JP3387389B2 - エンジンの補機交換方法および補機取付構造 - Google Patents
エンジンの補機交換方法および補機取付構造Info
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Description
換方法および補機取付構造の改良に関するものである。
開昭60−6841号公報、実開昭62−133053
号公報に開示されているように、補機をエンジンブロッ
クの前部に取付けている。
シャフトの回転を補機に伝達するチェーンおよびスプロ
ケット等を取付けて、補機を駆動するものがある。
うな従来のエンジンの補機取付構造にあっては、エンジ
ンから補機を取り外す際に、チェーンを弛ませてスプロ
ケットをチェーンから外すようになっているため、車両
からエンジンを降ろして、エンジンの前部に設けられる
補機駆動用プーリやベルトを外したり、フロントカバー
を外す必要があり、手間がかかるという問題点があっ
た。
のであり、エンジンの補機取付構造において、補機の脱
着作業性を改善することを目的とする。
ンの補機交換方法は、クランクシャフトの回転を補機に
伝達するチェーンおよびスプロケットと、スプロケット
を補機の駆動軸に締結するナットとを備えるエンジンに
おいて、前記スプロケットを補機の駆動軸と同軸上の所
定位置でエンジンブロックに対して保持する治具を備
え、治具を介してスプロケットを保持した状態で補機を
脱着するものとした。
は、クランクシャフトの回転を補機に伝達するチェーン
およびスプロケットと、スプロケットを補機の駆動軸に
締結するナットとを備えるエンジンにおいて、前記スプ
ロケットに補機の駆動軸を嵌合させる第一嵌合部位を形
成し、スプロケットに治具を嵌合させる第二嵌合部位を
ナットの外周に位置して形成し、補機の駆動軸をスプロ
ケットに対して治具と反対方向に抜き出してスプロケッ
トから取り外す構成とした。
は、請求項2に記載の発明において、前記スプロケット
の第二嵌合部位は筒状の治具に嵌合してスプロケットを
その径方向と回転方向についての位置決めを行い、ナッ
トを治具の内側を挿通させて取り外す構成するものとし
た。
は、請求項2または3に記載の発明において、前記治具
の断面を多角形に形成し、スプロケットの第二嵌合部位
として治具と同じ多角形の断面を持つ嵌合穴を形成する
ものとした。
は、請求項2から4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記エンジンブロックとの間でチェーン室を画成す
るフロントカバーを備え、フロントカバーに治具を挿通
させる窓を開口させ、フロントカバーと治具を締結する
ボルトを備え、治具にボルトを隙間をもって挿通させる
ボルト穴を形成するものとした。
補機取付方法において、エンジンから補機を脱着する際
に、スプロケットは治具を介して補機の駆動軸と同軸上
の所定位置に保持されるため、チェーンを弛ませる必要
がなく、補機の駆動軸をスプロケットから抜き出してス
プロケットから取り外すことができる。このため、従来
のようにチェーンまわりの部品を取り外すことなく、エ
ンジンを車両に搭載したまま補機を容易に脱着すること
ができ、整備性の向上がはかれる。
において、エンジンから補機を取り外す際に、スプロケ
ットがその第二嵌合部位を治具に嵌合させて所定位置に
保持された状態で、補機の駆動軸をスプロケットに対し
て治具と反対方向に抜き出す。このため、チェーンを弛
ませる必要がなく、従来のようにチェーンまわりの部品
を取り外すことがなく、エンジンを車両に搭載したまま
補機を容易に脱着することができ、整備性の向上がはか
れる。
において、筒状をした治具はその嵌合軸部がスプロケッ
トに嵌合してスプロケットをその径方向と回転方向につ
いて位置決めを行う。スプロケットが治具を介して保持
された状態で、治具の挿通穴から挿通されるナットを工
具を介して回すことにより、ナットを容易に脱着するこ
とができる。
において、多角形の断面を持つ治具を同じく多角形の断
面を持つスプロケットの嵌合穴に嵌合させることによ
り、スプロケットの径方向と回転方向についての位置決
めが行われる。
において、フロントカバーの窓から挿通される治具をス
プロケットに嵌合させることにより、フロントカバーを
エンジンブロックから取り外す必要がない。
結することにより、ボルト穴とボルト間の隙間内で治具
の位置が自動的に調節され、治具を介してスプロケット
が補機の駆動軸と同軸上の所定位置に保持される。
面に基づいて説明する。
ランクシャフトに連結されるクランクスプロケット1
と、パワステポンプの駆動軸に連結されるスプロケット
2と、燃料ポンプの駆動軸に連結されるスプロケット3
とを備え、各スプロケット1,2,3にチェーン4が掛
け回され、クランクシャフトの回転力をパワステポンプ
(補機)と燃料ポンプ(補機)の各駆動軸に伝達するよ
うになっている。
ガイド7,8,9が取付けられるとともに、シュー5を
チェーン4に押し付けるチェーンテンショナ装置6が取
付けられ、チェーン4に所定の張力を付与するようにな
っている。
ポンプボディ15は、ブラケット11を介してエンジン
ブロック12に固定される。ブラケット11およびエン
ジンブロック12の前部にフロントカバー13が取付け
られ、これらの間に各スプロケット1,2,3およびチ
ェーン4等を収装するチェーン室14が画成される。
動軸16に嵌合させる嵌合穴(第一嵌合部位)29が形
成され、駆動軸16の先端に螺合するナット17を介し
て締結される。駆動軸16はスプロケット2を嵌合させ
る軸部18と、ナット17を螺合させるネジ部19を有
している。軸部18とスプロケット2の間には図示しな
いキーが介装され、両者の回り止めが行われる。
を取り外す際に用いられる治具である。治具21はパワ
ステポンプ10を取り外した状態で、スプロケット2を
フロントカバー13に対してパワステポンプ10の駆動
軸16と同軸上の所定位置に保持するようになってい
る。
は治具21を挿通させるための窓22が開口している。
窓22を塞ぐ図示しない蓋が備えられ、エンジン運転時
に蓋がフロントカバー13に取付けられ、チェーン室1
4を密封するようになっている。
22からチェーン室14に差し込まれる筒状のソケット
23と、フロントカバー13に接合する板状のブラケッ
ト25を有し、両者は溶接により固着されている。
てフロントカバー13に締結される。ブラケット25に
は各ボルト24を挿通させる3つのボルト穴26が開口
している。フロントカバー13には各ボルト24を螺合
させる2つのネジ孔27が形成されている。
に隙間を持つように形成される。これにより、治具21
を各ボルト24を介してフロントカバー13に締結する
とき、治具21の位置が自動的に調節されるようになっ
ている。
部位)28が開口する一方、ソケット23に嵌合穴28
に嵌合する嵌合軸部31が形成される。嵌合軸部31が
嵌合穴28に嵌合することにより、スプロケット2はそ
の径方向について位置決めが行われる。すなわち、パワ
ステポンプ10はその駆動軸16をスプロケット2に対
して治具21と反対方向に抜き出してスプロケット2か
ら取り外す構成となっている。
係止する手段として、スプロケット2の嵌合穴28の断
面が六角形に形成される一方、図5に示すように、ソケ
ット23の嵌合軸部31の断面が同じく六角形に形成さ
れる。すなわち、六角柱の嵌合軸部31が六角穴の嵌合
穴28に嵌合することにより、スプロケット2はその径
方向と回転方向についての位置決めが行われる。
させる挿通穴32が形成されるとともに、工具33を挿
通させる挿通穴34が形成される。
れ、一方の端面に駆動軸16のネジ部19に螺合するネ
ジ穴37が開口され、他方の端面に断面が四角形の四角
穴35が開口される。工具33は四角穴35に嵌合する
凸部36を有する。
転時に各スプロケット1,2,3に渡ってチェーン4が
循環することにより、クランクシャフトの回転力がパワ
ステポンプ10と燃料ポンプの各駆動軸にそれぞれ伝達
される。パワステポンプ10は車両の操舵油圧を発生す
る。
す際は、まず、フロントカバー13から図示しない蓋を
取り外して窓22をあける。続いて、治具21を窓22
からチェーン室14に差し込み、治具21の嵌合軸部3
1をスプロケット2の嵌合穴28に嵌合させる。続い
て、治具21を3本のボルト24を介してフロントカバ
ー13に締結する。これにより、スプロケット2はフロ
ントカバー13に治具21を介してその径方向と回転方
向について位置決めが行われる。
ントカバー13に締結するとき、治具21はスプロケッ
ト2に嵌合しているので、各ボルト穴26とボルト24
間の隙間内で治具21の位置が自動的に調節され、治具
21を介してスプロケット2が所定位置に保持される。
工具33を差し込み、工具33を介してナット17を回
す。このとき、治具21の六角柱の嵌合軸部31が六角
穴の嵌合穴28に嵌合してスプロケット2の回り止めが
行われているため、工具33を回すことにより、駆動軸
16に対してナット17が回る。こうして、ナット17
を緩めて、駆動軸16のネジ部18から外す。
置に保持された状態で、スプロケット2をチェーン室1
4に残したまま、パワステポンプ10の駆動軸16をス
プロケット2に対して治具21と反対方向に抜き出して
スプロケット2から取り外し、パワステポンプ10をエ
ンジンから取り外す。このとき、スプロケット2からパ
ワステポンプ10の駆動軸16を抜いても、スプロケッ
ト2は治具21を介して保持されているため、チェーン
4の張力によってスプロケット2が移動することがな
い。
ケット2が治具21を介して所定位置に保持されている
ので、チェーン4等を緩めることなく駆動軸16をスプ
ロケット2に差し込むことができ、上記取り外し時と逆
の手順でパワステポンプ10を容易に取付けられる。
プ10を脱着する際に、スプロケット2は治具21を介
して所定位置に保持されるため、チェーン4を弛ませる
必要がなく、パワステポンプ10の駆動軸16をスプロ
ケット2から抜き出して取り外すことができる。この結
果、車両に搭載されるエンジンの場合、エンジンからパ
ワステポンプ10を脱着する際に、従来のように車両か
らエンジンを降ろして、エンジンの前部に設けられる補
機駆動用プーリやベルトを外したり、フロントカバー1
3を外す必要がなく、エンジンを車両に搭載したままパ
ワステポンプ10を脱着することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】クランクシャフトの回転を補機に伝達する
チェーンおよびスプロケットと、 スプロケットを補機の駆動軸に締結するナットと、 を備えるエンジンにおいて、 前記スプロケットを補機の駆動軸と同軸上の所定位置で
エンジンブロックに対して保持する治具を備え、 治具を介してスプロケットを保持した状態で補機を脱着
することを特徴とするエンジンの補機交換方法。 - 【請求項2】クランクシャフトの回転を補機に伝達する
チェーンおよびスプロケットと、 スプロケットを補機の駆動軸に締結するナットと、 を備えるエンジンにおいて、 前記スプロケットに補機の駆動軸を嵌合させる第一嵌合
部位を形成するとともに、 スプロケットに治具を嵌合させる第二嵌合部位をナット
の外周に位置して形成し、 補機の駆動軸をスプロケットに対して治具と反対方向に
抜き出してスプロケットから取り外す構成としたことを
特徴とするエンジンの補機取付構造。 - 【請求項3】前記スプロケットの第二嵌合部位は筒状の
治具に嵌合してスプロケットをその径方向と回転方向に
ついての位置決めを行い、 ナットを治具の内側を挿通させて取り外す構成としたこ
とを特徴とする請求項2に記載のエンジンの補機取付構
造。 - 【請求項4】前記治具の断面を多角形に形成し、 スプロケットの第二嵌合部位として治具と同じ多角形の
断面を持つ嵌合穴を形成したことを特徴とする請求項3
に記載のエンジンの補機取付構造。 - 【請求項5】前記エンジンブロックとの間でチェーン室
を画成するフロントカバーを備え、 フロントカバーに治具を挿通させる窓を開口させ、 フロントカバーと治具を締結するボルトを備え、 治具にボルトを隙間をもって挿通させるボルト穴を形成
したことを特徴とする請求項2から3のいずれか一つに
記載のエンジンの補機取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27153197A JP3387389B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エンジンの補機交換方法および補機取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27153197A JP3387389B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エンジンの補機交換方法および補機取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11107768A JPH11107768A (ja) | 1999-04-20 |
JP3387389B2 true JP3387389B2 (ja) | 2003-03-17 |
Family
ID=17501370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27153197A Expired - Lifetime JP3387389B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | エンジンの補機交換方法および補機取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3387389B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2597282A2 (en) | 2011-11-25 | 2013-05-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of removing engine accessory and accessory mounting structure |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27153197A patent/JP3387389B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2597282A2 (en) | 2011-11-25 | 2013-05-29 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of removing engine accessory and accessory mounting structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11107768A (ja) | 1999-04-20 |
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