JP4126774B2 - エンジンの組み立て方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンの組み立て方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
往復動式のエンジンにおいては、クランクシャフトと吸・排気弁駆動用のカムシャフトとが、所定の回転位相位置関係を維持した状態で、チェーン、タイミングベルト等の連動用巻掛け部材を介して連動される。このような連動関係を得るために、クランクシャフトにはスプロケットあるいはプーリのような第1連動用回転部材が回転不能に固定されると共に、カムシャフトに対してもスプロケットあるいはプーリのような第2連動用回転部材が回転不能に固定される。そして、この各連動用回転部材間に、上述の連動用巻掛け部材が巻回されることになる。
【0003】
クランクシャフトやカムシャフトに対する連動用回転部材の固定は、一般にキーを利用して行われ、このためクランクシャフト、カムシャフトにはキー溝が別途形成されることになる。クランクシャフトと第1連動用回転部材との回転位相関係、カムシャフトと第2連動用回転部材との回転位相関係は、キー(キー溝)位置によって一律に決定されることになる。したがって、第1と第2との各連動用回転部材間に連動用巻掛け部材を巻回する際には、クランクシャフトとカムシャフトとをそれぞれエンジン本体に対して自由に回転できる状態として、クランクシャフト(第1連動用回転部材)に対して、カムシャフト(第2連動用回転部材)が所定の回転位相関係となるように維持しつつ行っていた(特開昭63−219824号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、連動用回転部材の取付けのために、クランクシャフトやカムシャフトに別途キー溝を加工することは、コスト等の観点から好ましくないものとなる。また、キー溝の加工精度のバラツキにより、回転位相位置関係を精度よく設定する上で限界がある。さらに、連動用巻掛け部材を巻回するときに、エンジン本体に対して自由に回転できるクランクシャフトとカムシャフトとの所定回転位相関係を満足させつつ行うので、巻回作業も面倒なものとなる。
【0005】
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、クランクシャフトやカムシャフトに対して連動用回転部材固定用のキー溝を別途加工することが不用であり、しかも連動用巻掛け部材の巻回作業も容易に行えるようにしたエンジンの組み立て方法およびその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明方法にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
クランクシャフトとカムシャフトとを、該クランクシャフトに取付けた第1連動用回転部材、該カムシャフトに取付けられた第2連動用回転部材および該各連動用回転部材間に巻回された連動用巻掛け部材を介して連動させるようにしたエンジンの組み立て方法において、
前記クランクシャフトとカムシャフトとをそれぞれ、エンジン本体に対して所定の回転位相位置でもって回転不能に仮固定する第1ステップと、
前記第1ステップ後に、クランクシャフトに回転自在として前記第1連動用回転部材を保持させる共に前記カムシャフトに回転自在として前記第2連動用回転部材を保持させた状態で、該各連動用回転部材間に前記連動用巻掛け部材を巻回する第2ステップと、
前記第2ステップ後に、前記第1連動用回転部材を前記クランクシャフトに回転不能に固定すると共に、前記第2連動用回転部材を前記カムシャフトに回転不能に固定する第3ステップと、
前記第3ステップ後に、前記仮固定を解除して該クランクシャフト、カムシャフトがそれぞれ前記エンジン本体に対して回転可能な状態とする第4ステップと、
を備えているようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2〜請求項6に記載のとおりである。
【0007】
前記目的を達成するため、本発明装置にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項7に記載のように、
クランクシャフトとカムシャフトとを、該クランクシャフトに取付けた第1連動用回転部材、該カムシャフトに取付けられた第2連動用回転部材および該各連動用回転部材間に巻回された連動用巻掛け部材を介して連動させるようにしたエンジンの組み立て装置において、
前記クランクシャフトを、所定の回転位相位置でもってエンジン本体に仮固定するための第1治具と、
前記カムシャフトを、所定の回転位相位置でもってエンジン本体に仮固定するための第2治具と、
前記クランクシャフトに対して前記第1連動用回転部材が回転自在に保持された状態において、該クランクシャフトの軸方向から該クランクシャフトに対して該第1連動用回転部材を締めつけ固定する第1固定具と、
前記カムシャフトに対して前記第2連動用回転部材が回転自在に保持された状態において、該カムシャフトの軸方向から該カムシャフトに対して該第2連動用回転部材を締めつけ固定する第2固定具と、
を備えたものとしてある。
【0008】
【発明の効果】
請求項1によれば、クランクシャフトやカムシャフトに対してキー溝を別途加工することが不用になり(したがって別途キーを装備する必要もなくなり)、安価に組み立てることができると共に、キー溝の加工精度のバラツキに起因する各シャフト間での回転位相位置関係の狂いを抑制することができる。また、連動用巻掛け部材の巻回作業を、クランクシャフトやカムシャフトの回転位相関係について特別に配慮することなく、各連動用回転部材を自由に回転させつつ行うことができ、巻回作業が容易となる。
【0009】
請求項2によれば、連動用回転部材固定用の固定具を、他の回転部材固定用として兼用することができる。
請求項3によれば、他の回転部材にクランク角センサプレ−トが一体に設けられている場合でも、クランク角センサプレ−トのクランクシャフトに対する回転位相位置関係を所定のものとして確保しつつ、他の回転部材をクランクシャフトに固定することができる。
【0010】
請求項4によれば、クランクシャフトの軸方向において第1連動用回転部材と他の回転部材との間にエンジンカバー部材が位置する場合に、好適なものとなる。
請求項5によれば、他の回転部材の強度的に優れたスポーク部を利用して、固定具による固定を行うときの反力受けとすることができる。
請求項6によれば、固定具を、クランクシャフトに螺合される1本の固定ボルトとして簡単なものとすることができる。
【0011】
請求項7によれば、請求項1に対応した効果を得ることのできる組み立て装置が提供される。勿論、治具は、繰り返し利用できるので、治具を必要とすることに伴うコストアップを考慮しても、エンジン毎にキー溝を加工したりキーを装備する場合に比して全体として安価なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1において、1はエンジン本体であり、基本的にシリンダブロック1Aとシリンダヘッド1Bとにより構成されている。シリンダブロック1Aには、クランクシャフト2が回転自在に保持され、シリンダヘッド1Bには2本のカムシャフト3、4が回転自在に保持される。なお、実施形態では、DOHC式とされている関係上、カムシャフトが吸気弁用のカムシャフト3と排気弁用のカムシャフト4との2本とされているが、SOHC式の場合は、カムシャフトは1本のみとされる。クランクシャフト2とカムシャフト3、4とは、各連動用回転部材11〜13および連動用巻掛け部材14によって、互いに所定の回転位相関係を満足した状態でもって連動される。
【0013】
図1は、最終的に上記連動関係を得るための組み立て途中での状態が示されており、以下この最終的な連動関係を得るための各連動用回転部材11〜13と連動用巻掛け部材14との組み立て方法について説明する。まず、クランクシャフト2が、後述する治具を利用して、エンジン本体1に対して所定の回転位相位置(例えば特定の気筒が吸気上死点となる回転位相位置)でもって回転不能に仮固定される。また、各カムシャフト3、4が、後述する治具を利用して、上記クランクシャフトの回転位相位置に対応した回転位相位置でもって、エンジン本体1に対して回転不能に仮固定される(第1ステップ)。なお、図1において、各シャフト2〜4のうち、実線で示すものは小径部であり、破線で示すものは大径部であり、連動用回転部材11〜13は、上記小径部と大径部との段部に着座された状態で嵌合、保持される。
【0014】
次に、クランクシャフト2に第1連動用回転部材11が回転自在に嵌合、保持される。同様に、カムシャフト3に第2連動用回転部材12が回転可能に嵌合、保持され、カムシャフト4に第2連動用回転部材13が回転可能に嵌合、保持される。上述のように、各連動用回転部材11〜13がそれぞれ回転自在とされた状態で、連動用巻掛け部材14が、各連動用回転部材11〜13間に巻回される(第2ステップで、図1はこの状態が示される)。このとき、各連動用回転部材11〜13は自由に回転できるので、連動用巻掛け部材14の巻回作業が容易に行われる。勿論、各シャフト2〜4はそれぞれエンジン本体1に対して所定の回転位相関係を保持した状態に仮固定されているので、巻回作業のときにこの回転位相関係が狂ってしまうことがない。特に、巻回作業中において、各連動用回転部材11〜13はその回転位置が微調整可能なので、巻回完了後の状態では、各シャフト2〜4のエンジン本体1に対する仮固定を解除しても、その回転位相位置関係が極めて精度のよいものとなる。
【0015】
連動用回転部材14の巻回作業が終了した時点で、後述するように、各シャフト2〜4の軸方向から締めつけ固定される固定具としての固定ボルトによって、各連動用回転部材11〜13が対応するシャフト2〜4に対して回転不能に固定される(第3ステップ)。この固定が終了した後に、前述した仮固定が全て解除される(第4ステップ)。
【0016】
ここで、図2を参照しつつ、クランクシャフト2に対する第1連動用回転部材11の取付関係、取付順に着目して詳述する。まず、クランクシャフト2のうち、その先端部は小径部2aとされて、大径部2bとの間に段差部2cが形成される。第1連動用回転部材11は、実施形態ではスプロケットとされており(連動用巻掛け部材14がチェーンとされている)、上記小径部2aに嵌合される。このとき、第1連動用回転部材11と段部2cとの間において、小径部2aには補機類駆動用の回転部材21とスペーサ22が嵌合されて、この回転部材21とスペーサ22を介して、第1連動用回転部材11が所定以上奥深く嵌合されるのが段部2cによって規制される。そして、第1連動用回転部材11は、回転部材21、スペーサ22と共に小径部2aに回転自在に嵌合、保持された状態で、連動用巻掛け部材14の巻回作業が行われる。なお、巻回作業の邪魔とならないように、第1連動用回転部材11よりも小径部2aの先端側には、他の部材が嵌合されない状態でもって巻回作業が行われる。
【0017】
連動用巻掛け部材14の巻回作業が終了した後に、エンジンカバー部材23がエンジン本体1にねじ固定されて、第1連動用巻掛け部材11の前方側(小径部2aの先端側)が覆われる。この後、小径部2aに、他の回転部材24が嵌合、保持される。クランクシャフト1には、その軸方向に伸びて、小径部2aの先端面に開口するねじ孔1dがあらかじめ形成されている。このねじ孔1dに、固定具としての固定ボルト25が螺合されて、小径部2aにそれぞれ回転自在に嵌合されていた各種部材11、21、22、24が共締めされて、小径部2aつまりクランクシャフト2に対して回転不能として強固に固定される。つまり、各部材11、21、22、24は、固定ボルト25の頭部(フランジ部)25aと段部2cとの間に強く挟持された状態でもって固定されることになる(摩擦固定)。
【0018】
カムシャフト3、4に対する第2連動用回転部材12、13の回転自在な嵌合、保持や固定も、クランクシャフト2における場合と同様にして行われる。ただし、カムシャフト3、4の場合は、固定ボルト25に相当するボルトによる固定が、実施形態では第2連動用回転部材12、13のみとされる(他の回転部材との共締めは行われない)。
【0019】
再び図2において、前述した他の回転部材24には、クランク角センサプレ−ト31があらかじめ一体化されている(一体成形、あるいは別体に形成したものを後にねじ等により一体化)。このクランク角センサプレ−トは、クランクシャフト2に対して、所定の回転位相関係を満足する必要がある。このため、固定ボルト25による締めつけ固定が行われる前の段階において、回転部材24のスポーク部24aにあらかじめ形成された位置決め孔32を、エンジンカバー部材23にあらかじめ形成されている位置決め孔33に整合させた状態で、両孔32と33とに跨がって位置決めピン34が挿入され、この状態でもって固定ボルト25による締めつけ固定が行われ、固定後に位置決めピン34が抜き取られる。
【0020】
固定ボルト25による固定は、相当に強い締めつけトルクでもって行われることになる。このため、回転部材24のスポーク部24a間に形成されている開口に、上記締めつけトルクの反力を受ける反力受け部材が挿入された状態でもって、固定ボルト25の締めつけが行われる。なお、回転部材24は、例えば鋳造によって強固に形成されていて、その回転中心部となるボス部24bと、回転外周部分となるリム部24cとが、周方向に間隔をあけて形成された複数のスポーク部24aによって連結された構造となっており、この複数のスポーク部24a間の開口が、前記反力受け部材の挿入空間として利用される。
【0021】
次に、クランクシャフト2を所定の回転位相位置でもってシリンダブロック1aに仮固定するための治具の一例について説明するが、実施形態では、クランクシャフト2の前後両端部に作用する2種類の治具を用いるようにしてある。すなわち、図3は、クランクシャフト2の前端部側に作用する前治具41を示し、シリンダブロック1Aの側壁に形成された取付孔42に挿入されて、クランクシャフト2に形成されているウエイト部43に当接される。この当接状態において、クランクシャフト2は、特定の気筒が例えば吸気上死点とされる所定回転位相位置に対応している。
【0022】
図4、図5は、クランクシャフト2の後端部(連動用回転部材11の取付端部とは反対側の端部)に作用する後治具51が示される。この後治具51は、クランクシャフト2に形成されているフライホイールの取付孔に整合される取付孔52を有し、この取付孔52に挿通される取付ボルトをクランクシャフト2のフライホイール取付孔(ねじ孔)に螺合することにより、クランクシャフト2に固定される。また、後治具51は、上記取付孔52とは離れた位置において、別の取付孔53を有し、この取付孔53に挿通される取付ボルトをシリンダブロック1Aに形成されている取付孔(ねじ孔)に螺合することにより、シリンダブロック1Aに固定される。この後治具51による固定(仮固定)によって、クランクシャフト2は、前記所定の回転位相位置でもって回転しないように、シリンダブロック1Aに強固に仮固定されることになる。
【0023】
図6〜図7は、カムシャフト3、4をシリンダヘッド1Bに仮固定するための治具61を示し、2本のカムシャフト3、4に対する共通とされている。すなわち、治具61は、取付孔62を有して、この取付孔62に挿通される取付ボルトを利用して、第2連動用回転部材12、13とは反対側の端部においてシリンダヘッド1Bに対して固定(仮固定)される。また、治具61は、細長く伸びる係止片部63を有し、この係止片部63が、カムシャフト3、4の端面に形成されてその径方向に伸びる係合溝64、65にがたつきなく挿入される。これにより、2本のカムシャフト3、4は、治具61によって、シリンダヘッド1Bに対して回転しないように仮固定されることになる。
【0024】
以上実施形態について説明したが、各シャフト2〜4を仮固定するための治具は適宜の構造のものとすることができ、また各カムシャフト3、4ごとに独立した治具でもってその仮固定を行うようにすることもできる。勿論、連動用回転部材2〜3は、連動用巻掛け部材14がタイミングベルトの場合には歯付きプーリとされる。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組み立て方法での組み立て途中を示す正面図。
【図2】本発明による組み立て方法で組み立てられた状態をクランクシャフト部分について示す側面断面図。
【図3】クランクシャフトを仮固定する前治具の一例を示す図。
【図4】クランクシャフトを仮固定する後治具の一例を示す正面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】カムシャフトを仮固定する治具の一例を示す正面図。
【図7】図6の上面図。
【図8】図6の側面図。
【図9】カムシャフトに形成された治具に対する係合部分の形状を示す図。
【符号の説明】
1:エンジン本体
1A:シリンダブロック
1B:シリンダヘッド
2:クランクシャフト
2d:ねじ孔(固定ボルト用)
3、4:カムシャフト
11:第1連動用回転部材
12、13:第2連動用回転部材
14:連動用巻掛け部材
23:エンジンカバー部材
24:他の回転部材
24a:スポーク部
25:固定ボルト
31:クランク角センサプレ−ト
32、33:位置決め孔
34:位置決めピン
41:クランクシャフト用の前治具
51:クランクシャフト用の後治具
61:カムシャフト用の治具
63:係止片部
64:係合溝
Claims (7)
- クランクシャフトとカムシャフトとを、該クランクシャフトに取付けた第1連動用回転部材、該カムシャフトに取付けられた第2連動用回転部材および該各連動用回転部材間に巻回された連動用巻掛け部材を介して連動させるようにしたエンジンの組み立て方法において、
前記クランクシャフトとカムシャフトとをそれぞれ、エンジン本体に対して所定の回転位相位置でもって回転不能に仮固定する第1ステップと、
前記第1ステップ後に、クランクシャフトに回転自在として前記第1連動用回転部材を保持させる共に前記カムシャフトに回転自在として前記第2連動用回転部材を保持させた状態で、該各連動用回転部材間に前記連動用巻掛け部材を巻回する第2ステップと、
前記第2ステップ後に、前記第1連動用回転部材を前記クランクシャフトに回転不能に固定すると共に、前記第2連動用回転部材を前記カムシャフトに回転不能に固定する第3ステップと、
前記第3ステップ後に、前記仮固定を解除して該クランクシャフト、カムシャフトがそれぞれ前記エンジン本体に対して回転可能な状態とする第4ステップと、
を備えていることを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - 請求項1において、
前記第3ステップにおいて、第1連動用回転部材が、固定具によって、クランクシャフトに回転不能に固定されるべき他の回転部材と共に該クランクシャフトに締めつけ固定される、
ことを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - 請求項2において、
前記他の回転部材にクランク角センサプレ−トが一体に設けられており、
前記第3ステップにおいて、前記他の回転部材を所定の回転位相位置関係となるようにエンジン本体に対して位置決めした状態でもって、前記固定具による締めつけ固定が行われる、
ことを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - 請求項3において、
前記他の回転部材が、前記第1連動用回転部材側に位置されるエンジンカバー部材に対して位置決めされる、
ことを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - 請求項2ないし請求項4のいずれか1項において、
前記第3ステップにおいて、前記他の回転部材に形成されているスポーク部間の開口部分に反力受け部材を係合させた状態で、前記締めつけ固定が行われる、ことを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - 請求項2ないし請求項5のいずれか1項において、
前記クランクシャフトに、その軸方向に伸ばして形成されると共に該クランクシャフトの端面に開口された固定用ねじ孔が形成され、
前記固定具が、前記ねじ孔に螺合される固定ボルトとされている、
ことを特徴とするエンジンの組み立て方法。 - クランクシャフトとカムシャフトとを、該クランクシャフトに取付けた第1連動用回転部材、該カムシャフトに取付けられた第2連動用回転部材および該各連動用回転部材間に巻回された連動用巻掛け部材を介して連動させるようにしたエンジンの組み立て装置において、
前記クランクシャフトを、所定の回転位相位置でもってエンジン本体に仮固定するための第1治具と、
前記カムシャフトを、所定の回転位相位置でもってエンジン本体に仮固定するための第2治具と、
前記クランクシャフトに対して前記第1連動用回転部材が回転自在に保持された状態において、該クランクシャフトの軸方向から該クランクシャフトに対して該第1連動用回転部材を締めつけ固定する第1固定具と、
前記カムシャフトに対して前記第2連動用回転部材が回転自在に保持された状態において、該カムシャフトの軸方向から該カムシャフトに対して該第2連動用回転部材を締めつけ固定する第2固定具と、
を備えていることを特徴とするエンジンの組み立て装置。
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