JP2011247300A - ディファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電動モータ、コントローラ等を必要とすることなく、専ら機械的構造によって、駆動輪のタイヤに対してその幅方向に微小振動を与える。
【解決手段】デフケース2と、デフケース2内に、デフケース2の軸線N方向に直交する方向に設けられたピニオンギヤシャフト3と、ピニオンギヤシャフト3に回転自在に支持されたピニオンギヤ4と、デフケース2内に設けられ、ピニオンギヤ4に噛合された一対のサイドギヤ5と、各サイドギヤ5に相対回転不能に接続された一対の出力シャフト7と、を備える。出力シャフト7は、サイドギヤ5に軸線N方向に相対移動不能に接続され、デフケース2と各サイドギヤ5との間に、各サイドギヤ5をピニオンギヤ4側へ押圧するコニカルスプリングワッシャ10が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】デフケース2と、デフケース2内に、デフケース2の軸線N方向に直交する方向に設けられたピニオンギヤシャフト3と、ピニオンギヤシャフト3に回転自在に支持されたピニオンギヤ4と、デフケース2内に設けられ、ピニオンギヤ4に噛合された一対のサイドギヤ5と、各サイドギヤ5に相対回転不能に接続された一対の出力シャフト7と、を備える。出力シャフト7は、サイドギヤ5に軸線N方向に相対移動不能に接続され、デフケース2と各サイドギヤ5との間に、各サイドギヤ5をピニオンギヤ4側へ押圧するコニカルスプリングワッシャ10が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両の駆動系に設置されるディファレンシャル装置に関する。
車両が旋回走行する際に、車輪のスリップ等を防止して円滑な走行を行うために、左右の駆動輪の回転数差を吸収するディファレンシャル装置が車両の駆動系に設置される。一般に、ディファレンシャル装置は、駆動輪に連結される出力軸と同軸上で回転するデフケースと、デフケース内に設けられた一対のピニオンギヤと、同じくデフケース内に設けられてピニオンギヤに噛合う一対のサイドギヤとを備えている。各ピニオンギヤはデフケース内において出力軸に対して直交する方向に配設されたピニオンギヤシャフトに回転自在に支持されている。つまり、ピニオンギヤは、自転しながらデフケースとともに出力軸回りを公転するようになっている(例えば特許文献1,2を参照)。
トランスミッション、プロペラシャフト等を経て伝達される駆動力がデフケースに入力されると、デフケースが回転し、そのデフケース内のピニオンギヤが出力軸の回りを公転しながら、サイドギヤを回転させる。このとき、ピニオンギヤが自転すると左右のサイドギヤおよび左右の出力軸に回転数差が生じる。
特許文献1に開示されているディファレンシャル装置は、ドライブシャフト(出力軸)の端部から軸方向に楔状ねじをねじ込むことによって、ドライブシャフトの外径を拡径できるようにしたものである。これにより、ドライブシャフトとサイドギヤとの間のスプライン嵌合部をタイトフィット状態にするようになっている。
特許文献2に開示されているディファレンシャル装置は、ピニオンギヤとサイドギヤとの間の噛合反力によって発生するスラスト力によりサイドギヤがデフケース内に摺接することにより左右の出力軸間の差動を制限する差動制限機能を有するものである。このディファレンシャル装置は、ピニオンギヤとサイドギヤとの間の噛合バックラッシュを調整できるように、サイドギヤの背面に当接するばねワッシャを備えている。
ところで、ディファレンシャル装置に関する文献ではないが、特許文献3には、タイヤの回転方向に微小振動を与えた場合に、タイヤの幅方向の摩擦係数が増加し、タイヤの幅方向に微小振動を与えた場合は、タイヤの回転方向の摩擦係数が増加する旨が記載されている。
特許文献3に開示されている装置によれば、タイヤの幅方向に微小振動を与えることにより、タイヤの回転方向の摩擦係数を増加させることが可能であるが、回転中のタイヤに微小振動を付与するためには、大型の電動モータやその電動モータの駆動およびフィードバック制御を実行するためのコントローラなどを車両に搭載することが必要となる。その結果、車両の体格や重量が増加してしまうことが懸念される。仮に、電動モータを小型化できても、更に減速ギヤ等が必要となり、装置が煩雑化することが懸念される。
また、電動モータ、コントローラ等は高価であり、タイヤの幅方向に微小振動を与えるために大幅なコスト負担が必要となる。
また、電動モータ、コントローラを搭載することで、車両全体での消費電力が増加し、その結果、燃費悪化を招くおそれがある。
本発明はかかる問題に鑑みて創案されたものであり、電動モータ、コントローラ等を必要とすることなく、専ら機械的構造によって、駆動輪に対してその幅方向に微小振動を与えることを可能とするディファレンシャル装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための手段として、本発明のディファレンシャル装置は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明のディファレンシャル装置は、デフケースと、前記デフケース内に、デフケースの軸線方向に直交する方向に設けられたピニオンギヤシャフトと、前記ピニオンギヤシャフトの軸線回りに回転自在に設けられたピニオンギヤと、前記デフケース内に設けられ、前記ピニオンギヤに噛合された一対のサイドギヤと、前記各サイドギヤに相対回転不能に接続された一対の出力シャフトと、を備えるものを前提としており、前記出力シャフトは、前記サイドギヤに軸線方向に相対移動不能に接続され、前記デフケースと前記各サイドギヤとの間に、前記各サイドギヤを前記ピニオンギヤ側へ押圧する押圧部材が設けられたことを特徴とするものである。
かかる構成を備えるディファレンシャル装置によれば、一対のサイドギヤに回転差が生じると、サイドギヤとピニオンギヤとの噛合い反力により、各サイドギヤに軸線方向駆動輪側へのスラスト力が発生する。このスラスト力が押圧部材の押圧力より小さい場合は、各サイドギヤは、ピニオンギヤに対してバックラッシュがゼロの状態で押し付けられ、各サイドギヤは、ピニオンギヤと噛合う歯が入れ替わる毎に軸線方向に振動する。つまり、このディファレンシャル装置によれば、専ら機械的構造によって、駆動輪に対してその幅方向に微小振動を与えることができる。
前記押圧部材は、例えばコニカルスプリングワッシャなどのばね材である。
かかる構成を備えるディファレンシャル装置によれば、簡易な構造にて駆動輪に対しその幅方向の微小振動を与えることができる。
本発明のディファレンシャル装置は、既述の構成において、前記出力シャフトは、その内側端部に形成された環状溝と、この環状溝に嵌め込まれた環状部材と、前記サイドギヤの軸線方向外側への移動を係止する係止部と、を有し、前記サイドギヤが、前記環状部材と前記係止部との間に隙間なく設けられたことにより、前記出力シャフトが前記サイドギヤに対して軸線方向に相対移動不能に接続されたものであることが望ましい。
あるいは、既述の構成において、前記出力シャフトは、その内側端部に形成された雄ねじ部と、この雄ねじ部に螺着されたナットと、前記サイドギヤの軸線方向外側への移動を係止する係止部と、を有し、前記サイドギヤが、前記ナットと前記係止部との間に設けられ、前記ナットが締め付けられたことにより、前記出力シャフトが前記サイドギヤに対して軸線方向に相対移動不能に接続されたものであってもよい。
本発明のディファレンシャル装置によれば、専ら機械的構造によって、駆動輪に対してその幅方向に微小振動を与えることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態に係るディファレンシャル装置について図面を参照して説明する。図1は、車両のディファレンシャル装置100を示す断面図である。
このディファレンシャル装置100は、入力シャフト1、デフケース2、ピニオンギヤシャフト3、一対のピニオンギヤ4、一対のサイドギヤ5、出力シャフト7、押圧部材10等を備えている。
入力シャフト1は、デフキャリア8内に転がり軸受11を介して回転自在に支持されている。この入力シャフト1は、一端部が例えばプロペラシャフト203(図2参照)に連結され、他端部にデフケース2のリングギヤ21に噛合ったドライブピニオンギヤ12を備えている。プロペラシャフト等から入力シャフト1に回転動力が伝達されると、その回転動力によりデフケース2が回転される。
デフケース2は、デフキャリア8内に転がり軸受22を介して回転自在に支持されている。デフケース2内には、デフケース2の軸線Nに直交する方向にピニオンギヤシャフト3が固設されており、このピニオンギヤシャフト3にストレートベベルギヤからなる一対のピニオンギヤ4が互いに向かい合って回転自在に支持されている。つまり、ピニオンギヤ4はピニオンギヤシャフト3の軸線回りに回転自在に設けられている。また、デフケース2内には、軸線Nに直交する方向に延在する一対の平坦面23が形成されており、これらの平坦面23は、後述するサイドギヤ5の裏面部52に対向している。
また、デフケース2内には、上記一対のピニオンギヤ4に噛合ったストレートベベルギヤからなる一対のサイドギヤ5が設けられている。サイドギヤ5は、デフケース2と同軸線N上で回転するように、そのボス部51がデフケース2内に相対回転自在に支持されている。なお、サイドギヤ5のボス部51の端部とデフケース2との間には隙間Sが確保されており、サイドギヤ5が軸線N方向に隙間Sの範囲内で移動可能となっている。この隙間Sは、後述するサイドギヤ5の軸線N方向への振動を可能とするために設けられている。
本実施形態においては、上記ピニオンギヤ4および上記サイドギヤ5としてストレートベベルギヤが採用されているが、その他のベベルギヤ(スパイラルベベルギヤなど)が採用されていてもよい。
出力シャフト(アクスルシャフト)7は、その内側端部がサイドギヤ5にスプライン嵌合により、相対回転不能に接続されている。出力シャフト7の外側端部には、駆動輪205L,205R(図2参照)が連結されている。出力シャフト7は、サイドギヤ5に対して軸線N方向に相対移動不能となるように接続されている。すなわち、図1に示すように、出力シャフト7の一端部にスナップリング溝(環状溝)71が形成されており、出力シャフト7の途中にサイドギヤ5の軸線N方向外側(軸線N方向駆動輪側)への移動を係止する係止部として雄スプライン71側(出力シャフト7の内側端部側)を小径とした異径段差73が形成されている。サイドギヤ5は、上記異径段差73と上記スナップリング溝71に嵌入されたスナップリング74との間に隙間なく設けられていることによってサイドギヤ5と軸線N方向に相対移動不能に接続されている。
但し、上記隙間Sなどによって、出力シャフト7は、サイドギヤ5と一体に軸線N方向に所定範囲内で移動可能(振動可能)とされている。
押圧部材10は、デフケース2内に形成された前記平坦面23とサイドギヤ5の裏面部52との間に介設されている。押圧部材10として、図1に示す例では、コニカルスプリングワッシャ(ばね材)を採用している。
この押圧部材10は、ディファレンシャル装置1が伝達するトルクが所定値以下の場合に、サイドギヤ5とピニオンギヤ4とのバックラッシュが「0」になるように、サイドギヤ5をピニオンギヤ4側へ押圧している。
−作用−
つぎに、既述の構成を備えるディファレンシャル装置100の作用について説明する。図2は、ディファレンシャル装置100を搭載したFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両200が、左右で摩擦係数μの異なる路面上に停車している状態を示している。符号201はエンジン、符号202はトランスミッション、符号203はプロペラシャフト、符号204L,204Rは左右の前輪、符号205L,205Rは左右の後輪(駆動輪)を示している。例えば、左後輪205Lが比較的摩擦係数μが低くなる積雪上に止まっており、右後輪205Rが比較的摩擦係数μが高くなるアスファルト上に止まっている場合に、車両を急発進させると、左後輪205Lのみが空転して駆動力が路面に伝わり難くなることがある。
つぎに、既述の構成を備えるディファレンシャル装置100の作用について説明する。図2は、ディファレンシャル装置100を搭載したFR(フロントエンジン・リヤドライブ)型車両200が、左右で摩擦係数μの異なる路面上に停車している状態を示している。符号201はエンジン、符号202はトランスミッション、符号203はプロペラシャフト、符号204L,204Rは左右の前輪、符号205L,205Rは左右の後輪(駆動輪)を示している。例えば、左後輪205Lが比較的摩擦係数μが低くなる積雪上に止まっており、右後輪205Rが比較的摩擦係数μが高くなるアスファルト上に止まっている場合に、車両を急発進させると、左後輪205Lのみが空転して駆動力が路面に伝わり難くなることがある。
ディファレンシャル装置100では、図3に示すように、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間で発生する噛合い反力により、サイドギヤ5に軸線N方向駆動輪側へスラスト力Tが発生するが、左後輪205Lが空転して駆動力が路面に伝わり難い状況では、このスラスト力Tは押圧部材10の押圧力よりも小さくなる。このため、サイドギヤ5は、押圧部材10の押圧力によって、ピニオンギヤ4側に押し付けられてバックラッシュがゼロになる。更にこの状態で、左右の駆動輪205L,205Rに回転差が生じているため、ピニオンギヤ4が自転して、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5の噛合う歯が連続的に入れ替わる。このとき、両ギヤ4,5にバックラッシュがないことから、サイドギヤ5は、ピニオンギヤ4に対して噛合う歯が1つずつ入れ替わる毎に軸線N方向に往復移動し、サイドギヤ5は、軸線N方向に微小振動する。この微小振動は、後輪205L,205Rのホイールおよびタイヤに伝達され、その幅方向に微小振動が付与される。そして、幅方向に微小振動が付与された後輪205L,205Rのタイヤは、路面に対する回転方向の摩擦係数μを増加させ、左後輪205Lの空転が抑制される。
駆動輪205Lの空転が抑制され左右の後輪(駆動輪)205L,205Rの駆動力が増加すると、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間で発生する噛合い反力およびサイドギヤ5のスラスト力Tが増加する。そして、サイドギヤ5のスラスト力Tが押圧部材10の押圧力Rより大きくなると、サイドギヤ5は後輪205L,205R側にそれぞれ移動して、サイドギヤ5とピニオンギヤ4との間にバックラッシュが形成されるようになり、サイドギヤ5および出力シャフト7の軸線N方向への微小振動は大幅に減少ないし解消される。
−微小振動の周波数の設定−
サイドギヤ5の軸線N方向への微小振動の周波数T[Hz]は、左駆動輪205Lの回転数NL[rps]、右駆動輪205Rの回転数NR[rps]、サイドギヤ5の歯数Sdを用いて次の式1で表される。
T=|NR−NL|×Sd・・・(1)
サイドギヤ5の軸線N方向への微小振動の周波数T[Hz]は、左駆動輪205Lの回転数NL[rps]、右駆動輪205Rの回転数NR[rps]、サイドギヤ5の歯数Sdを用いて次の式1で表される。
T=|NR−NL|×Sd・・・(1)
この式を用いれば、片方の駆動輪がある特定の回転数域で空転した場合に、発生する微小振動の周波数領域をサイドギヤ5の歯数Sdを設定することにより定めることができる。例えば、片方の駆動輪がある特定の回転数域で空転した場合に、発生する微小振動の周波数領域をタイヤの摩擦係数μが比較的高くなる周波数20Hz〜1kHzとすることができる。
−微小振動を発生させる駆動力範囲の設定−
上記微小振動は、左右の駆動輪に回転数差が生じ、かつ、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間のバックラッシュが「0」になっている場合に発生する。つまり、片方の駆動輪が空転している場合のように、駆動輪の駆動力が比較的小さい場合は、サイドギヤ5のスラスト力Tも小さいため、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間にバックラッシュが形成されず、上記微小振動が発生する。一方、片方の駆動輪の空転が解消されるなどして、駆動輪の駆動力が増加して、サイドギヤ5のスラスト力Tが増大すると、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間にバックラッシュが形成されるようになり、上記微小振動が急減ないし消失するようになる。すなわち、上記微小振動は、駆動輪の駆動力が比較的小さなときに限り発生するようになっている。
上記微小振動は、左右の駆動輪に回転数差が生じ、かつ、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間のバックラッシュが「0」になっている場合に発生する。つまり、片方の駆動輪が空転している場合のように、駆動輪の駆動力が比較的小さい場合は、サイドギヤ5のスラスト力Tも小さいため、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間にバックラッシュが形成されず、上記微小振動が発生する。一方、片方の駆動輪の空転が解消されるなどして、駆動輪の駆動力が増加して、サイドギヤ5のスラスト力Tが増大すると、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間にバックラッシュが形成されるようになり、上記微小振動が急減ないし消失するようになる。すなわち、上記微小振動は、駆動輪の駆動力が比較的小さなときに限り発生するようになっている。
上記微小振動を発生させる駆動力領域は、ピニオンギヤ4とサイドギヤ5との間にバックラッシュを形成するのに必要なコニカルスプリングワッシャ(押圧部材)に抗する力F[N]を調整することで設定することができる。
すなわち、上記力F[N]は、タイヤ半径R[m]、右駆動輪の駆動力FR[N]、左駆動輪の駆動力FL[N]、サイドギヤ5の圧力角α[deg]、サイドギヤ5のピッチ円すい角θ[deg]、サイドギヤ5の噛合い点半径L[m]を用いて次の式2で表される。
F={0.5R×(FR+FL)/L}×tanα×cosθ・・・(2)
F={0.5R×(FR+FL)/L}×tanα×cosθ・・・(2)
−他の実施形態−
既述の実施形態においては、スナップリング74と異径段差73との間にサイドギヤ5を隙間無く介設することで、サイドギヤ5が出力シャフト7に対して軸線N方向に相対移動不能に接続されていたが、このような相対移動不能とする接続は上記に限定されるものではない。例えば図4に示すような構造によりそのような相対移動不能とする接続を実現してもよい。
既述の実施形態においては、スナップリング74と異径段差73との間にサイドギヤ5を隙間無く介設することで、サイドギヤ5が出力シャフト7に対して軸線N方向に相対移動不能に接続されていたが、このような相対移動不能とする接続は上記に限定されるものではない。例えば図4に示すような構造によりそのような相対移動不能とする接続を実現してもよい。
すなわち、図4に示すように、出力シャフト7の雄スプライン72の更に先端に雄ねじ部75を形成し、この雄ねじ部75にナット76を螺着する。そして、雄ねじ部75に螺着したナット76締め付けることで、そのナット76と異径段差73とでサイドギヤ5を挟み込むことにより、サイドギヤ5が出力シャフト7に対して軸線N方向に相対移動不能に接続される。
本発明は、例えば、自動車の駆動系に設置されるディファレンシャル装置に適用することが可能である。
2 デフケース
3 ピニオンンギヤシャフト
4 ピニオンギヤ
5 サイドギヤ
7 出力シャフト
10 押圧部材、ばね材、コニカルスプリングワッシャ
71 スナップリング溝(環状溝)
73 異径段差(係止部)
74 スナップリング(環状部材)
75 雄ねじ部
76 ナット
100 ディファレンシャル装置
3 ピニオンンギヤシャフト
4 ピニオンギヤ
5 サイドギヤ
7 出力シャフト
10 押圧部材、ばね材、コニカルスプリングワッシャ
71 スナップリング溝(環状溝)
73 異径段差(係止部)
74 スナップリング(環状部材)
75 雄ねじ部
76 ナット
100 ディファレンシャル装置
Claims (5)
- デフケースと、前記デフケース内に、デフケースの軸線方向に直交する方向に設けられたピニオンギヤシャフトと、前記ピニオンギヤシャフトの軸線回りに回転自在に設けられたピニオンギヤと、前記デフケース内に設けられ、前記ピニオンギヤに噛合された一対のサイドギヤと、前記各サイドギヤに相対回転不能に接続された一対の出力シャフトと、を備えるディファレンシャル装置において、
前記出力シャフトは、前記サイドギヤに軸線方向に相対移動不能に接続され、
前記デフケースと前記各サイドギヤとの間に、前記各サイドギヤを前記ピニオンギヤ側へ押圧する押圧部材が設けられたことを特徴とするディファレンシャル装置。 - 請求項1に記載のディファレンシャル装置において、
前記押圧部材は、ばね材であることを特徴とするディファレンシャル装置。 - 請求項2に記載のディファレンシャル装置において、
前記ばね材は、コニカルスプリングワッシャであることを特徴とするディファレンシャル装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載のディファレンシャル装置において、
前記出力シャフトは、その内側端部に形成された環状溝と、この環状溝に嵌め込まれた環状部材と、前記サイドギヤの軸線方向外側への移動を係止する係止部と、を有し、
前記サイドギヤが、前記環状部材と前記係止部との間に隙間なく設けられたことにより、前記出力シャフトが前記サイドギヤに対して軸線方向に相対移動不能に接続されたことを特徴とするディファレンシャル装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載のディファレンシャル装置において、
前記出力シャフトは、その内側端部に形成された雄ねじ部と、この雄ねじ部に螺着されたナットと、前記サイドギヤの軸線方向外側への移動を係止する係止部と、を有し、
前記サイドギヤが、前記ナットと前記係止部との間に設けられ、前記ナットが締め付けられたことにより、前記出力シャフトが前記サイドギヤに対して軸線方向に相対移動不能に接続されたことを特徴とするディファレンシャル装置。
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Legal Events
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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