JPH0632966B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH0632966B2
JPH0632966B2 JP62147405A JP14740587A JPH0632966B2 JP H0632966 B2 JPH0632966 B2 JP H0632966B2 JP 62147405 A JP62147405 A JP 62147405A JP 14740587 A JP14740587 A JP 14740587A JP H0632966 B2 JPH0632966 B2 JP H0632966B2
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健一 島田
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Showa Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は印字装置に関するものであり、特に、印字用紙
を支持するプラテンと印字ヘッドとの隙間であるヘッド
ギャップの調節に関するものである。
従来の技術 印字装置は、一般に、印字用紙を支持するプラテンと、
印字用紙に印字を行う印字ヘッドとを含むように構成さ
れる。プラテンは、フレームに固定される場合と、フレ
ームに一軸線まわりに回転可能に取り付けられ、印字用
紙を送る送りローラを兼ねるようにされる場合とがあ
り、前者の場合にはプラテンとは別に送りローラがフレ
ームに一軸線まわりに回転可能に取り付けられて印字用
紙を支持しつつ送るようにされる。また、印字ヘッドは
フレームに支持されたガイド軸に案内され、プラテンに
沿って移動しつつ印字用紙に印字を行うようにされるこ
とが多い。
このような印字装置においては、印字用紙を複数枚重ね
て印字を行う場合(以下、印字用紙とは、印字用紙を複
数枚重ねた場合をも含むものとする)や、厚さが異なる
印字用紙に印字を行う場合があるなど、印字用紙の厚さ
が一定であるとは限らず、美しく質の良い印字を得るた
めには、印字用紙の厚さに応じてヘッドギャップを変更
することが必要である。そのため、ガイド軸を、丸棒状
のガイド軸部と、そのガイド軸部に対して偏心した両端
の偏心軸部とを一体的に備えたものとし、ガイド軸に印
字ヘッドを支持させるとともに、偏心軸部をフレームに
設けた貫通穴に回転可能に嵌合し、さらに、ヘッドギャ
ップ変更装置を設けることが行われている。偏心軸部に
レバーを取り付けるとともに、そのレバーを複数の位置
に保持する手段を設けてヘッドギャップ変更装置とし、
そのレバーをオペレータが操作して偏心軸部を回転させ
ることにより印字ヘッドの位置を変更し、ヘッドギャッ
プを印字用紙の厚さに対応した大きさに変更するのであ
る。
発明が解決しようとする問題点 しかし、この場合には、印字用紙の厚さが変わる毎にオ
ペレータがいちいちレバーを操作しなければならず、面
倒であるばかりでなく、誤操作により印字品質が悪くな
ることがあるという問題があった。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記の問題を解決するために、(a)フレーム
と、(b)長手形状を成し、フレームに取り付けられて印
字用紙を支持するプラテンと、(c)全体として棒状を成
してプラテンに平行に前記フレームに支持されたガイド
軸と、(d)そのガイド軸に案内され、プラテンに沿って
移動しつつそのプラテンに支持された印字用紙に印字を
行う印字ヘッドと、(e)その印字ヘッドとフレームとの
一方と、ガイド軸との間に、ガイド軸に対して偏心して
設けられ、前記一方にガイド軸の長手方向に平行な軸線
まわりの回転可能に嵌合された偏心部材と、(f)偏心部
材の回転位置を変えることによって、印字ヘッドとプラ
テンとの隙間であるヘッドギャップを変更するヘッドギ
ャップ変更装置とを備えた印字装置において、ヘッドギ
ャップ変更装置を、(イ)フレームに取り付けられて印
字用紙を支持する支持部材と、(ロ)フレームに、支持
部材に接近・離間可能に支持され、印字用紙を介して支
持部材に接触して印字用紙の厚さを検出する検出子と、
(ハ)その検出子を少なくとも厚さ検出時には印字用紙
を介して支持部材に接触した状態に保つ検出子制御装置
と、(ニ)偏心部材を前記印字ヘッドがプラテンに接近
する向きに回転する方向に付勢する付勢手段と、(ホ)
偏心部材の回転に連れて回転する位置決め部材と、
(ヘ)その位置決め部材とストッパ部において係合し、
その位置決め部材および偏心部材の前記付勢手段による
回転の限度を規定するストッパ部材を備えるとともに、
そのストッパ部材が検出子に連結装置により、ストッパ
部と位置決め部材との係合位置が検出子と支持部材との
距離が大きいほど印字ヘッドとプラテンとの距離が大き
くなる位置となるように連結されたストッパ装置と、
(ト)偏心部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回転さ
せ、印字ヘッドをプラテンから離間させるとともに位置
決め部材のストッパ部材との係合を解除する解除装置と
を含むようにとしたものである。
ここでは支持部材とは印字用紙を支持する部材であれば
よく、プラテンが支持部材を兼ねる場合と、プラテンと
は別に設ける場合とがある。
また、偏心部材は、従来と同様に丸棒状のガイド軸と一
体的にかつガイド軸に対して偏心して設けられた偏心軸
でもよく、内周面と外周面とが偏心した偏心スリーブ
が、ガイド軸の両端部の円形断面の軸部に回転可能に嵌
合されたもの等、他の形態のものでもよい。要するに、
偏心部材が回転させられるとき、印時ヘッドがプラテン
に対して接近・離間させられればよいのである。なお、
偏心スリーブが使用される際は、ガイド軸の断面形状は
円形である必要はない。
作用 本発明に係る印字装置においては、ヘッドギャップ変更
装置が、回転によって印字ヘッドのプラテンからの距離
を変える偏心部材を、印字ヘッドがプラテンに接近する
回転方向に付勢する付勢手段を備えている。
したがって、印字ヘッドは付勢手段により常時プラテン
に接近する向きに付勢されていることになるが、この方
向の移動限度がストッパ装置により規定される。ストッ
パ装置はストッパ部材を備え、このストッパ部材が、印
字用紙を介して支持部材に接触する検出子と連結装置に
より連結されている。
検出子は検出子制御装置により、少なくとも厚さ検出時
には印字用紙を介して支持部材に接触した状態に保たれ
るため、この状態における検出子の位置は印字用紙の厚
さに応じて変わる。この検出子の位置の変化が連結装置
によりストッパ部材に伝達される。ストッパ部材はスト
ッパ部において位置決め部材と係合し、その位置決め部
材の回転位置を決めるのであるが、この位置決め部材は
偏心部材の回転につれて回転するものである。
したがって、位置決め部材の回転位置が決まれば偏心部
材の回転位置も決まり、結局、印字ヘッドのプラテンか
らの距離、すなわちヘッドギャップが決まる。ストッパ
部材は、検出子と支持部材との距離が大きいほど印字ヘ
ッドとプラテンとの距離が大きくなるように検出子に連
結されているため、印字用紙が厚いほどヘッドギャップ
が大きくなることになる。
前述のように、印字ヘッドは付勢手段により印字ヘッド
に接近する向きに付勢されており、ストッパ部材はこの
付勢力に基づく位置決め部材の回転限度を規定すること
によって印字ヘッドの位置を決めることになる。印字ヘ
ッドを確実に適切な位置に位置決めするためは、付勢手
段の付勢力を比較的大きくし、ストッパ部材がその大き
い付勢力に抗して偏心部材の回転を阻止するようにする
ことが望ましい。
一方、検出子は印字用紙を介して支持部材に接触するた
め、この接触力が大きいと印字用紙に接触の痕跡が残っ
てしまう。
したがって、ストッパ装置は、ストッパ部材が付勢手段
の付勢力に抗して偏心部材の回転を阻止する際に偏心部
材からストッパ部材に与えられる力をできる限り検出子
に伝達しない構造のものであることが望ましいのである
が、ストッパ装置をそのような構造とすることは、レバ
ーや連結ロッドから成るリンク機構により検出子と偏心
部材とを連結する場合に比較して容易である。
例えば、ストッパ部材をフレームに、位置決め部材の回
転軸線と平行な軸線のまわりに回転可能に取り付け、か
つ、ストッパ部が位置決め部材と係合した状態で位置決
め部材からほぼストッパ部材の回転軸線に向かう向きの
力を受けるように、ストッパ部材と位置決め部材との相
対市を設定すればよいのである。この場合の位置決め部
材としては、例えば、外周部に自身の回転軸線からの距
離が互いに異なる複数の歯を備え、それら複数の歯のい
ずれかにおいてストッパ部材のストッパ部と係合するも
のが好適である。
ストッパ部材と位置決め部材との相対位置を上記のよう
に設定すれば、位置決め部材からストッパ部材に与えら
れる力の殆どが、ストッパ部材を回転可能に支持してい
るフレームによって受けられ、ストッパ部材には殆ど回
転モーメントが生ぜず、検出子を印字用紙に押しつける
力が小さくて済むことになる。
また、検出子は印字用紙を介して支持部材に接触するこ
とにより印字用紙の厚さを検出するものであり、検出子
制御手段は検出子を支持部材に接近する向きに常時付勢
するばねから成る単純なものとすることが可能である。
しかし、印字用紙の先端が支持部材と検出子との間に送
られる際には、検出子がその先端の通過を妨げることを
回避するために、検出子を支持部材から離間させること
が望ましい。
このような要求を満たすためには、検出子制御装置を、
例えば、検出子を支持部材に接近する向きに常時付勢
する付勢手段と、偏心部材と検出子との間に設けら
れ、印字ヘッドのプラテンからの離間距離が設定距離よ
り小さい状態では偏心部材の回転を検出子に伝達せず、
設定距離以上の状態では偏心部材の印字ヘッドをプラテ
ンから離間させる向きの回転を検出子が支持部材から離
間する向きの運動として伝達する運動伝達機構とを含む
ものとすればよい。
また、フレームに一軸線まわりに回動可能に取り付けた
レバーを検出子とすれば、簡単な構造で検出子を支持部
材に対して接近・離間可能とすることができる。
発明の効果 このように、本発明によれば、ヘッドギャップが印字用
紙の厚さに応じた検出子の位置に基づいて一義的に決め
られるため、オペレータが印字用紙の厚さが変わる毎に
いちいちヘッドギャップを変更する必要がなくなり、操
作性が向上するとともに、誤操作に基づく印字品質低下
の恐れがなくなる効果が得られる。
また、本発明に係るヘッドギャップ変更装置は、印字ヘ
ッドをプラテンから離間させる解除装置を備えているた
め、印字用紙の先端部がプラテンと印字ヘッドとの間に
送られる場合に、この送りが印字ヘッドによって妨げら
れることがない。
また、純機械的な構成でヘッドギャップを変更するもの
であるため、印字用紙の表面の位置に応じた電気信号を
出力するセンサを用い、その電気信号に基づいてモータ
等電気的なアクチュエータを制御することによりヘッド
ギャップを変更する場合に比較して信頼性が高い。
その上、位置決め部材は最後にストッパ部材と係合する
のみで、それ以前は離れているため、印字ヘッドをプラ
テンから離間させるための偏心部材および位置決め部材
の回転と、検出子と連結装置により連結されたストッパ
部材との回転とが互いに拘束し合うことがない。そのた
め、位置決め部材および偏心部材の回転角度、すなわち
印字ヘッドのプラテンに対する相対移動量と、ストッパ
部材の移動量、すなわち検出子の移動量とを、互いに独
立に適正量に選定し得る。
例えば、印字ヘッドは、印字ヘッドとプラテンとの間に
印字リボンを通す作業や印字ヘッドの保守点検作業を容
易にする等のために、プラテンから大きな距離離間させ
たいのに対して、検出子は印字用紙の先端が検出子と支
持部材との間へ挿入される際の案内機能を果たさせる等
のために、支持部材からの離間距離を小さくしたいとい
う場合がある。
しかし、印字ヘッドがプラテンに近接し、検出子が支持
部材に近接した一定範囲においは、印字ヘッドのプラテ
ンからの距離と、検出子の支持部材からの距離との間に
は、一定の適正な関係がなければ、ヘッドギャップ変更
装置本来の目的を達し得ない。この要求と、離間距離を
互いに異ならせたいという上記要求とを、検出子と偏心
部材とをレバーや連結ロッドから成るリンク機構で連結
する機構で満たすことは容易ではない。
それに対して、本発明のヘッドギャップ変更装置におい
ては、位置決め部材とストッパ部材とは最後に係合する
のみで、それ以前は互いに離間しているため、互いの運
動を拘束し合うことがなく、上記二つの要求を容易に満
たすことができるのである。
しかも、印字ヘッドを比較的大きな付勢力でプラテンに
接近する向きに付勢し、その接近をストッパ部材により
阻止して確実に適正な位置に位置決めしながら、検出子
には大きな力が加わらないようにすることが容易であ
り、検出子の接触痕が印字用紙に残ることを良好に回避
することができる。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例である印字装置の側面図であ
り、図において10はフレームの一部である側壁であ
る。この側壁10は適宜の間隔を隔てて一対設けられ、
連結板12,14によって互に連結されている。これら
側壁10には、プラテン16が軸18により回転可能に
取り付けられており、印字用紙20を支持するとともに
送るようにされている。本実施例においては、プラテン
16が支持部材を兼ねているのである。また、プラテン
16に対向して印字ヘッド22が配設されている。側壁
10にはガイド軸24およびガイドレール(図示省略)
がプラテン16に平行に取り付けられており、印字ヘッ
ド22は図示しないキャリッジを介してガイド軸24に
摺動可能に嵌合されるとともにガイドレールに摺動可能
に支持されている。この印字ヘッド22はワイヤドット
式のものであり、印字用紙20に一定の隙間を隔てて対
向するヘッド部25内に収容された複数本のワイヤのう
ち適宜のものがソレノイドの励磁・消磁に応じて進退さ
せられるとともに、キャリッジが図示しない駆動装置に
よってガイド軸24に沿って移動させられることにより
印字が行われる。
上記ガイド軸24は、第2図に示されるように、ガイド
軸たる丸棒状のロッド26の両端部に内周面と外周面と
が偏心した偏心スリーブ28がそれぞれ嵌合固定されて
成る。偏心部材としての偏心スリーブ28がガイド軸と
一体的な偏心部を構成し、側壁10に形成された貫通穴
30に回転可能に嵌合されており、前記キャリッジはガ
イド軸24のロッド26に摺動可能に嵌合されている。
偏心スリーブ28を回転させることにより印字ヘッド2
2の位置を変え、印字ヘッド22とプラテン16との隙
間であるヘッドギャップを変えることができるのであ
り、本実施例において偏心スリーブ28は、第1図にお
いて時計方向に回転させられるに従ってヘッドギャップ
が大きくなる位相で貫通穴30に嵌合されている。
上記側壁10のうち、一方の側壁10の内側には、検出
子たる検出レバー34が軸36によりプラテン16と平
行な軸線まわりに回動可能に取り付けられている。検出
レバー34の軸36から印字ヘッド22側に延び出す自
由端部には、ローラ38がプラテン16と平行な軸線ま
わりに回転可能に取り付けられる。一方、他端部には側
壁10の外側に配設されたストッパ部材としてのストッ
パレバー40が連結されている。ストッパレバー40
は、その長手方向の中央部において、側壁10に固定の
取付板44に軸46により検出レバー34の回動軸線平
行な軸線まわりに回動可能に取り付けられており、その
一端部に形成された長穴48に、検出レバー34に立設
され、側壁10に形成された長穴50を貫通する軸52
が嵌合されることにより、レバー34に連結されている
のであり、ストッパレバー40は検出レバー34の回動
に連動して回動する。長穴50と軸52とにより、検出
子としての検出レバー34とストッパ部材としてのスト
ップレバー40との連結装置が構成されているのであ
る。また、ストッパレバー40の他端部には、板状のス
トッパプレート54がストッパレバー40の長手方向に
延び出す向きに固定され、ストッパ部とされている。
さらに、上記取付板44は、長穴56に側壁10に立設
された突起58が嵌合されるとともに、長穴60に挿通
された小ねじ62により、側壁10に位置決めされて固
定されているのであるが、その長手方向の位置は調節す
ることができ、それによりストパレバー40の位置を調
節することができる。
また、取付板44とストッパプレート54との間には引
張コイルスプリング64が張り渡され、ストッパレバー
40は第1図において反時計方向に回動する向きに付勢
されている。前記検出レバー34はストッパレバー40
を介してこのスプリング64の付勢力を受け、ローラ3
8がプラテン16に接触する向きに付勢されている。ロ
ーラ38は印字用紙20がセットされていない状態では
プラテン16に直接接触するが、印字用紙20がセット
された場合には、プラテン16との間に印字用紙20を
挟み、プラテン16から印字用紙20の厚さに等しい距
離離れて位置することとなる。ストッパプレート54
は、ストッパレバー40が検出レバー34に連動して回
動するため、ローラ38が印字用紙20を挟んだとき、
ローラ38の位置に対応する位置、すなわち印字用紙2
0の厚さに対応する位置に位置することとなる。本実施
例において印字は、印字用紙20を最高5枚重ねて行わ
れるのであるが、重ねる枚数によってローラ38の位置
が変わり、ストッパプレート54は印字用紙20の厚さ
に対応する位置に位置させられることとなる。本実施例
においては、ストッパレバー40,ストッパプレート5
4等がストッパ装置を構成しているのである。
また、印字用紙20は厚さが例えば0.08mmと薄いも
のであり、ローラ38のプラテン16からの距離は極め
て小さいが、この距離はストッパプレート54の先端に
増幅されて現れ、印字用紙の厚さが確実に検出される。
すなわち、軸36の軸心からローラ38の回転中心線ま
でと、軸52の軸心までとの各距離の比と、軸46の軸
心から軸52の軸心までと、ストッパプレート54の先
端までとの各距離の比とを掛けた倍率で増幅され、スト
ッパプレート54の先端に現れるのである。なお、スト
ッパレバー40の前記軸52が嵌入される穴48が長穴
とされているのは、ストッパレバー40の位置を調節す
るとともに、ストッパレバー40が検出レバー34に連
動して回動するとき、両レバー40,34のアームの長
さの違いによる運動軌跡の違いを吸収するためである。
前記ガイド軸24の偏心スリーブ28は側壁10から外
に突出させられるとともに、その突出端部には位置決め
部材としての位置決め板68が固定されており、位置決
め板68が回動させられることにより偏心スリーブ28
が回転させられ、位置決め板68の回動位置が決められ
ることにより、偏心スリーブ28の回転位置が決められ
るようになっている。位置決め板68は、その下部に立
設された軸69と側壁10との間に張り渡された引張コ
イルスプリング70により、偏心スリーブ28が、印字
ヘッド22がプラテン16に接近する向きに回転する方
向に付勢されている。引張コイルスプリング70が付勢
手段を構成しているのであり、位置決め板68の回動位
置は、その上部に形成された係合部たる6個の歯72の
いずれかが前記ストッパプレート54と係合することに
より、検出レバー34により検出される印字用紙20の
厚さに対応する位置に決められ、ヘッドギャップが印字
用紙20の厚さに対応する大きさとなるようにされてい
る。
上記6個の歯72はそれぞれ、位置決め板68の回動軸
心を中心とし、半径を異にする円弧上に形成されてい
る。これら歯72は、ストッパプレート54の位置が印
字用紙20の重ね枚数に応じて変わるとき、その変化に
対応する間隔で形成されているのであり、ストッパレバ
ー40の位置は、プラテン16に印字用紙20がセット
されていないときには、ストッパプレート54が最も半
径の大きい円弧上の歯72と噛み合うように調節されて
いる。そして、ストッパプレート54が半径の小さい円
弧上の歯72と噛み合う場合程、位置決め板68の反時
計方向への回動が早い時期にストッパプレート54によ
り阻止されるようになっている。
上記歯72とストッパプレート54との噛合いは、ソレ
ノイド76により解除される。位置決め板68に引歯コ
イルスプリング70を係合する軸69には、一端部がプ
ラテン10に平行な軸80のまわりに回動可能に取り付
けられたリンク82の他端部が連結されており、リンク
82の中央部にはソレノイド76のプランザ84が連結
されている。ソレノイド76が消磁された状態では位置
決め板68は引張コイルスプリング70の付勢力を受
け、いずれかの歯72がストッパプレート54と噛み合
わされ、印字用紙20の厚さに対応する回動位置に位置
決めされるのであるが、励磁された場合にはプランジャ
84が引っ込まされ、位置決め板68が第2図において
時計方向に回動させられることにより、歯72とストッ
パプレート54との係合が解かれることとなる。本実施
例においては、ソレノイド76,リンク82等が解除装
置を構成しているのである。
さらに、位置決め板68はリンク88によって前記検出
レバー34に連結されている。位置決め板68に立設さ
れた軸90はリンク88に形成された長穴92に摺動可
能に嵌合されており、軸90が長穴92の下端に係合し
た状態で位置決め板68が第1図において時計方向に回
動させられるのに伴って、検出レバー34がローラ38
がプラテン16から離間する向きに回動させられる。な
お、このときのローラ38のプラテン16からの離間距
離は、ソレノイド76の取付位置を適宜に設定し、プラ
ンジャ84の引込端位置を調節することにより変えるこ
とができる。
以上のように構成された印字装置においては、印字用紙
20がセットされていない状態では、ローラ38がプラ
テン16に当接するとともに、位置決め板68は、印字
用紙20がセットされていない場合の回動位置に位置決
めされ、ヘッドギャップもそれに対応した大きさとなっ
ている。
そして、印字用紙20がセットされる場合には、ソレノ
イド76が励磁されてプランジャ84が引っ込まされ、
リンク82が引張コイルスプリング70の付勢力に抗し
て第1図において反時計方向に回動させられることによ
り、位置決め板68が同図において時計方向に回動させ
られて、歯72とストッパプレート54との係合が解か
れる。また、位置決め板68の回動に伴って偏心スリー
ブ28が回転させられ、印字ヘッド22はプラテン16
から離間する向きに移動させられる。
位置決め板68の回動の始めには軸90が長穴92内を
移動するのみであって、位置決め板68の回動はリンク
88に伝達されず、軸90が長穴92の下端に係合する
に至った後、リンク88が移動させられる。それにより
検出レバー34がスプリング64の付勢力に抗して第1
図において時計方向に回動させられ、ローラ38がプラ
テン16から離間させられる。長穴92を有するリンク
88と軸90とによって本発明における運動伝達機構、
すなわち、偏心部材としての偏心スリーブ28と検出子
としての検出レバー34との間に設けられ、印字ヘッド
22のプラテン16からの離間距離が設定距離より小さ
い状態では偏心スリーブ28の回転を検出レバー34に
伝達せず、設定距離以上の状態では偏心スリーブ28の
印字ヘッド22をペラテン16から離間させる向きの回
転を検出レバー34が支持部材としてのプラテン16か
ら離間する向きの運動として伝達する運動伝達機構が構
成されているのである。そして、この運動伝達機構と付
勢手段としてのスプリング64とによって、検出子とし
ての検出レバーを制御する検出子制御装置が構成されて
いる。
ローラ38はソレノイド76が励磁されている間、プラ
テン16から離間した状態に保たれ、それにより印字用
紙20のセットが容易に為されることとなる。
印字用紙20がセットされた後、ソレノイド76が消磁
されれば、位置決め板68が引張コイルスプリング70
により付勢されて第1図において反時計方向に回動させ
られるとともに、印字ヘッド22がプラテン16に接近
する向きに移動させられる。また、ソレノイド76の消
磁により、ストッパレバー40および検出レバー34が
スプリング64により付勢されて第1図において反時計
方向に回動させられ、ローラ38が印字用紙20が当接
した状態で停止させられるとともに、ストッパプレート
54はローラ38の位置に対応する位置、すなわちレバ
ー34により検出される印字用紙20の厚さに対応する
位置に位置させられることとなる。
そして、位置決め板68は、複数の歯72のうちの適宜
のものが印字用紙20の厚さに対応する位置にあるスト
ッパプレート54と噛み合うことにより、その回動位置
が印字用紙20の厚さに対応する位置に決まり、ヘッド
ギャップは印字用紙20の厚さに対応する大きさとされ
る。印字用紙20は極く薄いものであり、ローラ38と
プラテン16との距離は極めて小さいのであるが、その
距離がストッパプレート54の先端に増幅されて現れる
ことにより、ヘッドギャップが印字用紙20の厚さに確
実に対応した大きさに変更されることとなる。
また、位置決め板68からストッパプレート54に加え
られる力は、ストッパプレート54の長手方向に沿って
軸46に向かう方向に作用し、軸46および取付板44
を介して側壁10に受けられる。そのため、ストッパレ
バー40には殆ど回転モーメントが生ぜず、位置決め6
8からの力が検出レバー34に伝達され、ローラ38が
印字用紙20に強く押しつけられることはない。
なお、上記実施例においては、印字用紙セット時にロー
ラ38がプラテン16から離間させられるようになって
いたが、ローラ38が印字用紙20によってプラテン1
6から押し離されるようにすることも可能であるため、
リンク88を省略してもよい。
また、上記実施例においては、ロッド26の両端部に偏
心スリーブ28が固定されて偏心部とされていたが、偏
心スリーブ28をロッド26に対して回転可能とすると
ともに、左右の偏心スリーブを一体的に回転するように
互に連結し、いずれか一方のスリーブを回転させること
によりヘッドギャップを変えるようにしてもよい。
さらに、上記実施例においては、偏心部材たる偏心スリ
ーブ28の回転位置はストッパプレート54と歯72と
の係合によって決められるようになっていたが、これに
限定されるものではなく、要するに、検出子が検出する
印字用紙20の厚さに応じて偏心部材の回転位置が変わ
るようにすればよいのである。
また、上記実施例においては、プラテン16が送りロー
ラと支持部材とを兼ねるようにされていたが、第3図に
示されるように、プラテン94を側壁10に固定すると
ともに、プラテン94の下方にゴム製の送りローラ96
を回転可能に取り付けてもよい。この場合、印字用紙2
0の厚さは、第3図に示される検出ローラ98のよう
に、印字ヘッド22の側方に設け、プラテン94との間
に印字用紙20を挟んで検出するようにしてもよく、第
4図に示される検出ローラ100のように送りローラ9
6に対向して設け、送りローラ96との間に印字用紙2
0を挟んで検出するようにしてもよい。前者においては
プラテン94が、また、後者においては送りローラ96
が支持部材として機能するのである。
検出ローラ100をゴム製の送りローラ96に対向して
設ける場合、ゴムの弾性変形に基づく検出誤差の発生を
回避するために、送りローラ96の一端部に金属リング
を送りローラ96と同径となるように嵌め、検出ローラ
100がその金属リングとの間に印字用紙20を挟んで
厚さを検出するようにすることが望ましい。なお、これ
ら検出ローラ98,100は、側壁10にプラテン94
に平行な軸線まわりに回動可能に支持されたレバーに取
り付けられていることは、前記実施例と同様である。
さらに、検出子は回動するレバーに限らず、プラテン1
6に対して接近・離間可能に設けられるとともに、プラ
テン16に接触する向きに付勢されたロッドとしてもよ
い。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の知
識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である印字装置の側面図であ
る。第2図は上記印字装置の要部を示す斜視図である。
第3図は本発明の別の実施例である印字装置の要部を示
す側面図である。第4図は本発明の更に別の実施例であ
る印字装置の要部を示す側面図である。 10:側壁、16:プラテン 20:印字用紙、24:ガイド軸 26:ロッド、28:偏心スリーブ 30:貫通穴、34:検出レバー 40:ストッパレバー、54:ストッパプレート 64:引張コイルスプリング 68:位置決め板、70:引張コイルスプリング 72:歯、76:ソレノイド 82:リンク、94:プラテン 96:送りローラ、98,100:検出ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームと、 長手形状を成し、フレームに取り付けられて印字用紙を
    支持するプラテンと、 全体として棒状を成して前記プラテンに平行に前記フレ
    ームに支持されたガイド軸と、 そのガイド軸に案内され、前記プラテンに沿って移動し
    つつそのプラテンに支持された印字用紙に印字を行う印
    字ヘッドと、 その印字ヘッドと前記フレームとの一方と、前記ガイド
    軸との間に、ガイド軸に対して偏心して設けられ、前記
    一方にガイド軸の長手方向に平行な軸線まわりの回転可
    能に嵌合された偏心部材と、 前記偏心部材の回転位置を変えることによって、前記印
    字ヘッドと前記プラテンとの隙間であるヘッドギャップ
    を変更するヘッドギャップ変更装置と を備えた印字装置において、 前記ヘッドギャップ変更装置を、 前記フレームに取り付けられて前記印字用紙を支持する
    支持部材と、 前記フレームに、前記支持部材に接近・離間可能に支持
    され、前記印字用紙を介して支持部材に接触して印字用
    紙の厚さを検出する検出子と、 その検出子を少なくとも厚さ検出時には前記印字用紙を
    介して前記支持部材に接触した状態に保つ検出子制御装
    置と、 前記偏心部材を前記印字ヘッドが前記プラテンに接近す
    る向きに回転する方向に付勢する付勢手段と、 前記偏心部材の回転に連れて回転する位置決め部材と、 その位置決め部材とストッパ部において係合し、その位
    置決め部材および前記偏心部材の前記付勢手段による回
    転の限度を規定するストッパ部材を備えるとともに、そ
    のストッパ部材が前記検出子に連結装置により、前記ス
    トッパ部と前記位置決め部材との係合位置が検出子と前
    記支持部材との距離が大きいほど前記印字ヘッドと前記
    プラテンとの距離が大きくなる位置となるように連結さ
    れたストッパ装置と、 前記偏心部材を前記付勢手段の付勢力に抗して回転さ
    せ、前記印字ヘッドを前記プラテンから離間させるとと
    もに前記位置決め部材の前記ストッパ部材との係合を解
    除する解除装置と を含むものとしたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】前記ストッパ部材が前記フレームに、前記
    位置決め部材の回転軸線と平行な軸線のまわりに回転可
    能に取り付けられ、かつ、前記ストッパ部が位置決め部
    材と係合した状態で位置決め部材からほぼストッパ部材
    の回転軸線に向かう向きの力を受けるように、ストッパ
    部材と位置決め部材との相対位置が設定されている特許
    請求の範囲第1項記載の印字装置。
  3. 【請求項3】前記位置決め部材が外周部に自身の回転軸
    線からの距離が互いに異なる複数の歯を備え、前記スト
    ッパ部がそれら複数の歯のいずれかと択一的に係合する
    特許請求の範囲第2項記載の印字装置。
  4. 【請求項4】前記検出子制御装置が、 検出子を前記支持部材に接近する向きに常時付勢する付
    勢手段と、 前記偏心部材と前記検出子との間に設けられ、前記印字
    ヘッドの前記プラテンからの離間距離が設定距離より小
    さい状態では偏心部材の回転を検出子に伝達せず、設定
    距離以上の状態では偏心部材の印字ヘッドをプラテンか
    ら離間させる向きの回転を検出子が前記支持部材から離
    間する向きの運動として伝達する運動伝達機構と を含む特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    記載の印字装置。
  5. 【請求項5】前記検出子が、前記フレームに一軸線まわ
    りに回動可能に取り付けられたレバーである特許請求の
    範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の印字装置。
JP62147405A 1987-06-13 1987-06-13 印字装置 Expired - Lifetime JPH0632966B2 (ja)

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JPS63312180A JPS63312180A (ja) 1988-12-20
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JPS59124872A (ja) * 1982-12-31 1984-07-19 Fujitsu Ltd ワイヤドツトプリンタ
JPS61140852U (ja) * 1985-02-21 1986-09-01

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