JPH063364Y2 - 光ファイバ接続部の補強作業用治具 - Google Patents

光ファイバ接続部の補強作業用治具

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JPH063364Y2
JPH063364Y2 JP1987149655U JP14965587U JPH063364Y2 JP H063364 Y2 JPH063364 Y2 JP H063364Y2 JP 1987149655 U JP1987149655 U JP 1987149655U JP 14965587 U JP14965587 U JP 14965587U JP H063364 Y2 JPH063364 Y2 JP H063364Y2
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JP
Japan
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optical fiber
jig
fusion
work
reinforcing
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JP1987149655U
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JPS6454004U (ja
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賢二郎 高木
亮二 仲沢
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、光ファイバの融着接続部の補強作業に使用す
る簡易にして効率のよい作業用治具に関するものであ
る。
[従来の技術と問題点] 光ファイバ同士の永久接続には、放電による融着接続が
今日の主流となっている。(融着接続装置の一例とし
て、特開昭56−97311号がある。)この光ファイ
バには通常シリコーンやナイロンによる被覆が施されて
おり、多少の引張や曲げが付加されても容易に断線は起
らない。しかし、前記融着接続においては、低損失の融
着部を得る必要上、前記被覆が取除かれ内部のガラス線
自体が露出された状態で放電加熱が行われる。このよう
に被覆がはがされると、光ファイバの強度は半減する
上、融着接続部近傍は放電による熱影響もあって引張強
度がさらに低下する。従って、この融着部に引張や圧縮
あるいは曲げ力などが作用すると、簡単に断線してしま
うものである。
このため、上記強度の低下した前記融着接続部を別途補
強してやる必要があり、骨材となる金属棒と熱収縮チュ
ーブを用いる方法、2枚の溝付板によりサンドウィッチ
状に挟持する方法、FRPを加熱成型しギブス状に補強
する方法など適当な補強手段で補強することが行なわれ
ている。
この補強作業と前記融着作業は別工程となるから、補強
作業のためには融着接続した光ファイバを融着機よりは
ずし、補強のための装置に移し替える必要がある。
従来、この移し替えは手作業でやっており、両手で光フ
ァイバを保持し、光ファイバの接続部がたるんだりしな
いようわずかな張力(約50g重)を加えつつ補強作業
用の装置へ移動させていた。この手作業によれば、両手
使用となるため、補強装置へのセットには別にもう一人
の作業者が必要となる上、上記張力のかけ具合にもかな
りの熟練を要する。すなわち、上記張力のかけ具合がま
ずく、光ファイバの前記露出部分にねじれが入った状態
で補強が行なわれたりすると、光ファイバに静荷重が残
留した状態となり静疲労による断線を起すおそれのある
ことが最近になり判明した。従って、たるみやねじれに
よる前記静荷重を残留せしめないように補強する必要が
あり、これを前記人手に依存しようとすれば、相応の高
い熟練度が必要となるのである。
[考案の目的] 本考案は、上記のような実情にかんがみてなされたもの
であり、光ファイバの融着接続部の補強作業に際し、不
安定にして高度の熟練を要する手作業に代え、構造簡易
にして操作になんの熟練を要せず、何人が使用しても安
定した作業を実施でき、接続部の高い信頼性を確立せし
め得る補強作業用の治具を提供しようとするものであ
る。
[考案の概要] すなわち、本考案は、蝶番により結合されて開閉可能に
なる板状腕部に光ファイバを把持する把持具を設け、把
持具の間に光ファイバの融着接続部を支えて移動できる
よう構成したことを要旨とするものであり、融着作業の
際に予め治具を配置しておき、接続作業後作業者は光フ
ァイバに直接触れず、この治具を手にして移し替えれば
よいものであって、治具により光ファイバに最適な張力
が付加され、補強装置へのセットも当該治具を保持して
いる一人の作業者が行ない得るものであって、それによ
り簡易にしてねじれの発生などがなく信頼性の高い接続
部補強を行うことを可能ならしめたものである。
[実施例] 以下に、本考案について実施例に基いて説明する。
第1図は、本考案に係る治具10を用い融着接続部21
を有する光ファイバ20を移し替えている様子を示す説
明図である。
1,1は蝶番2により開閉可能に連結されている対の腕
部であり、3,3は対向空間11を形成するように相対
して前記腕部1,1に設けられた前記光ファイバ20を
把持可能になる把持具である。ここに、対向空間11
は、その間に前記融着接続部21を図のように保持し、
そのまま補強装置にセットする上できわめて好都合なも
のであり、その空間11の形状ないし広さについては、
そのような目的に適うものに選択される。
そしてまた、腕部1,1の材質としては軽量で堅固であ
る必要があり、アルミまたはアルミ合金などが適当であ
る。ここで、第1図にみるように腕部1,1は板状体を
もつて構成されている。すなわち、たとえば実開昭57
−180307号に開示された様に丸棒により構成して
も本考案に係る治具としての機能は有するが、これを第
1図のように手で支え移動しようとすると、第2図に示
すように把持部3側の重力による回転モーメントMが生
じ、丸棒では滑って回転を起すために非常に支えづらい
が、板状体であれば前記回転モーメントMに十分に耐え
る支えが容易となるからである。さらに、腕部1には図
に示すように爪部1aを形成し、前記回転モーメントM
が生じたとき第2図にみるようにこの爪部1aが手に引
掛るようにしている。なお、第2図において4は把持具
3に対して設けられたクッション材であり、例えばブチ
ルゴム等よりなり適度の摩擦力と弾性力をもって把持し
た光ファイバ20を保護するものである。なお、第1図
において、5は水平方向に対する水平ストッパーであ
り、腕部1,1を水平状態に維持する役目をする。ま
た、同図6は腕部1,1の最大羽ばたき角(第3図の
θ)を定める角度ストッパーであり、腕部1,1の過剰
な動きを制御する役目をする。
第3図は、光ファイバ融着機30に本考案に係る治具1
0をセットした状態を示す説明図である。
最近開発され多用されるようになった光ファイバ融着接
続機30によれば、被覆層を除去されガラスファイバが
露出せしめられた光ファイバ20の先端部が双方から角
度θで突き合わされて装着され、放電により融着接続せ
しめられる。本考案に係る治具10は、前記角度ストッ
パー6により前記光ファイバの装着角度θに設定されて
前記融着接続機30に装着され、融着接続の完了した光
ファイバ20を前記把持具3,3により把持する。この
状態で光ファイバ20を融着接続機30より取外せば、
第1図に示したように腕部1,1は水平ストッパー5の
働きで一直線状となり、同時に融着接続された光ファイ
バ20も一直線状となって、当該光ファイバ20には適
度な張力が付与される。かくして、光ファイバ20はそ
のままつぎの補強装置へと移される。
上記において、融着のためにもその後の張力付与のため
にも丁度適度な角度θは30°以内である。しかし、と
くに30°に限定せねばならぬというものではなく、θ
を選ぶことにより張力付与度合等を変え得るものであ
り、それにより張力による接続部のスクリーニングテス
トを行なうことを可能ならしめる。
なお、上記においては水平ストッパー5により腕部1,
1が180°の一直線状に維持される例を示したが、さ
らにその開角が反対側まですなわち180°+2α(α
は5°以内が望ましい)に開き得るようにすれば、前記
スクリーニングにおいて光ファイバ20に瞬時の張力を
付加する上で大変便利である。
第4図は、上記したような本考案に係る諸特徴を生かし
た治具の実装例を示したものである。把持具3の具体例
として操作が簡単なトグルクランプが使用されている
が、その他の構成についてはすでに説明した諸特徴を具
合よく発揮可能に構成されている様子が理解できるであ
ろう。
[考案の効果] 以上の通り、本考案に係る治具をもってすれば、融着接
続した光ファイバをつぎの融着部補強装置に移し替える
に際し、従来の人手による移し替えにみられたような張
力の不安定に起因する光ファイバのねじれやたるみがな
く、つねに一定の最適張力下での一人作業による移し替
えを可能ならしめるものであり、補強部に不測の静荷重
が閉じこめられることにより起る静疲労による後日の不
測の断線の発生のおそれを解消し、光ファイバの接続部
に高い信頼性を確立できるばかりでなく、その作業に補
助者を不要として大巾な省力化をもたらし得たことによ
る経済的原価低減効果は大きく、情報社会の光ファイバ
化の進展がますます顕著となりつつある今日、時宜を得
た提案として本考案の有する意義はけだし大きなものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る治具の使用状況を示す説明図、第
2図は第1図の部分説明図、第3図は本考案に係る治具
を融着接続機に装着した状況を示す説明見取図、第4図
は本考案に係る治具の実装見取図である。 1:腕部、 2:蝶番、 3:把持具、 4:クッション材、 5:水平ストッパー、 6:角度ストッパー、 10:治具、 11:空間、 20:光ファイバ、 21:融着接続部、 30:融着接続機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蝶番より成る回動連結部と、該回動連結部
    により連結されて開閉可能で、手で支えた場合に手に引
    掛るような爪部を設けて全体としてL字形をなす対の板
    状体より成る腕部と、該腕部には間に空間が形成され、
    空間に相対して該腕部に設けられた光ファイバ把持具と
    より成り、該把持具間の前記空間に光ファイバの融着接
    続部を支持可能に構成してなることを特徴とする光ファ
    イバ接続部の補強作業用治具。
JP1987149655U 1987-09-30 1987-09-30 光ファイバ接続部の補強作業用治具 Expired - Lifetime JPH063364Y2 (ja)

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JPS6454004U JPS6454004U (ja) 1989-04-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7467899B2 (en) 2007-01-31 2008-12-23 The Furukawa Electric Co., Ltd. Ferrule transfer method and ferrule holder
JP5078662B2 (ja) * 2008-02-25 2012-11-21 株式会社エネルギア・コミュニケーションズ 融着接続装置における光心線の捻れ防止補助具

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DE2951483A1 (de) * 1979-12-20 1981-07-02 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Spleissvorrichtung zum herstellen von lichtwellenleiterverbindungen
JPS6210722Y2 (ja) * 1981-05-12 1987-03-13

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JPS6454004U (ja) 1989-04-04

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