JP4313578B2 - トルク伝達装置 - Google Patents

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H48/00Differential gearings
    • F16H48/38Constructional details
    • F16H48/42Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon
    • F16H2048/423Constructional details characterised by features of the input shafts, e.g. mounting of drive gears thereon characterised by bearing arrangement

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等のトルク伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のトルク伝達装置としては、例えば図6に示すようなものがある。この図6は、リヤデファレンシャル装置へトルク伝達を行うドライブピニオンシャフト及びその周辺の断面図を示している。
【0003】
図6のように、ドライブピニオンシャフト101は、その端部にドライブピニオンギヤ103を備えている。ドライブピニオンギヤ103は、デフキャリア105内に支持されたリヤデファレンシャル装置107のリングギヤ109に噛み合っている。
【0004】
前記ドライブピニオンシャフト101には、プリロードを与えたユニットベアリング111がドライブピニオンギヤ103に隣接して設けられている。ユニットベアリング111は、デフキャリア105側の軸支持部113に取り付けられている。
【0005】
前記ユニットベアリング111に隣接してオイルシール115が配置されている。オイルシール115は、デフキャリア105とドライブピニオンシャフト101の外周に備えられたスペーサ11との間に設けられている。
【0006】
そして、プロペラシャフトからリヤドライブシャフト119に伝達されたトルクは、ドライブピニオンシャフト101からドライブピニオンギヤ103を介しリングギヤ109に伝達され、リヤデファレンシャル装置107へトルク伝達が行われる。
【0007】
この場合、前記プリロードが与えられたユニットベアリング111によって、ドライブピニオンシャフト101に外力が働いてもその変位を少なくすることができ、確実な支持を行うことができる。また、オイルシール115によって、ユニットベアリング111を通じたデフキャリア105内外のシールを行うことができる(例えば特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平2−286432号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構造では、オイルシール115がデフキャリア105とドライブピニオンシャフト101側のスペーサ117との間に設けられているため、オイルシール115を、ユニットベアリング111を取り付けたドライブピニオンシャフト101とは別に取り扱わなければならず、組み付け、部品管理が煩雑であるという問題がある。
【0010】
また、ユニットベアリング111は、デフキャリア105側の軸支持部113に嵌合して取り付けられており、ドライブピニオンギヤ103とリングギヤ109との噛み合い反力を、ユニットベアリング111を介して軸支持部113側に受けるようにしているため、ユニットベアリング111を予め取り付けたドライブピニオンシャフト101を、デフキャリア105内側から軸支持部113に装着する取付構造に限られてしまい、装着自由度が狭いという問題があった。
【0011】
本発明は、組み付け、部品管理を容易にすると共に、装着の自由度を拡大することのできるトルク伝達装置の提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、トルク伝達を行う回転軸の端部に、相手ギヤに噛み合うギヤ部を設け、前記回転軸に、前記ギヤ部に隣接して軸受を設け、前記軸受のアウターレースに、相手側ケースに締結するための締結部を設け、前記アウターレースと前記締結部との間に周回状のリブを突設し、前記リブを、前記軸受を通じた相手側ケース内外のシールを行うシール部材の支持部とし、前記リブを、前記アウターレースの前記相手側ケースの取付穴に嵌合させる外周径よりも外周側且つ前記締結部の内周側で該締結部を相手側ケースに締結固定するボルトの頭部の内周側に配置すると共に前記アウターレースの前記相手側ケースの取付穴に嵌合させる外周の逆側軸方向へ円筒状に突設したことを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載のトルク伝達装置であって、前記シール部材は、前記リブと前記軸受のインナーレースとの間に設けたことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明は、請求項1記載のトルク伝達装置であって、前記シール部材は、前記リブに支持されたシールブラケットと前記回転軸側との間に設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明では、トルク伝達を行う回転軸の端部のギヤ部から、相手ギヤにトルク伝達を行うことができる。回転軸には前記ギヤ部に隣接して軸受が設けられ、この軸受のアウターレースに設けられた締結部によって相手側ケースに締結固定することができる。この締結固定は、相手側ケースの内外いずれからでも行うことが可能となり、軸受を設けた回転軸の相手側ケースへの装着自由度を拡大することができる。
【0016】
また、前記アウターレースに、前記締結部と前記軸受のアウターレースとの間に周回状のリブを突設し、前記リブを前記軸受を通じた相手側ケース内外のシールを行うシール部材の支持部としたため、シール部材を、軸受を取り付けた回転軸側に予め組み付けることが可能となる。従って、シール部材を、軸受を予め組み付けた回転軸と共に一体に取り扱うことができ、組み付け、部品管理を容易にすることができる。
【0017】
さらに、前記アウターレースと前記締結部との間に突設した周回状のリブは、アウターレースと締結部との間で補強作用を奏することができ、締結部による相手側ケースに対する軸受の取り付けを確実且つ強固に行うことができる。
【0018】
請求項2の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記シール部材は前記リブと前記軸受のインナーレースとの間に設けたため、シール部材の配置スペースを少なくすることができ、軸受周辺をコンパクトにすることができる。
【0019】
従って、その分回転軸の長さも短くすることが可能となり、例えばプロペラシャフトに自在継手を介して結合されるドライブピニオンシャフトの場合には、プロペラシャフトの長さをその分長くすることができ、自在継手のジョイントアングルを減少して振動低減や摩耗低減を図ることができる。
【0020】
請求項3の発明では、請求項1の発明の効果に加え、前記シール部材は前記リブに支持されたシールブラケットと前記回転軸側との間に設けたため、シール部材を、軸受のインナーレースと比較して回転軸側のより径の小さな部分に摺接させることができ、シール部材と回転軸側との間の摺接速度をより減少させ、シール部材の耐久性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1,図2は本発明の第1実施形態に係り、図1は四輪駆動車のトルク伝達系統を示すスケルトン平面図、図2は第1実施形態のトルク伝達装置の断面図である。
【0022】
図1のように、トルク伝達装置1は、トランスファ3の相手側ケースであるトランスファケース5に取り付けられている。トランスファケース5内には、伝導軸7が回転自在に支持されている。伝導軸7には傘歯車9と、平歯車11とが設けられている。傘歯車9は、トルク伝達装置1側に噛み合い、平歯車11は、フロントデファレンシャル装置13のデフケース15側に取り付けられた平歯車17に噛み合っている。
【0023】
前記フロントデファレンシャル装置13には、エンジン19からトランスミッション21を介して、リングギヤ23にトルクが入力されるようになっている。フロントデファレンシャル装置13には、左右のアクスルシャフト25,27を介して、左右の前輪29,31が結合されている。
【0024】
前記トルク伝達装置1には、自在継手33を介して、フロントプロペラシャフト35が結合されている。フロントプロペラシャフト35には、自在継手37を介して粘性流体カップリング39が結合され、粘性流体カップリング39には自在継手41を介してリヤプロペラシャフト43が結合されている。リヤプロペラシャフト43には、自在継手45を介してトルク伝達装置47が結合されている。トルク伝達装置47は、前記トルク伝達装置1とほぼ同一構成となっている。
【0025】
前記トルク伝達装置47は、リヤデファレンシャル装置49の相手側ケースとしてのデフキャリア51に取り付けられている。トルク伝達装置47側には、リヤデファレンシャル装置49のリングギヤ53が噛み合っている。リヤデファレンシャル装置49には、左右のアクスルシャフト55,57を介して、左右の後輪59,61が連結されている。
【0026】
従って、エンジン19からトランスミッション21を介して、フロントデファレンシャル装置13のリングギヤ23にトルクが入力されると、一方ではアクスルシャフト25,27を介して左右の前輪29,31へトルク伝達が行われる。また他方では、デフケース15、平歯車17,11、伝導軸7、傘歯車9を介してトルク伝達装置1へトルク伝達が行われる。トルク伝達装置1からは、自在継手33、フロントプロペラシャフト35、自在継手37、粘性流体カップリング39、自在継手41、リヤプロペラシャフト43、自在継手45、トルク伝達装置47を介して、リヤデファレンシャル装置49のリングギヤ53にトルク伝達が行われる。リヤデファレンシャル装置49からは、アクスルシャフト55,57を介して、左右の後輪59,61へトルク伝達が行われる。
【0027】
前記トルク伝達装置1の詳細は、図2のようになっている。なお、前記リヤ側のトルク伝達装置47もトルク伝達装置1とほぼ同一構成となっているため、トルク伝達装置1についてその詳細を説明し、トルク伝達装置47については、代表的な構成にトルク伝達装置1と対応する符号を付し、その説明は省略する。
【0028】
図2のように、前記トルク伝達装置1は、トルク伝達を行う回転軸63の端部に相手ギヤである前記傘歯車9に噛み合うギヤ部としてピニオンギヤ65が設けられている。回転軸63には、その中間部にねじ部67が設けられている。また図2では図示はしないが、回転軸63のピニオンギヤ65とは反対側の端部に、前記自在継手33側が結合されている。
【0029】
前記ピニオンギヤ65に隣接して、前記回転軸63の外周面には、軸受69が設けられている。軸受69は、本実施形態において、プリロードを与えたユニットベアリングで構成されている。軸受69は、回転軸63の回転軸芯方向に並設された2個のインナーレース71a,71bと、1個のアウターレース73との間に、テーパーローラ75a,76bが傾斜して配置されたものである。
【0030】
前記インナーレース71a,71bは、前記回転軸63の外周面に圧入されている。前記回転軸63のねじ部67に、ワッシャ77を介して、ナット79が締め込まれ、軸受69のインナーレース71a,71bをピニオンギヤ65に対して締め込み、軸受69にプリロードを与えている。
【0031】
前記アウターレース73は、トランスファケース5に設けられた取付穴76に嵌合している。取付穴76に対するアウターレース73の嵌合は、例えば緩み嵌めとなっているが、圧入することも可能である。前記取付穴76の内周径は、前記ピニオンギヤ65よりも僅かに大きく形成されている。
【0032】
前記アウターレース73には、前記トランスファケース5に締結するための締結部81が周回フランジ状に設けられている。締結部81は、周方向複数箇所において、複数のボルト83により前記トランスファケース5に締結固定されている。
【0033】
前記アウターレース73と前記締結部81との間には、周回状のリブ85が設けられている。リブ85は、アウターレース73と締結部81との間を区分け且つ補強している。従って、トランスファケース5に対する締結部81を介した軸受69の取り付けを確実且つ強固に行わせることができる。
【0034】
前記リブ85は、前記インナーレース71aの端部外周を包囲するように形成されている。リブ85は、前記軸受69を通じたトランスファケース5内外のシールを行うシール部材としてのオイルシール87の支持部としても構成されている。すなわち前記オイルシール87は、リブ85の内周面と、前記インナーレース71aの端部外周面との間に設けられている。
【0035】
従って、シール87により、リブ85とインナーレース71aとの間を閉止することができ、軸受69を通じたトランスファケース5内外のシールを行うことができる。
【0036】
組み付けに際しては、トランスファ3に回転軸63側を組み付ける前に、回転軸63に軸受69及びオイルシール87等を組み付けてユニット化する。すなわち、まず軸受69のリブ85とインナーレース71aとの間にオイルシール87を組み付ける。この軸受69を回転軸63に嵌め込む。回転軸63にワッシャ77を介してナット79を嵌め込み、ねじ部67にナット79を締め込む。この締め込みによりインナーレース71a,71bをピニオンギヤ65に対して締結し、軸受69にプリロードを与える。
【0037】
この状態で、回転軸63をピニオンギヤ65側からトランスファケース5の取付穴76に挿通し、軸受69のアウターレース73を取付穴76に嵌め込む。この嵌め込みで、ピニオンギヤ65が傘歯車9に噛み合う。
【0038】
次いで、締結部81をボルト83によってトランスファケース5に締結固定する。この締結固定で、トルク伝達装置1をトランスファケース5に取り付けることができる。
【0039】
そして、前記のように伝導軸7から傘歯車9に伝達されたトルクは、ピニオンギヤ65から回転軸63に伝達される。このトルク伝達の際、前記回転軸63は、前記軸受69によってトランスファケース5側に確実に支持され、トランスファケース5に対し円滑に回転することができる。このとき軸受69には、プリロードが働いているため、傘歯車9とピニオンギヤ65との間の噛み合い反力等があっても、回転軸63を正確に支持することができる。
【0040】
しかも、前記リブ85によって前記のようにアウターレース73と締結部81との間を補強しているため、軸受69を含めた回転軸63側のユニットを締結部81によってトランスファケース5に対し確実且つ強固に取り付けることができ、回転軸63の回転支持をより確実に行うことができる。
【0041】
前記回転軸63側のユニットの締結固定は、トランスファケース5の内外いずれからでも行うことが可能となり、軸受69を設けた回転軸63のトランスファケース5への装着自由度を拡大することができる。
【0042】
前記シール部材87を、軸受69を予め組み付けた回転軸63のユニットと共に一体に取り扱うことができ、組み付け、部品管理を容易にすることができる。
【0043】
前記シール部材87は、前記リブ85と前記軸受69のインナーレース71aとの間に設けたため、シール部材87の配置スペースを少なくすることができ、軸受69周辺をコンパクトにすることができる。
【0044】
従って、その分、回転軸63の長さも短くすることが可能となり、プロペラシャフトの長さをその分長くすることができ、自在継手33のジョイントアングルを減少して振動低減や摩耗低減を図ることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態を示し、トルク伝達装置1Aの断面図を示している。なお、基本的には第1実施形態と同様な構成であり、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0045】
本実施形態では、シール部材であるオイルシール87Aが、前記リブ85に支持されたシールブラケット89と、回転軸63側であるその外周面との間に設けられたものである。すなわち、シールブラケット89は、概ね円筒状に形成され、大径の圧入部91と、小径のシール固定部93とを備えている。大径の圧入部91は、前記リブ85の内周面に圧入固定されている。
【0046】
前記シール固定部93には、オイルシール87Aが固定されている。オイルシール87Aは、回転軸63の外周面に摺接している。
【0047】
従って、オイルシール87Aと、シールブラケット89とにより、軸受69側のリブ85と、回転軸63外周面との間を閉止することができ、軸受69を通じたトランスファケース5内外のシールを行うことができる。
【0048】
組み付けに際しては、予め、シール固定部93にオイルシール87Aを固定したシールブラケット89を、圧入部91においてリブ85の内周面に圧入する。オイルシール87A等を組み付けた回転軸63のトランスファケース5側への組付けは、第1実施形態と同様である。
【0049】
従って、本実施形態においても、第1実施形態と同様な作用効果を奏することができる。また、本実施形態では、シール部材87Aを軸受69のインナーレース71aと比較して、回転軸63側のより径の小さな面に摺接させることができ、シール部材87Aと回転軸63側との間の摺接速度をより減少させ、シール部材87Aの耐久性を向上させることができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明の第3実施形態に係り、トルク伝達装置1Bの断面図を示している。なお、基本的には第1実施形態と同様な構成であり、第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0050】
本実施形態では、回転軸63Bに設けられたねじ部67Bに継手95がねじ込まれ、この継手95によって軸受69のインナーレース71a,71bをピニオンギヤ65に対し締結し、軸受69にプリロードを与える構成となっている。
【0051】
前記継手95の端部は、回転軸63の端部にワッシャ97を介して締結されたナット99によってロックされている。シールブラケット89Bは、第2実施形態のシールブラケット89とほぼ同形状を呈しているが、シールブラケット89Bの圧入部91Bは、リブ85の外周面に圧入固定されている。
【0052】
前記シールブラケット89のシール固定部93Bには、オイルシール87Bが固定され、このオイルシール87Bが回転軸63B側を構成する継手95の外周面に摺接している。
【0053】
組み付けに際しては、予め、シール固定部93Bにオイルシール87Bを固定したシールブラケット89Bを、圧入部91Bにおいてリブ85の外周面に圧入する。次いで、継手95をねじ部67Bに締め込んで軸受69にプリロードを与える。ワッシャ97を介してナット99を締結し、継手95をロックする。オイルシール87B等を組み付けた回転軸63Bのトランスファケース5側への組付けは、第1実施形態と同様である。
【0054】
従って、本実施形態においても、第2実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる。
【0055】
なお、本実施形態においては、オイルシール87Bと継手95との間の摺接速度は、第2実施形態よりも若干速くなるが、第1実施形態よりも摺接速度を遅くすることができ、オイルシール87Bの耐久性を向上することができる。
(第4実施形態)
図5は第4実施形態に係り、トルク伝達装置1Cの断面図を示している。なお、基本的には第3実施形態と同様な構成であり、第3実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説明する。
【0056】
本実施形態は、第3実施形態に対し第1実施形態のシール構造を付加したものである。すなわち、本実施形態においては、図5のように、リブ85とインナーレース71aとの間にもオイルシール87を設けている。
【0057】
組み付けに際しては、軸受69のリブ85とインナーレース71aとの間にオイルシール87を組み付ける。その後の組み付け手順は、第3実施形態と同様である。
【0058】
従って、本実施形態においても、第3実施形態とほぼ同様な作用効果を奏することができる他、二重のオイルシール87,87Bによって、軸受69を通じたトランスファケース5内外のシールをより確実に行うことができる。
【0059】
なお、上記実施形態では、締結部81をトランスファケース5の外部から締結固定するようにしたが、トランスファケース5の内部側に締結部81の突き合わせ面を設け、締結部81をトランスファケース5の内部側から突き合わせて締結固定する構造にすることも可能である。軸受69は、ユニットベアリング以外の軸受を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を適用した四輪駆動車のトルク伝達系統を示すスケルトン平面図である。
【図2】第1実施形態に係り、トルク伝達装置の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係り、トルク伝達装置の断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係り、トルク伝達装置の断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係り、トルク伝達装置の断面図である。
【図6】従来例のトルク伝達装置に係り、リヤデファレンシャル装置へトルク伝達を行うドライブピニオンシャフト及びその周辺の断面図周辺の断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C トルク伝達装置
5 トランスファケース(相手側ケース)
9 傘歯車(相手ギヤ)
63,63B 回転軸
65 ピニオンギヤ(ギヤ部)
69 軸受
71a,71b インナーレース
73 アウターレース
81 締結部
85 リブ
87,87A,87B オイルシール(シール部材)
89,89B シールブラケット

Claims (3)

  1. トルク伝達を行う回転軸の端部に、相手ギヤに噛み合うギヤ部を設け、
    前記回転軸に、前記ギヤ部に隣接して軸受を設け、
    前記軸受のアウターレースに、相手側ケースに締結するための締結部を設け、
    前記アウターレースと前記締結部との間に周回状のリブを突設し、
    前記リブを、前記軸受を通じた相手側ケース内外のシールを行うシール部材の支持部とし、
    前記リブを、前記アウターレースの前記相手側ケースの取付穴に嵌合させる外周径よりも外周側且つ前記締結部の内周側で該締結部を相手側ケースに締結固定するボルトの頭部の内周側に配置すると共に前記アウターレースの前記相手側ケースの取付穴に嵌合させる外周の逆側軸方向へ突設した、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 請求項1記載のトルク伝達装置であって、
    前記シール部材は、前記リブと前記軸受のインナーレースとの間に設けたことを特徴とするトルク伝達装置。
  3. 請求項1記載のトルク伝達装置であって、
    前記シール部材は、前記リブに支持されたシールブラケットと前記回転軸側との間に設けたことを特徴とするトルク伝達装置。
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