JPH06329054A - エアスポイラの製造方法 - Google Patents

エアスポイラの製造方法

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Publication number
JPH06329054A
JPH06329054A JP12100793A JP12100793A JPH06329054A JP H06329054 A JPH06329054 A JP H06329054A JP 12100793 A JP12100793 A JP 12100793A JP 12100793 A JP12100793 A JP 12100793A JP H06329054 A JPH06329054 A JP H06329054A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft
film
parison
mold
films
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP12100793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Uotani
健 魚谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH06329054A publication Critical patent/JPH06329054A/ja
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品の表面処理工程を省略して、低コスト
なエアスポイラを製造する。 【構成】 一対の金型3のそれぞれの対向面に沿って軟
質塗膜111が被膜された軟質フィルム112を設け、
ダイ1から軟質フィルム112同士の間に導入されたパ
リソン101を金型3同士で挟みつけ、吹き込みノズル
2から圧縮空気をパリソン101内に吹き込んでブロー
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形によるエア
スポイラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の後部上方や前部下方などに設けら
れているエアスポイラは、樹脂をブロー成形することに
より製造されている。
【0003】このようなエアスポイラのブロー成形によ
る従来の製造方法を図6、図7に基づいて説明する。
【0004】これらの図に示すように、ダイ21の先端
口部分から管状溶融樹脂(通常パリソンと呼ばれる)1
01を対向する一対の金型22の間に導入し、パリソン
101の先端口部分から吹き込みノズル23をパリソン
101の内部へ挿入する。
【0005】金型22同士を接近させてパリソン101
を挟みつけ、吹き込みノズル23から圧縮空気をパリソ
ン101内部へ吹き込み、パリソン101を金型22の
形状に成形する。
【0006】成形品102を冷却して、金型22から離
型し、成形品102に塗装を行って、エアスポイラを製
造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなブロー成形
によるエアスポイラの製造方法では、ダイ21や金型2
2の局部的な温度のバラツキや、パリソン101への微
小な異物の混入などの原因により、図8に示すように、
成形品102の表面に荒れ102aが発生してしまい、
この状態で成形品102に塗装すると、図9に示すよう
に、塗膜103にも、荒れ102aの形状に対応して荒
れ103aが発生してしまう。
【0008】このため、成形品102に手作業で研磨な
どの表面処理を行ってから塗装しなければならず、手間
が非常にかかると共に、コストが大幅にアップしてしま
う。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ため、本発明によるエアスポイラの製造方法は、金型と
溶融樹脂との間に軟質フィルムまたは軟質塗膜または前
記軟質フィルム及び前記軟質塗膜の両方を介在させてブ
ロー成形するのである。
【0010】
【作用】前述した構成のエアスポイラの製造方法では、
金型と溶融樹脂との間に軟質フィルムまたは軟質塗膜ま
たは軟質フィルム及び軟質塗膜の両方を介在させてブロ
ー成形するので溶融樹脂の表面に軟質フィルムまたは軟
質塗膜または軟質フィルム及び軟質塗膜の両方の被膜が
溶融樹脂と一体に形成される。
【0011】
【実施例】本発明によるエアスポイラの製造方法の一実
施例を図面に基づいて説明する。なお、図1には、その
構造概略を示し、図2には、図1のII-II 線矢視断面を
示し、図3には、エアスポイラの一部拡大断面を示す。
【0012】これらの図に示すように、押出機の先端側
に設けられているクロスヘッドの先端側のダイ1は、パ
リソン101を下方へ吐出するように設けられている。
【0013】ダイ1の下方には、送風機に連結する吹き
込みノズル2が設けられており、ダイ1から吐出された
パリソン101内に圧縮空気を吹き込むようになってい
る。
【0014】ダイ1と吹き込みノズル2との間には、パ
リソン101を挟んで対向する一対の金型3が設けられ
ており、金型3同士は互いに接近するようになってい
る。
【0015】金型3とパリソン101との間には、軟質
塗膜111を被膜した軟質フィルム112が図中、左右
にそれぞれ設けられている。
【0016】この軟質フィルム112は、引張伸度40
0%以上、弾性率5〜500kgf/cm 2 の軟質な薄膜状の
高分子材料である必要がある。なぜなら、引張伸度がこ
れ以下では、フィルムに白化現象が生じたり、フィルム
が成形中のパリソンの伸びに追随できずに破断してしま
うからである。このような軟質フィルムの中でも特に、
引張伸度が700%以上、弾性率100〜200kgf/cm
2 の熱可塑性エラストマなどであると、顕著な効果が表
われる。
【0017】また、軟質塗膜111は、塗料を引張伸度
400%以上の軟質な薄膜状に形成したものであれば良
く、特に、引張伸度700%以上、架橋密度5〜10%
のポリウレタン塗膜などであると、顕著な効果が表われ
る。
【0018】エアスポイラを製造するには、薄膜状に成
形した軟質フィルム112に軟質塗膜111を予め被膜
し、これを金型3の図中、左右両対向面に沿うようにそ
れぞれ設ける。
【0019】ダイ1からパリソン101を吐出して、図
中、左右両側の軟質フィルム112の間に導入し、パリ
ソン101の先端口部分から吹き込みノズル2をパリソ
ン101の内部へ挿入する。
【0020】金型3同士を接近させて、パリソン101
及び軟質塗膜111が被膜された軟質フィルム112を
挟みつけ、吹き込みノズル2から圧縮空気をパリソン1
01の内部へ吹き込み、パリソン101及び軟質塗膜1
11が被膜された軟質フィルム112を金型3の形状に
成形する。
【0021】この際に、ダイ1や金型2の局部的な温度
のバラつきや、パリソン101への微小な異物の混入な
どが発生して、成形品102の表面に荒れ102aが発
生しても、軟質フィルム112が荒れ102aの隙間に
入り込み、成形品102の表面を覆うように一体的に被
膜してしまう。
【0022】成形品102を冷却し、金型3から離型す
ると、成形品102の表面は、非常に滑らかに塗膜が形
成されているので、成形品102の表面処理が不要とな
ると共に、塗装工程も不要となる。
【0023】前述した実施例では、軟質塗膜111を被
膜した軟質フィルム112を金型3とパリソン101と
の間に設けたが、予め薄膜状に形成した軟質フィルム1
12と軟質塗膜111とをそれぞれ別に設けてブロー成
形しても同様な結果が得られる。
【0024】前述した実施例では、軟質塗膜111及び
軟質フィルム112を金型3とパリソン101との間に
設けたが、予め薄膜状に形成した軟質塗膜111または
軟質フィルム112をそれぞれ単独で設けてブロー成形
しても良い。
【0025】即ち、予め薄膜状に形成した軟質フィルム
112を金型3とパリソン101との間に設けて成形す
ると、この時のエアスポイラの一部拡大断面を表す図4
に示すように、軟質フィルム112は、成形品102の
表面に発生した荒れ102aの隙間に入り込み、成形品
102の表面を滑らかに被膜すると共に、成形品102
の耐衝撃性を向上させる。
【0026】また、予め薄膜状に形成した軟質塗膜11
1を金型3とパリソン101との間に設けて成形する
と、この時のエアスポイラの一部拡大断面を表す図5に
示すように、前述した実施例と同様に、成形品102の
表面を滑らかに被膜する。
【0027】前述したこれらの実施例では、軟質フィル
ム112または軟質塗膜111または軟質フィルム11
2及び軟質塗膜111の両方を金型3とパリソン101
との間にそれぞれ設けたが、金型の形状や、目的とする
成形品の被膜箇所に応じて、溶融樹脂と一方の金型との
間にのみ設けても十分である。
【0028】
【発明の効果】本発明によるエアスポイラの製造方法で
は、金型と溶融樹脂との間に軟質フィルムまたは軟質塗
膜または軟質フィルム及び軟質塗膜の両方を介在させて
ブロー成形するので、成形品の表面処理工程が省略で
き、大幅なコストダウンが可能となる。また、軟質フィ
ルムを用いた場合には、衝撃性が向上し、成形品の変形
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエアスポイラの製造方法の一実施
例の構造概略図である。
【図2】図1のII-II 線矢視断面図である。
【図3】本発明によるエアスポイラの製造方法の一実施
例で製造されたエアスポイラの一部拡大断面図である。
【図4】本発明によるエアスポイラの製造方法の他の1
つ目の実施例で製造されたエアスポイラの一部拡大断面
図である。
【図5】本発明によるエアスポイラの製造方法の他の2
つ目の実施例で製造されたエアスポイラの一部拡大断面
図である。
【図6】従来のエアスポイラの製造方法の構造概略図で
ある。
【図7】その成形品の外観図である。
【図8】その成形品の一部拡大断面図である。
【図9】その成形品の塗装後の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 吹き込みノズル 3 金型 101 パリソン 102 成形品 102a 荒れ 111 軟質塗膜 112 軟質フィルム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型と溶融樹脂との間に軟質フィルムま
    たは軟質塗膜または前記軟質フィルム及び前記軟質塗膜
    の両方を介在させてブロー成形することを特徴とするエ
    アスポイラの製造方法。
JP12100793A 1993-05-24 1993-05-24 エアスポイラの製造方法 Withdrawn JPH06329054A (ja)

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JP12100793A JPH06329054A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 エアスポイラの製造方法

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JPH06329054A true JPH06329054A (ja) 1994-11-29

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JP12100793A Withdrawn JPH06329054A (ja) 1993-05-24 1993-05-24 エアスポイラの製造方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009006529A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Toppan Printing Co Ltd ブロー成形体およびその製造方法
KR101426231B1 (ko) * 2012-11-09 2014-08-05 한화첨단소재 주식회사 블로어 성형 공법을 이용한 차량용 언더커버

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