JPH0633045Y2 - 木造建築物における接合部固定構造 - Google Patents

木造建築物における接合部固定構造

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JPH0633045Y2
JPH0633045Y2 JP1986131712U JP13171286U JPH0633045Y2 JP H0633045 Y2 JPH0633045 Y2 JP H0633045Y2 JP 1986131712 U JP1986131712 U JP 1986131712U JP 13171286 U JP13171286 U JP 13171286U JP H0633045 Y2 JPH0633045 Y2 JP H0633045Y2
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勝利 土江
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は木造建築物における接合部固定構造に関す
る。
〈従来の技術〉 一般に木造建築の軸組みに際して、柱,けた,はり等の
柱状部材がT字形に接合される部分では、両者の固定を
強固にするために締着金具の使用が義務付けられてい
る。この接合部の固定構造は第6図に示すように、受け
部材21の側面に対して突き合わせ部材22の端部をあ
り結合等によって側面同志が直角をなすように接合さ
れ、この接合部にはボルト23の端部に該ボルトと同方
向に孔付のプレート24を溶着した金具25が使用され
ている。その固定方法は金具25のボルト23を突き合
わせ部材22の側面に沿って受け部材21に直交せしめ
て挿通し、プレート24を突き合わせ部材22にボルト
26で固着するとともに、ボルト23の突出端をワッシ
ャー28を介してナット27で締着して固定補強するも
のであった。
〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし従来の固定金具では以下のような問題点がある。
即ち建築完成後一定期間が経過すると、木材等に受け部
材21の乾燥収縮やワッシャー28の食い込み等により
接合部のボルトが緩み、その固定性,剛性が低下してい
た。この場合に上記従来の固定金具では、受け部材21
の外側面に突出したナット28を締め直すことにより接
合部の固定性を強化するしかないが、受け部材21の外
側面に突き出したボルトの上から塗り壁その他の外装が
施されている場合には、これを除去しない限りボルトを
締め直すことができず、現実にはそのようなことが不可
能なために結合部の固定性の低下を免れなかった。
その結果、建築後間もなくから建物の骨組自体が変形
し、建具の開閉が困難になったり、建具のまわりに隙間
が生じたりするほか、建築物全体の強度が低下するとい
った問題が生じていた。
〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解消するための本考案は、柱状の受け部材
5の側面に柱状の突き合わせ部材6の端部を突き合わせ
交差せしめて接合し、上記突き合わせ部材6の接合端近
傍には、ボルト挿通用係合孔3を備えボルトヘッドを兼
ねた係合部材4を有する固定ボルト7を、係合部材4が
上記両部材5,6の突き合わせコーナー側面5a,6a
側に突出するように挿入させて固定し、受け部材5に
は、軸端が上記突き合わせコーナー側面5a,6a側に
突出して前記係合孔3に挿通され、ボルトヘッドが上記
コーナー側面6aの反対面側に係止され且つ上記固定ボ
ルト7に対して略直交する方向に締め付けボルト2を挿
通し、該締め付けボルト2の軸端には締め付けナット1
1を螺合し、前記係合部材4を介して突き合わせ部材6
と受け部材5を交差状態で締め付け可能に構成してなる
ことを特徴としている。
〈作用〉 接合部の片側に外装等の施工がされている場合であって
も、部材接合部の障害物のない他方の側において締め付
けボルト2先端にねじ込まれている締め付けナット11
を回動させることにより、突き合わせ部材6の接合端に
対して受け部材5を引き寄せるように両者の接合部を締
着固定する。
〈実施例〉 第1図は本考案の一実施例である木造建築の骨組におけ
る柱,けた,はり等の柱状部材のT形接合部1を示すも
のである。締め付けボルト2を挿通係合させるための係
合孔3が穿設されている係合部材4は、受け部材5の突
き合わせ接合側の側面5aと該係合孔3とを対向させる
ように、該受け部材5の側面5aと直角をなす突き合わ
せ部材6の側面6aに固設されている。
係合部材4には上記係合孔3の穿孔方向と直角に固定ボ
ルト7が溶着されており、これを突き合わせ部材6に対
して直交方向に穿設されているボルト孔8に挿通し、そ
の突出端を固定ナット9で締着することにより、係合部
材4を突き合わ部材6に固定する。
締め付けボルト2は受け部材5の接合部側の側面5aと
反対側の側面から突き合わせ部材6と平行をなすように
穿設されているボルト孔10を介して内向きに挿通さ
れ、その一端は係合孔3に挿通され、締め付けナット1
1によって締め付けられる構造になっている。
この締め付けナット11を締め付けることにより受け部
材5と突き合わせ部材6の接合部1は係合部材4を介し
て、締着固定されることとなる。特に第1図の如くボル
トヘッドの上から外装材17等が施されている場合で
も、これを取り除くことなく締め付けボルト2を締め直
すことができる。
以上述べたようなT形接合部の他に第2図のように、斜
めに接合された接合部13について、本考案を使用する
ことも可能である。
この場合受け部材14においてボルトヘッドが接触する
部分に、突き合わせ部材15の側面と直角な面を有する
座ぐり16を作る必要がある。
また第3図は吊り束17とはり19との接合部に本考案
を用いた場合を示すものであり、はり19(受け部材
5)に対して吊り束17(突き合わせ部材6)を接合す
る場合の固定金具として垂直方向に利用することもでき
る。この場合には撓んだかも居18等を、締め付けナッ
ト11を締め付けることによって矯正することができる
ので、ふすま等の建具の開閉を滑らかにすることができ
る。
この他係合部材4は第4図のようなボルトの他端をリン
グ状に形成したものを用いることもできる。また第5図
に示すように、係合部材4の固定ボルト7の突出端側に
アングル4aを設け、突き合わせ部材6に係合部材4を
より安定して取り付けることができるようにすることが
できる。これにより係合部材4の強度をより高めること
ができる他、締め付けボルト2による締め付け力を接合
部全体に均一に伝えることができ、接合部の固定性が向
上する。
〈考案の効果〉 本考案は以上の如く構成される結果、木材の収縮,ワッ
シャーの食い込み等によって生じる、軸組み完了後にお
ける接合部の締め付けボルトの緩みに対して、締め付け
ナットを必要に応じた任意の時期に締め直すことによ
り、その固定性等を維持することができ、とくに第1図
に示すようにボルトヘッド部分が塗り壁その他の外装に
より覆われている場合でも、これらを除去することなく
締め付けナットの締め直しができ、接合部の固定性,剛
性を維持することができる。
これにより建物の骨組自体が建築後の経年変化で緩みを
生じた場合でもこれを簡単に直すことができるので、建
具の開閉が困難になったり建具のまわりに隙間が生じた
りするするのを防止しあるいは修正でき、更には建築物
全体の強度低下が防止されるほか、建物の寿命も延びる
という利点がある。
特に固定ボルトの係合部材は固定ボルトと一体なので係
合部材が別体のものに比して部品点数も少なく組立作業
も簡単であるほか、締め付けボルトは固定ボルトと直交
するように係合部材に連結されるので、締め付け用のナ
ットの締付面と係合部材の側面も片寄ることなく係合孔
まわりで略均一に接触し、締付も確実に行われ且つ緩み
も生じないという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例が使用されている接合部の正
面図、第2図は同じく他の実施例を示す正面図、第3図
は吊り束に使用した場合の正面図、第4図,第5図は係
合部材の他の実施例を示す部品図及び当該実施例が使用
された接合部の正面図、第6図は従来例の接合構造を示
す正面図である。 1:接合部、2:締め付けボルト 3:係合孔、4:係合部材 5:受け部材、6:突き合わせ部材 7:固定ボルト、8:ボルト孔 9:固定ナット、10:ボルト孔 11:締め付けナット、12:ワッシャー 13:接合部、14:受け部材 15:突き合わせ部材、16:座ぐり 17:外装材、18:ねじ釘 19:取付プレート、21:受け部材 22:突き合わせ部材、23:ボルト 24:プレート、25:金具 26:ボルト、27:ナット 28:ワッシャー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱状の受け部材(5)の側面に柱状の突き
    合わせ部材(6)の端部を突き合わせ交差せしめて接合
    し、上記突き合わせ部材(6)の接合端近傍には、ボル
    ト挿通用係合孔(3)を備えボルトヘッドを兼ねた係合
    部材(4)を有する固定ボルト(7)を、係合部材
    (4)が上記両部材(5),(6)の突き合わせコーナ
    ー側面(5a),(6a)側に突出するように挿入させ
    て固定し、受け部材(5)には、軸端が上記突き合わせ
    コーナー側面(5a),(6a)側に突出して前記係合
    孔(3)に挿通され、ボルトヘッドが上記コーナー側面
    (6a)の反対面側に係止され且つ上記固定ボルト
    (7)に対して略直交する方向に締め付けボルト(2)
    を挿通し、該締め付けボルト(2)の軸端には締め付け
    ナット(11)を螺合し、前記係合部材(4)を介して
    突き合わせ部材(6)と受け部材(5)を交差状態で締
    め付け可能に構成した木造建築物における接合部固定構
    造。
JP1986131712U 1985-12-04 1986-08-27 木造建築物における接合部固定構造 Expired - Lifetime JPH0633045Y2 (ja)

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JP60-186966 1985-12-04
JP18696685 1985-12-04
JP1986131712U JPH0633045Y2 (ja) 1985-12-04 1986-08-27 木造建築物における接合部固定構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62160004U JPS62160004U (ja) 1987-10-12
JPH0633045Y2 true JPH0633045Y2 (ja) 1994-08-31

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5732165U (ja) * 1980-07-31 1982-02-19

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JPS62160004U (ja) 1987-10-12

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