JPH01260134A

JPH01260134A - 閉鎖形断面の鉄骨部材と他の鉄骨部材との接合部構造

Info

Publication number: JPH01260134A
Application number: JP8631188A
Authority: JP
Inventors: Eiji Matsushita; 松下　英二; Hikojiro Kijima; 彦次郎木島
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1988-04-08
Filing date: 1988-04-08
Publication date: 1989-10-17
Anticipated expiration: 2010-02-08
Also published as: JPH0711162B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は例えば角形鋼管柱と鉄骨梁といった閉鎖型断
面の鉄骨部材と他の鉄骨部材との接合構造に関するもの
である。

〔従来の技術〕

一般に、鉄骨構造の建物に於いては、柱部材には角形鋼
管や円形鋼管等の閉鎖形断面の鉄骨材が使用され、梁部
材には■形鋼やＨ形鋼等の鉄骨材が使用される。

そして、柱材に梁材を接合するには梁にブラケットを突
設し、このブラケットにフランジプレートやスプライス
プレート等を添えてボルト止めしたり、或いは柱に梁を
直接溶接したり、更には、接合金物によって接合するの
が一般的である。

所で、接合金物による接合は鉄骨加工の省力化が図れ、
且つ運搬等の取扱がし易く、然も加工、建て方精度の向
上が図れる等のメリットが多いことから近年になって盛
んに多用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、接合金物による接合は柱材がＨ形鋼等の
場合には、容易に接合が可能であるが、角形鋼管等と言
った閉鎖形断面の場合には、裏側から接合金物を取りつ
けるのが極めて困難か、或いは何ら加工なしでは全く取
り付けができない場合がある。

この発明はこのような前記従来の問題点を解決するため
に提案されたもので、閉鎖形断面の鉄骨部材と他の鉄骨
部材とを極めて簡単に接合することができる閉鎖形断面
材と他の部材との接合構造を提供することを目的とする
ものであこの発明は角形鋼管や円形鋼管等といった閉鎖
形断面の鉄骨材と他の鉄骨材との接合構造に関するもの
で、閉鎖形断面の鉄骨部材の側部に取付孔を穿設し７、
当該取付孔の裏側にアンカーナンドを設置すると共に当
該アンカーナツトに外周に雄ネジを、内周に雌ネジを、
内側端部に鍔部を、更に当該鍔部の外周に歯形若しくは
スパナ掛けを有する筒体を鉄骨部材の表側より螺合し、
且つ当該筒体のねし孔に他の鉄骨部材を接合するための
連結部材を螺合する構成になっていることを特徴とする
。

［実施例〕以下、この発明を図示する一実施例によって説明する。

第１図に於いて、番号１は角形鋼管等の閉鎖形断面の鉄
骨部材、番号２はアンカーナツト、番号３は筒体、番号
４は取り付は後の筒体３が緩まないようにするための綴
止ナツト、番号５は鉄骨部材１の側部にブラケット等を
連結するための連結ボルトである（第３図参照）。

アンカーナツト２は鉄骨部材１の側部に穿設された取付
孔６の裏側に設置されている。

又、筒体３の外周は雄ネジ７に、筒体３の内周はネジ孔
８になっている。

更に、筒体３の外側端部には取付孔６の内径より一回り
大きい鍔部９が形成されている。

鍔部９の外周には歯形１０若しくはスパナ掛け１１が形
成されている（第５図、第７図及び第９図参照）。

そして、筒体３は取付孔６に前記アンカーナツト２に螺
合することにより取りつけられている。

筒体３を取りつける場合、鍔部９の外周の歯形１０若し
くはスパナ掛けにスパナ等の治具を引っ掛けて締めつけ
る。

尚、筒体３の鍔部９をなくし、筒体３と綴止ナツト４を
一体的に形成してもよい（第２図参照）。

続いて、取り付は方法について説明する。

■　まず、鉄骨部材１の側部に取付孔６を穿設する（第
６図参照）。

■　続いて、取付孔６の裏側にアンカーナツト２を設置
する（第１６図参照）。

アンカーナツト２を設置するには、アンカーナツト２を
アングル材や木材等に仮止めして鉄骨部材１の裏側に端
部より挿入する。

そして、取付孔６の裏側に設置し、仮止めする。

■　続いて、前記アンカーナツト２に筒体３を鍔部９の
ない方を先にして取付孔６の表側より螺合して取りつけ
る（第１７図参照）。

尚、■〜■の作業は、工場に於いて鉄骨加工の際に行う
ことを原則とする。

■　続いて、建設現場に於いて、ブラケット等を取りつ
ける際に連結ボルト５をネジ孔７に螺合する（第１８図
参照）。

連結ボルト５には綴止ナツト４を螺合しておき、連結ボ
ルト５を螺合した後、綴止ナツト４を締めつけ連結ボル
ト５を完全に固定する。

第１９図は所謂パドル工法による梁の接合方法を示した
もので、オール状に形成された接合金物１２をその先端
の雄ネジ部１２ａを筒体３のネジ孔８に螺合することに
より取りつけ、後端側のフランジ部１２ｂに鉄骨梁をボ
ルト止めして接合するようにしたものである。

取りつけ方法は、第１図に示すものと略同じである。

第８図〜第１５図はその他の筒体３を示したもので、こ
のうち第８図及び第９図に示す筒体３は、先端部を先細
に形成することにより筒体３を鉄骨部材１の取付孔及び
アンカーナツト２に取りつけし易くしたものである。

又、第１０．１１図、第１２．１３図及び第１４．１５
図は分割式に製作された筒体３を示したもので、このう
ち第１０．１１図は２分割式の筒体を、第１２．１３図
は３分割式の筒体を、そして第１４．１５図は４分割式
の筒体をそれぞれ示したものである。

図中、番号１３と１４は、凸部と凹部をそれぞれ示し、
分割体を抱き合せ組み立てた際に互いに嵌まり合って分
割体どうしが横ずれしないようにするためのものである
。

尚、実施例では鉄骨構造に於ける柱と梁との接合構造に
ついて説明したが、これに限られるものではなく鉄骨鉄
筋コンクリート構造における柱とネジ鉄筋の接合も可能
である（第２０図参照）。

〔発明の効果〕

この発明は以上の構成から成るので、以下の効果を有す
る。

■　角形鋼管や円形鋼管等のように、接合金具を裏側か
ら取り付けることが極めて困難な鉄骨部材でも、建設現
場に於ける接合金具の取り付けは全て表側から行うこと
ができる構造になっているので、接合作業が極めて簡単
にできる。

■　又、鉄骨部材の取付孔の表側よりアンカーナツトに
筒体を取りつける場合、鍔部の外周に歯形若しくはスパ
ナ掛けが形成しであるので、この歯形若しくはスパナ掛
けにスパナ等の治具を引っ掛けて筒体を簡単且つ確実に
締めつけることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図ばこの発明に係る接合部の構造を示す
縦断面図、第２図も同じ（接合部の構造を示す一部縦断
面図、第４図〜第９図は筒体を示したもので、第４図、
第６図、及び第８図は筒体の一部破断側面図、第５図、
第７図及び第９図はその側゛面図、第１０図〜第１５図
は同じく筒体を示したもので、第１Ｏ図、第１２図及び
第１４図は筒体の分割体の側面図、第１１図、第１３図
及び第１５図は筒体の横断面図、第１６図、第１７図及
び第１８図は閉鎖形断面の鉄骨部材とネジ鉄筋との接方
法を示す接合部の縦断面図、第１９図はパドル工法によ
る柱と梁との接合方法を示す縦断面図、第２０図は閉鎖
形断面の鉄骨部材とネジ鉄筋との接合方法を示す断面図
である。１・・・鉄骨部材、２・・・アンカーナツト、３・・・
筒体、４・・・綴止ナツト、５・・・連結ボルト、６・
・・取付孔、７・・・雄ネジ、８・・・ネジ孔、９・・
・鍔部、１０・・・歯形、１１・・・スパナ掛け、１２
・・・接合金物、１３・・・凸部、１°４・・・凹部、
１５・・・ネジ鉄筋。第４図　　３　　第５図Ｉ＋”　　　　　　　　　　　　　　　Ｎ玖１　′°　１　　　　ノ＼５一９ｎｌ’；− 第１１図第１３図第１５　　図

Claims

【特許請求の範囲】１、閉鎖形断面の鉄骨部材１の側部に取付孔６が穿設し
てあり、当該取付孔６の裏側にアンカーナット２が設置してあると共に、当該アンカーナット２に鉄骨部材１の表側より外周に雄ネジ７を、内周にネジ孔８を、外側端部に
鍔部９を、更に当該鍔部９外周に歯形１０若しくはスパナ掛け１１を有する筒体３が螺合して有り、且つ当該筒体３のねじ孔８に他の鉄骨部材を接合する連結部材５が螺合してあることを特徴とする閉鎖形断面の鉄骨部材と他の鉄骨部材との接合構造。