JPH06338427A - 変圧器のタップ切換方法

Info

(57)【要約】【目的】変圧器のタップ数以上に電圧可変段数を
多くする。【構成】変圧器１のタップを２つに分け、おのお
のを切換器２、切換器３によって切換える。

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、変圧器のタップ切換に
よる電圧可変の方法の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来タップ切換により電圧を可変する場
合、図２のように巻始め側か巻終わり側のどちらか一方
のみを切換えていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のタップ切換で
は、可変段数を多くするにはそれらに比例してタップ数
も多くしなければならず、コストアップになっていた。

【０００４】本発明は、可変段数を多くしてもタップ数
をそれに比例して多くしなくてよいことを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決ための手段】上記目的を達成するために、
本発明では、巻始め側と巻終わり側の両方にタップを設
けた。

【０００６】

【作用】上記のように構成された変圧器で巻始め側と巻
終わり側の両方のタップを組み合わせにより切換える
と、タップ数以上に電圧可変数を多くはることが可能と
なる。

【０００７】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１において変圧器１の２次側にタップＡ、Ｂ、Ｃを切
換える切換器２と、タップＤ、Ｅ、Ｆを切換える切換器
３が接続されている。

【０００８】今１次側巻数をｎ、１次電圧をＥ１、タッ
プＡＢ間の巻数ｎ、ＢＣ間の巻数をｎ、ＣＤ間の巻数を
ｎ、ＤＥ間の巻数を３ｎ、ＥＦ間の巻数を３ｎとする
と、２次電圧は切換器１と切換器２の組合わせにより表
１のように９通りあり、２次電圧を９段階に可変するこ
とが可能となる。

【０００９】

【表１】

【００１０】図１の実施例はタップ数が６であるが、タ
ップ数を多くすると、可変段数はタップ数の増加以上に
多くすることができる。また、１次側にタップを設けて
も２次側と同じように可変することができる。さらに単
巻変圧器にも応用することができる。

【００１１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、少ないタップ数で多くの可変段数を可能に
するので、変圧器のコストダウンになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す回路図である。

【図２】従来の実施例を示す回路図である。

【符号の説明】

１，１１変圧器２，３，２１切換器Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｆ変圧器のタップａ，ｂ，ｅ，ｄ，ｅ，ｆ変圧器のタップ

【特許請求の範囲】

【請求項１】変圧器の巻始め側と、巻終わり側の両方
で切換を行い、その組合わせによりタップ数以上に電圧
可変数を可能にすることを特徴とする変圧器のタップ切
換方法。