JPH06340746A - 架橋重合体の成形体の製造方法 - Google Patents

架橋重合体の成形体の製造方法

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JPH06340746A
JPH06340746A JP3163378A JP16337891A JPH06340746A JP H06340746 A JPH06340746 A JP H06340746A JP 3163378 A JP3163378 A JP 3163378A JP 16337891 A JP16337891 A JP 16337891A JP H06340746 A JPH06340746 A JP H06340746A
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JP3163378A
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Wolfgang Podszun
ボルフガング・ポツツン
Michael Mueller
ミヒヤエル・ミユラー
Wilfried Cramer
ビルフリート・クラマー
Bodo Rehbold
ボド・レーボルト
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Bayer AG
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    • C08L43/04Homopolymers or copolymers of monomers containing silicon
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビニル化合物と1ないし 3 個の加水分解可
能な基を有する重合可能なシラン化合物との未架橋共重
合体を加工(成形)して所望の成形体を得、成形体を酸
性またはアルカリ性の水溶液で後処理して成形体中の共
重合体を架橋させることによる架橋重合体の成形体の製
造方法。 【効果】 本発明の方法により得られる成形体は、決定
的に改良された熱歪み抵抗性と耐溶媒性とにより、光学
的導波体として使用される公知のポリメタクリル酸メチ
ルと識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は特殊な架橋重合体の成形体の製造
方法に、またこの方法で得られる成形体に関するもので
ある。本件成形体はフィラメント様またはシート様の構
造体であり、その直径または厚さは < 25 mm である。
本発明はさらに本件方法により得られる成形体に関する
ものでもある。
【0002】実際に成形体、たとえば光学的導波器とし
て使用し得る、優れた透過性と良好な強度とを有するの
みでなく、高い熱歪み抵抗性をも有する単繊維が望まれ
ている。その顕著な透過性と良好な機械的強度とのため
に今日まで光学的導波器用の芯材料として提案されてい
るポリメタクリル酸エステルは、熱歪み抵抗性が不十分
で、約 80℃ 以下の温度でのみ使用し得るという欠点を
有している。EP−A269 223 に記載されているメタク
リル酸メチルと N-アルキルマレイミドとよりなる共重
合体は、かなり改良された熱歪み抵抗性を有してはいる
が、これらは加工が困難であるという欠点を有してい
る。EP−B 171 294 は、良好な熱歪み抵抗性を有す
る光学的繊維の製造方法を記載しているが、ここでは、
良好な熱歪み抵抗性を有する重合体の加工に伴う困難
が、熱歪み抵抗性を与える多官能性化合物(架橋剤)を
加工中(熔融紡糸中)にのみ重合体に添加する方法によ
り回避されている。この方法は経費がかさむという欠点
を有している。
【0003】ビニル化合物、たとえば(メタ)アクリル
酸エステルをある種の重合可能なシラン、すなわち1な
いし 3 個の加水分解可能な基を有するシランとともに
重合させ、この共重合体を所望の形状に成形、たとえば
紡糸し、または鋳型成形してフィルムもしくはシートを
得、ついでこの成形体を水性酸または水性アルカリで処
理して後硬化(架橋)させるならば、成形体、すなわち
その直径または厚さが< 25 mm、好ましくは < 10 mm
であるフィラメント様、またはシート様の構造体を、光
学的導波繊維に必要な諸性質、たとえば高い透過性、高
い機械的強度および高い熱歪み抵抗性を有する架橋重合
体、たとえば(メタ)アクリル酸エステルの共重合体か
ら、かなり簡単な手法で製造し得ることがここに見いだ
された。驚くべきことには、酸性またはアルカリ性の水
溶液を用いる未架橋共重合体の成形体の処理が成形体中
の共重合体を広く架橋させて、成形体が所要の機械的強
度を獲得するのみならず、> 150℃ の温度における所
望の熱歪み抵抗性をも獲得し、また、この成形体中の共
重合体の架橋が成形体の形状に全く変化を与えないこと
が見いだされたのである。
【0004】したがって、本発明はビニル化合物と1な
いし 3 個の加水分解可能な基を有する重合可能なシラ
ン化合物との共重合体を未架橋共重合体として使用し、
未架橋共重合体から製造した成形体を酸性またはアルカ
リ性の水溶液で処理することを特徴とする、未架橋共重
合体を加工(成形)して所望の成形体を得、この成形体
を後処理して成形体中の共重合体を架橋させることによ
る架橋重合体の成形体の製造方法に関するものである。
【0005】本発明はさらに、上記の方法により製造し
た成形体、すなわち、ビニル化合物と1ないし 3 個の
加水分解可能な基を有する重合可能なシラン化合物とを
共重合させ、得られる未架橋共重合体を加工して成形体
を得、これらの成形体を水性酸または水性アルカリ中で
処理することにより得られる架橋共重合体の成形体に関
するものでもある。
【0006】上記の1ないし 3 個の加水分解可能な基
を有する重合可能なシランは式
【0007】
【化1】 式中、R1 は水素またはメチルを表し、A はその炭素
鎖が -O−、−NH−、−COO− または−NH−C
OO− により中断されていてもよい直鎖の、または枝
分かれのある C2-C12-アルキレン基であり、R2
1-C6-アルキル基またはフェニル基を表し、X は加
水分解可能な基を表し、a は 0、1または 2 の値を有
することが可能であり、b は 0 または1の値を有する
ことが可能であるに相当する。
【0008】以下のものを 2 ないし 12 個の C 原子
を有する直鎖の、または枝分かれのあるアルキレン基の
典型的な例として挙げることができる:エチレン基、ト
リメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、
ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基
およびドデカメチレン基、ならびに 1,2-プロピレン
基、ならびに 1,2- および 1,3ーブチレン基。ポリエー
テル、ポリアミン、オリゴエステルまたはオリゴウレタ
ンから誘導されたアルキレン基を -O−、−NH−、−
COO− または −NH−COO− により中断された
鎖を有するC2-C12-アルキレン基の例として挙げるこ
とができる。A は、好ましくはその炭素鎖が −O−
により中断されていることもある C2-C8-アルキレン
基を表す。
【0009】メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、第 3 ブチル、イソアミルお
よび n-ヘキシル基を C1−C6-アルキル基 R2 の例
として挙げることができる。
【0010】以下のものを加水分解可能な基 X の例と
して挙げることができる:ハロゲン原子、好ましくは塩
素原子;C1−C6-アルコキシ基、特にメトキシまたは
エトキシ基;ならびにカルボキシル基およびカルボキシ
アミド基、たとえばアセトキシ基、プロピオニルオキシ
基、アセチルアミノ基またはプロピオニルアミノ基。X
は好ましくは塩素原子またはメトキシ基もしくはエト
キシ基を表す。
【0011】その a が 0 の値を有し、X がメトキシ
またはエトキシを表す式(I)のシランが好ましい。
【0012】以下のものを式(I)のシランの例として
挙げることができる:ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシラ
ン、ビニルメチルジエトキシシラン、γ-メタクリロイ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロ
イルオキシプロピルトリエトキシシラン、γ-メタクリ
ロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ-メ
タクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、
γ-アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、
γ-アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、
γ-アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンおよび γ-アクリロイルオキシプロピルメチルジエト
キシシラン。
【0013】適当なビニル単量体は公知の α,β-不飽
和化合物、たとえばスチレン、α-メチルスチレン、ビ
ニルトルエン、置換ビニルトルエン、ビニルピリジン、
アクリロニトリル、ならびにアクリル酸およびメタクリ
ル酸のエステルである。アルコール部分に1ないし 20
個の C 原子を有する(メタ)アクリル酸のエステルが
好ましく、以下のものを例として挙げることができる:
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸 n-プロピル、(メタ)アクリ
ル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸 n-ブチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸第
3 ブチルおよび(メタ)アクリル酸 2-エチルヘキシ
ル。環状脂肪族アルコールのメタクリル酸エステルたと
えばメタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸フルフ
リル、メタクリル酸 1-アダマンチル、メタクリル酸 2-
アダマンチル、メタクリル酸メンチル、メタクリル酸ボ
ルニル、メタクリル酸 2,2,5-トリメチルシクロヘキシ
ルおよびメタクリル酸トリシクロ[5.2.1.02.6]-デカ-2
-イルも適当である。種々の(メタ)アクリル酸エステ
ルの混合物、特に 40 ないし 95 重量%のメタクリル酸
メチル含有量を有する混合物を特に好適に使用し得る。
【0014】本発明記載の成形体の製造に使用する1な
いし 3 個の加水分解可能な基を有する式(I)のビニ
ル化合物の混合物は 50 ないし 99.5 重量%の重合可能
なビニル化合物と 50 ないし 0.5 重量%の式(I)の
シランとより、好ましくは 75ないし 98 重量%の重合
可能なビニル化合物と 25 ないし 2 重量%の式(I)
のシランとより、特に好ましくは 85 ないし 98 重量%
の重合可能なビニル化合物と15 ないし 2 重量%の式
(I)のシランとよりなるものである。
【0015】ビニル化合物と式(I)のシランとの共重
合は周知の重合方法により実施することができる。この
種の方法は、たとえばフーベン・ワイル(Houben-Wey
l)“有機化学の方法(Methoden der organischen Chem
ie),4 版,“高分子物質(Makromolekulare Stoff
e)”第1部,チーメ出版(G. Thieme Verlag)1987に
記載されている。重合体の高い光透過性の観点からは懸
濁重合、塊状重合および特に溶液重合法が好ましい。適
当な溶媒の例はトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸
ブチル、第 3 ブチルメチルケトン、テトラヒドロフラ
ンまたはジオキサンである。重合は通常の遊離基形成
剤、特にペルオキシ化合物およびアゾ化合物を用いて開
始させる。以下のものを例として挙げることができる:
過酸化ジベンゾイル、過酸化ジラウロイル、過酸化ジ第
3 ブチル、過酸化ジクミルおよび2,2'-アゾビスイソブ
チロニトリル。
【0016】未架橋重合体の分子量(重量平均)は好ま
しくは 20,000 ないし 500,000 である。分子量の調整
は、好ましくは開始剤の量と重合温度とにより調節する
が、分子量調節剤、たとえば n-プロピルメルカプタ
ン、n-ヘキシルメルカプタンまたは n-ドデシルメル
カプタンを使用することも可能である。
【0017】未架橋重合体から成形体を製造するには、
未架橋重合体を溶液から、または熔融物からそれ自体は
公知の方法で、たとえば熔融紡糸法により、または溶液
から紡糸し、引き出し、または鋳型成形する(たとえば
ウルマン工業化学事典(Ullmanns Encyclopedia of Ind
ustrial Chemistry),第 4 版,1987,巻 A 10,繊維
− 4;合成有機繊維,612、613、577 および 578 ペー
ジを参照)。
【0018】本発明に従って製造し得る成形体は、その
直径または厚さが < 25 mm、好ましくは < 10 mm で
あるフィラメント様またはシート様の構造体であるが、
これらは単繊維、繊維、フィルムまたは種々の形状のシ
ートである。
【0019】これらの未架橋共重合体の成形体の本発明
に従う処理は、その pH が < 2または > 13 である
酸性、またはアルカリ性の水溶液中で実施する。これら
は好ましくは希酸水溶液または希アルカリ水溶液であ
る。これらの酸水溶液またはアルカリ水溶液の pH
は、好ましくは塩酸または水酸化ナトリウム溶液で調整
する。酸水溶液またはアルカリ水溶液を用いる処理は 2
0 ないし 150℃ の温度で、好ましくは 60 ないし 100
℃ の温度で実施する。反応時間は、選択した処理温度
および成形体の厚さに応じて 2,3 分ないし 2,3 時間
である。処理(架橋反応)の終了後に成形体を好ましく
は 100 ないし 180℃ の温度で加熱する。未架橋共重合
体の成形体の本発明記載の後処理においては、重合した
式(II)のシラン中の基 X の加水分解による共重合体
の架橋が起こる。
【0020】酸水溶液またはアルカリ水溶液の共重合体
成形体への浸透の深さを増加させるために、水混和性有
機溶媒、たとえばテトラヒドロフランまたはジメチルホ
ルムアミドを上記の溶液に添加することができる。酸性
またはアルカリ性水溶液中での成形体の硬化の進行は、
共重合体が架橋処理前には容易に溶解したという事実か
ら明白である(テトラヒドロフラン中、25℃ での溶液
のゲル含量:5 %;軟化温度;〜 100 ないし 130
℃)。他方、架橋反応が終了したのちには、共重合体の
成形体は不溶性である(テトラヒドロフラン中、25℃
でのゲル含量:> 90%;軟化温度:> 250℃)。
【0021】本発明記載の方法により得られる成形体
は、決定的に改良された熱歪み抵抗性と耐溶媒性とによ
り、光学的導波体として使用される公知のポリメタクリ
ル酸メチルと識別することができる。
【0022】
【実施例1】 a) 未架橋共重合体の製造:15,000 g の無水トルエ
ン、4,750 g の新しく蒸留したメタクリル酸メチル、25
0 g の γ-メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、および 33 gの無水過酸化ジベンゾイルを 40 l
の撹拌オートクレーブ(剪断速度:200 rpm/時)中、
80℃ で 2 時間撹拌する。ついで、この重合混合物を還
流温度(110℃)でさらに 2 時間、撹拌しながら加熱す
る。
【0023】b) a)で得た未架橋共重合体の単離:
a)で得た溶液から溶媒と揮発性成分とを、ZSK 32
型双スクリュー押出し機を用いて 10 ミリバールの真空
中で除去した。熔融物の温度は 175℃ であった。4,520
g の顆粒が得られた。共重合体の固有粘性(テトラヒ
ドロフラン中で測定した)は 25℃ において 0.37 dl/
g であり、ゲル含量は 0.8 重量%であった。軟化温度
は 110℃ であった(試験片についてパーキン-エルマー
(Parkin-Elmer)社製の TMS−1 型熱力学分析器、
プローブ直径1mm、圧縮負荷 0.2N、加熱速度 5 K/
分を用いて測定した)。
【0024】c) b)により得た共重合体顆粒のフィ
ラメント様成形体を得るための加工:段階 b)から
の、空気の不存在で数時間乾燥した顆粒を液化帯域(de
volatilization zone)を有する押出し紡糸装置中で融
解させ、単繊維として紡糸した。 紡糸条件: 押出し機温度: 200℃ ダイ温度: 193℃ ダイ(穴の数/直径): 1/0.5 mm 網フィルター: 10,000 メッシュ/cm2 取り出し: 60 m/分 流通量: 2.8 g/分 欠陥のない透過性の単繊維が得られた。
【0025】d) c)で得た成形体の架橋 熔融紡糸した繊維を水浴(pH:1、HCl で調整)中、
96℃ で 5 時間処理した。ついで、これを乾燥炉中、13
0℃ で 2 時間、さらに 150℃ で 2 時間加熱した。こ
のときのゲル含量は 94 重量%であった。ついで、4 ×
4 × 2 mm の寸法を有する試験片を分析の目的用と同
一の手法で後処理した。これらの試験片において、上記
の方法により 93 %のゲル含量と 250℃ の軟化温度と
が測定された。
【0026】
【実施例2】 a) 未架橋共重合体の製造:4,850 g の新しく蒸留し
たメタクリル酸メチルと 150 g の γ-メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシランとを 15,000 g の無
水トルエンに入れ、これを実施例 1a)に記載した方法
により重合させた。
【0027】b) a)で得た未架橋共重合体の単離:
2a)に従って得た溶液を実施例 1b)に記載したもの
と同様にして顆粒に加工した。4,635 g の顆粒が得られ
た。
【0028】c) b)に従って得た共重合体顆粒のシ
ート様成形体を得るための加工:b)に従って得た顆粒
20 g を圧縮鋳型中、170℃ の温度、200 バールの圧力
で成形して 100 × 100 × 2 mm の寸法を有するシート
を得た。このシートは108℃ の軟化温度を有していた。
【0029】d) c)で得た成形体の架橋 2c)で得たシートを、1N HCl 100 ml を1l の水
に溶解させた溶液中、60℃ で 2 時間、80℃ で 2 時
間、90℃ で 2 時間、さらに 98℃ で 10 時間処理し
た。ついで、このシートを乾燥炉中、140℃ で 12 時間
加熱した。98 %のゲル含量と 240℃ の軟化温度とを有
する透明なシートが得られた。
【0030】
【実施例3】 実施例 1b)で得た共重合体顆粒からの鋳込み成形フィ
ルムの製造 実施例 1b)で得た顆粒 30 g を 70 g のテトラヒドロ
フランに溶解させた。この溶液をナイフコーターを用い
てポリテトラフルオロエチレン基材の上に展開させて厚
さ 200 mm のフィルムを得た。テトラヒドロフランを蒸
発させたのち、このフィルムを基材上でまず塩酸水溶液
(pH:1;温度:96℃)中で 4 時間処理し、その後、
まず 130℃ で 2 時間、ついで乾燥炉中、 150℃ でさ
らに 2 時間加熱した。基材からフィルムを剥がすと、
良好な熱歪み抵抗性を有する透明なフィルム(厚さ:約
60 μm)が得られた。
【0031】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0032】1.ビニル化合物と1ないし 3 個の加水
分解可能な基を有する重合可能なシラン化合物との共重
合体を未架橋共重合体として使用し、未架橋共重合体か
ら製造した成形体を酸性またはアルカリ性の水溶液で処
理することを特徴とする、未架橋共重合体を加工(成
形)して所望の成形体を得、この成形体を後処理して成
形体中の共重合体を架橋させることによる架橋重合体の
成形体の製造方法。
【0033】2.式
【0034】
【表2】 式中、R1 は水素またはメチルを表し、A はその炭素
鎖が -O−、−NH−、−COO− または−NH−C
OO− により中断されていてもよい直鎖の、または枝
分かれのある C2-C12-アルキレン基であり、R2
1-C6-アルキル基またはフェニル基を表し、X は加
水分解可能な基を表し、a は 0、1または 2 の値を有
することが可能であり、b は 0 または1の値を有する
ことが可能であるのシランを1ないし 3 個の加水分解
可能な基を有する共重合可能なシラン化合物として使用
することを特徴とする上記1記載の方法。
【0035】3.A がその炭素鎖が−O− により中断
されていることもある C2-C8-アルキレン基を表すも
のであることを特徴とする上記2記載の方法。
【0036】4.X がハロゲン原子、C1-C6-アルコ
キシ、またはカルボキシル基もしくはカルボキシアミド
基を表すものであることを特徴とする上記2または3の
いずれかに記載された方法。
【0037】5.X が塩素原子またはメトキシ基もし
くはエトキシ基を表すものであることを特徴とする上記
2または3のいずれかに記載された方法。
【0038】6.アルコール部分に1ないし 20 個の
C 原子を有する (メタ)アクリル酸のエステルをビ
ニル化合物として使用することを特徴とする上記1ない
し5のいずれかに記載された方法。
【0039】7.40 ないし 95 重量%のメタクリル酸
メチル含有量を有する種々の(メタ)アクリル酸エステ
ルの混合物をビニル化合物として使用することを特徴と
する上記1ないし5のいずれかに記載された方法。
【0040】8.50 ないし 99.5 重量%の重合可能な
ビニル化合物と 50ないし 0.5 重量%の式(I)のシラ
ンとよりなる共重合体を使用することを特徴とする上記
1ないし7のいずれかに記載された方法。
【0041】9.上記の酸性水溶液またはアルカリ性水
溶液中での成形体の後処理を 20 ないし 150℃ の温度
で実施することを特徴とする上記1ないし8のいずれか
に記載された方法。
【0042】10.ビニル化合物と1ないし 3 個の加
水分解可能な基を有する重合可能なシラン化合物とを共
重合させ、得られる未架橋共重合体を加工して成形体を
得、これらの成形体を水性酸または水性アルカリ中で処
理することにより得られる架橋共重合体の成形体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒヤエル・ミユラー ドイツ連邦共和国デー5060ベルギツシユ− グラートバツハ2・リヒヤルト−ツアンダ ース−シユトラーセ34 (72)発明者 ビルフリート・クラマー ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・ローンシユトラーセ56 (72)発明者 ボド・レーボルト ドイツ連邦共和国デー5000ケルン40・ライ プツイガーシユトラーセ18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル化合物と1ないし 3 個の加水分
    解可能な基を有する重合可能なシラン化合物との共重合
    体を未架橋共重合体として使用し、未架橋共重合体から
    製造した成形体を酸性またはアルカリ性の水溶液で処理
    することを特徴とする、未架橋共重合体を加工(成形)
    して所望の成形体を得、この成形体を後処理して成形体
    中の共重合体を架橋させることによる架橋重合体の成形
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ビニル化合物と1ないし 3 個の加水分
    解可能な基を有する重合可能なシラン化合物とを共重合
    させ、得られる未架橋共重合体を加工して成形体を得、
    これらの成形体を水性酸または水性アルカリ中で処理す
    ることにより得られる架橋共重合体の成形体。
JP3163378A 1990-06-12 1991-06-10 架橋重合体の成形体の製造方法 Pending JPH06340746A (ja)

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