JPH0633244Y2 - 減速機の蓋体固定装置 - Google Patents

減速機の蓋体固定装置

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JPH0633244Y2
JPH0633244Y2 JP1987175609U JP17560987U JPH0633244Y2 JP H0633244 Y2 JPH0633244 Y2 JP H0633244Y2 JP 1987175609 U JP1987175609 U JP 1987175609U JP 17560987 U JP17560987 U JP 17560987U JP H0633244 Y2 JPH0633244 Y2 JP H0633244Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等、建設
機械の走行用減速機に適用して好適な減速機の蓋体固定
装置に関する。
〔従来技術〕
一般に、油圧ショベル、油圧クレーン等の建設機械、特
に装軌式の建設機械にあっては、駆動輪(スプロケッ
ト)と遊動輪との間に履帯を張設し、駆動輪を走行用モ
ータによって駆動し、履帯を回転せしめ走行させるよう
になっている。このため、通常の建設機械にあっては走
行用モータとして油圧モータを使用し、該油圧モータの
回転出力を例えば遊星歯車減速機構等からなる走行用減
速機を介して減速し、この減速回転を駆動輪に伝達する
ように構成されている。
ところで、前述した走行用減速機は油圧モータに軸受等
を介して回転自在に支持された本体ケーシングと、該本
体ケーシング内に設けられ、油圧モータの回転出力を減
速する減速機構と、前記本体ケーシングの開口部を施蓋
する施体とから構成され、前記本体ケーシングには駆動
輪が取付けられている。そして、減速機構の分解修理等
が容易となるように、蓋体はボルト等の手段を介して本
体ケーシングに対して着脱可能に取付けられている。
然るに、上記構成からなる走行用減速機は、通常履帯の
トラックシュー端部に近接して配設されるものであるた
め、建設機械の走行時には岩石等の障害物の影響を最も
受けやすく、特に蓋体を固定するボルトの頭部が岩石等
によって潰されたり、当該ボルトが弛められてしまうと
いう問題点があり、蓋体の固定機構の構成は特に注意を
要する。
そこで、前述のような問題点を改良するため、従来減速
機の蓋体固定装置として、実開昭58−158853号
公報(以下、先行技術という)に示すものが知られてい
る。即ち、この先行技術によるものは、本体ケーシング
の開口側内壁と該開口側内壁に嵌装される蓋体の外周面
とにそれぞれ凹溝を形成し、針金案内孔から該各凹溝内
に針金の先端を臨ませ、蓋体を回転することによって針
金を各凹溝内に導入し、該針金と各凹溝間の係止力によ
って蓋体を固定する構成となっている。このような構成
とすることにより、針金は凹溝内に完全に隠蔽されるか
ら、岩石等によって損傷する恐れがない。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記先行技術によるものは、次のような欠点が
ある。即ち、針金案内孔は構造上大きな孔径とはできな
いため、針金を導入しずらいばかりでなく、針金案内孔
から針金を取り出すことは非常に困難であり、蓋体の着
脱作業に際して作業性に著しく劣るという欠点がある。
一方、針金を導入するに際して蓋体を回転させる必要が
あるが、本体ケーシングと蓋体との間をOリングによっ
てシールする都合上、該Oリングが抵抗となって蓋体を
回転しずらく、無理に回転するとOリングを切損してし
まうという欠点がある。
また、上記先行技術によれば、別のカバー固定機構とし
て、本体ケーシングの開口側内壁に全周に亘って凹溝を
形成すると共に、蓋体の外周面を斜縁とし、本体ケーシ
ングに蓋体を密装した状態で凹溝と斜縁との間に止め輪
(スナップリング)を嵌着し、蓋体の脱落を防止したも
のも開示されている。
しかし、前述した別のカバー固定機構は、本体ケーシン
グの開口側内壁全周に亘って設けられた凹溝に嵌合する
ような大径な止め輪を必要とし、大きな拡径方向の弾性
を有する当該止め輪を凹溝から取外すのは困難であると
いう問題がある。また、蓋体はその外周面を斜縁状に形
成し、止め輪を介して係合させているだけであるから、
岩石等が衝突したときの影響で、該蓋体の位置ずれや止
め輪の損傷等を起しやすいという欠点もある。
本考案は前述した先行技術の欠点に鑑みなされたもの
で、本体ケーシングの開口部を蓋体で施蓋するに際し
て、蓋体の抜止めを確実に行なうと共に、蓋体表面に止
め輪等を露出させない構成とすることにより岩石等によ
る影響をなくし、しかも組立、分解作業を極めて容易に
行ないうるようした減速機の蓋体固定装置を提供するこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本考案は、一側端部が
開口部となり、該開口部の内周側に係止用の突起部が設
けられた減速機の本体ケーシングと、該本体ケーシング
の開口部を施蓋するために該開口部内に嵌装され、裏面
側が該本体ケーシングの突起部に当接する蓋体と、穴の
一部が該蓋体の外周面に臨むように該蓋体の表面側で、
かつ外周側に位置して小径に形成された1個以上の円弧
穴と、該円弧穴の周壁に形成された一の嵌着溝と、該一
の嵌着溝に対応する位置で、前記本体ケーシングの開口
部内周側の全周に亘って形成された他の嵌着溝と、前記
一の嵌着溝に嵌合される小径な外形寸法をもって縮拡径
可能に形成され、前記一の嵌着溝と他の嵌着溝とに着脱
可能に嵌着することにより前記蓋体の抜止めを行う止め
輪とからなる構成を採用している。
〔作用〕
上記構成により、本体ケーシングに蓋体を取付けるに
は、該本体ケーシングの開口部内に突起部に当接する位
置まで蓋体を嵌装し、次に小径な止め輪をプライヤ等の
工具によって縮径させた状態で、蓋体の円弧穴に挿入
し、一の嵌着溝と他の嵌着溝内に拡径させて装着する。
一方、蓋体を取り外すには、プライヤ等の工具によって
止め輪を縮径させ、該止め輪を一の嵌着溝と他の嵌着溝
から外すことにより、該蓋体を簡単に抜き取ることがで
きる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第10図に基づい
て説明する。
第1図ないし第5図は本考案の第1の実施例を示してい
る。
図において、1は走行用モータを固定するためのブラケ
ットを示し、該ブラケット1は、例えば油圧ショベル等
の下部走行体のサイドフレームに一体的に設けられてい
る。2は該ブラケット1に固着された走行用モータとし
ての油圧モータ、3は該油圧モータ2の回転出力を減速
する減速機を示し、該減速機3は、大径部および小径部
をボルト等で締着することにより段付筒体として形成さ
れた本体ケーシング4と、該本体ケーシング4に内蔵さ
れ、油圧モータ2の回転出力を減速すべく、例えば1段
または複数段の遊星歯車減速機構等からなる減速機構
(図示せず)と、本体ケーシング4の開口部4Aを施蓋
した後述の蓋体5とから構成されている。
ここで、本体ケーシング4の一側としての先端側端部は
開口部4Aとなり、該開口部4Aの内周には端面4A
よりも所定寸法だけ軸方向内側に位置して係止用の突起
部4Bが設けられている。なお、本実施例では突起部4
Bとして、本体ケーシング4の内周面に形成され、前記
減速機構の一部を構成する内歯4Cの段部等が用いられ
ている。また、該突起部4Bと端面4Aとの間には後
述の周溝9が形成され、本体ケーシング4の基端側には
後述のスプロケット11を取付けるフランジ部4Dが設
けられている。そして、該本体ケーシング4は油圧モー
タ2に軸受(図示せず)等を介して回転自在に支持さ
れ、前記減速機構により減速された出力をもってスプロ
ケット11を高トルクで回転させるようになっている。
5は本体ケーシング4の開口部4Aを施蓋した蓋体を示
し、該蓋体5は略円板状に形成され、その外周側には暑
肉部5Aが形成されている。そして、該厚肉部5Aの裏
面側には外周側に当接部5Bが形成され、該当接部5B
が本体ケーシング4の突起部4Bに当接する位置まで蓋
体5は開口部4A内に嵌装されている。また、該蓋体5
の厚肉部5A外周にはOリング6が装着され、該Oリン
グ6は蓋体5と本体ケーシング4との間をシールし、該
本体ケーシング4内等に収容された潤滑油が開口部4A
側から外部に漏洩するのを防止するようになっている。
7は穴の一部が蓋体5の厚肉部5A外周面に臨むように
該厚肉部5Aの表面側に形成された浅底で小径な円弧穴
を示し、該円弧穴7は蓋体5の外周側に1個以上、好ま
しくは3〜4個程度、周方向に所定間隔をもって配設さ
れ、第5図等にも示す如く穴の一部が厚肉部5Aの外周
面によって切取られるように、例えば300度の円弧形
状に形成されている。8は該円弧穴7の底部側に位置
し、該円弧穴7の周壁に形成された一の嵌着溝を示し、
該嵌着溝8は円弧穴7の底部側周壁を円弧穴7の全周に
亘って径方向に削り込むようにして、断面コ字形状に形
成され、後述の止め輪10が嵌着される小径溝となって
いる。
9は該嵌着溝8と対応して、本体ケーシング4の開口部
4A内周に形成された他の嵌着溝としての周溝を示し、
該周溝9は開口部4Aの端面4Aと突起部4Bとの間
に位置して、該開口部4Aの内周に全周に亘って大径に
形成され、その断面形状はコ字形状となっている。そし
て、該周溝9は蓋体5を本体ケーシング4の開口部4A
内に嵌装し、蓋体5の当接部5Bを突起部4Bに当接さ
せたときに、第2図中にも示す如く嵌着溝8と同一平面
上に配設されるようになっている。
10は該周溝9と嵌着溝8とに着脱可能に嵌着された止
め輪を示し、該止め輪10は嵌着溝8、周溝9に対応す
る板厚の金属板等によって、嵌着溝8に嵌合される小径
な外径寸法をもった略C字形状に形成され、その周方向
両端側には先細のプライヤ等が挿入される工具挿入孔1
0A,10Aが穿設されている。ここで、該止め輪10
は各工具挿入孔10Aに前記プライヤの先端側を挿入す
ることにより、該プライヤを用いて第4図、第3図に示
す如く簡単に縮拡されるようになっている。そして、該
止め輪10は嵌着溝8と周溝9とに跨って両者に嵌着さ
れ、蓋体5が本体ケーシング4の開口部4A内から抜け
るのを防止するようになっている。また、該止め輪10
は円弧穴7の奥所で嵌着溝8および周溝9内に嵌着さ
れ、蓋体5の表面側に露出するのを防止できるようにな
っている。
11は本体ケーシング4のフランジ部4Dに固着された
スプロケットを示し、該スプロケット11は油圧モータ
2の回転出力により本体ケーシング4と一体的に回転さ
れるようになっている。12は該スプロケット11に噛
合するトラックリンク、さらに、13は該トラックリン
ク12に取付けられたトラックシューを示し、該トラッ
クシュー13はトラックリンク12と共に前記下部走行
体の履帯を構成し、下部走行体をスプロケット11から
の回転力によって走行させるようになっている。
このように構成される本実施例では、本体ケーシング4
の開口部4A内に蓋体5を取付ける場合に、まず、該蓋
体5の当接部5Bが本体ケーシング4の突起部4Bに当
接する位置まで該蓋体5を開口部4A内に嵌装し、該蓋
体5の嵌着溝8を本体ケーシング4の周溝9と一致させ
た状態におく。そして、プライヤ等の工具の先端側を止
め輪10の各工具挿入孔10A内に挿入して、該止め輪
10を第4図中に示す如く縮径させた状態で蓋体5の円
弧穴7内へと挿入し、該止め輪10を嵌着溝8および周
溝9内に拡径させて装着し、該止め輪10の各工具挿入
孔10Aからプライヤ等の工具を抜き取り、第2図、第
3図に示すように蓋体5を止め輪10で抜止めする。
また、蓋体5を取外す場合には、再びプライヤ等の工具
を止め輪10の各工具挿入孔10A内に挿入して、止め
輪10を縮径させ、該止め輪10を嵌着溝7および周溝
9内から取り外すことにより、蓋体5を本体ケーシング
4の開口部4A内から簡単に抜き取ることができる。
従って、本実施例によれば、小径な止め輪10をプライ
ヤ等の工具を用い、円弧穴7の位置で嵌着溝8および周
溝9内に軽い力で簡単に取付けたり、取外したりするだ
けで、蓋体5の着脱作業を行なうことができ、この着脱
作業を大幅に簡略化できるばかりでなく、止め輪10は
実質的に嵌着溝7および周溝9内に隠れるようになるか
ら、該止め輪10が蓋体5の表面側に露出して、岩石等
が衝突するのを確実に防止でき、止め輪10により蓋体
5の抜止めを長期に亘り確実に続行することができる。
また、蓋体5等は簡単な形状であって、特別な加工も必
要とせず低廉に製造可能な上に、該蓋体5は本体ケーシ
ング4の開口部4A内に嵌装して止め輪10で抜止めす
るだけでよいから、減速機3に占める蓋体5や止め輪1
0等の占有容量を小さくでき、減速機3全体を小型化で
きる。さらに、蓋体5を本体ケーシング4の突起部4B
に当接させているから、岩石等が蓋体5に衝突しても、
止め輪10には影響を与えない上に、本体ケーシング4
内から蓋体5に作用する力も非常に小さいので、止め輪
10の抜止め力は小さくてもよく、止め輪10の使用枚
数等を減らすことができ、さらに該止め輪10は嵌着溝
8に対応した小さな外径寸法にできる。なお、蓋体5に
は内、外から回転力等が作用することはないから、蓋体
5の嵌合およびOリング6の抵抗等によって蓋体5と本
体ケーシング4との相対回転は確実に防止できる。
次に、第6図ないし第10図は本考案の第2の実施例を
示し、本実施例の特徴は蓋体の円弧穴底部側に規制部材
を取付け、該規制部材によって止め輪が縮径したりする
のを規制する構成としたことにある。なお、本実施例で
は前述した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号
を付し、その説明を省略するものとする。
図中、21は本体ケーシング4の開口部4Aを施蓋した
蓋体を示し、該蓋体21は前記第1の実施例で述べた蓋
体5とほぼ同様に形成され、外周側に厚肉部21Aおよ
び当接部21Bを有し、厚肉部21Aの表面側には前記
第1の実施例で述べた円弧穴7、嵌着溝8と同様の円弧
穴22、嵌着溝23が形成されている。然るに、該蓋体
21では円弧穴22の底部側に位置して、該円弧穴22
とほぼ同軸にねじ穴24が穿設され、該ねじ穴24内に
は後述のプラグ26が螺着されている。また、該ねじ穴
24の一端側には円弧穴22の底面に隣接して面取りが
施され、この面取り部とプラグ26との間には後述のO
リング27が装着されている。
25は蓋体21の嵌着溝23と本体ケーシング4の周溝
9とに嵌着され、蓋体21の抜止めを行う止め輪を示
し、該止め輪25は第1の実施例で述べた止め輪10と
同様に形成され、その周方向両端側には工具挿入孔25
A,25Aが穿設されている。
26は蓋体21のねじ穴24内に螺着された規制部材と
してのプラグを示し、該プラグ26には一端側に大径の
頭部26Aが一体に設けられ、該頭部26Aはプラグ2
6をねじ穴24内に螺着したときに、第8図中に示す如
く止め輪25の径方向内側に収まるようになっている。
また、該プラグ26には頭部26Aの端面から軸方向に
有底の角穴26Bが六角形状に形成され、該プラグ26
は角穴26B内に六角レンチ等を挿入することにより、
回転されるようになっている。そして、該プラグ26は
止め輪25の装着後にねじ穴24内に螺着され、大径の
頭部26Aによって止め輪25の縮径を規制し、該止め
輪25が不用意に嵌着溝23および周溝9から外れるの
を防止するようになっている。さらに、27はプラグ2
6とねじ穴24との間をシールするOリングを示してい
る。
本実施例は上述の如き構成を有するもので、蓋体21を
本体ケーシング4の開口部4A内に取付ける場合には、
前記第1の実施例と同様に蓋体21を開口部4A内に嵌
装した後、プライヤ等の工具を用いて止め輪25を第9
図に示す如く縮径させて円弧穴22内に挿入し、該止め
輪25を第10図に示す如く嵌着溝23と周溝9とに嵌
着する。そして、該止め輪25の嵌着後にプラグ26を
ねじ穴24内に螺着し、該プラグ26の頭部26Aを第
8図に示す如く止め輪25の径方向内側に位置決めし
て、該止め輪25が縮径するのをプラグ26の頭部26
Aによって規制する。
また、蓋体21を本体ケーシング4の開口部4Aから取
外す場合には、まずプラグ26をねじ穴24から外した
後に、止め輪25をプライヤ等の工具を用いて再び縮径
させ、嵌着溝23および周溝9から取外すようにすれ
ば、蓋体21を本体ケーシング4の開口部4Aから簡単
に抜き取ることができる。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記第
1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、蓋体21の円弧穴22底部側に
ねじ穴24を穿設して、該ねじ穴24にプラグ26を螺
着し、該プラグ26の頭部26Aによって止め輪25の
縮径を規制するようにしたから、該止め輪25が不用意
に外れるのを確実に防止でき、蓋体21の抜止めを2重
の安全性をもって行うことができる。また、プラグ26
をねじ穴24から脱着することにより、本体ケーシング
4内の潤滑油を適宜に排油したり、給油したりすること
ができる等、種々の効果を奏する。
なお、前記各実施例では、本体ケーシング4を大径部お
よび小径部からなる段付筒体として形成するものとして
述べたが、本体ケーシング4はこれに限らず、同一径を
もった単一の筒体としてもよく、あるいはリングギア等
の関係から3部材以上のものをボルト等で締着すること
により段付筒状に形成してもよい。
また、本体ケーシング4に直接スプロケット11を取付
けるものとしたが、これに替えて中間歯車を取付ける構
成としてもよい。さらに、止め輪10(25)の使用枚
数は1枚に限らず、複数枚の止め輪10(25)を蓋体
5(21)の周方向に所定間隔をもって配設するように
してもよいことは勿論である。
〔考案の効果〕
以上詳述したとおり、本考案によれば、蓋体の表面側で
外周側に位置して1個以上の小径な円弧穴を形成して、
該円弧穴の周壁に一の嵌着溝を形成し、本体ケーシング
の開口部内周の全周に亘って一の嵌着溝に対応して他の
嵌着溝を形成し、該各嵌着溝に小径な外径寸法をもった
止め輪を嵌着して、蓋体の抜止めを行なうようにしたか
ら、円弧穴の位置でプライヤ等の工具によって軽い力で
止め輪を取付け、取外しするだけで、蓋体の着脱を行な
うことができ、該蓋体の着脱作業を簡略化でき、減速機
の分解、組立作業時の作業性を大幅に向上できるばかり
でなく、止め輪は各嵌着溝内に隠れるようになるから、
該止め輪が蓋体の表面側に露出するのを防止でき、岩石
等が止め輪に衝突するのを防止できる。また、プラグ等
の規制部材で止め輪の縮径を規制すれば、2重の安全性
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の第1の実施例を示し、第
1図は油圧モータおよび減速機等を示す一部破断の縦断
面図、第2図は第1図中の要部を拡大して示す蓋体固定
装置の縦断面図、第3図は第2図の右側面図、第4図は
止め輪を縮径させた状態を示す第3図と同様の右側面
図、第5図は蓋体の要部を示す斜視図、第6図ないし第
10図は第2の実施例を示し、第6図は油圧モータおよ
び減速機等を示す一部破断の縦断面図、第7図は第6図
中の要部を拡大して示す蓋体固定装置の縦断面図、第8
図は第7図の右側面図、第9図は止め輪を縮径させた状
態を示す第8図と同様の右側面図、第10図はねじ穴に
プラグを取付ける前の状態を示す第8図と同様の右側面
図である。 2…油圧モータ、3…減速機、4…本体ケーシング、4
A…開口部、4B…突起部、5,21…蓋体、5A,2
1A…厚肉部、5B,21B…当接部、7,22…円弧
穴、8,23…嵌着溝、9…周溝(他の嵌着溝)、1
0,25…止め輪、24…ねじ穴、26…プラグ(規制
部材)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一側端部が開口部となり、該開口部の内周
    側に係止用の突起部が設けられた減速機の本体ケーシン
    グと、該本体ケーシングの開口部を施蓋するために該開
    口部内に嵌装され、裏面側が該本体ケーシングの突起部
    に当接する蓋体と、穴の一部が該蓋体の外周面に臨むよ
    うに該蓋体の表面側で、かつ外周側に位置して小径に形
    成された1個以上の円弧穴と、該円弧穴の周壁に形成さ
    れた一の嵌着溝と、該一の嵌着溝に対応する位置で、前
    記本体ケーシングの開口部内周側の全周に亘って形成さ
    れた他の嵌着溝と、前記一の嵌着溝に嵌合される小径な
    外形寸法をもって縮拡径可能に形成され、前記一の嵌着
    溝と他の嵌着溝とに着脱可能に嵌着することにより前記
    蓋体の抜止めを行う止め輪とから構成してなる減速機の
    蓋体固定装置。
  2. 【請求項2】前記蓋体の円弧穴底部には前記止め輪の径
    方向内側に位置し、該止め輪が縮径するのを規制する規
    制部材を取付けてなる実用新案登録請求の範囲(1)項
    記載の減速機の蓋体固定装置。
JP1987175609U 1987-11-17 1987-11-17 減速機の蓋体固定装置 Expired - Lifetime JPH0633244Y2 (ja)

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