JP2553063B2 - 繊維品着色装置 - Google Patents

繊維品着色装置

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JP2553063B2 JP62020956A JP2095687A JP2553063B2 JP 2553063 B2 JP2553063 B2 JP 2553063B2 JP 62020956 A JP62020956 A JP 62020956A JP 2095687 A JP2095687 A JP 2095687A JP 2553063 B2 JP2553063 B2 JP 2553063B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、スライバー等の繊維品に対して縞模様等
の模様を着色形成する繊維品着色装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
スライバー等の繊維品に対する縞模様の形成は、これ
までビゴロ捺染により行われており、縞模様が形成され
た繊維品は、霜降り状織物等の形成に用いられている。
このようなビゴロ捺染は、一般に第14図に示すような装
置を用いて行われている。すなわち、このビゴロ捺染装
置30は、取付台31上に、捺染糊ボツクス32を設け、その
捺染糊ボツクス32内に給液ロール33を配設すると同時
に、この給液ロール33に圧接してフエルトロール34を設
け、さらに、このフエルトロール34に彫刻ロール35を対
設している。そして、上記取付台31に、多数の針が分布
植設されたギル36を設け、複数個のケンス37内からスラ
イバー38を引き出して回転ロール39で水平に揃え、これ
を上記ギル36にかけてシート状のウエブ40にし、ついで
フエルトロール34と彫刻ロール35の間を通して、捺染糊
ボツクス32から供給される捺染糊を印捺し、これを第1
および第2の巻上ロール41,42で巻き上げ、さらに、左
右に首振運動する振落板43で、製品台44上に振り落とす
ようになつている。上記フエルトロール34と彫刻ロール
35とによる印捺は、第15図に示すように、彫刻ロール35
と対設されているフエルトロール34に捺染糊を含浸さ
せ、これと、外周面にらせん状凸条45を有する彫刻ロー
ル35との間にシート状ウエブ40を通し、上記らせん状凸
条45の押圧により斜縞模様46を印捺することにより行わ
れる。
この種のビゴロ捺染装置30は、古い歴史を有し、霜降
り状梳毛糸の製造に賞用されてきているが、彫刻ロール
35とフエルトロール34とを用いて印捺を行うため、一回
の印捺で繊維品が相当薄く引き延ばされてしまう。した
がつて、上記彫刻ロール35とフエルトロール34を複数組
設けて多色捺染を企図しても、途中で繊維品が切断して
しまうため、実施することはできなかつた。また、上記
装置30は、厚手の繊維品に対する捺染が困難であるた
め、スライバー38を、一旦ギル36を通しシート状にして
から捺染に供しなくてはならない。したがつて、スライ
バー38の送り速度を速くして捺染効率を高くしようとし
ても、ギル36を通す速度がおのずと規制される(ギルの
機構上高速運転に適さず、運転可能な高速運転では繊維
等の切断を生じ易い)ことから着色効率を一定限度以上
に高めることができないという難点も有している。ま
た、上記ビゴロ捺染装置30は、捺染対象が乾燥状態の繊
維品に限定されるため、繊維品を予め地染めする着色工
程と連続化することができず、地染め,捺染の連続ライ
ン化の阻害要因ともなつている。すなわち、上記装置30
は、ギル36を備えており、このギル36は水分を含有して
いる地染めスライバーを通すことができないため、上記
装置30をスライバーの地染め工程と連続化することは不
可能である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のように、これまでのビゴロ捺染装置は、多色着
色,着色効率において問題があり、また、スライバー等
の繊維品に対する地染め,捺染の連続化の点においても
問題がある。このような問題を解決するため、本発明者
らは、外周面に流出孔を有する着色液流出用中空ドラム
と外周面に吸引孔を有する着色液吸引用中空ドラムとを
対向状態で繊維品の送り方向に複数組列設し、上記複数
組における各組の着色液流出用中空ドラムと着色液吸引
用中空ドラムとの間を、上記両ドラムで繊維品を挟んで
上記両中空ドラムの回転により通過させ、繊維品が上記
両ドラム間を通過する際に、それぞれ上記着色液流出用
中空ドラムの流出孔から相互に色の異なる着色液を流出
させると同時に、着色液吸引用中空ドラムの吸引孔から
上記流出着色液を吸引させ、繊維品に対して所定間隔で
多色着色を施す方法を開発しすでに特許出願(特願昭60
−174737)している。この方法(以下「先願方法」と略
す)によれば、上記従来のビゴロ捺染装置における多色
着色,着色効率の問題を解決すると同時に、繊維品に対
する地染め,捺染の連続化の問題も解決することができ
る。しかしながら、実際の使用に際して、縞模様の濃度
が微妙にばらつき、安定した着色ができにくいという現
象が生じており、その迅速な解決が望まれている。
この発明は、このような事情に鑑みなされたもので、
スライバー等の繊維品に対する縞模様等の着色を濃淡む
らなく安定に、かつ高効率で行うことができ、しかも繊
維品の地染め工程に対する連続化等を実現しうる繊維品
着色装置の提供をその目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、この発明の繊維品着色装
置は、着色液流出用中空ドラムと着色液吸引用中空ドラ
ムとを繊維品を挟んで通過させるための空隙を介して上
下に回転自在に配設してなる組が、複数組、繊維品の移
送路上に列設され、上記各組における着色液流出用中空
ドラムの外周面に複数の着色液流出孔が円周方向に所定
間隔で形成されているとともに、着色液吸引用中空ドラ
ムの外周面に複数の着色液吸引孔が円周方向に所定間隔
で形成され、上記各組における上記両中空ドラムの上記
複数の両孔を順次合致させるよう上記両中空ドラムを同
調回転させる同調回転駆動手段が設けられ、着色液タン
クが上記各組の着色液流出用中空ドラムに供給路を介し
て接続され、この供給路に流量調節手段が設けられ、上
記複数組のうちの適宜の組の上流側および下流側の移送
路の部分にそれぞれ繊維品の含浸着色液量を測定して測
定値を信号出力する含浸着色液量計が設けられ、かつ上
記両着色液量計の出力測定値信号を入力してその両測定
値の差を内蔵数値と照合し両者間に差があるときはその
差をなくすような制御信号を上記流量調節手段に出力す
る着色液供給量制御手段を備えるという構成をとる。
すなわち、本発明者らは、上記先願方法の欠点を解決
するため一連の研究を重ねた結果、上記欠点はつぎのよ
うなことに起因することを突きとめた。すなわち、先願
方法に使用する装置は、着色液流出用中空ドラムと着色
液吸引用中空ドラムとからなる組を複数組スライバーの
移送方法に列設しており、順次各組を通過させてスライ
バーに縞模様を着色するようにしている。この場合、上
記各組において、着色液流出用中空ドラムから流出され
る着色液がスライバー中に含浸されて縞模様を形成する
ものであり、その濃度はスライバーに含浸される着色液
量に比例する。そして、その含浸着色液量は、略着色液
流出用中空ドラムから流出する着色液略に比例する。し
たがつて、各組の着色液流出用中空ドラムから一定量の
着色液を流出させるようにすれば常時同じ濃度の着色が
なされるはずである。しかしながら、実際にはスライバ
ーを構成する繊維の太さあるいは水分,残脂等によつて
スライバー中に含浸される着色液量が微妙に異なるよう
になるため、上記のように常時同量の着色液を着色液流
出用中空ドラムから流出させても微妙な濃度むらが生じ
るようになる。そこで、本発明者らは、前記装置に改良
を加え、着色液含浸前のスライバー重量と含浸後のスラ
イバー重量との差からスライバー中の含浸着色液量を求
め、これを小形コンピュータ等からなる着色液供給量制
御手段に入力し、この入力値を、予め上記制御手段内に
入力された設定値と対比させその設定値と前記実測入力
値との間に差が生じたときにはその差をなくすように着
色液流出用中空ドラムに対する供給着色液量を調節した
結果、濃度の微妙なばらつきの発生が解消されるように
なることを見いだしこの発明に到達した。
つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳しく説明す
る。
〔実施例〕
第1図はこの発明を着色液流出用中空ドラム2,着色液
吸引用中空ドラム3からなる組Uが3組設けられた装置
に応用した実施例の外観斜視図、第2図はその着色液制
御系を示す説明図である。これらの図において、1は上
記各組における左右一対の金属製フレームであり、この
フレーム1に、ステンレス製の着色液流出用中空ドラム
2と着色液吸引用中空ドラム3とがスライバー等の繊維
品を通過させるための繊維品通過用空隙3aを挟んで上下
に対設されている。50は基台で、その上面に、先に述べ
たように、フレーム1,両中空ドラム2,3からなる組(ド
ラムユニツト)Uが3組、矢印Bで示すスライバー等繊
維品の送り方向に沿つて列設されている。上記の各ユニ
ツトUにおいて、上記着色液流出用中空ドラム2は、第
3図および第4図に示すように、フレーム1の軸ホルダ
4に固定された主軸5に、軸受6を介して回転自在に取
り付けられ、円周方向に回転するようになつている。こ
の中空ドラム2には、その外周面に、着色液流通孔7を
溝底に有する複数の流出溝8が円周方向に所定間隔で形
成されており、その流出溝8には、それぞれ第5図に示
すような、ステンレス製の複数枚の長尺のスリツト板9
を並設し、これにステンレス製の短尺の仕切板10を所定
間隔で立設したスリツト板ブロツク11が、スリツト板9
側を溝底に向け、かつそのスリツト板9の長手方向を流
出溝8の長さ方向に合わせた状態で嵌挿固定されてい
る。上記スリツト板9および仕切板10は、アルカリ処理
により表面油脂を除去し、それに続く酸処理で表面に凹
凸を形成して水に対する親和性が高められている。ま
た、上記着色液吸引用中空ドラム3は、第3図に示すよ
うに、フレーム1に固定された主軸5aに軸受6を介して
回転自在に取付けられ、円周方向に回転するようになつ
ている。上記中空ドラム3の外周面には、その下側の連
通孔12と1組になつた複数の着色液吸引溝13(第6図参
照)が円周方向に所定間隔で形成されている。上記着色
液吸引溝13と連通孔12とは着色液流通孔14によつて連通
されており、その連通孔12の一端は着色液吸引用中空ド
ラム3の一側面の鏡面仕上げ面に吸引用開口15として開
口している。16はそれぞれドラムユニツトUごとに設け
られた公知の真空ポンプ(図示せず)と連結されている
ポリフツ化エチレン製の吸引筒体で、その筒口が、上記
中空ドラム3の一側面の頂部近傍部分に摺接するよう固
定金具16aで固定されており、着色液通過用空隙3aに到
来した着色液吸引用中空ドラム3の連通孔12における吸
引用開口15をそれ自体の筒口に合致させ、ドラムユニツ
トUごとに設けられた真空ポンプの吸引力を、他に影響
されることなく独立系で吸引溝13に及ぼすようになつて
いる。この吸引溝13には、吸引力を均一化するとともに
塵埃侵入防止用のポリビニルフオルマールスポンジが充
填され固定されている。また、上記着色液流出用中空ド
ラム2および着色液吸引用中空ドラム3は、それぞれ相
互に噛合する歯車17,17aを有しており、着色液吸引用中
空ドラム3に設けられた歯車17aが、モータ18(第3図
参照)によつて回転駆動される歯車20と噛合しモータ18
により回転駆動されるようになつている。これにより、
上記着色液流出用中空ドラム2および吸引用中空ドラム
3は、複数の流出溝8および吸引溝13が繊維品通過用空
隙3aを介して順次合致するように同期回転する。上記着
色液流出用中空ドラム2の主軸5は中空軸であり、その
上側にノズル21が軸方向に適宜間隔で形成されている。
他方、着色液吸引用中空ドラム3の主軸5aはむく軸にな
つている。
上記中空主軸5には、パイプ(図示せず)を経由し
て、染料,顔料を主成分とする着色液がそれぞれ定流量
送液ポンプP(第2図参照)で供給されるようになつて
おり、また、着色液吸引用中空ドラム3においては、先
に述べたように、それ自体の回転により、その着色液吸
引溝13が、繊維品通過用空隙3aに位置するごとに、連通
孔12を介して真空ポンプにより真空吸引されるようにな
つている。その結果、着色液流出用中空ドラム2の主軸
5内に送入される着色液は、主軸5のノズル21から着色
液流出用中空ドラム2内に流下され、ついで流出溝8の
溝底の着色液流通孔7から流出溝8内に到達してスリツ
ト板ブロツク11のスリツト板9間に、毛細管現象で流出
溝8の長手方向に対して均一に保持され、上記流出溝8
と吸引溝13との合致時に、真空ポンプの吸引力によつ
て、上記流出溝8,吸引溝13,流通孔14,連通孔12を経由し
て吸引筒体16から外部へ排出される。この排出液は、適
宜に着色料を補充し再び着色液流出用中空ドラムに主軸
5に供給される。この場合、各ユニツトUごとに、上記
着色液の色相が異なるようにしてもよいし同色相にして
もよい。
両中空ドラム2,3を各構成要素とする上記3組のユニ
ツトUは、スライバー等の繊維品に厚,薄等が生じて
も、スライバーに対して適正間隔で着色するように、公
知の差動ギヤ(タイミング調節手段)により各ユニツト
Uの両中空ドラム2,3の流出溝8,吸引溝13の合致タイミ
ングを格別に変えうるようになつている。例えば、第1
のユニツトUの着色位置に対して第2のユニツトUの着
色位置を変える等、プリントのタイミングを変えるとき
には上記差動ギヤを作動させて着色の位相を変えること
が行われる。なお、第1図において、23はハンドル付ね
じ体で、軸ホルダ4を昇降させ、着色液流出用中空ドラ
ム2と着色液吸引用中空ドラム3との空隙3aを調節する
ようになつている。また、51は着色前のスライバーを揃
えた状態で矢印Bのように上記各ドラムユニツトUに送
り込む送り込みローラ、52は着色済のスライバーを矢印
Cのように送り出す送り出しローラで、いずれも自由回
転するようになつている。
上記送り込みローラ51と第1のユニツトUとの間には
第2図に示すように、コンベアスケール100(第1図で
は図示の都合上略している)が設けられており、また、
第3のユニツトUと送り出しローラ52との間にも第2の
コンベアスケール101が設けられている。そして、上記
第1および第2のコンベアスケール100,101からの測定
重量信号が演算,信号入出力機能を備えた公知のコンピ
ュータ等からなる着色液供給量制御機構103に信号線104
を介して入力される。この着色液供給量制御機構103は
上記第1のコンベアスケール100と第2のコンベアスケ
ール101とからの測定値の差を演算し、この差の値を、
予め入力されている上記第1および第2のコンベアスケ
ール100,101の重量の差の入力値(以下「標準値」とい
う)と対比し、両者間に差があるときには、その差をな
くすような信号を、各ドラムユニツトUに着色液を送る
定流量ポンプPに対して、信号線105を介して出力し、
各ドラムユニツトUの着色液流出用中空ドラム2に供給
する着色液量を制御するようになつている。
この構成において、モータ18を回転させて各ドラムユ
ニツトUの歯車17,17aを矢印方向に回転駆動し、着色液
流出用中空ドラム2と着色液吸引用中空ドラム3との間
の空隙3aに羊毛スライバー24を数本ないし数十本並行状
態で通し着色を行う(第7図参照)。この場合、各スラ
イバー24は上記空隙3aへ入るまではそれぞれ太紐状の形
状を保つているが、上記空隙3aを通過する際の加圧によ
つてほぼ平坦なシート状に形成され、かつ第8図に示す
ように、着色液流出用中空ドラム2の流出溝8と着色液
吸引用中空ドラム3の吸引溝13とが合致する際における
着色液の矢印D方向への吸引通過により、各ユニツトU
を通過するごとに着色が施され縞模様が形成される。こ
のようにして、第9図(図示の都合上コンベアスケール
を省略している)に示すように複数本のスライバー24が
3組のドラムユニツトUにより、連続的に縞模様を形成
される。
このようにして縞模様を形成する際、常時、第2図に
示す第1のコンベアスケール100と第2のコンベアスケ
ール101との測定値が着色液供給量制御機構103に送られ
て両コンベアスケール100,101の測定値の差が求めら
れ、その差が標準値と対照され、標準値との間に差があ
るときには、その差をなくすような信号が、各ドラムユ
ニツトUに設けられた定流量ポンプPに送られる。した
がつて、着色に供されるスライバー24に、構成繊維の太
さ,水分,残脂のばらつきがあり含浸着色液量に差が生
じるような場合でも、上記のように両コンベアスケール
100,101および着色液供給量制御機構103の作用により、
濃度差が生じないよう各ドラムユニツトUに直結する定
流量ポンプPが制御され着色液流出用中空ドラムに対す
る着色液の供給量が適正に制御される。したがつて、着
色に微妙な濃度むらが生じなくなる。
第10図は他の実施例のドラムユニツトUを示してい
る。このユニツトUは、着色液流出用中空ドラム2の流
出溝8内に、連続気孔を有する親水性のポリビニルフオ
ルマールスポンジ25を嵌挿固定している。それ以外は第
4図のものと同じである。上記ポリビニルフオルマール
スポンジ25は、ポリビニルアルコールに気孔形成剤とし
ての澱粉と鉱酸触媒とフオルマリンとを混合してポリビ
ニルアルコールをフオルマール化したのち、水洗し、澱
粉,鉱酸触媒等を水洗除去して製造されるものであり、
澱粉の溶出跡が気孔となつている。このポリビニルフオ
ルマールスポンジ25は、着色液の保持作用を有するもの
であり、着色液を変える際において水洗により容易に色
を洗い流すことのできる程度の適度な親水性を備えてい
る。この観点から、気孔率が70〜95%、好ましくは86〜
92%で、フオルマール化度が70〜90%、好ましくは80〜
86%のポリビニルフオルマールスポンジを用いることが
最も好適である。
この実施例は前記の実施例と同様の作用効果を有する
ほか、着色液流出用中空ドラム2の流通孔7付流出溝8
内に、ポリビニルフオルマールスポンジ25を嵌挿固定し
ているため、上記中空ドラム2の主軸5より流出された
着色液が連続気孔を有するポリビニルフオルマールスポ
ンジ25に均一に保持され、この均一に保持された着色液
が、上記流出溝8と吸引用中空ドラム3の吸引溝13との
合致時に、着色液吸引用中空ドラム3の吸引溝13との合
致時に、着色液吸引用中空ドラム3の負圧によつてスラ
イバー24中を通過するようになり、その結果、一層色む
らのない均一着色が実現されるという効果を奏する。
第11図はさらに他の装置のドラムユニツトUを示して
いる。このユニツトUは、着色液流出用中空ドラム2を
中空ドラム本体2aとその外周に回転自在に外嵌される着
色液流出用スリーブ22で構成するとともに、着色液吸引
用中空ドラム3を中空ドラム本体3bとその外周に回転自
在に外嵌される着色液吸引用スリーブ22′とで構成し、
上記両中空ドラム本体2a,3bをそれぞれ孔26,26a付き中
空固定軸27,28に取り付け固定している。29,29aは上記
両中空ドラム本体2a,3bに対峙形成された一対の流出条
孔である。上記両スリーブ22,22′は歯車48,48aにより
同期回転するようになつており、外周面には、円周方向
に適宜間隔で条孔47,47aが形成されている。そして、両
スリーブ22,22′の条孔47,47aが繊維品通過用空隙3aを
挟んで対面したときに、着色液が、中空固定軸27の孔26
→中空ドラム本体2aの条孔29→着色液流出用スリーブ22
の条孔47→着色液吸引用スリーブ22′の条孔47a→中空
ドラム本体3bの条孔29a→中空固定軸28の孔26aの経路で
流れ繊維品を着色するようになつている。
また、第12図は第4図の着色液流出用中空ドラム2の
構造と第11図の着色液吸引用中空ドラム3の構造とを組
み合わせたドラムユニツトUを示しており、第13図は第
10図の着色液流出用中空ドラム2の構造と第11図の着色
液吸引用中空ドラム3の構造とを組み合わせたドラムユ
ニツトUを示している。
上記のドラムユニツトUも第4図のユニツトと同様、
複数組組み合わされ装置化され、同様の効果を奏する。
なお、上記の実施例は、コンベアスケール100,101を
3組のドラムユニツトUの上流側および下流側に設けて
いるが、各ドラムユニツトUごとに1組ずつコンベアス
ケール100,101をその上流側および下流側に設け、各ド
ラムユニツトUごとに着色液の供給量を制御するように
してもよい。このようにする場合には、多色着色の場合
に各色ごとに濃度調節ができるため効果的である。ま
た、含浸着色液量の測定はコンベアスケール100,101に
限定されるものではなく、公知の水分計等を用いてもよ
い。さらに、上記の実施例は、いずれも着色液流出用中
空ドラム2上側に、着色液吸引用中空ドラム3を下側に
配設しているが、これらを上下逆に配設してもよいし水
平に配設してもよい。また、上記両ドラム2,3をモータ1
8で駆動しその駆動力でスライバー24等の繊維品を送る
のではなく、スライバー24等の繊維品を、送り方向に対
する前方側から引張り、その引張力で両ドラム2,3を回
転させるようにしてもよい。また、上記実施例では、羊
毛スライバーを着色対象としているが、この発明はこれ
に限定されるものではなく、絹,綿,麻等の天然繊維、
ポリエステル,ナイロン,アクリル,レーヨン等の合化
繊維の単品もしくは混合品等を広く着色対象とするもの
であり、その形状もスライバー状だけでなくトツプ,ラ
ツプ,ウエブ等のいずれの形状であつてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明の繊維品着色装置は、ドラム
ユニツト着色液流出用中空ドラムと着色液吸引用中空ド
ラムとからなる複数組のうちの適宜の組の上流および下
流側の移送路の部分にそれぞれ繊維品の含浸着色液量を
測定する含浸着色液量計を設け、上記両液量計の差を着
色液供給量制御手段に入力し、これを予め入力されてい
る標準差値と対照させ、標準差値と差があるときはその
差をなくすような制御信号を着色液流量調節手段に入力
して供給着色液量の制御を行うため、スライバー等の繊
維品の水分,残脂等のばらつきに起因する着色液含浸量
のばらつきに対応でき、縞模様に濃淡を形成するという
ようなことがない。また、従来のビゴロ捺染装置のよう
なギルが不要になるため、厚手の繊維品に対してもその
まま着色を行うことができ、着色効率を高めることがで
きる。そのうえ、前工程の地染め装置との連続化も実現
しうるようになり、地染め模様着色の連続化も実現でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の外観斜視図、第2図は着
色液循環系の説明図、第3図は第1図のドラムユニツト
Uの側面図、第4図は第3図のA−A′断面図、第5図
はそれに用いるスリツト板ブロツクの斜視図、第6図は
着色液吸引用中空ドラムの側断面図、第7図,第8図お
よび第9図は第1図の使用状態説明図、第10図,第11
図,第12図および第13図はそれぞれ他の実施例のドラム
ユニツトUの説明図、第14図および第15図は従来例の説
明図である。 2……着色液流出用中空ドラム、3……着色液吸引用中
空ドラム、3a……空隙、U……ドラムユニツト、8……
流出溝、13……吸引溝、100,101……コンベアスケー
ル、P……定流量ポンプ、103……着色液供給量制御機
構、104,105……信号線
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−41591(JP,A) 特開 昭57−101060(JP,A) 特開 昭57−25465(JP,A) 特開 昭62−33865(JP,A) 特公 昭49−11357(JP,B1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色液流出用中空ドラムと着色液吸引用中
    空ドラムを繊維品を挟んで通過させるための空隙を介し
    て上下に回転自在に配設してなる組が、複数組、繊維品
    の移送路上に列設され、上記各組における着色液流出用
    中空ドラムの外周面に複数の着色液流出孔が円周方向に
    所定間隔で形成されているとともに、着色液吸引用中空
    ドラムの外周面に複数の着色液吸引孔が円周方向に所定
    間隔で形成され、上記各組における上記両中空ドラムの
    上記複数の両孔を順次合致させるよう上記両中空ドラム
    を同調回転させる同調回転駆動手段が設けられ、着色液
    タンクが上記各組の着色液流出用中空ドラムに供給路を
    介して接続され、この供給路に流量調節手段が設けら
    れ、上記複数組のうちの適宜の組の上流側および下流側
    の移送路の部分にそれぞれ繊維品の含浸着色液量を測定
    して測定値を信号出力する含浸着色液量計が設けられ、
    かつ上記両着色液量計の出力測定値信号を入力してその
    両測定値の差を内蔵数値と照合し両者間に差があるとき
    はその差をなくすような制御信号を上記流量調節手段に
    出力する着色液供給量制御手段を備えていることを特徴
    とする繊維品着色装置。
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