいえず、さらに
高度なバリヤー性が必要な場合には、ポリ塩化ビニリデ
ンを塗布したフィルムを２種類以上はりあわせることが
必要であった。そのため近年ではプラスチックフィルム
上に酸化アルミニウム蒸着層を設けたもの、酸化珪素蒸
着層を設けたものが透明バリヤーを与える包装用フィル
ムとして使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、酸化アルミニ
ウム蒸着層を設けたフィルムでは、酸素透過度で２ｃｃ
／ｍ2・２４ｈｒ、水蒸気透過度で２ｇ／ｍ2・２４ｈｒ
以下のバリヤー性値が得られず、クラックが発生しやす
く機械的取扱いによってバリヤー性が容易に低下すると
いう欠点があった。酸化珪素蒸着層を設けたフィルムに
おいては、酸素透過度が１ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ前後、
水蒸気透過度が１ｇ／ｍ2・２４ｈｒ前後と良好なバリ
ヤー性値が得られるが、クラックが発生しやすく、また
フィルムが黄色に着色するという欠点があった。さら
に、酸化珪素蒸着層を設けたフィルムについては、外方
向へのカールが強く取扱い上支障になることもあった。
ウム蒸着層を設けたフィルムでは、酸素透過度で２ｃｃ
／ｍ2・２４ｈｒ、水蒸気透過度で２ｇ／ｍ2・２４ｈｒ
以下のバリヤー性値が得られず、クラックが発生しやす
く機械的取扱いによってバリヤー性が容易に低下すると
いう欠点があった。酸化珪素蒸着層を設けたフィルムに
おいては、酸素透過度が１ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ前後、
水蒸気透過度が１ｇ／ｍ2・２４ｈｒ前後と良好なバリ
ヤー性値が得られるが、クラックが発生しやすく、また
フィルムが黄色に着色するという欠点があった。さら
に、酸化珪素蒸着層を設けたフィルムについては、外方
向へのカールが強く取扱い上支障になることもあった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸素透過度が
２ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ以下、水蒸気透過度が２ｇ／ｍ2
・２４ｈｒ以下の良好なバリヤー性値を与え、無色透明
でカールがなく、機械的取扱いに対して充分な耐性を有
する金属化合物蒸着フィルムを得ることを目的としてい
る。上記目的を達成するために、本発明の金属化合物蒸
着フィルムは、その蒸着層が酸化マグネシウムと酸化ア
ルミニウムの混合膜でＭｇＡｌxＯy（ただし,０.１≦ｘ
≦１.０,１.０≦ｙ≦２.５）で表される膜、および蒸着
層が酸化マグネシウムと三酸化二ホウ素の混合膜でＭｇ
ＢxＯy（ただし、０.１≦ｘ≦１.５,１.０≦ｙ≦２.
５）で表される膜を有する透明バリヤーフィルムであ
る。上記の酸化マグネシウムと酸化アルミニウムの混合
膜ＭｇＡｌxＯyにおいて、ｘ値が０.１未満または１.０
を越える場合およびｙ値が１.０未満または２.５を越え
る場合、また、酸化マグネシウムと三酸化二ホウ素の混
合膜ＭｇＢxＯyにおいて、ｘ値が０.１未満または１.５
を越える場合およびｙ値が１.０未満または２.５を越え
る場合はそのバリヤー性が低下する。
２ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ以下、水蒸気透過度が２ｇ／ｍ2
・２４ｈｒ以下の良好なバリヤー性値を与え、無色透明
でカールがなく、機械的取扱いに対して充分な耐性を有
する金属化合物蒸着フィルムを得ることを目的としてい
る。上記目的を達成するために、本発明の金属化合物蒸
着フィルムは、その蒸着層が酸化マグネシウムと酸化ア
ルミニウムの混合膜でＭｇＡｌxＯy（ただし,０.１≦ｘ
≦１.０,１.０≦ｙ≦２.５）で表される膜、および蒸着
層が酸化マグネシウムと三酸化二ホウ素の混合膜でＭｇ
ＢxＯy（ただし、０.１≦ｘ≦１.５,１.０≦ｙ≦２.
５）で表される膜を有する透明バリヤーフィルムであ
る。上記の酸化マグネシウムと酸化アルミニウムの混合
膜ＭｇＡｌxＯyにおいて、ｘ値が０.１未満または１.０
を越える場合およびｙ値が１.０未満または２.５を越え
る場合、また、酸化マグネシウムと三酸化二ホウ素の混
合膜ＭｇＢxＯyにおいて、ｘ値が０.１未満または１.５
を越える場合およびｙ値が１.０未満または２.５を越え
る場合はそのバリヤー性が低下する。
【０００５】本発明におけるプラスチックフィルムの素
材の例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート等が対象となる。
材の例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリカーボネート等が対象となる。
【０００６】本発明におけるプラスチックフィルムの厚
みとしては３〜２００μｍが好ましい。
みとしては３〜２００μｍが好ましい。
【０００７】本発明における金属化合物蒸着膜の膜厚は
１００〜３０００Åが好ましく、さらに好ましくは２０
０〜１０００Åが好ましい。
１００〜３０００Åが好ましく、さらに好ましくは２０
０〜１０００Åが好ましい。
【０００８】また、本発明において、金属化合物蒸着膜
を得る蒸着法としては、真空蒸着法が適用されるが、熱
供給の面から、電子ビーム法または誘導加熱法が好まし
い。
を得る蒸着法としては、真空蒸着法が適用されるが、熱
供給の面から、電子ビーム法または誘導加熱法が好まし
い。
【０００９】
【実施例および比較例】以下に実施例および比較例を示
して本発明を具体的に説明する。
して本発明を具体的に説明する。
【００１０】
【実施例１】１５０メッシュの粉末状の酸化マグネシウ
ムと酸化アルミニウムをモル比で酸化マグネシウム１に
対し酸化アルミニウム２.５の割合で混合したものを蒸
着材料とし、電子ビーム蒸着装置を用いて１×１０ー4
Ｔｏｒｒの真空度下で１２μｍのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に１０００Åの膜厚で蒸着を行った。
ムと酸化アルミニウムをモル比で酸化マグネシウム１に
対し酸化アルミニウム２.５の割合で混合したものを蒸
着材料とし、電子ビーム蒸着装置を用いて１×１０ー4
Ｔｏｒｒの真空度下で１２μｍのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に１０００Åの膜厚で蒸着を行った。
【００１１】
【実施例２】１５０メッシュの粉末状の酸化マグネシウ
ムと三酸化二ホウ素をモル比で三酸化二ホウ素１に対し
酸化マグネシウム５０の割合で混合したものを蒸着材料
とし、実施例 １と同じ条件下で１２μｍのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に１０００Åの膜厚で蒸着
を行った。
ムと三酸化二ホウ素をモル比で三酸化二ホウ素１に対し
酸化マグネシウム５０の割合で混合したものを蒸着材料
とし、実施例 １と同じ条件下で１２μｍのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に１０００Åの膜厚で蒸着
を行った。
【００１２】
【比較例１】一酸化珪素を実施例１と同じ条件下で１２
μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上に１００
０Åの膜厚で蒸着を行った。
μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上に１００
０Åの膜厚で蒸着を行った。
【００１３】
【比較例２】酸化アルミニウムを実施例 １と同じ条件
下で１２μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に１０００Åの膜厚で蒸着を行った。
下で１２μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム上
に１０００Åの膜厚で蒸着を行った。
【００１４】上記の実施例および比較例で得られたフィ
ルムをポリウレタン系の接着剤を使用して５０μｍのリ
ニアローデンシティポリエチレンフィルムと貼り合わ
せ、２０℃６５％ＲＨの条件下に一定期間放置して酸素
透過度（ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ）の測定を行い、４０℃
９０％ＲＨの条件下に一定期間放置して水蒸気透過度
（ｇ／ｍ2・２４ｈｒ）の測定を行った。また上記の実
施例および比較例で得られた各フィルムのカール性およ
び光線透過率（％、４００ｎｍ）の比較を行った。それ
らの結果を表１に示す。
ルムをポリウレタン系の接着剤を使用して５０μｍのリ
ニアローデンシティポリエチレンフィルムと貼り合わ
せ、２０℃６５％ＲＨの条件下に一定期間放置して酸素
透過度（ｃｃ／ｍ2・２４ｈｒ）の測定を行い、４０℃
９０％ＲＨの条件下に一定期間放置して水蒸気透過度
（ｇ／ｍ2・２４ｈｒ）の測定を行った。また上記の実
施例および比較例で得られた各フィルムのカール性およ
び光線透過率（％、４００ｎｍ）の比較を行った。それ
らの結果を表１に示す。
【００１５】
【発明の効果】本発明により、無色透明でカールがな
く、良好なバリヤー性を与える金属化合物蒸着フィルム
が得られた。
く、良好なバリヤー性を与える金属化合物蒸着フィルム
が得られた。
【００１６】
【表１】 蒸着膜のバリヤー性、カール性、着色性の比較を示し
た。
た。
Claims (3)
- 【請求項１】 プラスチックフィルムのすくなくとも片
面に金属化合物を蒸着により積層した透明バリヤーフィ
ルムにおいて、その蒸着層がＭｇＡｌxＯy（ただし,０.
１≦ｘ≦１.０,１.０≦ｙ≦２.５）で表されることを特
徴とする透明バリヤーフィルム。 - 【請求項２】 プラスチックフィルムのすくなくとも片
面に金属化合物を蒸着により積層した透明バリヤーフィ
ルムにおいて、その蒸着層がＭｇＢxＯy（ただし、０.
１≦ｘ≦１.５,１.０≦ｙ≦２.５）で表されることを特
徴とする透明バリヤーフィルム。 - 【請求項３】 蒸着層の厚みが１００〜３０００Åであ
る請求項１および請求項２に記載の透明バリヤーフィル
ム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23745193A JPH07126835A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 透明バリヤーフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23745193A JPH07126835A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 透明バリヤーフィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07126835A true JPH07126835A (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=17015543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23745193A Pending JPH07126835A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | 透明バリヤーフィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07126835A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102191459A (zh) * | 2010-03-04 | 2011-09-21 | 三菱综合材料株式会社 | 薄膜形成用气相沉积材、具备该薄膜的薄膜片材和层压片材 |
| JP2011202268A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-10-13 | Mitsubishi Materials Corp | 薄膜形成用の蒸着材及び該薄膜を備える薄膜シート並びに積層シート |
| WO2013031703A1 (ja) * | 2011-08-26 | 2013-03-07 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| JP2014065292A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-04-17 | Toyobo Co Ltd | 透明バリアフィルム |
| WO2014129387A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| JP2016188438A (ja) * | 2011-08-26 | 2016-11-04 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性積層フィルムの製造方法 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP23745193A patent/JPH07126835A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102191459A (zh) * | 2010-03-04 | 2011-09-21 | 三菱综合材料株式会社 | 薄膜形成用气相沉积材、具备该薄膜的薄膜片材和层压片材 |
| JP2011202268A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-10-13 | Mitsubishi Materials Corp | 薄膜形成用の蒸着材及び該薄膜を備える薄膜シート並びに積層シート |
| WO2013031703A1 (ja) * | 2011-08-26 | 2013-03-07 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| JP2013063644A (ja) * | 2011-08-26 | 2013-04-11 | Toyobo Co Ltd | ガスバリア性フィルム |
| JP2016188438A (ja) * | 2011-08-26 | 2016-11-04 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性積層フィルムの製造方法 |
| JP2014065292A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-04-17 | Toyobo Co Ltd | 透明バリアフィルム |
| WO2014129387A1 (ja) | 2013-02-20 | 2014-08-28 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
| KR20150120448A (ko) | 2013-02-20 | 2015-10-27 | 도요보 가부시키가이샤 | 가스 배리어성 필름 |
| CN105008123A (zh) * | 2013-02-20 | 2015-10-28 | 东洋纺株式会社 | 阻气性薄膜 |
| EP2960052A4 (en) * | 2013-02-20 | 2016-09-21 | Toyo Boseki | GAS BARRIER FILM |
| JPWO2014129387A1 (ja) * | 2013-02-20 | 2017-02-02 | 東洋紡株式会社 | ガスバリア性フィルム |
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