JPH0633026A - 接着性組成物 - Google Patents

接着性組成物

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JPH0633026A
JPH0633026A JP22910492A JP22910492A JPH0633026A JP H0633026 A JPH0633026 A JP H0633026A JP 22910492 A JP22910492 A JP 22910492A JP 22910492 A JP22910492 A JP 22910492A JP H0633026 A JPH0633026 A JP H0633026A
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JP
Japan
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group
silane
chloroprene rubber
organic
adhesive composition
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Pending
Application number
JP22910492A
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English (en)
Inventor
Katsuro Hasegawa
勝郎 長谷川
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Showa Denko Materials Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kasei Polymer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、前記の如く、秤量配合の必要
がない一液形クロロプレン系接着剤で、高い耐熱性を持
ち、かつ二液形と同等以上の作業性を有する接着性組成
物を提供することにある。 【構成】シラン変成クロロプレンゴム、粘着付与樹脂、
有機溶剤を必須成分とする一液形クロロプレン系接着剤
において、当該シラン変成クロロプレンゴムは、1分子
中にカルボキシル基を少なくとも2個以上含有するカル
ボキシル変性クロロプレンゴムを、 【化1】(カルボキシル基に対し活性な官能基を含む有
機シラン)で変成して成ることを特徴とする1液形接着
性組成物。接着後かかるシランが湿気により、加水分解
・脱水縮合によって架橋反応を起こし、接着剤の耐熱性
を向上せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車内装用部
品として使用される成形品の接着において、とくに耐熱
性の必要な部位、たとえばインストルメントパネル、成
形ドア、成形天井、リアシェルフ等の接着に利用される
一液形接着剤の接着組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クロロプレン系接着剤で耐熱が要
求される部位の接着を行う場合、イソシアネート系の硬
化剤を併用した二液形が多く採用されている。しかしな
がら、接着作業性向上の為には、硬化剤の秤量配合の必
要がない一液形が要望されている。この手法として二液
形相当の耐熱性を得る為、Tgの高い樹脂を配合し、接
着剤全体のTgを上げる方法が一般的に用いられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の様に
一液形クロロプレン系接着剤のTgを上げる方向で耐熱
性を改良すると、オープンタイムが短くなり、作業性が
低下するという問題を生じる。通常、接着剤を塗布乾燥
後長時間、例えば自動車内装用の成形接着の場合は30
分程度、必要であるのに対して5分以下になる欠点があ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、一液形で高い耐熱性を
持ち、かつ二液形と同等以上の作業性を有する接着性組
成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、カルボキシル変性クロロプレンゴムを
有機シランで変成し、接着後かかるシランが湿気によ
り、加水分解・脱水縮合によって架橋反応を起こし、接
着剤の耐熱性を向上させる手段を採用している。以下、
本発明について詳細に説明する。本発明における有機シ
ランとしては
【化1】(但し、式中Rはカルボキシル基に対し活性な
官能基を含む1価の有機基であり、R’は炭素数最大1
0の1価の炭化水素基であり、nは1〜3であり、Xは
炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数最大6のアルコキシ
アルコキシ及び炭素数2〜4のアシロキシ、フェノキシ
及びオキシムから成る群から選ばれた加水分解可能な基
である)の有機シランで、例えばγ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピ
ルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエ
トキシシラン等が挙げられる。これらの有機シランは単
独または2種以上を混合または反応して用いることがで
きる。本発明におけるカルボキシル変性クロロプレンゴ
ムは、クロロプレンゴム1分子中に、カルボキシル基を
少なくとも2個以上有するものであれば良く、結晶化
度、ムーニー粘度、分子量等は特に限定されるものでは
ない。かかるシラン変成クロロプレンゴムは、カルボキ
シル変性クロロプレンゴムに対し、有機シランを反応せ
しめることにより製造される。反応はクロロプレンゴム
の溶液を40〜150℃好ましくは80〜100℃に加
熱し、ここに有機シランを添加し、1時間以上好ましく
は4〜6時間反応して、カルボキシル変性クロロプレン
ゴム中のカルボキシル基と、有機シラン中のカルボキシ
ル基に対し活性な官能基を反応せしめる。本発明におけ
る粘着付与樹脂として、通常のたとえばテルペン変性フ
ェノール樹脂、クマロンインデン樹脂、ロジン樹脂、石
油樹脂、アルキルフェノール樹脂、または金属酸化物で
キレート化したアルキルフェノール樹脂等を用いること
ができる。粘着付与樹脂の使用量は通常、上記変成前の
クロロプレンゴム100部(重量部、以下同様)に対し
て10〜200部の範囲で添加すればよいが、好ましく
は20〜60部がよい。これは樹脂添加量が多くなりす
ぎると、接着剤のオープンタイムが短くなり作業性が悪
くなるという欠点を生じ、また、少なすぎると被着体へ
の密着性が低下する為である。本発明における有機溶剤
としては、ノルマルヘキサン等の脂肪族炭化水素、シク
ロヘキサン等の脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、アセトン、MEK,MI
BK等のケトン類、酢酸エチル等の酢酸エステルおよび
メチレンクロライド、1,1,1−トリクロルエタン、
トリクロルエチレン等のハロゲン化炭化水素等を使用す
ることができる。これらの溶剤は単独または2種以上の
混合溶剤として使用することができ、接着剤組成分中の
これらの溶剤の割合も任意に設定することができる。接
着剤の反応性を向上させるため、塩基性触媒を添加する
ことがより望ましいが、添加しなくとも特に問題はな
い。また他に必要に応じ、マグネシア、活性亜鉛華、脱
水剤、老化防止剤、可塑剤、充填剤等の公知の添加物を
使用することができ、接着剤組成分中のこれら添加物の
割合も任意に設定することができる。かかる接着剤の調
整は、通常のロール混練法あるいは直接溶解法に準じて
行えばよい。
【0006】
【作用】本発明は、硬化剤を秤量して配合し、また可使
時間が短いといった問題がなく、良好な作業性を有し、
かつ各種の被着体の接着に適用でき、優れた初期接着
力、耐熱接着力を発揮する自動車工業において、きわめ
て有用な接着剤を得られるものである。以下に実施例お
よび比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。
【0007】
【実施例】
実施例1 表−1に示す部数の各成分において、先ずクロロプレン
ゴムを2本ロールで素練し、薄く引き出し細断してゴム
片とした。かかるゴム片を有機溶剤中に投入し、40℃
で10時間溶解を行った。溶解後ゴム溶液を80℃に昇
温し、アミノシランを添加し、4時間変成反応を行っ
た。その後、40℃に冷却し、これに粘着付与樹脂を加
え、1時間混合撹拌して接着剤を得た。 実施例2 添加する有機シランを、エポキシシランとした他は、実
施例1と同じ接着剤である。 実施例3 添加する有機シランを、イソシアネートシランとした他
は、実施例1と同じ接着剤である。なお、比較例1は有
機シラン無添加のものであり、比較例2は、これにイソ
シアネート系硬化剤を加えた二液形の接着剤である。ま
た、比較例3はアルキルフェノール配合量を80部とし
た他は、比較例1と同じ接着剤である。 接着試験 9号帆布に上記接着剤を各々に約200g/mの割合
で塗布し、60℃で3分乾燥後室温で30分のオープン
タイムをおいた後に、接着面どうしを1.0kgf/c
の圧力で10秒間加圧して貼合せ、25mm巾の短
冊状にカットし試験片とした。この試験片を20±2
℃、65±5%RH中で3日間養生後90℃×300g
の耐熱クリープを行い、2時間後のはく離長さを測定し
た。また、20℃および80℃雰囲気中において200
mm/minの速度で180°はく離を行い、はく離強
度を測定した。結果を表−1に示す。
【0008】
【表−1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シラン変成クロロプレンゴム、粘着付与樹
    脂、有機溶剤を必須成分とする一液形クロロプレン系接
    着剤において、当該シラン変成クロロプレンゴムは、1
    分子中にカルボキシル基を少なくとも2個以上含有する
    カルボキシル変性クロロプレンゴムを 【化1】 (但し、式中Rはカルボキシル基に対し活性な官能基を
    含む1価の有機基であり、R’は炭素数最大10の1価
    の炭化水素基であり、nは1〜3であり、Xは炭素数1
    〜4のアルコキシ、炭素数最大6のアルコキシアルコキ
    シ及び炭素数2〜4のアシロキシ、フェノキシ及びオキ
    シムから成る群から選ばれた加水分解可能な基である)
    の有機シランで変成して成ることを特徴とする1液形接
    着性組成物。
  2. 【請求項2】カルボキシル基に対して活性な官能基がア
    ミノ基、エポキシ基、イソシアネート基である、前記第
    1項記載の1液形接着性組成物。
JP22910492A 1992-07-15 1992-07-15 接着性組成物 Pending JPH0633026A (ja)

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