JP2768180B2 - ディファレンシャルギヤ装置 - Google Patents
ディファレンシャルギヤ装置Info
- Publication number
- JP2768180B2 JP2768180B2 JP31032192A JP31032192A JP2768180B2 JP 2768180 B2 JP2768180 B2 JP 2768180B2 JP 31032192 A JP31032192 A JP 31032192A JP 31032192 A JP31032192 A JP 31032192A JP 2768180 B2 JP2768180 B2 JP 2768180B2
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- JP
- Japan
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- differential gear
- pinion mate
- gear case
- pinion
- shaft
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の左右駆動輪を駆動
する等の目的で用いるディファレンシャルギヤ装置に関
するものである。
する等の目的で用いるディファレンシャルギヤ装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディファレンシャルギヤ装置とし
ては、例えば実開昭61−84254号公報に記載の如
きものが知られている。このディファレンシャルギヤ装
置は図6に示す如く、入力回転により駆動されるディフ
ァレンシャルギヤケース1内に、一対のピニオンメート
ギヤ2,3を回転自在に支持するピニオンメートシャフ
ト4を、ディファレンシャルギヤケース1に対し固定す
るに当たって、ロックピン5を用いていた。つまり、こ
のロックピン5をディファレンシャルギヤケース1に打
ち込んで、ピニオンメートシャフト4の一端に横方向に
貫通させ、これによりピニオンメートシャフト4をディ
ファレンシャルギヤケース1にかんぬき結合する。
ては、例えば実開昭61−84254号公報に記載の如
きものが知られている。このディファレンシャルギヤ装
置は図6に示す如く、入力回転により駆動されるディフ
ァレンシャルギヤケース1内に、一対のピニオンメート
ギヤ2,3を回転自在に支持するピニオンメートシャフ
ト4を、ディファレンシャルギヤケース1に対し固定す
るに当たって、ロックピン5を用いていた。つまり、こ
のロックピン5をディファレンシャルギヤケース1に打
ち込んで、ピニオンメートシャフト4の一端に横方向に
貫通させ、これによりピニオンメートシャフト4をディ
ファレンシャルギヤケース1にかんぬき結合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかして、かように専
用のロックピン5によりピニオンメートシャフト4をデ
ィファレンシャルギヤケース1に結合する従来のディフ
ァレンシャルギヤ装置では、ロックピン5が部品点数の
増大を招き、更に該ロックピン5を挿入する孔がディフ
ァレンシャルギヤケース1に必要となって孔あけ作業を
要求されることから、コスト的に不利になるのを免れな
かった。
用のロックピン5によりピニオンメートシャフト4をデ
ィファレンシャルギヤケース1に結合する従来のディフ
ァレンシャルギヤ装置では、ロックピン5が部品点数の
増大を招き、更に該ロックピン5を挿入する孔がディフ
ァレンシャルギヤケース1に必要となって孔あけ作業を
要求されることから、コスト的に不利になるのを免れな
かった。
【0004】本発明は、専用部品を必要としないピニオ
ンメートシャフト固定構造とすることにより、ディファ
レンシャルギヤ装置に係わる上述の問題を解消すること
を目的とする。
ンメートシャフト固定構造とすることにより、ディファ
レンシャルギヤ装置に係わる上述の問題を解消すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため本発明
は、入力回転により駆動されるディファレンシャルギヤ
ケース内に、該ディファレンシャルギヤケースの回転面
に対し平行なピニオンメートシャフトを介してピニオン
メートギヤを回転自在に支持すると共に、該ピニオンメ
ートギヤに噛合する一対のサイドギヤを回転自在に支持
して設け、これらサイドギヤから個々の出力軸へ前記入
力回転を分配出力するようになし、該出力軸の少なくと
も一方を、ボルトで対応するサイドギヤに取着したサイ
ドフランジを介し、該サイドギヤに結合してなるディフ
ァレンシャルギヤ装置において、前記ピニオンメートシ
ャフトを前記ボルトによりディファレンシャルギヤケー
スに対し固定した構成に特徴づけられる。
は、入力回転により駆動されるディファレンシャルギヤ
ケース内に、該ディファレンシャルギヤケースの回転面
に対し平行なピニオンメートシャフトを介してピニオン
メートギヤを回転自在に支持すると共に、該ピニオンメ
ートギヤに噛合する一対のサイドギヤを回転自在に支持
して設け、これらサイドギヤから個々の出力軸へ前記入
力回転を分配出力するようになし、該出力軸の少なくと
も一方を、ボルトで対応するサイドギヤに取着したサイ
ドフランジを介し、該サイドギヤに結合してなるディフ
ァレンシャルギヤ装置において、前記ピニオンメートシ
ャフトを前記ボルトによりディファレンシャルギヤケー
スに対し固定した構成に特徴づけられる。
【0006】
【作用】ディファレンシャルギヤケースが入力回転によ
り駆動され、ディファレンシャルギヤケースはピニオン
メートシャフトを介してピニオンメートギヤを連れ回し
する。これによりピニオンメートギヤは、該ピニオンメ
ートギヤに噛合する一対のサイドギヤにディファレンシ
ャルギヤケースの回転を伝達し、これらサイドギヤを介
し個々の出力軸へ前記入力回転を分配出力することがで
きる。
り駆動され、ディファレンシャルギヤケースはピニオン
メートシャフトを介してピニオンメートギヤを連れ回し
する。これによりピニオンメートギヤは、該ピニオンメ
ートギヤに噛合する一対のサイドギヤにディファレンシ
ャルギヤケースの回転を伝達し、これらサイドギヤを介
し個々の出力軸へ前記入力回転を分配出力することがで
きる。
【0007】ところで、サイドフランジをサイドギヤに
結合する既存のボルトを用いて、ピニオンメートシャフ
トをディファレンシャルギヤケースに固定したから、該
ピニオンメートシャフトを固定するのに専用の部品が必
要でなくなり、部品点数の減少を実現することができ、
併せて該専用部品の挿通孔をディファレンシャルギヤケ
ースに加工する必要もなくなり、これらの理由からディ
ファレンシャルギヤ装置の低廉化を図ることができる。
結合する既存のボルトを用いて、ピニオンメートシャフ
トをディファレンシャルギヤケースに固定したから、該
ピニオンメートシャフトを固定するのに専用の部品が必
要でなくなり、部品点数の減少を実現することができ、
併せて該専用部品の挿通孔をディファレンシャルギヤケ
ースに加工する必要もなくなり、これらの理由からディ
ファレンシャルギヤ装置の低廉化を図ることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は、本発明ディファレンシャルギヤ装置
の一実施例を示し、11はディファレンシャルギヤキャ
リア、11aはその後方開口を塞ぐリヤカバー、11b
および11cは側方開口を塞ぐサイドカバーである。こ
のディファレンシャルギヤキャリア11内にベアリング
12を介して傘歯車形式のファイナルドライブピニオン
13を回転自在に支持すると共に、サイドカバー11
b,11cおよびベアリング14,15を介してディフ
ァレンシャルギヤケース16を回転自在に支持する。
説明する。図1は、本発明ディファレンシャルギヤ装置
の一実施例を示し、11はディファレンシャルギヤキャ
リア、11aはその後方開口を塞ぐリヤカバー、11b
および11cは側方開口を塞ぐサイドカバーである。こ
のディファレンシャルギヤキャリア11内にベアリング
12を介して傘歯車形式のファイナルドライブピニオン
13を回転自在に支持すると共に、サイドカバー11
b,11cおよびベアリング14,15を介してディフ
ァレンシャルギヤケース16を回転自在に支持する。
【0009】ファイナルドライブピニオン13およびデ
ィファレンシャルギヤケース16は、両者の回転軸線が
直交するよう配置し、ディファレンシャルギヤケース1
6に傘歯車形式のリングギヤ17を取着する。このリン
グギヤ17はピニオン13に噛合させ、これらによりフ
ァイナルドライブを構成する。
ィファレンシャルギヤケース16は、両者の回転軸線が
直交するよう配置し、ディファレンシャルギヤケース1
6に傘歯車形式のリングギヤ17を取着する。このリン
グギヤ17はピニオン13に噛合させ、これらによりフ
ァイナルドライブを構成する。
【0010】ディファレンシャルギヤケース16内に
は、その回転面に対し平行に配置してピニオンメートシ
ャフト18を貫通設置し、このシャフト18上に回転自
在に支持して一対のピニオンメートギヤ19,20をデ
ィファレンシャルギヤケース16内に設ける。ディファ
レンシャルギヤケース16内には更に、ピニオンメート
ギヤ19,20間にあってこれらに噛合する一対のサイ
ドギヤ21,22を回転自在に配置する。
は、その回転面に対し平行に配置してピニオンメートシ
ャフト18を貫通設置し、このシャフト18上に回転自
在に支持して一対のピニオンメートギヤ19,20をデ
ィファレンシャルギヤケース16内に設ける。ディファ
レンシャルギヤケース16内には更に、ピニオンメート
ギヤ19,20間にあってこれらに噛合する一対のサイ
ドギヤ21,22を回転自在に配置する。
【0011】一方のサイドギヤ21には、その中心孔に
一方の出力軸23をセレーション嵌合して駆動結合し、
これがため該出力軸23をサイドカバー11bおよびデ
ィファレンシャルギヤケース16に貫通してサイドギヤ
21に至らしめる。他方のサイドギヤ22には、その中
心孔にサイドフランジ24をセレーション嵌合して駆動
結合し、これがため該サイドフランジ24をサイドカバ
ー11cおよびディファレンシャルギヤケース16に貫
通してサイドギヤ22に至らしめる。サイドフランジ2
4には図示せざる他方の出力軸を結合する。
一方の出力軸23をセレーション嵌合して駆動結合し、
これがため該出力軸23をサイドカバー11bおよびデ
ィファレンシャルギヤケース16に貫通してサイドギヤ
21に至らしめる。他方のサイドギヤ22には、その中
心孔にサイドフランジ24をセレーション嵌合して駆動
結合し、これがため該サイドフランジ24をサイドカバ
ー11cおよびディファレンシャルギヤケース16に貫
通してサイドギヤ22に至らしめる。サイドフランジ2
4には図示せざる他方の出力軸を結合する。
【0012】サイドフランジ24の上記セレーション嵌
合を抜け止めするために、該サイドフランジを中空と
し、その中空孔に外部よりボルト25挿通する。そし
て、ボルト25の先端25aにナット26を螺合し、こ
のナットをサイドギヤ22の内側面に係合させること
で、サイドフランジ24の抜け止めを行う。
合を抜け止めするために、該サイドフランジを中空と
し、その中空孔に外部よりボルト25挿通する。そし
て、ボルト25の先端25aにナット26を螺合し、こ
のナットをサイドギヤ22の内側面に係合させること
で、サイドフランジ24の抜け止めを行う。
【0013】ボルト25の先端25aはナット26から
突出してピニオンメートシャフト18に至るよう延伸さ
せ、ピニオンメートシャフト18に、このボルト先端2
5aが浸入する孔18a(図示のような盲孔でなく、貫
通孔でもよい)を穿設し、これによりピニオンメートシ
ャフト18をディファレンシャルギヤケース16に位置
決めして固定する。
突出してピニオンメートシャフト18に至るよう延伸さ
せ、ピニオンメートシャフト18に、このボルト先端2
5aが浸入する孔18a(図示のような盲孔でなく、貫
通孔でもよい)を穿設し、これによりピニオンメートシ
ャフト18をディファレンシャルギヤケース16に位置
決めして固定する。
【0014】上記の構成になるディファレンシャルギヤ
装置の組立て手順を次に説明する。先ず図2に示すよう
に、ディファレンシャルギヤケース16内に対する部品
の組立を行う。ここで、ピニオンメートシャフト18が
未だ位置決めされていないため、ディファレンシャルギ
ヤケース16から抜け出て脱落する虞がある。このため
取り敢えずこの時点で、ディファレンシャルギヤケース
16に輪ゴム27を掛けてピニオンメートシャフト18
がディファレンシャルギヤケース16から抜け出すのを
防止する。
装置の組立て手順を次に説明する。先ず図2に示すよう
に、ディファレンシャルギヤケース16内に対する部品
の組立を行う。ここで、ピニオンメートシャフト18が
未だ位置決めされていないため、ディファレンシャルギ
ヤケース16から抜け出て脱落する虞がある。このため
取り敢えずこの時点で、ディファレンシャルギヤケース
16に輪ゴム27を掛けてピニオンメートシャフト18
がディファレンシャルギヤケース16から抜け出すのを
防止する。
【0015】次いで図3に示すように、リングギヤ17
をディファレンシャルギヤケース16に取着する。この
時点で、ピニオンメートシャフト18が、リングギヤ1
7との干渉により、ディファレンシャルギヤケース16
から抜け出すことがなくなるため、図2に示す輪ゴム2
7を除去して、図3に示すディファレンシャルギヤケー
スサブアッセンブリとなす。
をディファレンシャルギヤケース16に取着する。この
時点で、ピニオンメートシャフト18が、リングギヤ1
7との干渉により、ディファレンシャルギヤケース16
から抜け出すことがなくなるため、図2に示す輪ゴム2
7を除去して、図3に示すディファレンシャルギヤケー
スサブアッセンブリとなす。
【0016】このサブアッセンブリを、図4に示すよう
に、ドライブピニオン13が組み込まれたディファレン
シャルギヤキャリア11内に挿入する。この挿入に当た
っては、リヤカバー11a(図1参照)を除去してディ
ファレンシャルギヤキャリア11の後方開口を開いてお
き、この開口よりディファレンシャルギヤケースサブア
ッセンブリをディファレンシャルギヤキャリア11内に
挿入し、リングギヤ17をドライブピニオン13に噛合
させる。
に、ドライブピニオン13が組み込まれたディファレン
シャルギヤキャリア11内に挿入する。この挿入に当た
っては、リヤカバー11a(図1参照)を除去してディ
ファレンシャルギヤキャリア11の後方開口を開いてお
き、この開口よりディファレンシャルギヤケースサブア
ッセンブリをディファレンシャルギヤキャリア11内に
挿入し、リングギヤ17をドライブピニオン13に噛合
させる。
【0017】この状態で、ディファレンシャルギヤキャ
リア11の両側方開口にサイドカバー11b,11cを
当てがい、ベアリング14,15を介しディファレンシ
ャルギヤケース16の両端をディファレンシャルギヤキ
ャリア11に回転自在に支持する。
リア11の両側方開口にサイドカバー11b,11cを
当てがい、ベアリング14,15を介しディファレンシ
ャルギヤケース16の両端をディファレンシャルギヤキ
ャリア11に回転自在に支持する。
【0018】次いで図5に示すように、サイドカバー1
1cを貫通してディファレンシャルギヤケース16内に
サイドフランジ24を挿入し、該サイドフランジ24の
先端をサイドギヤ22の中心孔にセレーション嵌合させ
る。そして、サイドフランジ24の中空孔にボルト25
を挿入し、ボルト先端25aをナット26に螺入させる
ことにより、サイドフランジ24がサイドギヤ22から
抜け出すのを防止する。
1cを貫通してディファレンシャルギヤケース16内に
サイドフランジ24を挿入し、該サイドフランジ24の
先端をサイドギヤ22の中心孔にセレーション嵌合させ
る。そして、サイドフランジ24の中空孔にボルト25
を挿入し、ボルト先端25aをナット26に螺入させる
ことにより、サイドフランジ24がサイドギヤ22から
抜け出すのを防止する。
【0019】ところで、ボルト25の上記螺入を進めて
いくに先立ち、ジグ等によりピニオンメートシャフト1
8を、その孔18aがボルト25に整列した位置に保
つ。従って、ボルト25の上記螺入の進行につれてナッ
ト26から突出するボルト先端25aは、ピニオンメー
トシャフト18の孔18a内に貫入されて、ピニオンメ
ートシャフト18をディファレンシャルギヤケース16
に位置決め固定することができる。
いくに先立ち、ジグ等によりピニオンメートシャフト1
8を、その孔18aがボルト25に整列した位置に保
つ。従って、ボルト25の上記螺入の進行につれてナッ
ト26から突出するボルト先端25aは、ピニオンメー
トシャフト18の孔18a内に貫入されて、ピニオンメ
ートシャフト18をディファレンシャルギヤケース16
に位置決め固定することができる。
【0020】その後は、図示しなかったが、リヤカバー
11a(図1参照)でディファレンシャルギヤキャリア
11の後方開口を塞ぎ、そして一方の出力軸23(図1
参照)をサイドカバー11bに貫通してディファレンシ
ャルギヤケース16内に挿入し、該出力軸23の先端を
サイドギヤ21の中心孔にセレーション嵌合させ、また
サイドフランジ24に図示せざる他方の出力軸を連結し
て、実施例のディファレンシャルギヤ装置は実用可能で
ある。
11a(図1参照)でディファレンシャルギヤキャリア
11の後方開口を塞ぎ、そして一方の出力軸23(図1
参照)をサイドカバー11bに貫通してディファレンシ
ャルギヤケース16内に挿入し、該出力軸23の先端を
サイドギヤ21の中心孔にセレーション嵌合させ、また
サイドフランジ24に図示せざる他方の出力軸を連結し
て、実施例のディファレンシャルギヤ装置は実用可能で
ある。
【0021】この実用中におけるディファレンシャルギ
ヤ装置の作用を次ぎに説明する。ドライブピニオン13
を経て入力される入力回転は、リングギヤ17を介して
ディファレンシャルギヤケース16を出力軸23の軸線
周りに回転駆動する。ディファレンシャルギヤケース1
6はピニオンメートシャフト18を連れ回し、このピニ
オンメートシャフト18は、ピニオンメートギヤ19,
20を介してサイドギヤ21,22を駆動する。サイド
ギヤ21はこれにセレーション嵌合した一方の出力軸2
3を駆動し、サイドギヤ22はこれにセレーション嵌合
したサイドフランジ24を介し図示せざる他方の出力軸
を駆動する。以上により、ドライブピニオン13を経て
入力される入力回転を、2個のサイドギヤ21,22を
介して対応する出力軸へ分配出力することができる。
ヤ装置の作用を次ぎに説明する。ドライブピニオン13
を経て入力される入力回転は、リングギヤ17を介して
ディファレンシャルギヤケース16を出力軸23の軸線
周りに回転駆動する。ディファレンシャルギヤケース1
6はピニオンメートシャフト18を連れ回し、このピニ
オンメートシャフト18は、ピニオンメートギヤ19,
20を介してサイドギヤ21,22を駆動する。サイド
ギヤ21はこれにセレーション嵌合した一方の出力軸2
3を駆動し、サイドギヤ22はこれにセレーション嵌合
したサイドフランジ24を介し図示せざる他方の出力軸
を駆動する。以上により、ドライブピニオン13を経て
入力される入力回転を、2個のサイドギヤ21,22を
介して対応する出力軸へ分配出力することができる。
【0022】ところで、サイドフランジ24をサイドギ
ヤ22に結合するための既存のボルト25を用いて、ピ
ニオンメートシャフト18をディファレンシャルギヤケ
ース16に固定したから、該ピニオンメートシャフト1
8を固定するのに専用の部品が必要でなくなり、部品点
数の減少を実現することができ、併せて該専用部品の挿
通孔をディファレンシャルギヤケースに加工する必要も
なくなり、これらの理由からディファレンシャルギヤ装
置の低廉化を図ることができる。
ヤ22に結合するための既存のボルト25を用いて、ピ
ニオンメートシャフト18をディファレンシャルギヤケ
ース16に固定したから、該ピニオンメートシャフト1
8を固定するのに専用の部品が必要でなくなり、部品点
数の減少を実現することができ、併せて該専用部品の挿
通孔をディファレンシャルギヤケースに加工する必要も
なくなり、これらの理由からディファレンシャルギヤ装
置の低廉化を図ることができる。
【0023】
【発明の効果】かくして本発明ディファレンシャルギヤ
装置は請求項1に記載の如く、入力回転により駆動され
るディファレンシャルギヤケース内に、該ディファレン
シャルギヤケースの回転面に対し平行なピニオンメート
シャフトを介してピニオンメートギヤを回転自在に支持
すると共に、該ピニオンメートギヤに噛合する一対のサ
イドギヤを回転自在に支持して設け、これらサイドギヤ
から個々の出力軸へ前記入力回転を分配出力するように
なし、該出力軸の少なくとも一方を、ボルトで対応する
サイドギヤに取着したサイドフランジを介し、該サイド
ギヤに結合してなるディファレンシャルギヤ装置を前提
とし、上記ピニオンメートシャフトを上記ボルトにより
ディファレンシャルギヤケースに対し固定したから、サ
イドフランジをサイドギヤに結合するための既存のボル
トを用いて、ピニオンメートシャフトをディファレンシ
ャルギヤケースに固定することとなり、ピニオンメート
シャフトを固定するのに専用の部品が必要でなくなり、
部品点数の減少を実現することができ、併せて該専用部
品の挿通孔をディファレンシャルギヤケースに加工する
必要もなくなり、これらの理由からディファレンシャル
ギヤ装置の低廉化を図ることができる。
装置は請求項1に記載の如く、入力回転により駆動され
るディファレンシャルギヤケース内に、該ディファレン
シャルギヤケースの回転面に対し平行なピニオンメート
シャフトを介してピニオンメートギヤを回転自在に支持
すると共に、該ピニオンメートギヤに噛合する一対のサ
イドギヤを回転自在に支持して設け、これらサイドギヤ
から個々の出力軸へ前記入力回転を分配出力するように
なし、該出力軸の少なくとも一方を、ボルトで対応する
サイドギヤに取着したサイドフランジを介し、該サイド
ギヤに結合してなるディファレンシャルギヤ装置を前提
とし、上記ピニオンメートシャフトを上記ボルトにより
ディファレンシャルギヤケースに対し固定したから、サ
イドフランジをサイドギヤに結合するための既存のボル
トを用いて、ピニオンメートシャフトをディファレンシ
ャルギヤケースに固定することとなり、ピニオンメート
シャフトを固定するのに専用の部品が必要でなくなり、
部品点数の減少を実現することができ、併せて該専用部
品の挿通孔をディファレンシャルギヤケースに加工する
必要もなくなり、これらの理由からディファレンシャル
ギヤ装置の低廉化を図ることができる。
【図1】本発明によるディファレンシャルギヤ装置の一
実施例を示す詳細横断平面図である。
実施例を示す詳細横断平面図である。
【図2】同例ディファレンシャルギヤ装置の組立て手順
における第1段階を示すディファレンシャルギヤケース
内部の断面図である。
における第1段階を示すディファレンシャルギヤケース
内部の断面図である。
【図3】同例ディファレンシャルギヤ装置の組立て手順
における第2段階を示すディファレンシャルギヤケース
サブアッセンブリの断面図である。
における第2段階を示すディファレンシャルギヤケース
サブアッセンブリの断面図である。
【図4】同ディファレンシャルギヤケースサブアッセン
ブリをディファレンシャルギヤキャリア内に挿入した状
態を示す第3段階の断面図である。
ブリをディファレンシャルギヤキャリア内に挿入した状
態を示す第3段階の断面図である。
【図5】更にサイドフランジを組み込んで、その取り付
けボルトによりピニオンメートシャフトを固定したディ
ファレンシャルギヤ装置の最終組立て段階を示す断面図
である。
けボルトによりピニオンメートシャフトを固定したディ
ファレンシャルギヤ装置の最終組立て段階を示す断面図
である。
【図6】従来のディファレンシャルギヤ装置を示す横断
平面図である。
平面図である。
【符号の説明】 11 ディファレンシャルギヤキャリア 13 ドライブピニオン 16 ディファレンシャルギヤケース 17 リングギヤ 18 ピニオンメートシャフト 19 ピニオンメートギヤ 20 ピニオンメートギヤ 21 サイドギヤ 22 サイドギヤ 23 出力軸 24 サイドフランジ 25 ボルト 26 ナット 27 仮止め用輪ゴム
Claims (1)
- 【請求項1】 入力回転により駆動されるディファレン
シャルギヤケース内に、該ディファレンシャルギヤケー
スの回転面に対し平行なピニオンメートシャフトを介し
てピニオンメートギヤを回転自在に支持すると共に、該
ピニオンメートギヤに噛合する一対のサイドギヤを回転
自在に支持して設け、 これらサイドギヤから個々の出力軸へ前記入力回転を分
配出力するようになし、 該出力軸の少なくとも一方を、ボルトで対応するサイド
ギヤに取着したサイドフランジを介し、該サイドギヤに
結合してなるディファレンシャルギヤ装置において、 前記ピニオンメートシャフトを前記ボルトによりディフ
ァレンシャルギヤケースに対し固定したことを特徴とす
るディファレンシャルギヤ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31032192A JP2768180B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | ディファレンシャルギヤ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31032192A JP2768180B2 (ja) | 1992-11-19 | 1992-11-19 | ディファレンシャルギヤ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06159450A JPH06159450A (ja) | 1994-06-07 |
JP2768180B2 true JP2768180B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=18003831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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