JP2833317B2 - ブロー成形金型及びブロー成形金型の製造方法並びにブロー成形方法 - Google Patents
ブロー成形金型及びブロー成形金型の製造方法並びにブロー成形方法Info
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Description
加えたブロー成形金型及びその製造方法並びにこの金型
を用いたブロー成形方法に関する。
持されたパリソン或はプリフォームに圧縮空気を吹き込
んで成形品の成形が行われるが、成形品のキャビティ壁
面が滑らかであると、膨張する溶融樹脂とキャビティ壁
面との間に空気が封入され、成形品の表面に封入された
空気のたまり跡が生ずる。
砂を吹き付けてキャビティ壁面を梨地状の粗面とするこ
とにより、延伸される樹脂とキャビティ壁面との間に隙
間を形成し、空気を逃すようにしている。
ブロー成形金型によると、キャビティ壁面の粗面を形成
する微小な突起の頂点が尖っているので、延伸される樹
脂が膨張する途中で突起の頂点が樹脂の表面に突き刺さ
り、樹脂が延伸されるときに表面に微小な突起の跡が深
く転写されるなど、成形品の表面の光沢が乏しくなる問
題があった。
に、本発明にかかるブロー成形金型は、成形品を形成す
る金型のキャビティ壁面に砂を吹き付けて、尖った頂点
を有する突起からなる粗面を形成し、この粗面にガラス
ビーズを吹き付けて前記突起の頂点を丸くしたことを特
徴とする。また、本発明にかかるブロー成形金型の製造
方法は、成形品を形成する金型のキャビティ壁面に砂を
吹き付けて、尖った頂点を有する突起からなる粗面を形
成する工程と、この粗面にガラスビーズを吹き付けて前
記突起の頂点を丸くする工程とを有することを特徴とす
る。本発明にかかるブロー成形方法は、成形品の成形を
行う前にブロー成形金型のキャビティ壁面に砂を吹き付
けて粗面を形成する工程を有するブロー成形方法におい
て、前記粗面を形成する工程の後であって前記成形品の
成形を行う前に、前記粗面にガラスビーズを吹き付けて
前記粗面を形成する突起の頂点を丸くする工程を設けた
ことを特徴とする。
法によれば、砂を吹き付けてキャビティ壁面に粗面を形
成するから、キャビティ壁面と延伸成形する樹脂との間
の境界に空気を逃す通路が形成され、ブロー成形を行っ
ても樹脂とキャビティ壁面との間に空気が閉じ込められ
ることはない。従って、成形品の表面に空気の跡が残る
ことはない。また、ガラスビーズの吹き付けにより粗面
を形成する突起の頂点が丸くなるので、ブロー工程にお
いて延伸される樹脂の表面に梨地状突起の頂点が突き刺
さらない。従って、キャビティ壁面と接触する樹脂が滑
らかに延びるとともに、突起との接触により表面に凹凸
が生じても凹凸は浅く、その傾斜面の傾きが小さいの
で、成形品の表面の反射光量が増加する。
れば、成形品のブロー工程に入る前に、先ず、金型のキ
ャビティ壁面を梨地状の粗面にする工程が入るが、この
工程とブロー工程との間に梨地状の粗面にガラスビーズ
を吹き付ける工程が入ることによって、梨地状の粗面を
形成していた微小な突起の先端部が丸く摩耗する。この
後の工程でブロー工程を行うと延伸される成形品の表面
に突起の先端部が突き刺さることがないため、延伸され
る樹脂の表面には丸い形状が浅く転写されるので、成形
品の表面の光沢が増加し、外観の品質が向上する。
型及びその製造方法並びにその金型を用いたブロー成形
方法を図面に基づいて説明する。
を示したもので、固定側の金型1に対して、可動側の金
型2が接近・離間するように移動する。金型1、2のパ
ーティング面にはキャビティを形成する凹所3、4が形
成されている。凹所3、4の壁面3a、4aには砂を吹
き付けるサンドブラストとガラスビーズの吹き付けとを
行う。サンドブラストにより凹所3、4の壁面3a、4
aは粗面となり、粗面を形成する微小な突起5の頂点
は、図1の部分断面図において点線で示すように、サン
ドブラストの時点では尖っているが、ガラスビーズの吹
き付けにより微小な突起5の先端部は丸く摩耗される。
尚、7はパリソン6の下部を切断するカッター部であ
る。
る砂の粒径は120メッシュ、吹き付けるガラスビーズ
の粒径は80メッシュとする。このように金型1、2の
壁面3a,4aの表面処理をすると、本実施例にかかる
金型1、2が出来上がる。
のような金型1、2の壁面3a、4aの表面処理工程を
ブロー成形工程の一部とするが、金型1、2の表面処理
工程はその後のパリソン押出し工程ではいらない。
側及び可動側に金型1、2を向い合わせて配設し、金型
1、2の上方にパリソン6の押出し機(図示省略)を配
設する。パリソン6には、本実施例では、流動性指数M
I(メルトインデックス)=3のPP(ポリプロピレ
ン)を用いる。押し出し機から押し出されるパリソン6
の押し出し温度は210度cとする。パリソン6を型開
きした金型1、2の間に位置させて押し出し、型閉じを
した後に圧縮空気をパリソン6内に吹き込むと、金型
1、2のキャビティ内でパリソン6が延伸される。キャ
ビティ内のパリソン6が延伸され、パリソン6が壁面3
a,4aに付着すると、壁面3a、4aを形成する微小
な突起5の先端部が丸く形成されているから、パリソン
6が壁面3a、4aを押す力は、微小な突起5の先端部
全体で受けられて分散する。よって、パリソン6の突起
5、5間に位置する部位6aが突起5、5間の溝部5a
の奥に深く進入することがない。従って、パリソン6と
壁面3a、4aとの間に空気が存在しても、この空気は
自由に動くことが出来、壁面3a、4aとパリソン6と
の間に空気が密閉されて一箇所にたまることがないの
で、成形品の表面に空気のたまり跡が出来ることはな
い。また、成形品の表面に突起5の跡が転写されても、
この跡の凹凸は浅いものであり、凹凸の傾斜面6bの凹
凸の平均面6cに対する傾斜角度Cは小さいから、成形
された成形品の表面は平滑度が従来よりも向上し、光の
散乱度が少なくなるため光沢が向上する。
ー成形方法によれば、光沢度が65パーセントとなり、
従来の120メッシュの砂のサンドブラストのみによる
成形品の光沢量が30パーセントであったのに比べて、
著しく光沢量が向上すると共に、空気のたまり跡がなく
成形品の表面外観が良好なものとなる。
0メッシュとし、ガラスビーズの粒径を80メッシュと
し、パリソン6の材質及び押し出し温度及び押し出し速
度を上記実施例と同じに設定すると、光沢度は60パー
セントとなったが、従来のものに比べて略2倍の光沢度
を得ることが出来る。また、この条件で成形した成形品
の外観表面は空気の跡がなく良好なものであった。
120メッシュとし、ガラスビーズの粒径を80メッシ
ュとし、パリソン6の材質を低密度ポリエチレン(L−
LDPE)とし、パリソン6の押し出し速度(MI)を
2とし、押し出し温度を200度cとしてブロー成形す
ると、成形品の光沢度は70パーセントに向上すると共
に、成形品の外観表面には空気のたまり跡が出来ないの
で、成形品の外観品質が良好なものとなる。
法によれば、砂を吹き付けてキャビティ壁面に粗面を形
成するから、キャビティ壁面と延伸成形する樹脂との間
の境界に空気を逃す通路が形成され、ブロー成形を行っ
ても樹脂とキャビティ壁面との間に空気が閉じ込められ
ることはない。従って、成形品の表面に空気たまりの跡
が残ることはない。
起の頂点が丸く摩耗しているから、樹脂の表面に突起の
頂点が突き刺さらない。従って、ブロー工程において樹
脂が延伸されても、キャビティ壁面と接触する樹脂が滑
らかに延びる。これによって、成形品の表面に空気たま
りの跡が発生しないと共に、突起との接触により成形品
の表面に凹凸が生じてもこの凹凸は浅く傾斜面の傾きが
小さいので、成形品の表面の反射光量が増加する。
れば、成形品のブロー工程に入る前に、先ず、金型のキ
ャビティ壁面を梨地状の粗面にする工程が入るが、この
工程とブロー工程との間に梨地状の粗面にガラスビーズ
を吹き付ける工程が入ることによって、粗面を形成する
微小な突起の先端部が丸く摩耗する。これにより、この
後の工程で延伸ブローを行っても、延伸される樹脂の表
面に突起の先端部が突き刺さらないため、延伸される樹
脂の表面に突起の跡が転写されても、転写される凹凸は
浅いものであり、凹凸の傾斜面の傾斜角度は小さいの、
成形品の表面の光沢が増加し、外観の品質が向上する。
延伸を行なった場合に、延伸される樹脂とキャビティ壁
面との接触状態を示す部分断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】成形品を形成する金型のキャビティ壁面に
砂を吹き付けて、尖った頂点を有する突起からなる粗面
を形成し、この粗面にガラスビーズを吹き付けて前記突
起の頂点を丸くしたことを特徴とするブロー成形金型。 - 【請求項2】成形品を形成する金型のキャビティ壁面に
砂を吹き付けて、尖った頂点を有する突起からなる粗面
を形成する工程と、この粗面にガラスビーズを吹き付け
て前記突起の頂点を丸くする工程とを有することを特徴
とするブロー成形金型の製造方法。 - 【請求項3】成形品の成形を行う前にブロー成形金型の
キャビティ壁面に砂を吹き付けて粗面を形成する工程を
有するブロー成形方法において、前記粗面を形成する工
程の後であって前記成形品の成形を行う前に、前記粗面
にガラスビーズを吹き付けて前記粗面を形成する突起の
頂点を丸くする工程を設けたことを特徴とするブロー成
形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005756A JP2833317B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ブロー成形金型及びブロー成形金型の製造方法並びにブロー成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4005756A JP2833317B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ブロー成形金型及びブロー成形金型の製造方法並びにブロー成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH05185498A JPH05185498A (ja) | 1993-07-27 |
JP2833317B2 true JP2833317B2 (ja) | 1998-12-09 |
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ID=11619968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4005756A Expired - Fee Related JP2833317B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | ブロー成形金型及びブロー成形金型の製造方法並びにブロー成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833317B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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BR9916253A (pt) | 1998-12-14 | 2001-10-02 | Conix Corp | Aparelho para moldar por sopro artigos tendo um acabamento superficial liso, e, processo de moldagem por sopro de artigos |
ES2408808T3 (es) * | 2007-01-11 | 2013-06-21 | Ems-Chemie Ag | Herramienta de moldeo por soplado con succión para la producción de piezas moldeadas de materiales sintéticos, conformadas por soplado con succión y extrusión, procedimiento de producción y utilización |
JP5099546B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2012-12-19 | 住友化学株式会社 | 金型の製造方法および当該方法によって得られた金型を用いた防眩フィルムの製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS55100131A (en) * | 1979-01-26 | 1980-07-30 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | Pearl-glossy synthetic resin bottle and its manufacture |
JPS61246036A (ja) * | 1985-04-24 | 1986-11-01 | Kyoraku Co Ltd | プラスチツク中空体の製造方法 |
JP2699189B2 (ja) * | 1989-01-25 | 1998-01-19 | 株式会社イノアックコーポレーション | 絞模様のコントラスト再生ないし付与方法 |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP4005756A patent/JP2833317B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9382029B2 (en) | 2011-11-09 | 2016-07-05 | Toyo Seikan Group Holdings, Ltd | Angular resin container and blow molding die |
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JPH05185498A (ja) | 1993-07-27 |
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