JP3096085B2 - 一液型クロロプレン系接着剤 - Google Patents

一液型クロロプレン系接着剤

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JP3096085B2
JP3096085B2 JP03099556A JP9955691A JP3096085B2 JP 3096085 B2 JP3096085 B2 JP 3096085B2 JP 03099556 A JP03099556 A JP 03099556A JP 9955691 A JP9955691 A JP 9955691A JP 3096085 B2 JP3096085 B2 JP 3096085B2
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徹也 大橋
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和彦 佐藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一液型クロロプレン系
接着剤、更に詳しくは、主成分であるカルボキシル基含
有クロロプレンゴムをエポキシシランで変性したことに
より、優れた接着力および耐熱性を発揮するようにした
一液型クロロプレン系接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クロロプレンゴムを主成分に
フェノール樹脂誘導体等の粘着付与剤、金属酸化物等の
加硫剤、及び老化防止剤、加硫促進剤、充填材等を有機
溶剤に溶解ないしは分散させた一液型溶剤型クロロプレ
ン系接着剤があり、産業用から一般家庭用まで広く使用
されている。しかし、耐熱性、特に高温時(80〜13
0℃)の強度やクリープ性が弱く、このためイソシアネ
ート系硬化剤を組み合わせた二液型が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明らは、二液型と
同等もしくはそれ以上の優れた接着力及び耐熱性を発揮
する一液型のクロロプレン系接着剤を提供するため鋭意
研究を進めた結果、カルボキシル基を有するクロロプレ
ンゴムをさらにエポキシシランで変性しておけば、該シ
ランが湿気で架橋反応を起こし、加熱条件下の高温時の
強度やクリープ性を著しく向上させることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0004】本発明は、従来の一液型クロロプレン系接
着剤に比べて極めて優れた接着力および耐熱性を発揮す
る一液型クロロプレン系接着剤を提供することを目的と
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の一液型クロロプレン系接着剤は、カルボキ
シル基含有クロロプレンゴムをエポキシシランにて変性
した反応付加物、粘着付与樹脂、金属酸化物および有機
溶剤を必須成分としたものである。
【0006】本発明におけるエポキシシランとしては、
例えば、γ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメト
キシシラン等が挙げられる。かかるエポキシシランをカ
ルボキシル基含有クロロプレンゴムのカルボキシル基と
反応させて変性する。この反応は、カルボキシル基含有
クロロプレンゴムの溶剤溶液にエポキシシランを加え、
室温〜50℃雰囲気中で1〜5時間程度で行うことがで
きる。
【0007】エポキシシランの添加量は、その変性によ
る効果と貯蔵安定性の関係から、カルボキシル基含有ク
ロロプレンゴム100部(重量部、以下同様)に対して
5〜50部が適当である。
【0008】本発明における粘着付与樹脂としては、ア
ルキルフェノール樹脂(t−ブチルフェノール樹脂)、
テルペン変性フェノール樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、ロジン樹脂、水添ロジンエステル、石油系樹脂、ク
マロン−インデン樹脂等が挙げられる。粘着付与樹脂の
使用量は、変性前のカルボキシル基含有クロロプレンゴ
ム100部(重量部、以下同様)に対して10〜100
部の範囲で選定すればよい。
【0009】本発明における有機溶剤としては、トルエ
ンやキシレン等の芳香族系、ヘキサン等の脂肪族系、酢
酸エチル等のエステル系、アセトンやMEK等のケトン
系、1,1,1−トリクロルエタン等の塩素系およびこ
れらの混合溶剤が挙げられる。
【0010】本発明における金属酸化物としては、酸化
亜鉛又は酸化マグネシウム、酸化カルシウム等が挙げら
れる。
【0011】本発明の一液型クロロプレン系接着剤は、
上記のカルボキシル基含有クロロプレンゴムをエポキシ
シランにて変性した反応付加物、粘着付与樹脂、金属酸
化物および有機溶剤で構成されるが、必要に応じて脱水
剤、触媒(シランの反応触媒)、老化防止剤、充填剤等
を適当量配合する。また、メタノール等を添加しておく
と、貯蔵安定性が向上する。
【0012】本発明に係る接着剤の用途としては、金
属、木材、皮革、織布、プラスチック材料(ABS、硬
質塩ビ、ポリオレフィンフォームなど)等に適用でき
る。
【0013】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて説明する。 実施例1〜4 表1に示す組成及び部数(重量)にて、カルボキシル基
含有クロロプレンゴムを酸化マグネシウムおよび活性亜
鉛華とともにゴム用混練ロールで混練りして薄く引き伸
ばしてカッターで細断した。一方、高速撹拌機に表1に
示した有機溶剤を入れ、次いで上記のゴム混練り物を投
入して溶解した。この後エポキシシランを添加し、変性
反応を行なった(40℃×4時間)。この後、テルペン
フェノール樹脂(安原ケミカル(株)製、YSポリスタ
−T−130)、触媒、老化防止剤を加え、撹拌混合し
てそれぞれ接着剤とした。
【0014】上記接着剤にてJIS.K.6854に従
い綿布同志を貼合わせ接着試験片とした。この試験片を
20℃65%RHで72時間養生後、常態接着力(kg
f/25mm)を測定した。また、この試験片を使い8
0℃雰囲気中で300gの荷重をかけ24時間後の剥離
長さを測定した(耐熱クリープ)。これらの試験結果を
表1に示した。
【0015】比較例1 表1に示した如くエポキシシラン無添加とした一液型ク
ロロプレン系接着剤を実施例と同様の手順で作成した。
この接着剤について実施例1と同様の試験を行ってその
結果を表1に示した。
【0016】比較例2 表1に示した如く通常のカルボキシル基を含まないクロ
ロプレンで調整し、イソシアネート系硬化剤を組み合わ
せて二液型のクロロプレン系接着剤とした。この接着剤
について実施例1と同様の試験を行ってその結果を表1
に示した。
【0017】
【表1】
【0018】表1中の(注)〜は次の通りである。 (注)昭和電工デュポン(株)製、ネオプレンAF 昭和電工デュポン(株)製、ネオプレンWHV 信越化学工業(株)製、KBM403(γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン) 信越化学工業(株)製、KBE402(γ−グリシド
キシプロピルメチルジエトキシシラン) 三級アミン 住友バイエルウレタン(株)製、トリフェニルメタン
トリイソシアネート
【0019】上記した実施例と比較例との結果から、本
発明の一液型クロロプレン系接着剤は、従来の一液型ク
ロロプレン系接着剤(比較例1)に比べて優れた耐熱性
を有し、二液型(比較例2)と同等もしくはそれ以上の
優れた接着力及び耐熱性を発揮するものであるかとが確
認できた。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明に係る一液型クロロ
プレン系接着剤によれば、主成分であるカルボキシル基
含有クロロプレンゴムをエポキシシランで変性すること
により、優れた接着力及び耐熱性が発揮するという効果
を奏するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 和彦 東京都品川区東五反田4丁目5番9号 セメダイン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−290780(JP,A) 特開 平1−301776(JP,A) 特開 昭62−290781(JP,A) 特開 平1−118585(JP,A) 特開 平2−227479(JP,A) 特開 平1−108282(JP,A) 特開 平2−227479(JP,A) 特開 平1−118585(JP,A) 特開 平1−108282(JP,A) 特開 昭49−25032(JP,A) 特開 昭62−236879(JP,A) 特開 平1−301776(JP,A) 特開 昭62−290781(JP,A) 特開 昭60−32871(JP,A) 特開 昭62−290780(JP,A) 特開 昭58−113224(JP,A) 特開 平5−140522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 1/00 - 201/10 C08L 1/00 - 101/16 C08F 8/00 - 8/50

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基含有クロロプレンゴムを
    エポキシシランにて変性した反応付加物、粘着付与樹
    脂、金属酸化物および有機溶剤を必須成分とすることを
    特徴とする一液型クロロプレン系接着剤。
JP03099556A 1991-04-04 1991-04-04 一液型クロロプレン系接着剤 Expired - Fee Related JP3096085B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023158698A1 (en) * 2022-02-15 2023-08-24 Lord Corporation Cold bonding adhesives for bonding vulcanized rubber compounds for industrial applications

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WO2023158698A1 (en) * 2022-02-15 2023-08-24 Lord Corporation Cold bonding adhesives for bonding vulcanized rubber compounds for industrial applications

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