JP2530342Y2 - 車両用減速装置 - Google Patents

車両用減速装置

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JP2530342Y2
JP2530342Y2 JP1989135752U JP13575289U JP2530342Y2 JP 2530342 Y2 JP2530342 Y2 JP 2530342Y2 JP 1989135752 U JP1989135752 U JP 1989135752U JP 13575289 U JP13575289 U JP 13575289U JP 2530342 Y2 JP2530342 Y2 JP 2530342Y2
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JP
Japan
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hydraulic motor
sun gear
gear
reduction device
spline
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JP1989135752U
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JPH0373754U (ja
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知之 高橋
正夫 大野
Original Assignee
株式会社 小松製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、車両用減速装置に係り、特に建設機械等に
おいて油圧モータの出力トルクを起動輪に伝達する際に
用いられる車両用減速装置に関する。
[従来の技術] 走行用油圧モータを用いて左右の起動輪を駆動する装
軌車両においては、左右のトラックフレームにそれぞれ
配設された走行用油圧モータの出力トルクを、走行用油
圧モータに連結された減速装置によって減速した上、起
動輪に伝達している。
第2図はその一例を示す断面図であるが、装軌車両の
車体の左右に配設されたトラックフレーム15に油圧モー
タ支持体16が固着され、この油圧モータ支持体16の内側
に走行用油圧モータ5が固着されている。
走行用油圧モータ5の出力軸6の先端にはスプライン
穴が設けられ、このスプライン穴に遊星歯車減速装置の
サンギヤ2の軸端に設けられたスプラインが挿嵌され、
走行用油圧モータ5のトルクをサンギヤ2に伝達する。
サンギヤ2はプラネットギヤ7を駆動し、プラネットギ
ヤ7がリングギヤ11の内周を回転することによって回転
するプラネットキャリヤ8は、前記サンギヤ2の軸部外
周上を空転するサンギヤ9にスプラインで結合されてい
て、サンギヤ9を駆動する。このサンギヤ9の回転によ
り、プラネットギヤ10を介してリングギヤ11が駆動さ
れ、リングギヤ11と一体に構成された起動輪14が2段階
に減速されて回転し、履帯を駆動する。
前記リングギヤ11と起動輪ハブ12とによって匡体13が
構成され、遊星歯車減速装置は匡体13内に収容されてい
る。匡体13の外端部には固定ボルト17によって鏡板1が
固着されている。
[考案が解決しようとする課題] 上記構造の減速装置において、走行用油圧モータを減
速装置から取り外して整備し、再度組み付ける際、ある
いは走行用油圧モータを交換して減速装置に組み付ける
際には、遊星歯車装置のサンギヤのスプライン軸を、走
行用油圧モータの出力軸のスプライン穴に挿嵌しなけれ
ばならない。しかしながら前記遊星歯車装置のサンギヤ
のスプライン軸は減速装置の匡体内にあり、走行用油圧
モータのボデイによって前記挿嵌部がかくれてしまうた
め、スプラインの連結作業は完全に手探りで行わなけれ
ばならず、極めてやりにくい。このような手探りの作業
を避けるには、減速装置の匡体外端部に固着された鏡板
を取り外してサンギヤをいったん抜取り、走行用油圧モ
ータを取り付けた後あらためてサンギヤを取り付ければ
よい。この方法によれば、走行用油圧モータ出力軸のス
プライン穴は外部から視認できるので、サンギヤのスプ
ライン軸の挿嵌は容易である。しかし鏡板を匡体に固着
しているボルトの本数が多いため、鏡板の取り外し、再
取り付けを含めると、走行用油圧モータの組み付けには
多大の時間と手間を必要とする。
本考案は上記従来の問題点に着目し、走行用油圧モー
タの減速装置への取り付けを短時間で容易に行うこどが
できるような車両用減速装置を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本考案に係る車両用減速装
置は、油圧モータ5と、この油圧モータ5の出力軸6と
同一軸線上に、この出力軸6とスプライン結合されたサ
ンギヤ2を有する遊星歯車減速装置と、この遊星歯車減
速装置を構成するリングギヤ11の油圧モータ5側の端面
に固定された出力部14とからなる車両用減速装置におい
て、前記油圧モータ5と反対側のリングギヤ11端面に固
定されると共に、前記サンギヤ2を前記遊星歯車減速装
置内方に収納し、かつこのサンギヤ2が通過可能な穴を
形成した鏡板1と、その鏡板1に形成した穴を塞ぐため
の蓋3とからなる構成とした。
[作用] 上記構成によれば、蓋3を鏡板1に形成した穴から取
り外し、サンギヤ2を遊星歯車減速装置外に抜き出す
と、サンギヤ2の歯面の点検は勿論、遊星歯車減速装置
内の歯面の点検等、遊星歯車減速装置内部の点検が可能
となる。
同様にサンギヤ2を遊星歯車減速装置外に抜き出す
と、エンジン、油圧ポンプあるいは油圧モータ自身等の
故障により油圧モータ5が回転しない場合、あるいは油
圧モータ5が配管内の作動油により回転しにくい場合で
も出力部14は回転自在となる。
更にサンギヤ2を遊星歯車減速装置に組み込むときに
は、鏡板1に形成した穴から油圧モータ5の出力軸6に
形成されたスプラインを視認することができるので、油
圧モータ5が回転しなくとも遊星歯車減速装置の出力部
14を回転させて、サンギヤ2に形成したスプラインを油
圧モータ5の出力軸6に形成したスプラインに合わせな
がら組み立てられる [実施例] 以下に本考案に係る車両用減速装置の実施例につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
第1図において鏡板1の中央部には、遊星歯車減速装
置のサンギヤ2を出し入れすることができる大きさを有
する丸穴が設けられ、この丸穴を封止する蓋3が蓋固定
ボルト4によって鏡板1に固着されている。前記丸穴の
中心はサンギヤ2の中心と同軸上にある。
遊星歯車減速装置のサンギヤ2は、軸部先端のスプラ
インが走行用油圧モータ5の出力軸のスプライン穴に挿
嵌され、プラネットギヤ7と噛み合っている。プラネッ
トギヤ7を支持するプラネットキャリヤ8は、前記サン
ギヤ2の軸部外周上を空転するサンギヤ9のスプライン
部に挿嵌され、プラネットキャリヤ8の回転に伴って同
速で回転するサンギヤ9は、プラネットギヤ10を介して
リングギヤ11を回転させる。リングギヤ11と起動輪ハブ
12とからなる匡体13は、リングギヤ11の回転により回転
し、起動輪ハブ12に固着された起動輪14が回転して履帯
を駆動する。
上記構造の減速装置において、走行用油圧モータ再組
み付けの手順は次の通りである。
(1)蓋固定ボルト4を緩め、蓋3を鏡板1から取り外
す。
(2)サンギヤ2を引き抜き、鏡板1の丸穴から取り出
す。
(3)走行用油圧モータ5を油圧モータ支持体16に取り
付け、ボルトで固着する。
(4)サンギヤ2を鏡板1の丸穴から挿入し、走行用油
圧モータ5の出力軸6のスプライン穴にサンギヤ2のス
プライン軸を挿嵌する。
走行用油圧モータ5の出力軸6のスプライン穴は鏡板
1の丸穴から視認することができるので、目視作業とな
り、スプラインの凹凸の向きを合わせることは容易であ
る。
(5)蓋3を鏡板1に取り付け、蓋固定ボルト4を締め
付ける。
このように本実施例では、多数の固定ボルト17を緩め
て匡体13から鏡板1を取り外す代わりに、鏡板1に丸穴
を設け、数本の蓋固定ボルト4を緩めることにより前記
丸穴を封止する蓋3を取り外すことができるようにし
て、走行用油圧モータ5とサンギヤ2とのスプライン結
合を容易化した。
[考案の効果] 以上説明したように本考案によれば、(1)遊星歯車
減速装置を分解することなく、サンギヤを一つ抜き出す
だけで、サンギヤの摩耗状況等、遊星歯車減速装置内の
点検が可能となるので、遊星歯車減速装置の点検作業が
極めて簡素化される。
(2)同様にサンギヤを一つ抜き出すだけで遊星歯車減
速装置が回転自在となるため、故障により油圧モータ5
が回転しない場合でも、サンギヤを一つ抜き出すだけの
簡単な操作により、遊星歯車減速装置の出力部を回転自
在にして建設機械を安全な場所に牽引できるため安全性
が向上する。
(3)サンギヤを遊星歯車減速装置に組み込むときに
は、鏡板に形成した穴から油圧モータの出力軸に形成し
たスプラインを視認することができるので、サンギヤの
組立作業が容易となる
【図面の簡単な説明】
第1図は考案の実施例に係る車両用減速装置の一部切り
欠き断面図、第2図は従来の車両用減速装置の一部切り
欠き断面図である。 1……鏡板 2……サンギヤ 3……蓋 5……走行用油圧モータ 13……匡体 14……起動輪

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧モータと、この油圧モータの出力軸と
    同一軸線上に、この出力軸とスプライン結合されたサン
    ギヤを有する遊星歯車減速装置と、この遊星歯車減速装
    置を構成するリングギヤの油圧モータ側の端面に固定さ
    れた出力部とからなる車両用減速装置において、前記油
    圧モータと反対側のリングギヤ端面に固定されると共
    に、前記サンギヤを前記遊星歯車減速装置内方に収納
    し、かつこのサンギヤが通過可能な穴を形成した鏡板
    と、その鏡板に形成した穴を塞ぐための蓋とからなるこ
    とを特徴とする車両用減速装置。
JP1989135752U 1989-11-22 1989-11-22 車両用減速装置 Expired - Lifetime JP2530342Y2 (ja)

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JPH0373754U JPH0373754U (ja) 1991-07-24
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JP5662789B2 (ja) * 2010-12-17 2015-02-04 ナブテスコ株式会社 遊星歯車減速機
CN114423970B (zh) * 2019-11-11 2023-10-03 加特可株式会社 变速箱壳体

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