JPH06334375A - シールドユニット - Google Patents

シールドユニット

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Publication number
JPH06334375A
JPH06334375A JP11873593A JP11873593A JPH06334375A JP H06334375 A JPH06334375 A JP H06334375A JP 11873593 A JP11873593 A JP 11873593A JP 11873593 A JP11873593 A JP 11873593A JP H06334375 A JPH06334375 A JP H06334375A
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JP
Japan
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case body
case
shield
ground
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Application number
JP11873593A
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Inventor
Wataru Igasaki
渉 伊賀崎
Toshiyuki Fukuda
利行 福田
Kuniaki Inoue
国明 井上
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールドケース内に収容されるプリント
板の接地回路を該シールドケースに接続させることの改
良されたシールドユニットに関し、接続を簡易かつ効果
的に行なう。 【構成】 ケース本体2と該ケース本体の開口を覆
う蓋9とからなるシールドケース13と該シールドケー
ス内に収容されるプリント板3とからなるシールドユニ
ットにおいて、ケース本体2の側壁に内部側に向けて突
設されたプリント板面の支持部分21が形成され該支持
部分にプリント板の接地パターン17部分が接触される
とともに蓋9からの圧接手段22によって該接地パター
ン17が支持部分21に圧接接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドケース内に収
容されるプリント板の接地回路を該シールドケースと電
気的に接地接続させることについての改良されたシール
ドユニットに関する。
【0002】電子・通信装置などにおいては高周波信号
を処理する回路をプリント板に構成してユニット化する
とともに高密度に実装させる。このような高周波信号回
路はシールドケース内に収容して外部と電気的に遮蔽し
た状態に維持し、誘導障害などの不都合の生じることを
なくすことが必要である。
【0003】しかも、単にシールドケース内にプリント
板を収容し取り付けるのではなく、プリント板の接地回
路とシールドケースとの接地電位を確実に接続し、変動
のないように安定状態に接続維持させることが肝要であ
る。そのために構成が複雑になったり組み立て時間を多
く要するなどのことは好ましくないことである。
【0004】このようなシールドユニットの実施例を図
12の図(a)の蓋を外した状態の内部を示す平面図、
図(b)の側面図、および図13の図(a)の正面図、
図(b)の背面図に示されるようなものがある。各図に
おいて、シールドユニット1には枠形のケース本体2の
それぞれの対向面に、プリント板3に接続される電源回
路や接地回路を導入するための複数の貫通端子4、なら
びに信号回路を導出入するための同軸コネクタ5が取り
付けられている。
【0005】ケース本体2の対向面にそれぞれ外側に向
けて折り曲げ突出された小突片6とねじ孔7の形成され
た大突片8に対応して、蓋9の一方の側面に形成された
矩形孔10が小突片7が嵌められ、他方の側面から水平
に延びる取り付け片11が大突片8にねじ12で結合さ
れるようになっている。このようにしてケース本体2の
上下の開口は蓋9により覆われシールドケース13が構
成される。
【0006】同様にケース本体2側面の対向面には外側
から内面に向けて押し出された台形突起14が形成され
ており、下方の開口から挿入されたプリント板3がこの
台形突起14に係合して位置決め支持されている。この
部分の一か所についての拡大詳細図を図14に示す。
【0007】図14の図(a)は分離状態の斜視図であ
り、図(b)は組み立て状態の側断面図である。ケース
本体2に形成された台形突起14に対して下方から挿入
されたプリント板3に、下方から側面視L形の止め金具
15の脚部16がプリント板3の側面の隙間を通して台
形突起14内に挿入される。
【0008】この止め金具15によってプリント板3が
台形突起14に十分に圧接された状態で脚部16が台形
突起14の上部を囲むようにして折り曲げられ、図
(b)に示されるようにしてプリント板3が固定支持さ
れる。
【0009】ケース本体2に対してプリント板3の取り
付けられる位置が上下の間で異なるのは、上側が回路部
品の搭載実装されるための空間が必要なために大きく、
下側は接地パターンを含む回路パターンであり回路部品
からのリードを接続するための空間が確保されればよい
ために空間は少ない。なお、図示省略されているがプリ
ント板は回路部品の実装されたものである。
【0010】シールドケース13はケース本体2および
蓋9ともに軽量化のために比較的に薄板の構造用鋼板で
作られ、電気的電導度を確保し防錆のためにニッケルめ
っきなどが施されたものである。
【0011】
【従来の技術】プリント板3の下面周囲には接地パター
ン17が形成されており、接地パターン17と止め金具
15とは接触しており、止め金具15の折り曲げによっ
て台形突起14と接触する止め金具15で接地パターン
17はケース本体2に電気的に接続されている。この接
続状態を一層確実なものとするために止め金具15を含
んで接地パターン17とケース本体2の内面とを半田付
け18し接続固定することが行なわれる。
【0012】別の手段として図15の図(a)に示され
るように止め金具15を用いるのではなく、台形突起1
4に接触させて位置決めした状態でプリント板3下面の
接地パターン17とケース本体2の内面とを直接半田付
け18して接続固定する方法がある。このようにするこ
とでプリント板3の周囲のほとんど全周を接地接続さ
せ、一層安定確実な接地状態が得られる。
【0013】図15の図(b)示されるように最近は多
層構成のプリント板3が用いられるようになってきてい
るが、これは上面の回路パターン21と内層の電源層2
2および接地層23ならびに下面周囲の接地パターン1
7とから構成されているが、ケース本体2と半田付け接
続されるべき下面周囲の接地パターン17と内層の接地
層23とを接続することが必要で、このために導電性の
あるスルーホール(またはバイアホール)24によって
接続するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図14ならびに図15
の図(a)の半田付け18する接続固定方法では大きな
熱容量の半田鏝を用いて短時間に要領よく半田付けする
ことが必要であるが、このために溶融半田が沸騰状態の
フラックスとともにボール状となって飛び散り、回路パ
ターンの部分に付着する。この飛び散った半田を払拭除
去する手間を要し、さらには十分な除去がなされないと
回路の短絡障害を生じるおそれがある。
【0015】上記の問題点を少なくするために比較的熱
容量の少ない半田鏝を用いると、ケース本体2に熱が拡
がり半田の十分な溶融状態が得られないために確実な接
続が得られないほか作業性が良好でなく、能率的な半田
付けが行なえないうえに仕上がり状態も好ましいものが
得られない。
【0016】図15の図(b)に示される多層のプリン
ト板3の場合には接地層23とをスルーホール24で接
続するために接地電位に微妙な差が生じることから、接
地電位差を少なくするためにスルーホール24を多数微
小間隔で形成すると製造コストが高くなるなどの問題点
がある。
【0017】本発明は上記従来の問題点に鑑み、これら
問題点を解決しシールドケース内に収容されるプリント
板の接地回路を該シールドケースに接続させることの接
続を簡易かつ効果的に行なえるシールドユニットの提供
を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明手段の構成要旨とするところは、第1の発明に
よると、ケース本体と該ケース本体の開口を覆う蓋とか
らなるシールドケースと該シールドケース内に収容され
るプリント板とからなるシールドユニットにおいて、ケ
ース本体の側壁に内部側に向けて突設されたプリント板
面の支持部分が形成され該支持部分にプリント板の接地
パターン部分が接触されるとともに蓋からの圧接手段に
よって該接地パターンが支持部分に圧接接続されるよう
に構成されてなるシールドユニットである。
【0019】第2の発明によると、ケース本体と該ケー
ス本体の開口を覆う蓋とからなるシールドケースと該シ
ールドケース内に収容されるプリント板とからなるシー
ルドユニットにおいて、ケース本体の側壁に内部に向け
て突設されたプリント板の支持部分および所定間隔を隔
てて接地ばね片の係合固定部分とが形成され、該プリン
ト板の支持部分に載置されるプリント板に該プリント板
の接地回路に側面視ほぼT字形をなす接地ばね片の脚部
が接続され、該T字形のばね片の頂部の一方がケース本
体の壁面内部に弾性接触するとともに該頂部の他方に形
成された係止爪が上記係合固定部分に係合係止されてプ
リント板の接地回路がケース本体壁面に接地接続される
ように構成されてなるシールドユニットである。
【0020】第3の発明によると、ケース本体と該ケー
ス本体の開口を覆う蓋とからなるシールドケースと該シ
ールドケース内に収容されるプリント板とからなるシー
ルドユニットにおいて、ケース本体の側壁に内部に向け
て突設されたプリント板の支持部分またはケース本体に
プリント板の露出された内層の接地層が直接接続される
ように構成されてなるシールドユニットである。
【0021】
【作用】上記本発明の構成手段は、第1の発明による
と、ケース本体側壁の内部側に向けて突設されたプリン
ト板面の支持部分にプリント板の接地パターンが接する
とともに、ケース本体に取り付けられる蓋からの種々の
圧接のための態様手段によってプリント板が押し付けら
れ、これによってプリント板の接地パターンはケース本
体のプリント配線板の支持部分に確実に圧接接続される
ことになる。
【0022】第2の発明によると、ケース本体側壁の内
部側に向けて突設されたプリント板面の支持部分と接地
ばね片の係合固定部分により、プリント板は支持部分に
接して位置が規定される。プリント板の接地パターンに
接続された接地ばね片の頂部が一方をケース本体の壁面
内部に弾性接触し、他方を係合固定部によって係止爪が
係合係止されて位置が規定され、その弾性力でケース本
体壁面とプリント板の接地パターンとが接続される。
【0023】第3の発明によると、ケース本体側壁の内
部側に向けて突設されたプリント板の支持部分にプリン
ト板が接して位置決めされ、一方プリント板の内層の接
地層は周囲で露出されており、この接地層がプリント板
の支持部分に直接接続されるか、ケース本体に直接接続
されるかにより最短距離でプリント板の接地回路がケー
ス本体に接地接続される。
【0024】
【実施例】以下、本発明のシールドユニットについて図
を参照しながら実施例で具体的詳細に説明する。なお、
以下の実施例は図12,図13に対応する構成であるが
発明の構成要旨にもとづく部分のみを示し、それ以外の
部分たとえば貫通端子,同軸コネクタ,上側の蓋などは
図示省略して示してある。
【0025】図1ないし図6は本発明の第1発明の一実
施例であり、図1および図2に第1の態様、図3および
図4に第2の態様、図5および図6に第3の態様、がそ
れぞれ示される。
【0026】図1および図2を参照して第1の態様につ
いて説明すると、図1の分離状態の斜視図において枠形
のケース本体2には、対向する側壁面にそれぞれ外側へ
向けて折り曲げ突出された小突片6とねじ孔7を有する
大突片8とが形成されている。
【0027】他の対向する両側壁面には内部側に向けて
突設されたプリント板面を支持する支持部分21が上側
から下側に向けた切り曲げにより形成されている。プリ
ント板3はケース本体2の下側の開口から挿入されて支
持部分21に当接支持されるように配置されている。
【0028】下側の蓋9には一方の側壁面に小突片7と
嵌合する矩形孔10が形成され、他方の側壁面から水平
に延びねじ挿通孔を有する取り付け片11が形成されて
いる。この蓋9の底面の両側には側壁に平行して切り曲
げによって上方向に向けて突設された突起22が形成さ
れている。
【0029】このシールドユニット1の組み立てについ
て図2を参照して説明する。図(a)のケース本体2の
要部断面図では、支持部分21は突出する先端方向が下
方に向けて傾斜するように形成されている。図(b)の
蓋9の要部断面図では突起22が側壁と平行して直立状
態に形成されている。
【0030】図(c)は組み合わせた状態を示されてい
るが、図1とを参照するとケース本体2の下側の開口か
らプリント板3を挿入させて支持部分21に当接させた
状態で、蓋9の側壁の矩形孔10をケース本体2の小突
片6に嵌合させ、大突片8と取り付け片11とを合わせ
ねじ孔7にねじ12(図12)をねじ込んで締め付け固
定する。
【0031】この状態が図2の図(c)に示される。突
起22はプリント板3の下面を押し上げ、プリント板3
の上面の接地パターン(図示省略)を支持部分21に圧
設する。先端方向が下方に傾斜している支持部分21を
水平になるように彎曲させることによりその弾性力で確
実な接地の接触状態が得られる。
【0032】この第1の態様に適用可能な蓋9の突起の
別な実施例について図(d)および図(e)の部分斜視
図を参照すると、図(d)によると下面から台形の打ち
出し形状を直列に突出させた突起23で、その頂部でプ
リント板3を押し上げるものであり、変形例としては台
形でなく三角の山形状にして多数直列にすることもでき
る。
【0033】図(e)によると下面から山状に絞り出し
た突起24で、その頂部でプリント板3を押し上げるも
のであり、蓋9の底面と連続していることにより強固な
状態となる。したがって、断続することなく連続した形
状にすることが可能である。
【0034】図3および図4を参照して第2の態様につ
いて説明すると、図3の分離状態の斜視図において枠形
のケース本体2には、対向する壁面にそれぞれ外側へ向
けて折り曲げ突出された小突片6とねじ孔7を有する大
突片8とが形成されている。
【0035】他の対向する両側壁面には内部側に向けて
突設されたプリント板面を支持する支持部分21が上側
から下側に向けた切り曲げにより形成されている。プリ
ント板3はケース本体2の下側の開口から挿入されて支
持部分21に当接支持されるように配置されている。
【0036】下側の蓋9には一方の側面に小突片7と嵌
合する矩形孔10が形成され、他方の側壁面から水平に
延びねじ挿通孔を有する取り付け片11が形成されてい
る。この蓋9の底面の両側には側壁に平行してねじ孔2
5が縦列して形成されている。蓋9の下方にはねじ孔2
5にねじ込まれるべきねじ26が配置されている。
【0037】このシールドユニット1の組み立てについ
て図4を参照して説明する。図(a)は組み立て状態の
要部断面図が示される。図3とを参照するとケース本体
2の下側の開口からプリント板3を挿入させて支持部分
21に当接させた状態で、蓋9の側壁の矩形孔10をケ
ース本体2の小突片6に嵌合させ、大突片8と取り付け
片11とを合わせねじ孔7にねじ12(図12)をねじ
込んで締め付け固定する。
【0038】蓋9のねじ孔25にねじ26をねじ込み、
すべてのネジ26の先端をプリント板3の下面に当接す
るように適宜調節しながらねじ込む。図(a)に示され
るようにねじ孔25はバーリング加工されており、十分
なねじの長さが確保されているのでプリント板3の面を
支持部分21に押し付け接触させることができる。
【0039】プリント板3の周囲の上下面には接地パタ
ーン17が形成されており、この上側の接地パターン1
7が支持部分21に電気的に接触接続され、下側の接地
パターン17がねじ26を介して蓋9に電気的に接触接
続されるから上下面がシールドケース13と接地接続さ
れることになる。
【0040】支持部分21は図2の図(a)で示したよ
うに内部側の先端方向が下向きに傾斜されて下がるよう
に形成されていることから、ねじ26の締め付けにより
水平になるように彎曲され、その弾性力で確実な接触状
態が得られる。
【0041】この第2の態様に適用可能な蓋9の別な実
施例について図4の図(b)を参照して説明すると、ね
じ孔25に沿った内側に断面L形の補強板27を連続し
て蓋9の内面に点溶接などの手段で取り付け一体化する
ようにしたもので、ねじ26の強固な締め付けによる蓋
9の変形が防止される。
【0042】図5および図6を参照して第3の態様につ
いて説明すると、図5の分離状態の斜視図において枠形
のケース本体2には、対向する側壁面に図示省略の上側
の蓋9取り付けのための外側へ向けて折り曲げ突出され
た小突片6とねじ孔7を有する大突片8とが形成されて
いる。
【0043】他の対向する両側壁面には内部側に向けて
突設されたプリント板面を支持する支持部分21が上側
から下側に向けた切り曲げにより形成されている。プリ
ント板3はケース本体2の上側の開口から挿入されて支
持部分21に当接支持されるように配置されている。
【0044】支持部分21とプリント板3の両側とには
それぞれねじ挿通孔27,28が対応して形成されてお
り、プリント板3の両側面上に位置されるようにねじ孔
29の形成された1組のナット板31が配置されてい
る。
【0045】下側の蓋9は周囲を折り曲げられた壁によ
って囲まれたもので、底面の両側には側壁に平行してね
じ挿通孔32が縦列して形成されている。蓋9の下方に
はねじ挿通孔32に挿通されるべきねじ33が配置され
ている。
【0046】このシールドユニット1の組み立てについ
て図6を参照して説明する。図(a)は組み立て状態の
要部断面図が示される。図5とを参照するとケース本体
2の上側の開口からプリント板3を挿入させて支持部分
21に当接させた状態で、その上にナット板31を配置
する。
【0047】ケース本体2の下側の開口に蓋9を当てて
開口を覆いその状態でねじ33を蓋9のねじ挿通孔32
および支持部分21とプリント板3のねじ挿通孔27,
28それぞれを通し、ナット板31のねじ孔29にねじ
込み締め付け固定する。
【0048】このようにしてプリント板3の下側の接地
パターン17は支持部分21に押し付けられてケース本
体2に接地接続され、上側の接地パターン17はナット
板31に押し付けられ、ねじ33を介して蓋9に接地接
続される。
【0049】この態様によれば蓋9の底面がケース本体
2の開口部の端面に押し付けられて直接に固定されるか
ら、ケース本体2と蓋9の取り付け手段を別に必要とす
ることを要しない。さらには、蓋9の底面が開口端面に
押し付けられて開口を覆うからこの間の隙間がなくなり
良好なシールド効果が得られる。
【0050】この第3の態様に適用可能な蓋9の別な実
施例について図6の図(b)を参照して説明すると、ね
じ挿通孔32に沿った内側に断面L形の補強板34を連
続して蓋9の内面に点溶接などの手段で取り付け一体化
するようにしたもので、ねじ33の締め付けにより支持
部分21の面に接触するように設定してあるので、蓋9
の変形が防止されるとともに一層強固に締め付けること
ができる。
【0051】図7を参照して本発明の第2発明の一実施
例について以下に説明する。枠形のケース本体2の側壁
の対向面には内部に向けて突設された台形のプリント板
を支持する支持部分14がこの実施例の場合4箇所と、
これとは上下方向に所定間隔を隔てて接地ばね片41の
係合固定部分42がこの実施例の場合8箇所形成されて
いる。
【0052】接地ばね片41について図8を参照して説
明すると、図(a)は展開状態であり、点線で示される
部分が折り曲げ線である。図(b)の斜視図に示される
ような形状にプレス成形されるが、材料としては半田付
け性、電導性が良好で比較的板厚の薄いばね用金属材
料、たとえば燐青銅、ベリリウム青銅などであり、表面
にニッケルめっきなどを施したものが好適である。
【0053】成形された形状は一端43と中央部分の切
り起こされたばね片44とで側面視ほぼT字形の頂部が
形成されこの中間から延びる部分がT字形の脚部45と
なっている。この脚部45の先端は折り返されてさらに
下方に延びる2箇所のリード端子46が形成されてい
る。ばね片44には長さ方向に沿って多段の打ち出し係
止爪47が側面視、図(c)に示されるように鋸歯状に
形成されている。
【0054】ふたたび図7を参照すると、プリント板3
には接地ばね片の係合固定部分42に対応してリード端
子46挿入用の孔48と、係合固定部分42を避けて通
過させるための切り欠き49とが形成されている。
【0055】上記構成でこのシールドユニット1の組み
立て方法を説明すると、プリント板3の周囲に形成され
た孔48に接地ばね片41のリード端子46をそれぞれ
挿入し、図(c)に示されるようにプリント板3の下面
の接地パターン17に半田付け18により接続させる。
【0056】ついで、プリント板3をケース本体2の内
部に上側の開口から水平に挿入し下側の支持部分14上
に載置させる。このとき上側の係合固定部分42はプリ
ント板3の切り欠き49によって問題なく通過し得る
が、接地ばね片41の頂部を係合固定部分42を通過さ
せるためにその弾性変形によって避けるようにして通過
させることが必要である。
【0057】プリント板3が支持部分14上に載置さ
れ、接地ばね片41が係合固定部分42を通過させられ
た状態が図(c)の部分断面の拡大図に示される。ばね
片44を押し込み下げるようにすることにより、係止爪
47の上方の位置に係合固定部分42と係合することに
なり、これによって脚部分45のプリント板3側を支点
として突っ張りT字形の頂部は彎曲しその一端43は一
層ケース本体2の内壁面に押し付けられるように働く。
その結果プリント板3の接地パターン17とケース本体
2との電気的接続が好ましいものとなる。
【0058】プリント板3とケース本体2との機械的な
固定を確実なものとするために、図7の図(a)と図
(b)に示されるように側面視L形の止め金具15をプ
リント板3側から脚部16を壁面間の隙間に挿入し、支
持部分14の内部を挿入通過させてプリント板3の接地
パターン17を支持部分14に押し付けるようにした状
態で、脚部16の先端を折り曲げて固定する。ただしプ
リント板3が比較的小さく接地ばね片41を多数用いる
などして保持力が大きくその必要のない場合には必ずし
も必要とするものではない。
【0059】本発明によるとケース本体2に対するプリ
ント板3との半田付けを行なわないことから半田付けに
よる熱の影響がなく、さらにはプリント板の着脱作業性
が良好なものである。
【0060】この第2発明に適用し得る接地ばね片41
の別な実施例について図9を参照して説明すると、図
(a)の側面図に示されるようにT字形頂部を形成する
ばね片51を図8のように脚部45から打ち抜き形成す
るのではなく、ばね片51側から一端52側にかけて紙
面と直交方向を全幅の一枚の板とし、この一端52側を
折り返して中央部分でT字形となるように曲げて脚部5
3としたものである。
【0061】このようにして脚部53の先端を折り返す
とともに下方に曲げ、図8と同様な2箇所のリード端子
46を形成する。ばね片51の中央部分には図(b)の
正面図とに示されるような鋸歯状の係止片47を多段に
形成する。このような構成にすることでばね片51のば
ね性が大きくなり一端52側のケース本体2への接触力
が一層大きいものとなる。
【0062】さらには、図(c)の正面図に示されるよ
うにばね片51の係止片47の両側に切り溝54を形成
することによって、係合固定部分42に対する接触部分
が多くなり、ここでの接地接続が良好となる。
【0063】つぎに、本発明の第3発明についての実施
例を図10および図11を参照して説明する。図10は
第3発明の第1の態様であり、図11は第2の態様であ
る。まず、図10を参照しその図(a)はプリント板6
1の下面図であり、図(b)はケース本体2へ取り付け
た状態の要部断面図である。
【0064】プリント板61は4層のパターン面を有し
ており、上面の回路パターン62、内層の電源層63お
よび接地層64、下面の回路パターン65からなるもの
である。これらの中間には絶縁層66が介在されそれぞ
れ接着により一体に形成される。この発明は下層の絶縁
基板層66の大きさを接地層64の周囲67が露出する
ような形に形成したことにある。
【0065】図(b)に示されるようにケース本体2の
内壁に突出形成されたプリント板の支持部分14にプリ
ント板61を載置した状態で、この周囲67の露出され
た接地層64とケース本体2の側壁面とを半田付け18
する。
【0066】またはケース本体2の側壁面との周囲全周
を半田付けすることなく支持部分14との間を主として
半田付けすることも可能であり、プリント板への熱伝導
による影響が少ない以外にケース本体への熱の伝導も少
ないことから半田付け作業が容易に行なえる。このよう
なことは任意選択的に適用可能である。
【0067】このように内層の接地層64を直接半田付
け18することにより図15の図(b)で述べたような
従来技術の問題点は解消され、安定した接地電位の接続
状態が得られる。
【0068】このプリント板61の製造方法については
適宜の手段が適用可能であるが、たとえば接地層64ま
での3層のプリント板を製作し、接地層64を所定のパ
ターンに形成した後に図(c)に示したように基準ピン
孔68を設け、これによって下層の絶縁層66を有する
1層の回路パターン層を位置合わせして積層接着する。
周囲67の幅は接着剤の滲み出しを予定して適宜な幅と
する。勿論必要最低限度の接着剤を適用する。
【0069】あるいは通常の製造方法でプリント板を製
作した後に必要幅を精密に制御して切削除去して接地層
64を露出させる。切削により接地層64の削り取られ
た部分を補償するために無電解めっきとともに電解めっ
きを施して接地層を再現させることにより内層の接地層
64に接続された露出状態が得られる。
【0070】このようにして周囲67の露出された接地
層64は製造することは可能であるがその他の手段でも
適宜に適用することで得ることはできる。図11の第2
態様は図(a)にプリント板の下面図と図(b)の部分
断面図が示される。この実施例によるとプリント板71
は4層のパターン面を有しており、上面の回路パターン
72、内層の電源層73および接地層74、下面の回路
パターン75からなるものである。これらの中間には絶
縁層76が介在されそれぞれ接着されて一体に形成され
る。この発明は接地層74を下面の回路パターン75面
の周囲77に延在形成させたことにある。
【0071】この実施例においても図(c)の要部断面
図に示されるようにケース本体2の内壁に突出形成され
たプリント板の支持部分14にプリント板71を載置さ
せた状態で、この周囲77に延在された接地層74とケ
ース本体2の側壁面とを半田付け18する。
【0072】またはケース本体2の側壁面との周囲全周
を半田付けすることなく支持部分14との間を主として
半田付けすることも前実施例と同様に可能であり、プリ
ント板への熱伝導による影響が少ない以外にケース本体
への熱の伝導も少ないことから半田付け作業が容易に行
なえる、同様にこのようなことは任意選択的に適用可能
である。
【0073】このように内層の接地層74を直接半田付
け18することにより図15の図(b)で述べたような
従来技術の問題点は解消され、安定した接地電位の接続
状態が得られる。
【0074】このプリント板の製造方法については適宜
の手段が適用可能であるが、たとえば上面の回路パター
ン72と絶縁層76および内層の電源層73とその下層
の絶縁層とを一体形成したものと、接地層74を有する
絶縁層76および下面の回路パターン面65とをパター
ン形成したプリント板部分とを基準ピンなどで位置合わ
せして接着してプリント板完成体を得る。
【0075】あるいは通常の製造方法でプリント板を製
作した後に周囲端面に接地層74と下面の周囲77との
間を接続するように、無電解めっきおよび電解めっきを
施して銅箔を形成して電気的に接続する。もちろんそれ
以外の箇所はマスキングをしてめっきの付着がないよう
にして行なう。
【0076】このようにして周囲77と接続された接地
層74は製造することは可能であるがその他の手段でも
適宜に適用することで得ることはできる。
【0077】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明のシー
ルドユニットの第1の発明によれば、ケース本体側壁の
内部側に向けて突設された支持部分にプリント板の接地
パターンが、ケース本体に取り付けられる蓋からの種々
の圧接のための態様手段によって押し付けられるから、
プリント板の接地回路はケース本体と確実に圧接接続さ
れ半田付けによることなく接触接続される。
【0078】第2の発明によれば、ケース本体の内部側
に向けて突設された支持部分と接地ばね片の係合固定部
分により、プリント板はの接地回路は支持部分に接地接
続し、プリント板の接地回路に接続された接地ばね片の
頂部の一方がケース本体の壁面内部に接地接触するとと
もに他方が係合固定部に接して係止爪で係止されるか
ら、半田付けによることなく確実な接続が得られる。
【0079】第3の発明によれば、プリント板内層であ
る接地層をケース本体と直接に半田付け接続されるから
接地電位差の変動の少ない安定した接地接続状態を得る
ことができる。
【0080】以上いずれにしても本発明はシールドケー
ス内に収容されるプリント板の接地回路をシールドケー
スに接続させることを、簡易構成で行なえるかあるいは
効果的に行なえるといった実用上の効果はきわめて著し
いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1発明の第1態様の一実施例
【図2】図1の部分図
【図3】本発明第1発明の第2態様の一実施例
【図4】図3の部分図
【図5】本発明第1発明の第3態様の一実施例
【図6】図5の部分図
【図7】本発明第2発明の一実施例
【図8】図7に適用される接地ばね片
【図9】第2発明に適用実施し得る接地ばね片の別な実
施例
【図10】本発明第3発明の第1態様の一実施例
【図11】本発明第3発明の第2態様の一実施例
【図12】シールドユニットの平面図および側面図
【図13】シールドユニットの正面図および背面図
【図14】プリント板取り付け部分の拡大図
【図15】従来技術の別な手段
【符号の説明】
1 シールドユニット 2 ケース本体 3 プリント板 9 蓋 13 シールドケース 14 台形突起,支持部分 15 止め金具 16 脚部 17 接地パターン 18 半田付け 21 支持部分 22,23,24 突起 26,33 ねじ 41 接地ばね片 43,52 一端 44,51 ばね片 45,53 脚部 47 係止爪 61,71 プリント板 64,74 接地層 67,77 周囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体(2)と該ケース本体の開口
    を覆う蓋(9)とからなるシールドケース(13)と該
    シールドケース内に収容されるプリント板(3)とから
    なるシールドユニットにおいて、 ケース本体(2)の側壁に内部側に向けて突設されたプ
    リント板面の支持部分(21)が形成され該支持部分に
    プリント板の接地パターン(17)部分が接触されると
    ともに蓋(9)からの圧接手段(22)によって該接地
    パターン(17)が支持部分(21)に圧接接続される
    ように構成されてなることを特徴とするシールドユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 ケース本体(2)と該ケース本体の開口
    を覆う蓋とからなるシールドケースと該シールドケース
    内に収容されるプリント板(3)とからなるシールドユ
    ニットにおいて、 ケース本体(2)の側壁に内部に向けて突設されたプリ
    ント板の支持部分(21)および所定間隔を隔てて接地
    ばね片(41)の係合固定部分(42)とが形成され、
    該プリント板の支持部分(21)に載置されるプリント
    板(3)に該プリント板の接地回路(17)に側面視ほ
    ぼT字形をなす接地ばね片(41)の脚部(45)が接
    続され、該T字形のばね片の頂部の一方(43)がケー
    ス本体(2)の壁面内部に弾性接触するとともに該頂部
    の他方(44)に形成された係止爪(47)が上記係合
    固定部分(42)に係合係止されてプリント板の接地回
    路(17)がケース本体(2)壁面に接地接続されるよ
    うに構成されてなることを特徴とするシールドユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 ケース本体(2)と該ケース本体の開口
    を覆う蓋とからなるシールドケースと該シールドケース
    内に収容されるプリント板(61)とからなるシールド
    ユニットにおいて、 ケース本体(2)の側壁に内部に向けて突設されたプリ
    ント配線板の支持部分(14)またはケース本体(2)
    にプリント板の露出された内層の接地層(64)(6
    7)が直接接続されるように構成されてなることを特徴
    とするシールドユニット。
JP11873593A 1993-05-20 1993-05-20 シールドユニット Withdrawn JPH06334375A (ja)

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