JPH0633559B2 - 繊維品着色装置 - Google Patents

繊維品着色装置

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JPH0633559B2
JPH0633559B2 JP60192839A JP19283985A JPH0633559B2 JP H0633559 B2 JPH0633559 B2 JP H0633559B2 JP 60192839 A JP60192839 A JP 60192839A JP 19283985 A JP19283985 A JP 19283985A JP H0633559 B2 JPH0633559 B2 JP H0633559B2
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colored
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B15/00Removing liquids, gases or vapours from textile materials in association with treatment of the materials by liquids, gases or vapours
    • D06B15/04Removing liquids, gases or vapours from textile materials in association with treatment of the materials by liquids, gases or vapours by suction
    • D06B15/043Removing liquids, gases or vapours from textile materials in association with treatment of the materials by liquids, gases or vapours by suction by means of a perforated drum
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B11/00Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing
    • D06B11/0003Treatment of selected parts of textile materials, e.g. partial dyeing of fibres, slivers or rovings

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スライバー等の繊維品に対して縞模様等の
模様を着色形成する繊維品着色装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
スライバー等の繊維品に対する縞模様の形成は、これま
でビゴロ捺染により行われており、縞模様が形成された
繊維品は、霜降り状織物等の形成に用いられている。こ
のようなビゴロ捺染は、一般に第10図に示すような装
置を用いて行われている。すなわち、このビゴロ捺染装
置30は、取付台31上に、捺染糊ボツクス32を設
け、その捺染糊ボツクス32内に給液ロール33を配設
すると同時に、この給液ロール33に圧接してフエルト
ロール34を設け、さらに、このフエルトロール34に
彫刻ロール35を対設している。そして、上記取付台3
1に、多数の針が分布植設されたギル36を設け、複数
個のケンス37内からスライバー38を引き出して回転
ロール39で平行に揃え、これを上記ギル36にかけて
シート状のウエブ40にし、ついでフエルトロール34
と彫刻ロール35の間を通して、捺染糊ボツクス32か
ら供給される捺染糊を印捺し、これを第1および第2の
巻上ロール41,42で巻き上げ、さらに、左右に首振
運動する振落板43で、製品台44上に振り落とすよう
になつている。上記フエルトロール34と彫刻ロール3
5とによる印捺は、第11図に示すように、彫刻ロール
35と対設されているフエルトロール34に捺染糊を含
浸させ、これと、外周面にらせん状凸条45を有する彫
刻ロール35との間にシート状ウエブ40を通し、上記
らせん状凸条45の押圧によ斜縞模様46を印捺するこ
とにより行われる。
この種ビゴロ捺染装置30は、古い歴史を有し、霜降り
状梳毛糸の製造に賞用されてきているが、厚手の繊維品
に対する捺染が困難であるため、スライバー38を、一
旦ギル36を通しシート状にしてから捺染に供しなくて
はならない。したがつて、スライバー38の送り速度を
速くして捺染効率を高くしようとしても、ギル36を通
す速度がおのずと規制される(ギルは機構上高速運転に
適さず、運転可能な高速運転では繊維等の切断を生じ易
い)ことから捺染効率を一定限定以上に高めることがで
きないという難点を有している。また、上記ビゴロ捺染
装置30は、フエルトロール34のフエルトが、使用の
継続により圧縮硬化するため、捺染糊の吸収量が少なく
なり、長期間使用していると、捺染の色合いが薄くなる
というような難点も有している。さらに上記の装置30
は、捺染対象が乾燥状態の繊維品に限定されるため、繊
維品を予め地染めする着色工程と連続化することができ
ず、地染め,捺染の連続ライン化の阻害要因となつてい
る。すなわち、上記装置は、ギル36を備えており、こ
のギル36は水分を含有している地染めスライバーを通
すことができないため、上記装置30をスライバーの地
染め工程と連続化することは不可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、これまでのビゴロ捺染装置は、着色効
率,均質捺染において問題があり、また、スライバー等
の繊維品に対する地染め、捺染の連続化の点においても
問題がある。特に、このビゴロ捺染の分野においては、
他の染色加工の分野に比べて技術革新が遅れており、上
記の問題の解決が強く望まれている。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、ス
ライバー等の繊維品に対する縞状模様等の着色を効率よ
く、かつ均質に行うことができ、しかも繊維品の地染め
工程に対する連続化を実現しうる繊維品着色装置の提供
をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の繊維品着色装置
は、円周方向に回転自在な着色液流出用中空ドラムと着
色液吸引用中空ドラムとが、繊維品を通過させるための
空隙を挟んで上下に配設され、上記着色液流出用中空ド
ラムには、その外周面に、着色液流通孔を溝底に有する
複数の条溝が円周方向に所定間隔で形成されていてその
条溝の開口部の全体に撥水性網状体が張設され、上記着
色液吸引用中空ドラムには、上記着色液流出用中空ドラ
ムに対する対向部に着色液の流通孔が穿設されていると
ともに、その外周に、複数の透孔が円周方向に所定間隔
で穿設されているスリーブが回転自在に外嵌され、上記
着色液流出用中空ドラムの複数の条溝および上記スリー
ブの複数の透孔をそれぞれ同タイミングで上記着色液吸
引用中空ドラムの流通孔に順次合致させるよう上記着色
液流出用中空ドラムおよび上記スリーブの回転を同調さ
せる同調手段が設けられているという構成をとる。
すなわち、この発明の装置は、これまでのビゴロ捺染装
置のように、単に印捺により捺染を行うといものではな
く、着色液流出用中空ドラムとスリーブを有する着色液
吸引用中空ドラムを用い、両ドラムの間をスライバー等
の繊維品を通過させ、上記流出用中空ドラムから着色液
を流出し、その着色液を吸引用中空ドラムで吸引し着色
液を、スライバー等の繊維品の内部を強制的に通過させ
て着色を行うものであるため、厚手の繊維品に対しても
直接着色を行うことができる。したがつて、従来のよう
に、ギルを用いる必要がなくなり、ギルを通過させるこ
とによる繊維品の送り速度の規制現象が生じないため、
着色効率の大幅な向上を実現しうる。また、ギルを用い
ないため、地染めされ濡れたままの繊維品に対しても縞
状模様等を形成でき、地染め,模様着色の連続化も達成
できるようになる。さらに、従来のようにフエルトロー
ルを用いないため、長期にわたり均質な着色を実現しう
るのである。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕 第1図はこの発明に用いる繊維品の着色装置の一実施例
を示し、第2図はその縦断面図を示す。これらの図にお
いて、1は左右一対の金属製フレームであり、このフレ
ーム1に、ステンレス製の着色液流出用中空ドラム2と
着色液吸引用中空ドラム3とが上下に対設されている。
上記着色液流出用中空ドラム2は、フレーム1の軸ホル
ダ4に固定された主軸5に、軸受6を介して回転自在に
取付けられ、円周方向に回転するようになつている。こ
の中空ドラム2には、その外周面に、着色液流通孔7を
溝底に有する複数の条溝8が円周方向に所定間隔で形成
されており、その条溝8の開口部の全体に、ポリテトラ
フルオロエチレン製網状体9が張設されている。上記ポ
リテトラフルオロエチレン製網状体9は、ポリテトラフ
ルオロエチレンの網状加工物であり、それ自体の撥水性
と着色液の表面張力とにより着色液を薄膜状に均一保持
する作用を有する。この場合、上記網状体9の網目が着
色液の保持作用に影響を与える。他方、着色液吸引用中
空ドラム3は、フレーム1に固定された主軸5aに回転
不能状態に固定されており、その外周には、上記主軸5
aに、軸受6aを介して取付けられている着色液吸引用
スリーブ10が円周方向に回転自在に外嵌されている。
この着色液吸引用中空ドラム3における上記着色液流出
用中空ドラム2との対向部には、軸方向に延びるスリツ
ト状の流通孔7aが穿設されており、また着色液吸引用
スリーブ10の外周面には、軸方向に延びる複数のスリ
ツト状の透孔11が、上記着色液流出用中空ドラム2の
条溝8の、円周方向における形成間隔と同間隔で穿設さ
れている。上記着色液流出用中空ドラム2の主軸5は、
内部が中空になつていて、そこにパイプ5bを経由し
て、染料,顔料を主成分とする着色液が定流量送液ポン
プ(図示せず)で供給されるようになつており、また、
着色液吸引用中空ドラム3の主軸5aも同様に内部が中
空になつており、パイプ5cを通して真空ポンプ(図示
せず)に連結されている。上記両主軸5,5aには、そ
れぞれ第2図に示すように、適宜間隔で孔12,12a
が設けられており、パイプを通して送られてきた着色液
を、主軸5の孔12から着色液流出用中空ドラム2内に
流下させ、ついで、条溝8の溝底の着色液流通孔7から
条溝8内に到達させてポリテトラフルオロエチレン製網
状体9で保持させる。この状態を第3図(第2図のA−
A′断面図)に模式的に示す。図において、9はポリテ
トラフルオロエチレン製網状体、9aは着色液であり、
一部が上記網状体9の網目に入り込んだ状態で網状体9
上に薄膜状に保持されている。そして、この保持液を、
上記条溝8およびスリツト状透孔11と流通孔7aとの
合致時に、真空ポンプの吸引力によつて、上記条溝8,
スリツト状透孔11,流通孔7aを経由して着色液吸引
用中空ドラム3内に送り込み、ついで孔12aを経由し
て主軸5aに送入しそこから外部へ排出するようになつ
ている。この排出液は、適宜に着色料を補充し再び着色
液流出用中空ドラム2に供給される。上記着色液流出用
中空ドラム2および着色液吸引用スリーブ10はそれぞ
れ相互に噛合する歯車13,13aを有しており、着色
液吸引用スリーブ10に設けられた歯車13aが、モー
タ14の回転軸15に設けられた歯車16と噛合しモー
タ14により回転駆動されるようになつている。これに
より、上記着色液流出用中空ドラム2およびスリーブ1
0は、複数の条溝8および複数の透孔11が同タイミン
グで前記中空ドラム3の流通孔7aに順次合致するよう
に同調回転する。
なお、17はハンドル付ねじ体で、軸ホルダ4を昇降さ
せ、着色液流出用中空ドラム2と着色液吸引用スリーブ
10との間隙を調節するようになつている。
この構成において、モータ14を回転させて上記両歯車
13,13aを矢印方向に回転駆動し、着色液流出用中
空ドラム2と着色液吸引用スリーブ10との間の空隙に
羊毛スライバー18を数本ないし数十本並行状態で通し
着色を行う(第4図)。この場合、各スライバー18は
上記空隙へ入るまではそれぞれ太紐状の形状を保つてい
るが、上記空隙を通過する際の加圧によつてほぼ平坦な
シート状に形成され、かつ第5図に示すように、着色液
流出用中空ドラム2の条溝8とスリーブ10の透孔11
とが着色液吸引用中空ドラム3のスリツト状流通孔7a
に合致する際における着色液の矢印A方向への吸引通過
により縞状模様を形成される。この場合における着色形
成は、着色液吸引用スリーブ10からの吸引で網状体内
外の差圧が大になり、網状体に保持された着色液の表面
張力が破れることによつて行われる。前記縞状模様の各
筋間の間隔は、上記着色液流出用中空ドラム2および上
記スリーブ10における条溝8および透孔11の円周方
向の間隔にほぼ合致する。このようにして、スライバー
18がそのまま複数本同時に着色され、かつシート状に
形成される。特に、この装置では、着色液流出用中空ド
ラム2の流通孔付条溝8の開口部に、ポリテトラフルオ
ロエチレン製網状体9を張設しているため、上記中空ド
ラム2の主軸5より流出された着色液がポリテトラフル
オロエチレン製網状体9の撥水性と着色液自体の表面張
力によつて上記網状体9上に薄膜状に均一保持され、こ
の水溶液膜状に保持された着色液が、上記条溝8および
透孔11と流通孔7aとの合致時に、着色液吸引用中空
ドラム3の負圧によつて吸引されスライバー18中を通
過するようになる。その結果、色むらのない均一着色が
実現されるようになる。
このように、この実施例によれば、着色液吸引用中空ド
ラム3内の負圧により着色液を、羊毛スライバー18等
の繊維品内を強制的に通過させて着色するため、厚手の
繊維品でもそのまま着色でき、従来のようなギルを用い
る必要がなくなる。そのため、ギル使用による繊維品の
送り速度の規制を受けず、繊維品の着色速度を大幅に高
めることができる。そのうえ、ギルを用いる必要がない
ため、スライバー18等の繊維品を地染めし濡れたまま
の状態で上記装置に掛けて縞状模様を形成でき、地染め
から縞状模様付けの工程の連続化を容易に実現しうるよ
うになる。このとき、上記縞状模様の形成を、負圧を利
用して行うため、繊維品が濡れたままの状態であつても
縞状模様のにじみが少ないという付随的効果が得られ
る。また、上記両ドラム2,3およびスリーブ10はい
ずれもステンレス製であつてもフエルトのように経時的
に圧縮硬化することがないため、長期間使用しても着色
度合が薄くなるというような不都合を生じない。特に、
この実施例によれば、上記着色液流出用中空ドラム2の
条溝8およびスリーブ10の透孔11とドラム3のスリ
ツト状流通孔7aとの合致による1回の着色ごとに、そ
の着色に足りるだけの量の着色液を、着色液流出用中空
ドラム2内に流出するだけで着色ができ、使用着色液が
少なくてすむうえ、負圧を利用し、しかも上記条溝8内
のポリテトラフルオロエチレン製網状体9により着色液
を薄膜状に均一保持させて着色を行うため、色むらのな
い着色を実現しうるのである。
なお、上記の実施例では、ポリテトラフルオロエチレン
製網状体9を条溝8の開口縁に装着しているが、条溝8
の底部側に装着してもよく、この装着態様もこの発明の
範囲に含まれる。また、網状体は、上記ポリテトラフル
オロエチレン製網状体9に限定されるものではなく、適
度な網目形状を有する撥水性体であれば種類は問わな
い。例えば、上記の他に、ポリエチレン網状体,ポリプ
ロピレン網状体をあげることができる。また、全体が樹
脂で形成されているものではなく、撥水性樹脂で被覆さ
れたステンレス網状体等も使用することができる。この
場合には、網状体の耐久性向上効果が得られるようにな
る。また、着色液流出用中空ドラム2を上側に、着色液
吸引用中空ドラム3を下側に配設しているが、これらを
上下逆に配設してもよいし、水平に配設してもよい。ま
た、上記ドラム3のスリーブ10をモータ14で駆動し
その駆動力でスライバー18等の繊維品を送るのではな
く、スライバー18等の繊維品を、送り方向に対する前
方側から引張り、その引張力で送るようにしてもよい。
さらに上記実施例では主軸5を固定し、それを中心に中
空ドラム2を回転駆動しているが、第6図に示すよう
に、主軸5の外周面の全体に孔12を設け軸受6を介在
させて軸ホルダ4に取付けるとともに、主軸5の開放側
縁部5dを、ロータリージヨイント19により、固定送
液パイプ20と連結して主軸5を回転駆動するように
し、その回転に伴つて中空ドラム2が回転するようにし
てもよい。また、第7図に示すように、着色液流出用中
空ドラム2の中空状主軸5に各孔12に、それぞれノズ
ル21を嵌挿し、主軸5内に供給される着色液がノズル
21から均等に分散落下(ノズル21がないと、場合に
よつては着色液が主軸5に伝わり1個所から雨だれ状に
落下する)するようにしてもよい。さらに、条溝8およ
び透孔11の形成は、上記実施例のように軸方向に平行
にするのではなく、第8図に示すように、軸方向に傾斜
させた状態で形成してもよい。
また、第9図に示すように、複数孔の孔22を連続状態
で設けてそれぞれ条溝および透孔としてもよい。
なお、上記実施例では、羊毛スライバー18を着色対象
としているが、この発明はこれに限定されるものではな
く、絹,綿,麻等の天然繊維、ポリエステル,ナイロ
ン,アクリル,レーヨン等の合化繊繊維の単品もしくは
混合品等を広く着色対象とするものであり、その形状も
スライバー状だけでなくトツプ,ラツプ,ウエブ等のい
ずれかの形状であつてもよい。
〔発明の効果〕
この発明の繊維品着色装置は、以上のように構成されて
いるため、厚手の繊維品に対してもそのまま着色を行う
ことができ、従来のようにギルを経由させる必要がな
い。したがつて、ギルの通過速度で着色速度が規制され
るという不都合が回避され、縞状 模様等の着色形成を極めて高速で、かつ効率よく行うこ
とができる。また、ギルが不要となるため、前工程の地
染め装置との連続化も実現しうるようになる。さらに、
この装置は、従来のようにフエルトロールを用いていな
いため、フエルトロールの経時変化にもとづく着色の淡
色化現象が生じず、長期にわたつて安定した均質着色を
することができる。そのうえ、この装置は、スライバー
等の太紐状の複数の繊維品のシート状化を縞状模様の形
成と同時に行うことができ、かつ縞状模様の形成を正確
に行うことができるため、これを多段に設置して多色の
縞状模様を形成することも可能になる。特に、この装置
は、着色液吸引用中空ドラムの着色用条溝の開口部に撥
水性網状体を張設し、着色液を薄膜状に均一に保持する
ようにしているため、色むらのない均一な着色をなしう
るのであり、これが大きな特徴である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の繊維品着色装置の外観斜
視図、第2図はその縦断面図、第3図は着色液保持状態
の説明断面図、第4図および第5図は第1図の使用状態
の説明図、第6図は他の実施例の断面図、第7図はさら
に他の実施例の縦断面図、第8図および第9図は着色液
流出,吸引用ドラムユニツトの変形例の説明図、第10
図および第11図は従来例の説明図である。 1…フレーム、2…着色液流出用中空ドラム、3…着色
液吸引用中空ドラム、7,7a…流通孔 8…条溝、9…ポリテトラフルオロエチレン製網状体、
10…着色液吸引用スリーブ、11…透孔、18…スラ
イバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 改森 道信 奈良県奈良市帝塚山南1丁目7番19号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円周方向に回転自在な着色液流出用中空ド
    ラムと着色液吸引用中空ドラムとが、繊維品を通過させ
    るための空隙を挟んで上下に配設され、上記着色液流出
    用中空ドラムには、その外周面に、着色液流通孔を溝底
    に有する複数の条溝が円周方向に所定間隔で形成されて
    いてその条溝の開口部の全体に撥水性網状体が張設さ
    れ、上記着色液吸引用中空ドラムには、上記着色液流出
    用中空ドラムに対する対向部に着色液の流通孔が穿設さ
    れているとともに、その外周に、複数の透孔が円周方向
    に所定間隔で穿設されているスリーブが回転自在に外嵌
    され、上記着色液流出用中空ドラムの複数の条溝および
    上記スリーブの複数の透孔をそれぞれ同タイミングで上
    記着色液吸引用中空ドラムの流通孔に順次合致させるよ
    う上記着色液流出用中空ドラムおよび上記スリーブの回
    転を同調させる同調手段が設けられていることを特徴と
    する繊維品着色装置。
  2. 【請求項2】着色液吸引用中空ドラムの流通孔およびそ
    のスリーブの透孔が軸方向に沿つて形成されたスリツト
    であり、着色液流出用中空ドラムの条溝がそのスリツト
    に対応する形状に設定されている特許請求の範囲第1項
    記載の繊維品着色装置。
  3. 【請求項3】撥水性網状体が、ポリテトラフルオロエチ
    レン,ポリエチレンまたはポリプロピレンのいずれかで
    構成されているものである特許請求の範囲第1項または
    第2項記載の繊維品着色装置。
  4. 【請求項4】撥水性網状体が、撥水性樹脂で被覆された
    ステンレス網状体である特許請求の範囲第1項または第
    2項記載の繊維品着色装置。
JP60192839A 1985-08-31 1985-08-31 繊維品着色装置 Expired - Lifetime JPH0633559B2 (ja)

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