JP2000314180A - 木材用金物の固定構造及び軸組部材の接合構造 - Google Patents

木材用金物の固定構造及び軸組部材の接合構造

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JP2000314180A
JP2000314180A JP11125017A JP12501799A JP2000314180A JP 2000314180 A JP2000314180 A JP 2000314180A JP 11125017 A JP11125017 A JP 11125017A JP 12501799 A JP12501799 A JP 12501799A JP 2000314180 A JP2000314180 A JP 2000314180A
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幹弥 ▲高▼増
Mikiya Takamasu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸組部材の材幅方向の変形による影響を少な
くして使用する金物のゆるみやがたつきを容易に回避で
きると共に、金物を容易に固定することができる木材用
金物を提供する。 【解決手段】 木造建築物の軸組部材11,12の接合
部を補強する接合金物10を固定するための固定構造で
あって、接合金物10に一体として設けられた円筒部1
7と、円筒部17の中空内側部分に打ち込まれるクサビ
ピン19とからなる。円筒部17には切り込み22が形
成されていて、クサビピン19を打ち込むことよって外
方に押し拡げられ、また外側に突出する多数の食い込み
突起21をその周面に備えることによりその全体が拡径
部となっている。軸組部材11に形成した固定孔28に
円筒部17を挿入して中空内側部分にクサビピンを打ち
込み、拡径部の食い込み突起21を固定孔28の壁面に
食い込ませることによって、接合金物10を軸組部材1
1に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造建築物の柱、
梁等の軸組部材に金物を固定するための固定構造、及び
木造建築物の柱、梁等の軸組部材が交差接合される箇所
において、これらの軸組部材を接合補強する接合構造に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例えば
木造建築物は、柱、梁、桁、筋違等の軸組部材に壁部材
等の二次部材を取り付けて形成される。軸組部材は、木
造建築物の骨格となる構造を構成するので、強固に組み
立てる必要があり、各種の金物を用いて補強される。ま
た、軸組部材に二次部材を取り付ける際にも各種の金物
が用いられる。
【0003】軸組部材に金物を固定する方法としては、
木ねじや接着剤を用いた固定方法が考えられるが、さら
に強固に金物を固定するには、一般に軸組部材にボルト
等の鋼棒の挿通孔を形成し、この挿通孔に鋼棒を挿通し
て締め上げること等によって固定する方法が採用され
る。
【0004】鋼棒を用いて金物を固定する方法として、
図5に示すような羽子板ボルト50を使用したもの例に
挙げて説明する。この羽子板ボルト50は、例えば軸組
部材である主梁51と横架材52との交差接合部分にお
ける接合構造を補強するために使用される金物である。
そして、このこの羽子板ボルト50を用いた接合構造に
よれば、まず横架材52の側面に羽子板ボルト50の羽
子板部53を当接させ、羽子板ボルト50のロッド部5
4は、主梁51を貫通させて、その先端雄ネジ部55を
座金及びナット60を介して反対側の側面に締結する。
横架材52の側面に当接する羽子板部53には、ボルト
孔56が形成されていて、このボルト孔56を介して横
架材52を貫通するボルト部材57を配置し、これの先
端雄ネジ部58を座金及びナット61を介して反対側の
側面に締結する。そして、羽子板ボルト50及びボルト
部材57をナット60,61を介して締め上げることに
より固定し、横架材52と主梁51との仕口59による
接合部を補強する。
【0005】しかしながら、羽子板ボルト50を接合部
分に固定するロッド部54やボルト部材57は、これら
よりも径の大きな挿通孔62,63に挿通されて主梁5
1や横架材52を各々貫通し、反対側の側面においてナ
ット60,61によって締結されるので、乾燥収縮等に
よる主梁51や横架材52の材幅方向の寸法変化の影響
を受けやすい。すなわち、乾燥収縮等によって主梁51
や横架材52が材幅方向に収縮すると、その収縮量の影
響を受けて締結効果が低下し、羽子板ボルト50の固定
状態がゆるんでがたつきを生じることになる。
【0006】また、ロッド部54やボルト部材57を締
結する作業に手間がかかると共に、ナット60,61の
締付け時に用いるインパクトレンチの騒音が発生しやす
い。さらに、主梁51や横架材52の反対側の側面に
は、ロッド部54の先端雄ネジ部55やボルト部材57
の先端雄ネジ部58、及びこれらを固定するためのワッ
シャやナット60,61が突出するため、主梁51や横
架材52に二次部材を取り付ける際の納まりが悪くな
る。
【0007】一方、羽子板ボルト50を用いた主梁51
と横架材52の接合構造によれば、補強箇所ー箇所当た
りに使用する部品として、羽子板ボルトを1つ、ナット
を2つ、ボルト部材を1つ、座金が2つ必要となって、
部品点数が多くなるため、取り付け作業に時間がかかる
と共に、特に高所作業となる場合には、部品を誤って落
下させないように特別の注意を要するなど作業がやりに
くい。又ボルトナット部がゆるみやすい欠点がある。
【0008】本発明は、上述のような従来の課題に着目
してなされたもので、軸組部材の材幅方向の変形による
影響を少なくして使用する金物のゆるみやがたつきを容
易に回避できると共に、金物を容易に固定することがで
き、且つ二次部材を取り付ける際の納まりを向上させた
木材用金物の固定構造及び軸組部材の接合構造を提供す
ることを目的とする。
【0009】また、本発明は、部品点数を低減して、作
業の容易化、迅速化を図ることのできる軸組部材の接合
構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、木造建築物の
柱、梁等の軸組部材に金物を固定するための固定構造で
あって、前記金物に一体として設けられた円筒部と、該
円筒部の中空内側部分に打ち込まれるクサビピンとから
なり、且つ前記円筒部は、前記クサビピンを打ち込むこ
とよって外方に押し拡げられると共に外側に突出する食
い込み突起を備えた拡径部を有し、前記軸組部材に形成
した固定孔に前記円筒部を挿入して前記中空内側部分に
クサビピンを打ち込み、前記拡径部の食い込み突起を前
記固定孔の壁面に食い込ませることによって、前記金物
を前記軸組部材に固定する木材用金物の固定構造を提供
することにより、上記目的を達成したものである(請求
項1記載の発明)。
【0011】本発明の木材用金物の固定構造は、前記円
筒部には前記中空内側部分まで至る一本の切り込みを軸
方向の全長に亘って形成し、前記円筒部の外周面には多
数の係止爪を食い込み突起として設けることにより、前
記円筒部の全体を拡径部とすることが好ましい(請求項
2記載の発明)。
【0012】また、本発明の木材用金物の固定構造は、
前記円筒部には前記中空内側部分まで至る切り込みをコ
の字状に形成することにより、基端部分から前記円筒部
の先端側に向かって延設される舌状片を形成し、かつ該
舌状片を先端側にゆくに従って内側に湾曲させると共
に、前記舌状片の先端外側に、前記食い込み突起を前記
クサビピンの打ち込み前には前記円筒部の外方にはみ出
さないように設けることにより、前記舌状片を拡径部と
することもできる(請求項3記載の発明)。
【0013】一方、本発明は、木造建築物の柱、梁等の
軸組部材が交差接合される箇所において、これらの軸組
部材を接合補強する接合構造であって、鋼棒挿通孔を有
するプレート部に円筒部の側面が一体接合されてなる接
合金物と、前記鋼棒挿通孔に挿通されるボルト等の鋼棒
と、クサビピンとからなり、且つ前記円筒部は、これの
中空内側部分に前記クサビピンを打ち込むことよって外
方に押し拡げられると共に外側に突出する食い込み突起
を備えた拡径部を有し、前記接合金物の円筒部を、交差
接合される一方の軸組部材に形成した固定孔に挿入して
前記中空内側部分にクサビピンを打ち込み、前記拡径部
の食い込み突起を前記固定孔の壁面に食い込ませること
によって、前記接合金物を一方の軸組部材に固定し、且
つ前記鋼棒を前記鋼棒挿通孔に挿通して、交差接合され
る他方の軸組部材に固定することにより、これらの軸組
部材を接合補強する軸組部材の接合構造を提供すること
により、上記目的を達成したものである(請求項4記載
の発明)。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態を図面
を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態によれば、図
1及び図2に示すように、例えば木製の軸組部材である
主梁11に対して、同じく木製の軸組部材である横架材
12を直交方向に交差接合する際の接合部を補強する接
合構造において、接合補強金物30を固定する際に本発
明の固定構造が採用される。
【0015】本実施形態によれば、接合部は、主梁11
の側面に切り欠き加工した鳩尾状の断面部分を備える蟻
掛け溝13に、横架材12の先端に突出加工した鳩尾状
の断面部分を備える蟻掛け突起14を嵌合して形成され
る仕口による接合部であって、この接合部を接合補強金
物30を用いて補強して、強固な接合構造が構成される
(図2参照)。なお、かかる仕口加工は、プレカット加
工の他、手加工によって行われるものであっても良い。
【0016】接合補強金物30は、鋼棒挿通孔15を有
するプレート部16に円筒部17の側面が一体接合され
てなる木材用金物である接合金物10と、鋼棒挿通孔1
5に挿通される鋼棒18と、クサビピン19とによって
構成される。
【0017】接合金物10は、長さ100mm、幅50
mm程度の矩形状のプレート部16の一端側に、一対の
接合リブ20を介して円筒部17を溶着一体化して形成
されており、またプレート部16の他端側には、φ12
mm程度の鋼棒挿通孔15が設けられている。
【0018】円筒部17は、図3(a)及び(b)にも
拡大して示すように、拡径後に外径16mm、内径10
mm程度の円形の断面形状となる長さが130mm程度
の中空ロッド状の部材であって、その外周面には、多数
の係止爪21が突出形成されている。この係止爪21
は、先端に向かってその幅を矢印状に狭めると共に、先
端に向かってその突出高さを減少させた楔形状を備えて
いる。また、円筒部17には、これの中空内側部分まで
至るように切り込まれた一本の切り込み22が軸方向の
全長に亘って形成されていて、この切り込み22の幅を
増大させることによって、円筒部17を外側に押し拡げ
て拡径することができるようになっている。さらに、円
筒部17の先端部の外周面には、先細りとなるテーパー
面27が形成されている。
【0019】なお、円筒部17は、一対の接合リブ20
によって、プレート部16の表面との間に間隔を保持し
つつその側面をプレート部16に一体接合しているの
で、後述するクサビピン19の打ち込み作業の際の作業
空間を横架材12の側方に確保して、かかる打ち込み作
業をスムースに行うことが可能になる。
【0020】鋼棒18は、φ12mm程度、長さ120
mm程度のピン部23と、ピン部23の一端部に一体と
して設けられた6角形状の頭部24とからなる。ここ
で、ピン部23は横架材12の側面に開口形成された挿
通孔25と略合致する断面形状を備えると共に、ピン部
材23の長さは横架材12の幅と略同じかこれよりも短
くなっていて、挿通孔25に打ち込まれて周面の摩擦に
よって横架材12に固定されると共に、その先端が横架
材12の反対側の側面から突出しないようになってい
る。
【0021】クサビピン19は、先端が円錐状のテーパ
ー面26となっている直径が10mm程度の円形の断面
形状を備える長さが130mm程度の丸鋼であって、円
筒部17の中空内側部分に打ち込まれ、円筒部17の切
り込み22の幅を増大さることにより、円筒部17の全
体を拡径部として拡径させた状態で円筒部17の内部に
収容される。
【0022】そして、接合補強金物30によって仕口に
よる接合部を補強するには、図1及び図2に示すよう
に、まず主梁11の側面に開口形成した固定孔28に、
接合金物10の円筒部17を挿入すると共に、プレート
部16の裏面を横架材12の側面に密着させる。固定孔
28はその直径が16mm程度で、拡径前の円筒部17
の外径よりも若干大きな直径を有しており、また円筒部
17の先端にはテーパー面27が設けられ、且つ外周面
の係止爪21は先端に向かってその突出高さを減少させ
て外周面にすりつけられているので、接合金物10を固
定孔28に容易に挿入配置することができる。なお、固
定孔28は、予め設定された所望の位置に精度良く設け
られていることにより、固定孔28に円筒部17を挿入
した状態で、プレート部16を横架材12の側面に容易
に密着させることができる。
【0023】次に、プレート部16の鋼棒挿通孔15を
横架材12の側面の挿通孔25に合致させ、鋼棒挿通孔
15を介して挿通孔25に挿通しつつ、鋼棒18を横架
材12に打ち込むことにより、接合金物10のプレート
部16を横架材12の側面に密着固定する。
【0024】そして、本実施形態によれば、固定孔28
に挿入配置した円筒部17の中空内側部分にクサビピン
19を打ち込むことよって、接合金物10は、主梁11
に容易かつ強固に固定される。すなわち、クサビピン1
7が打ち込まれることにより円筒部17は外方に押し拡
げられ、多数の係止爪21が固定孔28の壁面に食い込
むことによって、接合金物10は主梁11の側面に強固
に固定される。
【0025】本実施形態によれば、接合金物10の固定
構造は、ナット等による締結作業を必要とすることな
く、固定孔28に挿入した円筒部17をクサビピン17
により押し広げて、食い込み突起21を固定孔28の壁
面に食い込ませることにより構成されるので、乾燥収縮
等による主梁51の材幅方向の変形による影響を受ける
ことなく、その固定状態を容易に保持するこができる。
むしろ、乾燥収縮等によって主梁51が締まることによ
り、食い込み突起21による係合状態が強化され、より
安定した接合金物10の固定構造及び主梁11と横架材
12との接合構造が得られることになる。
【0026】また、固定孔28に円筒部17を挿入して
クサビピン17を打ち込むだけの簡易な作業によって、
接合金物10を容易に固定することができ、またインパ
クトレンチ等を用いることなく作業の静音化を容易に図
ることもできると共に、円筒部17の挿入部分の長さ
を、主梁11の幅よりも短く設定しておくことにより、
主梁11の反対側の側面に円筒部17を突出させること
がなく、従って二次部材を取り付ける際の納まりを向上
させることができる。
【0027】さらに、本実施形態の接合構造は、接合金
物10、鋼棒18及びクサビピン19の3つの部材のみ
からなる接合補強金物30を用いて補強されるので、部
品点数を低減して、作業の容易化、迅速化を図ることが
できる。なお、本実施形態の接合構造によれば、横架材
12に固定される鋼棒18もまた、横架材12の側面の
挿通孔25に打ち込まれ、またその先端は横架材12の
反対側の側面から突出しないので、乾燥収縮等による横
架材12の材幅方向の変形による影響を受けることな
く、その固定状態を容易に保持するこができると共に、
横架材12の反対側の側面に二次部材を取り付ける際の
納まりも向上させることができる。さらにまた、本実施
形態の接合構造によれば、主梁11や横架材12の材幅
方向の乾燥収縮作用を、接合部の締結力に利用すること
ができる。
【0028】図4(a)及び(b)は、接合金物10を
構成する円筒部の他の実施態様を示すものである。すな
わち、図4に示す円筒部32には、中空内側部分まで至
る切り込み33をコの字状に形成することにより、基端
部分34から円筒部32の先端側に向かって延設される
舌状片35が形成されている。また、この舌状片35
は、先端側にゆくに従って内側に湾曲し、且つ舌状片3
5の先端部には、当該先端部を外側に折り曲げて食い込
み突起片36が設けられることによって、舌状片35は
拡径部を構成している。この食い込み突起片36は、ク
サビピン19の打ち込み前には円筒部32の外方にはみ
出さないように設けられていて、円筒部32を固定孔2
8に挿入する際の邪魔にならないようになっている。そ
して、円筒部32を固定孔28に挿入配置した後、円筒
部17の中空内側部分にクサビピン19を打ち込めば、
舌状片35は外方に押し拡げられ、食い込み突起片36
が固定孔26の壁面に食い込むことによって、接合金物
10は主梁11の側面に強固に固定される。このような
円筒部32を採用した固定構造及び接合構造もまた、上
述と同様の作用効果を奏する。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の木
材用金物の固定構造は、軸組部材が交差接合される箇所
における接合構造を補強するための接合金物に限定され
ることなく、木材に固定して用いられる種々の金物に採
用することができる。また、本発明の軸組部材の接合構
造における、鋼棒挿通孔に挿通して固定される鋼棒は、
軸組部材の挿通孔に打ち込んで固定するものである必要
は必ずしもなく、軸組部材に締結固定されるボルト部材
であっても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の木
材用金物の固定構造及び軸組部材の接合構造よれば、軸
組部材の材幅方向の変形による影響を少なくして使用す
る金物のゆるみやがたつきを容易に回避できると共に、
金物を容易に固定することができ、且つ二次部材を取り
付ける際の納まりを向上させることができる。また、本
発明は軸組部材の接合構造によれば、部品点数を低減し
て、作業の容易化、迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る木材用金物の固定構
造及び軸組部材の接合構造を説明する分解斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態に係る木材用金物の固定構
造及び軸組部材の接合構造を説明する斜視図である。
【図3】円筒部の一実施態様を説明する(a)は側面
図、(b)は(a)のA−Aに沿った横断面図である。
【図4】円筒部の他の実施態様を説明する(a)は斜視
図、(b)は(a)のB−Bに沿った縦断面図である。
【図5】従来の軸組部材の接続構造を説明する斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 接合金物(木材用金物) 11 主梁(軸組部材) 12 横架材(軸組部材) 15 鋼棒挿通孔 16 プレート部 17,32 円筒部 18 鋼棒 19 クサビピン 21 係止爪(食い込み突起) 22,33 切り込み 25 挿通孔 28 固定孔 30 接合補強金物 34 基端部分 35 舌状片 36 食い込み突起片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造建築物の柱、梁等の軸組部材に金物
    を固定するための固定構造であって、 前記金物に一体として設けられた円筒部と、該円筒部の
    中空内側部分に打ち込まれるクサビピンとからなり、 且つ前記円筒部は、前記クサビピンを打ち込むことよっ
    て外方に押し拡げられると共に外側に突出する食い込み
    突起を備えた拡径部を有し、 前記軸組部材に形成した固定孔に前記円筒部を挿入して
    前記中空内側部分にクサビピンを打ち込み、前記拡径部
    の食い込み突起を前記固定孔の壁面に食い込ませること
    によって、前記金物を前記軸組部材に固定する木材用金
    物の固定構造。
  2. 【請求項2】 前記円筒部には前記中空内側部分まで至
    る一本の切り込みを軸方向の全長に亘って形成し、前記
    円筒部の外周面には多数の係止爪を食い込み突起として
    設けることにより、前記円筒部の全体を拡径部とした請
    求項1記載の木材用金物の固定構造。
  3. 【請求項3】 前記円筒部には前記中空内側部分まで至
    る切り込みをコの字状に形成することにより、基端部分
    から前記円筒部の先端側に向かって延設される舌状片を
    形成し、かつ該舌状片を先端側にゆくに従って内側に湾
    曲させると共に、前記舌状片の先端外側に、前記食い込
    み突起を前記クサビピンの打ち込み前には前記円筒部の
    外方にはみ出さないように設けることにより、前記舌状
    片を拡径部とした請求項1記載の木材用金物の固定構
    造。
  4. 【請求項4】 木造建築物の柱、梁等の軸組部材が交差
    接合される箇所において、これらの軸組部材を接合補強
    する接合構造であって、 鋼棒挿通孔を有するプレート部に円筒部の側面が一体接
    合されてなる接合金物と、前記鋼棒挿通孔に挿通される
    ボルト等の鋼棒と、クサビピンとからなり、 且つ前記円筒部は、これの中空内側部分に前記クサビピ
    ンを打ち込むことよって外方に押し拡げられると共に外
    側に突出する食い込み突起を備えた拡径部を有し、 前記接合金物の円筒部を、交差接合される一方の軸組部
    材に形成した固定孔に挿入して前記中空内側部分にクサ
    ビピンを打ち込み、前記拡径部の食い込み突起を前記固
    定孔の壁面に食い込ませることによって、前記接合金物
    を一方の軸組部材に固定し、 且つ前記鋼棒を前記鋼棒挿通孔に挿通して、交差接合さ
    れる他方の軸組部材に固定することにより、これらの軸
    組部材を接合補強する軸組部材の接合構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003029092A (ja) * 2001-07-19 2003-01-29 Furukawa Electric Co Ltd:The ガイドピン及びそれを用いた光コネクタ接続方法
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